ノンフィクションはこれを読め!

2011年の記事

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707記事

『大拙と幾多郎』 書影

人物 / おすすめ本レビュー

『大拙と幾多郎』

まず断わっておくと、「面白さ」という指標で考えれば、★☆☆☆☆である。あとがきにも「現代社会に生きる私たちに益することを考えようとしてではなかった」とある。本のキュレーター勉強会で紹介するからといって、期待は禁物だ。本書は鈴木大拙と西田幾多郎という人物を知るためにもってこいの書籍である。そもそも二人を知りたい読書がどれくらいいるのかは分からないが、石川県出身

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おすすめ本レビュー

2月の新刊書評

毎年毎年「2月は28日までって忘れてたぁ」と言うのがお決まりです。 半分は本当で、半分はうそ。 やっぱり、あっという間に終わってしまいましたが、雑誌などで紹介した新刊はこちらです。 新刊書評 『断捨離』やら『老前整理』やら人生の最後を身奇麗に、という本のなかではピカ1。 美しく賢い女性作家が一人暮らしの中で、たどり着いた結論。 竹田先生、付いていきます! こ

『死刑執行人の日本史』 書影

日本史 / おすすめ本レビュー

『死刑執行人の日本史』

裁判員制度が施行された約2年前に、「死刑を求刑する場に立ち会いたくないから嫌だ」と叫ぶ人は多かったが、「死刑判決を出すことで、刑務官に死刑を執行させるのが嫌だ」という人はほとんどいなかっただろう。裁判官が死刑を言い渡し、いざ、死刑が執行されるとなると、当然だが、死刑を執行する人が必要になる。その人は「ひとを殺す」行為に荷担するわけだ。「仕事だから」という人が

『潜入ルポ ヤクザの修羅場』 週刊朝日3月11日号 「ビジネス成毛塾」掲載 書影

おすすめ本レビュー

『潜入ルポ ヤクザの修羅場』 週刊朝日3月11日号 「ビジネス成毛塾」掲載

文藝春秋のような出版社からの刊行物でなければ、手を伸ばさなかった本である。『潜入ルポ ヤクザの修羅場』は普通のノンフィクション作家が、暴力団に数か月ほども潜入して書き下ろした、というようなお気軽なものではないからだ。 著者は15年もの間、ヤクザとまさに寝食を共にしてきたヤクザ専門誌の編集者だ。マル暴の刑事がそうであるように、半分ヤクザだろうと疑われても仕方が

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おすすめ本レビュー

『わたしが芸術について語るなら』

わたしが芸術について語るなら わたしが芸術について語るならの他のレビューをみる» 千住博 ポプラ社 芸術についてやさしく語る 本書はもともと児童向けに出版されていた本だが、美術についてあまりにもわかり易く深い内容の為、そのままのわかり易さで大人版が出版された。その為、どうもアートは難しいと感じている人に特にオススメする。著者は日本画家として知られ京都造形芸術

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生物・自然 / おすすめ本レビュー

あなたは何の一族? 『遺伝子医療革命』 フランシス・S・コリンズ著 矢野真千子翻訳

★★★★☆ 最新の遺伝子医療に興味のある人はもちろん、私たちの命に何が書いてあって何が書いてないのか興味のある人にオススメ 自分たちが何の一族かを知るための方法は色々あるが、最近はその選択肢が急速に増えているようだ。アメリカには個人向けの民間DNA検査サービス企業が多数あり、数百~数千ドル程度の金額で自分の遺伝子を読むことができる。遺伝学の権威である著者は偽

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教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『上手な愛し方』

たまには気軽にこんな感じの本も。 日本ぽい名前のテンプラーさんという著者は、実はイギリス人で、「Rules」というシリーズを出している出版社の人らしい。この本もその一冊だ。以前に書かれた『人生のルール』は、27カ国24カ国語で訳されたベストセラーみたいだ。 まあでも、そんなことはどうでもよい。本書には瞠目すべきポイントがある。テンプラーさんが男性なのだ。 見

『閃け!棋士に挑むコンピューター』 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

『閃け!棋士に挑むコンピューター』

『閃け!棋士に挑むコンピューター』 田中徹&難波美帆 梧桐書院 棋士の田丸昇八段のブログによれば、1996年の『将棋年鑑』のアンケートで後に永世名人になる森内俊之は「コンピューターがプロ棋士を負かす日は?」という質問に「2010年」と答えたという。森内の予言通り、2010年、コンピューター将棋システム「あから2010」が公式の場で初めて女流棋士を破った。それ

『審判目線』 書影

アート・スポーツ / おすすめ本レビュー

『審判目線』

本文を読み進めると、審判目線によるサッカー観戦術の事例解説を通し、ルールこそがサッカーをエキサイティングなゲームとして成立させていることが分かる。縦105メートルのフィールドでも選手のポジションが間延びせず、組織的でコンパクトなゲーム展開が楽しめるのは オフサイド の成せる業。 アドバンテージ の正しい適用は、フリーキックでゲーム展開を途切れさせず、流れのあ

『閃け!棋士に挑むコンピュータ』 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

『閃け!棋士に挑むコンピュータ』

人間の知的活動はアルゴリズム(問題解決の手順)ですべて表現できるという仮説から生まれたのが人工知能(Artificial Intelligence=AI)だ。日本における人工知能研究では将棋が題材とされ、人間の知能が持つ機能の中でも最も分かりづらい「直感」「ひらめき」のメカニズムを解き明かそうと研究が行われている。そして、松原仁(公立はこだて未来大学教授)ら

『閃け!棋士に挑むコンピューター』田中徹,難波美帆 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

『閃け!棋士に挑むコンピューター』田中徹,難波美帆

チェスの世界ではコンピューターは既に世界チャンピオンに勝っている。将棋の世界でもコンピューターが一流棋士に勝つのは時間の問題だと思っていたが、ついに2010年10月にコンピューター「あから2010」が清水女流王将に勝利した。本書評を書く数日前にもコンピューターが人間クイズ王2人を破ったニュースが飛び込んできた( http://bit.ly/gpo7wa )。

『閃け! 棋士に挑むコンピュータ』 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

『閃け! 棋士に挑むコンピュータ』

昨年10月、清水市代女流王将(当時)とコンピュータ将棋「あから2010」が対戦した。誰もが指摘せずにはいられない「あからのキャラクターの(別の意味での)すごさ(こちらや こちら をご参考に。本書の表紙のとギャップが……)を含め、対戦当日は、twitterでも#vsComshogiのハッシュタグが大いに盛り上がり、TLに熱を帯びたtweetが次々と流れ込んでき

『フェイスブック』 5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

『フェイスブック』 5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた

トルストイは『アンナ・カレーニナ』の冒頭で「幸福な家庭は皆同じように似ているが、不幸な家庭はそれぞれにその不幸のさまを異にしているものだ。」だといった。 ザッカーバーグとフェイスブックは、古(いにしえ)の覇者、ビル・ゲイツとマイクロソフト、スティーブ・ジョブスとアップルの相似形である。中流以上の家庭に育ち、見てくれをまったく構わないプログラミングの天才。不遜

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人物 / おすすめ本レビュー

美しき山下清 『マリー・アントワネットの宮廷画家』 石井美樹子

★★★★☆ フランス革命前後の貴族生活に興味がある人はもちろん、逆境にも負けない強い女性の人生に触れたい人にもオススメ 表紙の絵は本書の主人公であるルイーズ・ヴィジェ・ルブランの自画像である。この絵を見ての通り、ルイーズはパステル画家の父ルイ・ヴィジェから絵の才能を受け継いだだけでなく、結髪師の母ジャンヌ・メサンから美貌も受け継いだ。マリーアントワネットの宮

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おすすめ本レビュー

『参謀は名を秘す―歴史に隠れた名補佐役たち』

参謀は名を秘す―歴史に隠れた名補佐役たち (日経ビジネス人文庫) 参謀は名を秘す―歴史に隠れた...の他のレビューをみる» 童門 冬二 日本経済新聞出版社 真の参謀とは何か いま軍師や兵法を仕事に生かそうとする本が溢れているが、実際の参謀はどうだったのか。本書では参謀や軍師達は、戦闘や外交において本当にどれだけの仕事をしたのかを色をつけずに検証している。この

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サイエンス / おすすめ本レビュー

『閃け!棋士に挑むコンピュータ』

人生で最初に将棋が流行ったのは小学校時代だった。その頃には生存本能をフルに発揮できるようになっており、自分が将棋できっと負けるであろう事が事前に察知できた。そこで「4八金」と「4九金」を交互に打つ「金上げ下げ」という新技を編み出したりしたが、そのような無駄の美は理解されず、私の将棋人生は現在に至るまで不遇なのである。最近の人はパソコンが相手してくれるからいい

『キュレーションの時代』 産経新聞 2月19日号 書評欄掲載 書影

おすすめ本レビュー

『キュレーションの時代』 産経新聞 2月19日号 書評欄掲載

著者は冒頭で、本書のタイトルにもなっている「キュレーション」の定義をしている。すなわち「無数の情報の海の中から、自分の価値観や世界観に基づいて情報を拾い上げ、そこに新しい意味を与え、そして多くの人を共有すること。」だ。 この機能がツイッターやフェースブックなどのソーシャルメディアに組み込まれることで、とりわけメディアや広告業界を取り巻く環境は大きく変わるのだ

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教養・雑学 / おすすめ本レビュー

種を蒔かなければ花は咲かない 『自分探しと楽しさについて』 森博嗣

★★★★★ 「最近楽しいことないなー」と思っている人はもちろん、人生をもっと楽しみたいと思う人にもオススメ この本に何が書いてあるかはタイトルを見れば一目瞭然。『なぜ××は○○なのか?』、『△△力』、更には『□□の品格』という目を引くためだけのタイトルが溢れている中、本書のタイトルは必要にして十分、端的にその内容を表している。本書は、昨年の自由三部作『 創る

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ビジネス / おすすめ本レビュー

佐々木俊尚『キュレーションの時代―「つながり」の情報革命が始まる』(ちくま新書)

22年勤めた事務所を辞めて独立し、二足の草鞋の替えのほうだった書評が本職となって3年が経った。最初の年、依頼された仕事はできるだけ引き受けることにした。専門学校の講師をしたり、通信講座の添削や小説のプロットを考えたり、個人史をまとめるのを手伝ったりもした。書評もメインのノンフィクションだけでなく、いろいろなものを紹介した。自信をもって言えるのは、全部間違いな

『ビジネス英語 類語使い分け辞典』 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

『ビジネス英語 類語使い分け辞典』

日本人の90%に英語は不要である。極論だと思われるかもしれない。しかし、逆に言うと日本人の10%は英語が必要なのだという意味である。10%とは1270万人であり、東京都の人口とほぼ同数だ。 外務省の海外在留邦人統計によれば、3か月以上外国に滞在している長期滞在者数は2009年時点で76万人だ。ちなみに非英語圏の代表である中国には12万7000人、ブラジル6万

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おすすめ本レビュー

『閃け!棋士に挑むコンピュータ』

将棋指しは人生の時間の大半を棋盤に向かい頭脳の鍛錬に費やす。日本将棋連盟会長の米長邦夫はかつて3人の兄に対し「兄たちは頭が悪いから東大に入った。自分は将棋指しになった」と矜持の言葉を残している。また柴田ヨクサル『ハチワンダイバー』ではプロ棋士である鈴木大介八段が監修しているせいか、将棋の世界に魅了され没頭している棋士そのままを疑似体験できる。 本書では将棋フ

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サイエンス / おすすめ本レビュー

『天才が語る』

本書、原題は「Embracing the Wide Sky」という。こちらのほうがしっくりくる。 天才が語るなどと言うような作者ではない。脳に青空が入るように書かれた本である。 できたら、前作 『ぼくには数字が風景に見える』 から読んだら良いのではないかと思う。こちらの原題は「Born on a Blue Day」だ。 ダニエル・タメットはサヴァン症候群・ア

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生物・自然 / おすすめ本レビュー

冒険者たちのいるところ 『巨大翼竜は飛べたのか』 佐藤 克文

★★★★★ 恐竜好きはもちろん、科学的仮説検証的思考方法に興味のある人にもおススメ 「雛を育てている鳥はどれくらいの餌を巣に持ち帰っているのか」を知るためには、何を調べればよいだろうか。餌を取りに行く前と後で体重を計ることができればよいが、体重を量った鳥が都合よく餌を採りに行ってくれるとは限らないし、そもそも同じ個体を2度捕まえるのは大変だ。 最も確実な方法

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医学・心理学 / おすすめ本レビュー

上岡陽江 大嶋栄子『その後の不自由 「嵐」のあとを生きる人たち』(医学書院)

毎週土曜日の朝のお楽しみに 週刊ブックレビュー があります。 私も毎年出演させていただくが、意外な人が意外な本読みでとても面白い。 ときどき大議論や徹底批判が行われたりして、ちょっとはらはらさせられるととてもお得な気分が味わえます。 次回の放送、2月12日は、松田哲夫(編集者)信田さよ子(臨床心理士)明川哲也(作家)の3人が合評ゲスト。 松田さんはともかく、

『ジョークで読むロシア』 週刊朝日2月11日号 「ビジネス成毛塾」掲載 書影

おすすめ本レビュー

『ジョークで読むロシア』 週刊朝日2月11日号 「ビジネス成毛塾」掲載

もっとも好きだったエッセイスト、米原万里さんが亡くなってから、もう5年になる。同時通訳者にして作家であり、駄洒落やジョークでロシアを身近に感じさせてくれたものだった。『ジョークで読むロシア』はその米原万里さんが経済の専門家になったような錯覚を覚えるような本だ。本書から、プーチンが大統領に就任した2000年に流行ったジョークを引用してみよう。 プーチンが首相に

『青年・渋沢栄一の欧州体験』泉三郎 書影

人物 / おすすめ本レビュー

『青年・渋沢栄一の欧州体験』泉三郎

日本の大企業の大半は数名の偉人によって起業されている。三菱の岩崎弥太郎、三井の益田孝、金融界の安田善次郎、そして日本資本主義の父と言われる渋沢栄一などである。例えば渋沢栄一が関係した主な会社は、みずほ銀行、東京ガス、東京海上、JR東日本、日本郵船、帝国ホテル、アサヒビール、日経新聞など誰もが知っている日本の大企業だ。ちなみに渋沢の活動は実業界にとどまらない。

『クジラは海の資源か神獣か』石川創 書影

サイエンス / 教養・雑学

『クジラは海の資源か神獣か』石川創

著者はクジラの調査捕鯨船団長(シーシェパードから攻撃を受けているあの捕鯨船である)で小中学生向けの総合学習企画「クジラについて学ぼう クジラ博士の出張授業」のクジラ博士だ。本書を通して最新の知見や学説を分かりやすく紹介している。これ一冊を読むだけでクジラ博士になれて、まわりの子どもたちに自慢できる。ちなみに一番最初のページはクジラの口の中の写真。ついジーっと

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おすすめ本レビュー

『弓と禅 改版』

弓道場は心がすずやかになれる場所だ。花や茶の道と同じく幽玄の世界を垣間見る事ができ、その間は普段の仕事や日常生活を切り離すことができる。 著者は大正時代の終わりに大学教授として日本に滞在していたドイツ哲学者である。映画『ベスト・キッド』ではないが、師範の元で鍛錬を通じ禅を学ぶ記録となっている。ここで登場する弓矢の名人とは、剣聖ならぬ弓聖と称された阿波研造。彼

『錯覚の科学』 解説 書影

おすすめ本レビュー

『錯覚の科学』 解説

文藝春秋編集部の了解を得て、本書の付録である「解説」を全文掲載します。解説というよりは要約のようになってしまうのは、ボクの書評の味です。しかし、本体はこの要約をはるかに超えていますからご安心を。 -------------------------------- 心理学や脳科学という学問は、物理学や数学などに比べると、どこか胡散臭く感じてしまう。理論が数学で表

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サイエンス / おすすめ本レビュー

奪われない書評 『コンピュータが仕事を奪う』 新井紀子

★★★☆☆ コンピュータの限界に興味がある人はもちろん、「人間らしさ」に興味がある人にもおススメ パナソニックやファーストリテイリングが新卒採用の大半を外国人にすることが話題になったが、工場やオフィスの海外移転はどんどん進み、国内の失業率も下がる気配を見せない(他の先進諸国と比べればまだまだ低水準だが)。 本日(2011年2月4日)の日経 にも製造・建設業に

『大日本行程大絵図』 書影

おすすめ本レビュー

『大日本行程大絵図』

第2回「本のキュレーター勉強会」で紹介した復刻地図である。37㎝x2m54㎝もの巨大なものだ。これでなんと2000円。初版は天保14年5月、安政4年5月に改版が行われ、この版は慶應元年5月とある。天保14年は168年前、慶應元年は146年前だから、22年間のロングセラーだった。 人文社からはこれ以外にも面白そうな復刻古地図が、意外な価格で販売されている。サイ

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世界史 / おすすめ本レビュー

『警察の誕生』

警察で尋問を受けたことがある。 大学4年生のころ、当時、就職で内定先も決まっており一瞬にして、人生が台無しになるのではないか?と思いを巡らせたことを今でも鮮明に覚えている。 実家(石川県)にいた頃は、よく祖母から、「神様に怒られる」だとか、「仏さんが見とるよ」と言われ、よくもわからずに悪いことをしようとしたとき、したあとは、罰(バチ)があたると恐れていた。そ

『「大発見」の思考法』 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

『「大発見」の思考法』

iPS細胞のネーミングのアイディアは実はiPodからインスパイアを受けたとiPS細胞の第一人者の山中さんは言っている。そんな身近なことから、いざノーベル賞級の大発見まで、いったい科学者という人たちは何を考えているのか?2009年にノーベル物理賞を受賞した益川敏英さんとiPS細胞の第一人者である山中伸弥さんが等身大で対談している一冊。 対談で最初から最後まで終

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サイエンス / おすすめ本レビュー

『物理学はこんなこともわからない』

文部省などの統計によれば、高校で物理を学ぶ生徒は極端に減っているそう。日本全国にはおよそ5050校近くの高校がある。それらの高校に在学する高校生の内、物理を学んでいる生徒は、多くて3割ほど(実態はもっと少ないはず)。そんな僕も高校一年生のときに、物理では赤点以外をたたき出した記憶がない。そして、当時、建築学科と農学・生物系で進路を迷っていた僕は、迷うことなく

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おすすめ本レビュー

「本のキュレーター勉強会」第2回

2月2日、第2回目「本のキュレーター勉強会」が行われました。栗下さんはインフエンザの為お休み。お身体ご慈愛下さい。 さて今回も赤坂インスパイアに朝7:00に集合し、たっぷり濃い2時間となりました。まず課題図書である『警察の誕生 (集英社新書)』の書評感想シェア。そして、各自選定した書評とオススメ本を紹介する流れとなります。そしてこの時間、どっぷり濃ゆいのなん

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教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『デカルトの骨』

ラッセル・ショート(著) 松田和也(訳) デカルトが生まれたのは1596年、関ヶ原の戦いの4年前、江姫23歳の時だ。 ヨーロッパは宗教改革、日本ではルイス・フロイスが布教している。自分の理性を重んじよう、と言ったのはそのような時期であった。本人は敬虔なカトリックであったが、世間では異端扱いである。本は禁書目録入りした。 なにしろ、世の中では本気で魔女や悪魔の

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ビジネス / おすすめ本レビュー

『なぜ「美少女図鑑」は7日で街から消えるのか』

本書を読むまで、「美少女図鑑」を知らなかった自分自身は「東京人」となってしまった疎外感すら味わった。某R社をはじめとし、フリーペーパーの質の悪さや景観を崩すラック配置には常々嫌悪感を抱いていた。どれも東京で成功したモデルを地域に展開していき、圧倒的な営業力で広告枠を埋めていく。どれも、お金とビジネスの匂いしかしない冊子。たくさん印刷するだけ、多くの人の目に触

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民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

宮田珠己『だいたい四国八十八ヶ所』(本の雑誌社)

友人からブログの名前がなんで 『本読みの理不尽』 なの?と聞かれた。 いままでブログの ブ の字も考えてなかったのだけど、タイトルはかっこよくしたい。 おお、そうだ、ワタシは仕事に行き詰るとこの本を開いて笑い、心を和ませていたのだ。 昨年 『旅の理不尽』 が復刊されたのだった。 宮田珠己のエッセイはワタシの心のカンフル剤だ。 ここからタイトルをお借りしよう。

『津山三十人殺し最後の真相』 書影

事件・事故 / おすすめ本レビュー

『津山三十人殺し最後の真相』

昭和13年5月21日未明、岡山県の寒村で一人の若者による大量殺人事件が起きた。死者数は、わずか1時間あまりで30人。横溝正史の小説『八つ墓村』のモデルになった事件としても知られるこの事件が、世に言う「津山三十人殺し(津山事件)」である。本書は発生から70年以上経つ今、同事件を再考し、新たな事件像を提示している。 単独犯としては最多の被害者を生んだ「津山三十人

『中原昌也 作業日誌2004→2007』 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『中原昌也 作業日誌2004→2007』

学がある人は永井荷風あたりの日記を読むんだろうが、私はこれ。著者は暴力温泉芸者のユニット名で活動するミュージシャンであり、作家で(一応、三島賞作家。芥川賞も候補になったことがあるが選考委員に完全に無視されるという放置プレイを喰らう)、映画評論も手がける。 作業日誌とあるが、音楽や小説の創作活動に対する前向きな姿勢は一切出てこない。ひたすら、聞いたこともないよ