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草思社の記事

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『ホールアースの革命家 スチュアート・ブランドの数奇な人生』ホールアースという名の革命 書影

人物 / 「解説」から読む本

『ホールアースの革命家 スチュアート・ブランドの数奇な人生』ホールアースという名の革命

2005年6月12日のスタンフォード大学の卒業式でのことだった。スピーチに立ったアップル創業者のスティーブ・ジョブズが、自分は大学を早々にドロップアウトしたのだがと前置きしてから波乱に満ちた自らの人生を語り、その締めくくりとして、若い頃に最も影響を受けた「ステイ、ハングリー。ステイ、フーリッシュ。」(Stay hungry. Stay foolish.)とい

『怒りの時代 世界を覆い続ける憤怒の近現代史』 書影

社会 / 「解説」から読む本

『怒りの時代 世界を覆い続ける憤怒の近現代史』

本書『怒りの時代││世界を覆う憤怒の近現代史』は、インドの評論家で作家のパンカジ・ミシュラのAge of Anger: A History of the Present を全訳したものである。原書は2017年1月、イギリスのアレン・レーンから刊行された。刊行直後からイギリスやアメリカを中心に話題となり、「ニューヨーク・タイムズ」や「ガーディアン」などの有力紙

『感染の法則 ウイルス伝染から金融危機、ネットミームの拡散まで』 書影

社会 / HONZブックマーク

『感染の法則 ウイルス伝染から金融危機、ネットミームの拡散まで』

本書の初版がイギリスで出版された2020年2月13 日、僕の頭はほかのことでいっぱいだった。COVID│19 (新型コロナウイルス)について朝に報告されたデータを見たあと、感染爆発の分析で自分たちが大きな間違いを犯したのかどうか確認する作業に追われていたのだ。その日中国から報告された新規患者数が1万5000人を超え、前日より750%も増えていた 。僕たちの調

『生と死を分ける数学 人生の(ほぼ)すべてに数学が関係するわけ』 書影

サイエンス / 「解説」から読む本

『生と死を分ける数学 人生の(ほぼ)すべてに数学が関係するわけ』

これは、2019年9月に刊行されたKit Yates の初の一般向けの数学啓蒙書The Maths of Life and Death: Why Maths Is (Almost) Everything の全訳である。 著者のキット・イェーツは、オクスフォード大学で数理生物学を専攻し、現在はバース大学で数理生物学の上級講師をしている。オクスフォード時代には、

『操られる民主主義 デジタル・テクノロジーはいかにして社会を破壊するか』 書影

社会 / 「解説」から読む本

『操られる民主主義 デジタル・テクノロジーはいかにして社会を破壊するか』

本書は、イギリスのシンクタンク「デモス」のディレクター、ジェイミー・バートレットの最新作The People Vs Tech: How the internet is killing democracy (and how we save it)を全訳したものである。原題を直訳すれば、『「国民」対「テクノロジー」:インターネットはどうやって民主主義の息の根をと

『「自然」という幻想 多自然ガーデニングによる新しい自然保護』 書影

生物・自然 / 「解説」から読む本

『「自然」という幻想 多自然ガーデニングによる新しい自然保護』

世界の自然保護は、大論争と新しい希望の時代に入った感がある。人の暮らしから隔絶された 「手つかず」の自然、人の撹乱を受けなかったはずの過去の自然、「外来種」を徹底的に排除した自然生態系、そんな自然にこそ価値ありとし、その回復を自明の指針としてきた伝統的な理解に、改定をせまる多様な論議・実践が登場している。 ここ10年ほど、その新時代を展望する出版が英語圏で目

『超監視社会 私たちのデータはどこまで見られているのか?』 書影

社会 / HONZブックマーク

『超監視社会 私たちのデータはどこまで見られているのか?』

私たちがSFの世界に生きていると言われてもピンと来ない人は、手元の携帯電話を見てほしい。オシャレで、カッコよくて、想像を絶するくらい高性能な携帯電話――それは生活に欠かせない道具、そこにあるのが当然の存在になっている。地球上のどこにいても、それをポケットから取り出せば、地球上のどこにいる人とも話せる。 これは、ごく自然な日常の光景に思えるかもしれない。 しか

『外来種は本当に悪者か? 新しい野生 THE NEW WILD』 書影

サイエンス / 「解説」から読む本

『外来種は本当に悪者か? 新しい野生 THE NEW WILD』

現代生態学の核心的なテーマを扱う不思議な本が登場した、というと、意外に思われるかもしれない。扱われているのは、自然回復論。外来種をどう理解し、評価するか、未来の自然保護をどのようなビジョンで考えるか、そんな話題ではないか。そのどこが現代生態学の基礎テーマにからんでいるというのだろう。 現代生態学の基礎テーマというと、まっさきに、ドーキ

『カルチャロミクス 文化をビッグデータで計測する』経済物理学における周辺研究 書影

社会 / 「解説」から読む本

『カルチャロミクス 文化をビッグデータで計測する』経済物理学における周辺研究

数百万冊におよぶ書籍の単語を、ビッグデータと捉えたら何が見えてくるのか? Google がスキャンした大量の書籍で使われている単語・フレーズの使用頻度を年ごとにプロットするシステム「グーグル・N グラム・ビューワー」。本書はこのビューワー自身の開発者によって、「カルチャロミクス」と名付けられた全く新しい人文学研究を紹介した一冊である。本稿では、この研究の背景

『若い読者のための第三のチンパンジー 人間という動物の進化と未来』 書影

サイエンス / 「解説」から読む本

『若い読者のための第三のチンパンジー 人間という動物の進化と未来』

本書の著者のジャレド・ダイアモンドは、この本のもとになる書物を1991年に出版しました。私と夫は、それを読んで大変おもしろいと思いましたので、その翻訳を1993年に日本で出版しました。それは、『人間はどこまでチンパンジーか?』(新曜社刊)という題名で出版されました。本書は、それ以後の研究成果を取り入れて、内容を少しアップデートするとともに、読者をとくに若い人

『ソーシャル物理学 「良いアイデアはいかに広がるか」の新しい科学』 書影

サイエンス / 「解説」から読む本

『ソーシャル物理学 「良いアイデアはいかに広がるか」の新しい科学』

センサなどによる詳細な観測で得たビッグデータにより、人間は他者からどのような法則で、影響を受けるのかが明らかになっているという。それを可能にしたのが「社会物理学」という新しい分野。 かつて『データの見えざる手』で話題を呼び、著者のペントランド教授と共同研究をした経験も持つ矢野和夫さん(日立製作所研究開発グループ)に「社会物理学」について解説いただきました。(