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484記事

『イノベーション・オブ・ライフ』  幸せのモノサシ 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

『イノベーション・オブ・ライフ』 幸せのモノサシ

本書の著者は、経営論で大変に有名なハーバードの先生だ。もちろん会ったことはないけれど、私にとっては、偉大な人である。著書『イノベーションのジレンマ』は、何十回、いやたぶん何百回も手に取った。卒業論文の題名にも入れてしまった。私だけではない。先輩は「英語の原著で読んだら、またちょっと趣が違った」と言った。ハリーポッターではない、経営学の本である。どれだけ情熱を

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人物 / ビジネス

『ビジョナリーであるということ』 「ドクターV」の伝説

ビジョナリーであるということ 「ドクターV」ことゴヴィンダッパ・ヴェンカタスワミー博士が「アラヴィンド眼科医院」を開いたのは58歳の時だった。 インド南部のマドゥライ大学を定年退職したドクターは、自宅を抵当に入れ、父の代わりに世話をしてきた5人のきょうだいを集めた。彼らも、11床の小さな病院のために貯金をはたいた。それでも足りなくなると、代々受け継いできた宝

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ビジネス / おすすめ本レビュー

『IKEAモデル』 - それはモデル演繹型の経営。

IKEAモデル―なぜ世界に進出できたのか 低価格の北欧風デザイン家具販売店として、グローバルで成功を続けるIKEA。本書『IKEAモデル』は、2009年までCEOを務めた著者が、その経営モデルを網羅的に綴ったものだが、読んでみて非常によく分かった。「IKEAモデル」とは、要するにコスト削減の王道を極めることなのだと。 王道は、極論すればつまらない。でも、王道

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ビジネス / おすすめ本レビュー

居酒屋トークを乗り越えて『世界の経営学者はいま何を考えているのか』

著者 : 入山 章栄 出版社 : 英治出版 発行日 : 2012/11/13 世界のビジネススクールの最前線で活躍する「経営学者」が取り組む研究をわかりやすく紹介した本だ。下世話な話で恐縮だが、居酒屋で繰り広げられる自社の経営談義に、鋭くもの申すための知恵の実になる。 早速、1つの研究を紹介しよう。 「ソーシャル」。 ソーシャルゲーム、 ソーシャル・キャピタ

『新しい市場のつくりかた』 サヨナラ技術神話 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

『新しい市場のつくりかた』 サヨナラ技術神話

「三宅本を推す」。 実は著者のことは全く知らなかったが、ものづくり研究の大家である東京大学の藤本隆宏教授が帯に寄せた、このコメントに釣られて買ってしまったことは内緒だ。自分の権威主義的な一面に辟易してしまうが、良い意味で期待を裏切られた一冊である。 本書の主旨は明快だ。エレクトロニクス業界を中心に不振が続く日本の製造業が凋落したのは、技術神話を未だに信奉して

『値段から世界が見える!』新刊超速レビュー 書影

教養・雑学 / ビジネス

『値段から世界が見える!』新刊超速レビュー

海外旅行に行くときに気になるのは、気候や気温、安全性やお国柄、もうひとつ重要なのが物価である。そこならではのお土産が買いたいし、できれば町の食堂でご飯も食べたい。屋台では何を売っているのだろう、とか、マクドナルドやケンタッキーなど、日本の味と比較もしたい。もちろん、ガイドブックをみれば大まかなところは分かるけれど、一目で比較が出来たらいいのに。 長年、そんな

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ビジネス / おすすめ本レビュー

きちんと悲しんで、そして忘れてもらうために。 - 『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』

エンジェルフライト 国際霊柩送還士 誰もがいつかは、死を迎える。 あなた自身も、そしてあなたの愛する人も。 もちろん私も、そして辛いことだけれど、私の愛する人もいつか。 死とは何だろうか。 死に行く人にとってそれは、命の終わり。現世という旅路のいちばん奥にそっと置かれたベッド。 ならば、残された人にとって、死とは何だろうか。 愛する人の命は、もうそこにない。

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ビジネス / おすすめ本レビュー

いちばん泣き言をいいたい人が、明るい。 - 『督促OL修行日記』

督促OL 修行日記 督促という言葉を聞いて、良い印象を持つ人はいないだろう。 督促って、要するに借金の取り立てだ。借金をしている人は督促なんてされたくもないだろうけれど、督促する方だって、しなくて済むなら本当はしたくない。貸したお金を返してもらうために、仕方なくやっているだけ。返さない方が悪いわけで、何も悪いことはしていない。それなのに、むしろ逆切れされて文

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ビジネス / 新刊超速レビュー

『なぜ、勉強しても出世できないのか?』新刊超速レビュー

なぜ、勉強しても出世できないのか? いま求められる「脱スキル」の仕事術 (ソフトバンク新書) 著者はネットバブル期からスキルアップ系の記事を書き続けてきた文筆家だ。いわば勝間和代や本田直之に代表される「スキルアップ教」の尖兵だった。ビジネス雑誌などを通じて「今こそスキルアップを!」と煽りながら、私は正しいことを言っていると信じて疑わなかったという。その著者が

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ビジネス / おすすめ本レビュー

地味だけど不可欠『ロジスティクス入門』

著者 : 中田 信哉 出版社 : 日本経済新聞出版社; 第2版 発行日 : 2012/10/26 ロジスティクスというのはまだまだ聞き慣れない言葉、なんとなく意味がわかっているという人が大半だろう、私もその一人。仕事で「ロジの確保、よろしく」と言われたのが最初のロジスティクスとの出会い。もちろん意味はわからなかった。 本書はロジスティクスの語源から物流との違

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アート・スポーツ / ビジネス

過激なる常識論 『創造力なき日本』

創造力なき日本 アートの現場で蘇る「覚悟」と「継続」 (角川oneテーマ21) 村上隆は単なるクリエイターではない。「カイカイキキ」というアート集団をまとめあげ、そのサステイナビリティーを追求する経営者でもある。『芸術闘争論』で垣間見せたその一面を、若手を育てるという観点から論じた一冊だ。タイトルは『創造力なき日本』になっているが、『世界を相手にする芸

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教養・雑学 / ビジネス

『さか上がりを英語で言えますか?』日本人の9割に英語はいらないーそれでも勉強したければ

小学校で習った言葉 さか上がりを英語で言えますか? 常々、日本人の9割に英語はいらないと言ってきた。9割の国民は数年に1回行くかどうかの海外旅行以外で英語を使う機会はない。自分自身、12年前にマイクロソフトを退職したあとは、海外への観光旅行以外で英語を使ったことはない。英語が必要なのは都心のホテルマン、外資系社員の一部、商社マンやメーカーの海外担当者などじつ

HONZ活動記  -ビジネスとプライベートの狭間で- 書影

ビジネス / HONZ活動記

HONZ活動記 -ビジネスとプライベートの狭間で-

新しくなったHONZのサイト。8月くらいから少しづつ作業を進め、ついに完成しました。これまでにサイト制作は何度も経験してきているのだが、今回の作業は感慨もひとしお。感極まって、HONZ活動記にまとめてみました。サイト制作を担当するようになるまでのこと、そして作業をしながら感じたこと。 プロ、アマ混成集団の中に身を置くと何が起こるのか? HONZのメンバー構成

『スタンフォードの自分を変える教室』≒意志力の科学 書影

医学・心理学 / ビジネス

『スタンフォードの自分を変える教室』≒意志力の科学

そんなことを言われなくても、シロクマのことなんて普段から意識したことないし、考えたことなんてないよ。と、読んでいる人の大半が思っているに違いない。それならなおのこと、シロクマのことを考えないで、この先のレビューを読み進めてください。 この本はスタンフォード大学の人気講座である『意志力の科学』をもとに作られた本である。この本が発売以来飛ぶように売れている。そん

『中の人などいない @NHK広報のツイートはなぜユルい?』 新刊超速レビュー 書影

ビジネス / 新刊超速レビュー

『中の人などいない @NHK広報のツイートはなぜユルい?』 新刊超速レビュー

企業アカウントがユル〜いツイートで意外な一面を見せる、いわゆる「軟式アカウント」というものが話題を呼んだのは、もう3年ほど前のことになるのだろうか。 その時は脚光を浴びたアカウントの数々も、淘汰されていったものや、組織上の理由で存続を断念したものも、少なくはないことだろう。何と言ってもソーシャルメディアは、継続することに一番高いハードルがある。 そんな中で、

問題は何も終わっていない。 - 『ユーロ破綻 そしてドイツだけが残った』 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

問題は何も終わっていない。 - 『ユーロ破綻 そしてドイツだけが残った』

かつてニクソン大統領の経済顧問を務めたハーバート・スタインの言葉だ。アメリカが抱える双子の赤字が急増しているのは問題だとする論者達への返答として発せられたこの言葉は、現在でも語り草になっているそうだ。どのみちストップするのは分かりきっている。問題はどのようにストップさせるかだ。スタインがこの短い一節をもって示唆したのは、そういうことだった。 著者はこのエピソ

『電子書籍を無名でも100万部売る方法』 新刊超速レビュー 書影

ビジネス / 新刊超速レビュー

『電子書籍を無名でも100万部売る方法』 新刊超速レビュー

かねてより待ちわびていた日本向けの「キンドル・ストア」が、先日ついにオープンした。日米のアカウント統合とやらを行い、試しに何かダウンロードでもしてみようかなと思っていたら、偶然にもニュース・フィードに本書の案内が流れてきたのでとりあえず購入。読み始めたら意外にも面白く、そのままレビューを書き始めるという新しい読書体験になった。 ご覧のとおり、表紙にはいささ

『出ない順 試験に出ない英単語』新刊超速レビュー 書影

教養・雑学 / ビジネス

『出ない順 試験に出ない英単語』新刊超速レビュー

世の中には真の意味で、役に立たない本というものがある。あらゆる本は役に立たない、という議論もあるが、そんな深遠なことじゃなく、見た瞬間に役に立たないとわかる本、ばかばかしさやくだらなさを乗り越え、「役立たずな方向」に、全力で、一生懸命、真剣に突き進む本たちのことだ。最近なら 『醤油鯛』 もすばらしいが、ここにまた一冊、そんな愛すべき本が誕生した。 試験に出な

『日本型リーダーはなぜ失敗するのか』賢者は歴史から学び、愚者は経験から学ぶ 書影

日本史 / ビジネス

『日本型リーダーはなぜ失敗するのか』賢者は歴史から学び、愚者は経験から学ぶ

本書を読みながらまず思ったことは「おいおい、日本は太平洋戦争からまったく何も学んでいないじゃないか。」という一点だった。 もちろん、この歴史に学ばない日本については、様々な時局で指摘され続けていることは判っている。無責任きわまりない年金行政や、革新性を失い戦力を逐次投入し、衰亡する家電業界などがその代表例だろう。しかし、福島の原発事故とその事故処理を目にし、

『ワンクリック』新刊超速レビュー 書影

人物 / ビジネス

『ワンクリック』新刊超速レビュー

いまや、地球最大の書店であり、世界最大のオンライン通販業社となったアマゾン。その創業者であるベゾスにもこんな時代があった。あのベゾスが、街の書店を開業しようとしている人達に混じって、書店開業セミナーに参加している光景を思い浮かべてみてほしい。とても微笑ましい光景になんだか笑いがこみあげてくる。 この本はアマゾンの創業者ジェフ・ベゾスの半生を数多くのエピソード

『外資系の流儀』新刊超速レビュー 書影

ビジネス / 新刊超速レビュー

『外資系の流儀』新刊超速レビュー

国内の外資系企業で働いている人は51万人、日本の雇用者数は5140万人だから、わずか1%だ。近そうで遠い存在なのが外資系である。著者がテレビドラマの女性プロデューサーに、外資系のイメージを聞いてみると「物腰が柔らかく、いつも微苦笑。言葉は丁寧」「男女ともに、なぜかコートはカシミヤのロング丈」などだそうだ。 では、実態はどうなのだろうと調べてみたのが本書である

『通貨戦争』ペンタゴンが警戒するシナリオ 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

『通貨戦争』ペンタゴンが警戒するシナリオ

2009年3月17日と18日、軍・情報機関・学界・シンクタンク・投資銀行等の専門家60名が、厳重なセキュリティ・チェックを受けないと入れないワシントンDC近くにあるAPL戦争分析研究所内に密かに結集していた。彼らは皆、アメリカ国防総省(ペンタゴン)が後援する初の金融戦争シミュレーション・ゲームの参加者である。 アメリカ国防省は、敵対国もしくは過激派が通貨、株

建ててくれるアイドル!? - 『建設業者』の鉄骨男子たち 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

建ててくれるアイドル!? - 『建設業者』の鉄骨男子たち

「ものづくり」が変革の時を迎えようとしている。3Dプリンター、カッティング・マシン、ミリング・マシン、PC制御ミシンなど、デジタル工作機械の登場により「つくる」という行為そのものの意味が、変わりつつあるのだ。 中でも注目を集めるのが、ファブ建築と呼ばれる手法である。分解・組立可能で、まるでプラモデルのように作れる木造建築は、「ソーシャルビルド」としての側面か

『日本最強馬 秘められた血統』 オルフェーヴルが詰めた20馬身 書影

アート・スポーツ / ビジネス

『日本最強馬 秘められた血統』 オルフェーヴルが詰めた20馬身

最後の直線で大外から並ぶ間もなく先頭に立ったとき、誰もが確信したはずだ。「勝てる」。それほど脚色は違った。あとはどれだけ2着以下を突き放すのか。競馬の世界最高峰のレースのひとつである凱旋門賞。日本馬が挑み始めて43年。日本競馬界は悲願の頂に登ろうとしていた。その10秒後にまさか「ぐおおおおおおおお」と声にならない叫びをあげるとは今となっても信じられないが。

『現実を視よ』新刊超速レビュー 書影

人物 / ビジネス

『現実を視よ』新刊超速レビュー

Ask what you can do for your country. あなたが国のために何ができるか、問いかけてください。 ジョン・F・ケネディの有名な演説の一節である。ファーストリテーリングの代表取締役会長兼社長である柳井正氏が、この本で言いたかったことは、この言葉に集約されている。 このままではダメになる。そういった危機感を持っている人が世の中には

『リバース・イノベーション』 新刊超速レビュー 書影

ビジネス / 新刊超速レビュー

『リバース・イノベーション』 新刊超速レビュー

標題の『リバース・イノベーション』とは、「途上国で最初に生まれたイノベーションを先進国に逆流させる」というものである。 これまでのイノベーションの多くは、まず先進国で始まり、その後で川下の途上国へと流れていくものであった。しかし、まるで重力の法則に逆らうかのように、真逆の動きをとるイノベーション事例が、しばしば散見されているのだ。本書はそんなリバース・イノベ

リーダーシップの中核は、いつだって人間。 - 『コカ・コーラ 叩き上げの復活経営』 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

リーダーシップの中核は、いつだって人間。 - 『コカ・コーラ 叩き上げの復活経営』

リーダーとは、つまり何だろうか。本書を読みながら、そんなことを考えてみた。 そして、私なりに辿り着いた(暫定的な)答えを、この場に書きとめてみたい。 人によって中心に据えられ、人を中心に据えることでそれに報いる存在。 それこそが、リーダーではないかと。 ネビル・イズデル。2004年6月、当時泥沼に喘いでいたコカ・コーラのCEOに就任し、5年間の在任期間中に見

『大きく、しぶとく、考え抜く』 おいしくなりました。ぜひ召し上がってください。 書影

人物 / ビジネス

『大きく、しぶとく、考え抜く』 おいしくなりました。ぜひ召し上がってください。

スタバ本にハズレなし、リッツ・カールトン本にハズレなし、というように、「〇〇にハズレなし」というのが自分の中では幾つかある。今日紹介する原田泳幸氏の書籍にもハズレなし。というのが自分の考えである。(ちなみにHONZの代表である成毛眞の著作にもハズレなしだと私は思っている)今回もその考えは間違っていなかった。 アップルの日本法人社長から日本マクドナルドの社長に

『新幹線お掃除の天使たち』世界に誇る現場力 書影

教養・雑学 / ビジネス

『新幹線お掃除の天使たち』世界に誇る現場力

ホームに入ってくる新幹線に一礼している集団を見たことあるだろうか。フランスの国鉄総裁に「これをフランスに輸出してほしい」と言わしめた日本が誇る「おもてなし集団」である。前米国カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルェネッガー氏や米国運輸長官ラフード氏も、日本を訪れた際にわざわざこの集団を視察している。国内では『日経ビジネス』誌がこの集団を「最強のチーム」と

『あたらしい書斎』 新刊超速レビュー 書影

ビジネス / 新刊超速レビュー

『あたらしい書斎』 新刊超速レビュー

ソーシャルメディアにおける情報の活用、スマホ・タブレットを始めとするモバイル機器の利用、ノマドを始めとするワーキングスタイル。これらをいかに駆使して、スキマ時間を有効活用するのか。今、多くのビジネスマンにとって、重要な課題となっているのではないかと思う。 そんなご時世の中、本書はある意味で時代の逆を行く「書斎」をテーマとした一冊である。 古くから多くの「知の

歴史が動いた二人の出会い『自動車王フォードが語るエジソン成功の法則』 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

歴史が動いた二人の出会い『自動車王フォードが語るエジソン成功の法則』

タイトルから誤解を招きそうなので、予め断っておくが、自己啓発書ではない。自動車王ヘンリー・フォードが発明王トーマス・エジソンから直接聞いた話をまとめた言行録である。今回新訳として出版された本書の原著は80年以上前に出版され、日本では昭和初期に一度翻訳されている。 二人はそれぞれ49歳、33歳のとき上司部下の関係で初めて出会い、その後、親しい友人として、お互い

『成功はゴミ箱の中に 億万長者のノート』新刊超速レビュー 書影

人物 / ビジネス

『成功はゴミ箱の中に 億万長者のノート』新刊超速レビュー

ここ最近のビジネス書のトレンドの一つに、名著を噛み砕いた本というのがある。きっかけは200万部を超えるヒットとなった『もしドラ』あたりにあるのだと思うが、おととし発売された『 プロフェッショナルマネジャー・ノート 』がヒットしたことなども要因の一つになっているのかもしれない。今年に入ってから出たものだけでも、『 「超」入門 失敗の本質 』、『 企業参謀ノート

『空洞化のウソ』というホント 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

『空洞化のウソ』というホント

企業取材を仕事とするため、経営者に会うことは多い。国内の雇用に対する考え方を聞くことも少なくない。自分でも陳腐な質問だなと思うが、企業の生産拠点の海外移転に伴って国内の雇用縮小などを指す「空洞化」という言葉を一ヶ月に一回は使っているかもしれない。 「空洞化」について個人的に強い関心を持っているわけではない。本音を言えば、相手の答え方次第では記事の見出しが立ち

マチを考える2冊。『都市と消費とディズニーの夢』、そして『町の忘れもの』 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

マチを考える2冊。『都市と消費とディズニーの夢』、そして『町の忘れもの』

街と町は、違う。 私とあたしも、違う。 そして空地と空き地も、きっとどこか違う。 最初の1冊が取り扱うのは、「(公ではない)私が変えていく街」だ。 そこでは、空地は地価と収益性でシビアに評価され、市場の論理に翻弄される。 2冊目は「あたしがぶらつき、シャッターを切った町」の物語だ。 そこには、そもそも空き地がほとんど残っていないけれど、残された数少ない空き地

『こんな僕でも社長になれた』新刊超速レビュー 書影

人物 / ビジネス

『こんな僕でも社長になれた』新刊超速レビュー

家入一真をご存知だろうか?レンタルサーバーのロリポップ!などを手がけるpaperboy&co.(以下ペパボ)の創業者であり、JASDAQの史上最年少上場社長である。 その彼が高校中退、ひきこもりといった過去を赤裸々に告白し、『こんな僕でも社長になれた』と宣言する本著作は、暗い過去を持つたくさんの人に勇気と希望を与えるに違いない。 彼を救ったのは山田かまちの絵

『「調べる」論―しつこさで壁を破った20人』新刊超速レビュー 書影

人物 / ビジネス

『「調べる」論―しつこさで壁を破った20人』新刊超速レビュー

インタビュアーの肩書きを持つ著者による、『文藝春秋』や『週刊文春』でのインタビュー連載をまとめたのが本書である。20人へのインタビューは5つの章から成っており、終章では著者本人が考える、「インタビュー」論が展開されている。 本書の目次にある20人のインタビューイーの名前を見ると、ノンフィクション好きは本書を購入しないわけにはいかなくなる。なにしろ、1人目から

『「銀行マン」のいない銀行が4年連続顧客満足度1位になる理由』 - 新刊超速レビュー 書影

ビジネス / 新刊超速レビュー

『「銀行マン」のいない銀行が4年連続顧客満足度1位になる理由』 - 新刊超速レビュー

本書の表題を一目見て、ふと思わなかっただろうか。 そういえば、最後に銀行マンと会ったのはいつのことだったろうか、と。 そしてそれは、おそらく極めて普通の感覚だ。 事業家でもなければ企業で財務部門に勤務している訳でもなく、個人として住宅の購入も特に考えていないとすると、日常生活において銀行マンと会うことなどまずないだろう。特別な事情がないのに銀行マンと頻繁に会

『人はお金だけでは動かない』 - 人間へと立ち返る経済学の現在 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

『人はお金だけでは動かない』 - 人間へと立ち返る経済学の現在

「ところで―」 男が問いかけてくる。「君は1日に、どのくらいテレビを見るのかね。」 そして、諭すような口調で続ける。「30分未満がいい。長いことテレビを見ていると不幸になる。2時間半も見ようものなら、もはや両脚をどっぷりと不幸に埋めているようなものだ。」 すると、別の男が横から口を挟む。 「それでも、仮に君が左利きだったとするならば、運命は変わってくるかもし

『トヨタがF1から学んだこれだけのこと』プロジェクトマネージャー必読書 書影

アート・スポーツ / ビジネス

『トヨタがF1から学んだこれだけのこと』プロジェクトマネージャー必読書

2009年末、トヨタ自動車は苦渋の決断を下した。10年以上手塩に育て、優勝まであと一歩のところまで成長したトヨタF1チームを解体することを決めたのだ。F1撤退の記者会見にて見せた豊田社長の険しい顔、隣で悔し涙を流す山科専務の姿は記憶に新しい。 トヨタがF1に参戦したそもそもの発端は、1997年6月11日に奥田碩社長(当時)が発した「F1はどうだ?」という一言

『日本林業を立て直す 速水林業の挑戦』持続可能な林業とは 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

『日本林業を立て直す 速水林業の挑戦』持続可能な林業とは

書店でこの本を見かけたとき、特に興味を持つこともなく一瞥してその場を離れた。しばらく店内をブラブラとしているとき、頭の中に山と森のイメージがわいてきた。その森は針葉樹で覆われた森。よく考えてみると行楽などで山に行くと車窓から見える森の多くは針葉樹の森ではないか? 自然林でこんなにも針葉樹の森が形成されるわけがない。そうだ日本の森の多くは人工林なのだ。そのよう