ノンフィクションはこれを読め!

内藤 順

HONZ編集長

茨城県水戸市出身。早稲田大学理工学部数理科学科卒業。広告会社・営業職勤務。好きなジャンルは、サイエンスもの、歴史もの、変なもの。好きな本屋は、丸善(丸の内)、東京堂書店(神田)。はまるツボは対立する二つの概念のせめぎ合い、常識の問い直し、描かれる対象と視点に掛け算のあるもの。
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(2024年当時)

内藤 順の記事

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326記事

『オートメーション・バカ』快適さの代償は、どれくらい? 書影

社会 / おすすめ本レビュー

『オートメーション・バカ』快適さの代償は、どれくらい?

クラウド、ウェラブルデバイス、M2M、IoT、ドローン... 年を追うごとに世の中はどんどん便利になり、快適になっていく。今から30年後の2045年には、コンピュータが人間の知能を越えるという予測もあり、そのような技術的特異点の先には、今とはまったく違う世界が広がっているかもしれない。 タイトルからも一目瞭然であるように、本書はそんなオートメーション化してい

『絶対に行けない世界の非公開区域99』行けない場所にはワケがある 書影

社会 / おすすめ本レビュー

『絶対に行けない世界の非公開区域99』行けない場所にはワケがある

企業秘密として、立ち入りを禁じられた場所。 軍事上のセキュリティによる観点から、非公開とされてきた場所。 都合が悪いからと、見て見ぬふりをされてきた場所。 都市伝説として知られており、本当にあるのかどうか分からない場所。 これだけ交通手段も発達し、情報化が進んだとはいえ、まだまだ世界は広い。宗教、科学、歴史、戦争、様々な分野において、限られた人間しか立ち入れ

『ぼくは物覚えが悪い』海馬を失った男は、永遠に続く30秒を生きた 書影

医学・心理学 / おすすめ本レビュー

『ぼくは物覚えが悪い』海馬を失った男は、永遠に続く30秒を生きた

今年も残すところあと1ヶ月となり、年忘れという言葉も聞こえてきた。皆さんにとって2014年はどのような年であっただろうか?そして来たる2015年のことを考えた時に、どのような感情が沸き上がってくるだろうか? 年の瀬ともなると、私たちは過去の出来事を頭の中で再現し、その情動を元に未来へ思いを馳せる。年を忘れるというくらいだから、辛かったことや不安な出来事を思い

『黒幕』 - 最後の情報屋は、右と左と表と裏を制した男 書影

社会 / おすすめ本レビュー

『黒幕』 - 最後の情報屋は、右と左と表と裏を制した男

部数は1000部に満たないほど。月2回の発行で、購買料は法人120,000円、個人36,000円(年額)。一般の人にはほとんど知られていない情報誌を発行しているだけなのだが、マスコミ人の誰もに知られ、一流企業の重役たちがその元へと足繁く通う男がいた。 それが最後の情報屋ーー石原俊介。「兜町の石原」とも呼ばれた男は、情報を生業とする人間にとって必ず挨拶すべき人

『月をマーケティングする』PDCAを回し続ければ、人類は火星に行けるのか。 書影

サイエンス / ビジネス

『月をマーケティングする』PDCAを回し続ければ、人類は火星に行けるのか。

人類がまだ火星に行っていないのは、 科学の敗北ではなくマーケティングの失敗なのだ。 ここ数週間、本書のオビに書かれていた言葉が頭から離れない。だが、こう言われて気を悪くするマーケティング関係者などいないだろう。叱咤されているようでもあり、持ち上げられているようでもあり... 1969年7月20日午後10時56分20秒。その時代に生きていた人なら誰もが、その時

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「HONZ/マンガHONZ」のソーシャルアカウントについて

2014年2月にスタートした「マンガHONZ」は、本格的にスタートしてから早9ヶ月を迎えました。現在マンガHONZに掲載されているレビュー数は250本あまり。マンガHONZ発で注目を集めるマンガも多数出てくるなど、おかげさまで成長軌道に乗ってきております。 これを受け、ソーシャルアカウントの運用を一部変更することにいたしました。これまでHONZのTwitte

『ふしぎな国道』 - これがニッポンの生きる道 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『ふしぎな国道』 - これがニッポンの生きる道

日本の右傾化を危ぶむ声が高まりつつある昨今だが、まさか道路マニアにまでその影響が及んでいるとは知らなかった。 現在1号から507号まで、全国に459本指定されている国道。その姿形に胸を熱くする国道マニア達が、各地で猛威を奮っている。国の道にふさわしからぬ、細く荒れた状態の悪い「酷道」までもを走破し、国道脇に掲げられた看板を「おにぎり」と呼び、癒やしを求める。

『フラッシュ・ボーイズ』  ナノ秒速で100億ドル以上を稼ぐ男たち 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

『フラッシュ・ボーイズ』 ナノ秒速で100億ドル以上を稼ぐ男たち

ウォール街を震撼させたと言われる、マイケル・ルイス待望の新作。一読して心底驚いた。 その小説のような文体もあいまって、まるで架空の話のような印象も受ける。だが本書に出てくる、超高速取引(HFT)業者、フロントランニング、ダークプールといった単語を検索すると、全て実在の出来事である証拠が出てきて、現実に引き戻される。 そしてなによりも、投資するほどの資産を持ち

『ツタンカーメン 死後の奇妙な物語』 - 真実以外の何かを求めて 書影

サイエンス / 社会

『ツタンカーメン 死後の奇妙な物語』 - 真実以外の何かを求めて

2010年2月、アメリカの専門誌・JAMA(アメリカ医師会ジャーナル)に掲載されたツタンカーメンの記事は世界を震撼させるに足るものであった。 それはツタンカーメンが近親相姦によって生まれた子であり、生来の虚弱体質に悩まされ、さらに死因がマラリアという衝撃的な内容である。その事実は、すぐさま『マスクを脱いだツタンカーメン』というドキュメンタリー番組でも放映され

『ゼロ・トゥ・ワン』 - この面白さを、スタートアップ界隈に独占させるわけにはいかない 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

『ゼロ・トゥ・ワン』 - この面白さを、スタートアップ界隈に独占させるわけにはいかない

成功者が書いたビジネス本ほど、警戒して読まねばならぬものはない。それがHONZの基本スタンスであることは分かっているのだが、ものの数ページほどで陥落した。あまりに面白くて、もう10回以上は読んだと思う。 大学生くらいの時にこの本に出会っていたら、もっと違う人生があったのかもしれない。でも今だからこそ、この本に書かれていることを理解できるのかもしれない。そうい

『コンテキストの時代』 - テクノロジーは空気を読むことが出来るのか? 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

『コンテキストの時代』 - テクノロジーは空気を読むことが出来るのか?

時代とともに言葉の意味が変わるということはよくあることだし、そうあってしかるべきだとも思う。だが、最近の言葉における概念の変化はなかなか激しいものがあり、面食らうことも多い。 たとえば「キュレーション」という言葉。つい2、3年前までは特定の分野に精通する人たちが情報発信をする際の作法のようなものを指していたと思う。ところが最近ではニュース・キュレーションサー

『ものの言いかた西東』 - 大阪の空中殺法「よう、言わんわ」、東北の万能奥義「どうも」 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『ものの言いかた西東』 - 大阪の空中殺法「よう、言わんわ」、東北の万能奥義「どうも」

日本全国の津々浦々で使用される方言は、地方の特色を彩る大きな要素の一つである。アホとバカ、ショッパイとカライ、イルとオルといった言葉の違いは、我々の文化の多様性の一端を示しているとも言えるだろう。 一方で、それらの方言をフレーズ化して構成される「ものの言い方」については、その人の性格に依拠するところが大きいものと思われがちである。間接的なもの言いが多ければ回

『石の虚塔 発見と捏造、考古学に憑かれた男たち』 - 神の領域は無法地帯なのか? 書影

事件・事故 / おすすめ本レビュー

『石の虚塔 発見と捏造、考古学に憑かれた男たち』 - 神の領域は無法地帯なのか?

「魔がさした」ーー世間を震撼させるほどの大事件を起こした人物が、このようにコメントしたことを聞けば「何を寝ぼけたことを」と思うのが普通だろう。だが、昨今のように専門や嗜好といった圏域が高度に細分化した世の中において、同質の集団による無菌状態、あるいは無法地帯を作り上げることなど容易なことである。たとえそのような状況下にあったとしても、人は清廉潔白で居続けられ

『似ていることば』 - 「林」と「森」はどう違う? 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『似ていることば』 - 「林」と「森」はどう違う?

似て非なる言葉というのは、世の中に数多く存在する。だが、どこが似ていて、どこが違うかを正確に説明するとなれば、言葉の定義をきちんと理解していることが必要だ。 とはいっても諸説あるのが、言葉の由来。それらのルーツを吟味しながら現場へと足を運び、さらには言葉の違いの決定的瞬間を写真に収める。そんなチャレンジに果敢に挑んだのが、本書『似ていることば』である。 2枚

『千年企業の大逆転』 - 老舗企業の華麗なるピボット 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

『千年企業の大逆転』 - 老舗企業の華麗なるピボット

今や世界的な有名になった企業でも、立ちあげ時には苦境に喘ぎ、方向転換を余儀なくされたというケースが多々ある。YouTubeが、設立当初はデート相手を検索するためのデート・サイトに過ぎなかったことはよく知られているし、PayPalも当時人気があった特定デバイス間による送金可能なサービスから始まった。 このように、スタート時における事業や製品の根本的な仮説を見直

性格が戦略になる!? 『自分でつくるセーフティネット』 書影

社会 / おすすめ本レビュー

性格が戦略になる!? 『自分でつくるセーフティネット』

先日、たまたま EXILEのドキュメント番組 を見ていたら、変化し続けるEXILEについて、秋元康が興味深い発言をしていた。 根っこがあってブレない部分を持っている人達だけが、変わることを許される。 この「変わることを許される」という発言に、思わず耳を奪われた。変わることが出来るかどうかというのは「意志」の問題ではなく、そのための素地が存在しうるかという「状

実録が現実を喰う!『映画の奈落』 北陸代理戦争の仁義なき場外戦 書影

事件・事故 / おすすめ本レビュー

実録が現実を喰う!『映画の奈落』 北陸代理戦争の仁義なき場外戦

やくざ映画にドンパチはつきものである。だが、映画と全く同じシチュエーションで実際にモデルとなった組長が殺害されるーーそんなミステリーさながらの事件を引き起こした、前代未聞のやくざ映画があった。 映画『北陸代理戦争』は、”北陸の帝王”と呼ばれた福井川内組組長、川内弘をモデルにした「東映実録やくざ映画」である。映画と現実が連動し、シナリオが進行中のやくざの抗争に

『テクニウム』 - 利己的なテクノロジー 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

『テクニウム』 - 利己的なテクノロジー

もしも地団駄というものが踏めるものであるのなら、この一冊を読みながら踏んでみたいと思う。 原題は『 What Technology Wants 』=テクノロジーの望むもの。テクノロジーの歩みを『種の起源』のように捉え直すという束ね方に独創性があり、これまでに見聞きしてきた様々な知識が一本の線でつながるようなダイナミズムに満ち溢れている内容だ。おかげで、本が本

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「HONZ×東洋経済オンライン」がスタートしました!

本日7月5日より、東洋経済オンライン内に「 今週のHONZ オススメ書評はこれだ! 」というページがオープンし、HONZからの記事配信がスタートしました。 新世代リーダーを読者層とする東洋経済オンラインにおいても書評へのニーズは高く、より幅広い読者の方にノンフィクション書籍の面白さを伝えていければと、考えております。 毎週土曜日、週一回のペースで厳選したレビ

『キルギスの誘拐結婚』 - ある日突然、花嫁に 書影

社会 / 民俗・風俗

『キルギスの誘拐結婚』 - ある日突然、花嫁に

中央アジアのキルギスという国は、北はカザフスタン、東は新疆ウイグル自治区、南はタジキスタン、西はウズベキスタンに囲まれた場所に位置しており、国土の面積は日本の約半分という小さな国である。 山や湖に囲まれたこの美しい国には、今なお続く信じ難い現実がある。それは仲間を連れた若い男が、嫌がる女性を自宅に連れていき、一族総出で説得し、無理やり結婚させるというもの。キ

『メタルめし!』こそ、最強のごちそうDEATH! 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『メタルめし!』こそ、最強のごちそうDEATH!

2014年、 ヤンキーがマイルドと認定された この年、メタルはもっとワイルドになった。 ポエムではなく叫びを、イオンタウンではなくイアンギランを、仲間との絆ではなく仲間割れをこよなく愛す。そんなメタラー達の魂を熱く揺さぶる新ジャンル、それが メタル×めし 。 はたしてメタルスライム、はぐれメタルに次ぐ、メタルの新機軸を打ち出せるのだろうか。 著者は料理研究家

『切断ヴィーナス』 - もっと高く、もっと遠くへ、そしてもっと美しく。 書影

アート・スポーツ / 社会

『切断ヴィーナス』 - もっと高く、もっと遠くへ、そしてもっと美しく。

OL、モデル、アスリートにイラストレーター... 本書に登場する11人の女性には、一つの共通点がある。 それは、全員が義肢装具士・臼井二美男さんによって手がけられた義足を身につけているということである。一人ひとりの思いを実現するため、何度も対話を重ねながら生み出された「夢見る義足」。足の切断というアクシデントに見舞われた女性たちが、今、新たな一歩を踏み出した

『カウンセラーは何を見ているか』 - 常套句の罠、共感という欺瞞 書影

医学・心理学 / おすすめ本レビュー

『カウンセラーは何を見ているか』 - 常套句の罠、共感という欺瞞

いわゆる業界ものというジャンルは古くから存在するわけだが、まさに玉石混交の世界である。業界内の人間から見ると、どこか通り一辺倒な言及に留まっていたり、業界外の人間から見るとチンプンカンプンだったり。また、あるあるネタとして笑い飛ばして終わりなものもあれば、業界との決別を覚悟して”立つ鳥後を濁しまくり”なものまでと幅広い。 ところが昨今、その業界に蔓延する問題

『社会はなぜ左と右にわかれるのか』 - 断層を乗り越えるための技法 書影

サイエンス / 社会

『社会はなぜ左と右にわかれるのか』 - 断層を乗り越えるための技法

保守とかリベラルとか、その手の話題とは願わくば一線を引きたいと思っていたし、あまり深入りせずに真ん中あたりをうろちょろしていると思われたいのが本音だ。だが、ここまで明確に人間社会における道徳の機能的価値を晒されると、むしろ知らないことの方が怖くなってくる。 道徳心理学という手法を活用した本書の明快すぎる論考には、いささか著者固有のバイアスもかかっていることだ

感電するアート 『オーラ!?  不思議なキルリアン写真の世界』 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

感電するアート 『オーラ!? 不思議なキルリアン写真の世界』

キルリアン写真というものを、ご存知だろうか?今から約80年ほど前の1930年代に、旧ソビエト連邦で発明された不思議な写真のことである。発明家ニコラ・テスラの影響を受けた旧ソ連のキルリアン夫妻がその発明者。電気治療器の高周波によって生体から放電が起きていることに気付き、それを撮影しようと試みたことが発端であったという。 この鉄のカーテンの中で育まれたキルリアン

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NTTドコモ「エンタメウィーク」への記事配信がスタートしました。

本日4月15日より、NTTドコモのポータルサイトdmenuが監修するエンタメ情報ポータルサイト「 エンタメウィーク 」へのコンテンツ配信がスタートしました。 HONZでは、既にアクセス者の半数以上がスマートフォン・ユーザーになっておりますが、より幅広いユーザー層へ記事を閲覧いただくために、HONZ/マンガHONZの記事の一部を配信していきます。 ちなみにこの

絶対に真似をしてはいけない35の科学実験 『Mad Science2』 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

絶対に真似をしてはいけない35の科学実験 『Mad Science2』

絶対に真似をしてはいけないーーなんと甘美な誘い文句だろうか。 前著『 Mad Science ―炎と煙と轟音の科学実験54 』では、「 シャボン玉爆弾 」、「 オレオクッキーを燃料にしたロケット 」等、数々のエクストリームな実験で話題になったあのシリーズが、さらにパワーアップして帰ってきた! だが、本書の”真似をしてはいけない”度は、針が振り切れるほどのMA

春 満開!『秘宝館という文化装置』 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

春 満開!『秘宝館という文化装置』

イケそうでイケない。 別にイヤらしい意味ではなく、そういう絶妙な距離感にあるのが「秘宝館」という存在であると思う。興味はあるのだが、わざわざそのために足を運ぶほどの気にはなれない。かといって何かのついでに行くというには、あまりにも不自然な場所にある。 だが、本書によると、そう悠長なことを言っている場合でもなさそうである。かつて北海道から九州まで少なくとも20

『寄生虫なき病』 - 黒の過剰か、白の不足か 書影

サイエンス / 医学・心理学

『寄生虫なき病』 - 黒の過剰か、白の不足か

花粉症、喘息、アレルギー、自己免疫疾患、現代に生きる我々を脅かす数々の病。これらを解決する鍵は寄生虫にあった!しかもその原因は、特定の寄生虫の「存在」が引き起こしているのではなく、「不在」によって引き起こされていたのだという。 表紙のアメリカ鉤虫のカバー写真に首根っこをつかまれ、膨大な資料に基づいた「寄生虫視点による世界史」の筆致に目を見開かされ、最後はアメ

『記者たちは海に向かった』 - 半径10kmのジャーナリズム 書影

社会 / おすすめ本レビュー

『記者たちは海に向かった』 - 半径10kmのジャーナリズム

記録を残すとは、時に残酷なものである。 本書の表紙をめくると、そこには一枚の写真が掲載されている。カメラに向かって微笑む、福島民友新聞の6人の記者たち。撮影されたのは、2011年3月9日。後方には激震と津波によって後に消失してしまう「ろうそく岩」もそびえ立つ。そして6人の運命が、やがてジグソーパズルのようにバラバラに引き裂かれていくことを、彼らはまだ知らない

『エロの「デザインの現場」』 - R18の想像力 書影

アート・スポーツ / 民俗・風俗

『エロの「デザインの現場」』 - R18の想像力

なにもかもが久しぶりの経験であった。 書店でなかなか見つからず、店員さんに「『エロのデザインの現場』って本、ありますか?」と聞いてちょっと恥ずかしかったこと。電車の中で隣の人に覗きこまれないよう、表紙に角度をつけてガードしながら読まなければならなかったこと。家に帰ってきてからも妻に見つからぬよう、大きめの写真集の隙間に背を奥側に向けてしまうなど細心の注意を払

『第五の権力 Googleには見えている未来』 - 拡張現実型の未来予測 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

『第五の権力 Googleには見えている未来』 - 拡張現実型の未来予測

この地球上で、国家のリーダーとしての視点から”今”を語れる人というのは195人ーーすなわち世界の国の数と等しいだけの人数が、少なくとも存在する。それでも、その言説の多くは現実空間のものに限定されてしまうであろう。 これを仮想空間に置き換えて考えてみると、どうなるだろうか。国家規模の広い視点から”今”を語れる人というのは、世界に数人しか存在しないのかもしれない

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「NewsPicks(ニューズピックス)」への記事配信がスタートしました。

本日2月20日より、「 NewsPicks(ニューズピックス) 」へのコンテンツ配信がスタートしました。 HONZサイトでは、現在アクセス者の半数以上がスマートフォン・ユーザーになっているほか、いわゆるニュースキュレーション系サービスからのトラフィック増加も著しいです。 これを受け、より多くの方に利便性の高い環境でHONZ記事を閲覧いただくため、NewsPi

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HONZブックマーク、スタートしました!

おかげさまで「読みたい本が、きっと見つかる!」のHONZは本年1月のサイトリニューアルも無事に完了し、愛読いただいている読者数も順調に増加しています。 HONZが厳選して取り上げる本の範囲も広がり、新刊が発売される前に著者や出版社の皆様から新刊情報をいただくことも多くなってきました。もちろんHONZメンバーは引き続き、書店店頭や本関連のサイトで、本当におすす

HONZ活動記 ー 佐々木俊尚さんに”家めし”の極意を教わってきた! 書影

教養・雑学 / HONZ活動記

HONZ活動記 ー 佐々木俊尚さんに”家めし”の極意を教わってきた!

佐々木俊尚さんといえば、ITジャーナリストである一方で、料理の腕前も相当なものであることをご存知だろうか? お昼時になるといつも、夫人の 松尾たいこさんのFBページ には、色鮮やかな食卓の写真がアップされる。 それらを眺めながら、僕もいつかこんな風に料理の出来る男になりたいものだと、かねがね思っていた。 そんな佐々木さんが、ついに2月27日『 家めしこそ、最

『人間と動物の病気を一緒にみる』 - 人間の未知、動物の既知 書影

医学・心理学 / おすすめ本レビュー

『人間と動物の病気を一緒にみる』 - 人間の未知、動物の既知

人間の様々な病を、獣医学という観点から眺めると、新たな道が拓かれる。獣医学者だけが知っていた、人間の病の真実。人間の未知は、動物の既知。よく見知った動物たちの知られざる素顔は、背徳感を感じるほどに面白い。 オーストラリアのコアラたちの間では、クラミジア感染症が猛威をふるっており、絶滅の危機に晒されている。タコや雄の種ウマは、人間のリストカットを彷彿させるやり

『殺人犯はそこにいる』 - 真犯人への挑戦状 書影

社会 / 事件・事故

『殺人犯はそこにいる』 - 真犯人への挑戦状

ただならぬタイトルの裏側には、ただならぬ闇が潜んでいた。地を這うような調査によって、ドミノ倒しのように明かされていく衝撃の事実。報道という武器を駆使して次々に繰り出される手技。それでも事態は動かない。「真実」への道のりは、ここまで遠いものか。そして「当たり前」のことを当たり前のように行うのは、ここまで難しいものか。 北関東連続幼女殺人事件は、栃木県足利市、群

『ウェアラブルは何を変えるのか?』 - ヒトとコンピュータの共進化 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

『ウェアラブルは何を変えるのか?』 - ヒトとコンピュータの共進化

昨年くらいから急速に話題に上ることの多くなってきた「ウェアラブル」というテーマ。概念自体は、アニメやSFの世界を通して昔から見られたものの、グーグル・グラスやスマートウォッチなどの動きを通じて日を追うごとにリアリティを増してきた。 だが本書『ウェアラブルは何を変えるのか』は、リアリティ溢れるウェアラブルの「今」を描いたというよりは、現在表面化してきている出来

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サイエンス / 社会

『滅亡へのカウントダウン』 - 人口バランスのイノベーションを求めて

新年早々、なかなか刺激的なタイトルだが、陰謀論めいた話でもなければ、悲観論のみに終始した内容でもない。 新しい年を迎えると、人は「おめでとう」と言う。友人や知人に赤ちゃんが誕生しても「おめでとう」と言うだろう。だが、そんな身の回りの「おめでとう」の集積が、社会や世界全体で見た時にも、本当に「おめでたい」状況になっているのか。そこには、直視しなければならない現

『グロースハッカー』 - スタートアップの成長請負人 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

『グロースハッカー』 - スタートアップの成長請負人

久しぶりに面白いキーワードを目にした。 標題の『グロースハッカー』とは、シリコンバレー発による「事業の成長請負人」のことを指す。 Dropbox 、 Mailbox 、 Twitter 、 Instagram 、 Pinterest 。今では華々しく活躍しているこれらの企業にも、苦境にあえいだスタート時期があった。人もいない、予算もない、顧客もいない、知名度