
今年最も本が売れた日は、いつだったのか? 2016.12〜2017.11
書店の店頭を「今年のベストセラー」が飾る時期となっています。この1年を彩った本の紹介は他所に譲るとして、今回は恒例(?)となった「今年一番売れた日はいつだった?」というテーマを取り上げたいと思います。 日販POS店のデータをもとに、2016年12月1日〜2017年11月30日まで1年間の日々の売上冊数(金額ではなく冊数です)を抽出しました。対象は書籍・雑誌全
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書店の店頭を「今年のベストセラー」が飾る時期となっています。この1年を彩った本の紹介は他所に譲るとして、今回は恒例(?)となった「今年一番売れた日はいつだった?」というテーマを取り上げたいと思います。 日販POS店のデータをもとに、2016年12月1日〜2017年11月30日まで1年間の日々の売上冊数(金額ではなく冊数です)を抽出しました。対象は書籍・雑誌全

今、『SHOE DOG』が売れています。なんと発売1ヶ月で13万部突破だとか。翻訳本としては珍しいくらいの売行きです。この本は、ナイキの創業者が自ら語る創業秘話…といっても実はこの「創業者自らが語る創業秘話」的な書籍はノンフィクション界には珍しくありません。その中でなぜこれが売れたのか、、データからその実態に迫りたいと思います。 まずは発売からこれまでの売行

「雑誌が売れない」と慣用句のように語られていますが、そんな市況の中でも売上が伸びている雑誌があります。例えば、パズル雑誌。POSの売上を見ると、4年連続で100%超えが続く超優良ジャンルとなっています。不況ムードに隠れがちですが、いい話は色々あるのです。 そんな中、9月の売上ランキングを見ていて目にとまった雑誌がありました。下記は9月期の定期雑誌売上ランキン

子どもの頃、両親の本棚からこっそり取り出して読んだ本にはどうもいい思い出がありません。いい思い出どころかその後の悪夢に繋がった本の代表格が『悪魔の飽食』と『ノストラダムスの大予言』。 『ノストラダムスの大予言』については、200万部を突破する大ベストセラーであり、社会現象をも巻き起こし色々な方面に影響を及ぼしたと言われています。私の身の回りにも「どうせ199

『路地の子』が話題 です。著者は『日本の路地を旅する』で大宅壮一ノンフィクション賞を獲った上原善弘。今回は自らの父親の一代記を描いています。 非常に重いテーマの作品ですが、重版も続いているほどの人気ぶり。いったい何が人をここに惹きつけるのか、いったい誰がここに惹きつけられているのか、今回はこの作品を見ていきたいと思います。 まずは読者層です。 読者の70%超

都議選の声が聞こえ始めた6月上旬、我々のもとに「ものすごい隠し球があるらしい」という噂が飛び込んできました。出版業界というのは隠し球が好き、発売して内容が明らかになってからよりも、内容がわからないうちのほうが盛り上がるくらいのものです。 で、その隠し球。どこぞの政治家がものすごい爆弾発言をしているのでは? とか、タレントの離婚か? とか(郷ひろみの『ダディ』

気がつけばもう目の前に夏が迫ってきました。書店の売場もそろそろ夏模様。文庫フェア、コミックフェア、図鑑のフェアと賑やかさを増しつつあります。特に子ども向けの図鑑は新作も続々。昨今は定番に加えて『危険生物』が子どもたちの心をつかんでいるようです。 さて、大人たち(特にHONZのレビュアーの皆さん)も生き物は大好き。今年に入っても様々な生き物がHONZのサイト上

「文春砲」という言葉が世の中に広く認知されてからまだ1年足らず。今年はどんなスクープを?と思っていた矢先、週刊新潮が週刊文春についてのスクープ記事を出すという、思いもしない展開に突入。出版業界を戸惑わせています。 相変わらず雑誌の売れ行きは厳しく、再生までの道のりは長そうです。しかし、一方で、雑誌というのは書店店頭にお客様を定期的に呼び込む大事な商品でもあり

「鳥類学者の本を読むからって、鳥が好きだと思うなよ。」というコメントまで考えておいたのに、今話題の『 鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ 。』の分析がGWに間に合いませんでした。面白いことを読み解くにはまだまだデータ不足! 全国の皆さんの積極的な購買と、新潮社の皆さんの積極的な重版を期待します。 そんなこんなで、ネタが枯渇したのも一瞬の話。目の前に、可

「京都人にとっては先の戦争といえば、第一次でも第二次でもなく、応仁の乱のことを指す」という都市伝説があるそうです。それほどにメジャーな戦だと思っていた「応仁の乱」は、実は地味で、かつ難しいものだったということが最近話題になっています。このきっかけになったのが中公新書の『応仁の乱』。新書、そして歴史物という渋いジャンルから大ベストセラーまでになった軌跡を振り返

このコーナーの読者何名かの方から「あれはどんな人に読まれているの?」という質問を受けました。この1ヶ月、そういった興味を一身に集めているのが「おとちん」こと『夫のちんぽが入らない』です。 ※レビューは こちら 広告をうっているのに肝心なタイトルが書かれていない、お客様が問い合わせをしてきているのだけれど、あまりに口を濁しすぎてタイトルが言われたことがない…な

今年も年末年始は書籍の売上げが好調! 幸先良いスタートを切ることができました。 2014年~2015年の年末年始はピケティの『21世紀の資本』が大ブレイク 、それを読んでいた人が 2015年~2016年の年末年始で読んだのは『ギリシア人の物語[I]』 …と年末年始は重厚な本の読書が進む季節です。 それでは、昨年の年末年始に『ギリシア人の物語』を読んでいた方は

今年、注目を集めた本ランキングというものがあったら、間違いなく上位に入ってくるだろう1冊があります。それが『文庫X』。盛岡のさわや書店フェザン店さんが、本1冊を熱いコメントで覆い覆面本としてタイトルを隠して売り続けた作品です。夏から今まで、長い期間正体不明の本とされてきた作品が12月9日にヴェールを脱ぎました。 文庫Xの正体はHONZ読者にはおなじみの、『殺

『住友銀行秘史』が売れています。ノンフィクションジャンルでは発売たちまち大重版という言葉はなかなか聞かれないものなのですが、これはその希有な作品となりました。 HONZレビューが掲載された 10/12段階ではすでに売上率が50%程度になっていましたから、品切れ店も続出していたと思われます。すごい売れ行きです。 発売後、もっとも早い動きは10/7にありました。

全く役に立たない。本当に役に立たない。これっぽっちも役に立たない。つまり、目的を持って読んではいけない本の典型的な例だ。 HONZ編集長・内藤順によるレビュー内 の一文に、心が揺さぶられました。 ためになることを追求し、人生のヒントを得られるのが本だ! そんな肩肘張った毎日を吹っ飛ばす一冊『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』が、今飛ぶように売れて

多くの感動と興奮を残して、リオ五輪が終了しました。勝ち取った数多くのメダルは、続く2020年の東京に向けて、次のヒーロー、ヒロインたちを育ててくれる物になるのでしょう。そこで、今回はオリンピックでメダルを獲得した競技について、その関連書の動向や読者の併読本を見てみたいと思います。 8月末からオリンピックを総括するグラビアや関連書の発売が相次いでいます。その中

映画『シン・ゴジラ』が話題を集めています。関連する本、雑誌も多く発売されており書店店頭も盛り上がりを見せていますが、この「ゴジラ」、読者の購買動向からは単なる怪獣映画にとどまらない動きが見えてきました。 『シン・ゴジラ』の公式記録集としては9月に『ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ』の発売が予定されています。 今の段階では「シン・ゴジラ」の内幕に迫れる決定打とな

まず、こちらをご覧下さい。 これが今世間を席巻している『ボカロで覚えるシリーズ』。なんとボーカロイド曲を使って歴史や 理科 を覚えちゃおうという大胆な企画です。発売以降好調に推移、重版を重ねてきたところ6月末からメディア露出が相次ぎ大ブレイク!勢いはしばらく止まりそうにもありません。 どちらかというと歴史の方が人気ですが、それでも購入者の半数は両方を購入して

新潮新書の『言ってはいけない』が売れに売れています。その昔「10万超えると業界人なら知っている本。周囲に購入者が多くなると50万越え、喫茶店で隣に座った人が読んでいるようになったら100万部」なんてな指標を勝手に作って愉しんでいた時期がありましたが、これは冗談にしても周辺で「買った」「読んだ」という声が聞かれるようになってきました。(※HONZのレビューは

4月は「新入社員に贈る本」「新入社員が読んでおくべき本」といったテーマの本が非常に多く店頭に並ぶ時期です。ビジネスHow to本であったり、人間関係の本であったり、様々な本が新入社員向けにお薦めされていますが、実態はどうなのでしょう?今回は本から見えてくる新入社員世代の姿に迫ってみようと思います。 このコーナーで利用している日販のWIN+データは、Honya

「センテンス・スプリング」、「文春砲」、今年の流行語大賞にノミネートされそうな用語がどんどん飛び出している昨今の週刊文春ブーム。この快進撃は、低迷している雑誌業界にどんな影響を与えているのでしょうか? 週刊文春が次々とスクープと完売号を出し始めたのは今年の初めのこと。そこで、昨年の11月12日号を基準として売上比を出してみました。(WIN+調べ) 12月下旬

桜開花のニュースを見ると、なぜだかソワソワし無性にどこかに出かけたくなります。書店の店頭も多くのレジャー誌、旅行ガイドブックで賑わっていますが、行き先別に見ると常に人気があるのが京都。この3月の売行きを見ても、20代~30代の若年世代ではUSJやディズニーリゾート関連書に負けるものの、60代以上ではダントツ1番人気となっていました。(WIN+調べ) そんな中

週刊文春の活躍により、2016年は年初から様々な衝撃のニュースが飛び交う波乱の幕開けとなりました。そんな1月の最後に彗星のように(我々も発売前日まで知りませんでしたから)あらわれて書店店頭を大いに賑わしたのが『あの日』。STAP細胞事件から1年以上を経て、小保方さんが沈黙を破ったという衝撃の手記です。 ある程度の話題にはなるだろうとは予想されていましたが、想

今年は、年末年始の書籍売上が前年を突破!というちょっと明るいニュースからスタートしました。この勢いで本がガンガン読まれる一年になる事を祈っています。さて、そんな中、 昨年のピケティブーム を思い出しました。本体価格5,500円という異例のベストセラーは年末年始の長い休みの重厚な読書にぴったりだと言われていました。あのピケティ読者たちはこの年末年始は何を読んで

昨年に引き続き 、今年最後のこのコーナーでは今年を振り返ります。と、いうことで2015年のそれぞれの月を盛り上げたHONZのアクセスNO1レビューを振り返り、この年末年始に読んでおきたい注目本を読者併読情報から読み解いて行きたいと思います。 *記事が複数出たものは合算しています これらの銘柄について、WIN+データから読者平均年令、男女比率を抽出しています。

そろそろ年の瀬も近づき今年の漢字、流行語、重大ニュースなどが発表される季節となっています。どうしても重いニュースが気になってしまいますが、今年は良いニュースもいっぱいありました。ノーベル賞受賞者が二人出たというのも大変嬉しいニュースです。 HONZでも話題になっていた『大村智 2億人を病魔から守った化学者』はどんな人に読まれているのでしょう?読者クラスタがこ

出版業界には「初速」という言葉があります。発売から数日、たとえば1~3日くらいの商品の動きを示す言葉で、コミックなど超売れ筋であればあるほど初日の売上が大きく出ます。そんな中、「こりゃ『ONE PIECE』のグラフか!?」とばかりに二度見をしてしまったグラフがありました。それがこちら『山口組百年の血風録』の売上データ。 怖そうなおじさん(イメージ)に「……こ

映画『ジュラシック・ワールド』も公開され、この夏は例年以上に「恐竜」が盛り上がっています。 恐竜の事を知る本といったら、真っ先に子ども向けの図鑑を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?子ども向けの図鑑として良く読まれている4シリーズ(講談社MOVE、小学館NEO、学研LIVE、ポプラ社WONDA)で『恐竜』は昆虫、動物、宇宙、鳥と並ぶ共通して刊行されてい

直木賞・芥川賞の話題で持ちきり。ある本が驚異的なスピードで売れていく様を「本が溶けるようになくなっていく」と表すことがありますが、今回の『火花』の売れ方は「不況」と言われ続け、忘れられていたあの盛り上がりを再び思い出させるものになっています。様々な意見はあるでしょうが、この本は出版業界に希望を与えてくれました。 さて、本に関する賞は数多くありますが、ビジネス

この時期、出版業界では各社から 上半期ランキングの発表 が相次ぎます。『 妖怪ウォッチ 』『 フランス人は10着しか服を持たない 』などのタイトルが並ぶ中、存在感を見せていたのが『まいにち、修造!』。この読者層分析を!という要望があったため、今月はこのカレンダーを分析してみたいと思います。 最近では4月始まりの手帳が増えてきてシェアを上げてきていますが、まだ

4月7日、大宅壮一ノンフィクション賞の受賞作が発表されました。書籍部門は須田桃子さんの『捏造の科学者 STAP細胞事件』、雑誌部門は安田浩一さんの「ルポ 外国人『隷属』労働者」(G2掲載)。特に、このSTAP細胞事件はこの1年の科学界をいろいろな意味で揺るがした事件でした。後々も時代を代表する1冊となることでしょう。 今回は『捏造の科学者』の読者を分析してみ

『ヤンキー経済学』はマイルドヤンキーに読まれていない 。 『地方消滅』は東北地方でよく読まれている …などという話をしているうちに『美貌格差』という本が出てきました。HONZでもレビューされ、話題になっています。(※レビューは こちら と こちら ) 書店で、レジに持って行く際にちょっとひっかかりのあるこのタイトル、こういう本を見つけると「誰が買っているのだ

昨年の後半から、地方について論じる本が売れています。このブームの火付け役になったのが中公新書の『地方消滅』。発売以降順調に売れ続けていますが、今年に入ってからまた売上が加速し、関連書の発売も続いています。 以前『ヤンキー経済学』を分析した際 、『ヤンキー経済学』はマイルドヤンキーには読まれていない、という結果が出てきました(想像通りではありましたが)。以降、

最近、書店店頭で「イスラム」という文字を目にする機会が大幅に増えました。出版点数も増えているのだろうかと気になったので、ちょっと数えてみたのがこの表です。 書籍タイトルに「イスラム」もしくは「イスラーム」という言葉を含む書籍を抽出し、発行年順に並べています。多くを占めるのが政治・宗教関連の専門書ですが、全てというわけではなく、紀行エッセイもあれば美術書も…と

先月も書きましたが 、年末に発売されたピケティの『21世紀の資本』は出版業界にとっては大きな話題のひとつになっています。内容以前に「5,500円もする!」「売れてる!」「品切れ続出!!」と、売り手にとってはにんまりするような話が飛び交いました。 景気の悪い話ばかりが聞こえてくる中で、この本の存在は本当に心強いものです。こうなると気になるのは「誰が買っているの

12月というと、出版業界にとっては様々な「年間ベスト」が発表され、お店の売場が賑わう時期です。今年は年末に興味深い本が数多く出版され、読みたい本・積ん読本の数と読書に使える時間が反比例しております。 こんな時期なので、私も何かベストっぽい事をしてみたい!ということで、2014年「HONZアクセスランキング」というのを作っていただきました。これをもとに今年注目