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『ヴァチカンの真実』とThe Economist June 27th-July 3rd 書影

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『ヴァチカンの真実』とThe Economist June 27th-July 3rd

映画「天使と悪魔」のヒットを期待したのだろう、バチカンをテーマにした本がこの上半期だけでも何冊か出版された。かろうじて最後までページをめくったのは本書だけだ。残りの本は時間とお金の使い方としてはあまり有効ではないであろう。 そもそも本書も1991年に英語版が出版されたあと、今年になって20ページばかりを追加した増補版である。本書は写真集であり、永久不滅ともい

『馬車が買いたい!』 書影

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『馬車が買いたい!』

またまたこの忙しい時期に、とんでもなく面白い本を見つけてしまった。本書の初版はいまから19年前の1990年である。この6月に6篇のエッセイを付け加え新版として出版された。 まずは本書を簡単に紹介してみよう。バルザック、フロベール、ユゴー、スタンダールなどの19世紀のフランス小説から風俗描写を抜き出し、当時のパリという街のディテールや、金銭感覚などを纏めたもの

『江戸蕎麦通への道』 書影

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『江戸蕎麦通への道』

狙っている読者層が広すぎる。けっして悪い意味ではない。蕎麦好きも、蕎麦屋通いも、趣味の蕎麦打ちも、プロの蕎麦屋も、江戸趣味人も、うんちく好きも、単なる本読みも、間違いなく満足できる本である。新書にこれだけの薀蓄を江戸情緒たっぷりに詰め込めるとは信じがたい。 薀蓄本のたしなみで、テーマである江戸蕎麦の歴史から本をはじめるのだが、その内容と分量に過不足がない。ま

『ボクがワイナリーをつくった理由』 書影

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『ボクがワイナリーをつくった理由』

ワイン作りは人類にとって最古の仕事の一つである。すでに紀元前6000年ころのメソポタミアで計画的に作られていたといわれる。いっぽうでワインは壮大なベンチャービジネスでもある。1960年台後半にロバート・モンダビが高級ワインを作り始めたことで、いまではワイナリーはカリフォルニアの代表的な産業となっている。お洒落で儲かるビジネスになったのだ。 もちろんワイン作り

『アメリカ大統領-その権力と歴史』 書影

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『アメリカ大統領-その権力と歴史』

「知の再発見双書」の最新刊だ。この双書はフランスのガリマール出版社が1986年から出版を開始した「Gallimard's Decouvertes」の一部を翻訳したものである。本国では530を超えるタイトルが出版されているのだが、創元社が翻訳したのはそのうち本書をもって144冊目だ。 ガリマール出版社は老舗出版社であり、フランス版の文藝春秋というところであろう

『日本故事物語』 上・下 書影

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『日本故事物語』 上・下

とてもまずいことになった。株主総会など忙しいシーズンであるにもかかわらず、とんでもなく面白い本を買ってしまった。本書のもとになったのは同じ著者によって1958年に刊行された同書名の『日本故事物語』だ。その後、数回の改訂と増補を行われ、1972年に現在の版が確定した。そして、橋本治が解説を引き受ける形で2009年版が出版された。 橋本治が再版を提案したのだろう

『サルコジ』マーケティングで政治を変えた大統領 書影

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『サルコジ』マーケティングで政治を変えた大統領

本書の前半は現フランス大統領、ニコラ・サルコジを主役にした、ロマンスと陰謀が渦巻くドタバタ喜劇だ。1996年、サルコジはW不倫の果てに前妻と離婚した。新しい妻、セシリアは内務相となったサルコジの仕事に口を挟むどころか、省内に執務室を構え、人事にまで介入し始める。国庫から直接引き落とされるクレジットカードまで作っていたという。 ところが、その妻とは不倫を理由に

『日本の殺人』 書影

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『日本の殺人』

著者が本書を書きはじめたときには、殺人事件と殺人者の実像を細かく区分し、定量的に分析したうえで、罰則の厳罰化や捜査法など、進行中の社会的な議論に思考材料を提供したいと考えたと思われる。しかし、裁判員制度に関する書籍が売れ始めたため、無理やり「社会的大転換の裁判員制度」という終章を付け加えたように見える。本の作られ方の憶測はともかくとしても、本書の価値は全27

『日本人なら必ず誤訳する英文』 書影

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『日本人なら必ず誤訳する英文』

帯に「英語自慢の鼻をへし折る!」とある。以前から単語こそが英語において最重要であると主張してきた評者だが、この本を読んでみて、それは言いすぎだった反省した。まさに鼻をへし折られた。 外資系IT会社に勤務している間は、英語といってもいわゆるビジネス英会話と日常会話、メールだけで暮らしていけた。会話では理解が怪しい場合は、聞き返せすことができた。こちらがあいまい

『クリエイティブ都市論』 NODE #7 掲載 書影

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『クリエイティブ都市論』 NODE #7 掲載

著者の理論を2行でまとめてみよう。芸術家やゲイが好む都市はイノベーションや起業風土にあふれており、結果的にその都市の不動産価格は上昇する。居住用としても不動産投資用としても、そのような都市を選ぶべきだ。米国での原書の出版はリーマンショックの半年前なのだから、この結論に違和感を持ってしまうのは仕方がない。 じっさい著者は、米国主要都市の1950年から2000年

『レクイエム』 書影

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『レクイエム』

本書の序文は『覇者の驕り』の著者であるデイビッド・ハルバースタムである。『覇者の驕り』は1986年に出版された自動車産業興亡史だ。この本以降、経済学者たちによる比較経営論や競争戦略論など、特定の産業にフォーカスした研究が増えてくる。フォードと日産の興亡なのだが、GMはこの本からなんら学ぶことができず破滅へと突き進んだ。 ところで本書は、ベトナム戦争で戦死また

『サルコジ』 2回目 書影

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『サルコジ』 2回目

昨日に引き続いてサルコジである。第4章以降はいよいよ政治家としてのサルコジについてだ。著者は最終章で作家クリスチャン・サルモンの言を引用しながら、戦後を政治家の属性によって3時代に分類する。「国を担う政治家の時代」「エキスパートの時代」「ストーリーテラーの時代」だ。 国を担う政治家とはドゴール、チャーチル、ルーズベルトであり、日本では吉田茂がそれにあたる。エ

『サルコジ』 1回目 書影

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『サルコジ』 1回目

本書は8章だて223ページの選書である。そして本稿は本書の第3章まで読んだところで書いている。第3章まででも、充分に紹介に値する本なのだ。あまりに面白い。残りはじっくり読みたいので、ひとまず第3章までをご紹介しよう。 とはいっても、具体的なエピソードを紹介するのは野暮すぎる。少なくとも第3章までについては、映画のストーリーを紹介するのに匹敵するからだ。第1章

『「人工冬眠」への挑戦』 書影

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『「人工冬眠」への挑戦』

タイトルとサブタイトルが逆だったら、もっと早くに売れはじめたかもしれない。サブタイトルは『「命の一時停止」の医学応用』だ。「人口冬眠」に興味を持つ人が多いとは思われない反面、「命の一時停止」にはピンとくる人は少なからずいるのではないか。本書を読んでみてはじめて、いかに「冬眠」が面白いか判るのである。 本書は最新の冬眠の生理学を丁寧に説明したうえで、医学への応

『意外と知らない「社名」の話』 プレジデント6月15日号掲載書評 書影

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『意外と知らない「社名」の話』 プレジデント6月15日号掲載書評

高校を卒業してすぐ、札幌の実家の近くに小さな居酒屋ができた。悪友連中と良く通ったものだ。狙いは当時でもずば抜けて安い1杯250円の毛蟹だった。いつの間にかその居酒屋は全国チェーンの立派な会社になっていた。その店の名前は「つぼ八」。まさに8坪の居酒屋だった。 本書にはこのような社名の薀蓄が詰め込まれている。ビジネスマンにとって身近な話題であるだけに肩が凝らない

『アンティキテラ 古代ギリシャのコンピュータ』 書影

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『アンティキテラ 古代ギリシャのコンピュータ』

文藝春秋翻訳出版部の『ハチはなぜ大量死したか』につづく快挙である。科学ノンフィクション翻訳部門2連勝だ。担当の下山進さんから会社に送っていただいていたらしいのだが、自宅でも当然買っていた。装丁デザインも本文の図版も素晴らしい。とりわけ書名のセンスは原書のそれを上回る。 2000年前のこと、ギリシャからの財宝を積んでローマに持ち帰る船が沈没した。その船の積荷の

『科学的ゴルフの極意』 書影

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『科学的ゴルフの極意』

著者は非科学的なものに対して攻撃を続ける物理学者だ。著者のエセ科学やオカルトに対しての攻撃姿勢については大いに感心するが、反論することそのものに夢中になるあまり、自身も突っ込まれることが多い人だ。。 本書は力学と幾何に基づいて、ゴルフのショットについて考察した本という設定だ。おおむね正しいと思うのだが、ところどころ突っ込みを入れたくなる。 本書では前上がり斜

『ゴルフの楽しみ方』 書影

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『ゴルフの楽しみ方』

著者はキャロウェイ社の技術トップである。ビッグバーサやヘブンウッドを開発した張本人である。キャロウェイ社とは世界最大のゴルフ用品メーカーであり、ビッグバーサやヘブンウッドとはキャロウェイを飛躍させたヒット商品のゴルフクラブである。 キャロウェイ社の設立は1981年。イリー・キャロウェイがその創業者だ。イリーは米国最大の繊維メーカーであるバーリントンの社長をつ

『数学の20世紀』 書影

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『数学の20世紀』

いささか咀嚼不足なのだが、これ以上読み込んでも理解がさらに深まるわけでもなさそうなので、ここらで紹介してみよう。本書はイタリア人数学者によってイタリア語で書かれた現代数学入門書だ。訳者によれば原文はイタリア語らしく飾りのない簡潔な文章だという。それゆえか、この訳者にしては非常に読みやすく仕上がっている。 「数学基礎論」「純粋数学」「応用数学」「数学とコンピュ

『Chinglish』 書影

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『Chinglish』

中国人の英語の間違いを取り上げた本なのだが、二つの意味で笑うに笑えない。第1の理由は中国語に併記された英語を見て、少なからずその意味を理解してしまうからだ。英語だけみれば笑えるのだが、漢字と同時にみると違和感がなかったりする。たとえば「取水処」の看板に「Take Water Place」と英語が併記されている。日本であれば「飲料水」と表記するだろうな、などと

『宇宙から見た日本』 書影

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『宇宙から見た日本』

初版は2006年12月なのだが、先週末に吉祥寺の書店で見つけた本は2008年6月で第6刷だった。100ページ弱の衛星写真集なのだが売れているらしい。掲載されている写真は1990年代にLandsat/TMやTerra/ASTERの衛星画像データをコンピュータで処理して作られたものだ。コンピュータ処理といっても、各種センサーのデータを可視光化し、それをもとに鳥瞰

ゴールデンウィークに読むべき本 『エコノミスト 5/5・12合併号』掲載 書影

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ゴールデンウィークに読むべき本 『エコノミスト 5/5・12合併号』掲載

世界同時不況のなか、中国が一人勝ちの様相を見せ始めた。上海総合指数は昨年10月に大底を打ち、最近では人民元を組み込んだSDR構想を持ち出すなど、強気そのものだ。悪い冗談だと思っていた「21世紀は中国の世紀」が現実性を帯びてきた。このあたりで中国について改めて知識を深めておきたい。 数多くの中国関連本がある中で、ゴールデンウィークに読むには『大地の咆哮』がぴっ

『日経サイエンス 2009年06月号』 地球に日よけ 書影

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『日経サイエンス 2009年06月号』 地球に日よけ

今月号のトップ記事は「量子もつれが相対論を脅かす」だが、これはもうボクにはとても難しい記事だった。ポピュラーサイエンス的に面白かったのは地球工学の記事「地球に日よけ」だ。温暖化対策として地球規模の日よけを作るという思考実験だ。 1番目のアイディアは成層圏に硫黄を撒くというものだ。航空機や気球で硫黄を撒くと硫酸塩の粒子ができて、これが太陽光を跳ね返すというのだ

『『こころ』は本当に名作か』 書影

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『『こころ』は本当に名作か』

あまり文学好きではないボクが、本書を買ったのは「あとがき」が気に入ったからだ。水村美苗の『日本語が亡びるとき』をとことん批判しているのだ。まったく同感だ。この「あとがき」を読むまでは、文学者という人びとは水村のように現実離れした仙人のようなものだと思っていた。この人が書いた文学案内ならば読めそうだと思った。 水村は『日本語が亡びるとき』のなかで、英語が世界語

『江戸の病』 書影

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『江戸の病』

アマゾンで「江戸」をキーワードに「和書」を検索すると1万点を超える書籍がヒットする。大型書店では江戸物コーナーが常設されていることがあたりまえだ。ボクは1955年生まれなのだが、大政奉還があったのはそのたった88年前の1867年のことだった。少なくとも幕末は近世というよりも、明治に続く近代だと思うのだが、服装も、言葉遣いも、もちろん社会性制度も全くことなる時

『使ってみたい武士の日本語』 書影

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『使ってみたい武士の日本語』

200あまりの時代小説に使われている武士言葉を集めた本だ。帯から拾いあげると「これはしたり」「このところ手元不如意でな」「慮外なことを」などなど、いわゆる時代劇でお侍が使う言葉の解説書だ。タイトルどおりにはあまり使う気にはならない武士言葉であるが、著者にあっては大儀である。 構えて言うが本書で扱うのは武士言葉であり、町人が使う言葉はあまり取り上げられてはいな

『コンテナ物語』 書影

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『コンテナ物語』

休日に本を読む人は多いのだが、ボクの場合は本を読まないことが休日である。ゴルフとゲームと模型作りで春を満喫した。 ゴルフはコースにも何度かでかけたが、「マスターズ」の中継も4日間朝5時すぎから見つづけた。TBSの第1日目の放送は、石川遼の最終ホールの第2打目、ウッズがその最終ホールのグリーンでピンチを迎えたワクワク・ドキドキの瞬間に終了した。8時17分のゴル

『原色ガチャガチャ生き物図鑑』 書影

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『原色ガチャガチャ生き物図鑑』

じつは昨日紹介した『Globes』という本は、この『原色ガチャガチャ生き物図鑑』が面白かったので同じ著者の2冊目の本として買ったものだった。元ネタだった『原色ガチャガチャ生き物図鑑』はあまりにマニアックな感じがしたので、このブログでは紹介しなかったのだが、著者自身のブログからトラックバックされたのであえて紹介しておこう。 本書はガシャポンで出てくる各種の動物

『ダチョウ力』 書影

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『ダチョウ力』

久しぶりの本ブログ強力お勧め本である。著者は子供のころから鳥に魅せられた、根っから動物好きの研究者である。研究テーマはもちろんダチョウだ。本書はこの不思議な生き物を人類の役に立てようとする熱血研究物語なのだ。 これまでウサギやラットを利用して作られる抗体は1グラムあたり数億円もしたという。ところが、驚くべきことにダチョウを使うと1グラムあたり10万円になった

『謎解き 江戸の川柳』 書影

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『謎解き 江戸の川柳』

昭和11年生まれの医師が書いた本である。江戸川柳を数100本紹介しながら、句の意味を考えるという趣向だ。帯には「江戸川柳の謎解きで、頭の体操!!」と元気が良い。「まえがき」でもさかんにセロトニンやドーパミンなどの脳内物質の名前を掲げたりして、本書が脳に良いと売り込み文句が並ぶ。この時代の知識人は本を単に楽しんで読むことができないのであろうか。実用性がないと後

『魚には水、私にはワイン』 書影

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『魚には水、私にはワイン』

ボクはほぼ毎晩安い赤ワインを飲む。安い赤ワインである理由は室温のままで、ポンと栓を抜いてゴクゴク飲めるほとんど唯一のアルコールだからだ。不精者の飲み物なのだ。ビールや白ワインは冷蔵庫で冷しておかなければならないし、焼酎やウイスキーは氷やお湯で割ったりする必要がある。日本酒だと熱燗が良い時期もあろう。高い赤ワインもダメだ。ブーケを出すためにあらかじめ抜栓してお

『間違いだらけのカタカナ英語』 書影

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『間違いだらけのカタカナ英語』

英語を学ぶためというよりも、カタカナ英語周辺の知っておきたい常識や薀蓄を教えてくれる本だ。まずはスパムメールの「スパム」だ。この言葉がハムの缶詰の商標であることは知っていた。さらに「モンティ・パイソン」というイギリスの古いテレビ番組の中で、そのスパムが最低の食べ物として扱われていたことも知っていた。しかし、なぜその番組でスパムと叫んでいたのがバイキングだった

『これで読める茶席の禅語くずし字辞典』 書影

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『これで読める茶席の禅語くずし字辞典』

昨日久しぶりに日本橋丸善に寄ってみた。この書店の3階は科学書と芸術書が肩を寄せ合うように棚が設定されていて、ボクにとっては理想空間だ。『ハダカデバネズミ』が相変わらず売れてるななどと科学書コーナーを見終わってから、芸術書の売れ筋コーナーで『これで読める茶席に禅語』を発見した。このような本はネット書店ではなかなか見つけることができない。 本書を必要とする人の数

『スラム化する日本経済』 書影

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『スラム化する日本経済』

手に入れた全ての本を読みとおすことはない。読み通すのは2割くらいであり、6割は資料または老後の楽しみとして書庫送りになる本だ。残りの2割は時間や書庫スペースの無駄かもしれないと思いながらダンボール箱で眠ってもらう本だ。本書は序章を読んだだけでその2割に入ってしまいそうな本だ。 本書は序章でまず、今回の経済的大地震の震源地は日本だというのだ。元をたどれば日本の

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『Gloves』

いわば地球儀のカタログである。50種類の地球儀がフルカラーで紹介されている。そのほとんどが購入可能だ。最初に紹介される地球儀は直径32センチの「夜の地球儀WN」(31,500円)だ。まさに夜の地球を衛星から撮影したものを球に張り込んでいるのだ。これは欲しい。昼の地球の写真を張り込んだ地球儀もある。「スカイテラ」(14,700円)だ。これも欲しい。雲がじつにき

『再現!巨大隕石衝突―6500万年前の謎を解く』 書影

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『再現!巨大隕石衝突―6500万年前の謎を解く』

いまでは多くの人が6500万年前に巨大隕石が地球に衝突したことを知っている。その時に絶滅したのが恐竜だったことから、子供ですら興味を持つからだ。科学的にはつっこみどころ満載の映画「ディープインパクト」と「アルマケドン」はともに1998年に公開された。その影響もあるのだろう、巨大隕石衝突がもたらす災厄の詳細まで人々は共有することになった。 この6500万年前の

東海道ライン 全線・全駅・全配線 第1巻 東京駅ー横浜エリア 書影

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東海道ライン 全線・全駅・全配線 第1巻 東京駅ー横浜エリア

ボクはけっして「鉄ちゃん」ではない。「鉄道マニア」をバカにしているのではない。筋金入りの鉄ちゃんは想像を絶する知識と情熱を持っている人が多く、とても足元どころか爪先にも及ばないという意味だ。そのボクでも1時間以上かけて見入ったのがこの本である。 この本は3月に第1巻が刊行され、11月に第10巻が出て完結するらしい。目玉は「配線路線図」だ。東京から横浜までのJ

『すすんでダマされる人たち』 書影

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『すすんでダマされる人たち』

世の中にはびこるデマ、ウソ、エセ科学、妄信などを批判した本である。「9.11は米国政府が仕組んだ陰謀だ」や「HIVウイルスはアフリカ人を根絶やしにするためにCIAの研究所で開発された」などのデマを信じるべきではないと警告する。 当然にして小説『ダ・ヴィンチ・コード』についても手厳しく批判している。たしかに『ダ・ヴィンチ・コード』を小説ではなく歴史的事実として

『生き物たちは3/4が好き』 書影

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『生き物たちは3/4が好き』

原題は『Life、Energy and the Unity of Nature』である。直訳すると「生命とエネルギーと自然の統一性」だ。邦訳タイトルは明らかにまちがいだ。この間違ったタイトルのおかげで、例のアロメトリーの話かと取り合わなかった人がいるのではないか。1992年出版の名著で『ゾウの時間 ネズミの時間』という本がある。この本はそのアロメトリーをまと

『英単語飛躍増殖辞典』 書影

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『英単語飛躍増殖辞典』

英単語を覚えるための本を、もう1冊ご紹介しておこう。2007年に増補版がでているが、旧版でも充分役に立った。読み物としての辞書といったところだ、眺めているだけでかなりの数の単語を覚えることができると思う。この類の本は人によって好みが分かれるかもしれない。ボクにとってはこの本は2200円の価値があった。