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村上 浩の記事

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ファクトからはじめよう 『放射線医が語る被ばくと発がんの真実 』 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

ファクトからはじめよう 『放射線医が語る被ばくと発がんの真実 』

この本に書かれているのはファクトである。人間の主観を逃れた完全に客観的なファクトなど存在しないが、著者は可能な限り、様々な利害から離れて中立的、客観的であろうとしている。客観的といっても「 東大話法 」のように自分を神の視座に置いて他者批判に終始するのではなく、自らの手で広く認められているファクトから“真実”を紡ぎだそうとしている。広島、長崎、そしてチェルノ

『いちばんやさしい地球変動の話 』 新刊ちょい読み 書影

生物・自然 / 新刊超速レビュー

『いちばんやさしい地球変動の話 』 新刊ちょい読み

書名に「いちばんやさしい」とある。「一番優しい」でも「一番易しい」でもない。「いちばんやさしい」とあるところがいかにも「やさしそう」ではないか。なにしろこの本は“地球の中にはドロドロに溶けたマグマがつまっている”と考えている人に地球の本当の姿を理解して貰うために書かれた本なのだ。「文系だから」とサイエンス本を敬遠しがちな人も楽しめるはずだ。 日本に住む我々が

『謎のチェス指し人形「ターク」』 新刊ちょい読み 書影

事件・事故 / 新刊超速レビュー

『謎のチェス指し人形「ターク」』 新刊ちょい読み

人工知能によるチェスプレイヤーと言えば、1997年に世界王者カスパロフを破ったIBMのディープブルーが有名であるが、本書の主役であるチェス指し人形「ターク」はディープブルーより機能が豊富だ。なにしろ、“チェス指人形”とある通り、人形自らが物理的にチェスの駒を動かすことができる。しかも、一度対局が始まってしまえば、数十手対局が進む間、人間がその人形に触れる必要

ご冗談でしょう、長沼さん 『私たちは進化できるのか 凶暴な遺伝子を超えて』 書影

生物・自然 / おすすめ本レビュー

ご冗談でしょう、長沼さん 『私たちは進化できるのか 凶暴な遺伝子を超えて』

「こんなに大量の本を紹介されたら破産してしまう」 昨年HONZによせられた苦情である。しかし、こんな苦情を聞くとメンバーは更に奮い立つ。レビューにはより熱がこもり、紹介する本は日を追うごとに増えていく。HONZ紹介本をいちいちムキになって買い続けていると、きっと色々なものを失ってしまうので、皆さんも新年のお酒とポチリはほどほどに。「新刊ちょい読み」で投稿しま

メディアは、これから 『英国メディア史』 書影

世界史 / おすすめ本レビュー

メディアは、これから 『英国メディア史』

大英図書館が「 British Newspaper Archive 」というサービスを開始した。このサービス何がすごいかというと、アーカイブしている情報量とその古さだ。なんと、1800年以降にイギリスで発行された新聞のほとんど全てをカバーしており、そのデータに自宅のPCから容易にアクセスできる(1700年代のデータもあるようだ)。1800年といえば日本は寛政

「これで俺もロンドン五輪に出られるんじゃね?」と勘違いしてしまう3冊 書影

アート・スポーツ / マニアックな3冊

「これで俺もロンドン五輪に出られるんじゃね?」と勘違いしてしまう3冊

ロンドン五輪の開幕まで300日を切った。ヨーロッパでの夏季オリンピック開催は1992年のバルセロナ以来、実に20年ぶり。経済でのどたばた劇が続くヨーロッパへのカンフル剤となるだろうか。ちなみに、ロンドンでの開催は1908年、1948年に続く3回目であり、これは同一都市開催の最多記録である。 室伏宏治復活の金メダルと織田裕二の絶叫ぶりに沸いた世界陸上、「なでし

イノベーションの下の力持ち 『スパイス、爆薬、医薬品 ‐世界史を変えた17の化学物質』 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

イノベーションの下の力持ち 『スパイス、爆薬、医薬品 ‐世界史を変えた17の化学物質』

それでは、化学の本はどうだろうか。Amazonのカテゴリー別登録冊数を見ると、化学の7,051冊は物理学(5,971)、数学(7,051)よりも多いのだが、専門書が多く、幅広い人が楽しめる読み物は少ないように感じる。HONZでも化学がメインテーマの本は取り上げられていない。 そんな逆風の中、本書は真正面から化学(特に有機化学)の面白さを伝えてくれる稀有な一冊

サイエンスで魔法の種明かし 『鉄は魔法つかい』 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

サイエンスで魔法の種明かし 『鉄は魔法つかい』

どちらもHONZ随一の武闘派、鈴木葉月の言葉である。HONZメンバーは常にもっと面白い本はないかと日々新刊情報に目を光らせている。毎月第一水曜日に行われる朝会の前日に都内の大型書店に出かければ、“ハンターの目“をしたメンバーを見つけることはそれ程難しいことではないだろう。朝会の前日でなくたって本屋には出かけるのだが、どんな本を見落としているかも分からない。妥

悲劇の記憶を巡るミステリー 『マスコット ナチス突撃兵になったユダヤ少年の物語』 書影

事件・事故 / おすすめ本レビュー

悲劇の記憶を巡るミステリー 『マスコット ナチス突撃兵になったユダヤ少年の物語』

オーストラリア、メルボルン出身の著者マーク・カーゼムは、オックスフォード大学で人類学を研究していた。大学の帰りに馴染みの書店で大量に買い込んだ本を抱えて下宿先に帰宅したマークの目に一枚の紙切れが飛び込む。 この特徴ある文字の書き方は父に違いない。東ヨーロッパ出身でありながら、オーストラリア移住後はヨーロッパを訪れることを嫌っていた父がなぜ急に?母親との間に何

『医者は現場でどう考えるか』 書影

医学・心理学 / おすすめ本レビュー

『医者は現場でどう考えるか』

ある冬、軍事演習を行っていたハンガリー軍の少尉は偵察隊をアルプス山脈に送り込んだ。その直後降り始めた雪は2日間にわたって止むことはなく、少尉は「彼らを殺してしまったのでは?」という不安に苛まれていた。しかし、3日目に奇跡が起こる。彼らは全員無事に帰ってきたのだ。驚く少尉に調査隊のメンバーがその経緯を話し始めた。 「地図もコンパスもなく自分がどこにいるかも分か

飲みに行きたくなる3冊 書影

民俗・風俗 / マニアックな3冊

飲みに行きたくなる3冊

『 ALWAYS 三丁目の夕日 』がヒットしたのは2005年。続編となる『 ALWAYS 続・三丁目の夕日 』も大きな話題を呼び、来年の正月には『ALWAYS 三丁目の夕日'64』が公開される。日本人はいつまでも右肩上がりのあの時代が好きなのだろう。本日はそんな昭和を実際に体験しなかった世代でも昭和の匂いが感じ取れ、ついつい浴びるようにお酒を飲みたくなる3冊

『実況・料理生物学』 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

『実況・料理生物学』

上記の特技の多くが少数のメンバー(というか1人)からもたらされているような気もするが、料理上手なメンバーは多いようだ。成毛は松茸ご飯が得意料理だし、東は夏合宿のさいに大人数の酒飲みたちの胃袋をテキパキとした包丁捌きでしっかりと満たしてくれた。しかし、HONZで料理といえばなんといっても編集長の土屋だ。その腕前を活かして USTREAMでこんな美女に料理を教え

『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』 書影

人物 / おすすめ本レビュー

『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』

今年も残すところ2ヶ月少々になったが、本書は今年のベストワン候補である。格闘技好きの私は、購入から読了までろくに眠ることができず、読了後も数日間は気が付くとこの本のことを考えていた。こんな本があるから読書はやめられない。もし大富豪だったら本書を大量に買い込んで街中で配って歩いたかもしれないほどだ。 さて、日本プロレス界の父とも言われる力道山の名前は昭和のヒー

『ペンギンのしらべかた』 書影

生物・自然 / おすすめ本レビュー

『ペンギンのしらべかた』

ペンギンはお茶の間の人気者である。ドン・キホーテやJR東日本のSuicaなどさまざまな場面でキャラクター化されたその姿を目にするし、旭山動物園冬の名物「ペンギンの散歩」には黒山の人だかりができる。我々はペンギンのどこに惹かれるのだろう。短い足でヨチヨチ歩く姿が幼子を連想させるのだろうか、その流線型のフォルムに進化の美しさを感じるのだろうか、とにかく多くの人を

『イスラームから見た「世界史」』 書影

世界史 / おすすめ本レビュー

『イスラームから見た「世界史」』

9・11から10年が経った。テレビに繰り返し映し出されるシーンはあまりに現実味に乏しく、ただただ呆然として画面を眺めていたことを思い出す。今年の5月2日にはアメリカによってウサマ・ビン・ラーディンが殺害され、ホワイトハウス前に集まり歓声を挙げるアメリカ人の姿が映し出されていた。彼が率いたアルカーイダはもちろんイスラームを代表する存在ではないだろうが、イスラー

『なぜシロクマは南極にいないのか 生命進化と大陸移動説をつなぐ』 書影

生物・自然 / おすすめ本レビュー

『なぜシロクマは南極にいないのか 生命進化と大陸移動説をつなぐ』

『 種の起源 』のチャールズ・ダーウィン、大陸移動説のアルフレート・ウェゲナー、『 銃・病原菌・鉄 』のジャレド・ダイアモンド、『 知の挑戦 』のE・O・ウィルソン。 言わずと知れた、生物学、社会学、人類学において通説を覆した知の巨人たちであるが、その功績の偉大さ以外にも共通点があることをご存知だろうか。彼らはそれぞれの分野で大きな業績を残す前に動植物の地理

『液晶の歴史』 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

『液晶の歴史』

本書の原題は『 Soap, Science, and Flat-Screen Tvs: A History of Liquid Crystals 』であり、液晶科学の幅広さが伺える。著書の一人であるデイヴィッド・ダンマーは分子物理学、もう一人の著書であるティム・スラッキンは理論物理学が専門のようだが、本書には本当に色々な分野の科学者達が登場する。何しろ液晶科

『摩擦との闘い -家電の中の厳しき世界-』 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

『摩擦との闘い -家電の中の厳しき世界-』

最近の家電は本当に安くなった。特に液晶テレビでその傾向が顕著であり、地デジ対応のためにテレビを買い替えに行って、その価格に驚かれた方も多いのではないだろうか。 2011年8月6日付けの英国エコノミスト誌 によると、EMS世界最大手のフォックスコン(鴻海精密工業)は2013年までに新たにロボットを100万台増加させる計画を発表したようだ。中国では高騰する人件費

『究極のクロマグロ完全養殖物語』 書影

生物・自然 / おすすめ本レビュー

『究極のクロマグロ完全養殖物語』

2011年7月26日、震災以降休止していた築地市場におけるマグロの競り見学会が再開された。震災前140名であった予約枠は120名に縮小されているが、再開初日の参加者は予約枠の半数程度の70名に留まっている。日本政府観光局の推計によると、本年6月の訪日外客数(外国人旅行者数)は昨年同月比で36.0%も減少しているので、この辺りの影響が大きいのかもしれない。観光

『世界をやりなおしても生命は生まれるか?』 書影

生物・自然 / おすすめ本レビュー

『世界をやりなおしても生命は生まれるか?』

1961年4月12日が何の日かご存知だろうか。この日はソビエトのヴォストーク1号によって人類が初めて宇宙に飛んだ日であり、「世界宇宙飛行の日」として記念日にもなっている。 「その日」に生まれた著者は、自分が宇宙に行くことを当然と信じて子供の頃から宇宙飛行士を目指すも、敢え無く宇宙飛行士選抜試験に落選してしまう。宇宙飛行士選抜試験の独特の内容は 『ドキュメント

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医学・心理学 / おすすめ本レビュー

『子どもの頃の思い出は本物か』 カール・サバー著 越智啓太・雨宮有里・丹藤克也訳

(2011/05) カール サバー ふとしたきっかけで子どもの頃の思い出が津波のように押し寄せ、自分が幼少期に大きな犯罪の被害者・目撃者であったことを思い出す。 映画やドラマで一度は目にしたことのあるシーンではないだろうか。あまりに大きなストレスから逃れるために、記憶を意識の奥底へ追いやる、という方法は合理的であるようにも思える。 しかし、本当にそれほど強烈

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アート・スポーツ / おすすめ本レビュー

『直す現場』 百木一郎

モノを創る人、直す人はもちろん、使う人にもおススメ 1981年~1982年の連載、1999年から2002年の連載をまとめたものであるが、その内容は決して古くない。是非書店で本書を手にとってそのイラストを見て欲しい。きっと買いたくなるはず。 「復旧」でなく「復興」を、という言葉を目にすることが多くなった。復興のためには、これから沢山のものを直さなければならない

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医学・心理学 / おすすめ本レビュー

なにを信じる?なぜ信じる? 『宗教を生み出す本能』 ニコラス・ウェイド著 依田卓巳訳

世界の宗教に興味のある人はもちろん、それらを信じる人間に興味のある人にもおススメ 「氏か育ちか」。IQ、スポーツ、音楽、様々な分野についてこの問いは問われ続けてきた。遺伝子工学や進化生物学の急速な進歩により、特定の分野では解の糸口が見え始めている。『 黒人はなぜ足が速いのか―「走る遺伝子」の謎 』では、長距離、短距離の一流選手にはアフリカのそれぞれ異なる特定

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人物 / おすすめ本レビュー

フリーライター版トキワ荘 『昭和が終わる頃、僕たちはライターになった』 北尾トロ、下関マグロ

フリーライターを目指す人はもちろん、「自分は本当は何をやりたいのか?」と迷っている人にもおススメ 就職活動すらしないまま大学卒業を迎えた北尾トロこと伊藤秀樹と、大学を卒業した後にやっと就職活動を始めた増田剛己こと下関マグロの2人の物語。 金も、やりたいこともない。もちろんキャリアプランなんてものはない2人だが、何だか羨ましい生き方の様にも思えてくる。 「サラ

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教養・雑学 / おすすめ本レビュー

たまには毒も浴びてみよう 『トラウマ映画館』 町山智浩

映画好き、町山好きはもちろん、普段あまり映画を観ない人にもおススメ。 ※題名にも『トラウマ』とあるように、恐い話、グロイ話が苦手な人はやめておいが方がよいかも ツイッター上でも発売当初から話題になり、初刷は書店からあっという間になくなった一冊。未だにアマゾンでは2~4週間待ち、かつ、中古の方が新品より高くなっているので、見つけたら迷わず手に取りましょう。 題

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サイエンス / おすすめ本レビュー

〇は役に立つ 『球体のはなし』 柴田順二

★★★★☆ 球体好きはもちろん、ものづくりの凄さを知りたい人にはおススメ 「おススメ」とは書いたが、誰もが楽しめる本ではないかもしれない。本書は球体に魅せられた著者による、球体好きのための、球体についての本なのだ。 「鉄ちゃん」、「鉄」と呼ばれる鉄道好きな人たちがたくさんいることは皆さんご存知だろう。電車の先頭車両で実際に見かけたことがある人も多いと思う。鉄

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サイエンス / おすすめ本レビュー

アボガドロ定数を決めたのはアボガドロじゃない!? 『元素検定』 桜井弘編著

★★★☆☆ ニュースで聞いた元素に興味を持ち始めた人はもちろん、昔なんとなく習った化学・物理を思い出したい人におススメ これほど多くの人が、これほど多様な元素に関心を抱いたことはなかったのではないか。ニュースでヨウ素やセシウム、更にはプルトニウムのことを聞かない日はない。専門家の話を聞いて無闇に恐れたり、楽観しすぎたりすることのないように、本書で元素検定を取

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民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

ブラジル67の秘密 『ブラジルの流儀』 和田昌親

★★★★☆ ブラジル好きの人はもちろん、沈んだ気分を吹き飛ばしてクスッと笑いたい人におススメ 佐々木俊尚氏によると、外食に行っただけで、「不謹慎だ」などと罵られるらしい (Togetter) 。近所のレストランに潰れてもらっては困るので、私もせっせと外食にでかけたが、西麻布近辺のレストランはこの連休中は大抵がらがら。被災地とは比べられるはずもないが、東京にも

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生物・自然 / おすすめ本レビュー

あなたは何の一族? 『遺伝子医療革命』 フランシス・S・コリンズ著 矢野真千子翻訳

★★★★☆ 最新の遺伝子医療に興味のある人はもちろん、私たちの命に何が書いてあって何が書いてないのか興味のある人にオススメ 自分たちが何の一族かを知るための方法は色々あるが、最近はその選択肢が急速に増えているようだ。アメリカには個人向けの民間DNA検査サービス企業が多数あり、数百~数千ドル程度の金額で自分の遺伝子を読むことができる。遺伝学の権威である著者は偽

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人物 / おすすめ本レビュー

美しき山下清 『マリー・アントワネットの宮廷画家』 石井美樹子

★★★★☆ フランス革命前後の貴族生活に興味がある人はもちろん、逆境にも負けない強い女性の人生に触れたい人にもオススメ 表紙の絵は本書の主人公であるルイーズ・ヴィジェ・ルブランの自画像である。この絵を見ての通り、ルイーズはパステル画家の父ルイ・ヴィジェから絵の才能を受け継いだだけでなく、結髪師の母ジャンヌ・メサンから美貌も受け継いだ。マリーアントワネットの宮

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教養・雑学 / おすすめ本レビュー

種を蒔かなければ花は咲かない 『自分探しと楽しさについて』 森博嗣

★★★★★ 「最近楽しいことないなー」と思っている人はもちろん、人生をもっと楽しみたいと思う人にもオススメ この本に何が書いてあるかはタイトルを見れば一目瞭然。『なぜ××は○○なのか?』、『△△力』、更には『□□の品格』という目を引くためだけのタイトルが溢れている中、本書のタイトルは必要にして十分、端的にその内容を表している。本書は、昨年の自由三部作『 創る

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生物・自然 / おすすめ本レビュー

冒険者たちのいるところ 『巨大翼竜は飛べたのか』 佐藤 克文

★★★★★ 恐竜好きはもちろん、科学的仮説検証的思考方法に興味のある人にもおススメ 「雛を育てている鳥はどれくらいの餌を巣に持ち帰っているのか」を知るためには、何を調べればよいだろうか。餌を取りに行く前と後で体重を計ることができればよいが、体重を量った鳥が都合よく餌を採りに行ってくれるとは限らないし、そもそも同じ個体を2度捕まえるのは大変だ。 最も確実な方法

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サイエンス / おすすめ本レビュー

奪われない書評 『コンピュータが仕事を奪う』 新井紀子

★★★☆☆ コンピュータの限界に興味がある人はもちろん、「人間らしさ」に興味がある人にもおススメ パナソニックやファーストリテイリングが新卒採用の大半を外国人にすることが話題になったが、工場やオフィスの海外移転はどんどん進み、国内の失業率も下がる気配を見せない(他の先進諸国と比べればまだまだ低水準だが)。 本日(2011年2月4日)の日経 にも製造・建設業に

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人物 / ビジネス

21世紀のロックスター 『フェイスブック 若き天才の野望』 デビッド・カークパトリック著 滑川海彦、高橋信夫翻訳

★★★★★ フェイスブックユーザーや起業家だけでなく、ウェブを使う人皆におススメ 「中国、インド、フェイスブック」 日本ではあまり浸透していないが、ユーザー数が5億人を越えた頃からフェイスブックは「国」と比べられる存在にまで成長している。昨年の8月にはYahoo!やGoogle(Youtube等も含む関連サイトの合計)の滞在時間を追い抜き( ソース )、最近

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サイエンス / おすすめ本レビュー

気がつけばウィルス研究者 『闘う! ウイルス・バスターズ』 河岡義裕 渡辺登喜子

★★★★☆ 豚インフルエンザ、口蹄疫に興味のある人はもちろん、研究職への道を考えている人にもおススメ 鳥の糞を追いかけてインドネシアの山奥まで行くこともあれば、徹夜で電子顕微鏡を見続け目をはらすこともあり、CIAにつきまとわれることもある。ウイルス・バスターズの闘う場所は研究室に限定されない。本書はそんなウイルス・バスターズと政治の関わり、彼らの生態と熱意、

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事件・事故 / おすすめ本レビュー

命を賭した報道 『暗殺国家ロシア 消されたジャーナリストを追う』 福田ますみ

採点:★★★★☆ ジャーナリズムに興味がある人はもちろん、権力に文字通り命懸けで立ち向かう姿を目撃したい人におススメ。 本書は暗殺国家ロシアで「不偏不党」「公正中立」なニュースを発信し続ける独立系新聞「ノーバヤカゼータ(ロシア語で新しい新聞の意)」の設立から現在までの奮闘の記録。なぜ彼らは同僚・部下が次々と暗殺されても、その活動を止めないのか、ジャーナリズム

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人物 / おすすめ本レビュー

自分で考えて、自分で判断してください 『MORI LOG ACADEMY 』 森博嗣

採点:★★★★★ 仕事に対する新たな考え方・視点を得たい人、愉快な文章でにやにやしたい人、趣味をみつけたい人におススメ 森博嗣氏のブログがまとめられた本書は新刊ではない(1巻は2006年3月発行)が、とにかくめちゃくちゃ面白く、また、その内容が全く古くなっていないのでご紹介。 昨年末に日垣隆氏の 『こう考えれば、うまくいく。』 で本書の存在を知り1巻を購入し

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おすすめ本レビュー

2010年のベスト10(本)

今年読んだ本の中で、2010年に出版されたもののベスト10。 読んでてワクワク、ドキドキしたものランキング。 文藝春秋の翻訳にはよいものが多かったなぁ。TOP3は誰が読んでも楽しめるので未読の人は是非。 第10位 第9位 第8位 第7位 第6位 第5位 第4位 第3位 第2位 第1位

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サイエンス / おすすめ本レビュー

王様の経済学 『経済物理学の発見』 高安秀樹

採点:★★★☆☆ 経済学って科学なの?と思っている人におススメ 経済物理学(エコノフィジックス)の日本における開拓者による一冊。フラクタルに興味を持ち、 禁断の市場 (拙ブログ) のマンデルブロにも師事したこともあるようだ。 ■あらすじ 自然科学の様々な分野で天才性を発揮していたマンデルブロが経済学を専門としていることが ブラック・スワン のタレブには不思議

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民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

他人の立場にたつということ 『黒檀』 カプシチンスキ著 工藤幸雄/阿部優子/武井摩利訳

採点:★★★★★ 2010年のベスト1。2010年どころか、アフリカもの、ルポルタージュものでもNo.1。どんな人にも手放しでおすすめ!! 2010.9.26付けの日経書評で知り直ぐに購入したが、読み終わるのがもったいなく、3ヶ月くらいかけてちまちま読んだ。池澤夏樹氏による世界文学全集の中の一冊だが、本書はフィクションではなく、ポーランド人ジャーナリストのリ