
『閃け!棋士に挑むコンピュータ』
閃け!棋士に挑むコンピュータ 田中 徹,難波 美帆 梧桐書院 ブクログでレビューを見る» 本を開く前に、横からの眺めが真っ白ならば、写真や図が少ない文字ばかりの本だろうと想定する。横から眺めたときに、黒線や色線が見えると、その本に写真や図表を暗に期待する。本書は、一本、黒いラインが見えた書籍である。そこを開くと、研究者の不敵な笑みがある。彼の名は松原仁。35
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閃け!棋士に挑むコンピュータ 田中 徹,難波 美帆 梧桐書院 ブクログでレビューを見る» 本を開く前に、横からの眺めが真っ白ならば、写真や図が少ない文字ばかりの本だろうと想定する。横から眺めたときに、黒線や色線が見えると、その本に写真や図表を暗に期待する。本書は、一本、黒いラインが見えた書籍である。そこを開くと、研究者の不敵な笑みがある。彼の名は松原仁。35

『閃け!棋士に挑むコンピューター』 田中徹&難波美帆 梧桐書院 棋士の田丸昇八段のブログによれば、1996年の『将棋年鑑』のアンケートで後に永世名人になる森内俊之は「コンピューターがプロ棋士を負かす日は?」という質問に「2010年」と答えたという。森内の予言通り、2010年、コンピューター将棋システム「あから2010」が公式の場で初めて女流棋士を破った。それ

人間の知的活動はアルゴリズム(問題解決の手順)ですべて表現できるという仮説から生まれたのが人工知能(Artificial Intelligence=AI)だ。日本における人工知能研究では将棋が題材とされ、人間の知能が持つ機能の中でも最も分かりづらい「直感」「ひらめき」のメカニズムを解き明かそうと研究が行われている。そして、松原仁(公立はこだて未来大学教授)ら

チェスの世界ではコンピューターは既に世界チャンピオンに勝っている。将棋の世界でもコンピューターが一流棋士に勝つのは時間の問題だと思っていたが、ついに2010年10月にコンピューター「あから2010」が清水女流王将に勝利した。本書評を書く数日前にもコンピューターが人間クイズ王2人を破ったニュースが飛び込んできた( http://bit.ly/gpo7wa )。

昨年10月、清水市代女流王将(当時)とコンピュータ将棋「あから2010」が対戦した。誰もが指摘せずにはいられない「あからのキャラクターの(別の意味での)すごさ(こちらや こちら をご参考に。本書の表紙のとギャップが……)を含め、対戦当日は、twitterでも#vsComshogiのハッシュタグが大いに盛り上がり、TLに熱を帯びたtweetが次々と流れ込んでき
人生で最初に将棋が流行ったのは小学校時代だった。その頃には生存本能をフルに発揮できるようになっており、自分が将棋できっと負けるであろう事が事前に察知できた。そこで「4八金」と「4九金」を交互に打つ「金上げ下げ」という新技を編み出したりしたが、そのような無駄の美は理解されず、私の将棋人生は現在に至るまで不遇なのである。最近の人はパソコンが相手してくれるからいい

著者はクジラの調査捕鯨船団長(シーシェパードから攻撃を受けているあの捕鯨船である)で小中学生向けの総合学習企画「クジラについて学ぼう クジラ博士の出張授業」のクジラ博士だ。本書を通して最新の知見や学説を分かりやすく紹介している。これ一冊を読むだけでクジラ博士になれて、まわりの子どもたちに自慢できる。ちなみに一番最初のページはクジラの口の中の写真。ついジーっと
★★★☆☆ コンピュータの限界に興味がある人はもちろん、「人間らしさ」に興味がある人にもおススメ パナソニックやファーストリテイリングが新卒採用の大半を外国人にすることが話題になったが、工場やオフィスの海外移転はどんどん進み、国内の失業率も下がる気配を見せない(他の先進諸国と比べればまだまだ低水準だが)。 本日(2011年2月4日)の日経 にも製造・建設業に
文部省などの統計によれば、高校で物理を学ぶ生徒は極端に減っているそう。日本全国にはおよそ5050校近くの高校がある。それらの高校に在学する高校生の内、物理を学んでいる生徒は、多くて3割ほど(実態はもっと少ないはず)。そんな僕も高校一年生のときに、物理では赤点以外をたたき出した記憶がない。そして、当時、建築学科と農学・生物系で進路を迷っていた僕は、迷うことなく
★★★★☆ 豚インフルエンザ、口蹄疫に興味のある人はもちろん、研究職への道を考えている人にもおススメ 鳥の糞を追いかけてインドネシアの山奥まで行くこともあれば、徹夜で電子顕微鏡を見続け目をはらすこともあり、CIAにつきまとわれることもある。ウイルス・バスターズの闘う場所は研究室に限定されない。本書はそんなウイルス・バスターズと政治の関わり、彼らの生態と熱意、
採点:★★★☆☆ 経済学って科学なの?と思っている人におススメ 経済物理学(エコノフィジックス)の日本における開拓者による一冊。フラクタルに興味を持ち、 禁断の市場 (拙ブログ) のマンデルブロにも師事したこともあるようだ。 ■あらすじ 自然科学の様々な分野で天才性を発揮していたマンデルブロが経済学を専門としていることが ブラック・スワン のタレブには不思議
採点:★★★★☆ 金融工学はもちろん、データを見る」ことと「モデルをつくる」ことの関係を考えることに興味がある人にもおススメ 色んな人をこき下ろすタレブが手放しで賞賛するマンデルブロの研究成果・人生をWSJの記者が一般向けにまとめた内容。巻末の注釈にちょこちょこ数式はあるものの、非常に解かり易くフラクタル理論の概要が伝えられている。しっかりしてみようかなー

採点:★★★★☆ 「つながり」好きな人も「つながり観察」が好きな人にもおススメ。研究者の考え方、生き方にも触れることができる ネットワーク・サイエンスの分野で面白い本がぽろぽろとでてきた。 群れのルール ( 拙ブログ )は見聞きしたことの無い事例に驚きっぱなしだったが、本書は副題に「入門」とあるようにネットワークサイエンスが如何に発展してきたか、その中で一研
採点:★★★★☆ 健康、ダイエットに関心のある人にはおススメ。人間にとっての「食事」の意味を考える 「太る」「食べ過ぎる」ことが如何に体に悪いかを様々なデータをこれでもかと畳み掛ける。本書を読めば自身の食生活を見直そうと考えない人は極少数だろう。しかし、実際に食生活を変える人もまた極少数だろう。 自然選択説という言葉がある。 Wikipediaによる説明は以
採点:★★★☆☆ 人間の「思考」、つまり、人間に興味がある人におススメ。 こちらも 新書がベスト で見つけた一冊。ひょんなことからコンピューター将棋に興味を持った物理化学者と羽生世代の次を担う永世竜王(当時は竜王)を両者の視点から振り返る一冊。ロボットについて考えることで、人間理解が進む好例。 ロボットとは何か と合わせて読むともっと楽しめる。 1997年5
採点:★★★☆☆ 「天才」「一流」に興味のある人はおススメ 世の中の飛びぬけた成績を残す人、例えばタイガー・ウッズ、には特別な「才能」があるのか?そのような成績を残すには何をすればよいのか?について考察した本。 マイケル・ジョーダンのクラッチシュートやタイガー・ウッズのここぞというときのショットを見るとついつい「生まれ持ったものが違う」と考えてしまうが、著者
採点:★★★☆☆ 「研究」「人間とは」に興味がある人におススメ。さくっと読めます 「生きている天才ランキング」日本人TOP(2007年 SYNECTICS社調べ)の著者による、「ロボットをつくるとはどういうことか」についての解説書。その回答は明快、副題(人の心を映す鏡)にもあるように「人間とは何か」を考えることであると著者は述べている。 良い回答は良い疑問が
採点:★★★☆☆ 科学をかじったことある人、科学に興味のある人にはおススメ 何で13?科学では13以外の謎はないのかい!!って突っ込みたくなるけど、これは邦題をつけた人のセンスが悪い。13には全く意味はなく、原題は「Things That Don't Make Sense」。この本は現代の科学でmake senseしないことについてとりあげる。 推理小説に
採点★★★★☆ じっくり考えることが好きな人にはおすすめ 「理性の限界」の続編。前著と変わらぬ形式で、とっつきにくい科学・哲学について、さくさくと議論が進んでいく。知的興奮を味わいたい人は是非。 本書は著者が様々な立場の人間(生理学者、会社員、文化相対主義者など)になりきり、それぞれの立場から様々な命題について議論を進めて行く。議論の中で最も効果的に使われて