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佐藤 瑛人の記事

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残念ながら、日本人の8割にこのビジネス書はいらない『異文化理解力』 書影

教養・雑学 / ビジネス

残念ながら、日本人の8割にこのビジネス書はいらない『異文化理解力』

まずは下の写真を見て欲しい。これは「人物を撮る」ように言われた二人の被験者が撮影した写真だ。撮影した二人のうち、一人はアメリカ人、もう一人は日本人である。どちらの写真がどちらによって撮られたものか、お分かりだろうか。 多くの人が正解を予想できたのではないかと思うが、左がアメリカ人、右が日本人によって撮影された写真である。複数の被験者に対して行われたこの実験に

科学は生死の境界線を動かし続ける『人はいかにして蘇るようになったのか』 書影

サイエンス / 医学・心理学

科学は生死の境界線を動かし続ける『人はいかにして蘇るようになったのか』

心拍が停止し、呼吸が停止し、瞳孔が拡大・固定される。この3つの条件がそろった場合、人は死んだとみなされていた。しかし近年の蘇生科学の発達は、遺体がこれら3つの条件を示した数時間以内であれば、人間を蘇らせ、脳や記憶に障害を与えずに元の生活に戻すことを可能とするようになった。 本書では、幾度となく心停止の現場に際してきた臨床医師であり、ニューヨーク州立大学の医学

周到に計算された「狂人国家」というブランディング戦略 『北朝鮮の核心』 書影

社会 / おすすめ本レビュー

周到に計算された「狂人国家」というブランディング戦略 『北朝鮮の核心』

北朝鮮は、統計上はアフリカの小国ガーナに似ている。2010年の人口は北朝鮮が2,440万人に対してガーナが2,470万人。一人当たりGDPはそれぞれ1,800ドルと1,700ドル。しかし、国際社会から受ける注目度や、先進国から引き出してきた援助の額、政治的譲歩において、北朝鮮はガーナなど比べ物にならない大成功を収めてきた。この差はどこから来るのだろう。 本書

科学の最重要未解決問題『意識はいつ生まれるのか――脳の謎に挑む統合情報理論』 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

科学の最重要未解決問題『意識はいつ生まれるのか――脳の謎に挑む統合情報理論』

「意識のハードプロブレム」とは何かご存知だろうか。端的に言うと「物質である脳が、どのようにして非物質である意識体験を生み出しているのか」という脳科学の未解決問題のことだ。哲学者のデイヴィッド・チャルマーズによって1994年に提唱され、それまで神経科学的な分析によって意識に関する謎はすべて解けたと考えていた研究者たちに大きな衝撃を与えた。 彼らが解決済みだと考

中国権力中枢の最深部に迫る『十三億分の一の男 中国皇帝を巡る人類最大の権力闘争』 書影

社会 / おすすめ本レビュー

中国権力中枢の最深部に迫る『十三億分の一の男 中国皇帝を巡る人類最大の権力闘争』

これは凄い本だ。大手新聞紙の発行部数が下落し始めて久しいが、本書で描かれるような記者の情報収集能力の高さを目の当たりにすると、新聞社というシステムが持つリソースの潤沢さを思い知らされる。 著者は朝日新聞の北京特派員として、6年弱にわたって中国報道の最前線に立ち、共産党内部の権力闘争を追い続けた。体を張って共産党員とのパイプを築き上げ、 当局による幾度のもの取

『気候カジノ』気候変動を経済学から考える 書影

社会 / おすすめ本レビュー

『気候カジノ』気候変動を経済学から考える

HONZが送り出す期待の新メンバー第二弾。佐藤 瑛人(あきと)はアドテクノロジー企業に勤め、シリコンバレーと日本を行き来する外資系ビジネスマン。ある日HONZへセールス目的で訪れたところ、うっかり本の話をしてしまったばかりに捕獲され、メンバー入りへと至った次第。最初のレビューで選んだのは、世界中を飛び回る彼にふさわしく「気候変動」をテーマとする一冊であった。