ノンフィクションはこれを読め!

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『森博嗣の半熟セミナ 博士、質問があります!』 (講談社文庫) 解説 書影

おすすめ本レビュー

『森博嗣の半熟セミナ 博士、質問があります!』 (講談社文庫) 解説

2008年12月に出版された単行本の文庫化にあたって、著者から出版社経由で解説を仰せつかった。大好きな作家なので二つ返事で請け負った。二つ返事だから「はいはい」と、じつに軽やかである。 ----------------------------------------- 森博嗣は理系の頭脳と柔らかな言葉のセンスをあわせ持つ稀有な作家である。もちろん、理系といっ

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おすすめ本レビュー

1月の新刊書評

1月も今日が最終日。 1月は行く、2月は逃げる、3月は去るとよく言われるけど、今年もあっという間に過ぎそうだ。 覚え書き程度に今月の掲載された新刊書評仕事を一覧にしてみると、あれま、少ない。 やはり年末年始で10日あまり、仕事をしていないから仕方がないか。 これ以外に新人賞の下読みとかインタビューのまとめなど、他の仕事もありますけど。 新刊書評 幼いころから

『警察の誕生』 書影

世界史 / おすすめ本レビュー

『警察の誕生』

警察関係者を身内に持つ方には申し訳ないが、私は警察が怖い。町で警察官を見ると思わずうつむいてしまう。何も悪いことをしたわけでもないのだが、何かされるのではと感じてしまう。私はおかしいのだろうか。本書を読めばわかる。私はおかしくない。古今東西、警察はきらわれ、おそれられる存在であったのだ。 本書は古代ギリシャから中世ヨーロッパ、そして近代を通じて警察がどういう

『パチンコがアニメだらけになった理由』 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

『パチンコがアニメだらけになった理由』

著者の安藤健二氏はノンフィクション作家である。パチンコにアニメとは、一見大衆誌のサブ・カルチャー特集のようなテーマではある。しかし侮ることなかれ、この本ナカナカ良くできている。パチンコ・宝くじ未経験はおろか、ラスベガスですら一度もギャンブルに手をつけなかった私が一気呵成に読破してしまった。 テレビではアニメのものと見紛うパチンコのCMを目にし、街ではアニメ・

『川跡からたどる江戸・東京案内』、『江戸艶本への招待』 書影

アート・スポーツ / 日本史

『川跡からたどる江戸・東京案内』、『江戸艶本への招待』

短い書評なら気合を入れなくても、気軽に書けそうだ。 東京のことについてあまり詳しくないので、ちょっと勉強してみようと思って買ってみたのが本書。渋谷センター街は40年前まで川底だったという事実にはビックリした。それも江戸時代はホタル鑑賞の名所だったそうだ。全然知らなかった。そう言われてみれば渋谷駅からどの方面へ歩いても坂を登らなくてはならない。渋谷駅周辺は確か

『日記逍遥 昭和を行く』 書影

人物 / おすすめ本レビュー

『日記逍遥 昭和を行く』

現代は老いも若きも日記が大好きである。市井の人間が、ブログなどで、日記をつづり、頼まれもしないのに家族写真まで公開したりする。「誰がそんなもん、読むんだ」という指摘もあるだろうが、私は嫌いじゃない。どこの誰とも知らぬ人の日記を夜な夜な読んでいた時期もある。暇人を自称する私の密かな楽しみだったのだ。 ただ、密かな楽しみは時として奪われた。ひとたび、過剰なねたみ

『戦艦武蔵ノート』 書影

人物 / おすすめ本レビュー

『戦艦武蔵ノート』

日記と言えば、、、これも 吉村昭の名著『戦艦武蔵』の執筆に際しての取材過程をつづった日記である。本書を読んだのは、大学院を出て、現在、勤務している業界紙に就職したばかりのころだったと思う。実は『戦艦武蔵』は未読だった。取材というものがよくわからず、いろいろな人の取材談を読みあさっていた時期だ。 吉村昭と言えば、徹底的に対象に迫ることで有名だ。江戸時代の話を書

『純減団体』書評 書影

社会 / おすすめ本レビュー

『純減団体』書評

年明け早々、極めて印象深い、奇妙な本に出会ってしまった。 本の題名にもなっている「純減団体」とは、死亡数が出生数を上回り、同時に転出数が転入数を上回っている地方自治体のこと。少し大げさな言い方をすれば、住民が続々と死に、子どもは生まれず、人々が次々に出てゆき、また新たに引っ越してくる人が少ない町、という感じ。まさに廃れ寂れ、希望の見えない市町村のことだ。 日

『警察の誕生』 書評 本のキュレータ 勉強会 書影

世界史 / おすすめ本レビュー

『警察の誕生』 書評 本のキュレータ 勉強会

近代以前、国家運営のコストは極めて抑えられていた。もちろん警察も例外ではなく、末端警察官は薄給にあえぎ、膨大な仕事に翻弄されていたという。 本書は、和洋を問わず、まずはそんな警察官たちの実態が語られる。江戸時代、薄給の下級官吏たる同心は、膨大な業務をこなすため、時代劇でおなじみの「目明し」や「岡っ引き」を雇う。薄給の同心が払える額はたかが知れているので、「目

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教養・雑学 / ビジネス

今野浩『工学部ヒラノ教授』(新潮社)  《2011.1.25刊》

ヒラノ教授、本名は今野博。金融工学の専門家である。 ヒラノ教授は「平教授」と書く。平社員ならぬ平教授になった著者は、筒井康隆『文学部唯野教授』(岩波現代文庫)に影響され、工学部の実態を人に知らしめんがために立ち上がった。権力闘争や誹謗中傷、セクハラ、アカハラオンパレードの新設文系大学と工学部は一味も二味も違うと鼻息荒く書き出したのだ。 著者は東大工学部を卒業

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おすすめ本レビュー

『警察の誕生 (集英社新書)』

警察という言葉を聞くと、ドラマや映画などで活躍する捜査追跡のイメージであったり、実際の生活では派出所のお巡りさん(巡査)であろうか。今でこそ印象は安心や憧れの対象となっているが、ここにたどり着くまでにはドロドロした歴史を歩んでいる。警察組織は王権や教会、都市といった様々な権力機構と密接な関係で誕生しており、本書では国家が繁栄する過程の過酷な中で誕生した警察の

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教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『切りとれ、あの祈る手を』

シュノーケリングするように読む人もいれば、深海ダイバーのように読む人もいる。私はシュノーケラーだが、著者は、断然後者である。読むという事は命を懸ける事だ。 思想系の本で感動するとは思わなかった。最後の10ページくらいまでは普通だった。なので、今更ながら、本書である。本書はきっと、市井に暮らす人も勇気づける。 以前、仕事が異様に暇だった頃、図書館で小林秀雄全集

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人物 / ビジネス

21世紀のロックスター 『フェイスブック 若き天才の野望』 デビッド・カークパトリック著 滑川海彦、高橋信夫翻訳

★★★★★ フェイスブックユーザーや起業家だけでなく、ウェブを使う人皆におススメ 「中国、インド、フェイスブック」 日本ではあまり浸透していないが、ユーザー数が5億人を越えた頃からフェイスブックは「国」と比べられる存在にまで成長している。昨年の8月にはYahoo!やGoogle(Youtube等も含む関連サイトの合計)の滞在時間を追い抜き( ソース )、最近

『寄生虫のはなし』 書影

生物・自然 / おすすめ本レビュー

『寄生虫のはなし』

久々に大当たりの本だ。今年のMY BEST 10におそらく入るだろう。夢中になってワクワクしながら読める本は少ないが本書はその一つだ。とあるアメリカの大学の寄生虫学の講義内容を本にしたのが本書である。ただし、その辺の生物理論や生物の特徴を羅列する教科書的な本とは全然違う。まず目次を見てみよう。「第6章 肛門をのぞき見る―わが子の」「第10章 反ユダヤ主義のサ

『警察の誕生』 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

『警察の誕生』

著者の菊池氏(明治大学理工学部教授)はオーストリア文学が専門である。「ヨーロッパ研究者がなぜ警察モノ?」と思われるかもしれないが、本書のねらいはヨーロッパで近代警察が誕生するまでの背景、さらには警察史を通じて見えてくる「新しいヨーロッパ史」を描き出すことにある。日欧の歴史モノやサブカルチャー好きの方にもおススメの一冊である。 本文は序章・江戸の警察組織から話

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サイエンス / おすすめ本レビュー

気がつけばウィルス研究者 『闘う! ウイルス・バスターズ』 河岡義裕 渡辺登喜子

★★★★☆ 豚インフルエンザ、口蹄疫に興味のある人はもちろん、研究職への道を考えている人にもおススメ 鳥の糞を追いかけてインドネシアの山奥まで行くこともあれば、徹夜で電子顕微鏡を見続け目をはらすこともあり、CIAにつきまとわれることもある。ウイルス・バスターズの闘う場所は研究室に限定されない。本書はそんなウイルス・バスターズと政治の関わり、彼らの生態と熱意、

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おすすめ本レビュー

『装丁問答 (朝日新書)』

装丁問答 (朝日新書) 装丁問答 (朝日新書)の他のレビューをみる» 長友啓典 朝日新聞出版 先日、成毛眞さん(元マイクロソフト社長)が主催する本の勉強会に参加してきました。 朝7:00の開催で早起きという意味でも貴重な時間になったので、熱い想いがさめないうちに記述。 著者はグラフィックデザイナーであり、本の装丁家だ。また東京造形大学客員教授であり、講談社出

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教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『飽きる力』

河本 英夫 全国一千万の飽きっぽい皆様、こんにちは。高村です。 書評も二回目ともなると疲れてきますね。フー。 私の飽きっぽさは折り紙つきだ。どれくらい飽きっぽいかを説明するのは、めんどくさいからやめておく。 会社の先輩は、あっちこっちフラフラしやがって、と言った。実に言い得て妙である。 母親に至っては「この子はくせ者なのよ」と言った。誰の教育の賜物だ。最近は

『警察の誕生』 書影

世界史 / おすすめ本レビュー

『警察の誕生』

日本では『踊る大捜査線』や『相棒』などの刑事番組ものが人気であるが、刑事が所属する警察がどういう組織で何を目的に活動しているのかをきちんと理解している人は意外と少ないのではないか。そもそも警察は何を目的に活動しているのだろうか。事件を解決することが目的だとか、犯人を捕まえることが目的と思った人は、間違いではないが、テレビ番組の影響を受けすぎているかもしれない

『日本の路地を旅する』 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

『日本の路地を旅する』

本書の「路地」とは被差別部落の意味である。著者は中上健次の小説に習い、被差別部落に「路地」という言葉をあて、部落が身近に存在することを指摘したかっという。確かに東京の外れに住む私は、関西と違い同和問題とは無縁で、被差別部落と聞いても、白土三平『カムイ伝』の印象しかないが、それは差別されない側の無自覚、無責任さなのだろう。 著者は大阪の被差別部落で生まれ育った

『書に通ず』 書影

アート・スポーツ / おすすめ本レビュー

『書に通ず』

著者の石川九楊(京都精華大学教授)は書家・書道史家である。主著に1991年『書の終焉』(サントリー学芸賞)、2002年『日本書史』(毎日出版文化賞)、2009年『近代書史』(大佛次郎賞)等がある。 本書は四部から成る。「第一部 書とはどういう芸術か」で「書は筆触の芸術」という著者独自の書論が述べられ、第二部から第四部で中国・日本・近代各書史論がまとめられてい

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教養・雑学 / 世界史

『警察の誕生』

菊池 良生 警察が、司法と分離している必然性はない。 過去には捕まえた時点でその人を裁く事が出来た時代もあった。恐ろしい話だ。 中世ゲルマンは最も恐ろしい。正々堂々と闘いを挑んで殺した分には「障害致死罪」であった。 自分を守るのは自分、極めてシンプルである。警察は、体制の転覆を防ぐ公安でしかなかった。 そこから見たら、むしろ現代の警察が奇跡である。警察はなぜ

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人物 / 世界史

『マニ教』

青木 健 昨年、 日本で「宇宙図」が発見されて ニュースとなったマニ教。 3世紀に中東パルティアで創始され、一時はアジアからヨーロッパまで勢力を広げ世界的な宗教となったマニ教であるが、徐々に勢力を失い、1600年頃には歴史から消滅した。現存する文献が少ないというハンディをものともせず、本書はそのような幻の宗教を多方面から色彩豊かに描写している。 妊娠中に「女

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おすすめ本レビュー

本のキュレーター

元マイクロソフト社長の成毛眞さんが主宰する本のキュレーター勉強会に 参加させていただく事になりました。 http://d.hatena.ne.jp/founder/20110105/1294206667 著書『 本は10冊同時に読め!―本を読まない人はサルである!生き方に差がつく「超並列」読書術 (知的生きかた文庫) 』 世の中には 言語/論理を軸とした左脳

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事件・事故 / おすすめ本レビュー

命を賭した報道 『暗殺国家ロシア 消されたジャーナリストを追う』 福田ますみ

採点:★★★★☆ ジャーナリズムに興味がある人はもちろん、権力に文字通り命懸けで立ち向かう姿を目撃したい人におススメ。 本書は暗殺国家ロシアで「不偏不党」「公正中立」なニュースを発信し続ける独立系新聞「ノーバヤカゼータ(ロシア語で新しい新聞の意)」の設立から現在までの奮闘の記録。なぜ彼らは同僚・部下が次々と暗殺されても、その活動を止めないのか、ジャーナリズム

はじめに&2010年に読んだ新刊本おすすめトップ10 書影

おすすめ本レビュー

はじめに&2010年に読んだ新刊本おすすめトップ10

面白い本を紹介することが本ブログの目的。自分自身ビジネスマンだが、ビジネスマンたちが日ごろあまり手にしない本をここでお勧めする予定(月に2回程度アップデート)。 一人前の「本のキュレーター」になれるよう今年1年間 成毛眞さんの勉強会 で勉強させてもらう。 2010年に読んだ新刊本おすすめトップ10は下記の通り。今年は残念ながら突出した本に出合えなかったので、

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人物 / おすすめ本レビュー

自分で考えて、自分で判断してください 『MORI LOG ACADEMY 』 森博嗣

採点:★★★★★ 仕事に対する新たな考え方・視点を得たい人、愉快な文章でにやにやしたい人、趣味をみつけたい人におススメ 森博嗣氏のブログがまとめられた本書は新刊ではない(1巻は2006年3月発行)が、とにかくめちゃくちゃ面白く、また、その内容が全く古くなっていないのでご紹介。 昨年末に日垣隆氏の 『こう考えれば、うまくいく。』 で本書の存在を知り1巻を購入し

『アルバニア・インターナショナル』 書影

おすすめ本レビュー

『アルバニア・インターナショナル』

昨年10月に「いま読んでいる本」をこのブログで紹介した。その中に『アルバニア・インターナショナル』という無茶苦茶にマニアックな国を紹介した本があった。後日、その本の編集者であるハマザキカク氏とツイッターで知り合った。いまだにお会いしたことも会話したこともないのだが、同族であることは確実だ。とりあえずご本人のブログから自己紹介をコピペしてみよう。 「社会評論社

『沈没船が教える世界史』 書影

おすすめ本レビュー

『沈没船が教える世界史』

水中考古学の入門書である。著者は神奈川県生まれの35歳。テキサスA&M大学博士課程に在学中だという。これからを期待できそうな書き手だ。語り口によどみがなく、易しく書いているにもかかわらず、内容は濃くて1行の無駄もない。 水中考古学が研究対象とするのは「遺物」であり、おもに沈没船であるようだ。アレキサンドリアなど海に沈んだ古代遺跡もあるのだが数は少ない。本書に

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おすすめ本レビュー

『芸術闘争論』村上隆

本書は世界のアート界で活躍する筆者が芸術を志す新人アーティストに向けたメッセージだ。 筆者は世界を視野にいれた芸術活動においては、グローバル・ルールを知らないで制作していても無駄であると述べている。同時に芸術の世界で必要なのはバトロンがいて成り立ってきた資本主義社会の背景とルールを知ることと、コンテクストにより自分の作品を武装し付加価値を身につける事だと諭す

『速記者たちの国会秘録』 週刊朝日 12月31日号 「ビジネス成毛塾」掲載 書影

おすすめ本レビュー

『速記者たちの国会秘録』 週刊朝日 12月31日号 「ビジネス成毛塾」掲載

1953年、自由党総裁で首相の吉田茂が社会党議員に「バカヤロー」と言ったために、内閣不信任案が可決され、解散総選挙に追い込まれた。てっきり吉田茂が国会の演説台からバカヤローと叫んだものだと思っていたのだが、じつは呟きのようなものだったらしい。しかし、速記者には聞こえたために議事録に記録され、ついには日本の政局は自由民主党結党までの道のりをたどることになった。

年末年始の人文系読み物6冊 書影

おすすめ本レビュー

年末年始の人文系読み物6冊

科学読み物だけでは物足りないという方のために人文系で買った本を紹介してみよう。 『ナチ略奪美術品を救え』 この分野では同じく白水社から『ヨーロッパの略奪』が出版されている。これを持って白眉とするべきだと思うのだが、なにしろ5000円を超える高額本である。とはいえ本書も3360円だ。モニュメンツマンとははじめて知った言葉だ。 『日本の刺青と英国王室』 これまた

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2010年のベスト10(本)

今年読んだ本の中で、2010年に出版されたもののベスト10。 読んでてワクワク、ドキドキしたものランキング。 文藝春秋の翻訳にはよいものが多かったなぁ。TOP3は誰が読んでも楽しめるので未読の人は是非。 第10位 第9位 第8位 第7位 第6位 第5位 第4位 第3位 第2位 第1位

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サイエンス / おすすめ本レビュー

王様の経済学 『経済物理学の発見』 高安秀樹

採点:★★★☆☆ 経済学って科学なの?と思っている人におススメ 経済物理学(エコノフィジックス)の日本における開拓者による一冊。フラクタルに興味を持ち、 禁断の市場 (拙ブログ) のマンデルブロにも師事したこともあるようだ。 ■あらすじ 自然科学の様々な分野で天才性を発揮していたマンデルブロが経済学を専門としていることが ブラック・スワン のタレブには不思議

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民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

他人の立場にたつということ 『黒檀』 カプシチンスキ著 工藤幸雄/阿部優子/武井摩利訳

採点:★★★★★ 2010年のベスト1。2010年どころか、アフリカもの、ルポルタージュものでもNo.1。どんな人にも手放しでおすすめ!! 2010.9.26付けの日経書評で知り直ぐに購入したが、読み終わるのがもったいなく、3ヶ月くらいかけてちまちま読んだ。池澤夏樹氏による世界文学全集の中の一冊だが、本書はフィクションではなく、ポーランド人ジャーナリストのリ

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サイエンス / おすすめ本レビュー

ランダムを生み出す規則 『禁断の市場』 ベノワ・B・マンデルブロ、リチャード・L・ハドソン著 高安秀樹監訳

採点:★★★★☆ 金融工学はもちろん、データを見る」ことと「モデルをつくる」ことの関係を考えることに興味がある人にもおススメ 色んな人をこき下ろすタレブが手放しで賞賛するマンデルブロの研究成果・人生をWSJの記者が一般向けにまとめた内容。巻末の注釈にちょこちょこ数式はあるものの、非常に解かり易くフラクタル理論の概要が伝えられている。しっかりしてみようかなー

『選択の科学』 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

『選択の科学』

著者は盲目のシーク教徒である。彼女は1997年にスタンフォード大学から社会心理学の分野で博士号を取得している。翌年「Choice and its Discontents」(選択と不満)という論文発表し、実験社会学会からベスト論文賞を獲得した。この論文こそが彼女の出世作であり、多くの企業が利用する理論となった。 この通称「ジャム研究」を誤解を恐れずに1行でまと

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医学・心理学 / おすすめ本レビュー

赤ちゃんのような大人になれ! 『哲学する赤ちゃん』 アリソン・ゴプニック 青木玲訳

採点:★★★★☆ 子育てに悩む人だけでなく、イノベーションを生み出す発想法に興味のある人にもおススメ 本書を読んでいると、 大人げない大人になれ! のことを思い出した。赤ちゃんは我々が従来抱いていたイメージ(泣くニンジン)とは大きく異なるものの見方、考えをしている。ある部分では大人と同じであり、ある部分では全く異なる。これまでに聞いたこともないような実験や事

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生物・自然 / おすすめ本レビュー

料理が脳をでかくする? 『火の賜物 ヒトは料理で進化した』 リチャード・ランガム 依田卓巳訳

採点:★★★★☆ 人間の進化はもちろん、健康食品や豊かな食生活に興味があるヒトにおススメ 今年は進化学の本が面白い。 BORN TO RUN (拙ブログ) に始まり、 一万年の進化爆発 (拙ブログ) 、 黒人はなぜ足が速いのか(新潮選書) や 脳を鍛えるには運動しかない! (拙ブログ) も面白かった。本書と併せて読めば、学生時代に習った”進化”の概念は随分塗

『「お笑い」日本語革命』 プレジデント12.13号掲載 書影

おすすめ本レビュー

『「お笑い」日本語革命』 プレジデント12.13号掲載

この書評を書くために確認したいことがあって、著者の代表作である『全国アホバカ分布考』をまた読み始めてしまった。1993年に出版された本である。単行本と文庫本で合わせて3冊も持っている。もっともお気に入りの本の一冊なのだ。この本は難解な柳田國男の「方言周圏論」を、「探偵!ナイトスクープ」というバラエティー番組の中で、視聴者の笑いを誘いながら実査したノンフィクシ