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生物・自然

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343記事

『生物のなかの時間』 書影

生物・自然 / おすすめ本レビュー

『生物のなかの時間』

いくつになっても心は中2だ。生きてるってどういうこと?時間ってなに?僕はだれ?君はどこ?クマムシってクマ?それとも、ムシ?本書によれば、クマムシは「緩歩動物門に属する、体長1ミリ内外の小動物」だ。ユルく歩く動物モン。HONZメンバーもみんな大好きクマムシ。乾燥にさらされると、変身して呼吸も代謝も止めてしまう。そうなったが最後、真空・高温・低温・高圧・X線も大

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生物・自然 / おすすめ本レビュー

『稲作革命SRI -飢餓・貧困・水不足から世界を救う』

著者 : J-SRI研究会 出版社 : 日本経済新聞出版社 発行日 : 2011/9/23 タイトルがストレートすぎると、つい腰が引けてしまうのは僕だけだろうか?しかし、勇気を持って本書を手に取ってみた。少なからず大学時代に農業に関わっていた身として、本書に登場する稲作革命について読むまで知らなかったことを恥ずべきだった。表紙の左と右の稲の大きさの違いを見て

『種子のデザイン』 書影

生物・自然 / おすすめ本レビュー

『種子のデザイン』

季節はずれの話題で申し訳ないが、畑で完熟させたスイカはめちゃくちゃうまい。皮に近い白い部分が薄くなり、あとはすべて赤く熟し、濃厚な味わいで甘い。すなわち、皮に近い部分がかじっても、瓜っぽい、青臭い味はせず、中心部と同様に甘いので、皮ギリギリまで幸福な気持ちで食べることができる。 店には出回らない。畑をやっている人間だけが味わえる贅沢、ということで、我が家でも

『ペンギンのしらべかた』 書影

生物・自然 / おすすめ本レビュー

『ペンギンのしらべかた』

ペンギンはお茶の間の人気者である。ドン・キホーテやJR東日本のSuicaなどさまざまな場面でキャラクター化されたその姿を目にするし、旭山動物園冬の名物「ペンギンの散歩」には黒山の人だかりができる。我々はペンギンのどこに惹かれるのだろう。短い足でヨチヨチ歩く姿が幼子を連想させるのだろうか、その流線型のフォルムに進化の美しさを感じるのだろうか、とにかく多くの人を

著者インタビュー 『ダチョウ力』 塚本康浩氏(その2) 書影

生物・自然 / 著者インタビュー

著者インタビュー 『ダチョウ力』 塚本康浩氏(その2)

<「インタビュー(その1)」はこちら 先週末にお届けした『ダチョウ力』の塚本先生のインタビューの続きです。何しろ三連休の最終日の夜です。誰も読んでくれないかも知れませんし、読むと明日仕事に行きたくなくなるかも知れません。でもアップします。『ダチョウ力』はその後amazonでの新刊は在庫切れとなってしまいましたが、他のネット書店やリアル書店では購入可能なはずで

『日本の分水嶺』 書影

生物・自然 / おすすめ本レビュー

『日本の分水嶺』

著者の名前に見覚えのある人はいるかも知れない。日本のファシリテーションの第一人者であり、 『ファシリテーション入門』 をはじめとし、その分野の本をいくつも出している。 その彼のもう一つの肩書き(?)は「分水嶺ハンター」である。 雨となって落ちてきた水が、異なる水系に分かれていく境界のことを分水界といい、それが山の稜線に沿っていることが多いため、分水嶺と呼ばれ

著者インタビュー『ダチョウ力』塚本康浩氏(その1) 書影

生物・自然 / 著者インタビュー

著者インタビュー『ダチョウ力』塚本康浩氏(その1)

HONZの元となった本のキュレーター勉強会が立ち上がる少し前、われわれ「キュレーター見習い」のあずかり知らぬところで、成毛眞と書評家の東えりかが密会(?)した(らしい)。そのときに二人の間でおもしろかった、と意見が一致して大いに盛り上がった一冊の本がある。それがこちら、である。 装丁も最高にいいし、内容は文句なく面白い。 成毛のレビュー には、2009年の「

『なぜシロクマは南極にいないのか 生命進化と大陸移動説をつなぐ』 書影

生物・自然 / おすすめ本レビュー

『なぜシロクマは南極にいないのか 生命進化と大陸移動説をつなぐ』

『 種の起源 』のチャールズ・ダーウィン、大陸移動説のアルフレート・ウェゲナー、『 銃・病原菌・鉄 』のジャレド・ダイアモンド、『 知の挑戦 』のE・O・ウィルソン。 言わずと知れた、生物学、社会学、人類学において通説を覆した知の巨人たちであるが、その功績の偉大さ以外にも共通点があることをご存知だろうか。彼らはそれぞれの分野で大きな業績を残す前に動植物の地理

「幻の生き物」ベスト3 書影

生物・自然 / マニアックな3冊

「幻の生き物」ベスト3

現実と空想の間(あわい)にあるような物や出来事が好きだ。絶対にないとはいえない輪廻転生、地球人以外の生き物、未だ証明されない人間の能力、などの本はいつの間にか手が出てしまう。というわけで、私のマニアックな3冊のテーマは「いるのかいないのか未確認生物」である。 最近書店を歩いていて呼び止められた本がある。棚ざしの片隅が光っているように見えたのだ。それがこれ。

「子どもと一緒に読める」ベスト3冊(クジラ編) 書影

生物・自然 / マニアックな3冊

「子どもと一緒に読める」ベスト3冊(クジラ編)

大人も楽しめる子供向けの3冊を紹介する。テーマはクジラ。子どもを将来クジラやイルカの専門家にさせようと目論んでいる大人は即買いものばかりだ。 まず一冊目は、2011年の読書感想文コンクール課題図書にも選ばれている『クジラと海とぼく』。クジラはなぜ人間や船に近寄ってくることがあるのか、著者がどうやって海洋学者になったか等、大人も時間を忘れて読みふけってしまう内

『究極のクロマグロ完全養殖物語』 書影

生物・自然 / おすすめ本レビュー

『究極のクロマグロ完全養殖物語』

2011年7月26日、震災以降休止していた築地市場におけるマグロの競り見学会が再開された。震災前140名であった予約枠は120名に縮小されているが、再開初日の参加者は予約枠の半数程度の70名に留まっている。日本政府観光局の推計によると、本年6月の訪日外客数(外国人旅行者数)は昨年同月比で36.0%も減少しているので、この辺りの影響が大きいのかもしれない。観光

『世界をやりなおしても生命は生まれるか?』 書影

生物・自然 / おすすめ本レビュー

『世界をやりなおしても生命は生まれるか?』

1961年4月12日が何の日かご存知だろうか。この日はソビエトのヴォストーク1号によって人類が初めて宇宙に飛んだ日であり、「世界宇宙飛行の日」として記念日にもなっている。 「その日」に生まれた著者は、自分が宇宙に行くことを当然と信じて子供の頃から宇宙飛行士を目指すも、敢え無く宇宙飛行士選抜試験に落選してしまう。宇宙飛行士選抜試験の独特の内容は 『ドキュメント

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生物・自然 / おすすめ本レビュー

『地球白書2010-2011』

僕が入学した北海道大学農学部は一年時に英語を一単位でも落とせば、留年が決定するという理不尽な制度。もちろん、何人も毎年振り落とされていく。軽やかに「 インディ・ジョーンズのテーマ 」を歌いながら、「不可」を軽快に出すアメリカ人。レイチェル・カーソンの『沈黙の春』の原文がテキストだった厳しい女史の授業もあった。あまりにも、過酷だった。 「飢餓と飽食」を胸に大学

『乾燥標本収蔵1号室』 書影

生物・自然 / おすすめ本レビュー

『乾燥標本収蔵1号室』

先日、飲んでいる最中に電話が鳴り、某誌編集者から、いきなり翌日締切りで書評原稿を書いてくれ、と言われてしまった。うっかりして、依頼を忘れていたらしい。そのとき読んでいたのがちょうどこの本。 というわけで、この本は、そもそもこのブログ書評のために読んでいたのだが、急遽雑誌にも書くこととなった。同じ本を二度取り上げることになったが、ご容赦を。 著者は、 『 Tr

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あなたは何の一族? 『遺伝子医療革命』 フランシス・S・コリンズ著 矢野真千子翻訳

★★★★☆ 最新の遺伝子医療に興味のある人はもちろん、私たちの命に何が書いてあって何が書いてないのか興味のある人にオススメ 自分たちが何の一族かを知るための方法は色々あるが、最近はその選択肢が急速に増えているようだ。アメリカには個人向けの民間DNA検査サービス企業が多数あり、数百~数千ドル程度の金額で自分の遺伝子を読むことができる。遺伝学の権威である著者は偽

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冒険者たちのいるところ 『巨大翼竜は飛べたのか』 佐藤 克文

★★★★★ 恐竜好きはもちろん、科学的仮説検証的思考方法に興味のある人にもおススメ 「雛を育てている鳥はどれくらいの餌を巣に持ち帰っているのか」を知るためには、何を調べればよいだろうか。餌を取りに行く前と後で体重を計ることができればよいが、体重を量った鳥が都合よく餌を採りに行ってくれるとは限らないし、そもそも同じ個体を2度捕まえるのは大変だ。 最も確実な方法

『寄生虫のはなし』 書影

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『寄生虫のはなし』

久々に大当たりの本だ。今年のMY BEST 10におそらく入るだろう。夢中になってワクワクしながら読める本は少ないが本書はその一つだ。とあるアメリカの大学の寄生虫学の講義内容を本にしたのが本書である。ただし、その辺の生物理論や生物の特徴を羅列する教科書的な本とは全然違う。まず目次を見てみよう。「第6章 肛門をのぞき見る―わが子の」「第10章 反ユダヤ主義のサ

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料理が脳をでかくする? 『火の賜物 ヒトは料理で進化した』 リチャード・ランガム 依田卓巳訳

採点:★★★★☆ 人間の進化はもちろん、健康食品や豊かな食生活に興味があるヒトにおススメ 今年は進化学の本が面白い。 BORN TO RUN (拙ブログ) に始まり、 一万年の進化爆発 (拙ブログ) 、 黒人はなぜ足が速いのか(新潮選書) や 脳を鍛えるには運動しかない! (拙ブログ) も面白かった。本書と併せて読めば、学生時代に習った”進化”の概念は随分塗

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『捕食者なき世界』 ウィリアム・ソウルゼンバーグ

採点:★★★★★ 2010年科学読み物で現在のところNo.1の面白さ!生物多様性に興味があるひとには特におススメ 生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の開催を目前に控えて、文藝春秋が立て続けに良書を翻訳出版している。 地球最後の日のための種子 と併せて読めば、「多様性」の「重要性」が理解できる。本書にある図版は原著にはないものらしく、文藝春秋エライ

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小麦畑のバイキング 『地球最後の日のための種子』 スーザン・ドウォーキン

採点:★★★★★ 「食べる人」つまり、全ての人におススメ。科学的な面はもちろん、1人の男の冒険譚としても面白い。 ■あらすじ プロローグは1998年ウガンダで発生したUg98の発見からスタートする。Ug98は小麦を襲う伝染病であり、防御遺伝子を具えているはずの小麦の標本をも圧倒し、その壊死率は80%にも達していた。 農家は「最大収穫量」を目指して、最も収穫量

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安全でも安心じゃない 『食の安全と環境 「気分のエコ」にはだまされない』 松永和紀

採点:★★★★☆ 「私は有機野菜食べてるから長生きできる!」って思ってる人にはおススメ。 副題が示すとおり、食に関する「気分のエコ」が間違っているだけでなく、いかに害を及ぼすかをデータを基に明らかにしていく。巷に溢れる「地産地消」「有機農業」などのキーワードを軸に、これまでとこれからの農業・食料について概観する一冊。 ■あらすじ 「気分のエコ」に対抗するため

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ありからでも学べる 『群れのルール』

採点:★★★★☆ 組織論や集合知に興味がある人におススメ。自然の偉大さに圧倒されます。 一匹一匹では何も考えずにただ餌を運んでいるだけのように見える蟻が、何故道を間違えずに巣に辿りつけるのか?何故あんなに複雑な巣を作れるのか?個体としてみるとなんてことない生物が集合としては非常に優秀なシステムとして働く。そのシステムは人間の世界に応用可能であり、既に実践は進

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『一万年の進化爆発』

採点:★★★★☆ 「人間」に興味ある人におススメ。論理展開が難解な部分も多いので、興味あることのつまみ喰いでも楽しめる。 ここのところ生物の「進化」にはまって様々な本に手を出しているが、本書を読んでから他の本を読むと様々な事象を理解しやすくなるかも。この手の本は最近面白いものがどんどんでている。例えば、加速する肥満( 書評 )や 強い者は生き残れない や広い