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民俗・風俗

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310記事

『女子とニューヨーク』新刊超速レビュー 書影

民俗・風俗 / 新刊超速レビュー

『女子とニューヨーク』新刊超速レビュー

B&Bで開催した 公開朝会の2週目 で副代表の東えりかが紹介していた『女子とニューヨーク』を紹介する。なぜ東ではなく新人のお前がレビューしているのだ!と東のレビューを心待ちにしていた人から非難の嵐が予想されるので、先に謝罪をしておこうと思う。もうしわけない。東えりかのレビューはきっとどこかで見られると思うのでそちらをぜひご覧頂きたい。 ただ 「 HONZには

『SAVILE ROW』 紳士服の聖地と不思議の国イギリス 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

『SAVILE ROW』 紳士服の聖地と不思議の国イギリス

ロンドンのメイフェア地区に位置する僅か500mに満たない通りには紳士服のテーラーが30前後も軒を連ねている。紳士服の聖地として200年以上の歴史を持ち、テーラード・スーツの日本での呼称である「背広(せびろ)」の語源とも言われている。その通りの名をサヴィル・ロウという。人々は敬意と憧憬を込めてこの通りを「ゴールデンマイル」(黄金の道)と呼ぶ。 この本はサヴィル

ノリと勢いで旅立つ前に『旅を生きる人びと―バックパッカーの人類学』 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

ノリと勢いで旅立つ前に『旅を生きる人びと―バックパッカーの人類学』

自分の体験を手がかりに、雑食的に本を貪り読むと、自分の体験と本の登場人物が積んだ経験の境界線がわからなくなる。この本は読み終わった瞬間にその錯覚に囚われ、この本を読んだ前の世界に戻れなくなってしまった。 バックパッカー、古くは沢木耕太郎や藤原新也が有名だ。旅先でも彼らの本が伝説のバイブルとなり、バックパッカーの間で古本が交換され流通している。90年代は電波少

『公衆トイレと人生は後ろを向いたらやり直し ソープの帝王 鈴木正雄伝』 書影

民俗・風俗 / ビジネス

『公衆トイレと人生は後ろを向いたらやり直し ソープの帝王 鈴木正雄伝』

首都圏一円に32店舗のソープランドを展開し、世界チャンピオンを3人輩出した角海老宝石ボクシングジム、角海老宝石などを所有。いまや500人を超すグループ企業となっているのが「角海老グループ」である。 これらを経営者として率いてきたのが、角海老グループの元総帥・鈴木 正雄氏。本書は、これまでに、ほとんどマスコミには登場しなかったことから「闇の帝王」「ソープランド

蛇のように賢明であれ!『蛇のファッション考』 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

蛇のように賢明であれ!『蛇のファッション考』

猫と蛇ほど様々な顔を持つ動物もいないだろう。どちらも賢く、セクシーで、時折邪悪なものの化身とされる。それゆえに不思議な魅力がある。魔性、と言ってもいいかも知れない。 だが、両者の扱いは決定的に異なる。 猫の持つ、死者を操るような魔性や、谷崎潤一郎の小説に代表されるようなエロティックな側面は、今や「可愛らしさ」に覆い隠されてしまっている。動画投稿サイトに氾濫す

『人口18万人の街がなぜ美食世界一になれたのか』地方都市の成功モデル 書影

民俗・風俗 / ビジネス

『人口18万人の街がなぜ美食世界一になれたのか』地方都市の成功モデル

学生時代にバックパッカーで世界各地を回ったが、西ヨーロッパは手つかずのままだ。西ヨーロッパはもう少し歳とってからでもいいや、と後回しにしてきた。社会人の今でも旅行先候補の中に西ヨーロッパはないが、興味は大有りだ。特に最近興味あるのはスペインのサン・セバスチャンである。英「restaurant」誌による「世界のベストレストラン」トップ10のうちの2軒ものレスト

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民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

名建築はいかにして蘇ったのか 『惜櫟荘だより』

惜櫟荘だより HONZでは小説の話題はほとんど出ないが、 佐伯泰英 という作家の名前は聞いたことがあるだろう。時代小説文庫書下ろしというスタイルを確立した大人気作家である。1999年から現在まで、著作数180冊あまり、累計部数4000万部という途方もない売り上げを誇っている。 本書は、佐伯が熱海に仕事場を構えたところから話は始まる。東京から車でも新幹線でも1

『異貌の人びと』-隠された被差別 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

『異貌の人びと』-隠された被差別

HONZサイトが開設してもうすぐ1年。仕事や家庭や髪型が劇的に変わったHONZメンバーは少なくないが、本の購入代金はともかく、本の趣味は各人、大きくは変わっていないのではないだろうか。本日紹介するのは、日本各地の被差別部落を追った『日本の路地を旅する』で一昨年の大宅賞を受賞した上原善広氏の新刊。私がHONZのレビュアー(正確には前身の「本のキュレーター勉強会

『イエティ』 - 雪男の足跡をめぐる人間たちの足跡 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

『イエティ』 - 雪男の足跡をめぐる人間たちの足跡

イエティ、ついにロシアで捕獲! - そんな ニュース が飛びこんできたのは、年明け早々のことだった。しかも地元の動物園に運ばれており、公開予定もありと報道されていたように思う。さすがにこのニュースには胸が高鳴ったことを、昨日のことのように憶えている。 あくる日の動物園には、隣国のチェチェン共和国からも大量の人々が押し寄せたという。そこで観客たちが目にしたのは

今年の夏はどこへ行く?『日本全国津々うりゃうりゃ』 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

今年の夏はどこへ行く?『日本全国津々うりゃうりゃ』

夏だ! 海だー! 海へ行こう! 最近、夏のにおいがむんむんする。こういう日は、海でバシャバシャしたい。共感する人も多いのではないか。そこで、今日はとっておきの一冊。海といったらあの人、宮田珠己。違いますね。海の変な生き物といったら、宮田珠己。まだ、彼の最強脱力系お笑いエッセイを読んだことない人、海! 海! と気持ちが先走っている人、旅に思いを馳せる人、必見で

そこにしかないものの魅力 『京都の中華』 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

そこにしかないものの魅力 『京都の中華』

レンズもないのに、小さな穴を通った景色は、あわい色合いでほんのりと確実に像を結ぶ。でも、じっとしているものしか写せない。ピンホールカメラをはじめて知った時、不思議でたまりませんでした。この本は、中華料理、という、京都にとっては小さな針穴、そして、おそらくこれまでは誰も気にしなかった針穴、を上手に使って、優しくそして静謐に京都を描き出した本なのです。 とりあげ

391の本音とタテマエ『商業・まちづくり口辞苑』 書影

民俗・風俗 / ビジネス

391の本音とタテマエ『商業・まちづくり口辞苑』

商店街といえば、どこのエリアでもまず第一に「シャッター街」と呼称されるようになった空き店舗の問題が浮かび上がってくる。もちろん、その光景は目に焼きつきつつも、すでにシャッターすら珍しく、商売を諦めた店舗が多く、玄関や車庫に様変わりしていた。 理解不能な現象が起こっていたので、早速、本書「口辞苑」を引いてみると…「しもうた屋」というキーワードが見つかった。「し

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民俗・風俗 / 新刊超速レビュー

『イラン人は面白すぎる!』 新刊超速レビュー

イラン人は面白すぎる! (光文社新書) 著者はイラン人の吉本芸人だという。テレビで見たことはない。ググってみるとラジオでも放送できないほどのイラン自虐ネタを持ち出すため、主にステージで活躍しているという。本書はそのステージを見た編集者が、こりゃあ売れるとまさにネタを膨らましてまとめたのであろう。たしかに大笑いできるのだがテレビでは放送できそうにもない。それど

宴会でおばけを出します『妖怪手品の時代』 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

宴会でおばけを出します『妖怪手品の時代』

京極夏彦には一喝されそうである。奇妙だが魅力的な「妖怪手品」という言葉は、著者の研究仲間が作った造語だそうだ。知っている者は、日本に数人しかいないという。この言葉を 「幽霊の出現などの怪奇現象を、種や仕掛けによって真意的に作り出す娯楽」 と定義し、華やかな発展を遂げた江戸時代文化文政期を中心に、それ以前や江戸時代、果ては諸外国にまで手を広げて研究した結果がこ

『驚きの介護民俗学』ー現実と期待の間で 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

『驚きの介護民俗学』ー現実と期待の間で

避けて通れない人生の通過点、育ててくれた祖父母や両親の介護もいつの日かやってくるのだろう、個人的には実家は地方にあり、両親、祖母も健康だと思っているため、本書を読むまで完全に介護の世界は他人事だった。友人の何人かは介護施設で働いているが、これまで興味を持てず詳しく話を聞くこともなかった。完全にこの分野に無知だった自分を恥じるとともに、人生の諸先輩方が通ってき

不丹 賛嘆 探検譚 『未来国家 ブータン』 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

不丹 賛嘆 探検譚 『未来国家 ブータン』

なにをかくそうブータン(漢字表記は「不丹」)のファンである、といってもたいしたことはない。2年前、ブータンがブームになる前に、「そうだ、ブータン行こう」と訪ブーし、すっかり魅せられてしまったのである。それでも縁あって、岩波書店の「科学」の「ブータン:<環境>と<幸福>の国」という特集では、なぜか「ブータニスト宣言」という、どう読んでも「科学」とはまったく関係

アブラゼミはナッツ味?『昆虫食入門』 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

アブラゼミはナッツ味?『昆虫食入門』

「昆虫を食べる」と聞くと眉をひそめる人も少なくないだろう。だが、世界では90カ国で1400種以上の昆虫が日常的に食べられている。タイなど現在進行形で昆虫をわんさか食べている国もあるし、日本でもついこないだまでは羽音が聞こえるくらいバリバリと昆虫を食べていたのだ。1986年に生態人類学者の野中健一氏が食用昆虫の都道府県別の在否を調査したところ、イナゴやハチの子

『女中がいた昭和』 新刊超速レビュー 書影

民俗・風俗 / 新刊超速レビュー

『女中がいた昭和』 新刊超速レビュー

まずは成毛代表のお許しをちょうだいいたしまして、ここにご挨拶申し上げたく存じます。HONZファンの皆々様から「新刊ちょい読み」という名でかわいがっていただいてまいりましたが、「ちょい読み」と申しますと、一字違いの「ちょい飲み」みたいな腰掛け感があるのではないか、というようなことが議論されるにいたりました。つとにお知りおきのこととは存じますが、HONZのメンバ

言葉の断捨離  -『ピダハン 「言語本能」を超える文化と世界観』 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

言葉の断捨離 -『ピダハン 「言語本能」を超える文化と世界観』

早いもので、もう4月。新しい年度を迎えて、新社会人、新入生など、新しい生活へと身を転じることになる方も多いのではないだろうか。 新しい環境に入ると、えてして慣れるまでに時間を要するものであるが、この要因の一つに文脈の把握に時間が掛かるということが挙げられる。話している言葉そのものは理解できても、本当の意味で理解できるようになるには、その組織体の文化を含めた背

『東京右半分』 新刊ちょい読み 書影

民俗・風俗 / 新刊超速レビュー

『東京右半分』 新刊ちょい読み

最近HONZでは、紹介する本が3,000円を超えていると「ブルジョア本!」の掛け声がかかり、俄然、みんなのチェックが厳しくなる。要は「3,000円超える本なんだから、さぞかし良い本なんでしょうねぇ。」というわけだ。 そんな中、本書はブルジョア基準比200%を達成する6,000円(税抜き)のお値段だ。ダブル・ブルジョア本、略してダ・ブルジョア。厚さ:32ミリ、

設計図、イラナイヨ『野生のエンジニアリング』 書影

民俗・風俗 / ビジネス

設計図、イラナイヨ『野生のエンジニアリング』

本書の現場タイのお隣ミャンマーから更新。インターネットは劇的に遅いが、そんなことも気にしてられないくらい熱気に溢れるミャンマーでは、中国はパイプラインを、韓国は1年で在留者が500人から2500人に増え、ベトナム・ホーチミンはミャンマー最大都市ヤンゴンと姉妹都市提携を行い、70もの企業が訪緬。アジア各国はミャンマー投資に余念がない。詳しいミャンマーの状況は

『ガリ版ものがたり』 新刊ちょい読み 書影

民俗・風俗 / 新刊超速レビュー

『ガリ版ものがたり』 新刊ちょい読み

僕は、どちらかというと「いやぁ~ 俺たちの頃はガリ版でさぁ」などと聞かされて育った「ポスト・ガリ版世代」である。それでも伝え聞く話の口ぶりなどから、ガリ版というものがその世代の人にとって懐かしい思い出を持つ、愛すべき存在であったのだろうということは容易に想像がつく。本書は、そんなガリ版文化を紡いだ謄写版と人々の物語である。 日本におけるガリ版の基礎を作ったの

ハレの日の都市ノマド -『テキヤ稼業のフォークロア』 書影

民俗・風俗 / ビジネス

ハレの日の都市ノマド -『テキヤ稼業のフォークロア』

一口にビジネスマンと言っても、最近ではさまざまなワークスタイルを見ることができる。いわゆる会社勤めだけを見ても、フレックス勤務や在宅勤務というものがあるし、フリーランスや起業という働き方もすっかり定着してきた。 とりわけその中でも注目を集めているのが、都市ノマドというスタイルであるだろう。昨今のインフラの充実ぶりを背景に、MacBook AirやiPadでク

『民藝のレッスン つたなさの技法』 新刊ちょい読み 書影

民俗・風俗 / 新刊超速レビュー

『民藝のレッスン つたなさの技法』 新刊ちょい読み

民藝とは、いまから1世紀ほど前に、思想家の柳宗悦らがつくった言葉である。日本が近代化し、機械生産に巻き込まれようとしていた時代に一石を投じたもので、時代に対するアンチテーゼのようなものが始まりであったという。 地域の素材や特性をいかし、昔ながらの手法で作られた日常の生活道具 ― 焼物、染織、漆器、木竹工などに光をあてる。そんな民藝の精神に、今ふたたび関心が集

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民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

『ニッポン異国紀行』在日外国人のカネ・性愛・死

出版社/メーカー: NHK出版 10年ほど前は、コンビニの店員が外国人だったりすると「おっ」と思うこともあった。ただ、最近は都心部などでは全員が日本人であるケースが逆に珍しかったりする。それもそのはずだ。現在、日本には約210万人(不法残留者含む)の外国人が暮らしているといわれる。私やあなたが、仕事以外の生活世界で外国人と関係するのも日常の風景になっているの

1000人の消えた小中学生『ルポ 子どもの無縁社会』 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

1000人の消えた小中学生『ルポ 子どもの無縁社会』

最近、街を歩いていても「子ども」に目がいってしまう。下は赤ん坊から上は小学生くらいまでか。我ながら怪しいと思うが、別にロリコンではない。近々、育児に対応する可能性が高く、大量にいろいろと本を読んだからか、子どもで頭が膨らみ、つい観察してしまうのだ。私は養老孟司氏が主張するように「昆虫採集してたら子供は育つ」派なのだが、残念ながら、休日の公園などでは、携帯電話

古今東西、文豪の『恋愛書簡術』全部見せます。 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

古今東西、文豪の『恋愛書簡術』全部見せます。

この本に収められているのは、日仏の文豪12名のラヴレターを巡る物語である。 「私はこれまでほかの女性に一度たりともこんな言葉を書いたことがありません」 たとえそれが真っ赤な嘘だとしても。 本書が『恋愛書簡術』を謳っているのは、「ラヴレターとは純粋な愛の告白などではなく、相手に向かって自分の愛が本物だと説得する技術的な作文」との見地による。それは誘いであり、駆

『オオカミの護符』 新潮社「波」1月号掲載 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

『オオカミの護符』 新潮社「波」1月号掲載

ていねいにていねいに、心をこめて、大切に作られたノンフィクションだ。なにごとかを強く主張するために作られたわけではない。さりとて、第三者である取材者の目で作ったわけではない。この本は思いを共にする人々と土地の記憶をたぐる旅の記録である。 あえて「本を作る」と書いた。本書は二〇〇八年に公開された記録映画『オオカミの護符』をもとに書かれているからだ。そもそもこの

『江戸=東京の下町から』 -あたしの町のブリコラージュ 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

『江戸=東京の下町から』 -あたしの町のブリコラージュ

2011年も、あと数日。年末の曲といえば?と訊かれても人それぞれだが、自分はユーミンの“A Happy New Year”が思い浮かぶ、そんな時代の人です。 昨晩お会いしましょう 。「第九」だったら誰しも異論がないだろう。不思議な日本の文化だ。年末恒例の「忠臣蔵」は、赤穂事件の討ち入りが12月14日だったことからテレビに登場するようになったらしい。本書によれ

何もしないのがいいのだ!『四次元温泉日記』 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

何もしないのがいいのだ!『四次元温泉日記』

宮田珠己の今度の旅は温泉めぐりである。とは言っても「宮田珠己」が誰か、知らない人のためにちょっとだけ説明する。 彼は常にふらふらとどこかへ出かけていく。しかしそれは冒険とは程遠く、誰でもいつでも行けるような場所ばかりだ。まあ、 世界中にジェットコースターに乗りに行く のが気軽かどうかは意見が分かれるところだろうが、 四国遍路 は、その気になりさえすればなんと

『和本のススメ』 プレジデント12月19日号「本の時間」欄掲載 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

『和本のススメ』 プレジデント12月19日号「本の時間」欄掲載

21世紀に入ってから静かな江戸ブームが続いている。2002年は江戸開府400年で盛り上がったし、江戸の面影をのこす歌舞伎座は2009年1月から2010年4月まで「さよなら公演」を行い、連日の大入り満員だった。2010年には江戸東京博物館が15周年を迎え、来場者数は1000万人をはるかに超えた。 しかし、その江戸ブームのなかにあっても、日本人全体として「和本」

『オオカミの護符』 ~おしゃれなベッドタウンに潜む民俗学~ 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

『オオカミの護符』 ~おしゃれなベッドタウンに潜む民俗学~

あなたの家には仏壇があるだろうか?神棚は?お正月のお飾りや鏡餅はどうしてる?初詣はきまったところに行く?お札やお守りは毎年買うだろうか。 私は普通のサラリーマンの家に育ったが、あたりまえのように仏壇のとなりに神棚があった。そこには毎年どこからか頂いてくるお札が置かれ、仏壇のお供物と神棚への水は毎日祖母が上げ下げしていた。正月には注連縄を新しくし、御幣を飾った

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民俗・風俗 / 新刊超速レビュー

『牡蠣と紐育』 新刊ちょい読み

A5版303ページの分厚い本だ。原書のタイトルはBig Oyster、副題はHistory of the HalfShellである。ニューヨークはBig Appleと呼ばれるまえはBig Oysterと呼ばれていた。Halfshellとはボティッチェリの「ヴィーナスの誕生」のイメージであろうか。帯には荒俣宏氏推薦であるから、間違いなく牡蠣とニュヨークの博物学

忘年会幹事は必読!『新バーテンダーズマニュアル』 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

忘年会幹事は必読!『新バーテンダーズマニュアル』

HONZが発足してから11ヶ月、メンバー間で本代とともに右肩上がりで増え続けているのは酒量であろう。毎月の定例会、新刊本を持ち寄る 朝会 に加え、気付けば本を肴の夜会も恒例となり、こちらも今後ますます盛況となる気配。 さらに一同相当の飲み手だ。(甘党・下戸の内藤順は唯一の例外。) 私自身は晩酌の習慣もなく今まで付き合いでたしなむ程度、「このままではマズイ、何

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民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

『ポルノ雑誌の昭和史』

出版社/メーカー: 筑摩書房 「それは書いてほしいな」。HONZ副代表の東えりかは11月の定例会で私の隣で、そう、つぶやいたのである。小声だったが確かに。本書『ポルノ雑誌の昭和史』を紹介した時だ。私はやはり「セクハラの人」なのである。 HONZサイトがオープンした7月。私は困惑した。「HONZ」の面々はレビュアープロフィールを読む限り私を含め一見普通の社会人

飲みに行きたくなる3冊 書影

民俗・風俗 / マニアックな3冊

飲みに行きたくなる3冊

『 ALWAYS 三丁目の夕日 』がヒットしたのは2005年。続編となる『 ALWAYS 続・三丁目の夕日 』も大きな話題を呼び、来年の正月には『ALWAYS 三丁目の夕日'64』が公開される。日本人はいつまでも右肩上がりのあの時代が好きなのだろう。本日はそんな昭和を実際に体験しなかった世代でも昭和の匂いが感じ取れ、ついつい浴びるようにお酒を飲みたくなる3冊

『さいごの色街 飛田』 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

『さいごの色街 飛田』

HONZに参加して以来、自分がどのような本を取り上げてきたのか、棚卸しなんぞしてみた。最初の ダム はともかく、 銀座のインド料理屋 、 川崎を本拠地としていたプロ野球球団 、 東京スカイツリーと東京タワー 、 自由が丘のスイーツ 。いかん、いかん、エリアが東京近郊に寄り過ぎている。オレは東京ウォーカーか!HONZは全国区の媒体だぞ。 そんなわけで思い切って

『離婚式へようこそ』 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

『離婚式へようこそ』

あなたは「離婚式」をご存知だろうか? 何はともあれ、まずはこちらをご覧いただきたい。 旧郎・旧婦、入場 開式のご挨拶 離婚に至った経緯のご説明 ~司会者よりご報告~ 旧郎・旧婦よりご挨拶 ご友人代表によるご挨拶 旧郎・旧婦、最後の共同作業 ~結婚指輪をハンマーで叩き割る~ 旧郎・旧婦、参列者での会食 閉式のご挨拶 解散 進行は結婚式に沿ってはいるようだが、い

『東京スカイツリーと東京タワー [鬼門の塔]と[裏鬼門の塔]』 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

『東京スカイツリーと東京タワー [鬼門の塔]と[裏鬼門の塔]』

東京スカイツリーの開業まで、あと半年余りとなった。現在は竣工時の高さ634mまで到達しているので、これ以上高くなることはないのだが、日増しに成長していく建設中の塔を見るのは、ずいぶんと楽しいものであった。この低成長時代と言われる昨今、日を追うごとにどんどん高くなっていくという経験は、拙宅の積ん読本の山以外では、なかなか味わうことができない。 その東京スカイ

『お化け屋敷のつくり方』 & 不謹慎だが笑える3冊 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

『お化け屋敷のつくり方』 & 不謹慎だが笑える3冊

正直なところ、私は相当なビビリである。子どもの頃、町内会の肝試しでは集合前に怖気づいてこっそりと家に帰ってしまったこともある。良い年になっても絶叫マシンとお化け屋敷が苦手な私にとって、いまだに遊園地は拷問場でしかない。 しかし立場が逆転し、ひとたび他人を驚かせる身になってみるとこれほどの快感もざらに味わえるものではない。実は、本書もホラープランナーのコンビ