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文藝春秋の記事

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11記事

『危機の世界史』 書影

世界史 / 「解説」から読む本

『危機の世界史』

本書は序文から思わずぎくりとするようなことが書かれている。いわく「いまの時代は安定しているように思えるが、現在の状況がひっくり返らないという保証はない……パンデミックは簡単に起こりうる」。さらに「核戦争も起こりうるし、環境災害が待ち構えているかもしれない」と続く。 これは歴史の本ではあるが、オーソドックスな歴史書ではない。著者が目を向けているのは、何らかの形

『世界を変えた14の密約』 書影

社会 / 「解説」から読む本

『世界を変えた14の密約』

本書によると、世界は「平等に不平等になりつつある」。途上国はこの30年で着実に豊かになり、絶対的貧困者数は1990年の19億人から2015年の約8億人に減り、貧困率も36%から現在は10%を下回る割合まで改善している。テクノロジーの発達により、インフラのない国でもさまざまな商取引が可能になり、インターネットのおかげで銀行口座を持たずにおカネをやりとりできるよ

『レッドチーム思考 組織の中に「最後の反対者」を飼う』 書影

ビジネス / 「解説」から読む本

『レッドチーム思考 組織の中に「最後の反対者」を飼う』

なぜ名だたる有名企業が、次々と世間を騒がすような事件を起こしていくのか? その問題の根底には、「宿題は自分で採点できない」という、あらゆる組織に共通する原則がある。この組織的なバイアスを回避するために生まれたのが「レッドチーム」という考え方だ。本書は、今や欧米の民間企業でも広く運用されるようになったこの手法を、幅広い分野の実例とともに、内側から明らかにした一

『科学の発見』なぜ、現代の基準で過去を裁くのか 書影

サイエンス / 「解説」から読む本

『科学の発見』なぜ、現代の基準で過去を裁くのか

本書は、物理学者スティーヴン・ワインバーグがテキサス大学で行ってきた科学史の講義に基づいた著書の邦訳である。『科学の発見』というタイトルが示すように、個々の科学的事実の発見の歴史ではなく、科学の方法それ自身の発見に重点を置いていることが特徴だ。ワインバーグは、「現代科学の実践を見たことがない人にとって、その方法は何一つとして明らかではないのである」と語り、人

『コーランには本当は何が書かれていたか?』 書影

教養・雑学 / 「解説」から読む本

『コーランには本当は何が書かれていたか?』

イスラムを深く知るためには、「コーラン」を避けて通ることができない。ジハードで死ぬと、楽園の72人の乙女という報酬があると書かれているのは本当か? そして過激派たちによってどのように曲解され、利用されてきたのか? 今あらためて問われる、コーランに書かれている内容の本質。(HONZ編集部) 本書はカーラ・パワー(Carla Power)著If the Ocea

『FIFA 腐敗の全内幕』FIFA腐敗のメカニズムを解明する 書影

アート・スポーツ / 事件・事故

『FIFA 腐敗の全内幕』FIFA腐敗のメカニズムを解明する

マネーロンダリング、韓国戦での八百長、W杯開催地選挙、会長選挙で飛び交う実弾。FIFAの闇はここまで深かった! そして2015年5月に迎えた、FIFA幹部の一斉逮捕。本書『FIFA 腐敗の全内幕』は、その端緒をつくったアンドリュー・ジェニングス氏の、長年にわたる調査報道を余すところなく伝えた一冊である。今回は特別に、日本版を手掛けた編集部による解説記事を掲

『インテル 世界で最も重要な会社の産業史』営業力か、技術力か、宣伝力か。インテルが教えるもっとも会社で重要な部署。 書影

ビジネス / 「解説」から読む本

『インテル 世界で最も重要な会社の産業史』営業力か、技術力か、宣伝力か。インテルが教えるもっとも会社で重要な部署。

「コンピューターの性能は18か月ごとに指数関数的に上昇する」。1965年にインテルの創業者の一人であるゴードン・ムーアが書いた論文の中にあったグラフは「ムーアの法則」として、今日までコンピュータ業界の指標となっている。そのインテルのインサイドストーリーを描いた『インテル 世界で最も重要な会社の産業史』が出版された。訳者で元日経ビジネス記者の土方奈美さんが、本

『生命の星の条件を探る』「信念」を「科学」に変える 書影

生物・自然 / 「解説」から読む本

『生命の星の条件を探る』「信念」を「科学」に変える

地球以外のどこかに、生命の星は存在するのか?  本書はその謎に、地球惑星システム科学という観点からアプローチした一冊である。著者の阿部豊さんは、数えきれないほどの思考実験と分野横断的な分析を繰り返し、ある確信へと到達する。だがそんな彼を、突然病魔が襲う。 解説の阿部彩子さんは、共同研究者として、そして妻として阿部豊さんを支えてきた人物。彼女の目を見た本書の読

『ネアンデルタール人は私たちと交配した』「ズル」をしないで大逆転した男の一代記 書影

サイエンス / 「解説」から読む本

『ネアンデルタール人は私たちと交配した』「ズル」をしないで大逆転した男の一代記

『ネアンデルタール人は私たちと交配した』は、人類のルーツをめぐる最大のミステリーを古代ゲノム解読で突き止めた、スヴァンテ・ペーボ博士による回想記である。 本書の読みどころは、科学的な実験によって明かされる様々な事実の面白さのみならず、それを導き出すまでの長きに渡るプロセスも、余すところなく描いている点だ。「科学の営み」における光と影、その両面を知り尽くした

『日本国憲法 大阪おばちゃん語訳』まえがき by 谷口 真由美 書影

社会 / 「解説」から読む本

『日本国憲法 大阪おばちゃん語訳』まえがき by 谷口 真由美

驚くほど憲法がよく分かると評判の『日本国憲法 大阪おばちゃん語訳』。著者の谷口真由美さんはヒョウ柄とアメちゃんをこよなく愛し、「全日本おばちゃん党」代表代行も務めるという由緒正しき大阪のおばちゃん。そんな本書の前書きを、HONZにて特別公開いたします。 大阪弁でしゃべるおばちゃんが憲法について井戸端会議でしゃべったらどないなるか?というコンセプト(いや、編集

『知ってても偉くないUSA語録』まえがき by 町山智浩 書影

教養・雑学 / 「解説」から読む本

『知ってても偉くないUSA語録』まえがき by 町山智浩

この本は、週刊文春に連載されたコラム「言霊USA」をまとめたものです。一冊目『 教科書に載ってないUSA語録 』に続く二冊目で、2012年8月から2014年3月にかけて、カリフォルニア州バークレーに住んでいる筆者が目にした、耳にした言葉について書いたエッセイです。 で、念のために言っておくと、これ、英語の勉強の本じゃないですから。 前の本でも、そう書いたけど