
『レオナルド・ダ・ヴィンチ』を買ったのは、どういう人たちなのか?
今年、2019年はレオナルド・ダ・ヴィンチの没後500年に当たる年だそうです。天才と言われる数々の仕事、謎の多い姿。科学が進化すればするほど、彼の残した業績が再評価される機会は増えています。謎の多い天才の生涯を伝記として記したのが、ウォルター・アイザックソン。世界的ベストセラーとなった『スティーブ・ジョブズ』の著者としても有名です。 3月末に発売されて以降、
(2024年当時)
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今年、2019年はレオナルド・ダ・ヴィンチの没後500年に当たる年だそうです。天才と言われる数々の仕事、謎の多い姿。科学が進化すればするほど、彼の残した業績が再評価される機会は増えています。謎の多い天才の生涯を伝記として記したのが、ウォルター・アイザックソン。世界的ベストセラーとなった『スティーブ・ジョブズ』の著者としても有名です。 3月末に発売されて以降、

これがノンフィクションであって、HONZの読者世代と重なっているのであろう重要な本である。ということは 吉村 博光の熱すぎる説明 (というか言い訳?)に譲りましょう。とにかく、発表されたときに「すごい本が出てくるな」と思った人は間違いなくジャンプ黄金期世代。その証拠に、書店店頭での予約も大盛り上がりで、当初想定を超える初版になったとか。 学研の図鑑シリーズに

発売した瞬間にHONZメンバーがどよめく、というか「おおっ!」と沸くことが最近頻発しています。面白いノンフィクションが次々と世に送り出されている事の証左でしょう。この『世にも危険な医療の世界史』もそんな1冊でした。 エビデンス、エビデンス!と耳にタコができるくらい聞かされている世の中に、目をむくような医療、治療法が語り尽くされています。さて、これを読んでいる

ビジネス書コーナーが活況を呈しています。特に、『メモの魔力』と『FACTFULNESS』はここ数ヶ月1位、2位を争い数字を伸ばし続けています。テレビなどのメディアで大きく取り上げられたことで、普段ビジネス書を手に取らない層にも届いたのが売れ続けている事の大きな要因となっています。売場に人が増えたことで、その後発売になった新刊も動きがよくなっています。 今やベ

4月10日、ブラックホールの撮影に成功したというニュースが流れてきました。SF小説や映画でもおなじみのブラックホール。撮影成功のニュースは、宇宙にそれほど関心がない人にとってもわくわくする話です。 ブラックホールがどうなっているのか、ブラックホールの中に何があるのかというのは多くの人が気になっている疑問であり、多くの研究者が取り組んでいる課題です。こういった

最近、ビジネス書売場が元気です。『メモの魔力』と『FACTFULNESS』が連日のベストセラー1位争いを繰り広げている一方で、『嫌われる勇気』や『入社1年目の教科書』『人を動かす』といった新入社員、新人管理職向けの本もよく売れています。 ビジネス書という概念も変わりつつあります。今はビジネスパーソン向けのライフスタイル本に注目が集まっています。『トロント最高

今年に入って、新書売り場の調子が絶好調です。理由はなんといっても樹木希林の『一切なりゆき』の大ブレイク。樹木希林関連は新刊の発売も続々予定されており、さらにブームは盛り上がっていきそう。 今回注目したいのが同じく新書としてとても売れている、『妻のトリセツ』。妻の~と、あるので夫の方の購入率が高いとは思いますが、どういった年代の方が購入しているのか気になります

今年は暦の関係から年末年始休暇が長かったため、休み明けの現実復帰が難しかった…という方も多いのではないでしょうか。出版市場の1月はちょっと停滞気味ですが、そんな中、ビジネス書売場は活気に満ちているようです。(ということは、多くの人がやる気に満ちてるということか…やる気が出てないの私だけ?) 新刊、ロングセラーがしのぎを削るビジネス書ジャンルに注目の新刊が登場

今年、Yahoo!ニュース/本屋大賞ノンフィクション本大賞という新たなノンフィクションの賞が創設されました。相次ぐノンフィクション掲載誌の休刊なども重なりノンフィクションの危機が叫ばれている中、ネットメディアが創設したこの賞は大きな意味を持つものになるでしょう。 この賞の第1回の受賞作『極夜行』は、受賞をきっかけとして大きく部数を伸ばし世の中に広がりました。

年の終わりを待たず一足早く、年間ベストセラーが発表されましたが、今年は大人向けのノンフィクションは上位にランクインするものが少なく苦戦の年となりました。 そんな中、勢いを見せるのがユヴァル・ノア・ハラリの『ホモ・デウス』です。 著者のデビュー作『サピエンス全史』は2016年~2017年の年初に大きな話題になり、歴史・人類学ジャンルの本としては異例のヒットを記

事実は小説より奇なり、というのはHONZ読者にとってはしばしばぶちあたる事だと思いますが、『死に山 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相』はその中でも有数のインパクトのある本でした。それをとりあげた 首藤淳哉のレビュー がまた秀逸。世界一不気味と称された事件の謎部分を見事にまとめ提示してくれています。 わかっているのは、何らかの理由でメンバー全

『GAFA』という言葉が、あちこちで聞かれるようになりました。7月末に発売された『 the four GAFA 』も非常に良く売れており、このワードはめきめきと認知度を上げています。 『GAFA』4企業はどれも日本人にとって生活の一部となりつつある馴染みの深い企業ばかりですが、出版業界に籍を置く者にとってはamazonの存在感は格別です。今回は我らが成毛代表

「1日1ページ」「読むだけで身につく」…というのに続くのが「世界の教養」。HONZメンバーとしては看過しちゃっていいのか悪いのか、なんかもっと教養ってじっくり身につけるべきものの気もするし…といった思いを抱えながら、うっすら横目で見ていた本が、現在ベストセラー街道をひた走っています。 どのくらい売れているかというと、この影響でビジネス書ジャンルが(そもそもこ

一昨年からずーっと続いてきた生き物ブームに変化の兆しが見えてきました。Twitterコメントがバズり、予約殺到全国的な品薄が発生した『 リアルサイズ古生物図鑑 』を皮切りに、今度は『わけあって絶滅しました。』が大ブレイク中!この夏は「ざんねん」を通りこして絶滅しちゃった生き物たちの季節になりそうです。 今回は『わけあって絶滅しました。』について見ていきたいと

今や「紀州のドン・ファン」という言葉がテレビから聞こえてこない日はありませんが、ノンフィクションファン、HONZファン…というか栗下ファンにとってはこの名前は馴染みのあるワードだったのではないでしょうか。栗下直也の「 『紀州のドン・ファン』美女4000人に30億円を貢いだ男 」というキャッチコピーと一体化してしまったかのようなタイトルがレビューされた日は、思

『10年後の仕事図鑑』(落合陽一・堀江貴文)が売れています。『未来の年表』の大ブレイクなど、未来のために今やるべきことを語る本は出版点数も増えており、いま最も注目を集めるジャンルとなっています。新たな知識や技術が次々と発表されてくることから、売り手も読み手も気を抜けません。ちょうどいまは就職活動のピーク。将来の仕事を考える本はどんな人に読まれているのでしょう

HONZ読者にはお馴染みの仲野先生の著作『こわいもの知らずの病理学講義』の勢いが止まりません。9月に発売、発売即重版、そのまま勢い途切れることなく年末年始の増売期に入り、まだまだ売れ続けています。グラフで示してみるとその動きはこんな感じ。(日販オープンネットワークWIN調べ) ちなみに、最も大きな売上となった1月2週は、朝日新聞の読書面に掲載された週です。

年明けに飛び込んできた米国での『Fire and Fury』出版のニュースは、日本の出版業界をも大きく揺さぶりました。本国では大ベストセラー、瞬時に売り切れたというニュースに…「じゃあ日本ではいつ出る?」「どこが出す?」「そもそも売れるのか?」等々、業界関係者の話題は一時期そのテーマで持ちきりでした。 で、結局今ノリに乗っている早川書房が版権を獲得。旬を逃し

『AI vs.教科書が読めない子どもたち』がHONZのレビューをきっかけに大きく売上を伸ばしています。この本をはじめとして、昨年末からAI関連の書籍の点数が急激に増えてきています。成長著しい分野のため、読者が求めるのも最新の情報ということで、やはり新刊への注目度が高い模様。実際にどんな本が売れているのか、どんな方が買っているのか、今回はAI関連本について見て

『広辞苑』の10年ぶりの改訂は、今年の出版業界のニュースの冒頭を飾るニュースとなりました。いくつかの間違いが即日指摘され世の中を沸かせるところも、国民的辞書だからこそという気もします。 とはいえ、この電子化の時代。紙の辞書がどの程度売れるのかについては懐疑的な思いもないわけではありません。ただ、その懸念を吹き飛ばす売れ方が続いています。その『広辞苑』はどんな

書店の店頭を「今年のベストセラー」が飾る時期となっています。この1年を彩った本の紹介は他所に譲るとして、今回は恒例(?)となった「今年一番売れた日はいつだった?」というテーマを取り上げたいと思います。 日販POS店のデータをもとに、2016年12月1日〜2017年11月30日まで1年間の日々の売上冊数(金額ではなく冊数です)を抽出しました。対象は書籍・雑誌全

今、『SHOE DOG』が売れています。なんと発売1ヶ月で13万部突破だとか。翻訳本としては珍しいくらいの売行きです。この本は、ナイキの創業者が自ら語る創業秘話…といっても実はこの「創業者自らが語る創業秘話」的な書籍はノンフィクション界には珍しくありません。その中でなぜこれが売れたのか、、データからその実態に迫りたいと思います。 まずは発売からこれまでの売行

「雑誌が売れない」と慣用句のように語られていますが、そんな市況の中でも売上が伸びている雑誌があります。例えば、パズル雑誌。POSの売上を見ると、4年連続で100%超えが続く超優良ジャンルとなっています。不況ムードに隠れがちですが、いい話は色々あるのです。 そんな中、9月の売上ランキングを見ていて目にとまった雑誌がありました。下記は9月期の定期雑誌売上ランキン

子どもの頃、両親の本棚からこっそり取り出して読んだ本にはどうもいい思い出がありません。いい思い出どころかその後の悪夢に繋がった本の代表格が『悪魔の飽食』と『ノストラダムスの大予言』。 『ノストラダムスの大予言』については、200万部を突破する大ベストセラーであり、社会現象をも巻き起こし色々な方面に影響を及ぼしたと言われています。私の身の回りにも「どうせ199

『路地の子』が話題 です。著者は『日本の路地を旅する』で大宅壮一ノンフィクション賞を獲った上原善弘。今回は自らの父親の一代記を描いています。 非常に重いテーマの作品ですが、重版も続いているほどの人気ぶり。いったい何が人をここに惹きつけるのか、いったい誰がここに惹きつけられているのか、今回はこの作品を見ていきたいと思います。 まずは読者層です。 読者の70%超

都議選の声が聞こえ始めた6月上旬、我々のもとに「ものすごい隠し球があるらしい」という噂が飛び込んできました。出版業界というのは隠し球が好き、発売して内容が明らかになってからよりも、内容がわからないうちのほうが盛り上がるくらいのものです。 で、その隠し球。どこぞの政治家がものすごい爆弾発言をしているのでは? とか、タレントの離婚か? とか(郷ひろみの『ダディ』

気がつけばもう目の前に夏が迫ってきました。書店の売場もそろそろ夏模様。文庫フェア、コミックフェア、図鑑のフェアと賑やかさを増しつつあります。特に子ども向けの図鑑は新作も続々。昨今は定番に加えて『危険生物』が子どもたちの心をつかんでいるようです。 さて、大人たち(特にHONZのレビュアーの皆さん)も生き物は大好き。今年に入っても様々な生き物がHONZのサイト上

「文春砲」という言葉が世の中に広く認知されてからまだ1年足らず。今年はどんなスクープを?と思っていた矢先、週刊新潮が週刊文春についてのスクープ記事を出すという、思いもしない展開に突入。出版業界を戸惑わせています。 相変わらず雑誌の売れ行きは厳しく、再生までの道のりは長そうです。しかし、一方で、雑誌というのは書店店頭にお客様を定期的に呼び込む大事な商品でもあり

「鳥類学者の本を読むからって、鳥が好きだと思うなよ。」というコメントまで考えておいたのに、今話題の『 鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ 。』の分析がGWに間に合いませんでした。面白いことを読み解くにはまだまだデータ不足! 全国の皆さんの積極的な購買と、新潮社の皆さんの積極的な重版を期待します。 そんなこんなで、ネタが枯渇したのも一瞬の話。目の前に、可

「京都人にとっては先の戦争といえば、第一次でも第二次でもなく、応仁の乱のことを指す」という都市伝説があるそうです。それほどにメジャーな戦だと思っていた「応仁の乱」は、実は地味で、かつ難しいものだったということが最近話題になっています。このきっかけになったのが中公新書の『応仁の乱』。新書、そして歴史物という渋いジャンルから大ベストセラーまでになった軌跡を振り返

このコーナーの読者何名かの方から「あれはどんな人に読まれているの?」という質問を受けました。この1ヶ月、そういった興味を一身に集めているのが「おとちん」こと『夫のちんぽが入らない』です。 ※レビューは こちら 広告をうっているのに肝心なタイトルが書かれていない、お客様が問い合わせをしてきているのだけれど、あまりに口を濁しすぎてタイトルが言われたことがない…な

今年も年末年始は書籍の売上げが好調! 幸先良いスタートを切ることができました。 2014年~2015年の年末年始はピケティの『21世紀の資本』が大ブレイク 、それを読んでいた人が 2015年~2016年の年末年始で読んだのは『ギリシア人の物語[I]』 …と年末年始は重厚な本の読書が進む季節です。 それでは、昨年の年末年始に『ギリシア人の物語』を読んでいた方は

今年、注目を集めた本ランキングというものがあったら、間違いなく上位に入ってくるだろう1冊があります。それが『文庫X』。盛岡のさわや書店フェザン店さんが、本1冊を熱いコメントで覆い覆面本としてタイトルを隠して売り続けた作品です。夏から今まで、長い期間正体不明の本とされてきた作品が12月9日にヴェールを脱ぎました。 文庫Xの正体はHONZ読者にはおなじみの、『殺

『住友銀行秘史』が売れています。ノンフィクションジャンルでは発売たちまち大重版という言葉はなかなか聞かれないものなのですが、これはその希有な作品となりました。 HONZレビューが掲載された 10/12段階ではすでに売上率が50%程度になっていましたから、品切れ店も続出していたと思われます。すごい売れ行きです。 発売後、もっとも早い動きは10/7にありました。

全く役に立たない。本当に役に立たない。これっぽっちも役に立たない。つまり、目的を持って読んではいけない本の典型的な例だ。 HONZ編集長・内藤順によるレビュー内 の一文に、心が揺さぶられました。 ためになることを追求し、人生のヒントを得られるのが本だ! そんな肩肘張った毎日を吹っ飛ばす一冊『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』が、今飛ぶように売れて

多くの感動と興奮を残して、リオ五輪が終了しました。勝ち取った数多くのメダルは、続く2020年の東京に向けて、次のヒーロー、ヒロインたちを育ててくれる物になるのでしょう。そこで、今回はオリンピックでメダルを獲得した競技について、その関連書の動向や読者の併読本を見てみたいと思います。 8月末からオリンピックを総括するグラビアや関連書の発売が相次いでいます。その中

映画『シン・ゴジラ』が話題を集めています。関連する本、雑誌も多く発売されており書店店頭も盛り上がりを見せていますが、この「ゴジラ」、読者の購買動向からは単なる怪獣映画にとどまらない動きが見えてきました。 『シン・ゴジラ』の公式記録集としては9月に『ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ』の発売が予定されています。 今の段階では「シン・ゴジラ」の内幕に迫れる決定打とな

まず、こちらをご覧下さい。 これが今世間を席巻している『ボカロで覚えるシリーズ』。なんとボーカロイド曲を使って歴史や 理科 を覚えちゃおうという大胆な企画です。発売以降好調に推移、重版を重ねてきたところ6月末からメディア露出が相次ぎ大ブレイク!勢いはしばらく止まりそうにもありません。 どちらかというと歴史の方が人気ですが、それでも購入者の半数は両方を購入して

新潮新書の『言ってはいけない』が売れに売れています。その昔「10万超えると業界人なら知っている本。周囲に購入者が多くなると50万越え、喫茶店で隣に座った人が読んでいるようになったら100万部」なんてな指標を勝手に作って愉しんでいた時期がありましたが、これは冗談にしても周辺で「買った」「読んだ」という声が聞かれるようになってきました。(※HONZのレビューは

4月は「新入社員に贈る本」「新入社員が読んでおくべき本」といったテーマの本が非常に多く店頭に並ぶ時期です。ビジネスHow to本であったり、人間関係の本であったり、様々な本が新入社員向けにお薦めされていますが、実態はどうなのでしょう?今回は本から見えてくる新入社員世代の姿に迫ってみようと思います。 このコーナーで利用している日販のWIN+データは、Honya