ノンフィクションはこれを読め!

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336記事

「おもてなし」の職人さん『配膳さんという仕事』 書影

教養・雑学 / 民俗・風俗

「おもてなし」の職人さん『配膳さんという仕事』

陽ざしの強い京都、すだれ、浴衣、冷やしきゅうり……。今年の夏は京都旅行も難しいかな、と残念に思っていたが、本書を読むと京都の街並みが鮮やかに浮かび上がってきた。本書では、今から30年ほど前にタイムスリップ。祗園祭や茶会、料亭、花街などいたるところで活躍するのは「配膳さん」と呼ばれる職業人である。配膳さんはまるで「おもてなし」の職人のようだ。 著者は配膳さんを

超常現象も秘密結社も超古代文明もすべてあります! 創刊40年の歩みを詰め込んだ『ムー ビジュアル&アート集』 書影

アート・スポーツ / 民俗・風俗

超常現象も秘密結社も超古代文明もすべてあります! 創刊40年の歩みを詰め込んだ『ムー ビジュアル&アート集』

本書を見つけた時、テンションが上がりすぎて鼻血を出しそうになってしまった。営業再開を待ち望んでいた紀伊国屋書店新宿本店の店頭だったことも、興奮に拍車をかけたかもしれない。 本書はあの!月刊『ムー』のビジュアル&アート集である。説明するまでもないが、『ムー』は昨年創刊40周年を迎えた日本屈指のミステリーマガジン。本書では1979年の創刊から2019年12月号ま

『大陸と海洋の起源』 書影

生物・自然 / おすすめ本レビュー

『大陸と海洋の起源』

世界中で猛威をふるう新型コロナウィルスのため、評者が勤務する京都大学でも新学期は1ヶ月を超える休講から始まった。しかし、こんな時こそ部屋に籠もって科学の古典をじっくり読んでみたい。本書は世界で初めて「大陸移動説」を提唱した地球科学の古典で、後に「地球科学の革命」の起爆剤となった書物である。最初に大陸移動とは何かから説明しよう。 世界地図を広げると地球に関して

これから出る本 2020年5月 書影

併せて読まれたこの一冊

これから出る本 2020年5月

新型コロナウイルスの拡大防止のため、都心部や大型ショッピングモールを中心に書店の休業が続きました。しかし、開店中の店舗では本を求める人の行列も。専門的な本を求める人も多くなり、前年を大きく超える売上を記録する店舗もあちらこちらに…。先が見えない中、6月の書店にはどんな本が並ぶのでしょうか。 まずはノンフィクションの予約ランキングから。2020年5月15日時点

『病魔という悪の物語 チフスのメアリー』あなたは本当に“大丈夫” 書影

医学・心理学 / 社会

『病魔という悪の物語 チフスのメアリー』あなたは本当に“大丈夫”

2006年にちくまプリマー新書で出た本が再刊された。Kindleでも読めるし、新刊書店で簡単に手に入るようになったのは喜ばしい。感染症を解説した本はいろいろあるが、本書はちょっと特殊だ。メアリーを我が身に置き換えると震え上がるほど恐ろしい。 約100年前のニューヨークで、腸チフスの無症候性キャリアであった女性が、離島に合計で25年余り隔離された事実を追った物

今週のいただきもの:2020年5月11日週 書影

今週のいただきもの

今週のいただきもの:2020年5月11日週

突然ですが、トルティージャ(スペイン風オムレツ)が好きです。ジャガイモ、タマネギ、ホウレンソウ、ベーコン、トマトなどをたっぷり入れてつくります。これらの具材を炒め、塩で味付けをした卵に混ぜ、フライパンで焼くだけです。普通のオムレツのように袋型にまとめる事をせず、フライパンの丸い形のまま焼き上げるのが特徴です。スペインで単なる卵だけの「プレーン・オムレツ」は、

『文化大革命 人民の歴史 1962-1976(上・下)』文化大革命が破壊したもの、暴かれる独裁政権の本質 書影

世界史 / おすすめ本レビュー

『文化大革命 人民の歴史 1962-1976(上・下)』文化大革命が破壊したもの、暴かれる独裁政権の本質

1958年から61年まで続いた大躍進政策の失敗により、中国は数千万人の死者を出す。この政策で中国の経済は破壊され、農村部は崩壊してしまう。農民たちは飢え・過労と地方の共産党幹部の暴力に苦しみながら命を落としていった。この未曾有の失政により、毛沢東の権威は失墜するのである。 国家的な危機を受けて行われた「七千人大会」で劉少奇や彭真、彭徳懐らをはじめとする多くの

世界の石油市場を動かす『ロスネフチ-プーチンの巨大石油会社-』 書影

社会 / ビジネス

世界の石油市場を動かす『ロスネフチ-プーチンの巨大石油会社-』

2020年3月、原油価格は暴落した。年初、原油の代表指標であるBrentは60~70$/bblで推移していたが、3月6日以降に急降下。一時、20$/bblを割り、その価値は60%以上下がった。別の代表指標であるWTI原油は、特殊要因あったとはいえ、史上初のマイナス価格まで値下がったことも大きなニュースとなった。エネルギーアナリスト岩瀬昇の言葉を借りれば『海図

『「世界史」をいかに語るか』 書影

世界史 / HONZ客員レビュー

『「世界史」をいかに語るか』

本書は、雑誌「思想」 の特集号に2つの論稿を新たに付け加えて単行本化したものである 。グローバルな時代が訪れ、歴史学もその埒外ではなくなった。 これまでの歴史学では、 研究史の蓄積と資料水準の上昇によって研究対象や時代を狭く限定 していく専門化が進展していた。 このことが歴史学を周辺化させ公の問題への提言能力を喪失させて いったのである。これに対して、グロー

身近な食べ物ってすごいのだ。→『育ちすぎたタケノコでメンマを作ってみた。』 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

身近な食べ物ってすごいのだ。→『育ちすぎたタケノコでメンマを作ってみた。』

小学生男子的な好奇心のままに、日常にある目の前の身近な食べ物を掘り下げる不思議な人がいる。「これなに?」と思ったら猪突猛進、栽培したり採集したりして、食す! 食べることに旺盛な人は楽しく生きている気がするぞ。よくわからないタイトルなのだけれど、その実践指南書の、ご紹介。 著者の玉置標本さんは1976年、埼玉県生まれ。山形で大学時代を過ごしたころに野山の楽しさ

今週のいただきもの:2020年5月4日週 書影

今週のいただきもの

今週のいただきもの:2020年5月4日週

毎日料理をしていると、だんだん自分がつくるものに飽きてきませんか?私は飽きました笑 そうは言っても、料理しないといけないので、最近はテーマを決めてつくっています。例えば、スペインバル(パエリア、アヒージョ、タコのガーリックソテー、トマトサラダ)、ピッツェリア(3種のピザ、筍のグリル、グレープフルーツとアボカドのサラダ)、韓国料理屋(ナムル、参鶏湯、チヂミ、サ

幸せの国へ、巣ごもり旅行 『週末フィンランド』 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

幸せの国へ、巣ごもり旅行 『週末フィンランド』

ずっと家にいると、考えるのは本や映画、そして毎日のご飯のことだ。先日ふと私は「かもめ食堂」という映画を観たくなった。決して猛烈な欲求ではない。“ふと”思っただけだ。でも、ネットで探してテレビにキャストしたら、次の瞬間にはその思いが叶えられた。便利な世の中になったものである。 映画「かもめ食堂」は、群ようこ原作、小林聡美主演の2006年の作品だ。舞台は、フィン

『たん・たんか・たん 美村里江歌集』 書影

教養・雑学 / HONZ客員レビュー

『たん・たんか・たん 美村里江歌集』

挨拶をするときに、必ず自分で詠んだ和歌を1首入れ込む友人がいた。そういえば、必ず和歌が出てくる「いいね!光源氏くん」というドラマもある。本書は、女優、美村里江の第一歌集であるが、普通の歌集と異なるのは、書き下しエッセイ10篇がサンドイッチのように歌と歌との間に挟まれており、とても読みやすい仕掛けがなされていることだ。加えて、視線の休憩所としてのイラストも全て

『ペスト』を買ったのは、どういう人たちなのか? 書影

併せて読まれたこの一冊

『ペスト』を買ったのは、どういう人たちなのか?

4月のベストセラーランキング が発表されました。日販調べの文庫ランキングでは『ペスト』が4位に躍進。パンデミックを描いた『首都感染』も9位に入るなど感染症関連の小説、ノンフィクションの動きが目立ちました。 特に『ペスト』は世界各国で重版されベストセラーになっているようです。日本ではどう売れ、どう読まれているのでしょう? グラフは今年に入ってから5月までの週次

『宿無し弘文』ジョブズが師と仰いだ日本人僧侶の生涯 書影

人物 / おすすめ本レビュー

『宿無し弘文』ジョブズが師と仰いだ日本人僧侶の生涯

禅には昔からおっかないイメージがあった。 それはきっと若い頃に読んだエピソードが強烈だったせいだろう。 禅の始祖である達磨に弟子入りを乞い、覚悟のほどを示すために自らの左肘を斬り落としてみせた慧可のエピソードである。雪舟の国宝『慧可断臂図(えかだんぴず)』にも描かれた有名な場面だ。 この話を初めて知った時、あまりに訳がわからなすぎて混乱した。弟子入りを断られ

『ステレオタイプの科学』 色眼鏡で見られると本当にできなくなってしまう 書影

医学・心理学 / おすすめ本レビュー

『ステレオタイプの科学』 色眼鏡で見られると本当にできなくなってしまう

「女性は数字に弱い」「高齢者は記憶力がわるい」「日本人はアフリカ系の人に比べて身体能力で劣っている」。わたしたちはしばしば過度の一般化を行い、特定のステレオタイプをとおして周囲の人を眺めてしまう。そして、そうしたステレオタイプがときとして深刻な偏見や差別を生み出してしまうことは、多くの人が知っているとおりである。 だが、ステレオタイプがもたらす悪影響はどうや

『カラスは飼えるか』ほかの鳥だって可愛いよん。 書影

生物・自然 / おすすめ本レビュー

『カラスは飼えるか』ほかの鳥だって可愛いよん。

「鳥本にハズレなし」というのが私の持論である。鳥の生態が興味深いのは確かだが、それ以上に鳥類学者にはユニークな人が多い。 『鳥類学者無謀にも恐竜を語る』(新潮文庫)の川上和人、『ダチョウの卵で、人類を救います!』(小学館)の塚本康浩など真摯な研究者が真面目に書いた本ほど面白い。 本書の著者はカラス研究者。『カラスの教科書』(雷鳥社、のちに講談社文庫)の単行本

今週のいただきもの:2020年4月26日週 書影

今週のいただきもの

今週のいただきもの:2020年4月26日週

最近は中華にハマっています。 ウー・ウェンさんのレシピ本 を見て、皮から焼売をつくるほどです。焼売の皮は薄力粉だけで作れるので、時間があるときにぜひ挑戦してみてください。 ですが、毎日手の込んだ料理は大変なので、今日は簡単に作れる豆漿(トウジャン)をご紹介します(なかしましほさんレシピ)。台湾の定番朝ごはんです。ザーサイ、桜海老、黒酢(それぞれカレースプーン

『現代経済学の直観的方法』アフターコロナすら見通せる、現代経済学の最良のテキスト 書影

社会 / おすすめ本レビュー

『現代経済学の直観的方法』アフターコロナすら見通せる、現代経済学の最良のテキスト

1987年、当時26歳の青年が自費出版した本が大きな評判を呼んだ。著者は大学院を中退したばかりの物理学徒で、「100部も売れれば奇跡」と出した本が、一部の大手書店では一般文芸書を抜いてベストセラーになるほど売れた。この『物理数学の直観的方法』はその後、講談社ブルーバックスに収められ、現在も版を重ねている。 著者の手法は、難解な概念の核心部分を、大胆なイメージ

『両利きの組織をつくる』日本企業の変革を阻む慣性力とそれを打ち破る組織経営論とは 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

『両利きの組織をつくる』日本企業の変革を阻む慣性力とそれを打ち破る組織経営論とは

「これまでのやり方が通用しなくなり始めている」 これは多くの伝統的な日本企業が抱いている実感だろう。市場環境の急激な変化、AI(人口知能)を始めとするデジタル技術や新興企業の参入によるディスラプション(創造的破壊)、従業員の価値観の多様化や働き方改革など、企業は従来のやり方では対処できない数多くの現実に直面している。 本書は、2016年に出版された『両利きの

弱い心を何度も叱り、金かりに行く『文豪と借金』 書影

人物 / 小説

弱い心を何度も叱り、金かりに行く『文豪と借金』

文豪と借金というのは切っても切り離せないものなのかもしれない。石川啄木、内田百閒、川端康成など、借金にまつわるエピソードを持つ文豪は枚挙に遑がない。なかでも有名でゲスの極みといっても差し支えないのは石川啄木である。 親友の金田一京助をはじめ、借金に借金を重ねたあげく、金は返さずに踏み倒し、妻子に金をやらずに、手にした金で女遊びに明け暮れていた。本書にはそんな

『博士の愛したジミな昆虫』 書影

生物・自然 / HONZ客員レビュー

『博士の愛したジミな昆虫』

本書を一瞥しただけで読みたくなってしまったのは、わが国の伝統である本歌取のなせるわざだろうか。それとも、原色日本昆虫図鑑(保育社)をボロボロになるまで引いていた元昆虫少年の先祖返りだろうか。あるいは、可愛すぎる表紙のイラストが僕を引き寄せたのか。そんなことは、どうでもいい。めちゃ面白い本だった、という読後感が全てを物語る。 本書には、子どもたちが大好きなカブ

『地球に住めなくなる日』まであと?年、絶望するより行動を! 書影

生物・自然 / おすすめ本レビュー

『地球に住めなくなる日』まであと?年、絶望するより行動を!

大阪大学医学部で病理学を教えている。使っている教科書は Robbins Basic Pathology(ロビンス基礎病理学)の原書、世界一の定番教科書である。そのうち一章がEnvironmental and Nutritional Diseases(環境と栄養による疾患)に割り当てられていて、トップが Health Effect of Climate Cha

『銀河の片隅で科学夜話』「勉強しない子どもたちにイライラし通しの妻が、この本を読んでとても優しくなったんですよね」(※個人の感想です) 書影

サイエンス / 生物・自然

『銀河の片隅で科学夜話』「勉強しない子どもたちにイライラし通しの妻が、この本を読んでとても優しくなったんですよね」(※個人の感想です)

大変だ。これは緊急事態だ。 そんなの、わかってるって? いや、世間じゃなくて、我が家の話なのです。 子どもたちは長引く休校期間を、あろうことか存分に満喫している。 息子は、 『魔術はささやく』 を読んですっかり宮部みゆきにハマり、「全冊読破する!」と宣言したきり引きこもってしまうし(そういえば3日ほど見かけない気が……)、娘はといえば、ネトフリとアマゾンプラ

『旅の効用 人はなぜ移動するのか』STAY HOMEのGWは本を読んで、メンタルタイムトラベルする 書影

教養・雑学 / 民俗・風俗

『旅の効用 人はなぜ移動するのか』STAY HOMEのGWは本を読んで、メンタルタイムトラベルする

2015年には全世界でのべ12億人が外国旅行をしたが、これは1950年の48倍に相当する数である。過去に3度の経済危機で海外旅行者は減ったことはあったが、今回のコロナ禍は、歴史に残る減少幅になるだろう。 多くの旅好きと同じように、このゴールデンウィークは旅行をする予定だった。柄でもなく、半年前もからどこに行こうか、思い巡らせていた。が、もちろん、すべて中止で

今週のいただきもの:2020年4月19日週 書影

今週のいただきもの

今週のいただきもの:2020年4月19日週

冷凍の帆立がたくさん届いたので、ここのところ毎日のように食べています。帆立の旬は産卵前の冬です。しかし貝柱自体の味は、産卵後の5〜7月にかけてグリコーゲン(甘味として感じる)が最大となり、おいしくなります。 シンプルに天ぷらや、焼いてバター醤油で食べるのもおいしいですが、フリカッセ(軽い煮込み)もオススメです。まず、帆立に焼き目をつけます。焼き目がついたら帆

日本人の人生ってこうなんや『人生の歩みを追跡する』 書影

社会 / おすすめ本レビュー

日本人の人生ってこうなんや『人生の歩みを追跡する』

世間様のあれこれについて、なんとなくこうなってるんやろうなぁと思っていることは多い。ただ、それは、身の回りで見聞きしたことに、ニュースなどから得た知識を加味した漠然たるイメージでしかない。いったいそれって正しいんやろうか。 厳密に調べ上げるのは不可能だろうが、およその傾向ならわかるかもしれない。しかし、そのための調査があるとは知らなんだ。2007年からおこな

『世界史の針が巻き戻るとき 「新しい実在論」は世界をどう見ているか』哲学界の若き天才が提唱、新実在論と倫理資本主義 書影

社会 / おすすめ本レビュー

『世界史の針が巻き戻るとき 「新しい実在論」は世界をどう見ているか』哲学界の若き天才が提唱、新実在論と倫理資本主義

現代社会において、ポストモダニズムからポストトゥルース(ポスト真実)が広がり、それがトランプ米大統領誕生やブレグジットに見られるポピュリズムの台頭につながっている。哲学界の若き天才マルクス・ガブリエルの「新実在論」は、こうした閉塞感を打ち破る、新しい哲学である。 新実在論の新しさは、現実は物理的な対象だけではなく、それに関する見方、心情、信念、思想、空想とい

コロナに負けるな!朝会、HONZOOM!!!(その3) 書影

今月読む本

コロナに負けるな!朝会、HONZOOM!!!(その3)

新型コロナ騒ぎで浮足立っていたけれど、気が付けば来週半ばからゴールデンウィークになる。季節もいいし、新緑も綺麗、いろいろな花も咲き誇っているけれど、今年は全部がまんしましょう。100年に一度の厄災を経験しているのだから、きちんと見極めていきましょうよ。記憶は薄れるから、何かの記録を残すのもよし。何年か後には検証されるはずですから。 朝会(その1) 朝会(その

コロナに負けるな!朝会、HONZOOM!!(その2) 書影

今月読む本

コロナに負けるな!朝会、HONZOOM!!(その2)

ZOOMでの朝会は混乱から始まりました。毎日何時間もZOOM会議や講義をしている人はともかく、ほとんど初めて、という人もいて、なかなか足並みが揃いません。画像は出るけど音声が聞こえない人、声はすれども姿が見えない人などさまざまです。 使い慣れている人は、だいたい背景に凝りますね。バーフ・バリやらお決まりの「電波少年」やら。撮影する角度に凝る人もいれば、寝起き

『FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略』 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略』

「意志の強さは成功するかどうかと無関係」と喝破するビジネス書が現れた。確かに仕事がうまくゆかないとき、「自分の意志が弱いから」と落ち込む人は少なくない。「意志力の不足」が一番の原因と考える経営者も多い。 しかし、気合いを入れても集中力が続かないことはよくある(恥ずかしながら私自身、しょっちゅうそうだ)。本書はそうした悩みを持つ人に一筋の光をもたらす優れた自己

『「間合い」とは何か』日本流ソーシャル・ディスタンスの研究 書影

サイエンス / 社会

『「間合い」とは何か』日本流ソーシャル・ディスタンスの研究

いまや「ソーシャル・ディスタンス」という言葉を聞かない日はない。 「社会的距離」などと直訳されるけれど、ちょっと芸がないなぁと思う。 だって日本語にはもともと「間合い」という言葉があるからだ。 「間合い」とは、単純に考えれば「相手との距離」である。でもよく考えると、この言葉はけっこう深い。実際この言葉には豊かな意味合いが含まれている。 真っ先に思い浮かぶのは

コロナに負けるな!朝会、HONZOOM!(その1) 書影

今月読む本

コロナに負けるな!朝会、HONZOOM!(その1)

季節は春。新緑が目に眩しく、様々な花が咲き始めました。しかしいま、100年に一度という世界的な伝染病に見舞われています。新型コロナウイルス感染予防のため、非常事態宣言が出され「STAY HOME!」を合言葉に、感染を避けるための試みはしばらく続きます。 一応の目安はゴールデンウィーク終了までとなっていますが、事態の収束は楽観を許しません。生き残るため、何とか

今週のいただきもの:2020年4月12日週 書影

今週のいただきもの

今週のいただきもの:2020年4月12日週

ご無沙汰してます!「いただきもの」の担当になってから5年(!)経ち、毎週欠かさず記事をあげていたのですが、先週、先々週はおやすみしてしまいました。3月末より弊社は、原則出社しないようにとなったため、献本の開封ができなかったのです。今回は別件のためオフィスへ行き、献本の確認もしてきました。リモートワークをしているみなさんは、郵便物をどうしていますか? さて、今

『ヤクザときどきピアノ』50代ヤクザ専門ライター、憧れのピアノに挑む 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『ヤクザときどきピアノ』50代ヤクザ専門ライター、憧れのピアノに挑む

運動でも始めようか、せめて食生活を変えようかと決意して何回目の春を迎えただろうか。実は、腹まわりがここ5年で10センチメートル増えた。かけ声だけは威勢がいいのだが、見た目が物語るように動きが重い。私のように、いま動かないでいつ動くんだ、と思いながらも動けない人に、本書は最適な一冊かもしれない。 50歳を過ぎたオジサンが、譜面の読み方も知らないところからピアノ

『夢の正体 夜の旅を科学する』今こそ、夢を楽しむべき時 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

『夢の正体 夜の旅を科学する』今こそ、夢を楽しむべき時

まさかなるべく家に引きこもってろと叫ばれる時代が到来するとは思わなかった。評者はどちらかと言えばインドア人間なのでそこまで苦ではないが、あちこち出かけて買い物したり映画を観たり飲み歩いたりするのが楽しみな人にとってはつらい日々だと想像する。このうえ毎日暗いニュースばかり流れてくるし、世界も日本も自分の生活もどう変容していくかわからないし、気が滅入る一方である

これから出る本 2020年5月 書影

併せて読まれたこの一冊

これから出る本 2020年5月

新型コロナウイルスの拡大は出版界にも大きな影響を与えています。相次ぐ休業、発売の延期など5月まで店頭への影響は続きそうです。5月の書店にはどんな本が並ぶのでしょうか。 まずはノンフィクションの予約ランキングから。2020年4月16日現在の予約受注から5月以降に発売になるタイトルを抽出し予約ランキングを作成しました。(日販調べ:タイトル・発売日等今後変更になる

『忍者学講義』忍者、お主は何者ぞ⁉ 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『忍者学講義』忍者、お主は何者ぞ⁉

「忍者学」は立派な学問である。三重大学では、伊賀地域を中心とした忍者に関する教育研究を推進し、その成果を広く国内外に発信する国際的な忍者研究の拠点として、また伊賀の地域創生に資することを目的として2017年7月1日に 国際忍者研究センター を開設し、忍者研究に取り組んでいる。 『忍者学研究』は副センター長で三重大学人文学部の山田雄司教授のもと、文系だけでなく

『クリーンミート』パンデミック防止の救世主!? 書影

サイエンス / ビジネス

『クリーンミート』パンデミック防止の救世主!?

生きている動物ではなく、生物の細胞を使って食肉を生産する研究が進んでいます。この食肉生産方法は「培養肉」と呼ばれる新技術で、10年後までには店舗で販売される見込みです。培養肉はまぎれもない動物の肉ですから、既存の植物由来のフェイクミートと混同しないようにしてください。昔ながらの肉と同じ味の培養肉の安全性が長期にわたる調査で確認され、手ごろな価格で販売されたと

『組長の妻、はじめます。 女ギャング亜弓姐さんの超ワル人生懺悔録』裏社会に咲いた愛の物語 書影

事件・事故 / 「解説」から読む本

『組長の妻、はじめます。 女ギャング亜弓姐さんの超ワル人生懺悔録』裏社会に咲いた愛の物語

私は暴力団を20年以上取材している。そのため暴力や犯罪に耐性が付き、暴力団をはじめ、周辺者たちを題材にしたノンフィクションにも食傷気味だ。正直、この分野にはやっつけ仕事の類似本が多く、本書も斜めに見ていた。軽いタイトルの印象もあって、実話誌によくある「面白おかしい、でもよくあるヤクザの姐さん話」と高を括っていた。 面白い物語ではあった。しかし、予想は完全に裏