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紀伊國屋書店の記事

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8記事

『流れといのち 万物の進化を支配するコンストラクタル法則』 書影

サイエンス / 「解説」から読む本

『流れといのち 万物の進化を支配するコンストラクタル法則』

前作『 流れとかたち 』は私にとって衝撃的だった。おおざっぱに言えば、こうなる。かつて、人間を別格と見なして他の生き物と切り離す世界観を、ダーウィンが進化論で刷新した。前作と本書『流れといのち』の著者エイドリアン・ベジャンはそれをさらに推し進め、生物を別格と見なして無生物と切り離す世界観を、すべてのかたちの進化を支配するという独創的なコンストラクタル法則で崩

『ゲッベルスと私 ナチ宣伝相秘書の独白』 書影

世界史 / 「解説」から読む本

『ゲッベルスと私 ナチ宣伝相秘書の独白』

ヒトラーと、その右腕ゲッベルス宣伝相が作り出した大衆的熱狂の先には、戦争と破壊、そして未曾有の大量殺戮が待ち受けていた。偏狭な自民族中心主義と極端な反ユダヤ主義、人種差別主義(レイシズム)が第二次世界大戦と結びついて、ヨーロッパを「暗黒の大陸」へと変えたのだ。戦後、世界は解放された各地の強制収容所に累々と積み上げられた犠牲者の屍に絶句し、「二度と繰り返しては

『無銭経済宣言 お金を使わずに生きる方法』 書影

社会 / 「解説」から読む本

『無銭経済宣言 お金を使わずに生きる方法』

本書は、19か国で刊行され日本でも大きな反響を呼んだ『ぼくはお金を使わずに生きることにした』の著者による第二作 The Moneyless Manifesto の全訳です。 著者のマーク・ボイルは、1979年生まれのアイルランド人。英国のブリストルで働いていた20代の終わりごろ、現代社会の多くの問題の根底に〈お金〉があると気づいた彼は、お金のいらない相互扶助

『アルカイダから古文書を守った図書館員』 書影

教養・雑学 / 「解説」から読む本

『アルカイダから古文書を守った図書館員』

2013年1月、アルジェリア東部の天然ガス精製プラントで、日本人を含む大勢の外国人がイスラム過激派に拘束される事件が起きた。アルジェリア軍と過激派の交戦により結果的に少なくとも37人の外国人が死亡し、内10人はプラント大手「日揮」社員などの日本人だった。このニュースが駆けめぐったときの衝撃は、今も記憶に新しい。 では、このとき犯行

『マイクロバイオームの世界 あなたの中と表面と周りにいる何兆もの微生物たち』 書影

サイエンス / 「解説」から読む本

『マイクロバイオームの世界 あなたの中と表面と周りにいる何兆もの微生物たち』

本書はWelcome to the Microbiome(Yale University Press, 2015)の全訳である。原書カバーの袖に記された紹介文によれば、アメリカ自然史博物館で2015年11月から2016年8月まで開催されていた、マイクロバイオームをテーマとした展示会に合わせて制作されたものらしい。展示会はその後、アメリカ国内のみならず国外へも

『身体はトラウマを記録する 脳・心・体のつながりと回復のための手法』 書影

サイエンス / 「解説」から読む本

『身体はトラウマを記録する 脳・心・体のつながりと回復のための手法』

本書の著書、ヴァン・デア・コークはエピローグの冒頭で、次のように書く。 「私たちの社会は今、トラウマを強く意識する時代を迎えようとしている」 本書は、凡百のトラウマに関する啓発書とはちがう。本書は、自伝的な要素を有し、著者の精神科医としての、そしてトラウマに関する世界的な研究者としての歩みがそのまま記されている。オランダ系移民であるヴァン・デア・コークの父親

『その<脳科学>にご用心 脳画像で心はわかるのか』 書影

サイエンス / 「解説」から読む本

『その<脳科学>にご用心 脳画像で心はわかるのか』

このような本に興味を持たれたあなたは、色とりどりに塗り分けられた脳画像を目にしたことがあるはずだ。今こうして本書を読んでいるあなたの脳をスキャンしたら、やはり彩り豊かな画像が得られるに違いない。とはいえ、脳を直接眺めることができたら、自分の脳がその画像と同じように色鮮やかに輝いていると思う人はさすがにいないだろう(fMRIなどの脳画像法は、脳の様子をカラーで