
『コーネル・ウェストが語るブラック・アメリカ 現代を照らし出す6つの魂』
本書は Cornel West, Black Prophetic Fire: In Dialogue with and Edited by Christa Buschendorf, Beacon Press, 2014 の全訳である。 著者コーネル・ウェストは、肩書きや職業だけではとてもとらえきれない人物である。強烈なひとつの魂、ひとつのパワーがとりあえず哲
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本書は Cornel West, Black Prophetic Fire: In Dialogue with and Edited by Christa Buschendorf, Beacon Press, 2014 の全訳である。 著者コーネル・ウェストは、肩書きや職業だけではとてもとらえきれない人物である。強烈なひとつの魂、ひとつのパワーがとりあえず哲

こんな話が出てくる。インドネシア・パプアで換金作物としてカカオを栽培している女性が、かなり広いはずのカカオ畑からほんの少し、重さにして3キロほどのカカオしか収穫してこなかった。なっている実を全部収穫すれば数十キロあるはずなのに、である。どうやら、食用油が切れたから、買い足すための現金を得られる分だけもいできたらしい。 本書は、市場経済中心のグローバル化の波に

白馬に乗った王子様には掃除をすべき城がある 少子化や「女性の活躍」についてはたくさんの本が出ているが、本書は出だしにあるこのフレーズを見て続きを読まずにいられなくなった。 おとぎ話はたいてい、王子と姫が試練の末に結ばれ、その後ずっとお城で幸せに暮らしました、というところで終わる。物語としてはそれでいいのだが、本書はあえて王子と姫のその後を想像するところから始

2008年8月、カナダ人女性がソマリアでイスラム過激派に拉致された。身代金目的で監禁され、繰り返し拷問や暴行を受ける悪夢のような日々を過ごしたのち、2009年11月に解放される。460日間にわたった壮絶な体験を本書で語るのはアマンダ・リンドハウト。拉致されたときは27歳だった。 アマンダは「使命感を持って戦場に行ったジャーナリスト」ではない。旅慣れているほか

「本書を手に取ったあなたに最初にしてほしいこと。それは日本の地図を描くことである」という書き出しに、どきりとした。学校時代、地理は得意科目ではなかったからだ。それでもとにかく頭に浮かべたのは、天気予報でおなじみの、海を背景に日本列島の輪郭が取られたあの図だった。 ほどなく、私がそんな図を思い浮かべたことを著者がずばりと当てたのでもう一度どきりとした。どうして

HONZが送り出す期待の新メンバー第5弾! 秋元 由紀は米国弁護士の資格を保持しており、長らくミャンマー(ビルマ)における開発問題や環境問題などに従事した経験を持つ一方で、極度のヒマラヤ登山史マニアでもある人物。先日HONZに訳者解説を掲載した『 沈黙の山嶺 第一次大戦とマロリーのエヴェレスト 』や『 ビルマの独裁者タンシュエ 』、『 ビルマ・ハイウェイ 』