ノンフィクションはこれを読め!

内藤 順

HONZ編集長

茨城県水戸市出身。早稲田大学理工学部数理科学科卒業。広告会社・営業職勤務。好きなジャンルは、サイエンスもの、歴史もの、変なもの。好きな本屋は、丸善(丸の内)、東京堂書店(神田)。はまるツボは対立する二つの概念のせめぎ合い、常識の問い直し、描かれる対象と視点に掛け算のあるもの。
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(2024年当時)

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『さいごの色街 飛田』 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

『さいごの色街 飛田』

HONZに参加して以来、自分がどのような本を取り上げてきたのか、棚卸しなんぞしてみた。最初の ダム はともかく、 銀座のインド料理屋 、 川崎を本拠地としていたプロ野球球団 、 東京スカイツリーと東京タワー 、 自由が丘のスイーツ 。いかん、いかん、エリアが東京近郊に寄り過ぎている。オレは東京ウォーカーか!HONZは全国区の媒体だぞ。 そんなわけで思い切って

『自由が丘スイーツ物語 ‐ ケーキで人を幸せにする街』 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『自由が丘スイーツ物語 ‐ ケーキで人を幸せにする街』

酒が飲めないからなのか、考え方が甘いせいなのか、原因はよく分からないが、根っからの甘党である。「いい年こいて」だとか、「男のくせに」だとか、年をとるにつけ聞こえてくる周囲の声をよそに、今でも一日一個は必ずケーキを食べている。そんなことをくどくど書いているうちに、どんどんと開き直ってきた。あえて声を大にして言おう。「ああ、僕はスイーツが好きさ!」 そんな僕に限

『東京スカイツリーと東京タワー [鬼門の塔]と[裏鬼門の塔]』 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

『東京スカイツリーと東京タワー [鬼門の塔]と[裏鬼門の塔]』

東京スカイツリーの開業まで、あと半年余りとなった。現在は竣工時の高さ634mまで到達しているので、これ以上高くなることはないのだが、日増しに成長していく建設中の塔を見るのは、ずいぶんと楽しいものであった。この低成長時代と言われる昨今、日を追うごとにどんどん高くなっていくという経験は、拙宅の積ん読本の山以外では、なかなか味わうことができない。 その東京スカイ

『最弱球団 高橋ユニオンズ青春記』 書影

アート・スポーツ / おすすめ本レビュー

『最弱球団 高橋ユニオンズ青春記』

プロ野球のペナントレースも、いよいよ大詰め。今年のセ・リーグはヤクルト、中日が頭一つ抜けるも団子レース、パ・リーグはソフトバンクで決まりか。セ・リーグが団子レースになっているのは、交流戦の影響が多分にある。昨年に引き続き、二年連続でセ・リーグがパ・リーグに大きく負け越しているからだ。少ないパイを奪い合っていれば、必然的に団子レースにもなる。昔から「人気のセ、

『銀座ナイルレストラン物語 日本で最も古く、最も成功したインド料理店』 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『銀座ナイルレストラン物語 日本で最も古く、最も成功したインド料理店』

本とカレーは、すこぶる相性が良い。それは東京の神田という街を見渡すだけでも、明らかなことだ。そしてその傾向は、HONZとカレーに置き換えても同様のようである。本エントリーで取り上げる『ナイルレストラン物語』は、図らずも 先日のエントリー に引き続いてのクロスレビューという形になってしまった。しかし、既出の本とは知りながら「オレにも一言、言わせてくれ」と言いた

『ダムマニア』 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『ダムマニア』

キュレーションという言葉を初めて耳にしたのは、一年ほど前のことだったと思う。そのころは抽象的なイメージでしか捉えられなかったこの概念も、今ではすっかり根付いたように思う。最近思うのは、優れたキュレーターであり続けるためには、他の優れたキュレーターをどれほど把握しているかが鍵になってくるのではないかということだ。時代は今、キュレーターそのものをキュレーションす