
『死の貝 日本住血吸虫症との闘い』著者、小林照幸にあの頃のこと訊く
小林照幸『死の貝 日本住血吸虫症との闘い 』(新潮文庫)が注目されている。4月24日に上梓されて以来、現在4刷、累計2万6千冊のスマッシュヒットだ。26年前の1998年に出版された本が、なぜいまこんなに注目を浴びているのか。以前より小林照幸の本を”激推し”してきた東えりかと、医学者・仲野徹が話を聞いた 仲野 『死の貝』は昔読んだ記憶があったけれど、文庫化され
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小林照幸『死の貝 日本住血吸虫症との闘い 』(新潮文庫)が注目されている。4月24日に上梓されて以来、現在4刷、累計2万6千冊のスマッシュヒットだ。26年前の1998年に出版された本が、なぜいまこんなに注目を浴びているのか。以前より小林照幸の本を”激推し”してきた東えりかと、医学者・仲野徹が話を聞いた 仲野 『死の貝』は昔読んだ記憶があったけれど、文庫化され

幸福に生きていくには、『すばやく変化に気づき、最適に対応するための人生戦略』が必要だ。そう力強く説く認知心理学者・神経科学者であるアデレード大学エレーヌ・フォックス教授へのインタビュー。きっと生き方を変えるヒントが見つかるはず! 仲野 長い間、科学者として生活してきました。まずその立場から申し上げたいのは、「切り替える力(スイッチクラフト)」―必要な時には躊

2021年に発売され、人類の希望をあらためて世に問うた『Humankind』。オランダの若き知性が著した一冊は、その後話題を呼び、この度4万部の部数を突破をしたという。著者のルトガーブレグマン氏に、HONZ仲野徹が迫る!(HONZ編集部) 仲野 「ほとんどの人間は基本的に本質的にかなり善良だ」——ブレグマンさんは『Humankind 希望の歴史』で、こう主張

すでに5万部に届く勢いだというドキュメント・ノベル『邦人奪還 自衛隊特殊部隊が動くとき』は、 そのあまりのリアルさが話題になっているとか。 そこでも垣間見える特殊部隊員の日常は、破天荒で、 やることなすこと同じ世界の住人なのかと驚くことばかり。 成毛眞代表も興味津々だ。こういった小説がなぜ売れるのか、 必要とされるのか。HONZならではのベストセラー検証!(

北朝鮮でクーデター勃発! ミサイル発射を企む北の軍部に対し、米国がピンポイント爆撃へ。しかしその標的そばには、日本人拉致被害者がいるとの情報。自衛隊特殊部隊は、彼らを救出することはできるのか――? そんなシミュレーションをし、あまりのリアルさが話題になっているドキュメント・ノベル『邦人奪還 自衛隊特殊部隊が動くとき』の著者に聞く!(HONZ編集部) 成毛 現

“日本以外でも納豆が食べられていたの?納豆にこんなにすごい背景があるなんて!”と衝撃を与えた 『謎のアジア納豆 そして帰ってきた〈日本納豆〉』 から4年。前作で解き明かしきれなかった異国の納豆の正体を、完全に明らかにした驚天動地のノンフィクションがいよいよ発売された。 発売直前のある日、新潮社の会議室を高野秀行さんは一日ジャックしていた。リモートを含め取材が

誰もが行きつく人生の終着点、死というゴールがすぐそこに見えている人は、何を考えているのだろう?ロサンゼルス在住の写真家、アンドルー・ジョージは「死ぬ前の自分にとって大事なことは何だろう」と考えた。 カリフォルニアにあるプロヴィデンス聖十字架医療センターに入院する緩和ケアを受ける患者たちひとりひとりに対峙し、写真とともに彼らの考えや歴史を語ってもらう試みは2年

いきなりだが、私は自分の頭に自信がない。HONZに学生メンバーで入って早8年。8年の月日は早く、気付けば社会人5年目になっていた。少しずつ仕事を任されるようになったが、「考えて動く」ことの難しさを日々感じている。そして私は心のどこかで同志と呼べる仲間を探している。そして、同志に伝えたい。私たちだって、頑張れば、何かしらになれるってことを。そして、この世には話

ーもう一冊の新刊『女たちのテロル』も面白く拝読しました。100年前に自ら権利を勝ち取るために命を懸けて戦った女性たちがいたことを知ってなんかやらなくちゃいけない、と焦る気持ちちになりました。実は本を読んですぐ「文子と朴烈」を見に行ったんですよ。本から得た情報と映像が放つリアリティで息が詰まりそうになりました。 ブレイディ: それは作品にとって本望ですよ。主役

ー私はブライトンという町について全く知らなかったので、地図から探してみたのですがロンドンの南なんですね。 ブレイディ :そう、繁華街は海の近くにありますが、うちは海からバスで2・30分くらい離れたところの高台です。海辺はもともとリゾートで、ゲイカルチャーがさかん。ヒップで、おしゃれな店がたくさんある場所です。芸能人が別荘を持っていたり、芸術家たちなどが移住し

―発売3日で大増刷だそうですね。おめでとうございます。編集部から見せていただいた、書店員さんからの熱い反応はすごいですね 。 ブレイディみかこ(以下、ブレイディ) :ありがとうございます。皆さん熱心に読んでくださって嬉しいです。 ―この本を読み終わって思ったのは「こんな息子、欲しいなあ」でした。聡明で、ちょっとシャイで、彼の成長や事件を、近所のおばちゃんみた

さて、4回にわたってお送りした本連載( ①シャークジャーナリストは、死を覚悟した! ②サメのふしぎと、謎とロマンの古代ザメ ③サメは安全?サメはおいしい? ④インドネシアで危機一髪!?……ガチで「ほぼ命がけ」 )。いかがでしたか? 最後に番外編として、沼口さんのサメイベントに参加してきたレポートと、取材直後におこったシャーク・セレンディピティ体験、そして沼口

その日、電車に揺られながら、ぼくは迷っていた。これから会う相手にどんなスタンスで話を訊けばいいのか悩んでいたのだ。待ち合わせ場所は新宿小田急百貨店。この中にある書店で、山田ルイ53世の『一発屋芸人列伝』の発売を記念したトークショーが予定されていた。 『新潮45』連載時に「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」を受賞した本書は、発売前から重版がかかるほど評判が高く

さて、 ①シャークジャーナリストは、死を覚悟した! ②サメのふしぎと、謎とロマンの古代ザメ 、 ③サメは安全?サメはおいしい? と続き、そろそろ終わりかなー、と雑談モードになったころ。本日最大の衝撃話が沼口さんの口から語られた……。 沼口 : ドバイでサメを食べたときに、じつは私、すごい痴漢にあってるんですよ。ドバイって治安が良くて、夜でも若い女の子が普通に

『ほぼ命がけサメ図鑑』の著者・沼口麻子さんとのお話も佳境。 ①シャークジャーナリストは、死を覚悟した! ②サメのふしぎと、謎とロマンの古代ザメ 、に続く、第3回。さらにディープなサメ話は続きます。 塩田 : チョウザメやコバンザメは、じつはサメではないんですが、よくサメと混同されますよね? 沼口 : ええ、でも和名に「サメ」とついているので、それはしかたない

さて、 その①では「シャークジャーナリスト」という仕事についてうかがいましたが 、今回はサメそのもののおもしろさを中心に、沼口さんへのインタビューを続けます。 塩田 : ご著書『ほぼ命がけサメ図鑑』を読んで、サメすごいって思ったところがいろいろあって。 そのひとつが「サメの第六感」と言われる、ロレンチーニ器官。人間にないからわからないんですが、どういうものな

やばい、遅刻だ! 必死で走る私。バッグの中には、『ほぼ命がけサメ図鑑』。 その日私は、世界でただひとりのサメ専門ジャーナリスト(シャークジャーナリスト)であり本書の著者でもある、沼口麻子さんと会う約束をしていた。が、池袋駅前で道に迷ってしまっていた。 サメ――海に行ってもお会いしたくない生物の代表格。「凶暴な海のハンター」というイメージをもつ人も多いことだろ

去る1月中旬、こんなメールが筆者のもとに届いた。「追加取材をしませんか」 柏書房の編集部からのものだった。文面によれば、筆者が年初にHONZで書いた 『「日本の伝統」の正体』(藤井青銅/柏書房)のレビュー を皮切りに、正月中にAmazonは在庫切れ、紀伊国屋新宿本店では完売、記事を見た他書店からも追加注文がぞくぞくと入ってきている……という状態だったそうだ。

『いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件』は、2007年に起きた凄惨な強盗殺人事件を、被害者の磯谷利恵さんの人生を軸にたどったノンフィクションだ。すでに HONZでもレビューが掲載され 、大きな話題を呼んでいる。これまで4作の作品を書いてきた大崎善生さんは、5作目の題材に選んだ本作を「作家人生のピリオド」とまでいう。その言葉の裏側には、どのような思いがあったのか

2015年のHONZが、全力でレコメンドする『冒険歌手 珍・世界最悪の旅』。あらためて冷静に振り返ると、この本に関しては何から何までヘンである。 真っ先にレビューを書いた 塩田春香は、 朝会で紹介した時 から様子がヘンだったし、続いて レビューを書いた仲野徹 はいつもと変わらぬように見えるが、元々ヘンな人である。強烈なキャラクターを誇る藤原隊長、そして若き日

インタビューも後半に差し掛かるにつれ、ずいぶんと熱気を帯びてきた。実は序盤の頃は顔のパーツの彫りの深さや、青き瞳の鋭い眼光にばかり目を奪われていたのだが、話し込んでいくとずいぶんと分かり合えるポイントも見つかってくる。そして、HONZ読者の多くの人が悩んでいるであろう「読書習慣」にまで話は及んだ。(インタビューの前半は こちら 、書評は こちら ) 内藤 :

かつて「デザイン」という言葉は特定の才能を持つ限られた人だけのものであり、かつキャンバスの中に閉じられた言葉であった。だが「デザイン」の概念は、次第にキャンバスの外にも適用され出し、今では多くの人に「計画する」ことや「構想する」ことを指す言葉として使われるようになっている。 同じように、ここ数年で急速に変化を遂げている概念として、「ゲーム」という言葉があげら

早いもので、今年も既に半分が終わろうとしている。今年上半期に出会った様々なノンフィクションたち。その中で、今でも頭の中からこびりついて離れぬくらい鮮烈な印象を残した一冊がある。それが、 本書『黒い迷宮 ルーシー・ブラックマン事件15年目の真実』 だ。 ルーシー・ブラックマン事件は、2000年7月に英国航空の客室乗務員が失踪し、7ヶ月後に神奈川県三浦市の海岸近

地上最強の生物「クマムシ」を長らく研究されてきたクマムシ博士こと、堀川大樹氏。最新刊『クマムシ研究日誌』では、クマムシとの出会いから研究の最前線まで幅広く紹介されているが、将来的には「クマムシ研究所」の設立も目指しているという。今回は、クマムシ研究の未来について伺うべく、研究室へとお邪魔してきた。聞き手は、新編集長・内藤 順と新メンバー・柴藤 亮介。話は盛り

― 今回のチャスラフスカさんが来日されましたが、スケジュールは非常にタイトだったとうかがいました。どれくらい滞在されていたんですか? 長田 約1週間でした。ちょうど台風が来ていて新幹線も飛行機も動かない、という日に九州の大分に行かなくてはならなくて、長時間の移動になってしまいました。気の毒なことをしました。大分には「大分チェコ日本友好協会」というものがありま

― 2020年の東京オリンピックか決まった今年、本書が出たことは大変意味があると思います。長年、ベラ・チャスラフスカさんへ取材され、本人があまり明らかにしたくないこともたくさん書かれています。最初の頃、ベラさん反応はどうでした?快く応じてくださったんでしょうか。 長田 一番驚いたのは、日本で3冊も出ていた彼女のことを書いた本の内容を知らなかった、ということで

79-96年に北関東で5人の少女が殺害、行方不明になった事件。この5つの事件に連続性を見出し、真犯人に迫ったのが本書だ。5件の事件のひとつが「足利事件」。著者はDNA型鑑定に着目した調査報道で、服役していた菅家利和さんの冤罪の立証を支えた。一方、DNA型鑑定に注目したことで、九州で2人の女児が殺害された飯塚事件の判決にも疑問を持ち、取材に乗り出すが、そのこと

グーグルやビル・ゲイツなどから支援を受ける カーンアカデミー 、就職ランキング全米No.1の Teach For America など、EdxTechを中心に教育の未来形を指し示す本の出版が相次いでいる。その中で「 ドラゴン桜 e-Education 」を展開する大学生の若き起業家・ 税所篤快 が2冊目の本を出した。いわゆる社会起業と呼ばれる領域でも、税所氏

世界中が中二病に悩んでいる。思春期の少年を持て余し、どうしたらいいか途方に暮れている親御さんも多いだろう。同じ悩みを共有し、多くの同感を得て24か国語に翻訳された『父と息子のフィルム・クラブ』の著者にインタビューの機会をいただいた。HONZ 内藤順のレビュー とミステリマガジン12月号に書いた 私のレビュー を先に読んでいただくと解りやすいだろう。
ゼロからトースターを作ってみた なんとも言い難い魅力を持った不思議な本だ。 東えりかのレビュー を参考にしてほしいが、要するに、イギリスの学生がトースターを自作した、という話だ。ただし、「ゼロから」と謳っているだけあって、その「自作深度」はおそろしく根源的に深い。例えば鉄の部品を作るため、著者は鉱山まで鉄鉱石を拾いに行き、自宅で精錬することから始める、という

仲野徹による岡田斗司夫氏へのインタビューの後編です(前編は こちら )。まず、 『オタクの息子に悩んでます』 を読み、また仲野徹による このレビュー に目を通してからこのインタビューを読むと、何倍も楽しめますよ。 今回の後編では、徐々に本の内容を離れて、雑談の様相に。そんな雑談を掲載できてしまうのもウェブのいいところ、雑談のなかに面白い言葉が散りばめられてい

仲野徹が「古典的名著、デール・カーネギーの『道は開ける』 に匹敵すると言っても過言ではない」と絶賛し、HONZでも大きな反響があったのが このレビュー 。本の売れ行きも好調で、何度も重版がかかっているという。 レビュアーの仲野は、かねてから朝日新聞連載の人生相談「悩みのるつぼ」における岡田斗司夫氏の回答の大ファンで、本書の元になった、大阪のNHK文化センター

世界を前に前に推し進めようと理想を掲げ、社会を煽動し、時代を先導しようと自ら行動する活動家、そんな印象をジェレミー・リフキン氏の これまでの著作 を眺めていると感じる。そして、今回はその集大成とも言えそうな『第三次産業革命』と銘打った書籍を出版、日本でもつい3ヶ月前に出版されました。 書評はこちらから 。 第三次産業革命は世界中に散在する課題を解決するために

インタビューその1はこちら! 成毛 なんだか面白そうな本がありますね。(一冊手にとって) えーっ(笑)。 仲野 ああ、『まんが医学の歴史』ですね。講義の小ネタ用に使ってます。どのくらい売れているのか知らないけど、ものすごくよく書けてますよ、これ。 成毛 (本をめくりながら)あー、ヒポクラテスの誓いから始まってずっと…… 仲野 分子生物学のことも書かれていて、

「おそろしいことを発見した。HONZおすすめの本をAmazonでぽちると、HONZ の別の本を薦めてくる。ということは、けっこうな数のHONZ中毒者がAmazonでぽちらされているということだ。そのうち無限連鎖講防止法適用されるかもしれん」 わがHONZに対して、とある研究者から、上記のような言葉が投げつけられたのは3日前のこと。あの『白い巨塔』に登場する浪

<「インタビュー(その1)」はこちら 先週末にお届けした『ダチョウ力』の塚本先生のインタビューの続きです。何しろ三連休の最終日の夜です。誰も読んでくれないかも知れませんし、読むと明日仕事に行きたくなくなるかも知れません。でもアップします。『ダチョウ力』はその後amazonでの新刊は在庫切れとなってしまいましたが、他のネット書店やリアル書店では購入可能なはずで

HONZの元となった本のキュレーター勉強会が立ち上がる少し前、われわれ「キュレーター見習い」のあずかり知らぬところで、成毛眞と書評家の東えりかが密会(?)した(らしい)。そのときに二人の間でおもしろかった、と意見が一致して大いに盛り上がった一冊の本がある。それがこちら、である。 装丁も最高にいいし、内容は文句なく面白い。 成毛のレビュー には、2009年の「

でかすぎるイメージを持たなければ一歩踏み出せる 都心にでかいオフィスを持つ起業って大変だよね。たぶん自分の金じゃ出来ないです。出資者のところを事業計画書を持って回って、人に何百万円も出資してもらうなんて、とてもじゃないけど俺はできない。 だって、自分しか信用できないことにこそ賭けたいから起業するんでしょ? ぱっと説明して、人が賛同してくるようなアイデアっても

タイツくん 哀愁のジャパニーズドリーム 週刊SPA!などの雑誌メディアでおなじみの タイツくん 。名前を知らなくても、一度見たら忘れない全身タイツ姿のイラストに、仕事や恋愛の本質をピンポイントで突くひと言が添えられた励行カードを覚えている人は多いと思います。 本書は、イラストレーター高橋潤と共にタイツくんを生み出した、松岡宏行さんの起業の経験を語ったもの。