
『ORIGINALS』新刊超速レビュー
営業先の書店でみかけて、中身も見ずに衝動買いした本が今年のベスト級によい本だったので紹介したい。(今年のベストは 以前レビューした『サーチ・インサイド・ユアセルフ』 で決まりなので、それに次ぐ素晴らしい本である。)この本のテーマは「ORIGINAL」である。オリジナルとは * orig・i・nal(形容詞) 何かが生じたり、進展したり、派生したりする、発端や
(2024年当時)
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営業先の書店でみかけて、中身も見ずに衝動買いした本が今年のベスト級によい本だったので紹介したい。(今年のベストは 以前レビューした『サーチ・インサイド・ユアセルフ』 で決まりなので、それに次ぐ素晴らしい本である。)この本のテーマは「ORIGINAL」である。オリジナルとは * orig・i・nal(形容詞) 何かが生じたり、進展したり、派生したりする、発端や

ざんねんないきものとは一生けんめいなのに、 どこかざんねんないきものたちのことである。 世の中にはものすごく不便そうな体を持っている生き物や、どうしてそんな大変そうな生き方をしているの?って思う生き物。またそんな能力を持っていてどうするの?と思ってしまうような生き物が多数存在している。進化というのは一方通行であるがゆえに進化の過程において、かつては必要だった

この本は今年読んだビジネス書の中で、断トツにおもしろかった。まだ半年以上あるけれど、この本が2016年のベストビジネス書になるような予感さえしている。こんなにおもしろい本を読まないなんてもったいない!なによりこの本には読んだ人の人生を変える大きな力があると思うのだ。ザッポスのCEOトニー・シェイも「この本は人生を変える可能性をもち、幸福をもたらしてくれる」と

最初に断っておくが、これは不愉快な本だ。だから、気分よく一日を終わりたい人は読むのをやめたほうがいい。 表紙をめくるとこのような言葉が最初に目へ飛び込んでくる。そしてこう続く。 世界は本来残酷で理不尽なものだ。その理由を、いまではたった一行で説明できる。 人は幸福になるために生きているけれど、幸福になるようにデザインされているわけではない なんとも興味が惹か

『トヨタの自工程完結』というタイトルを見ただけでは、なんのことだかさっぱりわからないと思う。この本を本屋で最初に見たとき、トヨタ・工程というところを見ただけで、なんとなく生産管理やカイゼン関連の本なんだろうなと思い、自分には関係ないからと、本を手にとることはなかった。きっと多くの人も同じように感じているのではないかと思う。 でも待ってほしい。この本は生産管理

あまりにおもしろかったので一気に読んでしまった。この本に書店員の矜持というものをみた。この本は現役の書店員にとって、宝物といってもいい1冊だろう。だからこそ、まずは多くの書店員に読んで欲しい。まちの本屋でもここまでのことができるのか!という驚きとともに、自分たちにもまだまだできることがある。そう思わせてくれる本だからだ。たくさんの書店員がこの本を読むことで、

「スタバ本にハズレなし。」と、ビジネス書界隈では昔からよく言われている。スターバックスの実質的な創業者であるハワード・シュルツが書いた『 スターバックス成功物語 』、『 スターバックス再生物語 』はどちらも名著と呼んでいいものだし、文庫化されたハワード・ビーハー(元スターバックスインターナショナル社長)の『 スターバックスを世界一にするために守り続けてきた大

発売を心待ちにしていた本がとうとう発売された。LINEのCEOだった森川亮さんの『シンプルに考える』である。期待していた通りおもしろい経営書だったので、ぜひ紹介したい。この本は森川さんがLINEをどのように経営してきたのかを綴った本である。 森川さんの経営手法はないないづくしでとても異質だ。 「戦わない」 「ビジョンはいらない」 「計画はいらない」 「情報共

昨年からライブやフェスへよく行くようになり、そこで知り合った一回りくらい下の世代(20代前半)の人たちと接する機会が増えている。いまどきの若者たちは……などとおじさんじみたことを言いはじめる気はないけれど、彼らは自分たちの世代とはまったく違った価値観を持っているなと会話をしていて感じることが多々あった。 そんな中でみつけた『つくし世代』という本には、若者たち

『友達の数で寿命は決まる』とは、なんとも気になるタイトルではないか。友達が少ない私のような人間は長生きができないのか?そんな不安からこの本を手にとった。どうやら人間関係というのは、人々が思っている以上に健康に大きな影響を与えているようだ。 今年ブームとなったアドラーは「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言していた。対人関係は悩みだけでなく、人の寿

巨額の資産を持つ人のことを人々は大富豪と呼ぶ。大富豪は金の力で歴史をも動かす。秦の始皇帝が中国統一を成し遂げられたのも、宗教革命が起きたのも、スエズ運河が開通したのも、元を正せば大富豪の行動に端を発している。 また大富豪には破天荒なお金の使い方をする人も多い。ありあまる富の力によって成し遂げられた歴史に残る大事業もあれば、「なんでこんなことにお金を?」と思う

こういう本を待っていた!読み終わったときに心からそう思った。私は時代を超越する普遍性を持った本を常に待ち望んでいる。保守的かもしれないが、私はビジネス書では、『道は開ける』や『人を動かす』といった古典が好きだ。 以前レビューをした『嫌われる勇気』 などにも通じるところがあり、10年後、20年後に読んでも古びることのない普遍性がこの本にはあると思う。自己啓発書

昨年、地元の駅が改装されて、その中に成城石井ができた。それからというもの輸入菓子や、ワインなどをよくそこで購入するようになった。輸入菓子はちょっと高いけれども、成城石井じゃないと売ってないものも多くとても重宝している。 ワインを買うときはつまみになるチーズやオリーブも一緒に買いたいとおもっているのだけど、あまりに種類が多すぎて、いつもどれを買ったらいいのかわ

先日、六本木で食事をしたときに、約束の時間よりだいぶ早くついてしまったので、時間を潰そうと青山ブックセンターに立ちよった。するとこの本がレジのすぐ近くに平積みされているのをみて、タイトルに惹かれて即購入してしまった。さすがは外国人の多い街、六本木。 『正しいFUCKの使い方』って!タイトルが最高だ。今年No.1のタイトルではないだろうか。しかも正しい発音CD

3月、4月と、気がつけば2ヶ月もこのコーナーをお休みしてしまいました。その間にもたくさんおもしろそうな本が出ているので、今月売りたい本を紹介する前に、まずはその間に発売された本で注目のものを紹介していきたいと思います。 いま一番勢いがあるのがこの2冊です。去年あたりから、“外資系”や“世界のエリート”というような言葉がタイトルに入っている本がよく売れています

23歳の京大大学院生が、自らキャバ嬢となって潜入捜査!と帯に書かれている文言に惹かれて購入したらこれが大当たりだった。著者が自らキャバ嬢となって体験したことを、社会学のフィールドワークとしてまとめた作品なのだが、普通の女の子がキャバ嬢になるプロセスや、男性がなぜキャバ嬢にいれこんでしまうのか?ということが書かれていて非常に興味深い。著者は1年あまりキャバクラ

東日本大震災の津波により、すべてが流されてしまった宮城県山本町。そこではいま、最先端の技術を用いたイチゴ農場が運営されている。iPadやMac Book Airで水や温度の管理をし、働く人はセグウェイで移動し収穫をしている。そんな最新鋭のIT技術と、ベテランのイチゴ農家の知恵が融合してできたイチゴは、伊勢丹新宿店においてなんと1粒1000円!で売られていると

人間は人生を描く画家である。 あなたを作ったのはあなた。 これからの人生を決めるのものあなた。 これはアドラーの言葉である。この言葉が深く胸に突き刺さってぬけないでいる。私はいままでどんな自分をつくってきたのだろうか?そしてこれからどんな人生を描いていくのだろう?この本を読んでからついそんなことを考えてしまう自分がいる。 先月レビューをした 『嫌われる勇気』

2 014年もまだ10か月残っているけれど、はやくも今年のベストと思われるビジネス書と出会ってしまった。『決定版カーネギー 道は開ける』だ。この本が1冊あれば他の自己啓発書はいっさい必要ない。そう断言してもいいと思える1冊である。この本には世界の真理が書かれている。自己啓発書は湯水のように毎年たくさん発売されているが、そういった本をたくさん読むよりも、この本

みなさんはニッパチという言葉を知っていますか?小売業界でよく使われる言葉なのですが、2月、8月は消費が冷え込み、売上が落ちるという意味で使われている言葉です。売上が落ちるのは服飾業界で特に顕著なのですが、書店業界も2月、8月はなぜか売上が落ち込みます。それゆえ、出版社もこの時期にはあまり大きな新刊を仕込んでこない事が多いんですね。ただ今年は話題になりそうな大

あけましておめでとうございます。2014年も書店員のこれから売る本をよろしくお願いします。1月はこれと思う新刊があまり多くありません。なので、今月は年末に発売されて、個人的に猛プッシュしている商品を中心に、今年ヒットしそうな本を、これから発売する本も交えて、いくつか紹介したいと思います。 まずは、つい先日発売になったばかりの新刊です。『 ストーリーとしての競

アルフレッド・アドラーという人物を知っているだろうか?私はこの本を読むまでまったく知らなかった。どうやらフロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称されている人物らしい。個人心理学(アドラー心理学)というものを創始した人だという。ただフロイトやユングに比べるとアドラーというのはマイナーな感が否めない。試しにグーグルで検索をしてみたらアドラーが約27万件に対

12月の初旬にトーハン、日販、両取次が2013年の年間ベストセラーランキングを発表しました。順位は前後するけれど、どちらもトップ3は『 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 』、『 医者に殺されない47の心得 』、『 聞く力 』の3冊でした。上位2点はミリオンセラーを達成、『聞く力』は去年唯一のミリオンセラーで、2012年の年間ベストセラーで1位だったの

認知心理学や行動経済学といったジャンルの本が好きで、書店でみかけるとつい買ってしまう。『経済は感情で動く』、『世界は感情で動く』、『予想通りに不合理』、『ずる』(村上のレビューは こちら )、『ファスト&スロー』(山本のレビューは こちら )、『ダニエル・カーネマン心理と経済を語る』、『ヤル気の科学』。ぱっと思いつくだけでも、これだけの本を過去に購入している

「こんど6次元で(イベントを)やるんで、来てくださいよ。」というような感じで、ここ最近、なんだかやたらと6次元という言葉を耳にしている気がする。「6次元でやる」っていったいなんだ?と頭のなかは???でいっぱい。2次元は平面で、3次元は立体。4次元は時空を超えて、ドラえもん的なことだよね。5次元ってのはスピリチュアルの関係でよくみかけるけど、じゃあ6次元ってい

ふと気がつくと、朝晩には冬の気配が漂ってくるようになりました。年々、一番好きな季節である秋が、短くなってきているような気がしてなりません。秋といえば食欲の秋もそうだけど、やはり読書の秋。秋の夜長に読んでほしいビジネス書を今月もお届けします。 まずは、先月紹介した堀江貴文さんの『ゼロ』から。HONZで レビューも書きました が、先月末に発売されてから、ものすご

今年のビジネス書No.1はこれで決まり!読み終わった瞬間にそう確信した。この本はぜひともたくさんの人に読んでほしい。いやたくさんの人に届けなくてはいけない。書店員である私は勝手にそういう使命に燃えている。 むかし、とある人に「あなたが売ったその1冊の本が、その人の人生を変えるかもしれない。あなたたちはそういうものを売っているのです。」と言われ、私はそれを胸に

ソーシャル時代の新しい選書レーベル 角川EpuB選書 が本日創刊した。創刊のラインナップは角川歴彦(KADOKAWA社長)の『グーグル、アップルに負けない著作権法』、西村卓也(角川アスキー総合研究所客室研究員)の『HTML5で描く未来 クラウド2.0が社会を変える』、クリストファー・スタイナー(起業家・ジャーナリスト)の『アルゴリズムが世界を支配する』。そし

ビジネス、ノンフィクションよりも最近はフィクション(いわゆる文芸書)ばかりを読んでいる。それ故にHONZでもレビューを書くことができていない。先月は1つしか紹介できなかったので、今月はここで紹介した本の中からいくつかレビューを書けたらいいなと思っている。ビジネス書のレビュー自体あまり書いていないから、いい加減、書かないと書き方を忘れてしまうからね。ということ

この本は治験だけで生活をする男の体験記である。初めての治験から、プロ治験者の第一人者「教授」との出会い、「教授」を介した裏ルートでの治験、海外での治験、プロ治験者の末路など、著者が経験した出来事をまとめた本だ。これがとてもおもしろく最後まで一気に読んでしまった。治験というある種グレーな世界が、こんな風になっているとは……という驚きとともに、きっと治験の世界に

8月の前半はこれと思う新刊がなく、先月、先々月から推している『 TEDトーク 』や『 LEAN IN 』といった本を売り伸ばすことに注力をしていた。毎年のパターンからいっても、7月、8月というのはビジネス書の新刊が弱いのだ。その代わり9月になると各社が気合を入れた新刊をまとめて出してくる。するとどうなるか?展開できるスペースを奪い合う血みどろのレッドオーシャ

「プア充」ってなに?とタイトルに惹かれて衝動買いして読んだ本が面白かったので紹介したい。プア充っていうのはプアなリア充(プアだけどリアルが充実している人)ってこと?と思ったら当たらずといえども遠からずという感じだった。本からプア充の定義を引用しよう。 ※ 少欲知足=世間の中で出世してお金を儲けるのではなく、欲望を抱かず満足して生きていくという考え方 そんなの

もしあなたがTEDのステージに呼ばれたとしても、この本を読んでおけば大丈夫!あなたはサー・ケン・ロビンソンのような素晴らしいプレゼンをこなすことができるでしょう。えっ?TEDのステージに立つ機会なんて私にはないって?いやいや、そんなことはわかりませんよ。TEDのステージでプレゼンをする人には2種類のタイプがいるのですから。 第1のタイプは偉業を果たした人達、

梅雨も明けて、日差しの眩しい季節がやって来ました。書店業界の夏といえば、文庫のフェアの季節です。 新潮文庫の100冊 や、ナツイチ、 発見!角川文庫 など、各出版社がやっている文庫のフェアが書店を彩ります。ノベルティグッズも充実していて、書店もなんだか華やかな雰囲気になりますよね。 昨年からは出版・書店業界の有志の人がはじめた文庫のフェア、 ナツヨム という

一昨日、開催された『 グローバル・ウーマン・リーダーズ・サミット 』に参加するため、シェリル・サンドバーグが来日していたようだ。グローバル・ウーマン・リーダーズ・サミットとは、女性がいきいきと働くことで社会を活性化し、経済成長につなげるために、グループが総力を挙げてさまざまな活動を展開するプロジェクトだという。 まさに『 LEAN IN(リーン・イン) 』に

山本耀司といえば、コムデギャルソンの川久保玲と並び、日本を代表するデザイナーの一人である。80年初頭にパリコレに進出し、黒を基調としたボロルックで、「黒の衝撃」と呼ばれているセンセーションをファッションの世界で巻き起こした。 それから30年以上が経過しているが、彼らを超える日本人のデザイナーは誕生していない。山本耀司はいまもパリコレの第一線で活躍しており、マ

HONZの読者にこの本を紹介するのは「釈迦に説法、孔子に悟道」のような気がしている。本はいますぐ役に立たないものの宝庫だとか、本屋にいくのはムダなものに会いにいくというスタンスなど、この本で述べられていることは、HONZの考え方にとても近く、代表の成毛眞が『 本は10冊同時に読め! 』などで言っていることにも似ている。そう思っていたら、併読のススメという部分

「このコーナーはノンフィクションに限らず、HONZが尊敬している書店員さんたちに、各専門分野の新刊などを紹介してもらいます。時代小説、マンガなどなんでもあれです。」 まずはHONZメンバー唯一の書店員で、丸の内の某書店でビジネス書担当をしている田中大輔が、今月発売予定のビジネス書から、これを売りたい!と思っている本を紹介します。 今月、発売される本の中で一番

2013年のベストビジネス書はこの本で決まり!と、まだ半年以上残っているのだけれど、そう断言してもいいと思えるような本に出会ってしまった。ただジャンルでいうと自己啓発の部類に入るので、HONZの読者向きではないかもしれない。しかしHONZ代表の成毛が 文芸書を紹介 していたくらいなので自己啓発書でもきっと大丈夫だろう。 自己啓発という言葉を聞くと、ちょっとい

この本のなにがいいって、まずタイトルがいい。そして装丁も素晴らしい。おもしろそうな匂いがぷんぷんしてくる。こういった本に出会ったときは、中身を確かめる必要などない。おもしろいに決まってるのだから。私はこういう買い方をしたときには、ハズレを引いたことがない。今回も間違いなく大当たり。めちゃくちゃおもしろい食エッセイの本だったので紹介したい。 イギリス人の著者が