
文春の快進撃で、週刊誌に春は来たのか?
「センテンス・スプリング」、「文春砲」、今年の流行語大賞にノミネートされそうな用語がどんどん飛び出している昨今の週刊文春ブーム。この快進撃は、低迷している雑誌業界にどんな影響を与えているのでしょうか? 週刊文春が次々とスクープと完売号を出し始めたのは今年の初めのこと。そこで、昨年の11月12日号を基準として売上比を出してみました。(WIN+調べ) 12月下旬
(2024年当時)
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「センテンス・スプリング」、「文春砲」、今年の流行語大賞にノミネートされそうな用語がどんどん飛び出している昨今の週刊文春ブーム。この快進撃は、低迷している雑誌業界にどんな影響を与えているのでしょうか? 週刊文春が次々とスクープと完売号を出し始めたのは今年の初めのこと。そこで、昨年の11月12日号を基準として売上比を出してみました。(WIN+調べ) 12月下旬

桜開花のニュースを見ると、なぜだかソワソワし無性にどこかに出かけたくなります。書店の店頭も多くのレジャー誌、旅行ガイドブックで賑わっていますが、行き先別に見ると常に人気があるのが京都。この3月の売行きを見ても、20代~30代の若年世代ではUSJやディズニーリゾート関連書に負けるものの、60代以上ではダントツ1番人気となっていました。(WIN+調べ) そんな中

週刊文春の活躍により、2016年は年初から様々な衝撃のニュースが飛び交う波乱の幕開けとなりました。そんな1月の最後に彗星のように(我々も発売前日まで知りませんでしたから)あらわれて書店店頭を大いに賑わしたのが『あの日』。STAP細胞事件から1年以上を経て、小保方さんが沈黙を破ったという衝撃の手記です。 ある程度の話題にはなるだろうとは予想されていましたが、想

今年は、年末年始の書籍売上が前年を突破!というちょっと明るいニュースからスタートしました。この勢いで本がガンガン読まれる一年になる事を祈っています。さて、そんな中、 昨年のピケティブーム を思い出しました。本体価格5,500円という異例のベストセラーは年末年始の長い休みの重厚な読書にぴったりだと言われていました。あのピケティ読者たちはこの年末年始は何を読んで

昨年に引き続き 、今年最後のこのコーナーでは今年を振り返ります。と、いうことで2015年のそれぞれの月を盛り上げたHONZのアクセスNO1レビューを振り返り、この年末年始に読んでおきたい注目本を読者併読情報から読み解いて行きたいと思います。 *記事が複数出たものは合算しています これらの銘柄について、WIN+データから読者平均年令、男女比率を抽出しています。

そろそろ年の瀬も近づき今年の漢字、流行語、重大ニュースなどが発表される季節となっています。どうしても重いニュースが気になってしまいますが、今年は良いニュースもいっぱいありました。ノーベル賞受賞者が二人出たというのも大変嬉しいニュースです。 HONZでも話題になっていた『大村智 2億人を病魔から守った化学者』はどんな人に読まれているのでしょう?読者クラスタがこ

出版業界には「初速」という言葉があります。発売から数日、たとえば1~3日くらいの商品の動きを示す言葉で、コミックなど超売れ筋であればあるほど初日の売上が大きく出ます。そんな中、「こりゃ『ONE PIECE』のグラフか!?」とばかりに二度見をしてしまったグラフがありました。それがこちら『山口組百年の血風録』の売上データ。 怖そうなおじさん(イメージ)に「……こ

新コーナー「 今週のSOLD OUT 」が盛り上がっています。“ネット書店の隆盛で、町の書店が減っていく…”といったような暗い話題を吹き飛ばすような、この「Amazonになければ町の本屋さんへ!」という提案に、私はいたく感動しておりました。 その後、 いつしか「予告SOLD OUT」コーナー のようになってきていますが、ここでひとつその「SOLD OUT効果

映画『ジュラシック・ワールド』も公開され、この夏は例年以上に「恐竜」が盛り上がっています。 恐竜の事を知る本といったら、真っ先に子ども向けの図鑑を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?子ども向けの図鑑として良く読まれている4シリーズ(講談社MOVE、小学館NEO、学研LIVE、ポプラ社WONDA)で『恐竜』は昆虫、動物、宇宙、鳥と並ぶ共通して刊行されてい

直木賞・芥川賞の話題で持ちきり。ある本が驚異的なスピードで売れていく様を「本が溶けるようになくなっていく」と表すことがありますが、今回の『火花』の売れ方は「不況」と言われ続け、忘れられていたあの盛り上がりを再び思い出させるものになっています。様々な意見はあるでしょうが、この本は出版業界に希望を与えてくれました。 さて、本に関する賞は数多くありますが、ビジネス

この時期、出版業界では各社から 上半期ランキングの発表 が相次ぎます。『 妖怪ウォッチ 』『 フランス人は10着しか服を持たない 』などのタイトルが並ぶ中、存在感を見せていたのが『まいにち、修造!』。この読者層分析を!という要望があったため、今月はこのカレンダーを分析してみたいと思います。 最近では4月始まりの手帳が増えてきてシェアを上げてきていますが、まだ

4月7日、大宅壮一ノンフィクション賞の受賞作が発表されました。書籍部門は須田桃子さんの『捏造の科学者 STAP細胞事件』、雑誌部門は安田浩一さんの「ルポ 外国人『隷属』労働者」(G2掲載)。特に、このSTAP細胞事件はこの1年の科学界をいろいろな意味で揺るがした事件でした。後々も時代を代表する1冊となることでしょう。 今回は『捏造の科学者』の読者を分析してみ

『ヤンキー経済学』はマイルドヤンキーに読まれていない 。 『地方消滅』は東北地方でよく読まれている …などという話をしているうちに『美貌格差』という本が出てきました。HONZでもレビューされ、話題になっています。(※レビューは こちら と こちら ) 書店で、レジに持って行く際にちょっとひっかかりのあるこのタイトル、こういう本を見つけると「誰が買っているのだ

昨年の後半から、地方について論じる本が売れています。このブームの火付け役になったのが中公新書の『地方消滅』。発売以降順調に売れ続けていますが、今年に入ってからまた売上が加速し、関連書の発売も続いています。 以前『ヤンキー経済学』を分析した際 、『ヤンキー経済学』はマイルドヤンキーには読まれていない、という結果が出てきました(想像通りではありましたが)。以降、

最近、書店店頭で「イスラム」という文字を目にする機会が大幅に増えました。出版点数も増えているのだろうかと気になったので、ちょっと数えてみたのがこの表です。 書籍タイトルに「イスラム」もしくは「イスラーム」という言葉を含む書籍を抽出し、発行年順に並べています。多くを占めるのが政治・宗教関連の専門書ですが、全てというわけではなく、紀行エッセイもあれば美術書も…と

先月も書きましたが 、年末に発売されたピケティの『21世紀の資本』は出版業界にとっては大きな話題のひとつになっています。内容以前に「5,500円もする!」「売れてる!」「品切れ続出!!」と、売り手にとってはにんまりするような話が飛び交いました。 景気の悪い話ばかりが聞こえてくる中で、この本の存在は本当に心強いものです。こうなると気になるのは「誰が買っているの

12月というと、出版業界にとっては様々な「年間ベスト」が発表され、お店の売場が賑わう時期です。今年は年末に興味深い本が数多く出版され、読みたい本・積ん読本の数と読書に使える時間が反比例しております。 こんな時期なので、私も何かベストっぽい事をしてみたい!ということで、2014年「HONZアクセスランキング」というのを作っていただきました。これをもとに今年注目

今年も『ノンフィクションはこれを読め!』が発売されました。そこで、発売を記念して昨年版の読者の購買層と購入商品を分析してみることにします。 下記が購買層クラスタです。サンプル数が少なめながら、40代・50代の男性を中心に読まれていることがわかります。これまで紹介させていただいた書籍から、もう少し上の世代に読まれている印象を持っていましたのでこの結果は意外でし

出版業界にはノンフィクションに与えられる賞がいくつかあります。その中でも権威ある賞の一つ、大宅壮一ノンフィクション賞が今年から雑誌部門を新設しました。雑誌市場の低迷はすでに周知の事実ですが、ノンフィクション雑誌は中でも厳しい戦いを強いられています。 一方で、ジャーナリスト・作家にとっては「書く」場がなくなることは死活問題ですし、雑誌という場だからこそ叶えられ

パスタといえば、炭水化物の代表格といって良いような存在です。『男のパスタ道』購入者の併読ランキング上位に『炭水化物が人類を滅ぼす』を見つけ、ついつい笑ってしまいました。今月は、食欲の秋に向け、料理をテーマにした本2冊を分析してみます。 『男のパスタ道』併読本ランキング (WIN+調べ) 『男のパスタ道』は非常に変った料理本です。 ① 出版社が日本経済新聞社

HONZに参加させていただいて以降、新しい言葉に触れる機会が増えていて嬉しいことです。最近知った言葉の一つが「エピジェネティクス」。今回は仲野徹さんの『エピジェネティクス』をテーマにしてみます。 まず読者層です。 85%以上が男性読者という圧倒的な男性率で、60代がボリュームゾーンとなっています。他の生命科学の書物は50代がボリュームゾーンになっている銘柄が

少し前の話になりますが“CIAが ツイッターを開設 した”というニュースが流れていました。開始2時間でフォロアーが10万人を超えるなど注目度も高いようです。スノーデン氏による情報リークはCIAがこういった情報開示に向かうきっかけの一つになっているのかもしれません。 惹句に「世界24ヵ国同時刊行! 未公表の最高機密文書、多数収録!」という賑やかな言葉が踊る『暴

最近「マイルドヤンキー」というキーワードがメディアを賑わしています。これからの消費の主役とも言われ熱い視線が注がれていますが、このマイルドヤンキーという定義を提唱した原田曜平さんの著作『ヤンキー経済』が今回のテーマです。 まず、読者層を見てみましょう。 圧倒的に男性層が多く、80%は男性読者でピークは40代・50代がボリュームゾーンとなっています。女性読者も

初めまして。 日販(日本出版販売) の古幡と申します。このコーナーでは先輩にあたるトーハンの吉村さんと同じく取次に勤務しております。今はマーケティング本部というところでスタッフ的な仕事をしておりますが、その前はMD担当として全国の書店さんに注目本のご案内をしておりました。さらに遡ると、産声をあげたばかりの楽天ブックスにいた時代もありまして、そこでは多くのお客