山本 尚毅
(2024年当時)
山本 尚毅の記事
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『ひらめきをのがさない!梅棹忠夫、世界のあるきかた』
ひらめきをのがさない! 梅棹忠夫、世界の歩き方 「かわいい子には旅をさせよ」と言うが、『地球の歩き方』などガイドブックを片手に、観光地として厳選されている地域を巡回し、確認することが旅なのか?パッケージ化されたツアー旅行と何が違うのか、とこれまで腑に落ちないバックパック旅行を幾度も繰り返してきた。大げさに言えば、旅や人生を通じて自分が最初に発見したであろう未
『躍進する新興国の科学技術 –次のサイエンス大国はどこか-』
躍進する新興国の科学技術 (ディスカヴァーサイエンス) 「30年後の世界のパワーバランスを変えるのは、躍進する新興国の科学技術かもしれない!?」すでに背表紙には日本の未来へのあきらめモードが漂っている。30年も猶予が本当にあるのかどうかは本書の各国の科学技術研究及び大学への投資と実用化されているテクノロジーを見て判断してほしい。実感としては30年後ではなく、
「宇宙に行く」ベスト3冊
6月にスペースシャトルが引退しました。NASA関連で9000人が失業するニュースやロシアが数年間、有人宇宙事業を独占し、飛行士を輸送するカプセルの費用を3倍(6300万ドル!)に値上げしようとしているニュースまで。これでますますあこがれの宇宙が遠くなってしまいました。そんなときだからこそ、宇宙をより身近にするために、そして実際に行く方法を考えてみました。 1
『世界一大きな問題のシンプルな解き方 -私が貧困解決の現場で学んだこと-』
世界一大きな問題のシンプルな解き方――私が貧困解決の現場で学んだこと 1日の稼ぎが1ドル未満の人たちのうち8億人は、その稼ぎのほとんどを1エーカー(1辺約64メートルの正方形)の農場から得ている。その農場も4つか5つの小さな区画に分散している。その小さな農場から家族(約10人)を養わなければいけない。比較までに、農地面積が少ないといわれている日本の農家ですら

『子どもが体験するべき50の危険なこと』
もちろん、東京HONZの読者が子どもでないことはわかっている。やってみなきゃわかんない。そう思いながらも、なかなか手や体を動かせない人にお勧め。子どもがいる人には、子どものために買ったふりをして自分で楽しむことを推奨。 単純明快なタイトル、子どもに危険なことを体験してほしいのだ。「本当の危険を見きわめる力」と「それに対処する力」を身につけるために、読むだけで
『社会調査史のリテラシー -方法を読む社会学的想像力-』
図書館で借りざるを得なかった本書。今和次郎の考現学を思わせる装丁、600頁超の分厚さ、そして税込6,000円超。サブタイトルにある社会学的想像力という社会学者ミルズの言葉に浪漫を感じ、見つけた本書。社会学的想像力とは一般的に「ミクロな問題とマクロな社会構造との連関を、洞察できる能力」のこと、つまりは世界の大局との関係を意識しながら、目の前の小さな問題に取り組

『ご先祖様はどちら様』
この本は将来、自分の名前を世に打って出よう、有名になろうと思っている方は必読である。テレビに出たり、有名になると急に親戚が増えるというではないか。物理的に増えるのではなく、希薄だったつながりを、有名になったと同時に無理やりにでもこじつけて、親戚だ!とでも言いたいのだろう。遠い親せきに有名人がいる輩が、有名人と血のつながりにあることを誇りに思って、公言している
『地球白書2010-2011』
僕が入学した北海道大学農学部は一年時に英語を一単位でも落とせば、留年が決定するという理不尽な制度。もちろん、何人も毎年振り落とされていく。軽やかに「 インディ・ジョーンズのテーマ 」を歌いながら、「不可」を軽快に出すアメリカ人。レイチェル・カーソンの『沈黙の春』の原文がテキストだった厳しい女史の授業もあった。あまりにも、過酷だった。 「飢餓と飽食」を胸に大学
『ハウス・オブ・ヤマナカ -東洋の至宝を欧米に売った美術商-』
グローバルに戦い、無残に散ってしまったベンチャー「山中商会」という視座で本書を読み進めた。周りで設立当初から世界を視野にビジネス展開を企む20代の起業家が増えている。そういった輩からすれば、東アジアの美術品を大量に売りさばいた山中商会は大先輩の商人である。 まずは本書を読み進めるにあたり、美術商についての理解をする必要がある。「美術商は、価値を見抜くために美
『心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣』
むさぼるように、本を読んでいた2,3年前、起業家の成功ストーリーや、冒険家の探検記、歴史的偉人の伝記をよく読んでいた。自分を重なり合わせて、自分も追体験して、あたかもそのような人生を送るのだと、一時的なアファーメーション状態を日々過ごしていた。ある意味、こういう著書を読み続けるのは、麻薬のようであり、実際には自分の行動を変えない限りは何も変化しないことには、



『閃け!棋士に挑むコンピュータ』
閃け!棋士に挑むコンピュータ 田中 徹,難波 美帆 梧桐書院 ブクログでレビューを見る» 本を開く前に、横からの眺めが真っ白ならば、写真や図が少ない文字ばかりの本だろうと想定する。横から眺めたときに、黒線や色線が見えると、その本に写真や図表を暗に期待する。本書は、一本、黒いラインが見えた書籍である。そこを開くと、研究者の不敵な笑みがある。彼の名は松原仁。35


『「大発見」の思考法』
iPS細胞のネーミングのアイディアは実はiPodからインスパイアを受けたとiPS細胞の第一人者の山中さんは言っている。そんな身近なことから、いざノーベル賞級の大発見まで、いったい科学者という人たちは何を考えているのか?2009年にノーベル物理賞を受賞した益川敏英さんとiPS細胞の第一人者である山中伸弥さんが等身大で対談している一冊。 対談で最初から最後まで終
『物理学はこんなこともわからない』
文部省などの統計によれば、高校で物理を学ぶ生徒は極端に減っているそう。日本全国にはおよそ5050校近くの高校がある。それらの高校に在学する高校生の内、物理を学んでいる生徒は、多くて3割ほど(実態はもっと少ないはず)。そんな僕も高校一年生のときに、物理では赤点以外をたたき出した記憶がない。そして、当時、建築学科と農学・生物系で進路を迷っていた僕は、迷うことなく
『なぜ「美少女図鑑」は7日で街から消えるのか』
本書を読むまで、「美少女図鑑」を知らなかった自分自身は「東京人」となってしまった疎外感すら味わった。某R社をはじめとし、フリーペーパーの質の悪さや景観を崩すラック配置には常々嫌悪感を抱いていた。どれも東京で成功したモデルを地域に展開していき、圧倒的な営業力で広告枠を埋めていく。どれも、お金とビジネスの匂いしかしない冊子。たくさん印刷するだけ、多くの人の目に触