
鰐部 祥平
(2024年当時)
鰐部 祥平の記事
AUTHOR164記事


『レーガンとサッチャー』
その時代にその人物がいなかったら歴史はどのようになっていたのだろうかと思わせる人物たちが存在する。多くの場合、それは混沌とした世の中で強いリーダーシップを発揮した英雄的な政治家や軍人だ。本書の主人公二人がそのような人物であったという評価はこれまでなかったかもしれない。だが、冷戦という特殊な時代状況の中で20世紀中盤に超大国アメリカとその同盟国イギリスを率いた


『神秘のクジラ イッカクを追う』
神話上の生き物で ユニコーン と呼ばれる一角獣がいる。その神秘めいた存在は欧米社会を始め、世界中の多くの人々に今なお愛され続けている。 ユニコーンの存在は比較的最近まで信じられており、昔の科学者も実在の生き物として野生生物図鑑などに収録していた。その角には解毒の作用があるといわれ、王侯貴族の間で大変な高値で取引されていたという。その螺旋状に巻き上げられた、美

『いつまでも美しく』
装丁の写真に写る少女は輝く大きな瞳と、笑った口元からのぞく白い歯がとても魅力的だ。その瞳、その笑顔はまだ、自らが何者かになれるという確信と希望に満ちているように感じられる。自らの立ち位置とその存在の小ささを現実という絶望から叩きつけられたことのない、幼き者だけが持つことの許される独特な輝きに満たされている。だが、彼女が顔を出している建物は、さびたトタンと棒切

『殺人犯はそこにいる』この国の正義を問う
現在、HONZが怒涛のキャンペーンを張っている作品がある。それが本書、『殺人犯はそこにいる』だ。 野坂美帆 。 内藤順 。 仲野徹 。さらに、マンガHONZの山田義久もそれぞれの立場から本書をレビューしている。また、栗下直也が 著者インタビュー を行っている。 ここまでレビューされているのだから、もういいじゃないか?そんな思いも少しはある。しかし、本書にはそ

『零戦 搭乗員たちが見つめた太平洋戦争』
日本人の心に強く刻み込まれた戦闘機が存在する。純国産であり、開発された当時において、世界最高の能力を有した大空の王者。しかし、その強さにもかかわらず、大戦末期の劣勢覆うべくもない戦況で、多くの若者を乗せ、帰る事のない死の攻撃に赴かせるという悲しくも皮肉に満ちた運命を背負い込むことになった戦闘機。その華々しい戦果と悲劇性により、開発から70年以上がたった今でも
『世界ナンバー2列伝』歴史の名脇役
『世界ナンバー2列伝』これが、本書のタイトルだ。ナンバー1ではない。あくまでナンバー2である。人間という存在が組織的な活動をするためには、どうしても序列が必要になる。大きな組織の場合、ナンバー1になるということ自体が並大抵のことではない。著者も本書で似たことを述べているが、ナンバー1になるためにはある種の正当性が問われることになる。特に社会の機構が複雑になれ

『ロングウォーク』狂気に満ちた怒り
爆発物処理班(EOD)が爆弾の処理をする際、ロボットの故障や使用不可能な状況に陥るときがある。すると彼らは、ひとり 対爆スーツ を身に着け爆弾解除に向かう。そんな状況の事をEODの連中はロングウォークという。群衆が取り囲むなか、いつ爆発するわからない爆弾に30キロを超えるスーツを着込みひとり対峙する。死の影が常に足元からにじり寄り彼らの魂をつかみ去る瞬間を狙

『海賊旗を掲げて』海洋ノマドとしての海賊
黒地に髑髏とクロスボーンをあしらった海賊旗(ジョリー・ロジャー)を高らかに掲げ、木造帆船を駆使して大海原を闊歩する海賊。最近では漫画『ONE PIECE』や映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』が世界的なヒットを飛ばしている。体制に反抗しながら、お宝を追い求める男たちの物語に多くの人々が何かしかのロマンを感じているのだろう。その一方ソマリアなどで繰り返される海

『奴隷にされたソフィー』暴力、支配、売春。
彼女の運命はあまりにも過酷だ。いや、発展途上国などでは日常的に起きている出来事なのかもしれない。たとえそうであっても、それは彼女の身に起きたことへの慰めにはならないだろう。本書は著者自身が体験した悪夢のような出来事を綴ったノンフィクション作品である。先進国という環境で生きる私たちにとって、この出来事はあまりにも遠くの世界に感じる。むろんイギリスの中産階級とい

『英国二重スパイ・システム』ヒトラーの頭の中に入り込め!!
アプヴェーア という組織がかつて存在した。ドイツ軍により1921年から1944年まで運営されていた諜報機関である。にわかには信じられないのだが、このアプヴェーアが第二次世界大戦中、イギリスに潜入させたスパイの全てが、イギリスの防諜機関MI5の手に落ちていたという。しかも、刑務所に拘禁されるか処刑されたもの以外は、二重スパイとして活動していたというのだ。つまり

『ブリングリング こうして僕たちはハリウッドセレブから300万ドルを盗んだ』セレブとヴァリーガール
ソフィア・コッポラ監督の最新映画『ブリングリング』の原作が本書である。この映画はカンヌ国際映画祭の「ある視点」部門のオープニングを飾り、話題を呼んだという。ちなみにソフィア・コッポラ監督は、映画『ゴッドファーザー』などの監督を務めたフランシス・フォード・コッポラの娘だ。映画『ブリングリング』は2013年12月に、日本でも公開予定である。本書は2008年から2

『テロリズムの歴史』テロとはメッセージである。
要人暗殺というテロ行為は歴史上、いく度も繰り返されてきた。時にそれは革命の大きなうねりとなり、多くの人々の血を飲み込みながら、国家や社会の形態を変化させることに成功した。または未曾有の戦争を引き起こし、民衆、権力者を問わず、その財産と生命と涙を喰らいつくした。ただ、多くの場合は、それほどの成果もないまま、いつ果てるともわからない、不安定な状況と小規模な流血が

『レックス』人と犬の絆
以前に『世界の軍用犬の物語』という本の レビュー を書いた。この本を読んでいて気づいたのだが、現代の軍用犬は地雷探知犬や爆発物探知犬、または捜索犬などが中心であり、軍用犬と軍犬兵(ハンドラー)は軍隊という殺戮を主目的にした組織において、人命を救うことに主眼が置かれた兵科だということだ。特にイラク戦争のように無統制な武装勢力やテロリストが暗躍する戦場では、軍用

『真珠の世界史』珠からみた世界
私はダイヤモンドが好きだ。20代の頃はHIPHOP系の服を扱うショップの店員をしていたこともあり、指にはダイヤの指輪を常に複数はめていた。ダイヤの冷たい輝きは、私の自己顕示欲や虚栄心を満たしてくれる存在だった。ダイヤこそ宝石の王者だと思っていた。しかし、本書で古代から近年にいたるまで、最も高い評価をされていた宝石が真珠であるということを知った。養殖真珠が登場

『アウグストゥス』神の息子アウグストゥスと人間オクタウィアヌス
漆黒の闇の中にたたずむ軍装の男は、右手を掲げ何かを指さしている。自信に満ちた視線は男が指さす先に向けられている。男が何を指さし見つめているのか、今となっては知るすべがない。本書の表紙に写るアウグストゥスは二千年以上老いることも朽ちることもなく、この男の威厳を今に伝えている。この大理石の彫像はローマにある バチカン美術館 に収蔵されている。彼の妻が隠居していた

『人魚たちのいた時代』消え去りし景色
HONZの朝会で、本書を取り上げた。東えりかが、「 8月の今月読む本 」として記事にしたさい、この本に付けたコメントに「あまちゃんブーム」という言葉が書かれていた。実はそれがTVドラマのことだと知らなかった。かくのごとく、世情に疎い私が本書を手に取ったのは、無論ブームに乗ったからではない。そもそも、あまちゃんブームを知らなかったのだから乗りようがない。ではな

『国家はなぜ衰退するのか(上、下)』その僅かな差が何を変えたのか!?
かつて梅棹忠夫は『文明の生態史観』の中で、世界を第一地域と第二地域に大別した。ユーラシアの中央部を占める専制的権力の発達した帝国が乱立した地域を第二地域、封建制を主体とした西ヨーロッパと日本を第一地域とし、その制度と文化の違いが近代の形成に大きな影響を与えたとする。繁栄と衰退とを巡る問題は梅棹忠夫に限らず多くの人々が答えを得ようと議論を重ねてきた。 貧富の格

『世界の軍用犬の物語』戦場を駆ける犬
さらに犬の優れた嗅覚は野営地の防御などにも役立つ。なんと犬たちは1キロ以上離れた敵の匂いをもかぎ分けるのだ。また9メートルも水に潜った敵の匂いをも嗅ぎ分けることが最近の研究で発見されている。この特性を生かし、2千年以上前から犬たちは人間の戦友として、そして兵器として、様々な時代の様々な戦場で、攻撃、防御、通信などの重要な任務に就いていたのである。 第一次世界

『日本兵を殺した父』血と泥と戦後
スティーブ・マハリッジは良き父親であろうと努力を重ねていた。しかし彼の心の中には常に二人の男が存在した。良き父になろうとする平凡ではあるが愛情深い男と、心の奥に潜む野獣のように凶暴な男。父が見せる怒りの発作に著者の家族はたびたび苦しめられた。家庭の中には常に張りつめた空気が存在した。戦争に行く前の彼はこうではなかったとスティーブの姉は語る。戦争が彼を変えてし

『アルビノを生きる』白皮症。つながり。そしてその先へ
彼らの姿を私はじかに見たことはない。大理石のような白い肌と白髪に近い金髪、眉毛や体毛も金色か白だ。透き通るような瞳はブルーやグレー。色素が無い瞳は、個人差が大きいが大抵は弱視だ。そしてその白い肌は紫外線に弱い。「 アルビノ 」と呼ばれる遺伝性の疾患は様々な動物にも見られる。メラニンの生合成に関わる遺伝情報の欠損により先天的にメラニンが欠乏する病気だ。日本語で

『フェイスブック 子供じみた王国』王は来りて笛を吹く
本書はいわゆる暴露本として世間に認知されているようだ。フェイスブックの51番目の社員、キャサリン・ロッシが社内での出来事を赤裸々に綴った内容は、確かに驚くような話が含まれている。女性社員全員に3Pを誘うメールを送りつける男性社員や著者に向かい「君はホットだね」と語りかける営業部の男性など、セクハラまがいのものから、人種的なヒエラルキーの存在があったことを臭わ

『世界はひとつの教室』技術、教育、そして世界は動く
世界中の人々に無料で質の高い教育を。そんな理想を掲げたNPOが存在する。その名は カーンアカデミー 。グーグルやビル・ゲイツなどから支援を受け、2012年時点で利用者数は月間6000万人にも達している。You Tubeで一コマ10分ほどの講義を公開し、無料で行える練習問題、学校の先生などが生徒の進捗具合を確認できるフィードバックソフトなど様々な機能がすべて無

『サイコパス 秘められた能力』ジーンプールに漂うサイコパス
サイコパスと呼ばれる特異な人格を形成した人々が存在する。これらの特異な人格を持つ人々が、いつ私たち人類のジーン・プールに紛れ込んだのかはよくわからない。しかし、その存在は古くから知られていた。たとえば、北欧の歴史や神話に登場するベルセルクたち。彼らは軍神オーディーンの神通力で恐怖を克服し、猛り狂いながら敵を殺す。彼らを擁する共同体にとって、それは守護天使であ

『チャーチル』有事といえる日本に送るリーダー論
ずんぐりとした体型に山高帽を目深にかぶり、葉巻をくわえながら鋭い眼光を投げかけている彼の写真を眺めていると、まるでピットブルのような闘争心旺盛な性格を連想させる。あるいは、往年のギャングを連想する人もいるかもしれない。そうかと思えば、Vサインを高らかに掲げ、満面の笑顔を見せている写真を見ると、キラキラと輝く瞳に自然と目が行く。それは大物政治家というより、どこ

『新宿歌舞伎町滅亡記』人の海で溺れて。
夜の帳が下りるころ、この街には欲望が渦巻く。新宿歌舞伎町のコマ劇場。その前にあるコマ広場を定点観測地として著者は取材を始める。取材は1999年からスタートする。1999年といえば、私はまだ不良の世界に片足を突っ込んでいた時期だ。場所は違えども、ここに登場する若者たちが無軌道に漂流する姿は決して他人事で済まされる話ではないのである。 この街には様々な若者が集う

『ヴェルサイユの女たち』美女たちの饗宴
ヴェルサイユに初めて館を建てたのはルイ13世だ。それはつましい小さな狩りのための館だった。ルイ13世は劣等感の強い人物だったようだ。王としての器ではないと母から嫌われていた。ヴェルサイユの館は母からの逃避の場所として造られた。王はそことで男性側近とだけの時間を過ごした。女好きである父アンリ4世には似ることなく女性に対し消極的で、妻ともあまりまともに性交渉を行

男はつらいよ?『サムライとヤクザ』
はたして任侠道とは武士道の末裔なのだろうか。武士とヤクザは映画、ドラマ、小説からアニメまで様々なメディアで幅広く描かれている。両者は歌舞伎などの古典芸能に限らず、現代の国民にも絶大な人気を誇る「男」の形であることは間違いないだろう。どこか似た精神性を感じさせる。しかし根本的に何かが違う気もする。武士とヤクザの関係性とはどのよなものなのか。そこにはどんな歴史的

疎外と孤独。『少女の私を愛したあなた』
ペドファイル(児童性愛者)という言葉で私の頭の中で真っ先に思い浮ぶのは宮崎勤だ。しかし、Wikipediaによると彼は本質的な児童性愛者ではなく、成人女性と上手く関係を結べない為に、少女たちを代替物としていた。という精神鑑定が出ているそうだ。では、本来的な児童性愛者とはどのような人たちなのだろうか?本書の著者でもあるマーゴに性的な行為を行っていたピーターが本

『兵士は起つ』自分は自衛官なのだから。
シリーズが進むにつれ、当初は日陰者であったはずの自衛隊がまるで硝煙に導かれるがごとく、より先鋭化していくようすがわかる。シリーズ第4弾『兵士に告ぐ』では数度の海外派遣などを経験し、さらに米軍と協力し高い戦闘力を身につけながら実戦的な軍事組織へと、本格的に舵を切り始めた自衛隊の姿がをうかがうことができる。 この「兵士シリーズ」は5作目の『「兵士」になれなかった

情熱と行動『フレンチの侍』
子供の頃から料理に夢中になることが多かった市川知志は、その興味の赴くまま東京都内の洋食店に就職する。さらにフレンチに魅せられついに単身、渡仏してしまう。著者にとっては初めての海外だ。人見知りの性格でひとりでは、ラーメン店に入ることすら気後れてしまう25歳の青年が、ただフランス料理をもっと知りたいという思いのみに駆られ、単身で修行の旅に出る。しかも労働許可証は

『世界の特殊部隊作戦史1970-2011』エリート兵と非対称戦争
日本が最後に経験した戦争は第二次世界大戦だ。召集兵が大規模に集結し、いく度かの大会戦を経て雌雄を決する。日本人が経験し、あるていど皮膚感でわかることのできる戦争は、この当時のままで止まっているように思う。むろんそれは素晴らしいことだ。しかし、時代は移り現代では非対称戦争の時代といわれて久しい。ゲリラ、テロなど目に見えない敵と、何時どこで戦闘になるのかわからな

『名刀と日本人』刀に込められた思い。
平安時代より天皇家では皇子が生まれると「御剣(みはかし)」を贈るという習慣が存在した。長保元年(999年)11月7日に一条天皇の皇子敦康親王がお生まれになったとき、御剣が贈られたことが『栄花物語』に書かれている。このときの御剣がどのようなものであったのかは、今ではわからない。剣とは直刀で両刃の武器のことだが、このときの御剣はおそらく、片刃の直刀ではないかと著

父と息子の葛藤『お父さん、フランス外人部隊に入隊します。』
フランス外人部隊。フランスの戦争で常に最前線に立ち、多くの犠牲を払ってきたフランス最強の部隊のひとつ。意外にも傭兵部隊ではなく、正規軍として位置づけられている。世界中から脛に傷を持つ、ひと癖もふた癖もある男達が集う部隊。なぜ、愛媛の山里出身の国立愛媛大学の学生だった22歳の若者が自ら進んで、荒くれ者の集う、他国の兵士になったのであろう。 雄一郎の父、森本喬(

『吉原夜話』ありし日の残り香
この作品は大正14年に都新聞なる新聞の演芸欄に連載されていたものを、昭和39年に一度単行本化、その後復刊されたものだ。インタビュー方式といえば言いうだろうか。都新聞の記者である宮内好太郎が喜熨斗古登子(きのし ことこ)に江戸末期から明治初めにかけての吉原について質問し、古登子が語るという形式で書かれている。この喜熨斗古登子なる人物は、歌舞伎役者の初代市川猿之
『アグルーカの行方』交錯する生死の狭間で
アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極 1845年、ジョン・フランクリン率いる北西航路探検隊は129人の隊員と3年分の食料を二隻の軍艦に乗せ、悠然とイギリスから出発する。フランクリンは以前の北極圏探検のときに食料不足におちいり、苔やブーツの皮を食べて飢えを凌ぎながら生還した経歴がある。そのため「ブーツを食べた男」と呼ばれ、当時のイギリス
『韓国窃盗ビジネスを追え』古美術の世界と闇
韓国窃盗ビジネスを追え: 狙われる日本の「国宝」 日本の重要文化財が各地の寺院から盗まれ、その一部が韓国で流通している。そんな話を聞いたことがある人もいると思う。本書は主に兵庫県、鶴林寺の「絹本著色弥陀三尊像」(以下、阿弥陀三尊像)と長崎県壱岐島、安国寺の「高麗版大般若経」の行方を主に追っている。 阿弥陀三尊像を盗んだ主犯は金国鎮という男。彼は2004年に韓

『アイリーンといっしょに』空を飛ぶチキン
クリスマスシーズンのスーパーマーケット。聖なる日を祝うための、きらびやかな飾りつけ。そんな店内のなかで、ひとりの女性が怒り狂い、チキンのパックを、つれの女性に投げつける。『アイリーンといっしょに』は空を飛ぶチキンで幕開けする。 著者テレル・ハリス・ドゥーガンはユタ州ソルトレーク市に住む初老の女性だ。チキンを投げつけたのは彼女の妹でアイリーン。彼女が生まれると

『あるロマ家族の遍歴』旅に生きた人生
正直にいうと、私は長期間、遠くに行くのがあまり好きではない。理由はわからないが、子供の頃からそうだったし、今もそうだ。 もしかしたら、根っからの農耕民的な性格を引き継いでいるのかもしれない。江戸時代の農民にでも生まれていたら、一生の大半を生まれた村から出ることなく生きたであろう。そんな出不精な私が、たまたま手に取ってしまったのが、私とは正反対の生活を営む放浪