
「夏に読む極上の歴史書」 週刊エコノミスト 8月17・24日合併号
1789年7月14日のバスチーユ監獄襲撃からフランス革命が始まった。この2年前からフランスの気候は不順で、穀物の収穫量は平年の3分の2になり、小麦価格は2倍に高騰していたのである。 5年後の1794年も天候は最悪であり、フランスでは大規模な食糧暴動が発生した。この年7月にジャコバン党のロベスピエールは刑場の露と消え、革命は転換点を迎えたのだ。 フランス革命は
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1789年7月14日のバスチーユ監獄襲撃からフランス革命が始まった。この2年前からフランスの気候は不順で、穀物の収穫量は平年の3分の2になり、小麦価格は2倍に高騰していたのである。 5年後の1794年も天候は最悪であり、フランスでは大規模な食糧暴動が発生した。この年7月にジャコバン党のロベスピエールは刑場の露と消え、革命は転換点を迎えたのだ。 フランス革命は

ひとことで括ると「人種と遺伝子」の本である。人種差別を助長するとして、アメリカの出版社であれば発売を躊躇するであろう。『黒人はなぜ足が速いのか-「走る遺伝子」の謎』というタイトルは刺激的だ。対称的能力である「知能の遺伝子」の議論に直結しかねないからだ。 ともあれ、本書でも取り上げられているスポーツ遺伝子のひとつ「ACTN3」については、日本でも2万円弱で検査
採点:★★★★☆ ユニクロ、柳井さんに興味がある人にはおススメ。他のユニクロ本より全然いいです。 本書にも紹介され通り、ユニクロ関連本はここ数年で数十冊は出ているが、新聞・雑誌記事の切り貼りだったり、単に決算数字並べて「やっぱり凄いよね。お終い」みたいな本が多かった。もちろん、柳井さん著の2冊 一勝九敗 と 成功は一日で捨て去れ は面白かったが、外部視点でこ

岩波書店から2008年に出版された前作『ハダカデバネズミ』も、めっぽう面白かった。全身無毛で出っ歯なネズミの生態と、その研究者を描いた本だった。なんと、ハダカデバネズミには女王様と兵隊とふとん係がいるのだ。そして鳴き声で自分の階級を伝えているのだという。 もちろん著者はハダカデバネズミを愛玩用に飼っているわけではない。理化学研究所で言語の起源を探るために飼育

夏休み用の本の紹介、第2陣である。まだ2-3週間ほども暑いそうだから Clic&Read で良い夏休みをどうぞ。 『群れのルール』 本書はすでに読了した。非常に面白かった。本年の経営学読み物ナンバーワンの第1候補である。生物学のパートも経営のケーススタディのパートも内容豊富で、じっくりと書きこまれている。土方奈美の翻訳も素晴らしい。ある月刊誌の書評でとりあげ
採点:★★★★☆ 死刑、裁判員制度に興味のある人におススメ。読んだあと「うーん」と唸ってしまう本 かなり衝撃的だった前作 人を殺すとはどういうことか に続く、天才殺人者である著者による、殺人者がどのような人間か、死刑判決を出すとはどういうことかについて述べた本。 ■あらすじ 著者は、少年時代には突出したIQで「神童」と言われ、月に100~200冊を読みこなす
採点:★★★★☆ 自分と重なる部分が多少あり客観的には読めなかった。旧帝大の理系学部にいた人にはおススメ ソ連のスプートニク打ち上げ成功に世界が慄いていた時代に東大理1に入学した「ベストアンドブライテスト」達の物語。本書の登場人物たちとはレベルが違うかもしれないが、田舎の公立高校から京大工学部に入り、社長になるつもりで入った会社を1年未満で辞め、コンサルタン
採点:★★★★★ ぶっちぎりで面白い!!著者も言ってるけど、全ての産業人必読の書。皆におススメ あちこちのブログで話題になっていながら、Amazonではしばらく在庫切れだったのでやっと読了。著者の言うSY(数字読めない)、GM(現場を見ない)、KY(空気しか読めない)にならないためには、自らの目で見て、自らの頭で考えるしかない。本書を読んだらきっと、統計局の

1958年の東大工学部出身者の悲喜交々を赤裸々に書いている本である。登場人物は実在していたどころか、ほとんどすべてが実名で登場する。この物語には一遍のファンタジーもなければ、夢想もない。しかし、筆の運びは滑らかであり、上手な小説仕立てである。つまりこれは「私小説」なのだ。その意味において村上春樹の対称たる小説といえるのかもしれない。 「プロローグ」と「エピロ


最近は書評を書くのが面倒になり、すっかりブログもご無沙汰である。ボクは1年に1-2カ月はとんでもない怠け者になるようだ。某社社長をやっているときにも、スキューバダイビング三昧のあげく、一か月以上出社しなかったことがあるほどだ。 とはいえ、夏休み用の本を仕入れたので、とりあえずその一部を紹介しておこう。そのうちにヤル気になったらブログで取り上げることもあるかも
採点:★★★★☆ 「人間」に興味ある人におススメ。論理展開が難解な部分も多いので、興味あることのつまみ喰いでも楽しめる。 ここのところ生物の「進化」にはまって様々な本に手を出しているが、本書を読んでから他の本を読むと様々な事象を理解しやすくなるかも。この手の本は最近面白いものがどんどんでている。例えば、加速する肥満( 書評 )や 強い者は生き残れない や広い
採点:★★★★★ 一流の軍人を知る一冊。ビジネスはもちろん生きるための知恵を手に入れたい人におススメ。 成毛さんの実践多読術( 書評 )で紹介してあったが、残念ながら絶版。久しぶりにアマゾンマーケットプレイスで購入したが、中古でもボロボロでもよいから手に入れることをおススメ。 一昔前のマイクロソフトの面接では「富士山を動かすのにいくらかかる?」というフェルミ
採点:★★★★☆ 相変わらずの大前節。ビジネス書最近読んでないなーと思う人にもおススメ。 いろんな雑誌の連載をまとめた本なので、一つの大きなテーマに基づくストーリーとはなっていないが、どのトピックから飛ばして読んでも面白い。通勤などの空いた時間にぴったり。 しかし、この人は相変わらずネタが豊富だなー。高橋俊介さんや内田和成さんとお話したときも思ったけど、どん
採点:★★★☆☆ 官僚的組織に興味のある人にはおススメ。JALへ就職しようとしている就活生は必読 2010年学卒の就職希望ランキングでJALはなんと未だに16位( ソース )。世界の任天堂(70位)よりも全然上位にランクインしている。エントリーシート出す前に是非この本を読んで欲しいものだ。JALの誕生から悲惨な事故、組織の官僚化による内ゲバ、そして倒産までを
採点:★★★★☆ 分かり易い!!年金って何?もらえるの?得なの?どう改善すればいいの?と思っている人にはおススメ 現在の年金がどのような思想の基で設計・運営されているか、どのような問題点があるか、どのように改善すればよいかにQ&A方式で簡潔にまとめてある良書。このように複雑なシステムになってしまった原因である、作り手=官僚の理論も解説されている。しかし、何故
採点:★★★☆☆ 最近めっきり運動しなくなった人におススメ。加速する肥満( 書評はこちら )と併せて読むと尚よし 運動といえるのはせいぜい通勤中に駅まで歩くだけ。という人も多いのではないか。 狩猟採集から農耕へと我々の食料獲得方法は大きく変わったが、ここまで身体を動かさなくても生きていけるようになったのは、日本では、ここ30年程度に過ぎないだろう。つまり、我


不用意につけられた日本語タイトルのおかげで内容を誤解したひとが多いのではないか。原書のタイトルを直訳すると『覆面科学者』であり、ティム・ハーフォードの『覆面経済学者』のパロディだと思われる。ちなみに『覆面経済学者』の日本語タイトルは『まっとうな経済学』である。副題は『あなたの「ついていない」を科学する』とあるのだが、これがさらなる誤解を招く。 本書は純粋な科

森博嗣のシリーズ・エッセイである。前々作は『自由をつくる 自在に生きる』、前作は『創るセンス 工作の思考』だ。 この3連作はそれぞれ「自由論」「工作論」「小説論」と著者が呼んでいたものを、出版社が売れそうなタイトルに変更して出版したものだという。 これから小説家になりたい人にとっては真の必読書かもしれない。「激変する出版環境のもとで」「創作というビジネスを」
採点:★★★★☆ 健康、ダイエットに関心のある人にはおススメ。人間にとっての「食事」の意味を考える 「太る」「食べ過ぎる」ことが如何に体に悪いかを様々なデータをこれでもかと畳み掛ける。本書を読めば自身の食生活を見直そうと考えない人は極少数だろう。しかし、実際に食生活を変える人もまた極少数だろう。 自然選択説という言葉がある。 Wikipediaによる説明は以

毎月最低1冊はサイエンス・アイ新書を買ってしまう。今月はこの本だ。ボーイング777という最新機種を取り上げたことを別にすると、過去になんども登場した企画である。しかし、つい買ってしまったのは「成田/パリ線を完全ドキュメント」という副題がついていたからだ。もし、これが成田/ニューヨークだったら買わなかったかもしれない。JALのジャンボジェットのイメージだ。 内


寄稿させていただいているから言うのではないが「週刊現代」の書評欄が充実している。今週号のブックレビューは3本。『グーグル秘録』ケン・オーレッタ、『お父さんとオジさん』伊集院静、『鈴蘭』東直己。著者インタビューは『母』の姜尚中。「わが人生最高の10冊」は三浦雄一郎。リレー読書日記は野村進だ。野村進は『グーグル秘録』『アップル、グーグル、マイクロソフト』『クラウ
採点:★★★★★ 小説に限らず何かを「作り」たい人にはおススメ。 名古屋大学工学部の助教授だった著者が如何にベストセラー作家になったか。そして、小説家になるためには何が必要かについての本。 成毛眞さんのブログ にもあるが、他の2冊もめちゃくちゃ面白い。 著者の意見は世間一般から聞こえてくるものとは大きく異なる。”異端”と呼ばれることも多いようだが、著者からは
採点:★★★☆☆ 人間の「思考」、つまり、人間に興味がある人におススメ。 こちらも 新書がベスト で見つけた一冊。ひょんなことからコンピューター将棋に興味を持った物理化学者と羽生世代の次を担う永世竜王(当時は竜王)を両者の視点から振り返る一冊。ロボットについて考えることで、人間理解が進む好例。 ロボットとは何か と合わせて読むともっと楽しめる。 1997年5
採点:★★★★☆ 中国を「大ぐくり」で知りたい人におススメ。トリビアも山盛りでつい人に話したくなる 中国を「貝の文化」と「羊の文化」の2つの面から大きく論じている。随所で日本との中国と日本の比較がなされており、日本についての新たな一面も見えてくる。 トリビアもたくさん。有形の財物に関わる漢字(例えば、財、賭、賞、貢)に「貝」が含まれているのは、存在が認められ
採点:★★★☆☆ 「日本人は・・・だから」とつい言っちゃう人にはおススメ。「日本辺境論」が好きな人は楽しめる 著者の本を読むのは、世に名作と言われている作品をばったばったとぶった切る「こころは本当に名作か」以来の2冊目。本書でもその攻撃スタイルは変わらない。「日本は特殊だ」と述べる様々な「日本人論」の矛盾、不整合性をこれでもかと突きまくる。日本の中でどのよう
採点:★★★★★ 文章を書く人、つまり全ての人におススメ!!本書を読めば、何かを必ず書きたくなる。 仕事をしていると、文章を書く機会は非常に多い。請求書から報告書まで様々な文章の形式があるだろうが、業務時に作成する文章の目的は意味を伝えることである。どのような文章なら意味が正確に伝わるか、また、伝わらないかについてじっくりと考える一冊。 本書は日本語で作文す
採点:★★★★☆ 読書習慣の無い人(週に1冊以下しか読まない人)には特におススメ。成毛眞氏の「本は10冊同時に読め」と並ぶ面白さ 成毛眞氏、松岡正剛氏及び著者のブログは本購入の参考にしょっちゅう利用している。著者のブログは「宣伝トークの多さ」が気になる場合も多いが、本書にその気配は無い。「読書の効用」とその「効用を得る方法」が丁寧に解説されている。この本が売
採点:★★★☆☆ 行動経済学の分かり易い、かつ役立つ実例が沢山。直感に頼らず行動したい人におススメ。 様々な類似本を産み出した「予想通りに非合理」の続編。まだ邦訳は出ていないので、原著にチャレンジ。日本語の本の5倍以上時間がかかった・・・。それでも取り上げてある事例が面白いので何とか読了。 副題にもある通り、本書は「仕事での非合理性」と「私生活での非合理」2
採点:★★★★☆ エキサイティング!シティオブゴッドやスカーフェイスが好きに人にはおススメ。 フィリピンの刑務所の中には幾つものギャング組織があり、金と権力さえあればドラッグでも売春婦でも何でも手に入る、ってだけでも驚きだが、そのギャングのトップに立った日本人がいるっていうんだから更に驚く。 旅行代理店のトップセールスマンだった大沢努が、フィリピンの闇組織(


採点:★★★★☆ 床屋政談好きにはたまらない一冊。パレート最適、乗数効果ってなんだっけという人にもおススメ。 本書のタイトルと表紙はミスリーディングである。サッチャーが表紙でこのタイトルだと、イギリスでのサッチャー政権の政策分析かと思ってしまった。内容は全然違って、経済学でコンセンサスが得られている内容から政策(後半は民主党のものに焦点を当てている)の妥当性
採点:★★★☆☆ インド、仏教に興味がある人にはおススメ。題材は最高なのだが、書き手が素人っぽい。。。 佐々井秀嶺という日本生まれのインド人についての話( 佐々井氏のWikipedia )。フジテレビのドキュメンタリーの取材を基に、ディレクター自らが本書を作成しているため、著者は仏教の専門家でもないし、文章のプロでもない。よって、本書の見所は佐々井氏へのイン
採点:★★★☆☆ 「天才」「一流」に興味のある人はおススメ 世の中の飛びぬけた成績を残す人、例えばタイガー・ウッズ、には特別な「才能」があるのか?そのような成績を残すには何をすればよいのか?について考察した本。 マイケル・ジョーダンのクラッチシュートやタイガー・ウッズのここぞというときのショットを見るとついつい「生まれ持ったものが違う」と考えてしまうが、著者

今年4月、中国はミサイル駆逐艦や潜水艦など10隻で編成される東海艦隊を沖ノ鳥島周辺に派遣した。鳩山首相の安全保障に関する無知・無策ぶりと、小沢幹事長の中国への朝貢外交的な傾斜ぶりを嘲笑ってのことであろう。 この島は中国軍が洋上演習中に誤爆でもしてしまおうものなら、島である法的地位を失うかもしれないほど小さく、はかないのだ。 ところで、日本の国土面積は37万平
採点:★★★☆☆ 「研究」「人間とは」に興味がある人におススメ。さくっと読めます 「生きている天才ランキング」日本人TOP(2007年 SYNECTICS社調べ)の著者による、「ロボットをつくるとはどういうことか」についての解説書。その回答は明快、副題(人の心を映す鏡)にもあるように「人間とは何か」を考えることであると著者は述べている。 良い回答は良い疑問が
採点:★★★★★ 広告、Web、に興味・関係ある人には特におススメ 本書はグーグル礼賛本でも、批判本でもない。本書はグーグルの誕生・急成長・戸惑いの歴史を軸に、今までとこれからのメディア、広告、Webについて膨大な取材を基に分析された本である。膨大な取材がどんなものかは、巻末の参考文献と著者あとがきで分かる。CEOであるエリックシュミットへの取材だけでも15