ノンフィクションはこれを読め!

2014年の記事

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625記事

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人物 / ビジネス

『イーロン・マスクの野望』桁外れの野心家

我々が人類史上類をみない大変革の時に居合わせていることを気付かせてくれ、単調な毎日を過ごしがちな私たちをワクワクさせてくれる、そんな一冊だ。 日本ではまだ認知度が低いかもしれないが、今、世界中から「未来を変える天才経営者」として注目されている起業家がいる。1971年に南アフリカで産まれ、31歳の時アメリカで億万長者の仲間入りし、現在地球規模の壮大な挑戦をする

健忘症患者H・M、アメフラシ、マウス、そしてヒト 『記憶のしくみ』 書影

サイエンス / 医学・心理学

健忘症患者H・M、アメフラシ、マウス、そしてヒト 『記憶のしくみ』

読み応えのある本だ。 新書版で上下 600 ページ近く。それもやさしい本ではない。しかし、『科学を楽しみ、神経系がどのようにして学習し、記憶するかについての驚くべき新発見に興味を持つ一般読者』を想定して書かれたというこの本のもくろみは十分に達成されている。 専門用語がたくさん出てくるので、本屋さんでこの本をぱらぱらっと見たら、それだけで尻込みしてしまうかもし

1月のこれから売る本-東京某書店 田中大輔 書影

ビジネス / 書店員のこれから売る本

1月のこれから売る本-東京某書店 田中大輔

あけましておめでとうございます。2014年も書店員のこれから売る本をよろしくお願いします。1月はこれと思う新刊があまり多くありません。なので、今月は年末に発売されて、個人的に猛プッシュしている商品を中心に、今年ヒットしそうな本を、これから発売する本も交えて、いくつか紹介したいと思います。 まずは、つい先日発売になったばかりの新刊です。『 ストーリーとしての競

今週のいただきもの(1月第2週) 書影

今週のいただきもの

今週のいただきもの(1月第2週)

昨日ついにHONZサイトがリニューアルされました! リニューアルが決まって以来「どんなサイトになるのかな~?」とワクワクしていたのですが、先週、記事の入力や公開の方法も大幅に変わると知り、以前のシステムもろくに使いこなせていなかった私は一気に憂鬱になってしまいました。 案の定、ここ数日マニュアル片手に悪戦苦闘しましたが、何とか無事公開できてよかったです。 そ

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今月読む本

1月の今月読む本 その2

HONZの前身、「本のキュレーター勉強会」が始まったのが2011年の1月。最初からのメンバーとのつきあいは4年目に突入した。この間、結婚あり出産あり転職あり、そして娘の結婚ありとみんな順調に暮らしている。 今年もまた目出度い話が聞かれる模様で、とても嬉しい。 そんな記念すべき最初の朝会に欠席した人の「今月読む本」を紹介しよう。 久保洋介 新年に読むべき2冊(

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アート・スポーツ / 「解説」から読む本

『百年前の山を旅する』文庫解説 by 角幡 唯介

大学を卒業してから2年ほど、まともに仕事もせずにぶらぶらしていたことがある。学生時代に探検部で活動していたせいで、卒業してからも探検家になるという夢を捨てきれなかった私は、過ぎ去っていく青春にしがみつくように貧相な暮らしを続けていた。半年間ほどのニューギニア島の旅から帰国した後、登山仲間から土方のアルバイト先を紹介してもらい、工事現場に何週間も寝泊まりして、

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教養・雑学 / 「解説」から読む本

『小林秀雄対話集 直観を磨くもの』文庫解説 by 石原千秋

恥ずかしい思い出話からはじめよう。 私にとって小林秀雄の批評は高校生時代の愛読書だった。当時は文庫でかなり出ていたから、文庫にあるものはすべて読んだ。初期の「様々なる意匠」も当然読んだ。それで、文学青年でもあった担任の国語の先生に、「こんど、「ようようなるいしょう」を読みました」と、自慢げに報告した。一瞬間があって、先生は「そうか」とだけ言った。 大学生にな

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サイエンス / 教養・雑学

『魚料理のサイエンス』文庫解説 by 野崎 洋光

成瀬先生との最初の出会いは、武蔵野栄養専門学校時代に私が先生の教え子だったことです。出来の悪い教え子でしたが。そして卒業して10年くらい経ったときに再会しまして、「今は何をしているの」と質問され、料理人ですと答えたところ、「一緒に本を作ってみないか」と仰っていただき『魚調理の「こつ」』という本を共同執筆で柴田書店から出しました。現在、私は80冊ほど著作があり

『ケプラー予想』文庫版訳者あとがき by 青木薫 書影

サイエンス / 「解説」から読む本

『ケプラー予想』文庫版訳者あとがき by 青木薫

本稿は、2013年12月に文庫化された『ケプラー予想』の訳者あとがきです。2005年4月に刊行された単行本『ケプラー予想』の訳者あとがきは こちらから 。 (※編集部) 本書『ケプラー予想 四百年の難問が解けるまで』の単行本のための翻訳に取り組んでいたときのこと、私はおもちゃ屋さんでビー玉を大人買いした。適当に見つくろった容器の中にビー玉を配置してみたり、お

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NEWS

HONZサイトをリニューアルしました。

HONZサイトを、リニューアルいたしました。 2011年7月15日にオープンして以来、常に変化するということをモットーに掲げてきましたが、今後もより大きく進化していくために、約1年ぶりにサイト全体のデザイン・構成を見直しました。 今回のリニューアルで一番重視したのは、増え続けるスマートフォン・ユーザーへのユーザービリティをどのように向上するかということです。

『その科学があなたを変える』を ”ちゃうんちゃうか精神” で読んでみた 書影

サイエンス / 医学・心理学

『その科学があなたを変える』を ”ちゃうんちゃうか精神” で読んでみた

好むと好まざるとにかかわらず、職業はその人の考え方に大きな影響をおよぼすものだ。私が生業とする科学者とて例外ではない。 まず、科学者は考え方が厳密である。悪いことではないが、一般の人から見ると、融通が利かない感があるに違いない。しかし、この厳密性のイメージがあるからこそ『科学』という名がタイトルにつけば、その本に正しそうな雰囲気をもたらしてくれる。 もうひと

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教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『サードプレイス』 行きつけの○○

とびきり居心地よい場所(The Great Good Place)。家、仕事場に次ぐ、ふらりと立ち寄ることが出来る第3の場所(The Third Place)。本書が取り上げるのは、そのような場所だ。 著者のレイ・オルデンバーグは1932年生まれ、西フロリダ大学社会学部の名誉教授である。本書の刊行は、初版が1989年、第2版が1996年と、少し前のことだ。し

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サイエンス / 「解説」から読む本

『ケプラー予想』訳者あとがき by 青木 薫

400年の時を超えて、ある数学の命題が証明された。こう書くと、すぐさま「フェルマー予想(最終定理)」を思い出す人もいるだろう。しかし本書に取り上げられているのはフェルマー予想ではない。フェルマー予想よりもさらに長い歴史をもち、1900年にパリで開催された国際数学者会議では、大数学者ヒルベルトが重要な未解決問題のひとつとして提起した「ケプラー予想」である。 ケ

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社会 / HONZ客員レビュー

『ビスマルク』 by 出口 治明

明治維新の後、新しい国創りのモデルを求めて欧米諸国に歴訪した岩倉使節団が最も感銘を受けたのは、ドイツ帝国宰相ビスマルクとの会見だったと言われている。明治日本のグランドデザイナー大久保利通や、その衣鉢を受け継いだ伊藤博文は、常に日本のビスマルクたらんと心がけた。こうして、ビスマルクの領導したプロイセンが、明治日本のモデルとなったのである。 本書は、そのビスマル

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編集者の自腹ワンコイン広告

『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』-編集者の自腹ワンコイン広告

それはちょうど2年前。海外の本の版権を扱うエージェントの方から面白いノンフィクションの本が出ると紹介されたのが、新刊『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』の企画でした。 当時は、私が編集を担当した『フェイスブック 若き天才の野望』の発売直後。手前味噌で恐縮ですが、『フェイスブック 若き天才の野望』はマスコミ嫌いのフェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグや周囲に

なぜ殺した。ゆかりちゃんは今どこにいる。『殺人犯はそこにいる』新刊超速レビュー 書影

社会 / 事件・事故

なぜ殺した。ゆかりちゃんは今どこにいる。『殺人犯はそこにいる』新刊超速レビュー

「進んでしまった時計の針を戻すことは出来ない。あの日、事件は起こってしまった。」著者、清水氏は思う。「だが、なぜだったのか?」普通のどこにでもいるような女子大生がストーカー被害の末殺害された、「桶川ストーカー殺人事件」。当時、雑誌「FOCUS」編集部に在籍した清水氏は、独自取材の末殺人犯を探し当て、埼玉県警上尾署の不祥事を暴いた。その一連の取材過程を記した前

1月の今月読む本 その1 書影

今月読む本

1月の今月読む本 その1

みなさま、あけましておめでとうございます。 本年も相変わりませず、HONZをよろしくお願いいたします。 さて新年始まって、最初にお詫びから。 「12月の今月読む本」ですが、その2をUPするのをすっかり忘れてしまいました。 怒涛の年末進行のなか、気づいた時にはもう20日過ぎ。合宿の関係で、全員の3冊は揃っていましたので見送る事にいたしました。 楽しみにしていた

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世界史 / おすすめ本レビュー

『世界ナンバー2列伝』歴史の名脇役

『世界ナンバー2列伝』これが、本書のタイトルだ。ナンバー1ではない。あくまでナンバー2である。人間という存在が組織的な活動をするためには、どうしても序列が必要になる。大きな組織の場合、ナンバー1になるということ自体が並大抵のことではない。著者も本書で似たことを述べているが、ナンバー1になるためにはある種の正当性が問われることになる。特に社会の機構が複雑になれ

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サイエンス / アート・スポーツ

超主観カルチャー『チームラボって、何者?』

先日、帰郷した際に美術展「ジパング展」を観てきた。展示内容は、会田誠や山口晃など現代美術作家30名以上が参加した豪華ラインナップであり、500円という入場料金にもかかわらずほぼ貸し切り状態でとても堪能できた。 その中のラインナップに、異色の作品があった。一見すると絵画だが、よく見るとゆっくりと雪が降りつもり、枝には雀がとまってくる。そのフレームの中は動画だっ

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教養・雑学 / アート・スポーツ

『金田一耕助映像読本』でテンション上げてポチりまくり

あけましておめでとうございます。2014年もHONZをよろしくお願いいたします。 さて、今回ご紹介するのはMOOKです。HONZのルール上、MOOKはアリなんだったかどうだか忘れましたが、コンビニのワンコインBOOKSがオーケーなんだからMOOKだっていいだろうということです、はい。なにしろ年末年始、わたくしはこの本でたっぷり楽しみました。実に「使える」本だ

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書店員のこれから売る本

書店員の2013ベスト5-紀伊國屋書店富山店 野坂美帆

HONZメンバーの田中大輔から突然、12月末に年間ベストを書け、と言われた。ええ、私、 12月のこれから売る本 の原稿を書いたばっかりだよ、と心中涙目だったのだが、なんとなく逆らえず、了解の旨伝えた。 そもそもある日田中が、ちょっとHONZってサイトに書いてくれない?と言ってきたときに、何も考えず、いいよーと返事をしてしまったのが迂闊だったのだ。その頃私は、

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アート・スポーツ / 社会

なにわの爆笑王に学ぶ『青春の上方落語』的修行論

あけましておめでとうございます。お正月の三箇日はいかがすごされましたでしょうか。私儀、元旦の朝から、大阪は天満天神繁昌亭へ行き、贔屓の 笑福亭福笑師匠 に大笑いさせてもらってきました。 そこから復興できたのは、後に四天王と呼ばれるようになる四人の落語家、 六代目笑福亭松鶴 、 桂米朝 、 三代目桂春団治 、桂小文枝(後の 五代目文枝 、いまの 文枝 =以前の

バイオエレクトロニクス――現実化する攻殻機動隊ワールド 書影

サイエンス / 医学・心理学

バイオエレクトロニクス――現実化する攻殻機動隊ワールド

みなさま、正月三が日も終わろうとしておりますけれど、今年もサイエンス通信をどうぞよろしくお願い申し上げます。 できるだけ幅広い分野から話題を選びたいと思っているのですが、あらためてそういう目で眺めてみると、『ニューヨーカー』のサイエンス記事って、バイオ&メディカルな話題が強いですねぇ。数学や物理学の記事は、それに比べるとガクンと少なくなります。まあ、それも当

『ウェアラブルは何を変えるのか?』 - ヒトとコンピュータの共進化 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

『ウェアラブルは何を変えるのか?』 - ヒトとコンピュータの共進化

昨年くらいから急速に話題に上ることの多くなってきた「ウェアラブル」というテーマ。概念自体は、アニメやSFの世界を通して昔から見られたものの、グーグル・グラスやスマートウォッチなどの動きを通じて日を追うごとにリアリティを増してきた。 だが本書『ウェアラブルは何を変えるのか』は、リアリティ溢れるウェアラブルの「今」を描いたというよりは、現在表面化してきている出来

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サイエンス / 社会

『滅亡へのカウントダウン』 - 人口バランスのイノベーションを求めて

新年早々、なかなか刺激的なタイトルだが、陰謀論めいた話でもなければ、悲観論のみに終始した内容でもない。 新しい年を迎えると、人は「おめでとう」と言う。友人や知人に赤ちゃんが誕生しても「おめでとう」と言うだろう。だが、そんな身の回りの「おめでとう」の集積が、社会や世界全体で見た時にも、本当に「おめでたい」状況になっているのか。そこには、直視しなければならない現