ノンフィクションはこれを読め!

2013年の記事

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643記事

『敗者』新刊超速レビュー 書影

人物 / 新刊超速レビュー

『敗者』新刊超速レビュー

日本人ほど日記を書くのが好きな民族はいないという。確かな情報ではないが、ネット上のブログで使われている一番多い言語は日本語だとか。また私たちは、日記を読むことも好きだ。人の秘密を除いているような、その人の本性を暴くような、そんな興味を持って読んでいく。 松山ケンイチという俳優がいる。3月5日で28歳になった。昨年のNHK大河ドラマ『平清盛』の主演である。この

グラスのなかには驚きの世界。『たたかうソムリエ』 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

グラスのなかには驚きの世界。『たたかうソムリエ』

ソムリエという存在を、私は完全に誤解していた。 グラスに注がれた高級ワインに、ポエティックな表現と薀蓄を添えてサーブしてくれる少々気障な存在。恥ずかしながら、そんな先入観を持っていた。 でも、本書を読んで心の底から理解した。 己の知性と感性の全てを賭けてワインと対峙する本物のスペシャリスト。経験に裏打ちされた華麗な技術を次々と繰り出す究極のサービサー。そして

『新幹線をつくる』世界に誇るメイド・イン・ジャパンの舞台裏 書影

教養・雑学 / 人物

『新幹線をつくる』世界に誇るメイド・イン・ジャパンの舞台裏

正確性、安全性、快適さ、速さ、そして美しさ。日本のモノ作りが大切にするコンセプトである。そんなコンセプトを一つの乗り物というカタチにしたとき、世界に誇る日本の新幹線が出来上がる。正確無比に、安全に、故障することなく、しかも驚くべき速さで走り続けている新幹線。まさしく、わが国が世界に誇るべき「メイド・イン・ジャパン」の技術力の結集である。本書はそんな「メイド・

『直径2センチの激闘』町工場の努力が結晶化されたコマの戦い 書影

教養・雑学 / ビジネス

『直径2センチの激闘』町工場の努力が結晶化されたコマの戦い

これは、町工場のおじさんたちの青春物語のほんのはじまりの一部である。 製造業の経営者集団「心技隊」の隊長・緑川賢司は神奈川圏内最大の工業技術・製品に関する見本市「テクニカルショウヨコハマ」で、とりわけ目立つアイディアを考えていた。そして、静岡で開催された製造業仲間11人の飲み会で、由紀精密の小さなコマを目にした。閃いた緑川は、コマ大会を帰りの新幹線の中で軽く

『伝え方が9割』新刊超速レビュー 書影

教養・雑学 / ビジネス

『伝え方が9割』新刊超速レビュー

ここだけの話、この本はめちゃくちゃいい本だ!めちゃくちゃいい本なんだな、これが! HONZ読者むきの本ではないけども、HONZの読者にもぜひ読んで欲しい!と思う素晴らしい本である。この技術を知ると知らないとでは、人生が大きく変わってしまうかもしれない。ちょっと大げさかもしれないが、それくらいの力を秘めた本だと私は思う。 この本は池上彰さんのベストセラー『伝え

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社会 / HONZ活動記

レトロ印刷、行ってきました(後編)

気になる印刷会社、 レトロ印刷に乗り込んだHONZ 。 全国から注文が入ってくるという、その成功の秘密は紙にも? レ 印刷する紙を探すのがまた大変なんです。 H どうするんですか? レ 毎年紙を探しに何ヶ所かいろいろと回るんです。たとえば、愛媛県四国中央市(製紙工場が多い)で“発見”した紙。ギザギザの電球を包む工業用の紙で、印刷用ではもともとなく、「印刷する

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社会 / HONZ活動記

レトロ印刷、行ってきました(前編)

最近気になる印刷会社、ありますか? はい。ずばり、それはレトロ印刷です。 気のきいたカフェなんぞで見かけるイベントのチラシや、おしゃれな人からもらう名刺にいいなあと思うものがあり、「どこで印刷したの?」と聞くとそろって「レトロ印刷!」と嬉しそうに返事をされる。どうにもたまらなくなり、HONZの『ノンフィクションはこれを読め!』刊行記念パーティーの挨拶状作成の

『階級「断絶」社会アメリカ』 アメリカン・プロジェクトの終焉 書影

社会 / おすすめ本レビュー

『階級「断絶」社会アメリカ』 アメリカン・プロジェクトの終焉

この本は、2012年1月に発売された『 Coming Apart 』の邦訳である。本書は、発売直後から ニューヨーク・タイムズ 、 ウォール・ストリートジャーナル などの高級紙に軒並み書評が掲載され、全米で大きな反響を集めた。ノーベル賞経済学者ポール・クルーグマンが ブログ で批判的コメントをする一方、『 マネーの進化史 』のニーアル・ファーガソンは肯定的意

『ウイルス・プラネット』生物界のイノベーター 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

『ウイルス・プラネット』生物界のイノベーター

ウイルスをテーマとしたサイエンス・エッセイだ。取り上げられているのはタバコモザイクウイルス、ライノウイルス、インフルエンザウイルス、バクテリオファージ、ヒト免疫不全ウイルス、天然痘ウイルスなど13種のウイルスである。それぞれのウイルスのカラー電子顕微鏡写真が付いていて1500円。1ウイルスあたり115円ちょっとだ。考えようによってはじつに安い買い物なのだ。

『投資家が「お金」よりも大切にしていること』新刊超速レビュー 書影

教養・雑学 / ビジネス

『投資家が「お金」よりも大切にしていること』新刊超速レビュー

日本人は世界一お金が好きな民族である。絶対に損はしたくないという思いが強く、投資には手を出さず、預貯金をしている人が圧倒的に多い。金融資産の割合でいうと55%が預貯金に回されている。これは他の先進国からみても圧倒的に高い数字だ。先進国の多くは預貯金よりも投資の割合のほうが高い。 また日本人は世界一ケチな民族である。日本人は寄付をしない。先進国では家計の2~3

『統計学が最強の学問である』 統計リテラシー、あると何かと便利です。 書影

サイエンス / 教養・雑学

『統計学が最強の学問である』 統計リテラシー、あると何かと便利です。

いかなる分野の議論においても、データを集めて分析することで最速で最善の答えを出すことができる。それが、統計学が最強の武器たりうる所以である。 本書では、医療や企業経営などの分野でデータ分析・活用の経験を有する著者による領域横断的な解説を通じ、統計学の世界を俯瞰できるようになっている。統計リテラシーを身につけたい方の入門書としてもおススメの一冊だ。 「疫学」と

『MENS FASHIONS BIBLE』男性が求めるスタイルとストーリー 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

『MENS FASHIONS BIBLE』男性が求めるスタイルとストーリー

H&Mなどのファストファッションを使えば、1万円でフルコーディネートができる時代に、1着の服に数十万をかけるような物好きな人が世の中には存在する。私もそんな物好きの一人だ。洋服にとりつかれた者の多くは、一般の人からすれば金銭感覚が狂っている。なぜそんな高いものを買うのか?ファッションに興味がない人には理解不能だろう。なぜかと聞かれたら、こう答えるしかない。そ

『リカと3つのルール 自閉症の少女がことばを話すまで』 リカ、ご飯、食べたい。 書影

医学・心理学 / 社会

『リカと3つのルール 自閉症の少女がことばを話すまで』 リカ、ご飯、食べたい。

東条健一は子供のころ、守銭奴の父に苦労させられたが、大学卒業後はマスメディアでの金融情報の営業や大手報道機関の社会部記者を経てPRやブランディングの専門家となり、ビシネスの成功者となった。キャビン・アテンダントの妻との間に娘を授かり、子育てにも一所懸命。将来は順風満帆だと信じていたのだ。 しかし、その娘「リカ」に異変が見えたのは2歳を過ぎたころからだ。生まれ

『古代ローマ帝国 1万5000キロの旅』2000年前の世界旅行 書影

教養・雑学 / 世界史

『古代ローマ帝国 1万5000キロの旅』2000年前の世界旅行

旅行好きにはたまらない本だ。本書を通して南北はスコットランドからエジプトまで、東西はポルトガルからアルメニアまでの広大な土地を旅した気分になれる。それも時代は今から遡ること2000年、古代ローマ帝国時代である。 ああ、こういう本に巡りあえるから読書はやめられない。読了後は数ヶ月に亘る世界旅行をして帰ってきたような気分なのに掛かった費用は書籍代たった3,200

『死と神秘と夢のボーダーランド』 新刊超速レビュー 書影

医学・心理学 / 新刊超速レビュー

『死と神秘と夢のボーダーランド』 新刊超速レビュー

幽体離脱、金縛り、死者との遭遇。本書には、テレビや雑誌で「奇跡の瞬間」として紹介されるようなスピリチュアル体験が数多く紹介されている。しかし、本書はいわゆるオカルト本の類ではない。本書は、ケンタッキー大学・神経学教授の著者が、これらのスピリチュアル体験を最新の脳科学で解き明かしていくサイエンス本だ。 スピリチュアル体験者はどのような環境で、どのような体験をし

情熱と行動『フレンチの侍』 書影

人物 / おすすめ本レビュー

情熱と行動『フレンチの侍』

子供の頃から料理に夢中になることが多かった市川知志は、その興味の赴くまま東京都内の洋食店に就職する。さらにフレンチに魅せられついに単身、渡仏してしまう。著者にとっては初めての海外だ。人見知りの性格でひとりでは、ラーメン店に入ることすら気後れてしまう25歳の青年が、ただフランス料理をもっと知りたいという思いのみに駆られ、単身で修行の旅に出る。しかも労働許可証は

『〈生命〉とは何だろうか』 つくって理解する生命 書影

生物・自然 / おすすめ本レビュー

『〈生命〉とは何だろうか』 つくって理解する生命

これは、2013年度の私立麻布中学校の入試問題である。東大合格者を多数輩出する名門校が用意したこのユニークな、そして、科学の本質に迫る問いは ネットでも大きな話題 となった。実際の問題には答えを導きやすくするための補助が添えられているが、小学生のみならず、大人の知的好奇心もくすぐる良問だ。あなたなら、この問いにどう答えるだろう。 生物ではない理由を考えるため

『キャパの十字架』 - 沈黙のミステリー 書影

人物 / おすすめ本レビュー

『キャパの十字架』 - 沈黙のミステリー

"ここに一枚の写真がある。" そんな静かな書き出しに誘われてこの写真を目にした時には、この構図、この画角、太陽の位置、山の稜線、銃の角度、兵士の影に、ここまで深い意味が含まれているとは想像できなかった。ましてや一人の男の生きた軌跡が、陰影まで刻みこまれているとは… 「崩れ落ちる兵士」 ー それは写真機というものが発明されて以来、最も有名になった写真の一枚であ

『ヒッグス粒子とはなにか』新刊超速レビュー 書影

サイエンス / 新刊超速レビュー

『ヒッグス粒子とはなにか』新刊超速レビュー

正直に言おう。ヒッグス粒子をまったく理解できないのだ。子供のころからブルーバックスなどで素粒子論や宇宙論を読んできたから、クオークやビッグバンまではなんとか判ったような気でいたのだが、ヒッグス粒子については読んでも読んでもまったく理解できない。つまり、クオークもビッグバンもちゃんとは理解していなかったというわけだ。 それでは本書でヒッグス粒子を判ったかといえ

『面白い本』ー編集者の自腹ワンコイン広告 書影

編集者の自腹ワンコイン広告

『面白い本』ー編集者の自腹ワンコイン広告

「またポチってしまった」「積読本がどんどん増える」「おかげで飲みに行けない」等々、いろいろ御小言を頂戴している成毛さんの『面白い本』ですが、本書は読んで面白いだけでなく、作るのも面白い本でした。 本書は成毛さんをはじめ5人の共同作業で作られた本です。連絡や意見交換、原稿やゲラの受け渡しはすべてFacebookとDropboxで行いました。岩波書店の本作りとい

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民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

『ひとりフラぶら散歩酒』 やれそうでやれない贅沢

仕事を抜け出し、日が高いうちからグイっと飲む。平日の昼酒。私のような小心者の会社員にとっては南米の秘境を訪れるよりも、南の島で美女と戯れるよりも実現が難しく感じる。近くて遠い昼間の居酒屋。本書にはそんな羨ましくてたまらない、散歩がてらの昼酒のエピソードが満載なのである。 著者は大竹聡氏。酒や酒場についての著述を手がけるフリーランサーでサラリーマンではないのだ

『オリオン座はすでに消えている?』新刊超速レビュー 書影

サイエンス / 新刊超速レビュー

『オリオン座はすでに消えている?』新刊超速レビュー

新刊超速レビューは発売から1ヶ月以内の本を対象としているのだが、本書の発売日は2012年12月8日だ。すっかりレビューを書くのを忘れていたのだ。いやあ、スマヌスマヌ。なにしろ本書が扱っている事件は640年前に起こっていたかもしれないのだ。2ヶ月の遅れなどまあいいではないか。しかも、この事件についてはどこかで書いたのだが、どの媒体だったかも忘れているのだ。これ

読めばわかる!  『謎の独立国家ソマリランド』 書影

社会 / 民俗・風俗

読めばわかる! 『謎の独立国家ソマリランド』

高野秀行はいくつもの意味で天才だと思う。 アマゾンで 高野の作品 をみると、31商品ヒットし、そのほとんどが☆四つ以上、中には☆五つもある。そう、どの作品もおもしろいのである。親戚や親しい友人が20名くらいいて、星稼ぎしているという可能性は否定しきれないところではあるが、それはないということにしておこう。しかし、ご本人がおっしゃるところ、あまり売れてないらし

『機械との競争』テクノロジー失業の時代が迫っている 書影

社会 / ビジネス

『機械との競争』テクノロジー失業の時代が迫っている

2013年のベスト装丁賞はこの本で決まり!表紙やデザインも美しいけれど、この本は写真で見るよりも、実際に手にとってもらったほうが、より素晴らしさがわかるだろう。写真ではわからないと思うが、カバーと本体の両方に凹凸があるのだ。カバーの一部に凹凸がある本はよくみかける。しかしカバーを外したとき、本体にまで凹凸がある本はあまりみたことがない。 この本にいたっては、

『太陽に何が起きているか』 新刊超速レビュー 書影

サイエンス / 新刊超速レビュー

『太陽に何が起きているか』 新刊超速レビュー

著者常田佐久氏の経歴は東大天文学科卒、東大天文学専門過程博士課程修了、東大東京天文台助手、東大天文学教育研究センター助手、東大天文学科助教授を経て、国立天文台教授だ。まさに天文学一筋の人だ。毎日天空を見て暮らしている人なのだ。しかし、のんきに望遠鏡を覗いているだけだと思ったら大間違いである。 望遠鏡は「大坂夏の陣」の7年前にあたる1608年にオランダの眼鏡師

『一目惚れの科学』 「モテ」のメカニズム、ついに解明か?! 書影

サイエンス / 教養・雑学

『一目惚れの科学』 「モテ」のメカニズム、ついに解明か?!

いったい自分はどうすればモテるようになるのだろうか。世の中には、そんな人類の究極命題とも言える恋愛のメカニズムを科学的に解き明かすことを使命とした「恋愛学」という学問が存在する。本書では、そんな恋愛学の専門家が恋愛のメカニズムを人間の五感から解き明かす。恋愛にまつわるタブーや迷信にも容赦なしで切り込む語り口は小気味よく、新感覚の恋愛論としても楽しめる。 そも

『キミはヒマラヤ下着の凄すぎる実力を知っているか』   新刊超速レビュー 書影

教養・雑学 / 民俗・風俗

『キミはヒマラヤ下着の凄すぎる実力を知っているか』 新刊超速レビュー

『 裁判長!ここは懲役4年でどうすか 』など、一連の裁判傍聴本で有名な北尾トロであるが、なんといってもこれまでの最高傑作は『 キミは他人に鼻毛が出てますよといえるか 』だと思っている。タイトルにあるように、鼻毛が出てますよと注意する、とか、とんでもなくまずい蕎麦屋でまずいと叫ぶ、とか、まるで、みんなが本音を言いまくる恐ろしい町を描いた町田康の傑作小説『 本音

『最後のロッカールーム』 に込められた明日への思い。 書影

アート・スポーツ / おすすめ本レビュー

『最後のロッカールーム』 に込められた明日への思い。

ロッカールームには、本当にあらゆるものがある。 夢。希望。挫折。苦悩。汗。涙。友情。信頼。時に怒号。そして感謝。 青春を彩るものたちは、いつだってそこに。 本書は、全国高校サッカー選手権で惜しくも敗れ去っていったチームの監督が、試合終了後のロッカールームで選手たちに語りかけたメッセージを集めたものだ。1971年(第41回大会)から中継を行っている日本テレビの

『完全なるチェス 天才ボビー・フィッシャーの生涯』 クイーンを犠牲にした世界チャンピオン 書影

アート・スポーツ / 人物

『完全なるチェス 天才ボビー・フィッシャーの生涯』 クイーンを犠牲にした世界チャンピオン

すべからく、天才は類まれなる努力の結果、生まれるものだと思っている。天才が天才であるのは、あることが好きで好きでたまらず、その好きなことだったらどれだけ練習しても、勉強しても飽き足らずに、身体の一部になるまで反復しなければ気が済まない、そういう精神力を持っていることだろう。天才の伝記は、凡人にとっては神話のようだ。どれだけ奇矯な人間であっても、どこか神々しい

『世界基準で夢をかなえる私の勉強法』新刊超速レビュー 書影

教養・雑学 / 新刊超速レビュー

『世界基準で夢をかなえる私の勉強法』新刊超速レビュー

彼女の経歴はとても不可思議でおもしろい。高校生のときにカナダへの短期語学留学したことがきっかけで、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学に入学。このとき彼女はTOEFLの点数が全く足りなく、ホームステイ先で勉強をはじめたが、途中ですっぱりとそれをやめてしまう。代わりにホームステイ先で家族と会話をし、子供に絵本の読み聞かせをした。それが結果として英語の学習とな

『勇気ある決断』大胆な投資を決断するリーダーたち 書影

人物 / 世界史

『勇気ある決断』大胆な投資を決断するリーダーたち

フェリックス・ロハティン。投資銀行家で、1970年代後半のニューヨーク市財政破綻の危機を救ったことで有名な人物である。幼少時にナチスから逃れてアメリカに移民、その後、ウォールストリートの投資銀行家としての名声を勝ち取り、ニューヨーク市の財政援助公社総裁としてニューヨークを財政危機から救い出した。後々、幼少時に住んでいたフランスで米国大使を務め、故郷に錦を飾る

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NEWS

「編集者の自腹ワンコイン広告」はじまりました。

HONZのメールマガジン 「今週のこれを読め!」 には、「編集者の自腹ワンコイン広告」というコーナーがあります。これは、各版元の編集者が自腹で500円を払って自分が担当した本を紹介する「広告」です。すなわち、HONZ自体はその面白さを保証しない、「『広告』なのでもしつまんなくても許してね」的なコーナーなのですが、実は非常に好評です。 なによりも、それぞれの編

『中学生の君におくる哲学』ー編集者の自腹ワンコイン広告 書影

編集者の自腹ワンコイン広告

『中学生の君におくる哲学』ー編集者の自腹ワンコイン広告

毎日忙しく働こうが、カッコイイことを考えようが、人は必ず死ぬ。そしてその人の思索は消滅し、記憶も確実に失われてしまう。 この当たり前の事実を前に、どうして大人の皆さんは平気な顔をしていられるのだろう。死ぬのってマジで怖くないか? ガキの頃からそう思ってましたが、大人になってもやっぱり死ぬのが怖くてたまりません。 自分の父が激痛でのたうち回り「死にたくない」と

中学レベルの数学で理解する『学んでみると生態学はおもしろい』 書影

サイエンス / 生物・自然

中学レベルの数学で理解する『学んでみると生態学はおもしろい』

本書はHONZで紹介され、ついついポチってしまったマニアックなサイエンス本が家に積まれている被害者におすすめの一冊、生物と環境の関係性をマクロで捉えており、全体感をつかめる。意外な事実や新発見が登場する本ではないが、生物進化、生物地理学、個体群生態学、群集生態学、生物多様性、行動生物学などを章ごとに体系的に理解できる。 また、HONZで御馴染みの 新刊 が待

至福の読書体験 『幻の楽器ヴィオラ・アルタ物語』 書影

アート・スポーツ / 世界史

至福の読書体験 『幻の楽器ヴィオラ・アルタ物語』

突然、「この本めちゃくちゃ面白かったです。ジャケ買いして一気読みしました」というメールがHONZ宛てに届いた。送付元は、以前にもメールのやりとりをしたことのある、大変な読書家でHONZを応援して下さっている心臓血管外科医の望月先生である。確かにソソるカバー。面白い本ならではの「匂い」が、表紙からすでに漂っている。しかも望月先生のご推薦とあらば、読まねばなるま

『ヒップホップの詩人たち』 地方からのリアルな言葉 書影

アート・スポーツ / おすすめ本レビュー

『ヒップホップの詩人たち』 地方からのリアルな言葉

音楽ソフト(CD、DVDなど)の売り上げ低下、アイドルたちに独占されるヒットチャート、若者の音楽離れ。音楽業界には悲観的なニュースが飛び交っている。日本ではもう新たな音楽は生まれていないのか、ぶつける先のない思いを音に託す若者はいなくなったのか。もちろん、そんなはずはない。 著者である都築響一は、今いちばん刺激的な音楽は地方から発信されているという。大手レコ

夢見て行い 考えて祈る 『三つ星レストランの作り方』 書影

人物 / おすすめ本レビュー

夢見て行い 考えて祈る 『三つ星レストランの作り方』

HONZは原則として新刊発行後3ヶ月以内にレビューするという掟がある。早く読まないとだめなのであるが、書こうと思って買ったのに、ぐずぐずと読まずにいてしまうことがある。この本がそうだった。”ミシュランの星みたいな、店を記号化するようなことしてる奴はアホやんけ” と、『飲み食い世界一の大阪 そして神戸。なのにあなたは京都へゆくの』というやたら長いタイトルの本で

2月の今月読む本 その2 書影

今月読む本

2月の今月読む本 その2

そろそろスギ花粉が舞い始めているらしい。 私は花粉も誇りも霊感も感じない鈍い人なので、全く普段と変わらないが、毎年周辺で「クシャンクシャン」とする人が増えている。のんきに「そろそろ春だねえ」なんて言っていると恨まれそうである。 大雪の予想が幸いにも外れた2月6日(水)のHONZ朝会の続き。欠席のメンバーのオススメ本から紹介しよう。 勤務先が遠くなったため、今

『世界の特殊部隊作戦史1970-2011』エリート兵と非対称戦争 書影

教養・雑学 / 事件・事故

『世界の特殊部隊作戦史1970-2011』エリート兵と非対称戦争

日本が最後に経験した戦争は第二次世界大戦だ。召集兵が大規模に集結し、いく度かの大会戦を経て雌雄を決する。日本人が経験し、あるていど皮膚感でわかることのできる戦争は、この当時のままで止まっているように思う。むろんそれは素晴らしいことだ。しかし、時代は移り現代では非対称戦争の時代といわれて久しい。ゲリラ、テロなど目に見えない敵と、何時どこで戦闘になるのかわからな

『なんでもカロリー換算』 ボルトの世界記録からブラックホール発電まで 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

『なんでもカロリー換算』 ボルトの世界記録からブラックホール発電まで

日々の食生活から近未来の新エネルギー問題まで、我々の暮らしと熱量とは切っても切れない関係にある。それでは試みに、思いつく限りのエネルギーにまつわる問題をカロリー数値に置き換えて見てしまおうというのが本書だ。 まずは人間の体をカロリー計算してみよう。様々な実験によれば人間の仕事率は100ワット程度。直感的に言えば、われわれが朝起きて職場や学校へ行き、仕事をし、