
4月の今月読む本 その2
HONZで紹介する本は、メンバーがそれぞれ選び読んで、面白かったり勉強になったりして人にオススメできるものをレビューしている。しかし『今月読む本』だけは違う。基本、読んでないものを持ってきている。たまに「あれっ?」っていう本があるのもご愛嬌。 その2の“おまけの1冊”に行く前に、朝会欠席者のオススメ本を紹介する。 まずは代表・ 成毛眞 。ゴルフと歌舞伎を大い
HONZ副代表
(2024年当時)
466記事

HONZで紹介する本は、メンバーがそれぞれ選び読んで、面白かったり勉強になったりして人にオススメできるものをレビューしている。しかし『今月読む本』だけは違う。基本、読んでないものを持ってきている。たまに「あれっ?」っていう本があるのもご愛嬌。 その2の“おまけの1冊”に行く前に、朝会欠席者のオススメ本を紹介する。 まずは代表・ 成毛眞 。ゴルフと歌舞伎を大い

今年の桜の開花は早かった。しかし、それから寒い日が続いたせいか、例年より長く花見が楽しめたような気がする。それも今日まで。朝会のために早起きしたら豪雨に強風だった。それをものともせずに出かけるのだから、我ながら相当変だ。本が濡れないように、レジ袋でしっかり包んで六本木へGO! 昨日、東銀座の新しいビルで、朝から夜まで観劇していた代表の 成毛眞 から、朝会1時

出版から少し時間が経ってしまったが、すばらしい写真集をご紹介したい。 シマウマのお腹の模様を見たことがあるだろうか。目の前10センチでワニの顔とにらめっこしたり、ライオンの子どもたちがじゃれ合ったりするのを、同じ目の高さで観察できるなんて、誰も考えていなかっただろう。 この写真集の原題は「 Serengeti SPY 」動物たちにカメラを気づかれないようにカ

この話が小説ならよかったのに。小説なら、おぞましいながらも美しい悲劇として描けるものを。 7歳の夏、著者のマーゴ・フラゴソは彼女が育ったニュージャージー州ユニオンシティのプールで51歳のピーター・カランに出会う。精神の病を抱える母と、その母と娘を養うために働く父、ルイ。しかし口を開けば罵倒しかできない父親から逃れるため、母娘は逃避先を探していた。偶然出会った

まずがお詫びから。朝会が終わったその週末には、このコーナーをUPするようにしていたんですが、今回1週間延びてしまいました。ごめんなさい。今後はできるだけこんなことがないよう、鋭意努力いたします。 恒例の朝会欠席者のオススメ本から。 オーストラリア(メルボルンで学会4日間、タスマニア周遊6日間)帰りで時差ぼけか、 10日のレビュー を6日に上げてしまった 仲野

この言葉の由来は諸説あるようだが、昔は男性が家庭の台所に立つのはよくないことだと思われていた。しかし月日は流れ、昨今では 弁当男子 がもてはやされる時代。フェイスブックやブログでも男性のお手製ディナーの写真が並んでいる。男性料理研究家もたくさんいて、かくなるHONZメンバーにも、Allaboutで大人気、5冊も著作を持つ 土屋敦 がいる。その本職の腕を生かし

今日はとても温かい。一気に春になったような気分だ。3月のHONZ朝会は、ホームグラウンドの六本木ミッドタウン、d-Laboで。太陽がキラキラ輝いていて気持ちがいい。しかし“春眠暁を覚ず”、眠い目をして集まってくるメンバーたち。 今回の欠席は、学会とプライベートの旅行を兼ねてタスマニアに行ってきた 仲野徹 、お子さんが熱を出してしまった 新井文月 、猛烈に仕事

日本人ほど日記を書くのが好きな民族はいないという。確かな情報ではないが、ネット上のブログで使われている一番多い言語は日本語だとか。また私たちは、日記を読むことも好きだ。人の秘密を除いているような、その人の本性を暴くような、そんな興味を持って読んでいく。 松山ケンイチという俳優がいる。3月5日で28歳になった。昨年のNHK大河ドラマ『平清盛』の主演である。この

東条健一は子供のころ、守銭奴の父に苦労させられたが、大学卒業後はマスメディアでの金融情報の営業や大手報道機関の社会部記者を経てPRやブランディングの専門家となり、ビシネスの成功者となった。キャビン・アテンダントの妻との間に娘を授かり、子育てにも一所懸命。将来は順風満帆だと信じていたのだ。 しかし、その娘「リカ」に異変が見えたのは2歳を過ぎたころからだ。生まれ

すべからく、天才は類まれなる努力の結果、生まれるものだと思っている。天才が天才であるのは、あることが好きで好きでたまらず、その好きなことだったらどれだけ練習しても、勉強しても飽き足らずに、身体の一部になるまで反復しなければ気が済まない、そういう精神力を持っていることだろう。天才の伝記は、凡人にとっては神話のようだ。どれだけ奇矯な人間であっても、どこか神々しい

そろそろスギ花粉が舞い始めているらしい。 私は花粉も誇りも霊感も感じない鈍い人なので、全く普段と変わらないが、毎年周辺で「クシャンクシャン」とする人が増えている。のんきに「そろそろ春だねえ」なんて言っていると恨まれそうである。 大雪の予想が幸いにも外れた2月6日(水)のHONZ朝会の続き。欠席のメンバーのオススメ本から紹介しよう。 勤務先が遠くなったため、今

天気予報では雪、それも相当積もるので注意するようにと言い続けていた。 2月の朝会は、今注目の書店「代官山蔦屋」での初の公開を予定していた。前日、ネットでどうするか相談した際「きっと誰も来ないよね」「3人ぐらいだったら、永久VIPにしてイベントやら飲み会に招待しようよ」と人が来ないということが前提になっていた。 当日の朝、私の住む田園都市線沿線は霙。意外に暖か

27歳のとき、人生の転機がきた。それまでは大学の専攻を生かした、動物医療機器の開発をしていたのだが、結婚とともに見事に仕事を干された。まあ、その当時、結婚したら会社を辞めるのは当たり前だったから、いま思えば仕方のないことだったのかもしれない。違う仕事に就きたいと探している時に、まるで天から降ってきたように舞い込んだのが作家の秘書という仕事だった。 私が奉職し

あなたは「三種の神器」が何か、知っているだろうか。“サラリーマンの三種の神器”とか“セクシー小悪魔の三種の神器”のような慣用句ではなく、天皇を天皇たらしめるための3つの品物のことだ。確か、剣と鏡と宝玉だったような…ぐらいは知っていて欲しいが、難しいかもしれない。 本書は第125代の今上天皇、明仁まで代々受け継がれてきた三種の神器について、いつ、どのように、な

HONZの朝会では、紹介する本のamazonリンクをスクリーンに映して、みんなでデータを読む。著者、出版社、順位、などを見た後に、けっこう気になるのは 「この商品を買った人はこんな商品も買っています」 というところ。マニア揃いのHONZメンバーより、もっとマニアな人もいるだろう、その人が買っている本ってどんななの? 今回、それで騒然としたのはこの本。 えっ、

あけましておめでとうございます。 HONZは2年目のお正月を迎えました。 忙しいメンバーは、正月休みに積ん読を解消しようと意気込んでおりましたが、結局、家族や郷里の友人たちとの時間が楽しくて、いつもよりかえって読めなかったようです。 かく言うワタシも、年末年始の1週間は1年で一番本を読まない期間で、なんと1冊しか読んでいません。朝会のための本屋めぐりもひさし
梅﨑晴光はスポニチの競馬記者である。JRA中央競馬の担当になって20年以上のベテランだ。彼が家族旅行で出かけた沖縄でレンタカーを走らせていた時のことだ。「美ら海水族館」に隣接する備瀬の名所「フクギ並木」近くで道幅が突然広くなり、それが200メートルも続いている場所に出た。地元のおばあさんから無料の駐車場であること、そして戦前は競馬場であったことを教えられて驚

高野秀行の魅力は高い親和力だと思っている。ノンフィクション作家は好奇心が強いのは当たり前。しかし相手のことを無視して、自分の取材のためだけに突き進み、相手に嫌われるまでになるのは、作品としてすごいと思っても、ちょっと嫌だ。 大学時代に怪獣さがしに行ったデビュー作『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)からその態度は全く変わっていない。好奇心はいっぱいで、何か異質

寒い。骨身にしみて寒い。11月の半ばまで半袖で過ごしてもいいような気候だったので、師走に入ってからのこの気温は堪える。その上、やはりなんだかんだと忙しい。お師匠さんもHONZも走る12月、である。 いや、すみません。今月読む本その2をUPしなかったいいわけです…通常より数日遅れました。 サラリーマンのメンバーはいつも9時ぎりぎりまでいるのだが、さすがに今月は

世界中が中二病に悩んでいる。思春期の少年を持て余し、どうしたらいいか途方に暮れている親御さんも多いだろう。同じ悩みを共有し、多くの同感を得て24か国語に翻訳された『父と息子のフィルム・クラブ』の著者にインタビューの機会をいただいた。HONZ 内藤順のレビュー とミステリマガジン12月号に書いた 私のレビュー を先に読んでいただくと解りやすいだろう。

12月1日(土曜日)、『ノンフィクションはこれを読め!』の出版記念パーティを行った。HONZ発足にご尽力いただいた方や紹介した本の著者と編集者などをお招きし、増刷を祝い、メンバーたちと美味しい酒を飲み交わした。 実は、この会を催すにあたって不安なことがたくさんあったのだ。集まる方々はHONZという本の紹介サイトを接点にしているだけで、お互い顔も知らないし何を

海外旅行に行くときに気になるのは、気候や気温、安全性やお国柄、もうひとつ重要なのが物価である。そこならではのお土産が買いたいし、できれば町の食堂でご飯も食べたい。屋台では何を売っているのだろう、とか、マクドナルドやケンタッキーなど、日本の味と比較もしたい。もちろん、ガイドブックをみれば大まかなところは分かるけれど、一目で比較が出来たらいいのに。 長年、そんな

文楽に嵌ってはや10年。年ごとに病膏肓に入り、今では大阪文楽劇場へも通うようになってしまった。せっかく大阪まで遠征するのだから、と舞台がはねたあとの食事や、何か美味しいものを買っていきたいと、いいガイドブックを探していた。5年ほど前、人から教えてもらったのが『大阪名物』。大阪在住の女性フリーライターふたりが、和菓子、洋菓子、乾物、食事、調味料、お酒、嗜好品、

ありがたいことに、今日の朝日、読売、産経とそれぞれの新聞に『ノンフィクションはこれを読め!』の紹介記事が載り、「ノンこれ!」という愛称までいただいた。日曜日は、各紙、話題の本のレビューが載るのだが、この記事で興味を持つ人が多いのだ。石井光太さんの『ノンフィクション新世紀』も好調だそうなので、いい風が吹いてきている。 まずは欠席者のオススメ本を紹介しよう。休ん

年末恒例の「今年のベスト・・・」のセレクションがたけなわである。ちょっと早いが、私が今年復刊されて一番うれしかった『赤い人』を紹介したい。私をノンフィクション好きにしたのは、吉村昭であると言っても過言ではないほど、どの作品も思い出深いが、明治初期の北海道を舞台にしたこの作品は衝撃的だった。 本書は、わずか300頁を少し超えたほどの文庫である。昨今の小説では普

* サーバーメンテナンスに時間がかかり、ご心配とご迷惑をおかけしました。鋭意修復中です。 ここ数日、不具合が起こる可能性もありますが、ご寛恕くださいますようお願い申し上げます。 発売から約10日という信じられないようなスピードで増刷が決まりました。企画段階では「ノンフィクションの書評本なんて売れるはずがない」と周りの反応はニベもないものでしたが、おかげさまで
アルゴ (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) (ハヤカワノンフィクション文庫) 1979年11月4日、イランの過激派学生がテヘランのアメリカ大使館に乱入・占拠し、66人を超えるアメリカ人を人質にして立てこもった。当初、女子学生を先頭にして侵入してきたデモ隊は“怖がらないで。我々はセットイン(はまりこみ)したいだけ”と書かれたプラカードを掲げ(のちにこれはシット
職業外伝 紅の巻 (ポプラ文庫) 職業外伝 白の巻 (ポプラ文庫) 飴細工師、俗曲師、銭湯絵師、へび屋、街頭紙芝居師、野州麻紙紙漉人、幇間、彫師、能装束師、席亭、見世物師、真剣師。 イタコ、映画看板絵師、宮内庁式部職鵜匠、荻江流家元、琵琶盲僧、蝋人形師、チンドン屋、流し… 紅と白、二冊の『職業外伝』で紹介された、滅びつつある仕事の数々である。取材開始が20年
朝会は順調に進んでいく。一周目が終りお互い突っ込みあっていたその裏で、 その日のHONZサイト が大変なことになっていることを、代表以下メンバー全員は知る由もなかった… この日の欠席者のオススメ本はこちら。 幕張メッセの展示会に詰めている 栗下直也 和牛詐欺 人を騙す犯罪はなぜなくならないのか 中継ぎ投手 ---荒れたマウンドのエースたち 愛と欲望のナチズ
10月の朝会は久しぶりに六本木のD-Laboに戻った。 公開朝会はとても楽しかったけれど、普段はもう少し辛辣なのだ。みんな大人なので、暗黙の了解のうちに無難な話題になっていたなあ、と思う。 さて、いよいよHONZ本の完成が近づいてきた。昨晩、とりあえず校了を済ましたが、私は結構ヘロヘロであった。PCも開かず、お互いの連絡事項を見ないまま六本木に向かう電車でメ
ゼロからトースターを作ってみた 最初に壊したのは、多分おもちゃだ。 人形遊びが嫌いで、虫を捕ったりパズルをしたり、図鑑を見るのが好きな子供だった。動いているものを見ると、どうして動くのかが知りたくて、バネ仕掛けのびっくり箱やオルゴールを分解したことを覚えている。目覚まし時計をバラしたときは、誰もがそうだろうけれど、最後にネジが1本余った。普通に動いたので問題
なんて思いつつ、1周目の紹介が終わった。人数が多いから2周目は1冊ずつに抑えることにして、反対周りに開始。 民主主義のあとに生き残るものは 注目のインド人作家による政治エッセイ集 女子とニューヨーク 「セックス アンド ザ シティ」に至るまでのニューヨーク女性文化の歴史を、まるで編みこむように紹介している傑作。女子力の極端に低い私には驚きの連続だった。 8・
今日は2回目の公開朝会。先月やったばかりなのに、とも思っていたが、オーストラリアから単身赴任していた 久保洋介 が帰国し、会議で 仲野徹 が上京し、その上3人の新人も加わる、ということで「じゃ、やりましょ」ということにあいなった。前回は20人ほどだったギャラリーだが、なんと今回は30人オーバーでびっくり。もともとのメンバーが驚いているんだから新人さんの緊張は
弱いロボット (シリーズ ケアをひらく) この夏、東京新宿歌舞伎町に新名所となる ロボットレストラン が誕生した。行ってきた人の話によると、バブルのころに大流行したショーパブのようなものだが、本当にドでかいセクシー女性ロボットが登場し、ダンサーたちと絡むのだそうだ。一日3回ある公演は、ほぼ満席で、女性が見ても嫌悪感なく面白いとか。これはぜひ行ってみたい。 こ
ネアンデルタール人 奇跡の再発見 (朝日選書) 19世紀半ば、イギリスから始まった産業革命はヨーロッパ全体に広まっていた。ドイツも工業化の波が押し寄せ、資源の獲得と製品までの工程が洗練され改良されていった。 1856年、デュッセルドルフから東へ約13キロにあるネアンデル渓谷(タール)は、石灰岩の採掘が盛んに成されていた。その一角、小フェルトホッファー洞窟で、
おもかげ復元師 (一般書) 大きな絶望に出会ったとき、人は「せめて」という希望にすがる。“せめて生きていて”が、“せめて見つかって”になるまで、どれほどの心の葛藤があるだろうか。2011.3.11、東日本大震災の直後、津波にさらわれた家族や恋人を探し、多くの人たちはその“せめて”という言葉を口にした。 『おもかげ復元師』の著者であり主人公である笹原留似子は、

ビジネスHONZの新しいメンバーが決定した。今回も大勢の方からの応募があり、現メンバー全員が読ませてもらった。文章の魅力もさることながら、HONZは選書眼に注目した。正式運用はもう少し先になると思うが、期待してほしい。 さて公開朝会は2周目に突入。1周目とは逆回りに始めるので、欠席のふたりから。 ロマンポルノの時代 (光文社新書) 著者がミスターゆとり教育の
8月8日は 鈴木葉月 の誕生日である。この佳き日に初めての公開HONZ朝会が、オープンしたばかりの書店、下北沢の B&B(Book & Beer) で開催された。参加申し込みなどは一切行わなかったので、朝7時からのこんな集まりに来てくれる人はいるのか、と危ぶんでいたのだが、なんと20人以上が参加してくださった。 B&Bの真ん中にいつものように丸く座って朝会開
小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない 現在、日本に「職業は小説家である」と胸を張って言える人は何人ぐらいいるのだろう。あなたの身内や友だち、知り合いに小説家はいるだろうか?私のような特殊な事情(小説家の秘書だった)とか、文芸編集経験者ならともかく、出版社に勤めていても小説家の知り合いなどほとんどいない場合が多い。 では「小説家にな
惜櫟荘だより HONZでは小説の話題はほとんど出ないが、 佐伯泰英 という作家の名前は聞いたことがあるだろう。時代小説文庫書下ろしというスタイルを確立した大人気作家である。1999年から現在まで、著作数180冊あまり、累計部数4000万部という途方もない売り上げを誇っている。 本書は、佐伯が熱海に仕事場を構えたところから話は始まる。東京から車でも新幹線でも1