
『資本論』 『図解仕事力が身につく 必読の「古典」50冊』
○『資本論』マルクス 資本主義の矛盾点、「労働と賃金」について考え直す ○カール・マルクス 1818 ~ 1883 年。プロイセン領ライン州トリール生まれ。ボン大学、ベルリン大学で法学、哲学、歴史学を学ぶ。科学的社会主義、マルクス主義を構築し、のちの経済や社会、思想に大きな影響を与えることになった。『共産党宣言』『経済学批判』など、著書多数。 ○哲学書でもあ
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○『資本論』マルクス 資本主義の矛盾点、「労働と賃金」について考え直す ○カール・マルクス 1818 ~ 1883 年。プロイセン領ライン州トリール生まれ。ボン大学、ベルリン大学で法学、哲学、歴史学を学ぶ。科学的社会主義、マルクス主義を構築し、のちの経済や社会、思想に大きな影響を与えることになった。『共産党宣言』『経済学批判』など、著書多数。 ○哲学書でもあ


ヤマネとは齧歯目ヤマネに属する1属1種の小動物だ。体重は鶏卵の半分くらいしかなく、ネズミとは違い尻尾には毛が生えていて、背中には黒の一本縞があるのが特徴だそうだ。天然記念物だ。本書はそのヤマネを撮りつづけて30年になる自然写真家のエッセイである。 本書をもってヤマネの生態を知るというものではない。むしろヤマネを撮り続ける著者の目から見た日本の山の物語だ。第1

高校の現代国語の授業で西脇順三郎という詩人を知った。「天気」という詩が教科書に載っていたのだ。いまにいたるまでの大きな影響を受けた。教室の片隅でそのとき一瞬にしてボクの心はギリシアの白き坂道の家の前に移動したのだ。詩はこうだ。 (覆された宝石)のやうな朝 何人か戸口にてささやく それは神の生誕の日。 2003年にこの詩が載っている『Ambarvalia あん

![「週刊現代 9月19・26日号」掲載 『夏への扉 [新装版]』 書影](/assets/recovered-covers/eaa49b335b3357702a524b860015c9ab5d61ba8d844409fb79b1a2eeb9500261.jpg)
本書が発表されたのは、ソ連が人類初の人工衛星スプートニクの打ち上げに成功した1957年だ。この年、レーザーが発明され、IBMは科学技術用のフォートランを発売した。アメリカで日本からの輸入車第1号であるクラウンが発売された年でもある。 全世界が第2次世界大戦のダメージから回復しただけでなく、はからずも戦争によって進歩した科学技術の果実を受けとりはじめたのだ。人

鹿島出版会は鹿島建設の関係会社だが、じつは非常に興味深い本を出版していることで好事家には知られていると思う。あえて好事家と書いたのは、書店では建築関係のコーナーに置かれていることが多いために、建築関係者以外の目に留まりにくいのだ。土木建築コーナーまでパトロールしにいく本好きはかなりの数寄者であろう。 本書以外にもこの6月に『水の匠・水の司』「米将軍徳川吉宗の

いうまでもなく、斉藤孝の『声に出して読みたい日本語』のもじりだ。だから、必ずしも「声に出して笑える日本語」が収録されているわけではない。むしろ、現代日本語論のようなものに仕上がっている。「のようなもの」としたのは、やはり大笑いできるところもあるからだ。ビミョーだ。 王監督がハンク・アーロンを抜く756号ホームランを打ったときの解説者が「これは立派なカネジトウ

http://www.economist.com/printedition/ いま、届いたエコノミストの最新刊の表紙がスゴイ。冨嶽三十六景にマンガ調のふき出しがあり、富士山が「ドッカーン」と噴火している。タイトルは「The vote that changed Japan」で久しぶりの日本特集だ。巻頭コラムでは「鳩山次期総理は官僚機構をどのようにやる気を引き出

あらかじめお断りしておくが、ボクにはその趣味はまったくない。昨日、本屋で買うときにレジで変な目で見られないかドキドキした。男子の制服フェチのおじさんなんて、目もあてられない。 とはいえこの写真本、チョーきれいだ。登場する男の子たちと男たちが、チョーかっこいいのだ。もちろん制服はチョーおしゃれだ。ページをめくりながらチョーチョーいっているおじさんは、やはりやば

9月3日に紹介した『僕は人生を巻き戻す』の書評を読んだ知り合いからメールをいただいた。この障害を克服するために何か良い本はないかというのである。幸いなことにボクはこの障害に悩んでいない。そこで他の知り合いに聞いてみたところ、本書を推薦してくれた。 著者はこの障害に悩んでいた一般人であり、精神科医などの専門家ではない。しかし『僕は人生を巻き戻す』においても、本

大人になってゆったりと夏休みを過ごすようになり、クラシックホテルを利用することが多くなった。箱根富士屋ホテル、軽井沢万平ホテル、日光金谷ホテル、伊豆川奈ホテルなどがそれだ。落ち着いた建物や心地よいサービスを楽しみに行くだけではない。過去にここで時間を過ごしたであろう人々とその時代を想像して楽しむことができるのだ。 そのようなクラシックホテルのサンルームやティ

今年のベスト3に入る翻訳ノンフィクションであり、精神スペクトラム障害に関する啓蒙書だ。じつは冷静に読むことができず、途中で何度も目を拭ってしまった。主人公のエド・ザインは重度の強迫性障害患者だ。現在は二人の女の子を持つ40歳代の男性である。 エドは11歳のときに母親をガンで喪う。軍人だった厳格な父親は、そのときのエドの様子を誤解して激しく殴りつける。エドは心

日頃もっぱら手に取るのは科学読み物などのノンフィクションである。純文学も推理小説も子供の頃に読んだだけで、大人になってからは書店でも専門コーナーから足が遠のいた。純文学を読むには感性が鈍磨してしまったし、推理小説を読むにはトリックの伏線すら気づかなくなってしまった。 いっぽうで歴史小説は蓄積した知識や経験の量に比例した楽しみ方ができるし、新たな薀蓄も得ること


最近サイエンス・アイ新書が面白い。月に最低1冊は買ってしまう。7月に『暮らしを支える「ねじ」のひみつ』を紹介したが、8月は本書だ。6月には『ヘリコプターの最新知識』を買っている。 この新書の特徴は写真がふんだんに使われているということだ。つまり大量の著作権処理を商業的に行っているということであり、これがwikiなどのネット百科への対抗手段にもなっているようだ

久しぶりに「芸術新潮」を買った。ここ1年の特集は「手塚治虫」「運慶」「阿修羅」「トーヴェ・ヤンソン」=ムーミンの作家「トミ・ウンゲラー」=絵本作家とかだったから、ぜんぜん興味を持てなかった。今月号は東京都美術館で開催中の「トリノ・エジプト展」にちなんで「エジプト美術」特集だ。エジプト美術を所蔵する世界のミュージアムを旅するという企画になっている。 カイロ・エ

傷を乾かすのではなく、湿潤状態にして治療するほうが効果的であるということは、本書を読む前から知っていた。バンドエイドの新製品キズパワーパッドの宣伝文句にあったからだ。すでにゴルフのキャディバックにも何枚か入れてある。幸いまだ使う機会はないのだが、経験者によると今までのものとは劇的に違うらしい。 本書はその理論を編み出し、実践を行っている医師による最新刊だ。め



きたやまおさむ(38)、小柴昌俊(28)、養老孟司(56)、日野原重明(32)、海堂尊(28)、隈研吾(39)の各氏に英語の秘訣を聞いた本だ。カッコ内の数字はもちろん年齢ではない。インタビューの再現に費やしたページ数だ。 やはり養老孟司氏がもっともインタビュー慣れしているのか、他の先生の倍のページ数を稼いでいる。インタビュアーに答えるというよりも、強引にお得

森博嗣の「本業」である模型の本だ。ご本人のサイトによれば「10年ほどまえ、5インチ鉄道模型のエンドレスの線路がとうしても欲しいと思った森先生、敷地を手に入れるためには資金が必要である。『夜でもできるバイト』はないかと考え、小説の執筆を思いつかれたのだ。」とある。つまり、小説は資金を得るための手段でしかないというわけだ。 とはいえ、一般的には『スカイクロラ』の

模型関係の本が続くようにみえるが、本書で紹介されている「モノ」は模型というよりはオモチャ系美術品といっても良いかもしれない。本書は今年2月に亡くなった西田明夫の作品集であり、その考え方や作り方の解説と、実例集を兼ね備えた本である。 オートマタとは「からくりおもちゃ」のことだ。西田明夫はそのからくりおもちゃの現代作家であった。いまだに生前のままに残されているブ

御年80歳の料理評論家による上質なエッセイだ。レオナルドのファンはもちろん、趣味でイタリア料理を作る人や、フィレンツェ旅行者も、この夏休みにじっくりと楽しめるであろう。本書が書かれた契機は25年前に遡る。レオナルド研究の第一人者である裾分一弘から奨められたというのだ。イタリア料理の専門家である著者に対して、レオナルドの食事について調べるようにと言われたらしい

http://d.hatena.ne.jp/founder/20090612/1244765615 『日本の殺人』の書評でとりあげたように、日本における実質的な殺人数は年間700件程度だという。統計上は1400件なのだが、これには死亡者がでていない殺人未遂と殺人予備が含まれている。なぜか統計上では強盗致死は殺人には含まれていないので、これを加えると死亡者がい

あえて表現すると自然界における対称性についての本である。著者は雪の結晶がなぜ6角形なのかという問いを読者に与え、それに対する解答が得られるように、論を進めていく。いや、論を進めるというよりは、森羅万象について数学的な見方があるということをぶちまけるという感じなのだ。 第1章(雪の結晶にひそむ謎)では天文学者ケプラーが、雪の結晶が6角形であることを数学的に表現

本ブログは文学や現代社会関連の書籍の紹介は得意ではない。賛否両論が必然し、ひとそれぞれに価値感が異なるものについては臆病なのだ。本質的に結論のでない議論からは遥かに遠ざかるのみだ。本書も賛否両論があろうことは想像に難くないのだが、「気づき」があったので敢えて記しておこう。 ボクはそもそもビジネス書を好きではないのだが、本書を読んで自分が嫌っていたのはビジネス

ALMAとは「アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計」の略である。英語ではAtacama Large Milillimeter/submillimeter Arrayだから、干渉計とはArray(配列)の略ということになるのだが、ひとことでいうと電波望遠鏡のことだ。 ALMAはチリ北部にある標高5000メートルのアタカマ高地に建設されつつある。直径18キロメート

手元に届いたばかりの号で興味を持った記事はNEWS SCANという巻頭コラムのなかから、「過去からの衝撃」と「磁石で病気を吸い出す」の2本、記事からは「サイドチャネル」だった。 暴動を受けてなのであろうか、「過去からの衝撃」は1964年から1996年までの間に、新疆ウイグル自治区のロプノール実験場で中国が行った核実験の放射能によって、数十万人の市民が死亡した

初代南極観測船「宗谷」のいわば伝記である。今年2月に「船の科学館」で古希を迎えたこの船の人生は、じつに波乱に富んだものであった。本書から略歴をまとめてみよう。 昭和13年に進水したときの船名は「ボロチャエベツ号」だった。ソ連が耐氷型貨物船として発注したのだ。しかし、戦争直前であったためソ連に売り渡されることはなく、竣工時には商船「地領丸」となった。開戦前の昭

《この原稿は書評ではありません。本書に付属している解説です。》 マイクロソフトはベルビューなどシアトル近郊で賃貸ビルを転々としたあと、1986年、レッドモンドに現在の本拠地を構えた。当初のキャンパスは2階建ての建物を4棟建てただけのこじんまりとしたものだった。ビルディング2はそのうちの1棟である。内部は銃の撃ち合いに備え、短くて何重にも折れ曲がった廊下を作っ


3巻とも2006年に出版された飛行機イラスト本である。『丸』という軍事雑誌に連載されていたイラストを3冊にまとめたものだという。さすがに書店でも『丸』を立ち読みすることはなかったので、今週まで存在を知らなかった。 本書のイラストは飛行機であれば前後を圧縮し、人物であれば上下を圧縮したデフォルメが特徴だ。つまり全てが丸くなっていて、戦闘機や爆撃機の兵器としての


タイトルは『「ねじ」のひみつ』だが、「秘密」はさほど語られていない。内容はもっぱら『「ねじ」の基礎』だ。とはいえ、この本に書かれている以上に「ねじ」に関する知識をお持ちの方は、「ねじ」で飯を食っている人であろう。普通の人はこの本1冊で一生分以上の「ねじ」の知識を得ることになるであろう。別の言葉でいえば、本書で書かれている「ねじ」の知識が持たなくても、普通の人

ネット通販で買い物をすると信じられない失敗をすることがある。想像していたものと全く違うものが届いたりすることがあるのだ。『海辺の漂着物ハンドブック』もその1つだ。フルカラーとはいえ変形新書版で、わずか80ページである。 ビーチコーミングをするときに持ち歩きやすいようにとの配慮だろうが、薄すぎる本なのでメインであるはずの貝の種類もごく少ない。海遊びでおきまりの

とんでもなくお買い損の本を紹介したので、つぎはとんでもなくお買い得の本を紹介しよう。本書はこれまでで買ったどの本よりもお買い得感がある本だ。大判で本文は209ページ、フルカラーである。古代ローマ遺跡のガイドブックに掲載されているであろうほとんど全ての遺跡が写真と文で紹介されている。しかし、本書の目玉はもちろん観光ガイドではない。8000時間をかけて502mm

1989年、津本陽が『巨人伝』を発表した。南方熊楠を世に知らしめた書だ。近代日本にはこんなとんでもない人物が実在していたのかと愕然としたものだ。明治維新以来、欧米に学ぶためには読書を中心とした座学こそが学者の姿だった。しかし、南方熊楠は常軌を逸した読書家であり、とてつもない酒豪であり、和歌山の山野や大英博物館において不眠で研究をし、19ヶ国語を理解した天才そ

2冊とも考えようによっては安い本だ。豪華な装丁でフルカラー、『天才の仕事』は238ページで2300円、『ロボット』は359ページもあって3500円だ。2冊とも中心となるのはCGによるダヴィンチの発明の再現だ。 ダ・ヴィンチは数万ページの手稿(CODEX)を書いていたといわれ、現在までに8000ページほどが発見され、保存されている。もっとも有名なのはアトランテ