
どうしてこんなに流行っているの?『「おネエことば」論』
いつのころからだろう、テレビのバラエティ番組に「おネエ」言葉が溢れるようになってきたのは。異形の麗人たちの姿に驚かなくなってしまったのは、なぜなんだろう。世間の御意見番のような立場に、彼(彼女)らはどうして使われているのだろう。 最近は不思議とも思わなくなっていた、そんな現象を外国人の言語学者が論じた一冊、それが『「おネエことば」論』である。 17歳で日本に
HONZ副代表
(2024年当時)
466記事

いつのころからだろう、テレビのバラエティ番組に「おネエ」言葉が溢れるようになってきたのは。異形の麗人たちの姿に驚かなくなってしまったのは、なぜなんだろう。世間の御意見番のような立場に、彼(彼女)らはどうして使われているのだろう。 最近は不思議とも思わなくなっていた、そんな現象を外国人の言語学者が論じた一冊、それが『「おネエことば」論』である。 17歳で日本に

年末『殺人犯はそこにいる』を読んで、足元からじわじわと滲み込んでくるような恐怖を感じた。もし、この本に書かれていることが本当なら、いや、本当にしか思えないのだが、幼女連続殺人犯は今ものうのうをと暮らしていることになる。日本の警察は世界一だ、と言われたのはいつの時代だっただろう。そしてマスコミは、事件記者は、いまどんな規範で動いているのだろう。 著者の清水潔の
HONZの前身、「本のキュレーター勉強会」が始まったのが2011年の1月。最初からのメンバーとのつきあいは4年目に突入した。この間、結婚あり出産あり転職あり、そして娘の結婚ありとみんな順調に暮らしている。 今年もまた目出度い話が聞かれる模様で、とても嬉しい。 そんな記念すべき最初の朝会に欠席した人の「今月読む本」を紹介しよう。 久保洋介 新年に読むべき2冊(

みなさま、あけましておめでとうございます。 本年も相変わりませず、HONZをよろしくお願いいたします。 さて新年始まって、最初にお詫びから。 「12月の今月読む本」ですが、その2をUPするのをすっかり忘れてしまいました。 怒涛の年末進行のなか、気づいた時にはもう20日過ぎ。合宿の関係で、全員の3冊は揃っていましたので見送る事にいたしました。 楽しみにしていた

2011年3月11日、東日本大震災が東北地方を襲い、巨大な津波が沿岸に押し寄せた。ビルも電車も、家も車も、大人も子どもも、犬も猫も、逃げ遅れたものは津波に浚われた。飼育されていた牛も豚も、そして馬も流された。 本書はその流されながら生き残った馬を通して、ヒトとその土地に残る行事と、解決策が見えない原発問題を追ったドキュメンタリーである。 大震災から3週間たっ

昨年春に起こった 「亀岡市登校中児童ら交通事故死事件」 を始めとして、今年9月に起こった 「京都・八幡の登校中の小学生の列に車で突っ込み5人重軽傷を出した18歳少年の事件」 など無謀運転で犠牲者が出るたびに大きな憤りを感じる。免許を取って30年以上、事故ったことが無いわけではないが、遊び半分に暴走したことなど一度もない。若さはバカさであるけれど、取り返しのつ

今年の春、車を買い替えた。11年乗った赤の4WDのアウディをとっても気に入っていたのだけど、さすがに調子が悪くなってきたので、車検を機に新しくすることにしたのだ。 この車には思い出がいっぱい詰まっている。最初の5年ほどは、北方謙三氏の秘書をしていたので、彼の別荘に行ったりカンヅメになっているホテルに物を届けたり、病気になった北方ボスの愛犬を医者に連れて行った

11月のある日、成毛眞から一斉メールが届いた。「12月に合宿やるぞ!」 というわけで、バスを仕立てて忘年会かたがた温泉への一泊二日の旅が実行された。しかし世の中はお師匠さんも走る師走。 このうえ朝会までやるとなると、ちょっと厳しいということで、今回はメールで「12月の今月読む本」をもらうことにした。完全ブラインドなので、いつものように駆け引きはできない。先着

プロローグに出てくるのは小指のない老門番である。2009年秋まで、太秦の東映京都撮影所を訪ねると、正門脇のベンチには眼光鋭い老人がいた。名前は並河正夫という。1950年代の東映時代劇映画黄金期から現場の最前線で予算やスケジュール管理をする制作進行として活躍し、晩年も駐車場の配車係として撮影所に雇われていた。 小指がないだけではない。並河の身体には手首から足首

これは去年、初めてHONZが出したものです。赤いタイトルが目印。1年前と今ではPVが倍以上違っています。ですから、今年初めてHONZを知った、という方もたくさんいらっしゃいます。ノンフィクションってこんなに面白いんだ、と気が付かれた方は、ぜひ去年の本も手に取ってみてください。幸い、フェアをしてくださっている書店さんでは、こちらも置いてあるところが多いようです

ここ数日で急激に寒くなり、各地から初雪の知らせが届いている。朝5時起きのHONZ朝会にはもう慣れたけど、やはり暗くて寒いなかを出かけるのは億劫だ。しかし、今日ばかりはそうは言っていられない。 『ノンフィクションはこれを読め!2013』 発売及び重版記念の公開朝会である。その上ゲストがすごい。ライフネット生命保険 代表取締役会長兼CEOの出口治明さんをお迎えし

石川県金沢市。ここは加賀百万石の御膝元で、代々前田家が藩主となり、江戸時代から文化的に栄えた町である。冬の風物詩、 フードピア金沢 は1985年から毎年2月に開催され、日本中から多くの観光客を集めている。2014年の情報はまだないが、きっと企画中だろう。 名前が示すように、このイベントは食を中心にしており、老舗料亭に各方面から著名人を呼び、伝統的な加賀料理を

先日、古い友人と食事をしていて仕事の話になった。彼女は、ある地方自治体で親子支援の関係部署で働いている。苦労の末に資格も取り、優しい物腰やきちんとした対応で、組織の中からも相談される父兄からも信頼され頼りにされている。 しかし、その日打ち明けられた部下との確執は深刻だった。自分勝手では片づけられない支援者への態度、情報を捻じ曲げて報告し現場を混乱させ、友人を

沢木耕太郎31歳、藤圭子28歳。 男は新進気鋭のノンフィクションライター。女は昭和の歌姫と呼ばれながら引退を発表した演歌歌手。 1979年秋、東京紀尾井町のホテルニューオータニ40階にあるバー・バルゴーでふたりは語り始める。 「うん」 「何にします?」 「ウォッカ、あるかな?」 「それはあるんじゃないかな。とりあえず、ここはホテルのバーなんですから」 「それ

9月半ば、台風18号が本州を襲い、各地に大きな被害をもたらした。特に驚かされたのが京都の洪水だ。桂川が氾濫し、嵐山の渡月橋が今にも流されそうな映像に胸を痛めた人は多かっただろう。 嵐山の料亭といえば「吉兆」である。 ブログ に寄れば洪水は吉兆の門まで来たが、幸いにも庭の一部が浸水しただけで、建物自体に大きな被害はなかったそうだ。 この長い長いタイトルの新刊は

いよいよ、HONZの2冊目の本が発売になります。 昨年は赤、今年のは緑と覚えてください。本当は100冊にしたかったんですが、どうしても絞り切れず110冊になってしまいました。前の本は「文字ばっかり!」とお叱りを受けましたが、今回はレビューだけでなく、インタビューや対談もたくさん入れましたので、読みやすく目にも優しい作りになっております。 また、昨年は勝手がわ

暑い… 10月に入ったのになんだろう、この気温。台風の影響とはいえ、汗が止まらない。 降ったりやんだりの雨の中、六本木のミッドタウンへやってきた。 雨のHONZの朝会は、どうも気分が乗らない。 そのうえ、今回も欠席者が多い。地方在住の 鰐部祥平 、 野坂美帆 。海外出張中の 久保洋介 、 山本尚毅 。仕事の都合で 高村和久 、 鈴木葉月 、 麻木久仁子 。

現在、お台場の科学未来館で サンダーバード博 が開かれている(9月23日まで)子供のころ、楽しみに見ていた番組が、今でも人気を誇っているというのは嬉しいものだ。 この本を紹介するのにちょうどいい、と喜んだのだが、“サンダーバード”はネイティブ・アメリカンの伝説の鳥のことだそうだ。全く違うけど、まあいいか。強引だがそのまま日本語にすれば雷鳥。日本の特別天然記念

『ノンフィクションはこれを読め! 2013 - HONZが選んだ100冊』の 予約が始まった と知って驚愕した。ただいま絶賛入校中で、本当にできるのかしらと危ぶんでいる最中なのだ。いやはや、ものすごいプレッシャーである。まっかっかになって戻ってきたメンバーの原稿を前に、フリーズしているワタシ……どこかに逃げたい。 朝会を欠席して仕事に勤しんでいるメンバーも同

朝5時、目覚ましで強引に起きる。外を見るとまだ暗い。ずいぶんと夜明けが遅くなり、なんだか心細いような気分になってしまう。そんな自分を奮い立たせて朝会に来てみれば、欠席者続出でこちらも寂しい限り。 JAMSTEC(独立行政法人海洋研究開発機構) へ大人の修学旅行へ行った関係で、9月の朝会は第2周目になり、六本木のd-laboで開催。欠席は山本尚毅、久保洋介、足

猛暑のお盆の入りの日、私は戸越銀座の駅に降り立った。私の最寄り駅からわずか20分だというのに、ここに来るのは初めてだ。五反田から2駅、その昔、歌にも歌われた“池上線”の駅は、ずいぶん近代化されたとはいえ、ちょっと大きな路面電車の停車場ぐらい。踏切前に立つと、前にも後ろにも長い商店街が続いている。東京一長い商店街はこれか、としばし眺めていた。 星野博美『戸越銀

家族の理想は?と考えると、両親と子供二人、出来ればお姉ちゃんと弟という構成が頭に浮かぶ。多分、小さいころから刷り込まれた“一姫二太郎”が色濃く残っているのだろう。『サッカーデイズ』はまさに私の中では典型的な家族が、サッカーとともに笑って泣いた2年間の日常記だ。自分が子どもを持たなかったからか、少し羨ましくお伽噺を読むみたいな気持ちを味わいながら読み終わった。

2008年(平成20年)5月、都内の病院のカフェテリアでのインタビューで、小野田寛郎が筆者にもらした一言である。しかし、その先は同伴者に遮られて聞くことが出来なかったという。 本書は日本陸軍において「諜報、謀略、宣伝、防諜」のノウハウを教えていた「 陸軍中野学校 」の卒業生たちの証言集である。存在したのは日中戦争期から太平洋終結までのわずか7年余り。当時は一

残暑お見舞い申し上げます。 猛暑が続いていますが、みなさま無事にお過ごしでしょうか。ほんと、巨大地震の誤報やら局地的な豪雨など命に係わる自然状況です。お気を付けください。 さて「今月読む本 その2」は恒例の欠席者から。本人のコメントといっしょにどうぞ。 山本尚毅 深津晋一郎 カーヴァーは非常に好きな作家なんです。村上春樹訳の全集第1巻タイトルが「頼むから静か

猛暑も嫌だが、ゲリラ豪雨はもっとイヤだ。各地で大変な被害が出ているようだ。心からお見舞い申し上げます。 8月の朝会は、前日の夜から欠席者続出である。仲野徹、山本尚毅、深津晋一郎、鈴木葉月、新井文月、田中大輔が休み。仕事やら病気やら、家族サービスやら、まあ夏休みだから仕方ないかもしれない。しかし最後にきたメールは成毛眞。一晩中、仕事していたらしく、明け方に届い

1616年4月17日朝、徳川家康公は駿府城で死去した。原因は、鯛の天ぷらに当たったとか胃癌のため、などの説があるが、75歳と当時にしては長命だった。 私は、家康公のお墓は日光東照宮にあると思い込んでいた。実際は静岡市にある「久能山東照宮」にあり、日光は一周忌を過ぎたのちに勧請(分霊)されたものだそうだ。 本書は、この「久能山東照宮」の宮司が綴った家康遺品の一

ニコニコ生放送からも続々コメントが届く。一番人気は 刀根明日香 。彼女はとても可愛いんですが、意外にブラックで怖いもの知らず。世代間ギャップから麻木を激怒させることもある。それがまた楽しい。 この日、残念ながら欠席したメンバーのオススメ本はこちら。 仲野徹 少子化をめぐるいろいろな問題を多角的にとらえた本。ここまでいってしまってるのかと驚愕。フィクションであ

「おはようございます、みなさん、ようこそ」という成毛代表の言葉で幕が開いた、4か月ぶりの公開朝会。前回が吹雪だったことを考えると、この猛暑も許せるような気がするから不思議だ。用意した椅子は70席。そこが全部埋まった。ありがたいと思う反面、なんて粋狂な!と驚くワタシは今日ははじっこ。 今回のゲストは、なんと堀江貴文さん。そのうえ、初の ネット中継 も行いました

書店で目に付き「あ、この人好きなんだ」と購入。読み始めてから「読んだことがあるぞ」と気づくことは、いつも本を持っていないと落ち着かない活字中毒者によくある話である。大概が、単行本から文庫化するにあたって改題された本だ。そのガッカリ感というか残念な気持ちは何度味わっても嫌なものなのだが、他に本を持っていないので仕方なく惰性で読んでいると、もともと好きな作家だか

明治37年(1904年)12月6日、株式会社三越呉服店が創業した。17日には1ページぶち抜きの新聞広告が踊る。 これが後世に残る日比翁助の「デパートメントストア宣言」である。三百年の歴史を持つ三井呉服店越後屋が生まれ変わった瞬間だ。百貨店という訳語さえないこの時期に、デパートメントという英語を使い「公衆の利益を最優先する」「フェアプライスを貫く」という経営理
2011年7月、HONZという新刊ノンフィクション紹介サイトが立ち上がりました。代表の成毛眞以下10名のレビュアーが、毎日、新刊ノンフィクションを紹介するという画期的なサイトでした。あれから2年、今では月間のPVも60万を超える人気サイトとなりました。最初のころは知らないんだよなあ、って言う方、ぜひご覧ください。座談会はメンバーの性格がわかって面白いですよ。

日本人の多くはツール・ド・フランスをはじめとする自転車ロードレースになじみがないが、ここ数年、日本人選手の 新城幸也 の活躍などで、注目する人が増えてきているように思う。ツール・ド・フランスは今年、記念すべき第100回大会である。フランスのみならず、自転車競技を愛する者にとっては特別な大会であるのだ。6月29日にスタートし7月21日まで、全21ステージを男た

梅雨に入ったのがウソのような暑い日が続いている。今年は殊の外、バラの花が美しい。そろそろアジサイも見ごろだ。 そんなことを考えながら早朝の朝会に来るのだが、始まればみんなお互いのカバンの中を探り合い、ボケてつっこむ毎回の爆笑。ただ新刊を紹介しあうだけのことが、なぜこんなに楽しいのだろう。 今月読む本その2は、恒例の欠席者のオススメから。コメントは本人談です。

ツイッターやフェイスブックをご覧の方は、昨日の成毛眞代表の雄叫びを読んだだろうか? HONZ開始以来、右肩上がりのPVですが、60万を軽々と超え、日々ご覧になる方が増えています。ありがたいことですが、レビューアも気を引き締めて、オススメの本を探しています。と、気合の入った朝会は開始されました。 今日の欠席は家族の都合で 久保洋介 、仕事の都合で 深津晋一郎

世の中にたくさん存在しているであろう、成毛眞をはじめとした多くのトイレ読書家に、ぜひともオススメしたい本が文庫として再発売された。 文庫サイズで2310円もするのだが、これは安い買い物だ誰もが思うに違いない。『たべもの起源事典 日本編』は10年前、単行本が出版されたとき、買おうかどうか、非常に迷ったのをよく覚えている。1300項目にも及ぶ日本の食文化をほぼ網

彼の名は、モハメド・オマル・アブディンという。今年で35歳のスーダン人だ。19歳の時に来日し、福井県立盲学校で点字や鍼灸を学ぶ。 そう、彼は盲目である。 スーダンは内戦中だった。政治も治安も最悪の中、アブディンはハルツーム大学法学部に在籍する大学生。しかし大学は4か月も閉鎖され、高校までは教科書を読んでくれた友達もいない。このままでは卒業さえ難しい。友人は政

『今月読む本』は、あくまで読むつもりで買ってきた本である。本当なら、ここに紹介された本は、みんなレビューされなくてはおかしいのだが、登場しない本にはわけがある。もちろん、思ったような本でなかった場合が多いのだが、なかには「面白いけど、これはとても紹介できないよ」という類や「レビューするには難しすぎる」というもの、中には朝会で紹介するだけで概ねわかっちゃうよね

連休明けである。当然のことながら、仕事が詰まっている人が多い。というわけで欠席者と早退者が多数の朝会。しかし、こういう時にこそ面白い裏話がさく裂するのである。今回、この春から事務方としてHONZのもろもろを担当し、献本を報告している 遠藤陽子 が、おそるおそる覗きに来たのだが、あまりのディープなオタクっぷりに驚愕、そして大笑いで帰っていった。潜入記も近々UP

大変失礼なことだが、デビュー当時、林真理子はキワモノだと思っていた。『ルンルンを買っておうちに帰ろう』は面白かったけれど、地方の大学を出て、東京で働き始めたばかりのねーちゃんである私には、なんだか空恐ろしい世界であった。本書を読むと「等身大の20代を赤裸々に語った」エッセイは、野心と気合の結果であったことを知る。 本書の太い帯には30年前の著者が読者を睨みつ

2002年に“人類の旅”をひとまず終えた関野が次に目指したものは、日本列島に人類はどうのようにやって来たのか、をたどる旅だった。そのルートは大きく分けて3つあると考えられた。 1.〈北方ルート〉ユーラシア大陸をヒマラヤの北部に進み、シベリアからサハリンを経由して北海道に至った。 2.〈南方ルート〉東南アジアから中国の海岸沿いに陸地を北上し、朝鮮半島を経由して