ノンフィクションはこれを読め!

下山 進の記事

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『ノモレ』映像あっての作品ではなく、この本自体がひとつの世界をもった小宇宙である 書影

民俗・風俗 / HONZ客員レビュー

『ノモレ』映像あっての作品ではなく、この本自体がひとつの世界をもった小宇宙である

これは素晴らしい本だ。 NHKディレクターの国分さんと最初に知り合ったのは、沢木耕太郎さんに紹介されてだった。アマゾンの未開部族についてのドキュメンタリーを本にする、とのことで、正直言うとその時「ああ、またテレビの人が本を書くのか」と、軽くみていた。後で送られてきた本『ヤノマミ』は、書き手である国分さんの視点から、文明と接触していない部族「ヤノマミ」が文明と

『経営者 日本経済生き残りをかけた闘い』経営者から日本の資本主義を考える 書影

ビジネス / HONZ客員レビュー

『経営者 日本経済生き残りをかけた闘い』経営者から日本の資本主義を考える

「この紙切れをさ、みんなが価値があると信じているから流通しているって不思議だと思わないか? それが貨幣論の始まりなんだよ」 私が永野健二さんに会ったのは、1992年のニューヨークだった。週刊誌の記者、月刊誌の編集者を6年やった私は、一年休職してコロンビア大学のジャーナリズムスクールに留学していた。永野さんは、少し遅れて同大学の東アジア研究所にフェローとして滞

『子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から』日常風景に投影された、世界の分断 書影

社会 / HONZ客員レビュー

『子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から』日常風景に投影された、世界の分断

先日、新潮ドキュメント賞が発表され、ブレイディみかこさんの『子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から』(みすず書房)の受賞が決定した。この作品を高く評価するのが、文藝春秋で数々の名ノンフィクション作品を送りだしてきた下山 進さん。本作の魅力がどういうところにあるのか、特別に寄稿いただいた。(HONZ編集部) 新潮ドキュメント賞を受賞したブレ