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531記事

心地よく驚くために 『マジックにだまされるのはなぜか 「注意」の認知心理学』 書影

医学・心理学 / おすすめ本レビュー

心地よく驚くために 『マジックにだまされるのはなぜか 「注意」の認知心理学』

先ずは1分少々のこちらの動画であなたの「注意力」をチェックして欲しい。やるべきことはひとつだけ。“白いシャツ”を着ている学生が何回バスケットボールをパスしているか数えるのだ。 わが身を振り返ると、「もっと注意力があればこんなことには・・・」、と思ったことが何度もある。センター試験ではとんでもないケアレスミスをしてしまったし、上司に誤字脱字を指摘さたれこと、名

1万年のビッグデータ -『パンドラの種 農耕文明が開け放った災いの箱』 書影

生物・自然 / おすすめ本レビュー

1万年のビッグデータ -『パンドラの種 農耕文明が開け放った災いの箱』

今、世のビジネスマンが一番多く見聞きするキーワードは「ビッグデータ」というものではないだろうか。巨大なデータを収集・分析してパターンやルールを見つけ出す。その上で、今を描き出したり、異変を察知したり、近未来を予測するために活用されるものだ。世界中で生成されるデータの増加とともに、ビッグデータへの注目度は一気に上がってきた。 本書で描かれている内容も、ある意味

『偉人の残念な息子たち』 新刊ちょい読み 書影

世界史 / 新刊超速レビュー

『偉人の残念な息子たち』 新刊ちょい読み

エジソン、ヘミングウェイ、ゴーギャン、ロックフェラー、チャーチルなど11人の偉人たちの業績や人柄の「おさらい」と、その不肖の息子たちについての歴史エッセイだ。小見出しを少し抜き出してみよう。雰囲気がお判りになるだろう。「酒と女に溺れるケネディ家最後の息子」「エジソンの名を使って詐欺」「たった3ドル50セントの万引きで逮捕(アル・カポネの息子)」「鬱病、麻薬常

『銃の科学』 新刊ちょい読み 書影

教養・雑学 / 新刊超速レビュー

『銃の科学』 新刊ちょい読み

著者は元自衛隊、武器補給処技術課研究班勤務。Wikipediaによると、陸上自衛隊は1998年までだが、武器補給処は霞ケ浦、需品補給処は松戸、施設補給処は古河・通信補給処は大宮・衛生補給処は用賀という具合に5つの駐屯地に機能分散をしていたのだという。そこでは調達や補給だけでなく、調査研究も行っているのだという。だから補給所じゃなくて補給処なんだと妙に納得。

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民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

『ニッポン異国紀行』在日外国人のカネ・性愛・死

出版社/メーカー: NHK出版 10年ほど前は、コンビニの店員が外国人だったりすると「おっ」と思うこともあった。ただ、最近は都心部などでは全員が日本人であるケースが逆に珍しかったりする。それもそのはずだ。現在、日本には約210万人(不法残留者含む)の外国人が暮らしているといわれる。私やあなたが、仕事以外の生活世界で外国人と関係するのも日常の風景になっているの

『ヒューマン』 -なぜヒトは人間になれたのか 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

『ヒューマン』 -なぜヒトは人間になれたのか

NHKスペシャル 『ヒューマン』 が始まった。本書は、このシリーズと連動して発売された書籍だ。番組を担当した4人のプロデューサー・ディレクターが、それぞれの回の内容を書きおろしている。テレビのほうは、先週の日曜に第1回が放映された。本書における第一章の内容にあたるが、見事に互いに補完し合っている。テレビでは、本では表現しきれないインタビューやシミュレーション

『電卓のデザイン』 新刊ちょい読み 書影

教養・雑学 / 新刊超速レビュー

『電卓のデザイン』 新刊ちょい読み

世界で初めて電卓が登場したのが1962年。各桁ごとに1から9のボタンが並んだフルキーボード方式で、重さは14Kgほどあったそうだ。それから50年。最近ではすっかり姿を見ることも少なくなってしまったが、その歴史には驚くべきほどの技術革新があったという。 本書はそんな電卓の50年を、写真で振り返る一冊。著者は電卓の蒐集家。これまでに国内外あわせて1000以上の電

ふるいの紹介『考えの整頓』 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

ふるいの紹介『考えの整頓』

本書は雑誌『暮しの手帖』に連載の人気コーナー「考えの整とん」6年間分が編纂され、書籍化されたものだ。著者はNHK教育番組『ピタゴラスイッチ』の企画・監修を務める佐藤雅彦。東京藝大大学院で映像の教鞭をとる表現の研究者である。 著者は電通勤務時代、CMプランナーとして湖池屋「ポリンキー」、「ドンタコス」、NEC「バザールでござーる」など、様々なヒットCMを手がけ

『俺に似たひと』 明日はわが身の介護記録 書影

医学・心理学 / おすすめ本レビュー

『俺に似たひと』 明日はわが身の介護記録

人生80年として、半分を過ぎた不惑の頃、漠然とした老後の不安にとらわれていた。自分の老い先が幸せであるためにはどんな準備が必要なのか、親や年上の友人たちの姿を見て参考にしようとしていた。 しかし、それから10年。そんなことより自分の親をどう大過なく晩年を過ごさせて送り出すことができるか、それが現在、最優先に考えなければならないことになっている。 奇しくもちょ

『小商いのすすめ 「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ』 新刊ちょい読み 書影

社会 / ビジネス

『小商いのすすめ 「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ』 新刊ちょい読み

一見、ビジネス書っぽいタイトルが付いているのだが、いわゆるマイクロビジネスをテーマとした本ではなく、これからの時代を生き抜くための思考の原理原則が描かれている一冊。問われているのは、わたしたちの生活、社会がこれまでの延長線上でやっていけるのか、否かということだ。 著者はいわゆる小商いの事例として、昭和30年に商店街によく見られた帽子屋の例を取り上げる。当時、

『紅茶スパイ』東インド会社の壮大な計画 書影

世界史 / おすすめ本レビュー

『紅茶スパイ』東インド会社の壮大な計画

1848年、イギリス東インド会社は、とある男を当時外国人の出入りが禁止されていた中国内陸部へ送り込んだ。会社が彼に与えたミッションは、世界一経済的価値ある植物を中国から盗み出し、枯らしたり腐らせたりせずに元気な状態で別の大陸に無事移植できるよう手配すること。彼が狙った植物こそが、イギリスで大量に消費されていた「茶」である。本書の主人公、ロバート・フォーチュン

見つけました、『しばられない暮らし』のヒント 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

見つけました、『しばられない暮らし』のヒント

心からイギリスに行きたいと思わせてくれたのは、なんともつまらないが電波少年だった。猿岩石のゴールの瞬間を見て、感動した。旅のゴールとしてのイギリスになんだか魅力を感じた。旅のおとも『 深夜特急 』もそうだった。そして、実際、旅をするようになって、イギリスを訪れた仲間に聞くイギリス評は「飯がまずい」「物価が高い」「天気が悪い」の悪口ばかり。たまに聞く良い話はお

『動物が幸せを感じるとき』ーリアルで自在な動物行動学入門 書影

生物・自然 / おすすめ本レビュー

『動物が幸せを感じるとき』ーリアルで自在な動物行動学入門

『動物感覚』はとても面白かった。彼女自身の経験から発せられる言葉の数々に引きつけられたのと同時に、私にとって常識をくつがえすような興味深い動物行動学や心理学の研究が多数引用され、また文章が非常にわかりやすかったからだ。私がもしオールタイムベスト10を挙げるならおそらくこの本は必ず入れるだろう。 そして本書。タイトルを見たとき、前著ほどの面白さはないような気も

『バナナの世界史 歴史を変えた果物の数奇な運命』 新刊ちょい読み 書影

世界史 / 新刊超速レビュー

『バナナの世界史 歴史を変えた果物の数奇な運命』 新刊ちょい読み

ありふれた食べ物でありながら、地球上のどんな果物よりも多くの人に消費され、何億という人々を飢えから救っているバナナ。本書は、そんなつつましやかな果物の壮大な歴史物語だ。この本を紹介するにあたって、「そんなバナナ!」とだけは言いたくないのだが、驚きの連続である。 19世紀後半のアメリカにおける需要拡大を背景に巨大化するバナナ複合企業と、中央アメリカにおけるバナ

『踏みにじられた未来 御殿場事件、親と子の10年闘争』新刊ちょい読み 書影

事件・事故 / 新刊超速レビュー

『踏みにじられた未来 御殿場事件、親と子の10年闘争』新刊ちょい読み

局のアナウンサーから転身して社会派キャスターになった女性はそれほど多くはない。その中でも長野智子は確固とした地位を築いたひとりである。『踏みにじられた未来』は担当した番組が関わってきた、冤罪事件ではないかと思われる事件を検証したものである。 2001年、強姦未遂容疑で10人の高校生が逮捕された。後に「御殿場事件」と呼ばれるこの案件を「ザ・スクープ」という番組

永遠の”最近の若者” -『あんぽん 孫正義伝』 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

永遠の”最近の若者” -『あんぽん 孫正義伝』

毎年、成人式の頃をピークに「最近の若者は・・・」といった議論が、どこからともなく湧いてくる。ステレオタイプに若者を批判する者が現れたかと思うと、どこをどう間違えたか「最近の若者」という落書きは古代エジプトの壁画にも書かれていたらしいなど蘊蓄まで披露されたりする。さぞや、おいしい肴なのだろう。 孫正義という人物が語られる議論というのも、この「最近の若者」論に近

1000人の消えた小中学生『ルポ 子どもの無縁社会』 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

1000人の消えた小中学生『ルポ 子どもの無縁社会』

最近、街を歩いていても「子ども」に目がいってしまう。下は赤ん坊から上は小学生くらいまでか。我ながら怪しいと思うが、別にロリコンではない。近々、育児に対応する可能性が高く、大量にいろいろと本を読んだからか、子どもで頭が膨らみ、つい観察してしまうのだ。私は養老孟司氏が主張するように「昆虫採集してたら子供は育つ」派なのだが、残念ながら、休日の公園などでは、携帯電話

『個人美術館の愉しみ』 -45のほっと一息 書影

アート・スポーツ / おすすめ本レビュー

『個人美術館の愉しみ』 -45のほっと一息

美術館の作品にはそれぞれ物語があって、それを個々に全体に表現するというのがキュレーターの本来だろう。その場に行けば作品と空間を共有することはできる、しかし、時間は容易に共有できない。作品の生い立ちを紹介する方法によって、つまり、物語の表現によって、作品の見え方が変わる。私という個人を誰かが紹介するようなものだ。美術に限った話ではない。これからは、背景となる情

古今東西、文豪の『恋愛書簡術』全部見せます。 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

古今東西、文豪の『恋愛書簡術』全部見せます。

この本に収められているのは、日仏の文豪12名のラヴレターを巡る物語である。 「私はこれまでほかの女性に一度たりともこんな言葉を書いたことがありません」 たとえそれが真っ赤な嘘だとしても。 本書が『恋愛書簡術』を謳っているのは、「ラヴレターとは純粋な愛の告白などではなく、相手に向かって自分の愛が本物だと説得する技術的な作文」との見地による。それは誘いであり、駆

『北緯43度の雪 もうひとつの中国とオリンピック』 新刊ちょい読み 書影

アート・スポーツ / 新刊超速レビュー

『北緯43度の雪 もうひとつの中国とオリンピック』 新刊ちょい読み

今日の「新刊ちょい読み」は、芥川賞でも直木賞でもなく、小学館ノンフィクション大賞の受賞作品をご紹介。 時を遡ること40年前の1972年、アジアで初めての冬季オリンピックが札幌の街で開催された。このオリンピックには、台湾という国が宿命のように背負い続けてきた苦難と、激しい政治的抗争の爪痕が刻まれていたのだという。 オリンピック開催の前年、台湾が国連を脱退した。

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事件・事故 / 新刊超速レビュー

『タブーの正体!』新刊ちょい読み

出版社/メーカー: 筑摩書房 メディア: 新書 著者は惜しまれながら04年に廃刊した『噂の真相』(ウワシン)の元副編集長だ。「ウワシン」といえば、首相の買春検挙歴疑惑のスクープなどタブー知らずの中身が売りだったが、本書ではメディアと皇室、右翼、企業、芸能界との関係に踏み込み、「メディアが書けない」タブーはなぜタブーなのか、その内側に迫っている。 正直、ぱらぱ

『なかのとおるの 生命科学者の伝記を読む』で散財する 書影

人物 / おすすめ本レビュー

『なかのとおるの 生命科学者の伝記を読む』で散財する

いやはや正月早々大変な目にあってしまった。お屠蘇気分でほいほいやっつけてみようと本書を読み始めたのだが、意外にも内容がこってりと濃く、たっぷり時間をかけて楽しむことになった。つまり、しばらくかかりっきりになったのである。それどころかあまりの面白さに、本書が取り上げている書籍を14冊も買ってしまったのだ。大散財である。そのほとんどが絶版なので、とりあえず買うこ

『未解決事件(コールドケース) 死者の声を甦らせる者たち』  人は彼らを”ホームズの後継者たち”と呼ぶ 書影

事件・事故 / おすすめ本レビュー

『未解決事件(コールドケース) 死者の声を甦らせる者たち』  人は彼らを”ホームズの後継者たち”と呼ぶ

原題は『 THE MURDER ROOM The Heirs of Sherlock Holmes Gather to Solve the World’s Most Perplexing Cold Cases』(殺人の部屋 世界で最も難解な未解決事件を解くために集まる、シャーロック・ホームズの後継者たち)。 『未解決事件(コールドケース)』は、フィラデルフィ

『住み開き 家から始めるコミュニティ』 新刊ちょい読み 書影

社会 / 新刊超速レビュー

『住み開き 家から始めるコミュニティ』 新刊ちょい読み

一年くらい前からシェアハウスなどの新感覚な動きには注目していたのだが、本書は日本全国31の様々な事例が一望できる一冊だ。住居としてのシェアのみならず、自宅を核としてテーマ特化型のサロンの役割を持たせるもの、協働でソリューションを行うものまであるという。これらが、日常編集家なる著者の手によって「住み開き」と命名されている。 日常/非日常の境界線を意図的に編集す

1月の今月読む本 その2 書影

今月読む本

1月の今月読む本 その2

その1で紹介したのは36冊。サブとして持ってきた本も紹介しよう。 その前に初参加の学生メンバー。今回女子二人だけだが、朝7時に六本木に呼び出され、いい大人たちが”わいのわいの”と、まるで昆虫採集で珍しい虫をを見つけたことを自慢するように、新刊をかざす姿に何を思うのだろうか? それはともかく、彼らにも1冊、今月読む本を持ってきてもらった。 まずは 刀根明日香

『東京の仕事場』新刊ちょい読み 書影

ビジネス / 新刊超速レビュー

『東京の仕事場』新刊ちょい読み

平野太呂の写真集である。平野太呂を知っているひとは雑誌「フイナム」を読んでいるような鋭角なひとであろう。鋭角と聞いて、もしかすると父上は平野甲賀ではないかと思ったひとは重度の本マニアである。ともあれ、この写真集に登場するのは細野晴臣、横尾忠則、フードディレクター野村友里、DJクボタタケシ、マスタークラフツマン西條賢など14人のクリエータたちだ。クリエーターは

『ゴジラ音楽と緊急地震速報』 新刊ちょい読み 書影

社会 / 新刊超速レビュー

『ゴジラ音楽と緊急地震速報』 新刊ちょい読み

先日、都内で久々に緊急地震速報が鳴った。その後、大事には至っていない模様であるが、ヒヤリとした瞬間でもあった。この緊急地震速報、NHKから流れてくるチャイム音の方なのだが、ゴジラのテーマを元に作られたのではないかという噂があったそうだ。震災直後の時期には、Twitterなどでも随分と話題にのぼっていたらしい。 本書に、その真相が書かれている。チャイム音を製作

メタボドミノをぶっ飛ばせ! 『腸! いい話』 書影

医学・心理学 / おすすめ本レビュー

メタボドミノをぶっ飛ばせ! 『腸! いい話』

昔、『腸は考える」という本を読んで以来の「腸マニア」である。その本の最初の章「腸は小さな脳である」という題にやられた。自分の体のなかに、自分(脳?)以外に考えている存在があり、それが体や脳にも影響を与えている、そう想像すると、何だか自分と別人格の「体の声」に耳を澄ましたくなる。セロトニン、セクレチン、ガストリンなんていうホルモンの名を呪文のように意味もなく覚

ファクトからはじめよう 『放射線医が語る被ばくと発がんの真実 』 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

ファクトからはじめよう 『放射線医が語る被ばくと発がんの真実 』

この本に書かれているのはファクトである。人間の主観を逃れた完全に客観的なファクトなど存在しないが、著者は可能な限り、様々な利害から離れて中立的、客観的であろうとしている。客観的といっても「 東大話法 」のように自分を神の視座に置いて他者批判に終始するのではなく、自らの手で広く認められているファクトから“真実”を紡ぎだそうとしている。広島、長崎、そしてチェルノ

2012 1月の今月読む本 その1 書影

今月読む本

2012 1月の今月読む本 その1

今年も明けて、はや11日。今日は鏡開きの日でもあります。 遅ればせながら明けましておめでとうございます。HONZはいよいよ2年目を迎えます。 なお一層のご愛読とご声援を賜りますようお願い申し上げます。 というわけで今年第1回目の定例会です。今回から学生メンバーも参加予定でしたが、学業優先が決まりなため、 井上宅磨 と 塚越啓樹 は不参加。他のメンバーももちろ

女子アナ辞めました!? -『私が弁護士になるまで』 書影

社会 / おすすめ本レビュー

女子アナ辞めました!? -『私が弁護士になるまで』

入社後2、3年の若手社員が会社を辞める時に、「電通を辞めました」だとか「博報堂を辞めました」などとブログに書いて話題になることがある。そういうものを目にするたびに感じるのが、この時代の節目に30代を迎えているという自分自身の宙ぶらりんさ加減である。別に会社の管理職でもないので「会社に対して失礼だ」などとは思わないのだが、その論調を素直に応援しようという気にも

『いちばんやさしい地球変動の話 』 新刊ちょい読み 書影

生物・自然 / 新刊超速レビュー

『いちばんやさしい地球変動の話 』 新刊ちょい読み

書名に「いちばんやさしい」とある。「一番優しい」でも「一番易しい」でもない。「いちばんやさしい」とあるところがいかにも「やさしそう」ではないか。なにしろこの本は“地球の中にはドロドロに溶けたマグマがつまっている”と考えている人に地球の本当の姿を理解して貰うために書かれた本なのだ。「文系だから」とサイエンス本を敬遠しがちな人も楽しめるはずだ。 日本に住む我々が

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サイエンス / 新刊超速レビュー

「月刊 基礎工」新年号 新刊ちょい読み

さすがにこの雑誌を買ったのは今月号が始めてだ。目次を転記するので、その理由がお判りになるであろう。これで1890円。ちなみにデジタル版も1890円。 巻頭言 世界一のタワーに使われた基礎 桑原 文夫 総 説 業平橋押上地区開発事業「ライジングイーストプロジェクト」の概要 各 論 世界一の観光・電波塔としての設計ポテンシャル 〃 「東京スカイツリータウン」にお

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アート・スポーツ / おすすめ本レビュー

Jリーグ、ドーピング冤罪事件の真相『争うは本意ならねど』

出版社/集英社インターナショナル 我那覇和樹。サッカーに興味がある人ならば聞いたことがある名前だろう。5年ほど前、彼はサッカーサークルの中心部にいたはずだ。2006年、我那覇は輝いていた。サッカーJ1リーグの川崎フロンターレに所属していた彼は、その年、リーグ戦32試合で52本のシュートを放ち、18得点を挙げた。ゴール数は日本人最多、シュート決定率は35%で外

『中国でお尻を手術。』-ヤッチャイナ! 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『中国でお尻を手術。』-ヤッチャイナ!

中国でお尻を手術。マル。 “ 中国でお尻を手術♪ ” ではない。そこまではんなり楽しい感じではない。 “ 中国でお尻を手術www ” は、一部に受けそうだがビミョーだ。 “ 中国でお尻を手術しましたが、何か? ” でもないだろう。やっぱりマルだ。思うに、マルには情熱が含まれている。今の日本(というか俺)に足りない情熱が。ポリープ切除の時に中国人看護師から挙が

『原発危機と「東大話法」 傍観者の論理・欺瞞の言語』 新刊ちょい読み 書影

社会 / 新刊超速レビュー

『原発危機と「東大話法」 傍観者の論理・欺瞞の言語』 新刊ちょい読み

このような文章が「東大話法」の典型であると、いきなり切り捨てられている。まず、「世界は」と言うことによって責任関係を曖昧にしていること、そして「我が国は・・・しなければなりません」という一文に見られるような、自分たちが「国」を代表しているいう意識。この話法こそ間違いの元凶であるというのが、著者の主張だ。しかも、切り捨てているのが現役の東大教授であるというから

学生メンバー応募レビュー『市場対国家』 書影

世界史 / おすすめ本レビュー

学生メンバー応募レビュー『市場対国家』

HONZ学生メンバー合格者が応募の際に書いたレビュー。最後は刀根明日香さんのレビューです。 政治家ってどんな人? 日本の政治家みたいにどうせ国家議員の息子が国家議員になるのでしょ? その中から首相が生まれるのでしょ? だから日本なんて変わりっこないのね。私が高校まで持っていた政治のイメージは、ニュースを観るようになった今でも変わらない。いくらCHANGEを叫

『ピュリツァー賞 受賞写真 全記録』 新刊ちょい読み 書影

社会 / 新刊超速レビュー

『ピュリツァー賞 受賞写真 全記録』 新刊ちょい読み

有名な報道写真がまとめて見られ、文章で時代背景も解説されている。20〜21世紀を概観するのに手頃な一冊と思い、気軽にページを眺めるつもりで読み始めたが、思わずじっくりと読み込んでしまった。 写真自体があまりに力強いのだ。写真の持つ物語が深く、ずっしりと重い。添えられた解説も適度に詳しく、写真を見ながら、いちいちもの思いに耽ってしまう。人の憎しみと苦しみ、たく

学生メンバー応募レビュー 『時計の社会史』 書影

世界史 / おすすめ本レビュー

学生メンバー応募レビュー 『時計の社会史』

今週末も、HONZ学生メンバー合格者が応募の際に書いたレビューを掲載します。 一色麻衣さんのレビューです。 たった五分でも遅刻したら、待ち合わせの相手はあまりよい顔をしない。ビジネスの場面ではありえない醜態だし、友人相手でも失礼に当たる行為だ。現代の私たちにとって、時間を区切って行動することは自明の理だが、それはいつ頃からの習慣なのだろうか。この本では、あま