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長江 貴士の記事

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4月のこれから売る本-中原ブックランドTSUTAYA小杉店 長江貴士 書影

書店員のこれから売る本

4月のこれから売る本-中原ブックランドTSUTAYA小杉店 長江貴士

本書を読んで僕は、情報と経験の差を思い知らされた。僕たちは、津波の映像を見た。瓦礫の山の写真を見た。被災者たちの肉声を聞いた。他にも、様々な形で僕たちは、東日本大震災についての情報に触れた。しかし、当然のことながらそれは、経験とはまるで違う。 経験とは「共有できないものだ」と強く感じた。これは、被災者と被災者以外の人との共有の話だけではない。被災者同士であっ

3月のこれから売る本-中原ブックランドTSUTAYA小杉店 長江貴士 書影

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大野「こういうレールの上をあるけば生きていけるとか、このとおりにすればうまくゆくとか、そういうモノゴトは儚く崩れ去っていきました。「今までとは違う」時代をどうやって生きるのか。社会の仕組みをどう変えるのか、自分たちで考えなければならないと言われ続けてはいるものの、いまだにその手がかりすらつかめません。いつも、混沌の最中にいる感覚があります。」 開沼「振り返っ

2月のこれから売る本-中原ブックランドTSUTAYA小杉店 長江貴士 書影

書店員のこれから売る本

2月のこれから売る本-中原ブックランドTSUTAYA小杉店 長江貴士

『聖書』『コーラン』『種の起源』『資本論』『アンネの日記』……。名前は聞いたことがある、でも読んだことはない。大抵の人はそう感じるのではないでしょうか。 本書は、池上彰氏が『世界を変えたと考える10冊の本』を取り上げ、概要や社会に対する影響力などをコンパクトにまとめた一冊。最初に取り上げられる『アンネの日記』について、池上彰氏はこう主張する。この本が存在する

1月のこれから売る本-中原ブックランドTSUTAYA小杉店 長江貴士 書影

書店員のこれから売る本

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携帯電話というのは、「それがない世界を想像出来ない」というエポックメーキングな発明だったと思う。携帯電話がなかった時代とある時代では、大げさに言えば文化そのものが違うことだろう。本書で描かれる「電子葉」も、まさにそのような存在だ。脳に埋め込むことで、脳外部からの情報処理を格段に促進するものであり、2066年に電子葉の移植は全国民に義務付けられるまでの存在とな

書店員の2013ベスト10-中原ブックランドTSUTAYA小杉店 長江貴士 書影

書店員のこれから売る本

書店員の2013ベスト10-中原ブックランドTSUTAYA小杉店 長江貴士

2013年に読んだ本の中からベストを選出してみます。出来る限り、「2013年に出た本」から選ぶようにしました。順位には強い意味はないのですけど、順位をつける方が書きやすいのでこのようなスタイルにしました。 この本は、全国民が読むべき一冊だ。自らの「生」と引き換えに、日本を救った男たちの物語である。2013年7月9日、福島第一原発の所長だった吉田昌郎が亡くなっ

12月のこれから売る本-中原ブックランドTSUTAYA小杉店 長江貴士 書影

書店員のこれから売る本

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本書で著者が提示する「現実」は、とても厳しい。グローバル化が進み、あらゆるものがコモディティ化していく社会では、これまでのような常識は通用しない。と同時に、やる気がある人間には、チャレンジしがいのある魅力的な社会と映るだろう。そんな未来を提示し、その社会でどう生き抜くべきかを示唆する作品だ。 「社交的な人間ではない」と語る著者が本書のような仲間づくりの本を書

10月のこれから売る本-中原ブックランドTSUTAYA小杉店 長江貴士 書影

書店員のこれから売る本

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『リーマン予想』をご存知だろうか?現在の数学界の「聖杯」と言っていい難問だ。 リーマン予想は、素数の分布に関する予想だ。「素数」は、「1とそれ自身以外の数では割り切れない数」のこと。数学界においては非常に重要で、あらゆる研究がなされているものの、その正体がきちんとは掴めない、なかなか厄介な奴だ。 『リーマン予想』は、『フェルマーの最終定理』ほど簡単には理解で

9月のこれから売る本-中原ブックランドTSUTAYA小杉店 長江貴士 書影

書店員のこれから売る本

9月のこれから売る本-中原ブックランドTSUTAYA小杉店 長江貴士

目が覚めたら砂漠のど真ん中にいて、空から電話ボックスが降ってくる。そんな冒頭から始まる物語。 白河三兎は、「諦め」に支配された世界を描くのが巧い。登場人物たちは基本的に皆、内側に「諦め」を抱えている。そして、そういう人物が、僕はとても好きだ。白河三兎の作品を読むと、同志を見つけたような気分になれて、とても嬉しい。 主人公のシロが抱える「孤独」は、シロ自身の思

8月のこれから売る本-中原ブックランドTSUTAYA小杉店 長江貴士 書影

書店員のこれから売る本

8月のこれから売る本-中原ブックランドTSUTAYA小杉店 長江貴士

2012年7月10日。深海プロジェクトチームは、「生きたダイオウイカの撮影」という世界初の快挙を成し遂げる。その苦難の10年間を追った作品だ。日本人にとってダイオウイカはあまり馴染みがないが、欧米人にとってはロマンをかき立てられる生物らしい。そんな欧米人が、これまで何度もチャレンジして成し得なかった快挙だ。ナショナルジオグラフィックでさえ、ダイオウイカに関し

7月のこれから売る本-中原ブックランドTSUTAYA小杉店 長江貴士 書影

書店員のこれから売る本

7月のこれから売る本-中原ブックランドTSUTAYA小杉店 長江貴士

『あなたの夫は、息子は、親友は、”ホームレス”ではありませんか?』 僕が考えた、この本のPOPのフレーズだ。 2009年北九州市で、39歳の男性が餓死した。その事件が、本書の取材の端緒となった。39歳の男性が、何故“餓死”したのか。男性は亡くなった時点で、所持金がたったの9円しかなかったという。しかし周囲の誰にも、一切自らの窮状を伝えなかった。 今の三十代は

6月のこれから売る本-中原ブックランドTSUTAYA小杉店 長江貴士 書影

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6月のこれから売る本-中原ブックランドTSUTAYA小杉店 長江貴士

「このコーナーはノンフィクションに限らず、HONZが尊敬している書店員さんたちに、各専門分野の新刊などを紹介してもらいます。時代小説、マンガなどなんでもあれ、です」 第2回は 中原ブックランドTSUTAYA小杉店 の長江貴士さんが登場! 文庫・新書・文芸とさまざまなジャンルの新刊・近刊を紹介してもらいました。 最近就活を終えた、かつて当店でアルバイトをしてい