ノンフィクションはこれを読め!

ビジネス

CATEGORY

484記事

『リブセンス<生きる意味>』新しい時代の起業家像 書影

人物 / ビジネス

『リブセンス<生きる意味>』新しい時代の起業家像

「リブセンス」という会社をご存知だろうか? 私は全く知らなかった。どうやらジョブセンスというアルバイト情報サイトなどを手がけているITベンチャーらしい。早稲田大学在学中にベンチャーコンテストで優勝。ベンチャー企業を立ち上げ、2011年12月には社長の村上太一が史上最年少の25歳1ヶ月で東証マザーズに上場している。現在では時価総額でSNSの雄mixiをも上回っ

メディアな”ものづくり” - 『MITメディアラボ 魔法のイノベーション・パワー』 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

メディアな”ものづくり” - 『MITメディアラボ 魔法のイノベーション・パワー』

最近、月曜の夜11時が待ち遠しくて仕方がない。NHKで「 スーパープレゼンテーション 」が放映されているからだ。世界が注目するイベント「TEDカンファレンス」を題材に、そのプレゼン手法を学ぶという番組であり、ナビゲーターをMITメディアラボ所長の伊藤 穣一氏が務めている。 そもそも「TEDカンファレンス」自体が面白いのだから、つまらないはずもない。学術、エン

僕ら若者は本当にカワイソウなのか?『決着版 雇用の常識 本当に見えるウソ』 書影

社会 / ビジネス

僕ら若者は本当にカワイソウなのか?『決着版 雇用の常識 本当に見えるウソ』

「就職氷河期」という言葉が定着するようになって久しい。一時は回復の兆しが見えそうな時期もあったがリーマンショックですべてが吹き飛んでしまった。雇用に関して僕ら若者は入口に立つことすら困難な時代になったと言っていい。「非正規雇用の増加」なんて言葉もしばし声高に叫ばれている。 それでは会社に入った後はどうだろう。すると「終身雇用の崩壊」「成果主義の徹底」なんて言

『公衆トイレと人生は後ろを向いたらやり直し ソープの帝王 鈴木正雄伝』 書影

民俗・風俗 / ビジネス

『公衆トイレと人生は後ろを向いたらやり直し ソープの帝王 鈴木正雄伝』

首都圏一円に32店舗のソープランドを展開し、世界チャンピオンを3人輩出した角海老宝石ボクシングジム、角海老宝石などを所有。いまや500人を超すグループ企業となっているのが「角海老グループ」である。 これらを経営者として率いてきたのが、角海老グループの元総帥・鈴木 正雄氏。本書は、これまでに、ほとんどマスコミには登場しなかったことから「闇の帝王」「ソープランド

『第三次産業革命』を支える5つの柱 書影

社会 / ビジネス

『第三次産業革命』を支える5つの柱

本書の中身のすべてが肯んじられるものではないが、一読する価値は多いにある。 このまま気候変動の危機が続き、大量破壊兵器が拡散すれば、人類が完全に絶滅する可能性がある,という測り知れない地球と人類への危機感からスタートとしている。描かれている危機感もビジョンも日常生活から想像するには巨大すぎて、圧倒される。 そもそも何度目の革命だ、突っ込みを入れたくなる方もい

『バースト!』 - パラダイムを超えた、人間行動の法則 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

『バースト!』 - パラダイムを超えた、人間行動の法則

一瞬、何かの間違いではないかと思った。著者が『 新ネットワーク思考 』でネットワーク社会の新たな扉を開いたバラバシであるならば、情報科学がテーマとなっていることだろう。そして翻訳者が青木 薫ならば、そこに数学や物理などの自然科学が絡んでいるはずだ。しかし本書の中身は、大半が中世十字軍の話で占められているのである。 もう少し中を見ていくと、さらに奇妙なことに気

『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』締め切りを守れないあなたへ 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』締め切りを守れないあなたへ

「9」日は眠れない。9日、19日、29日の夜、私はビール片手にうなっている。HONZのレビューを翌朝までに仕上げなければいけないからである。HONZの熱心な読者ならばご存じかもしれないが、HONZのレビューは輪番制。10日、20日、30日とゼロの付く日が私の当番日であるため、前日の夜ともなればオリンピックどころではないのである。 だが、考えてみれば、私の当番

『OUT OF AFRICA アフリカの奇跡』 書影

人物 / ビジネス

『OUT OF AFRICA アフリカの奇跡』

アフリカで大草原を見たら、どんな気持ちになるのだろう。 視界一杯に広がるサバンナと、悠然と歩く4頭のキリンの親子。当たり前だが、家財道具を持つでもなく、バッグをぶら下げるでもない。それを車の屋根の上から眺める27歳の佐藤さん。そのまま2時間、目が離せなくなった。 本書は、アフリカで「ケニア・ナッツ・カンパニー」を創業し、マカダミアナッツ業界で世界第5位の企業

NO PHOTO

教養・雑学 / ビジネス

『小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない』 食えて暮らせて、初めて仕事!

小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない 現在、日本に「職業は小説家である」と胸を張って言える人は何人ぐらいいるのだろう。あなたの身内や友だち、知り合いに小説家はいるだろうか?私のような特殊な事情(小説家の秘書だった)とか、文芸編集経験者ならともかく、出版社に勤めていても小説家の知り合いなどほとんどいない場合が多い。 では「小説家にな

『世界でもっとも強力な9のアルゴリズム』で頭を鍛える 書影

サイエンス / ビジネス

『世界でもっとも強力な9のアルゴリズム』で頭を鍛える

著者の定義によると、アルゴリズムとは「問題を解決するために必要な手順を正確に規定したレシピ」である。コンピュータ・サイエンスを専門とする大学教授の手による本書は、現在当たり前のように使われている偉大なコンピュータ・アルゴリズムがなぜ必要とされたのか、どのように考え出されたか、そして、それが実際にどのような仕組みで動いているのかを教えてくれる。 このように紹介

『Googleがほしがるスマート脳のつくり方』 - 難問・奇問で何を見てるのか? 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

『Googleがほしがるスマート脳のつくり方』 - 難問・奇問で何を見てるのか?

ネットを眺めていると、クイズやパズルに出くわすことが頻繁にある。じっくり腰を据えてやるつもりもなかったのに、ついつい考えこんでしまい、しまいには「あれっ、オレ何しようとしてたんだっけ?」 ― 誰しも経験のあることだろう。 ちなみに、僕が最近見かけたものの中で秀逸だなと思ったのが、以下の問題である。 答えは色々あって、まとめると このように なるらしい。上手い

『ウェブはグループで進化する』 新刊超速レビュー 書影

ビジネス / 新刊超速レビュー

『ウェブはグループで進化する』 新刊超速レビュー

タイトルだけを見れば、多くの人にとって異論の挟む余地はないだろう。個人的にもFacebookが本当に面白くなってきたのはグループという機能が付いてからだったし、ブログにしてもHONZというグループに入ってから手にしたものは、計り知れないものがあった。 その背景には、かつて文書を結びつけるものであったウェブが、人を中心とした構造へ変化したということがある。いく

『人口18万人の街がなぜ美食世界一になれたのか』地方都市の成功モデル 書影

民俗・風俗 / ビジネス

『人口18万人の街がなぜ美食世界一になれたのか』地方都市の成功モデル

学生時代にバックパッカーで世界各地を回ったが、西ヨーロッパは手つかずのままだ。西ヨーロッパはもう少し歳とってからでもいいや、と後回しにしてきた。社会人の今でも旅行先候補の中に西ヨーロッパはないが、興味は大有りだ。特に最近興味あるのはスペインのサン・セバスチャンである。英「restaurant」誌による「世界のベストレストラン」トップ10のうちの2軒ものレスト

成毛眞、『選択の科学』のアイエンガー教授に相談にゆく 書影

医学・心理学 / ビジネス

成毛眞、『選択の科学』のアイエンガー教授に相談にゆく

コロンビア大学ビジネススクールのシーナ・アイエンガー教授の著書、『選択の科学』は、おそらくHONZの読者にはおなじみに一冊だろう。この 成毛代表のレビュー を参照にしてほしいが、シーク教徒のインド系移民で、盲目の女性であるアイエンガー教授が、「選択」によって困難を乗り越えてきた自身の生立ちを語りつつ、「選択」にまつわる常識をくつがえすような研究事例をさまざま

本当に『「電池」で負ければ日本は終わる』のか? 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

本当に『「電池」で負ければ日本は終わる』のか?

iPhoneにAndroid端末、モバイルwifiルータ、PCにタブレットと、大量の電子機器を持ち歩くことが多い。そのため、カフェや打ち合わせ先でしょっちゅう充電するはめに陥り、なんだか自分自身が充電式のロボットになったような気がしてくる。 そんなわけで、ちったぁ電池について知っておこうと思って手にとったのが本書。しかし、まあざっくり今の電池事情がわかればい

NO PHOTO

事件・事故 / ビジネス

『コモディティ戦争』ニクソン大統領の壮大な野望

コモディティ戦争 〔ニクソン・ショックから40年〕 私たちの生活基盤となる食料やエネルギーなどのコモディティ価格はどこで決められているか? 答えは米国のニューヨークやシカゴ。 大豆などの穀物は、世界最大の取引が米国を通じて行われるので、シカゴで価格が決められるのは当然だ。しかし、金の世界最大の現物取引場は英国であるし、原油の世界最大の現物取引は中東であるにも

『ゲームの流儀』 -ゲームクリエイター・ロングインタビュー集 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

『ゲームの流儀』 -ゲームクリエイター・ロングインタビュー集

本書は、2001年から2007年にかけて『コンティニュー』誌に掲載された、ゲームクリエイターたちへのインタビュー集だ。全16回、1回のインタビューにつき2万文字を費やし、2段組み432ページで2200円、非常に読み応えがある内容となっている「永久保存版」だ。 ゲームへの熱い想いが語られる本、であり、インタビューする人も、される人も、根っからのゲーム好きだ。ゲ

『おやじダイエット部の奇跡』 書影

教養・雑学 / ビジネス

『おやじダイエット部の奇跡』

175センチで60キロ台半ばの私がダイエットに関する本を取り上げるのは出すぎた真似かもしれない。だが、私は怖いのである。油断すると70キロをらくにこえ、増量がとまらなくなる自分が。日常的に運動をしている身でもないので、筋力が増すわけでもなく、腹の周りにだらしなくつきまとう肉の重みが増すだけである。風呂の鏡をみて「これが俺か」と愕然として節制に励むが、このぎり

『アップル、グーグル、マイクロソフトはなぜ、イスラエル企業を欲しがるのか?』 イノベーションが次々に生まれる秘密 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

『アップル、グーグル、マイクロソフトはなぜ、イスラエル企業を欲しがるのか?』 イノベーションが次々に生まれる秘密

内村鑑三の著作に「デンマルク国の話」という短いエッセイがある。ドイツ・オーストリアとの戦いに敗れ、肥沃な土地の割譲を強いられた小国デンマークは、植林によって荒野を沃野に変え、自国を平和的な国家として再建することに成功する。善き宗教、善き道徳、善き精神により、国が戦争に負けてもいかに衰えなかったか、という趣旨で語り継がれている感動的な話である。 デンマークの国

『地図で読む未来世界』 新刊超速レビュー 書影

ビジネス / 新刊超速レビュー

『地図で読む未来世界』 新刊超速レビュー

著者のヴィルジニー・レッソンは国境なき医師団の理事も務めている地政学者だ。フランス人女性である。これまで著書は2007年に草思社から『地図で読む世界情勢』が、2009年に河出書房新社から『地図で読む世界情勢―衝撃の未来』が、それぞれ2部構成で出版されている。この4冊ともに世界地図をいろいろな方法で色分けをして世界情勢を説明するものである。 草思社版の第1部は

『FabLife』ものづくりは4.0まで進化する!? 書影

アート・スポーツ / ビジネス

『FabLife』ものづくりは4.0まで進化する!?

前日の書評がドイツ一色、そしてEURO2012でもオランダを破り、連勝中で絶好調のドイツ。験を担いで、僕もドイツからスタートしたい。世界最大の物流会社DHLを傘下に収めるドイツポストが来る2050年に向けて5つのシナリオを考えている。 シナリオ1: 暴走する経済‐迫り来る崩壊(1:37-) シナリオ2: 巨大都市における超効率化(2:10-) シナリオ3:

『俺たちに不可能はない!』 プロジェクト#10 「マジンガーZ」地下格納庫建設 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

『俺たちに不可能はない!』 プロジェクト#10 「マジンガーZ」地下格納庫建設

その記念すべき初プロジェクトである「マジンガーZ」の地下格納庫建設など、本書では歴史記念碑的建造物のクフ王ピラミッドから空想世界にある正義の味方の秘密基地、未来の宇宙エレベーター建設まで、人類が思い描いた「夢プロジェクト」をガチで検証。日本を代表するゼネコン三社の本気の「技術力」と「遊び心」がぎっしり詰まった一冊だ。 「マジンガーZ」は1972年に発表された

『銀輪の巨人』 新刊超速レビュー 書影

ビジネス / 新刊超速レビュー

『銀輪の巨人』 新刊超速レビュー

著者は朝日新聞国際部デスク。社会部、厦門大学客員研究員、イラク・アフガンでの戦場取材、台湾支局長などを歴任したいわば非ビジネス分野のエキスパートだ。そのような現役記者が著した本書は事実とインタビューにこだわった、読み物風に仕上がっているビジネス書だ。経営学特有の流行り言葉の乱発や無理なこじつけもなく清々しい。 かつて世界一の自転車輸出国であった日本が凋落し、

ルールに翻弄されるのはコリゴリ『競争戦略としてのグローバルルール』 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

ルールに翻弄されるのはコリゴリ『競争戦略としてのグローバルルール』

HONZで紹介される本の登場人物は規定の概念を越え、既得権益を破壊するルールブレイカーが多いが、本書はルールメーカー側の話、グローバルでのルールの創られかた、創りかたのお話だ。タイトルと装丁はどう考えてもビジネス書なのだが、ビジネスがはじまる少し手前の国際的なルール交渉の世界が舞台である。著者はその舞台で活躍する官僚である。趣味はCSR。20代の頃は米国国務

『アダプト思考』 新刊超速レビュー 書影

ビジネス / 新刊超速レビュー

『アダプト思考』 新刊超速レビュー

著者は英国Financial Times紙で Undercover Economist という人気コラムを担当している経済記者だ。このコラムと同名の書籍は邦訳され『まっとうな経済学』として2006年に発売されている。当時はスティーヴン・レヴィットの『ヤバい経済学』が世界的に売れていたため、日本の出版社はそれにあやかった邦題をつけて2匹目のドジョウを狙ったのだ

おさかな天国の終焉?『漁業という日本の問題』 書影

教養・雑学 / ビジネス

おさかな天国の終焉?『漁業という日本の問題』

突然だが、「さかな、さかな、さかなー、さかなーを食べるとー」という歌詞が最近、頭から離れない。ウィキペディアで調べたところ、20年前に作られた曲だった。市販化されたのは10年前で私の記憶はこの時のものだろう。曲名はご存じの方も多いかもしれないが『おさかな天国』であり、オリコンで最高3位に位置したという。 歌詞からわかるように「魚をもっと食べようよ」という水産

『商店街はなぜ滅びるのか』+求ム翻訳x2 書影

日本史 / ビジネス

『商店街はなぜ滅びるのか』+求ム翻訳x2

話は飛んで東日本大震災。多賀城市と石巻市、著者が現地に足を運んだ復興の現場風景。石巻市の取り組みはメディアにも頻繁に取り上げられてきた。しかし、被害状況の差はあれど同じく被災した多賀城市の現状は語れることは多くはない。二つの都市の違いは端的に言ってしまうと、商店街の有無である。多賀城市は仙台市のベッドタウンであり,Wikipediaに「”市の中心部が存在しな

391の本音とタテマエ『商業・まちづくり口辞苑』 書影

民俗・風俗 / ビジネス

391の本音とタテマエ『商業・まちづくり口辞苑』

商店街といえば、どこのエリアでもまず第一に「シャッター街」と呼称されるようになった空き店舗の問題が浮かび上がってくる。もちろん、その光景は目に焼きつきつつも、すでにシャッターすら珍しく、商売を諦めた店舗が多く、玄関や車庫に様変わりしていた。 理解不能な現象が起こっていたので、早速、本書「口辞苑」を引いてみると…「しもうた屋」というキーワードが見つかった。「し

『閉じこもるインターネット』は新たなビジネスチャンスかもしれない 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

『閉じこもるインターネット』は新たなビジネスチャンスかもしれない

著者は1980年生まれのアメリカ人。リベラル系市民団体 MoveOn.org の理事会長だ。オバマの選挙に 積極的に関与 するなど、政治的な立場ははっきりしている。本書も第3者の視点で書かれたノンフィクションというよりも、市民の立場から巨大ネット企業に物申すという内容になっている。しかし、そのことを割り引いても本書が指摘するネットの現状は驚くべきものだ。 2

『探求』 終わりなき旅路の道しるべ 書影

社会 / ビジネス

『探求』 終わりなき旅路の道しるべ

バレリー・グライフェルは国営テレビから流れてくるニュースに目を奪われた。ミハイル・ゴルバチョフが超大国ソ連の消滅を宣言したのだ。45万人の部下を率い、西シベリア油田の生産量をサウジアラビア全体に匹敵するまでに拡大させたグライフェルが呆然としていた時間はどれ程の長さだったろう。途方も無い数の部下とこれまでの苦労、どれ程の思いがグライフェルの脳裏をよぎったかは分

『ローマ法王に米を食べさせた男』 -限界集落の戦略PR 書影

社会 / ビジネス

『ローマ法王に米を食べさせた男』 -限界集落の戦略PR

先日、家でテレビを付けていたら、東大童貞男とAV女優が一日限定でルームシェアをするという番組がOAされており、思わず見入ってしまった。偏差値の世界では天下無敵の東大生が、AV女優に手玉に取られていくプロセスは、なかなか見応えがあり、放送後もずいぶんと話題になっていた。 番組名が「ミズトアブラハイム」という名前であることを後から知ったのだが、水と油のように対極

『クリーニング革命』プロフェッショナル 仕事の流儀好きにオススメ 書影

教養・雑学 / ビジネス

『クリーニング革命』プロフェッショナル 仕事の流儀好きにオススメ

「遅い、高い、でも上手い」と言われるクリーニング屋が東京・麻布十番の二の橋付近にある。入り口はホテルのようであり、普通のクリーニング屋らしからぬ店構えだ。お店の名前は『レジュイール』、本書の著者である古田武 氏が創業したお店であり、別名「服のお医者さん」である。 『レジュイール』でのクリーニングの手の凝り様は半端ない。まずこのお店で預かった服は、点数・素材・

『改訂新版 藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義』 新刊ちょい読み 書影

ビジネス / 新刊超速レビュー

『改訂新版 藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義』 新刊ちょい読み

著者からの献本である。著者とはマネックス証券の松本大氏と3人で『トーキョー金融道』という本を出版したこともある。『トーキョー金融道』は東洋経済新報社の月刊「金融ビジネス」に連載されていたものを2003年に一冊にまとめたものだった。本書も2003年に刊行されており、こちらは版を重ねついに改定新版の登場となった。友人からの献本を手放しで褒めるわけにはいかないが、

『ウォールストリート・ジャーナル式 経済指標 読み方のルール』で、目指せブルジョア 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

『ウォールストリート・ジャーナル式 経済指標 読み方のルール』で、目指せブルジョア

変化の激しい今の世の中。なればこそ、転ばぬ先の定点観測。将来を先読みするには特定の指標を定期的にチェックし、その変化やトレンドを追ってみるべし。すると社会や経済の今後が浮き彫りになってくる。 数字はウソをつかない。しかし、どの数字を選んで、どう読み解いていったらよいのか、そこにはちょっとしたコツが必要だ。本書は、初心者でも楽しみながら、マーケットのプロは知識

『「機動戦士ガンダム」の巨大基地をつくる!』 新刊ちょい読み 書影

ビジネス / 新刊超速レビュー

『「機動戦士ガンダム」の巨大基地をつくる!』 新刊ちょい読み

アニメに出てくる架空の建造物を、プロの建設会社が真剣に作ろうとしたら一体どうなるのか?そんな、とてつもなく壮大なスケールの企画が実現した。 担当したのは、大手ゼネコン・前田建設のファンタジー営業部。過去にも『マジンガーZ』の地下格納庫や『銀河鉄道999」の高架橋など、各種の建造物を積算をしたことでもおなじみのプロジェクト。本書は、Webで連載していたその模様

『だまされて。-涙のメイド・イン・チャイナ』 中国5000年の交渉術 書影

社会 / ビジネス

『だまされて。-涙のメイド・イン・チャイナ』 中国5000年の交渉術

著者のポール・ミドラーはペンシルベニア大学のウォートンスクール出身のMBA保有者で中国広州在住のコンサルタントである。世界の工場と呼ばれるまでになった中国のものづくり現場の実態を赤裸々にあぶりだした本書は出版されるや否や大きな反響を呼び、英国 Economist誌の 2009年度Book of the Year に『 リーマン・ショック・コンフィデンシャル

設計図、イラナイヨ『野生のエンジニアリング』 書影

民俗・風俗 / ビジネス

設計図、イラナイヨ『野生のエンジニアリング』

本書の現場タイのお隣ミャンマーから更新。インターネットは劇的に遅いが、そんなことも気にしてられないくらい熱気に溢れるミャンマーでは、中国はパイプラインを、韓国は1年で在留者が500人から2500人に増え、ベトナム・ホーチミンはミャンマー最大都市ヤンゴンと姉妹都市提携を行い、70もの企業が訪緬。アジア各国はミャンマー投資に余念がない。詳しいミャンマーの状況は

『ブーメラン』-破綻の翼は日本に向かっているのか 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

『ブーメラン』-破綻の翼は日本に向かっているのか

2008年10月、北大西洋の孤島国家、アイスランドは事実上国家破綻した。2003年から金融バブルが発生し、国民は4年間ほどのパラダイスを楽しんだあと、リーマンショックの余波を受けて国ごと破綻した。一夜にして国民一人あたり33万ドルもの負債を抱えることになったのだ。 このとき、アイスランドという国そのものがヘッジファンドであり、じつは漁師がファンドマネージャー

『なぜデザインが必要なのか』 書影

アート・スポーツ / ビジネス

『なぜデザインが必要なのか』

2010年、ニューヨークのクーパー・ヒューイット国立デザイン博物館は「なぜ今デザインなのか」展を開催した。本書はそこで展示された製品やプロジェクトをまとめたものである。この展覧会はデザインがいかにして環境保護や社会の平等などを後押しできるかを提示した。 たとえば、米国でデザインされた籐や竹で作られたリアカーがある。変形させて椅子になることも、鶏や水を運ぶため

『世界を変えた素人発明家』 -無名のインフラ 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

『世界を変えた素人発明家』 -無名のインフラ

「世界を変えた発明」、と言うからにはそれまで世の中に無かったものを作り出したわけで、考えてみれば、それを発明した人は素人であるより他ない。「初恋ダイエットスリッパ」とか「めちゃかけラウンドハンガー」の話が書かれているのかと思ったけれど(それはそれで大変興味深い)、そうではなかった。本書が取りあげる人は、たとえば「グーテンベルグ」だ。確かに世界を変えた。まちが