
今週のいただきもの:2017年2月19日週
ギャラリー・間(通称:ギャラま)の 『堀部安嗣展 建築の居場所』 に行ってきました。10000冊の書籍を収める 『阿佐ヶ谷の書庫』 を設計し、彼の建築は「離れ難い」と度々言われます。木や石の組合せ方、自然光の取り入れ方がうまく、施主が長く暮らすことを考えてつくられるのでしょう。 展覧会は入場料無料です。今回の展示に関するものはもちろん、建築やアートに関する書
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ギャラリー・間(通称:ギャラま)の 『堀部安嗣展 建築の居場所』 に行ってきました。10000冊の書籍を収める 『阿佐ヶ谷の書庫』 を設計し、彼の建築は「離れ難い」と度々言われます。木や石の組合せ方、自然光の取り入れ方がうまく、施主が長く暮らすことを考えてつくられるのでしょう。 展覧会は入場料無料です。今回の展示に関するものはもちろん、建築やアートに関する書

今の時期、ヒラメと赤貝が旬ですね。「話の腰を折る旨さ(連れと話していても握りが出てくると、あまりの美味しさに会話が途切れてしまう)」と誰かが評していた、寿司屋に行きました。 江戸時代から寿司屋の暖簾は汚いほど繁盛している、と言われていました。これはおしぼりがなく、食後に客が暖簾で手を拭いて帰ったことから。寿司屋の湯のみが大きいのも、お茶で手を洗っていたんです

お洒落で高級感のあるイメージと大正ロマンを凝縮したような「銀ぶら」という言葉が好きです。銀座の地名は江戸時代、徳川家康が駿府にあった銀貨鋳造所を移してきたことに由来します。 銀座は明治の大火をきっかけに西欧風の煉瓦街に生まれ変わります。当時、横浜と新橋をつなぐ、日本初の鉄道ができ、新橋の駅前商店街として都市開発されました。道路幅を十五間(27m)、八間、五間

大人になるとなかなか行く機会がないのですが、今度ディズニーランドに行くことになりそうです。ディズニーランドはエリアごとに様々なBGMが流れていますが、音が混ざらないように細かな工夫がなされているのを知っていますか? 音を遮るように木を植えたり、スピーカーの向きを調整して特定の方向にのみ音が聞こえるようにしているんです。また、エリアとエリアの間には流れる水や滝

昨年、HONZで取り上げた 東京藝術大学 の卒業・修了作品展に行ってきました。図録ではわからない、乾き切っていない絵の具の匂いやスケールの大きさを体感できます。 会場スタッフとして、制作者本人が作品の側にいることがあります。美大では作品を制作後、教授陣を前にプレゼンをする講評の時間があるので、美大生は自分の作品について語ることに慣れています。気になる作品があ

映画『ノーマ東京 世界一のレストランが日本にやって来た』を観ました。ノーマは「世界ベストレストラン50」で1位を4回も獲得した、コペンハーゲンにあるレストランです。5週間限定でお店のスタッフ全員が日本にやってきて、マンダリンオリエンタル東京にて営業しました。 映画の原題は『Ants on a Shrimp』。メニューには蟻塩がかかったエビの料理があります。一

実は私、千里眼の能力があり、行ったことのない部屋でも中の状態がわかるんです。例えば、あなたの部屋は入ってすぐに照明のスイッチがあり、その下にはコンセントがありませんか?そして、そのコンセントの対角線状にはもう一つコンセントがあると思います。…冗談はさておき、もし上記の通りなら、コンセントの位置の設計はセオリーがあるんです。 コンセントは電源を供給するためにあ

あけましておめでとうございます。年明けからもう7日も経ったことが信じられません。 さて、本日は 人日 の節句、お正月最後の日です。七草粥を食べて1年の豊作と無病息災を願います。七草粥といえば、セリ・ナズナ・ハコベラ・ホトケノザ・ゴギョウ・スズナ・スズシロ…と、思っていたのですが地域によって異なるのですね。雪が積もっていて七草が摘めない東北では根菜を入れたり、

2016年も残すところあとわずかですね。HONZメンバーが決める 今年の一冊 を参考に、お正月に何を読もうか悩みますが、それもまた楽しい。 今年の一冊ではないですが、私の今年最も「グッときた」映画は西川美和監督の 『永い言い訳』 です。映画のために監督自ら 小説 を書き下ろしました。 主人公は不倫中に、友人と旅行に行った妻を事故で亡くします。長年連れ添った妻

欧米ではクリスマスのご馳走に七面鳥を食べます。英語で七面鳥のことを「turkey(トルコ)」と言いますが、トルコでは「hindi(インドの)」と呼びます。さらにインドではペルーの鳥とされています。 七面鳥は北アメリカ原産の鳥です。欧州に伝来した際に、ホロホロ鳥=turkey cock(トルコの鶏)と混同され、turkeyの呼び名が定着しました。欧州では東方や

今週は 根津美術館 の 円山応挙 展に行きました。副題に「「写生」を超えて」とあるように、彼の描く繊細で色鮮やかな草花、動物はまるで呼吸をしているかのように感じられます。江戸時代中〜後期の絵師で、足のない幽霊を書き始めたとも言われています。(諸説あり) 『藤花図』に描かれた幹は下絵の線が無いため、場当たり的に描いたようにも見えます。しかし、絶妙なバランスで描

ティファニー初のドキュメンタリー映画 『ティファニー ニューヨーク五番街の秘密』 を観ました。原題は『Crazy About Tiffany's』で、 『ティファニーで朝食を』 のオードリー・ヘップバーンのセリフに由来します。ドキュメンタリーなので単調かと思いきや、キャッチーな音楽とともに華やかな場面がどんどん展開し、『ティファニーで朝食を』や 『華麗なるギ

山種美術館 に行きました。日本画専門の美術館で、作品保護のために展示室は地下にあります。 横山大観 や 奥村土牛 など有名作家の作品を多く所蔵し、今回は 速水御舟 の大回顧展を開催していました。 速水御舟は『炎舞』に代表されるように象徴的、装飾的表現で知られています。と、言っても生涯通して同じような作風だったわけではありません。27歳の時に描いた『菊花図』は

昨日はHONZの忘年会でした。HONZの飲み会といえば飲めや歌えのどんちゃん騒ぎなのですが(そうなのか?)、そのことは栗下直也のメルマガにお任せしましょう。 年末にその年の慰労をする宴会は日本だけではなく中国や韓国などでも行われていますが、キリスト教圏の国では12月にクリスマスパーティーがあるものの「忘年会」はありません。日本の忘年会は鎌倉〜室町時代の「とし

「私はダリでしょう?」CMが流れていた当時やたら印象的で今でも頭に残っているフレーズなのですが、10年前のダリ展のものでした。(もっと幼い頃の記憶のような、しかし10年前と言われるとだいぶ前ですね…) 当時、美術の教師に「ダリは絵が小さいし、ダリ展なんて人が多くてゆっくり見られないから図版で見た方がいいわよ」と、言われ美術館には足を運びませんでした。しかし、

ここ数日寒さが続いていますね。こんな日はポーランドを旅した日を思い出します(実際にはもっと寒かったのですが記憶とは曖昧なものです)。ポーランドの寒さには驚きましたが、それよりも衝撃的だったのは彼の地には餃子のような食べ物があったことでした。 ポーランドは歴史的に見て中国と地続きであるソ連の影響を強く受けたので少し考えてみれば当たり前のことなのですが、東欧のス

先日、映画 『永い言い訳』 を観ました。原作・脚本・監督は 『ゆれる』 をカンヌ国際映画祭に出品、国内ではブルーリボン賞を受賞した 西川美和 です。『永い言い訳』を観て印象的だったのは青い色の使い方でした。 映画では キタノブルー も有名ですが、青色は色そのものに落ち着きがあり、力があるような気がします。モロッコの シャウエン という街は色の濃淡はあるものの

秋の果物はたくさんありますが、特に林檎が美味しくなってくる時期ですね。林檎は世界に1万5千種、日本だけでも2千種もあるそうです。 何気なく耳にする「サンつがる」や「サンふじ」など林檎の名称の「サン」ですが、これは林檎に袋をかけずに太陽の光(sun)をたっぷりあてて育てたということ。見た目は袋をかけない分、少し悪くなりますが甘みは増すようですよ。美味しい林檎の

体が火照り、頭の中はそのことでいっぱいで、季節の変わり目に流行るもの…そう風邪です。風邪を引きました。 風邪の語源は空気の流れの「風」と同じで、中国では空気の流れが体に影響を及ぼすと考えられ、そこから病気のこともいうようになったとされます。古くは「風」と書きましたが、近世になって身体に影響を及ぼす「悪い風」を意味する漢語の「風邪(ふうじゃ)」も用いられるよう

今月13日タイの国王が亡くなり、喪に服すため国民の多くが黒い服を着ているそうです。葬儀に参列する際、日本では黒の喪服を着ることが一般的ですが国によって事情が少し異なります。そもそも喪服というものがなく派手な服でなければOKだったり、中国や韓国、ベトナムでは白の喪服を着るようです。 実はかつて日本でも白い喪服が着用されていました。『日本書紀』には喪服は白との記

体育の日は1964年10月10日の東京五輪開会式に由来します。2000年より10月の第2月曜となったので、今年は曜日の並びがよかったですね。夏季五輪が10月開催になったのは高温多湿の真夏の東京は選手にとって厳しい環境となるからでした。 2020年の東京五輪は7月24日から8月9日開催と暑さのまっただ中ですが、これには理由があります。オリンピックはテレビの放送

今年の秋冬のトレンドカラーとして街でよく見かける赤茶色のようなテラコッタ (terra-cotta)。terraは大地・土、cottaは焼いたというラテン語で「焼いた土」を意味します。また、テラコッタとは素焼きのことでもあり建築資材や陶器に使われます。 イタリア、特にフィレンツェの建物の屋根はほぼ全てこのテラコッタでつくられており、高台から見下ろすと赤茶色に

最近煮卵にはまっています。卵をゆでて殻をむき、ジップロックにめんつゆ、醤油、砂糖、水を入れて一晩漬けるだけなのでとっても簡単で美味しいですよ。さて、卵には赤玉と白玉とありますが違いをご存知ですか?一般的に赤玉の方が値段が高く、栄養価も高いイメージですよね。 実は殻の色は鶏の色によるもので栄養価には全く関係ないんです。茶の鶏が赤玉を、白の鶏が白玉を生みます。茶

「天高く馬肥ゆる秋」というように秋は空気が澄み、過ごしやすい日が続きますね。夏空には入道雲ですが、秋の空と言えば真っ白なうろこ雲。高度5,000〜13,000mという高い位置に出るため秋は空が高く感じられるんです。 いわしやさばなど旬の魚になぞらえ、いわし雲、さば雲と呼ぶと何とも美味しそうですね。しかし、これらの雲は低気圧が近付くことにより発生するので、数日

この時期脂の乗ったさんまは絶品ですね。目黒のさんま祭りが有名ですが、海に面していない目黒でどうしてさんまなのでしょうか。 実は落語に由来しています。 ある日、殿様が鷹狩りに出掛けた際お腹を空かせて道中で焼いたさんまを食します。当時さんまは庶民の卑しい食べものでしたが、食べてみるとこれは美味しい。お城に帰ってからもさんまを食べたいという殿様ですが、家来は焼いた

9月に入り少しずつ過ごしやすい気候になってきました。食欲の秋のせいなのかついつい甘いものに手がのびてしまいます。 お菓子やスイーツと聞くとケーキやエクレアなどのフランス菓子を思い浮かべることが多いのではないでしょうか。 日本人パティシエが留学に行くのもフランスだし、デザートといえばフランスが一番。しかしフランス菓子のイメージが強いチョコレートやマカロンはそれ

ベトナムのホイアンに行ってきました。中部の都市ダナンより車で30分ほどにある古い港町です。中国人街を中心に歴史ある建築が残り、「ホイアンの古い街並み」として世界遺産にも登録されています。 あまり聞き慣れない街かもしれませんが、江戸時代には朱印船貿易が行われ、日本人街が形成されました。貿易の廃止とその後の大火により現在の街並みは19世紀以降につくられ、日本人街

リオ五輪ももうすぐ閉幕ですね。ブラジルというとリオデジャネイロが有名ですが、 首都はブラジリア。かつての首都リオはポルトガル植民地時代からの歴史があり、 新たな首都をということで1960年にブラジリアへと遷都しました。 ブラジリアは1987年に歴史遺産を持たない、造られて40年未満の都市としては異例の世界遺産に登録されました。主要建築物の設計はニューヨークの

先日、敦賀へ釣りに行きました。60センチ越えのサワラやスーパーだと一杯800円するようなアオリイカ、スルメイカなどが釣れます。イカといえば漢字で「烏賊」と書く理由をご存知ですか? カラスと賊なんて白く美味しいイカからは連想できないですが、海に浮くイカをカラスが啄ばもうとしたところ、逆にイカが腕を伸ばして巻き付き、カラスを捕らえたという中国の故事に由来するそう

先日、外出中にお天気雨に遭いました。 晴れているのに雨が降ることを狐の嫁入りと言いますが、 狐に化かされているような感覚からそう言うようになったとか。 そもそも雲がないのに雨が降る理由は2つあって、 1つは地上に雨が届く前に雲が蒸発して(無くなって)しまうから。 2つめは遠くで降った雨が風に流され、晴れている場所に雨が落ちるからだそうです。 虹が出る確立も高

今日は土用の丑の日ですね。 昨年も この時期、鰻について書いていましたが今年は別のお話を。 鰻の捌き方は関東では背開き、関西では腹開きと異なるのをご存知ですか? 諸説あるのですが、切腹を嫌った武士文化の関東では腹を切らず、 腹を割って話す商人文化の関西では腹を割って捌いたそうです。 また、うなぎは肋骨が無く腹開きは料理人の腕が必要とされるので、熟練した料理人

昨日からポケモンGOが日本でも配信されましたね。 街中でやってる人を多く見かけますが、日間ユーザー数はTwitterを上回り、滞在時間でFacebookを抜いたそうです。私も多分に漏れずハマっています。 昔懐かしのキャラクター、ああそういえばこんなのもいたなと思いながら、 トランセル (さなぎポケモン)の進化系ってなんだっけ、 モルフォン (毒蛾ポケモン)?

七十二候で今は「蓮始開(はすはじめてひらく)」。蓮がゆっくりとつぼみをほどき、花を咲かす頃です。闇の中でひっそりと開き始め、完全に開くのは明け方で、昼過ぎには閉じてしまいます。これを三日繰り返し、四日めには閉じることなく、散ってしまいます。 ところで蓮と睡蓮の違いをご存知ですか?蓮は水面より上で花を咲かし、葉に光沢は無いけれど撥水性があります。睡蓮は水面で花

子どもの頃、この時期になると家に届くお中元が楽しみでした。普段食べないようなアイスやゼリー、ジュースなどが百貨店の包装紙に包まれて届くのは特別感がありますよね。 「お中元」があるなら上や下は無いのかというと、かつて中国では一月、七月、十月を三元といい、それぞれ上元、中元、下元と呼んでいました。日本に入って来た際にお盆と結びつき、夏の贈り物としてお中元を贈る習

7月に入った途端に空気が夏の匂いですね。夏と言えばかき氷。 子どもの頃、学校帰りに駄菓子屋で今日は何味にしようかと楽しみにしていました。 定番のシロップはイチゴ、レモン、メロンですが、実はこの3つ、味付けは全て同じで違いは着色料と香料だけなんだとか(※あるメーカー製造のもの)。見た目と香りによって脳が錯覚を起こし、違う味に感じるそうです。少し騙された気分にな

昨日のイギリスのEU離脱決定は衝撃的でしたね。仕事や旅行で海外に行く方だけではなく、身近なところでは輸入品の値段が影響を受けるのではないでしょうか。 イギリスから影響を受けたと言えば、日本の車の左側通行ですね。イギリスの植民地を除く国々では右側通行が一般的なのに、なぜ日本は左側なのかというと文明開化の際に機械工学はイギリスをまねようという方針があったから。(

オフィスが表参道にあるので渋谷から銀座線に乗ることが多いのですが、 銀座線の渋谷駅は3階(地上12m)と高い位置にあります。 半蔵門線渋谷駅は地下にあるのにどうしてでしょうか? それは渋谷が名前の通り「谷」にあるから。 銀座線建設当時(1927)の技術では全線を地下にすると急勾配を登れない可能性があったため、 地下にある隣の表参道駅とほぼ同じ高さの位置に駅を

旧暦で6月のことを水無月といいますね。 甘いモノ好きな私は水無月といえば三角形の外郎生地に小豆がのった和菓子が思い浮かびます。 水無月は1年のちょうど折り返しである6月30日にこの半年の罪や穢れを祓い、残り半年の無病息災を祈願して食べられるもの。 三角形は暑気を払う氷の破片をイメージし、小豆は悪魔払いの意味があるそうです。 月末はこんなことを考えながら水無月

先日、大阪へ観光に行きました。美味しいものを食べようと街へ繰り出したところ、ひとつ気になることが。東京に比べてアーケードのある商店街が多いんです。 これには理由があって、アーケードの設置基準は道路全面を覆う場合、道幅が4m以上、8m以下という制限があるため。東京では関東大震災や戦災からの復興の際に道幅を広く整備した一方、大阪は昔ながらの狭い道が残り、上記の基

今週木曜日は久しぶりのHONZ夜会でした。 次回の メルマガ でメルマガ編集長 栗下直也からレポートがあると思います。 さらにその数日前、レビュアーの刀根明日香と某出版社の編集者と新宿ゴールデン街にて0次会を行いました。時代も場所も現代の日本ではない、どこかに迷い込んでしまったような錯覚を覚える街、「ゴールデン街」という名前の由来ははっきりしないそうです。