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3,647記事

『ペニシリンはクシャミが生んだ大発見』 書影

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『ペニシリンはクシャミが生んだ大発見』

トイレ送りになる予定だった本書はお風呂に配置転換された。そのため読み終えるのに1ヶ月もかかってしまった。ヌルめのお湯にゆっくり浸かって1話づつ読み切るのが心地よかったのだ。標準的な新書に医学にまつわる驚きの物語が25話も詰まっている。図版も豊富で、お得以外のなにものでもない。これで740円は安すぎだ。 第1話は体温計についてだ。人類がはじめて体温測定を医学に

『サリンとおはぎ』 書影

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『サリンとおはぎ』

著者は44歳の男性、地下鉄サリン事件の後遺症と闘いながら、アカデミー賞受賞を夢見つつ、本書を書いた。まずは帯をそのまま引用しよう。 「小学生の頃から勉強一筋。なのに高校をビリで卒業し、共通一次試験は150点。全国模試を受ければブービー賞。要するに子どもの頃からまったくイケてないぼくが、「扉を叩き続けて」四浪で京大に合格。電通に就職したものの、地下鉄サリン事件

『文藝春秋』 (今月買った本) 07年6月原稿 書影

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『文藝春秋』 (今月買った本) 07年6月原稿

「竿だけやはなぜ見た目が九割か?」などという本はない。当時流行っていた書名を皮肉って作った仮想的な本である。 ---------------------------- 今月は表紙を見るかぎり、いかにも怪しげな本を何点か買った。昨年は「竿だけやはなぜ見た目が九割か?」などというような疑問文形式のタイトルが流行っていたが、今月の本は別の意味ですごい。 『今世紀で

『科学は大災害を予測できるか』 産経新聞3月27日書評 書影

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『科学は大災害を予測できるか』 産経新聞3月27日書評

著者は数学者にして、天体の軌道計算の専門家だ。いわば予測のプロが、科学は数学という道具をつかい、大災害を予測しうるかについて解説しているのが本書だ。 テーマは「台風や地震」、「気候変動」、「小惑星の衝突」、「金融危機」、「パンデミック」の5つである。いささか乱暴にまとめると、どの分野でも完全な予測や予知は難しいというのが結論だ。 天気や地震などの自然災害は、

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『フォーサイト 創刊20周年記念号』

最後の『フォーサイト』が届いた。ボクは『フォーサイト』の刊行以来、おそらく最低のコラムを寄稿していたことがある。いまだに恥ずかしい。しかし、それでもなお、日本を代表する素晴らしい雑誌だった。 その最終号から、まずは塩野七生の「男たちへ、女たちへ、若者たちへ」という記事。長く引用するけれどきっと『フォーサイト』も塩野さんも許してくれるだろう。「これからの20年

『文藝春秋』 (今月買った本) 08年2月原稿 書影

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『文藝春秋』 (今月買った本) 08年2月原稿

この月に紹介した本は、時期ものの『篤姫』をのぞいて、おすすめ本ばかりだ。後日、別に書評を書いたものも数冊ある。 ======================== 毎回の視聴率が二十%を超える今年の大河ドラマ『篤姫』。買ったのは宮尾登美子の原作ではなく、NHKのガイドブックの方である。これがなかなかに面白い。大奥や幕末のエピソードをイラスト付きで紹介し、ゆかり

『創るセンス 工作の思考』 「週刊朝日」3月19日号「ビジネス成毛塾」掲載 書影

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『創るセンス 工作の思考』 「週刊朝日」3月19日号「ビジネス成毛塾」掲載

トヨタのリコール問題が拡大するさなか、まるでそれを予見でもするかのように出版された本だ。著者は本書『創るセンス 工作の思考』で、アナログからデジタルへの転換によって生じたギャップにスポットライトを当てたかったという。 まさにプリウスのブレーキ問題はアナログとデジタルの狭間で起こったトラブルだった。本書によれば、いまの現場で活躍している工学の第2世代は、技術分

『グローバル・ヒストリー入門』 書影

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『グローバル・ヒストリー入門』

グローバル・ヒストリーを知るための最高の入門書であろう。各国でグローバル・ヒストリー研究が進むにつれ、歴史学はサイエンスとして再認識され、中学高校の教科書も大きく変わるであろう。 個人的にはグローバル・ヒストリーが定着するにつれ、政治学や経済学も進化するであろうと思う。新しい資本主義や民主主義などは、薄っぺらな「社会はこうあるべき論」のような観念論などから生

『クーリエ・ジャポン 2010年4月号』 書影

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『クーリエ・ジャポン 2010年4月号』

今月のクーリエ・ジャポンは第2特集の「トヨタ『本当の評判』」が面白い。 まずはTIMEの記事から。トヨタのイメージは「何をやってるのか自分でもよくわかっていない自動車オタクの集団」へと変わってしまった、というくだりが目をひく。添えられている写真は、豊田社長がいかにも吊るしあげられているというアングルのもので、日本のメディアでは見ることができないものだ。 次は

『極限の科学』 書影

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『極限の科学』

ブルーバックスの全盛期を彷彿とさせる1冊だ。中学生あたりからブルーバックスを買いはじめたのだが、ここ10年ほど買わなくなってしまった。入門書や教科書のようなものばかりになったためである。そこにはなんのロマンもない。 もともとのブルーバックスは、専門家が最先端の科学を手加減なしに紹介するというところがあった。読者は内容が理解できなくても、輝かしい未来の匂いを嗅

『文藝春秋』 (今月買った本) 08年6月原稿 書影

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『文藝春秋』 (今月買った本) 08年6月原稿

朝鮮日報オンラインの日本語版でソニア・レオンの『Romeo and Juliet』を知った。ロンドン特派員が昨今イギリスで流行るものとして紹介していたのだ。じつはこの本、イギリス人女性が書いたマンガである。驚くことに舞台は現代の東京。ヤクザのモンタギュ一家とキャピュレット一家が抗争している設定だ。名前はともかく、登場人物はすべて日本人である。 ちなみに、あら

『星めぐり歳時記』 書影

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『星めぐり歳時記』

著者は野辺山電波観測所やすばる望遠鏡の建設に尽力し、国立天文台長などを経て、国際天文学連合の次期会長に就任が決定している海部宣男だ。これまでにも『宇宙をうたう』や『天文歳時記』などで、宇宙と詩歌の世界をリンクしてきた不思議な存在だ。その二つの世界に興味を持つ人の数は限られているとみえ、アマゾンではめずらしく3冊ともレビューが書かれていない。 本書もまた不思議

『文藝春秋』 (今月買った本) 08年10月原稿 書影

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『文藝春秋』 (今月買った本) 08年10月原稿

2002年から2008年までの7年間、年3回のペースで『文藝春秋』の「今月買った本」という書評欄に寄稿していた。4人の書き手が回り順に、毎月買った本を10冊リストにし、その中から何冊かを文章で紹介するという企画だ。現在でも後任者たちによる連載が続いている。 手元には元原稿が9本、出来上がりページのPDFが6本残っているだけだ。22本書いたはずだから、7本分紛

歌舞伎の入門書 書影

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歌舞伎の入門書

先日、歌舞伎の入門書についての質問をいただき、めぼしい本が見当たらないとお答えした。その理由について少し説明したうえで、あえてお勧め本を紹介してみる。 じつのところ歌舞伎は庶民的な芸能である。シリアスな歌舞伎ファンに怒られることを承知だが、歌舞伎は梅沢富男などに代表される大衆芸能の高級版である。両方とも俳優は家族や親戚が中心だ。派手な化粧と着物。美しい女形。

『その英語 ネイティブはカチンときます』 書影

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『その英語 ネイティブはカチンときます』

このところあまり面白い読み物に出くわさない。しかたがないので新書コーナーをすこし浚ってみたら、本書を発見した。この本は使える。対象は完全な初心者というよりも、ある程度話すことができる人、英語を使う環境にいる人などであろうか。とりわけネイティブでもないのに、外資系企業に勤めている人にとっては必読書かもしれない。 じつは英語にも丁寧な言い回しや乱暴な言い回しがあ

昨日買った本 書影

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昨日買った本

昨日、吉祥寺で買った本のなかから、新書を何冊か紹介してみよう。まだ、帯と目次以外はいっさい読んでいない。なぜ買ったのか、なにを期待しているのかを説明してみたいと思うのだ。 『ペニシリンはクシャミが生んだ大発見』帯が良い。「心臓ペースメーカーは、靴墨の缶で作った!」とあり「図版多数」と念を押している。全25話のオムニバスだから、面白そうな話だけをつまみ食いでき

『Henri Matisse: Cut-Outs Drawing with Scissors- Jazz』 書影

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『Henri Matisse: Cut-Outs Drawing with Scissors- Jazz』

巨大で重い洋書である。アマゾン・マーケットプレースから買えば18000円だ。もちろん中身はマティスの画集である。この画集は光沢紙にグラビア印刷で製本されている「CUT-OUTS」と、リトグラフを模して印刷した40枚弱の単葉で構成された「JAZZ」のセットだ。 「JAZZ」のオリジナルは切り絵である。それをマケット(原型)として、マティスの指揮下でリトグラフ

『絶対ボケない生活』 準読了 書影

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『絶対ボケない生活』 準読了

書店でおもわず手を伸ばしてしまった本だ。けっして自分のボケを心配しているわけではない。親や親戚を心配しているのだ。誤解しないでいただきたい。ふん。目次をざっと見ると、ボケない職業、性格、生き方があるという。 本書の営業妨害にならない程度に紹介しよう。「公務員はボケやすい」「学校の先生も危険度80%」「営業マン、ボケ知らず」よし、職業的には大丈夫だ。 「几帳面

『音で観る歌舞伎』 準読了 書影

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『音で観る歌舞伎』 準読了

本書が対象とする読者は、あくまでも伝統芸能の音に興味のある、初心者から中級者までの人だ。つまり、この分野にまったく関心のない人を振り向かせるような読み物ではない。じつに網羅的・総覧的・事典的な本なのだ。とはいえ、これ一冊持っていれば、観劇上のあらゆる疑問に答えてくれそうだ。 つまり、万人向けではなく、通して読む本でもないので準読了としたが、間違いなく書庫では

『日本史有名人の臨終図鑑』 準読了 書影

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『日本史有名人の臨終図鑑』 準読了

本書も通して読むという形式ではないので準読了とした。歴史上の人物111人の臨終直前のカルテを『歴代天皇のカルテ』などで有名な医師作家が書き起こす。見開き2ページで1人を取り扱う。右ページには文章での人物紹介、左ページにはカルテのフォーマットで既往症、現病歴、臨床診断名などが書かれている。 第1章は20代までに亡くなった人の章だ。21歳でアルコール中毒で亡くな

『トルコ 世界一の親日国』 書影

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『トルコ 世界一の親日国』

外形的な本の作りだけを見る限り、自費出版にしか見えない本だ。しかし、帯にもあるように「ヒゲの殿下」こと日本・トルコ協会総裁でもある寛仁親王の推薦もあり、明成社から出版されたようだ。個性的なこの出版社にしては、内容は右寄りでも、皇室礼賛でもない。いわばトルコを絶賛した本である。 著者は元伊藤忠商事の中近東会社会長だ。トルコのプロの回顧録だ。普通のビジネスマンの

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「準読了本」140文字書評をはじめてみる

このブログの趣旨は「おすすめ本」の紹介である。じつは、その「おすすめ本」を見つけるためには、その数倍の本を手にとっている。いささかもったいないような気もするので、これからは「準読了本」として、自身のツイッタと連動しながら紹介してみようかと思っている。つまり140字書評だ。 ただし、読む時間すらもったいないような「非読了本」は紹介しない。「この本は絶対に買って

『戒厳令』 準読了 書影

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『戒厳令』 準読了

『戒厳』朝日新聞出版刊、準読了。本文は一般人にとっては専門的にすぎる印象。「はじめに」で目から鱗が1枚。「おわりに」も読みごたえあり。「軍法務」という知られざる分野の一冊。

『漢字逍遥』 準読了 書影

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『漢字逍遥』 準読了

『漢字逍遥』準読了。お気軽な白川静。じつは読みごたえもあり、味わいのあるエッセイ集。エッセイなので「成毛眞ブログ」で取り上げにくいだけだ。電車の中で読むには最高なのだが……iPHONEが邪魔してダメだ。著者には申し訳ないが、トイレに常備がお勧めだ。

月刊『PEN 3/1号』 特集「キリスト教とは何か。」 書影

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月刊『PEN 3/1号』 特集「キリスト教とは何か。」

キリスト教や宗教画の初心者にとっては、この号は買いだと思う。26ページからキリスト教の基礎知識、34ページから63ページまではこの特集の目玉である「西洋絵画で読み解くキリスト教の世界」、途中に旧約聖書と新約聖書の系図をはさむ。 66ページからはヴァチカンと見どころ、古今東西の教会建築、キリスト教のシンボル博物学、そして音楽と映画までで99ページの出来上がりだ

『ん 日本語最後の謎に挑む』 書影

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『ん 日本語最後の謎に挑む』

帯には「日本橋は、なぜNihombashiと書かれているのか?」「日本語最大のミステリーを解く!」とある。帯の裏にも「西洋人は『んー』が大嫌い」「古事記には『ん』はなかった「「空海も創造主のひとり」などなどじつに面白そうなコピーが並んでいる。しかも、本のタイトルは直球勝負で『ん』これで売れないわけがない。 ところだ。本書はじつに難しい。よほどこの分野に高い関

『アーティストの言葉』 書影

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『アーティストの言葉』

おそらく若いアーティストを対象として出版された本である。帯には「ムナーリに学べ!ピカソから盗め!千利休に尋ねよ!」とある。見開き1ページで1人のアーティストが登場する。右のページにはそのアーティストの代表的な作品が、左にお言葉が載っている。 まずは帯がお勧めするピカソだ。「アヴィニオンの娘たち」の左には「芸術家とは 何処からともなく現れる インスピレーション

『医薬品クライシス』 「週刊朝日」2月19日号「ビジネス成毛塾」掲載 書影

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『医薬品クライシス』 「週刊朝日」2月19日号「ビジネス成毛塾」掲載

医薬品における「2010年問題」とその背景についてていねいに解説したのが本書『医薬品クライシス』だ。2010年問題とは、ここ数年のあいだに大型医薬品の特許が切れ、大手製薬会社の収益が激減することをいう。 たとえば武田薬品は2007年から2011年の間に3つの主力製品の特許が切れる。この3剤の売上合計は1兆円を超えているのだ。ほかの製薬会社も大同小異で、すでに

『60歳からの青春18きっぷ』『水彩画プロの裏わざ』 書影

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『60歳からの青春18きっぷ』『水彩画プロの裏わざ』

新潮社のY編集者からいただいた本だ。そろそろ準備しろということであろうか。四捨五入するとまだ50歳である。無礼者。ぞろ目になる9月になってから読んでみるかと一旦は書庫に入れた。じつはおとめ座なのだ。 とはいえ、ヒマ人にとっては目を逸らすことができない本だ。正直「青春18きっぷ」はどうでもよいのだが、紹介されている50あまりの旅のプランをつい見入ってしまう。各

『その科学が成功を決める』 書影

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『その科学が成功を決める』

本年のMYBEST10の一冊に残る本かもしれない。なにしろ、たいがいの自己啓発書やセミナーは間違いであるばかりか、人の自身や幸福にまで悪影響を与えかねないというのだ。そこで、著者はちゃんとした自己啓発書を書いたというのが本書だ。厚顔にも、ビジネス書は役に立たないので読むな、というビジネス書を書いた人が日本にもいたことを思い出した。 まずは本書が否定する、「は

『東洋経済2/6号』の記事を読んで、つぶやいてみる 書影

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『東洋経済2/6号』の記事を読んで、つぶやいてみる

週刊「東洋経済」が2月6日特大号で読み応えのある特集をしている。「2020年の世界と日本」だ。社内記者による週刊「エコノミスト」のような記事づくりが成功しつづけているようだ。面白そうなので、記事のいちいちにコメントしてみる。 「5人の賢人が描く2020年」というサブ特集ではジョージ・フリードマン、エズラ・ボーゲル、大前研一、金燦栄、中西輝政の5人が登場する。

『東洋経済2/6号』の記事を読んで、つぶやいてみる 第3弾 書影

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『東洋経済2/6号』の記事を読んで、つぶやいてみる 第3弾

特集パート1はこのあと「日米同盟」「アメリカ保守主義」「アメリカ経済」「中国経済」「EU」「北朝鮮」「ロシア」と国別に語られて「食料問題」で締めくくられる。なかなか面白い。 パート2は「激変するビジネス環境」で、そのトップ記事は「トヨタはナンバー1を維持できるか」だ。妹尾堅一郎と延岡健太郎が対論している。 妹尾はガソリン車から電気自動車に移行すると、垂直統合

『活字探検隊』 書影

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『活字探検隊』

かつてボクは椎名誠編集の『本の雑誌』を第1号から買っていた。創刊はボクが大学2年の時だったと思う。じつは一回だけ読者欄に投稿したことがある。「本そのものの書評も良いけれど、帯の評論も面白いと思う」という内容だった。そのまま第3号に掲載された。編集長から「成毛さん、そりゃ面白い。一緒にやりましょうよ」と、その投稿にコメントがついていた。もし、それに応えていたら

『群れるいきもの』 書影

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『群れるいきもの』

むちゃくちゃ気持ち悪い写真が満載の本だ。絶対に食事中どころか、食事前にも開いてはいけない。32ページの軍隊蟻、オエッ。56ページのアニサキス、ウップ。フラミンゴもペンギンもこれほどまでに群れると気持ち悪い。以上。

『ジェット戦闘機最強50』 書影

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『ジェット戦闘機最強50』

この本一冊で、たとえばホーカー・ハリアーのGR.MR1からF/A.Mk2まで14タイプの違いを理解することができる。たとえば、TAV-8AハリアーはAV-8Aをベースにした複座訓練型だ。普通の人にはまったく存在そのものが不明な本かもしれない。以上。

『1492』 書影

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『1492』

さすがにお題である「中世ヨーロッパの歴史」についてはあまりに広大な分野だ。この分野は文字通り何万冊もの本が出版されているであろう。権力、生活、宗教、科学、文化などあらゆる切り口がある。さすがに自分の浅学さゆえに紹介をためらう。 とはいえ、歴史書ではなくちょっと変わった読み物を求めていると解釈したうえで、あえて『1492』を紹介しておこう。中世の定義は西ローマ

『極付歌舞伎謎解』 『夢の江戸歌舞伎』 『歌舞伎通になる本』 書影

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『極付歌舞伎謎解』 『夢の江戸歌舞伎』 『歌舞伎通になる本』

じつはお薦めの歌舞伎入門書というのがあまりみあたらないのだ。多くの歌舞伎に関する本が「ストーリー紹介」であったり、「役者リスト」であったり、立派な「演劇論」であったりするばかりで、「歌舞伎ってマジ面白いんだよ」という、共感を求めるように書かれている本が少ないのだ。 江戸時代から歌舞伎ファンの多くは「役者」を見に来ている。自分が贔屓にする役者がどう演じるかを見

『SAHEL』 書影

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『SAHEL』

yasuji81さんからコメントいただいたので、それをもとに記事にしてみることにした。共感いただいたセバスチャン・サルガドの『WORKERS』はグローバルなワーキング・プアまたは過酷労働を中心とした写真集だった。 サルガドをもう一冊紹介しておこう。『SAHEL』はアフリカのサヘル地帯にある国々を1984年-1985年にかけて取材した写真集である。この年代には

『ぼくらの頭脳の鍛え方』 書影

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『ぼくらの頭脳の鍛え方』

じつは『本は10冊同時に読め』の続編を執筆中である。そのために何冊か最近の読書本を読んでみたのだが、やはり本書が面白かった。佐藤優は相変わらずの衒学趣味の匂いがする「知の怪物」なのだが、あくまでも「文系の知」でしかないように思えてしまう。つまり世界の半分しか知らないということになる。しかし、その世界の半分について佐藤はまさに比類なき「怪物」だ。 それに比べて