
『ハーバード流 宴会術』商社マンの宴会術ネタバレ本
おいおい、こんなネタバレ本を出しちゃっていいのかよ? 本書を読み終わった後の正直な感想である。「ハーバード流」なんて枕言葉がついているが、なんてことはない、要は「総合商社マンの宴会術」である。これまで暗黙知として脈々と受け継がれてきた商社マンの伝統的な宴会術を体系的に整理し直したのが本書。若手商社マンが数年かけて学ぶことをまとめている貴重な一冊だ。 著者
(2024年当時)
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おいおい、こんなネタバレ本を出しちゃっていいのかよ? 本書を読み終わった後の正直な感想である。「ハーバード流」なんて枕言葉がついているが、なんてことはない、要は「総合商社マンの宴会術」である。これまで暗黙知として脈々と受け継がれてきた商社マンの伝統的な宴会術を体系的に整理し直したのが本書。若手商社マンが数年かけて学ぶことをまとめている貴重な一冊だ。 著者

自由奔放・奇想天外な人生が好きな人には本書がオススメだ。 様々な著名物理学者の人生を紹介するのが本書。物理学者というと頭が固くて気難しい人をイメージする人もいるかと思うが、実は風変わりで冒険的な人が多い(もちろん本書で紹介されるような人たちはみな頭脳明晰)。 例えば旧ソビエトの異端児、レフ・ダヴィドヴィッチ・ランダウ。幼い頃から数学的才能を発揮し、わずか13

サンフランシスコ交響楽団、今一番注目を集めているオーケストラだ。 楽団の自主レーベル「 SFSメディア 」が制作したマーラー交響曲全集は7つのグラミー賞を受賞。世界中から旬なオーケストラを集めるスイス・ルツェルン音楽祭にも近年継続出演。さらに昨年はクラッシック音楽の本場ウィーンにてアメリカのオーケストラとしては異例の四公演を行った(通常は二公演)。今まさに旬

======== HONZの『ノンフィクションはこれを読め! - HONZが選んだ150冊』本日発売です。おかげさまでAmazonで販売開始即刻品切れ!街の書店で是非手にとってみてください。 ======== 本書を読み進めていると何歳か若返った気分になる。人気科学者である著者が生命のセンス・オブ・ワンダーを次々と紹介し、読んでいるとなんだかワクワクするのだ

2009年3月17日と18日、軍・情報機関・学界・シンクタンク・投資銀行等の専門家60名が、厳重なセキュリティ・チェックを受けないと入れないワシントンDC近くにあるAPL戦争分析研究所内に密かに結集していた。彼らは皆、アメリカ国防総省(ペンタゴン)が後援する初の金融戦争シミュレーション・ゲームの参加者である。 アメリカ国防省は、敵対国もしくは過激派が通貨、株

著者は誘拐犯や人質立てこもりの犯罪者との交渉を担当するプロフェッショナル、通称「交渉人」(ネゴシエイター)。本書は、彼がこれまでに担当してきた事件の中身を綴ったノンフィクションである。事実は小説より奇なり、とはこのことのだろう。これまで交渉人を扱った小説や映画は沢山あるが(ジェフリー・ディーヴァ―の出世作『静寂の叫び』、ブルース・ウィルス主演の『ホステージ』

ホームに入ってくる新幹線に一礼している集団を見たことあるだろうか。フランスの国鉄総裁に「これをフランスに輸出してほしい」と言わしめた日本が誇る「おもてなし集団」である。前米国カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルェネッガー氏や米国運輸長官ラフード氏も、日本を訪れた際にわざわざこの集団を視察している。国内では『日経ビジネス』誌がこの集団を「最強のチーム」と

2009年末、トヨタ自動車は苦渋の決断を下した。10年以上手塩に育て、優勝まであと一歩のところまで成長したトヨタF1チームを解体することを決めたのだ。F1撤退の記者会見にて見せた豊田社長の険しい顔、隣で悔し涙を流す山科専務の姿は記憶に新しい。 トヨタがF1に参戦したそもそもの発端は、1997年6月11日に奥田碩社長(当時)が発した「F1はどうだ?」という一言

学生時代にバックパッカーで世界各地を回ったが、西ヨーロッパは手つかずのままだ。西ヨーロッパはもう少し歳とってからでもいいや、と後回しにしてきた。社会人の今でも旅行先候補の中に西ヨーロッパはないが、興味は大有りだ。特に最近興味あるのはスペインのサン・セバスチャンである。英「restaurant」誌による「世界のベストレストラン」トップ10のうちの2軒ものレスト
コモディティ戦争 〔ニクソン・ショックから40年〕 私たちの生活基盤となる食料やエネルギーなどのコモディティ価格はどこで決められているか? 答えは米国のニューヨークやシカゴ。 大豆などの穀物は、世界最大の取引が米国を通じて行われるので、シカゴで価格が決められるのは当然だ。しかし、金の世界最大の現物取引場は英国であるし、原油の世界最大の現物取引は中東であるにも
冥王星を殺したのは私です (飛鳥新社ポピュラーサイエンス) カルフォルニア工科大学に、冥王星キラーの異名を持つ、マイケル(マイク)・ブラウンという天文学教授がいる。世界で初めて冥王星よりも大きな海王星以遠天体を発見し、「冥王星は惑星ではない」と天文学界で大論争を生んだ男である。2006年8月24日、遂に国際天文学連盟は、マイク・ブラウンの主張を受け入れ、冥王

ウイルスといえば、インフルエンザや口蹄疫ウイルスのように人や動物に関連する病原体というイメージが強い。しかし、細菌に善玉があるように、実はウイルスにも、哺乳動物・昆虫・植物などの生存を助けるものや、地球環境を維持する海洋ウイルスなど、いい奴がたくさんいるのである。そんなあまり人に知られていないウイルスの役割について、アカデミックかつトリビア的に紹介するのが本

本書は日本の鉄道史を「政治」という切り口から解説する良書である。私自身、鉄ちゃんではなく、どちらかというと飛行機派だったので、これまで鉄道史は全く興味なかったし知らなかったが、本書を読んで少しは詳しくなった気がする。しかも本書は歴史を述べて終わりではなく、最近の新幹線輸出ビジネスや東日本大震災で壊滅的な被害を受けた三陸鉄道についてもカバーしているので更に面白

2012年上半期No.1の社会派ノンフィクションだ。一度読み始めると、ストーリーにグイグイ引き込まれ、更に目から鱗の新事実が次々と登場し、しまいにはUFO・エイリアンに関する著者のあっと驚く新仮説も飛び出してくるので、ページをめくる手を止めるのに一苦労である。さすが「NYタイムズ・ベストセラー・リスト」に11週連続でランクインしただけはある。日々忙しく働いて

「遅い、高い、でも上手い」と言われるクリーニング屋が東京・麻布十番の二の橋付近にある。入り口はホテルのようであり、普通のクリーニング屋らしからぬ店構えだ。お店の名前は『レジュイール』、本書の著者である古田武 氏が創業したお店であり、別名「服のお医者さん」である。 『レジュイール』でのクリーニングの手の凝り様は半端ない。まずこのお店で預かった服は、点数・素材・

本書は、邪馬台国や大和政権が活躍した弥生時代・古墳時代の歴史を貿易という視点からとらえなおす本だ。筆者は、古代にも日本の対外貿易や異文化の導入をリードした「総合商社」が存在したのでは、と仮説をたてる。 日本は昔から海外の技術・文化を吸収して、独自の文化・経済を育んできた。早くも弥生時代には、水稲稲作技術・青銅器・鉄器などが中国や朝鮮半島から日本列島に伝わって

「致死性家族性不眠症」という病気をご存知だろうか?眠りたいのに眠れなくなり死に至るという奇病だ。現在のところ治療法は見つかっていないため、想像を絶する苦しみの中で確実に訪れる死を待たなくてはならない。考えるだけで気分が悪くなってくる病である。ダニエル T.マックス著 『眠れない一族』 がこの病気にまつわるイタリア貴族の家系を紹介しているので、知っている人もい

今年もアカデミー賞が、2月26日(日本時間 27日)に発表された。「アーティスト」という白黒映画がフランス作品としては初の作品賞を受賞たり、82歳のクリストファー・ブラマーが史上最高齢で助演男優賞を受賞したりと今年も話題に事欠かない。 ところでアカデミー賞ってどうやって決まるんだろうか?そもそも数ある映画の中で、どういう映画が良い作品として認められるんだろう

本書は「グーグルの72時間」という巻頭ドキュメントから始まる。Googleは、3月11日、地震発生からわずか1時間46分という驚くべき早さで日本語使用の安否情報確認ツール「パーソンファインダー」を公開した。まだほとんどの人たちが避難していたり動揺していたりした中、六本木ヒルズ森タワー26階ではGoogle日本法人の川島優志氏(34歳)や三浦健氏(38歳)が、

1848年、イギリス東インド会社は、とある男を当時外国人の出入りが禁止されていた中国内陸部へ送り込んだ。会社が彼に与えたミッションは、世界一経済的価値ある植物を中国から盗み出し、枯らしたり腐らせたりせずに元気な状態で別の大陸に無事移植できるよう手配すること。彼が狙った植物こそが、イギリスで大量に消費されていた「茶」である。本書の主人公、ロバート・フォーチュン

今年の箱根駅伝を少しでも観戦した人にはぜひ読んでもらいたい本だ(大会前に紹介しなくてごめんなさい)。 今年も箱根駅伝は大いに盛り上がった。早稲田大学 大迫傑の快走、出岐雄大による青山学院大学 史上初の区間賞、「山の神」東洋大学 柏原竜二と設楽悠太による区間新記録樹立、東京農業大学 津野浩大の腹痛を堪えながらの完走、駒澤大学の復路追い上げ、倒れながらも襷を渡す

今後も地球温暖化が進んだ場合、自分たちが住んでいる地域は具体的にどう変わるのか。最先端の科学技術を駆使してその疑問に答えるのが、本書『ウェザー・オブ・ザ・フューチャー』である。 本書は、地球温暖化の影響を受ける代表的な地域を取り上げ、温暖化によって近い将来そこで何が起こりえるのか、最新の気候シミュレーションモデルを用いて予想する。地球温暖化の原理や経緯を解説

2009年、ニュースで寺田学衆議院議員が日本のサイバー関連予算の削減を要求している姿を観て、我が目を疑った。明らかにサイバー・テロ及び犯罪が頻発している時代に逆行する行為だったからだ。 アメリカではサイバー犯罪に対抗する為に「サイバーコマンド」が創設されているし、NATO、韓国、中国もサイバー・テロに備える組織をそれぞれ創設している。サイバー犯罪及びその対策

科学本なのに、まるで小説を読んでいるかのようである。物語が壮大でロマンに溢れ、本書を読んでいると、不思議とやる気と力がみなぎってくる。ロマン溢れる仕事をしたいと思っている若手ビジネスマンにはぜひ読んで欲しい一冊だ。 本書は、地質学者を目指していた学生がボストンマラソンに挑戦し、見事9位入賞を果たした場面から物語が始まる。完走後、この学生は将来の進路について考


日本の財政が逼迫しているのはご存知の通りである。日本はGDP対比で200%もの国債残高を抱えている。それも日本国債は、今まで国内消化率が95%を越えていたものの、最近の欧米通貨信任失墜によってだんだん外国人保有率が増えてきている。海外の投資家に今後も頼らざるを得ないのであれば、外国人投資家の要求を満たす為にはこのままでは金利を引き上げるしかない。あー、日本は

ロマン溢れるネイチャー本だ。 その名の通り、砂の本である。装丁に惹かれてつい買ってしまった。3,000円するのでどうかなと思ったが、全く後悔することはない。まず1ページ目の口絵を見てみよう。砂マニアたちが集めた砂コレクションが載っている。フロリダ、スマトラ、アルジェリア、メキシコ、タヒチ、バリ島、ガラパゴスの砂が一週間の錠剤を入れる容器に分類して入っている。

話題の科学ノンフィクション本が遂に文庫になって買いやすくなった。 HONZ代表の成毛も以前紹介しているし 、他の書評家もこぞって本書を紹介するほど面白い本だ。 小学生以上なら誰でも知っているとおり植物もセックスをする。ただ植物は動物と違いセックスに仲介者を使っている。数億年もの間、自然界ではその仲介者の役割を「風」が担っていた。植物は数え切れない程の花粉を風

あらゆる業界のビジネスマンにオススメできる本だ。本書は、副題にあるとおり日本の「おバカ規制」を次々と紹介する。本書を通して筆者が主張するのは、日本は規制によってがんじがらめにされており、困ったことがあちこちで起きているということ。しかし、本書を読んで「日本の役人・政治家はケシカランな」という感想を抱くだけではもったいなさ過ぎる。これら「おバカ規制」の裏には未

大人も楽しめる子供向けの3冊を紹介する。テーマはクジラ。子どもを将来クジラやイルカの専門家にさせようと目論んでいる大人は即買いものばかりだ。 まず一冊目は、2011年の読書感想文コンクール課題図書にも選ばれている『クジラと海とぼく』。クジラはなぜ人間や船に近寄ってくることがあるのか、著者がどうやって海洋学者になったか等、大人も時間を忘れて読みふけってしまう内

地震後に刊行されたエネルギー関連本で一番のオススメ。本書のタイトルに騙されてはいけない、本書の凄みはエネルギー論争の盲点を突くことではなく、人類とエネルギーの歴史を100ページ程にまとめていることだ。これだけ質の高い情報を得るのに777円は安すぎる。 本書の後半に書かれている政策提言の詳細は他のブログにお任せする( http://goo.gl/OTUhe )

舞台はマイアミビーチに向かって走る防弾ガラス付きのロールスロイスから始まる。時速150kmで走るロールスロイスが向かった先は、金貨を片手にシャンパンを楽しむコロンビア人ディーラーや、ビキニ姿で二十代後半の締まったボディーをさらす美女達が乗る豪華クルーザー。船上で繰り広げられるのはドガやダリ等の盗難された美術品の売買。 いかにも犯罪者たちのパーティーという感じ

哺乳類必読のミルク本。著者は、目から牛乳を出せるイラストレーター安藤文平と謎な牛乳集団チーム・ミルクジャパン。要は牛乳を飲め!という本だが、内容が面白く、笑いながらよめる。北海道に旅行して、草原で丸太ベンチに座り、冷たいミルクを飲みながら読みたい本だ。 日本人の年間牛乳消費量は11,314,000tであり、米の8,883,000tより多い。牛乳・乳製品は、代

冷戦が終わり共産主義・社会主義のイデオロギーが廃れる中、なぜ中国は現体制を維持できているのかとても不思議だったが、本書を読んで合点がいった。とても古典的ではあるが人事権の掌握が鍵だったのだ。 本書はこれまで秘密にされてきた中国の統治形態を暴く本であり、おそらく今後の中国研究論は本書をネタ本として議論がされていくだろう。中国に関心ある人や、今流行りの国家資本主

世界の産業用ロボットの7割を日本製のロボットが占めている。海外から見れば、日本はロボットの国。政治家よりもロボットの方が認知度は高そうだ。そんな日本がつくるロボットの一つで、人間型ロボットが本書が取り扱うアンドロイド。商業化されれば私たちの生活がどのように変わるのだろうと妄想しながら本書を読むことをおすすめする(個人的にASIMOやEVOLTAも欲しいのだが

エネルギー問題に興味ある人は本書を手元においておいた方がいい。これ一冊さえもっていれば統計データを基にした全体像の把握ができ、その辺のエセ専門家に騙されない。この種の英語本は多いのだが、日本語版でこれほどまで整理されている本はあまり見たことがない。 データだけでなく各資源が生成される仕組みを解説しているのも良い。石油・ガス・石炭・ウランなどがどのように形成さ

ハーバード大学を卒業したものの自分の進むべき方向を見失っていた青年が刑務所図書館で働いた2年間の奮闘記だ。受刑者が刑務所内の図書館をどのように活用しているかなど今まで考えたこともなかった。本ブログ読者のほとんどとは無縁な世界の話だろうが、エピソードが面白いだけでなく、刑罰のありかたについても考えさせられる内容なので読む価値ある本だ。 筆者はユダヤ系アメリカ人

黒船の圧力で日本が開港したのが1859年。当時の日本人貿易商は、外国銀行にたっぷりマージンをとられ、また外国海運会社に運賃を決められと甘い汁はほとんど外国に吸い取られていた。それではいかんと、大隈重信や松方正義たち明治政府が国策として日本人による貿易業務・金融業務・海運業務を推進。それに呼応するかたちで日本人の直貿易商が誕生し、生糸・茶・雑貨・陶器・古美術な

装丁が格好良かったので買った一冊だったが、内容も面白い。フランス史を競馬という視点から再構築しなおす本だ。まず筆者の仮説を紹介する、「競馬のせいでフランス大革命も七月革命も起こり、ナポレオンはサラブレッドを否定したのでイギリスとの戦争に負け、産業革命は競馬への情熱によって促進された」。奇論のようだが、本書を読みすすめると妙に納得させられる。 まずもって冒頭の

避難所では風邪が流行しているようだ。避難している方々は、国立感染症研究所等が情報提供をしているので正しい情報を入手して欲しい( http://bit.ly/e9Eim9 )。 風邪ウイルスの感染拡大の源は、風邪にかかった人の鼻からの分泌物に含まれるウイルス粒子。大半の風邪ウイルスの場合、鼻と眼が主たる侵入口となる。ウイルスが侵入口に辿りつく経路は未だ解明され