7月の今月読む本 その2
仕事が忙しいと体調管理も難しい。朝会を誰よりも楽しみにしているはずの鈴木葉月が欠席したのは、ひどく体調を崩したからだったようだ。みなさんも健康にはご留意を。 さて2周目は学生諸君からのオススメ本から。 レポート地獄で欠席の 一色麻衣 。 図説 死因百科 この本は仲野をはじめ栗下、多分他のメンバーも触手が動いただろう。考えられない原因で人は死ぬ。笑ってばかりは
HONZ副代表
(2024年当時)
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仕事が忙しいと体調管理も難しい。朝会を誰よりも楽しみにしているはずの鈴木葉月が欠席したのは、ひどく体調を崩したからだったようだ。みなさんも健康にはご留意を。 さて2周目は学生諸君からのオススメ本から。 レポート地獄で欠席の 一色麻衣 。 図説 死因百科 この本は仲野をはじめ栗下、多分他のメンバーも触手が動いただろう。考えられない原因で人は死ぬ。笑ってばかりは

ヤンキーをWikipediaで引くとこうなる。 確かに私も、なんとなくチンピラっぽい人のことをヤンキーと呼んでいる。今までの人生で、自分がなったことも付き合ったこともなく遠巻きで見ているにすぎなかった。しかし『世界が土曜の夜の夢ならーヤンキーと精神分析―』を夢中になって読むうちに、自分の中に眠っている「ヤンキー的日本人」(これも相当変な日本語だ)に否応なく気
昨年7月15日にオープンしたHONZが、なんと1年持ちました。 それどころか読んでくださる方が増え、書き手のメンバーの気合も入りまくり。実は次に書く本をカレンダーに記入していくのが、常に2週間先まで満杯。 仕事が忙しくて書けないメンバーが代打を頼むと、すごい勢いで取り合いになっている状態だ。 ようやく出版業界や書店さんにも存在が認知されてきたようでうれしい限
最近ではちょっと下火になったが、一時期「自分探し」という言葉が流行った。「いまここにある私はあるべき姿ではなく、もっと素敵で知的で世の中に認められる自分がいるはずだ」という身勝手な主張を読むたび、いつも「ふふん」と鼻で笑ってきた。 しかし本当に自分が何者かわからない、ということはどんなに心細いものか想像がつかない。それも国家レベルの政策によって身分を剥奪され
お宝発掘! ナンシー関 ナンシー関が亡くなって10年になるという。正直、もうそんなに経つのかと少し驚いた。人が本当に亡くなるのはその人のことを誰も思い出さなくなった時だ、と何かの本で読んだことがあるが、もしそうならナンシーは未だに現役で私の心に生きている。年に何回かは、ワイドショウや週刊誌のタイトルを見て「ナンシーならなんていうだろう?」と考えてみる。そう

HONZをごらんになっている多くの方は気づいているだろうが、メンバーには背番号がある。 1.内藤 2.村上 3.土屋 4.山本 5.久保 6.東 7.新井 8.鈴木 9.高村 0.栗下 成毛は指名打者で、代打要員に仲野と足立。そして学生メンバー。 そう、日にちの末尾で書く日が決まっているのだ。基本的に土日は書かなくてもいい(もちろん書いてもいい)。超速レビュ

HONZの例会はほぼ定刻の7時に始まる。仕事や何かの事情で来られない場合は、きちんと連絡が来る。そしていつも一番乗りは代表の 成毛眞 だ。しかし、どうしたことか、今日の朝はいつまで待ってもやってこない。携帯もつながらないしメールにも出ない。 「寝坊かな?」 「いや、朝一番はフェイスブックが繋がってたよ」 「今は?」 「繋がってない」 「えっ、どっかで倒れてる
50とよばれたトキ (読売新聞から) 『50とよばれたトキー飼育員たちとの日々』は、奇跡のようなタイミングで出版された本である。著者は朝日新聞の記者。2007年に佐渡島駐在となり、トキ保護センターの取材を開始した。ちょうどそのころ、第1回目の放鳥の準備が進められており、放鳥候補生が選ばれたところだった。 所長の言葉に、鳥と飼育員との日々にフォーカスを当てて取

石原裕次郎 52 美空ひばり 52 向田邦子 53 有吉佐和子 53 越路吹雪 56。 これは、私が今でも見たいし聞きたい、読みたいと思っている人たちの享年である。並べるととても若くて自分が彼らの年を越したことが信じられない。彼らが居ないのは惜しい。しかし亡くなった人は仕方がないと諦めが付く。だけどふっと居なくなってしまった人への思いはどうやってけじめを付け

ようやく学生メンバーのキャラも立ってきた。レビューも一生懸命書いている。では彼らのオススメ本から。 急な小樽行きで欠席の 一色麻衣 。 就活戦線が苦戦に次ぐ苦戦らしく、腐女子もいよいよビジネス書に手を伸ばしたか。 大学院続行か、就職かで悩んでいる 井上卓磨 。 日本に留学している中国人へ日本人ジャーナリストが取材したもの。概ね日本が好きらしい。じゃなきゃ、来

爆弾低気圧だ!竜巻だ!パチンコ大の霰が降った!と天候不順の今日この頃、ゴールデンウィークも終わって、本業に戻りつつある中でのHONZ朝会。 今日の欠席は オーストラリア単身赴任中のうえ出張が重なって、スカイプ出演もできなくなった 久保洋介 と、こちらも海外出張中らしい 仲野徹 。センセイ、学会かしら?朝会までにオススメ本をメールする、と仰っていたのも届かず。

長かった冬もようやく終わり、東北にも春が訪れたようだ。この冬は、いつにも増して寒く雪が多かったと聞く。東日本大震災から1年以上経過しても、多くの仮設住宅に住んでいる方は、ほっと胸を撫で下ろしているのではないか。しかし今度はまた暑い夏がやってくる。 2004年から2007年にかけて、水害や中越地震、中越沖地震に見舞われた新潟県では多くの人々が仮設住まいを余儀な

京極夏彦には一喝されそうである。奇妙だが魅力的な「妖怪手品」という言葉は、著者の研究仲間が作った造語だそうだ。知っている者は、日本に数人しかいないという。この言葉を 「幽霊の出現などの怪奇現象を、種や仕掛けによって真意的に作り出す娯楽」 と定義し、華やかな発展を遂げた江戸時代文化文政期を中心に、それ以前や江戸時代、果ては諸外国にまで手を広げて研究した結果がこ

そういえば、ツイッターのつぶやきに「ホンズル係数が高くなって困る」というのを読んでウケた。エンゲル係数ならぬ、ホンズル係数。被害者多数。声高に叫んでも、すぐに加害者に鞍替えする御仁もいるし。ワタシなんか、とっくの昔に本代のほうが高い。今年の流行語大賞に選ばれないかしら? そして朝会は続く。 1周目が終わったところで、学生諸君の持ってきた本を紹介してもらった。

30年ほど前だろうか、「母源病」という言葉が大流行した事があった。母親の愛情過多、あるいは不足によって子供が影響を受け、あとの人生に大きな影響を与えるという、精神科医の一つの推論であったと記憶している。当時はまだ、幼児虐待やアダルトチルドレンなど概念はなく、母親だけが原因になるのはおかしいのではないかということで、かなり反論も強かったらしい。 最近ではその母

爆弾低気圧が日本中を大騒動にした翌日は、HONZ4月の定例朝会。 いつにも増して眠そうな 山本尚毅 とエレベーターが一緒になった。「昨日、大阪から帰れなかったんっすよ」それじゃなくてもミャンマー行ったり巌流島行ったりして忙しそうなのに、大変だよなあ、と思ったら、きっちり レビュー をそれも 2本 も上げていた。いやはや、頭が下がる。 今日はオブザーバーは成毛

HONZは概ね3つの世代で構成されている。代表・成毛や私、麻木久仁子、今後ちょくちょく登場するだろう阪大・仲野先生などの50代。サラリーマンメンバーはだいたい30代。そして20歳前後の学生メンバーたちである。定例会でも、それぞれの世代でしか通用しない本が紹介されることがある。先日のちょい読みで内藤順が紹介した 『ガリ版ものがたり』 がいい例だ。内藤がそのとき

ここからは学生メンバーのオススメ本。彼らもだいぶ慣れてきて、レビューも積極的に書くようになった。これが達者なので、メインのメンバーもうかうかしていられない。先日の井上卓磨の ギリシャ本のやつ はなんと5000ビュー越えである。 まずはその 井上卓磨 から。 20年ほど前、ワタシはボルネオにはまって、オランウータンやテングザルの研究施設に行ったことがある。今は

朝の定例会は第一水曜の朝7時から、と決まっている。しかし今回、HONZ始まって以来、その原則を覆す日が来た!なぜなら、強力ゲストを迎えたからだ。 大阪大学大学院生命機能研究科病因解析学研究室教授・ 仲野徹 先生である。 ツイッターなどで、HONZ被害者の会の結成を呼びかけたため、成毛代表、土屋編集長がカチコミをかけたことで有名である。インタビューはこちら。

最初にお断りしておく。このレビューを読んで多くの人が「自分のことか?」と怯えるだろう。まだ見世物的に報じられる日本のゴミ屋敷だが、「強迫性貯蔵症」(ホーディング)の実態は明らかにされていない。自分ひとりで悩んでいる人も多いかもしれない。事実、自分に置き換えると、少々悩ましいことでもある。 仕事柄、身の回りに本を置くことは多い。しかしふと気が付くと、仕事場のパ

あれから1年が経った。3.11、あの日あなたはどこにいましたか?多分、この問いは何度も聞かれただろうし、尋ねもした。私は確定申告の帰り道、道路を歩いているときに激しい揺れに座り込んだ。電柱が撓み、電線が大縄跳びのようにぐるりぐるりと回っていた。 彩瀬まる『暗い夜、星を数えて 3.11被災鉄道からの脱出』は、25歳の新人女性作家が一人旅の途中であの震災に遭遇し

「そりゃそうだ」とタイトルでスルーしてしまいそうな本だ。しかし一読してびっくり。これから親になる人や小さな子供を持つ親は必読である。 本書は深代千之とスポーツジャーナリストの長田渚左の対談で話が進められる。深代は東大大学院の教育学教授。力学・生理学などの観点から身体運動の理解と向上を図る「スポーツバイオメカニクス」の第一人者である。以前『 運動会で一番になる

いつの間にか「被害者の会」まで結成されそうな勢いになってきたHONZ。もともと、刊行点数の割には情報が少ないノンフィクションの新刊を、活字中毒者の読み手が集まって紹介していこう、という趣旨で成毛眞が考えたこと。ワタシも賛同してメンバーが集まり始まった。それから1年ほどで、評判になりつつあるのは単純にうれしい。「知らなければ買わなかったのに…」と呟かれると、少

先月に比べると、いくらか陽の昇るのが早くなった気がする。それでも、まだ暗いうちに家を出て、ただ本の話をするためだけに六本木に向かう。他のメンバーは、今回はどんな知らない本を発掘してくれるだろうか。カブらないといいなあ、と心配しつつ会議室へ。 今日の欠席は「家庭の事情」で栗下直也。ゼミの関係で学生メンバーの一色麻衣。何の連絡もない塚越啓樹はどうしたのか?至急連

しまった、と臍をかんだ。頻繁にメディアに登場しているとは思っていたが、先週のテレビ番組で「今年大ブレーク必至!」と謳われ特集まで組まれてしまった作家・岩下尚史。先にあのキャラクターが刷り込まれてしまうと、素直に本の世界に入り込めなくなってしまうかもしれない。『ヒタメン 三島由紀夫が女に逢う時…』は、数ある三島由紀夫の評伝の中でも、今後、研究者が必ず読まなけれ

人生80年として、半分を過ぎた不惑の頃、漠然とした老後の不安にとらわれていた。自分の老い先が幸せであるためにはどんな準備が必要なのか、親や年上の友人たちの姿を見て参考にしようとしていた。 しかし、それから10年。そんなことより自分の親をどう大過なく晩年を過ごさせて送り出すことができるか、それが現在、最優先に考えなければならないことになっている。 奇しくもちょ
![[HONZ/NEWS] 紀伊国屋書店のサイトで転載が始まりました! 書影](/assets/media/d0e8b3dc6fc018332b8689a9df1b2b941d4debc09a7783763f98f9b9b9f02891.jpg)

局のアナウンサーから転身して社会派キャスターになった女性はそれほど多くはない。その中でも長野智子は確固とした地位を築いたひとりである。『踏みにじられた未来』は担当した番組が関わってきた、冤罪事件ではないかと思われる事件を検証したものである。 2001年、強姦未遂容疑で10人の高校生が逮捕された。後に「御殿場事件」と呼ばれるこの案件を「ザ・スクープ」という番組

原題は『 THE MURDER ROOM The Heirs of Sherlock Holmes Gather to Solve the World’s Most Perplexing Cold Cases』(殺人の部屋 世界で最も難解な未解決事件を解くために集まる、シャーロック・ホームズの後継者たち)。 『未解決事件(コールドケース)』は、フィラデルフィ

その1で紹介したのは36冊。サブとして持ってきた本も紹介しよう。 その前に初参加の学生メンバー。今回女子二人だけだが、朝7時に六本木に呼び出され、いい大人たちが”わいのわいの”と、まるで昆虫採集で珍しい虫をを見つけたことを自慢するように、新刊をかざす姿に何を思うのだろうか? それはともかく、彼らにも1冊、今月読む本を持ってきてもらった。 まずは 刀根明日香

今年も明けて、はや11日。今日は鏡開きの日でもあります。 遅ればせながら明けましておめでとうございます。HONZはいよいよ2年目を迎えます。 なお一層のご愛読とご声援を賜りますようお願い申し上げます。 というわけで今年第1回目の定例会です。今回から学生メンバーも参加予定でしたが、学業優先が決まりなため、 井上宅磨 と 塚越啓樹 は不参加。他のメンバーももちろ

宮田珠己の今度の旅は温泉めぐりである。とは言っても「宮田珠己」が誰か、知らない人のためにちょっとだけ説明する。 彼は常にふらふらとどこかへ出かけていく。しかしそれは冒険とは程遠く、誰でもいつでも行けるような場所ばかりだ。まあ、 世界中にジェットコースターに乗りに行く のが気軽かどうかは意見が分かれるところだろうが、 四国遍路 は、その気になりさえすればなんと

22日はHONZ忘年会。 代表・成毛家に集まり激動の一年を振り返る。 単身赴任中の久保洋介と学生メンバーの一色麻衣が欠席。 思えばちょうど1年前、成毛ブログで「本のキュレーター勉強会」への募集が告知されたのが始まりだ。70名あまりの応募者から選ばれた精鋭8名と成毛眞、東えりかが、毎月水曜日の朝7時に集まり、最近読んだ本、これから読みたい本をお互いに公開してい

きっとすぐに誰かが きちんとしたレビュー を書くと思うが、その前に露払いを勤めさせてもらう。著者の鈴木智彦はヤクザ専門のライターで、 こんな本 や こんな本 、そしてHONZ代表・成毛眞絶賛の こんな本 も書いている。 そんなヤクザの専門家がなぜ福島第一原発へ潜入しなければならなかったのか。やはりそこにもヤクザの存在が絡んでいた。 暴排条例は地方公共団体が行

あなたの家には仏壇があるだろうか?神棚は?お正月のお飾りや鏡餅はどうしてる?初詣はきまったところに行く?お札やお守りは毎年買うだろうか。 私は普通のサラリーマンの家に育ったが、あたりまえのように仏壇のとなりに神棚があった。そこには毎年どこからか頂いてくるお札が置かれ、仏壇のお供物と神棚への水は毎日祖母が上げ下げしていた。正月には注連縄を新しくし、御幣を飾った

それにしても、だ。 私は本を読むのを仕事にしているからいい。ひと月にだいたい30冊ぐらい読んでいる。それは小説もあるしイラストエッセイも含まれる。15分で読めちゃうものもあれば3日かかってしまうこともある。 しかしメンバーはほとんどが勤め人。出張で移動が多いという内藤の読書量はどうにか納得しても、他はどうしているんだろう?毎月、何冊読んでいるのか次回の例会で
ちょうど1年前、今ではHONZ代表・成毛眞のブログで「本のキュレーター勉強会」の募集を見た。その内容は衝撃的で、かねがね私が思っていた、もっとノンフィクションを広く紹介したいという気持ちとぴったり合うものだった。ただ、曲がりなりにも私はプロ。受け入れてもらえるかビクビクしながら、課題に沿った書評を送ったのが昨日のことのようだ。 今日は12月の例会。12回目。

チベット医学と言われてもピンとくる人は少ないだろう。中国医学、アーユルヴェーダ(インド伝統医学)ユナニ医学(イスラム伝統医学)とともに東洋四大医学に数えれらている。薬師如来によって説かれたとされ、その教えは8世紀に『四部医典』(チベット語せギューシ)として編纂された。その名のとおり、根本部、論説部、秘訣部、結尾部の全156章からなる大部である。 『四部経典』

そうか、とうとう…そう思った。 ここ数年の高座では、まず最初に「死ぬ」ことの小咄から始まっていた。あまりにも死ぬ死ぬといいながら復活するので、もしかしたら死なないのじゃないかとも思っていた。 本書は今年6月に出た立川志らくの新刊を新潮社のPR誌「波」で書評したものを再掲。 立川流の弟子たちは総じて筆が立つのだ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

HONZ、ファンの方が増えたのはとても嬉しいのだけど、あんまりたくさん紹介すると恨まれる… だから一番人が見ない、日曜の早朝にこっそり更新。 私にとって書店はテーマパークだ。何を買うという目的もなく、有り金も気にせず、ふらふらと平台やら棚ざしやらを見て歩く。できればそんな時間を月に1回は持ちたいと思っている。HONZが始まってから、そこに「気合」が入るように