
『本当のモテ期は40歳から』 殿方へ贈る、珠玉のエチケット教本
外見・性格、自分が周りからどう思われているのか。日頃ズバリと指摘されるような機会もナカナカないが、実際言われるとイラッと来てしまうのが人情というもの。そんなときは本書を取り出し、指差し確認も悪くない。自己啓発書も使い様、読んで楽しく使い手もあるこの一冊をご紹介したい。 おじさん臭く見えてしまう髪型と、若々しく見える髪型の違い、それは、 頭頂部(トップ)と横の
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外見・性格、自分が周りからどう思われているのか。日頃ズバリと指摘されるような機会もナカナカないが、実際言われるとイラッと来てしまうのが人情というもの。そんなときは本書を取り出し、指差し確認も悪くない。自己啓発書も使い様、読んで楽しく使い手もあるこの一冊をご紹介したい。 おじさん臭く見えてしまう髪型と、若々しく見える髪型の違い、それは、 頭頂部(トップ)と横の

「たけしの誰でもピカソ」の北野武さんは、以前アーティストについて「芸がよければ王様ですら言うことを聞く」と言っていた。ヨーロッパの宮廷には王の側近に道化がいた(宮廷道化師)。城の中にはイエスマンしかいないので、道化はその組織と制度に属さず、一歩離れた視点から国や王の行動を観察し、冗談を装いながら批判し、時には王をいさめていた。これは豊臣秀吉に対する千利休と同

石原裕次郎 52 美空ひばり 52 向田邦子 53 有吉佐和子 53 越路吹雪 56。 これは、私が今でも見たいし聞きたい、読みたいと思っている人たちの享年である。並べるととても若くて自分が彼らの年を越したことが信じられない。彼らが居ないのは惜しい。しかし亡くなった人は仕方がないと諦めが付く。だけどふっと居なくなってしまった人への思いはどうやってけじめを付け

徒然草ではないが「すこしの事にも先達はあらまほしきこと」なのである。日々の生活、最後は自分で納得して決断していかなければならないけれど、迷ったり悩んだりした時は、つい誰かに教えてもらいたくなる。誰にたずねることができるか、で、その人の人生は大きくかわっていくだろう。かつて、開高健は『風に訊け』という連載で、多くの若者の人生に見事な指南を与えていた。三戸サツヱ

商店街といえば、どこのエリアでもまず第一に「シャッター街」と呼称されるようになった空き店舗の問題が浮かび上がってくる。もちろん、その光景は目に焼きつきつつも、すでにシャッターすら珍しく、商売を諦めた店舗が多く、玄関や車庫に様変わりしていた。 理解不能な現象が起こっていたので、早速、本書「口辞苑」を引いてみると…「しもうた屋」というキーワードが見つかった。「し

あなたはどんな街に住んでいるだろう。その街に住むことを決めたのはあなただろうか、それとも、あなたの家族だろうか。立地、間取り、価格、様々な要素を比べて、その街に住むことを決めたことだろう。少なくとも、あなたはその街に住むことを決めた理由を述べることができるはずだ。しかし、その街へ住むことを決めたのはあなたの意識の及ばない何かかもしれない。心理学者ブレット・ペ

かつて、「月曜夜9時は街からOLが消える」と言われる時代があった。トレンディドラマと呼ばれるものが全盛であった、つい20年ほど前のことである。 しかし、もっと時代を遡れば、街頭テレビに民衆が群がり、プロレスラーに声援を送っていた時代もあった。この時代は逆に、放映時間に家から人が消えたという時代であったことだろう。 今を起点に過去数十年を振り返るだけで、私たち

先日、好評を博したHONZ内藤の活動期をぼけーと読んでいたら「栗下直也が真面目な本ばかり取り上げていたら、病気の可能性も否定はできない」と書かれていた。考えてみれば、最近、変な意味でなく、びんびんに元気なので直近の自分のレビューを振り返ってみたら「家のみ」、「ゴキブリ」である。そして今回も、びんびんは続くのかもしれない。「毒婦」である。 「えっ、この本、どこ

敢えてたとえて言うなら、壁際に追いつめられた状態から、脚だけ横向きにして、さらに顔も同じ方向にしてみる、それが私にとっての古代エジプト(美術)だ。さらに言うなれば、ふと気づいたら狭い通路にいて、上から大きな丸い石が落ちてきて逃げる、というのが私にとっての古代エジプト(映画)である。 そんな妄想・オリエンテッドな私だが、古代エジプト3000年の歴史を紹介してい

著者の 遠藤雅伸 氏はゲームクリエイター。代表作には 「ゼビウス」 「ドルアーガの塔」 「ファミリーサーキット」 など、ファミコン世代の我々が幼少の砌(みぎり)お世話になった往年の名作が、ズラリと顔を揃える。 その遠藤氏、最近ではモバイルゲームも手がけている。東京大学大学院や宮城大学ではゲームデザインについての講義を担当し、本書は好評を博したその集中講義録。

「アート」とか「味」という類の言葉は結構便利で、世の中の大部分はそれでどうにかなってしまう。それらを口にさえすれば、え?と思うようなものも、え?と思う側の人を無粋にしてしまう、なんとも魔法のような言葉でもある。 本書は以前、芸術新潮に掲載されていた「股間若衆」と「新股間若衆」の連載と、追加で書き下ろされた「股間漏洩集」が纏められ単行本となったもので、日本の近

2012年3月末、アマゾン・ドット・コムがある会社の買収を 発表した 。アマゾンにとってはザッポス以来の大型買収となる650億円が、 キバ・システムズ という聞き慣れない会社のために使われたのだ。キバ・システムズは物流ロボットメーカーであり、 リンク先の動画 のようなサービスを提供している。こんなところまでロボットによる自動化が進んでいることに驚かされる。今

「聖書? ホテルに置いてあるよね」それがほとんどの人の感想かもしれません。けれども――岩手のケセン地方に住むとある医師は、ひとりこつこつと「翻訳」をしてしまったのです、なんと、自分のふるさとの言葉に。その医師の名は、山浦玄嗣(はるつぐ)さん(1940年生まれ)。 と、その前にこれ、誰が書いているんでしょうね。自己紹介をしておきましょう。私は、HONZの新人、

この世には二種類の男がいる、そうモテる男とモテない男だ。この世に男子として生を受けたものは、物心がつく頃までにヴァレンタインやクリスマス等の残酷な洗礼を通して自分がどちらに所属しているのかをいやでも思い知らされることになる。クリスマスを友人と男同士夜まで馬鹿騒ぎしながら飲み明かすのを恒例としてきた私は言うまでもなく後者に属している。「女なんて星の数ほどいるさ

京極夏彦には一喝されそうである。奇妙だが魅力的な「妖怪手品」という言葉は、著者の研究仲間が作った造語だそうだ。知っている者は、日本に数人しかいないという。この言葉を 「幽霊の出現などの怪奇現象を、種や仕掛けによって真意的に作り出す娯楽」 と定義し、華やかな発展を遂げた江戸時代文化文政期を中心に、それ以前や江戸時代、果ては諸外国にまで手を広げて研究した結果がこ

本書は著者がブログの中の読書関連エッセイと、活字媒体に発表した文学と書物についてのエッセイをまとめたものであり、ウチダ思想がぎっしりつまっている。400ページあり、たった1680円。かなりお買い得であろう。「文芸棚」、「人文棚」、「ウチダ本棚」、「教育棚」、「著作権棚」、そして「表現とリテラシー」と、全部で5つの本棚と1つのウチダ論という構成である。本書は「

避けて通れない人生の通過点、育ててくれた祖父母や両親の介護もいつの日かやってくるのだろう、個人的には実家は地方にあり、両親、祖母も健康だと思っているため、本書を読むまで完全に介護の世界は他人事だった。友人の何人かは介護施設で働いているが、これまで興味を持てず詳しく話を聞くこともなかった。完全にこの分野に無知だった自分を恥じるとともに、人生の諸先輩方が通ってき

なにをかくそうブータン(漢字表記は「不丹」)のファンである、といってもたいしたことはない。2年前、ブータンがブームになる前に、「そうだ、ブータン行こう」と訪ブーし、すっかり魅せられてしまったのである。それでも縁あって、岩波書店の「科学」の「ブータン:<環境>と<幸福>の国」という特集では、なぜか「ブータニスト宣言」という、どう読んでも「科学」とはまったく関係

「昆虫を食べる」と聞くと眉をひそめる人も少なくないだろう。だが、世界では90カ国で1400種以上の昆虫が日常的に食べられている。タイなど現在進行形で昆虫をわんさか食べている国もあるし、日本でもついこないだまでは羽音が聞こえるくらいバリバリと昆虫を食べていたのだ。1986年に生態人類学者の野中健一氏が食用昆虫の都道府県別の在否を調査したところ、イナゴやハチの子

本書の執筆を手伝ったスティーブン・ファーは、教え子だったフアンのことをよく思い出す。1993年にティーチ・フォー・アメリカのメンバーとしてメキシコ国境近くに赴任したスティーブンは、「コロニア」に住む移民のフアンの担任になった。賢くて才能がある生徒だったが、進学するにはかなり遅れをとっていた。なにしろ、最も初歩的な読解能力テストに合格するだけで皆が一苦労、とい

野球についての客観的・統計的な研究。ビル・ジェイムズという一人の野球ファンによって提唱され、アメリカ野球学会の略称であるSABRと測定を意味するmetricsからその名がつけられている。当初は好事家の間の趣味として広まったが現在ではMLBの多くの球団が専門家を雇い入れ、チームの運営に活用している。 ところ変わって日本プロ野球。本書はセイバーメトリクスを日本プ

タイトルの如く武術に特化した本だ。武器甲冑系の図説本はストライクすぎて購入するとキリがないのだが、本書は必読に値する。ロングソードやダガー、スピアなど武器毎の戦闘方法を豊富なイラストつき(師匠と弟子が戦闘する設定)で解説されている。それも甲冑同士の格闘戦、転倒した場合の床技からトーナメントでの効果的なランス突撃法まで紹介しており、日本語で西洋武術をここまで網

著者は1980年生まれのアメリカ人。リベラル系市民団体 MoveOn.org の理事会長だ。オバマの選挙に 積極的に関与 するなど、政治的な立場ははっきりしている。本書も第3者の視点で書かれたノンフィクションというよりも、市民の立場から巨大ネット企業に物申すという内容になっている。しかし、そのことを割り引いても本書が指摘するネットの現状は驚くべきものだ。 2

甘鯛洋酒蒸 車海老湯煮 マッシュポテト牛酪焼 ソースシャンパン 羊腿肉蒸焼 クレソン 温野菜添 人参・パールオニョン 芽甘藍・占地茸・エリンギ ソースジュードムトン サラダ トマト レタス デトロイト 花椰菜 フレンチドレッシング 凍菓 富士山型アイスクリーム フィンガービスケット 果物 メロン 苺 シャブリ グラン・クリュ ヴォデジール97年 シャトー・ラ

バレリー・グライフェルは国営テレビから流れてくるニュースに目を奪われた。ミハイル・ゴルバチョフが超大国ソ連の消滅を宣言したのだ。45万人の部下を率い、西シベリア油田の生産量をサウジアラビア全体に匹敵するまでに拡大させたグライフェルが呆然としていた時間はどれ程の長さだったろう。途方も無い数の部下とこれまでの苦労、どれ程の思いがグライフェルの脳裏をよぎったかは分

先日、家でテレビを付けていたら、東大童貞男とAV女優が一日限定でルームシェアをするという番組がOAされており、思わず見入ってしまった。偏差値の世界では天下無敵の東大生が、AV女優に手玉に取られていくプロセスは、なかなか見応えがあり、放送後もずいぶんと話題になっていた。 番組名が「ミズトアブラハイム」という名前であることを後から知ったのだが、水と油のように対極

「居酒屋で、じゃこと大根サラダのじゃこだけを閉店まで食べたい。ただ、大根はいらないが、チキンハートの俺にはじゃこだけ大盛りでくださいとは言えない」(32歳男性) 「クルトン入れ放題の店で『入れ放題』って書いてあるからといっても控えめな自分がいたりする。クルトン入りのスープでなく、スープがついた大量のクルトンをビールで喰らいたいのに」(32歳男性) 子供じみた

本書は、2050年における地球の状態を予測する本だ。現在のデータから将来の状態をシミュレーションする、ということで、ドライブにたとえて言うなら、「前方を見る」とか「地図を調べる」ことに相当するだろう。そして、本書に書かれているのは「ここから先の道は大いに曲がっています」という内容だった。今までまっすぐだったから、これからもまっすぐだ、という話ではない。「具体


あれからもう1年たってしまった。日本各所で犠牲者に対する鎮魂とともに、政府や東電の責任、原発の再稼働問題、復興の実態などについての議論が延々とつづいている。しかし、その多くの議論は賛否それぞれの立場に分かれ、議論することを目的としてしまっているような印象だ。いまこそそれぞれの現場で何が起こっていたのかをあらためて掘り起し、そこから議論を始めるべきなのである。

30年ほど前だろうか、「母源病」という言葉が大流行した事があった。母親の愛情過多、あるいは不足によって子供が影響を受け、あとの人生に大きな影響を与えるという、精神科医の一つの推論であったと記憶している。当時はまだ、幼児虐待やアダルトチルドレンなど概念はなく、母親だけが原因になるのはおかしいのではないかということで、かなり反論も強かったらしい。 最近ではその母

「遅い、高い、でも上手い」と言われるクリーニング屋が東京・麻布十番の二の橋付近にある。入り口はホテルのようであり、普通のクリーニング屋らしからぬ店構えだ。お店の名前は『レジュイール』、本書の著者である古田武 氏が創業したお店であり、別名「服のお医者さん」である。 『レジュイール』でのクリーニングの手の凝り様は半端ない。まずこのお店で預かった服は、点数・素材・

検索エンジンを普及させ、Webの世界を便利に快適にし、よりつながる生活を提供してきたグーグル、その会長のエリック・シュミットはかく語りき。 続いてこちらにも目を通してほしい、サイバーエージェント社長の 藤田氏のブログ より携帯中毒だった堀江氏(ホリエモン)入所前の一言。 情報化社会の曲がり角、通信スピードの向上とエリアの拡大を要求し続けてきたユーザーは便利さ

1939年に始まったソ連との冬戦争で活躍したフィンランド軍の狙撃手シモ・ヘイヘは、一部ネット上では有名だ。しかし、これまで日本では、ヘイへその人をテーマとした本は、これまで一冊も出ていなかった。本書は、1998年に60年間にわたって沈黙を続けてきたヘイへのインタビューを成功させた著者によるノンフィクションであり、一部マニアにとっては待望の書と言える。 ここで

“1万年”をひとつの区切りとしたノンフィクションは数多い。『 1万年の進化爆発 』や『 パンドラの種 』、『 加速する肥満 』などはこの1万年間における人類の変化をエキサイティングに教えてくれる。この“1万年”には、数字としての区切りが良いと言う以上の意味がある。およそ1万年前に農耕が始まり、その農耕は人類を根本から変えてしまうほどのものだったのだ。 本書は

早いもので、もう4月。新しい年度を迎えて、新社会人、新入生など、新しい生活へと身を転じることになる方も多いのではないだろうか。 新しい環境に入ると、えてして慣れるまでに時間を要するものであるが、この要因の一つに文脈の把握に時間が掛かるということが挙げられる。話している言葉そのものは理解できても、本当の意味で理解できるようになるには、その組織体の文化を含めた背

サッカー日本代表で「海外組」という言葉がある。普段はJリーグではなく「海外」のチームでプレーしている選手たちだ。この場合の海外とはドイツやイタリアなどサッカー先進国を指す。つまり、国内よりも確実にレベルが高いリーグで戦う彼らに対する敬意がこめられているのだろう。この本もある意味「海外組」に焦点を当てた本だ。ただ、本書の「海外」はベトナムやマレーシア、アルバニ

1997年1月、成田空港。ここに1人の28歳の男がいる。彼の名前は濃野 平(のうの たいら)。出発前の混み合うロビーで、大勢の行き交う旅行者を眺めている。彼も日本を発つ目的があったが、他人に話せる自信がなかった。誰一人として、まじめに受けとってくれるとは思えなかった。家族や友人たちにさえ、数ヵ月ほどヨーロッパ旅行に行って来ると告げていた。要は、笑われるのが怖

変化の激しい今の世の中。なればこそ、転ばぬ先の定点観測。将来を先読みするには特定の指標を定期的にチェックし、その変化やトレンドを追ってみるべし。すると社会や経済の今後が浮き彫りになってくる。 数字はウソをつかない。しかし、どの数字を選んで、どう読み解いていったらよいのか、そこにはちょっとしたコツが必要だ。本書は、初心者でも楽しみながら、マーケットのプロは知識

図版のある本が大好きなので、本屋ではいつもチェックしているのだが、HONZに参加する事でさらに輪をかけて調べるようになった。今回はその中でも上位に属する「鳥系の本」だ。 私は都内の大学に入学する迄は田舎で育ったので、周りは田んぼと山ばかりだった。子供の頃、そんな景色の中で大きな鳥を見れば「あれは鷹だ!」とか言い張っていたが、実際はトンビだった。同じように高い