ノンフィクションはこれを読め!

教養・雑学

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894記事

『漂うままに島に着き』自ずと変わっていく自分 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『漂うままに島に着き』自ずと変わっていく自分

内澤旬子さんが乳癌の体験の経緯を書いた『身体のいいなり』を読んだのは、私がたまたま軽度の脳梗塞を発症したときだった。独立した存在だと思っていた精神も、所詮、脳という機能の一部であって、身体の物理的な影響を逃れることはできない。まさに身体のいいなりになることこそ肝要。そう淡々と、しなやかに綴られたエッセイだった。 検査検査で病院通いの日々の中にあって、「素直に

映画『シン・ゴジラ』のファンは、どのような本を買っているのか? 書影

教養・雑学 / 併せて読まれたこの一冊

映画『シン・ゴジラ』のファンは、どのような本を買っているのか?

映画『シン・ゴジラ』が話題を集めています。関連する本、雑誌も多く発売されており書店店頭も盛り上がりを見せていますが、この「ゴジラ」、読者の購買動向からは単なる怪獣映画にとどまらない動きが見えてきました。 『シン・ゴジラ』の公式記録集としては9月に『ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ』の発売が予定されています。 今の段階では「シン・ゴジラ」の内幕に迫れる決定打とな

『「ユマニチュード」という革命』 笑うたら、やっぱり嬉しかとばい 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『「ユマニチュード」という革命』 笑うたら、やっぱり嬉しかとばい

この本には本当に驚かされた。介護の技法書だと思って読み始めたら、これからの時代を生き抜く哲学の本だったのである。ユマニチュードとは、認知症高齢者ら介護される側の人間性を取り戻すケア技法であり、それを支える哲学のことである。本書のオビには「ケアを受ける人に愛情が伝わるから、ケアをする人も愛と誇りを受け取れる」とある。だから、テクニカル一点張りではないことは、読

『酒の科学 酵母の進化から二日酔いまで』 書影

教養・雑学 / 「解説」から読む本

『酒の科学 酵母の進化から二日酔いまで』

お酒をいただくときには五感をフル稼働して繊細な味覚を楽しみ、時には酒造工程に思いを馳せて薀蓄を披露するという人がいる一方で、そんなことにはまるで疎く、とにかく酔えばよいという人もいます。残念ながら訳者は後者に属します。そんな訳者でもいつもの一杯を丁寧に飲もうという気にさせてくれたのが本書です。 本書はAdam Rogers著『Proof: The Scien

『自画像の思想史』 書影

教養・雑学 / アート・スポーツ

『自画像の思想史』

人類の絵画史は15,000年前のラスコーの壁画から始まると著者は述べる。これに対して自画像の歴史はわずか5~600年。なぜ、かくも長い間人類は自画像に関心を持たなかったのか。ここから探求が始まる。 まず、古代の「自画像以前の時代」。自己と他者(世界)は調和しており、人間は神(世界)に従順であった。人間の顔は普遍的に表現され(イコン、仮面など)、自画像を描く必

『箸はすごい』身近すぎて知られていない二本の魅力 書影

教養・雑学 / 民俗・風俗

『箸はすごい』身近すぎて知られていない二本の魅力

14億人もの人が箸をつかっている。しかも、ほぼ毎日である。一度ではない、2、3回は使う。ここまで頻繁に利用する道具はそう多くはない。 だいたい物心がつく前後から箸に慣れ親しみはじめるが、主に教わるのは正しい箸の持ち方としつけである。矯正用の箸を使って、持ち方を叩き込まれる。「指し箸」「迷い箸」「刺し箸」などやってはいけないマナーを厳しく教えこまれる。 そうし

受験戦線、異常あり! 『ボカロで覚える 中学歴史/理科』 書影

教養・雑学 / 併せて読まれたこの一冊

受験戦線、異常あり! 『ボカロで覚える 中学歴史/理科』

まず、こちらをご覧下さい。 これが今世間を席巻している『ボカロで覚えるシリーズ』。なんとボーカロイド曲を使って歴史や 理科 を覚えちゃおうという大胆な企画です。発売以降好調に推移、重版を重ねてきたところ6月末からメディア露出が相次ぎ大ブレイク!勢いはしばらく止まりそうにもありません。 どちらかというと歴史の方が人気ですが、それでも購入者の半数は両方を購入して

個性派が勢揃い 『すごいぞ! 私鉄王国・関西』 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

個性派が勢揃い 『すごいぞ! 私鉄王国・関西』

阪急、南海、阪神、近鉄、京阪。この5つの私鉄の存在は、関西を「私鉄王国」と言わしめてきた。歴史から技術、列車デザイン、沿線文化に至るまで、なぜこんなに個性派揃いになったのか。なんで? そのミステリーを解き明かしつつ、個性ぶりをカラーの写真と図版満載で、各電車びっちりとまとめてある。「知らなかった〜」と何度もうめきながら読める、熱のこもった一冊だ。さて、出発進

残酷なほどに売れている!? 『言ってはいけない 残酷すぎる真実』 書影

教養・雑学 / 併せて読まれたこの一冊

残酷なほどに売れている!? 『言ってはいけない 残酷すぎる真実』

新潮新書の『言ってはいけない』が売れに売れています。その昔「10万超えると業界人なら知っている本。周囲に購入者が多くなると50万越え、喫茶店で隣に座った人が読んでいるようになったら100万部」なんてな指標を勝手に作って愉しんでいた時期がありましたが、これは冗談にしても周辺で「買った」「読んだ」という声が聞かれるようになってきました。(※HONZのレビューは

『さいはて紀行』珍スポットのデスティニーズ・チャイルド 書影

教養・雑学 / 「解説」から読む本

『さいはて紀行』珍スポットのデスティニーズ・チャイルド

1990年代に『珍日本紀行』の取材で日本中を走り回っていたころから、もう20年が経つ。そのあいだに無くなってしまった場所も、新しく生まれた場所もたくさんある。「珍スポット」という言葉も一般的になって、テレビ番組まで出現した。あのころはインターネットすら一般的ではなかったから、旅行する前に各地の「珍スポ」をググる、なんて時代が来るとは想像

読み終えるのが寂しかった 『さいはて紀行』 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

読み終えるのが寂しかった 『さいはて紀行』

あの日あのときあの本屋で、この本に出会わなかったら〜♫ と思わず歌いたくなる面白さ。読んでいなかったら、今日という日は寂しいものになっていたでしょう。物好き(失礼!)な著者が、日本どころか海外までも珍スポットに出かける漫遊記。なんですがこれがもう…… この本を書いた、金原みわさんの紹介から始めよう。 「珍スポトラベラーとして、全国の珍しい人・物・場所を巡りレ

『うた合わせ 北村薫の百人一首』 書影

教養・雑学 / HONZ客員レビュー

『うた合わせ 北村薫の百人一首』

子どもの頃のお正月は凧上げと百人一首。子ども心に好きだった遍昭の歌などは、そっと近くに寄せておいたものである。本書は、「隣の赤」など興趣をそそるタイトル50組のもとに其々2首の現代短歌を選び合わせて百人一首としたものである。定家が本書を手にしたら、定めし喜んだことだろう。 読み始めるとこれがまた無類に面白い。冒頭の「隣の赤」というタイトルの何とも言えない不気

『子どもは40000回質問する』「知りたい」気持ちの正体 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『子どもは40000回質問する』「知りたい」気持ちの正体

それは突然湧き起こる。見知らぬ路地に出くわしたとき、身近な人の意外な一面を発見したとき、目の前の木からリンゴが落ちたとき……。 「好奇心」がテーマの一冊である。何が好奇心を枯渇させ、何が好奇心を豊かにするのか。好奇心に火がつくメカニズムはどのようなものか。好奇心を絶やさないために重要なことは何か。好奇心の強さとその人の所得との関係。などなど、「知りたい」気持

覚悟を持って戦後を生きる。『戦争とおはぎとグリンピース』 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

覚悟を持って戦後を生きる。『戦争とおはぎとグリンピース』

本書は、西日本新聞の女性投稿欄「紅皿」に寄せられた投稿のうち、42編を収録したものだ。西日本新聞は、福岡県を中心に九州で発売されている地方紙で、「紅皿」は敗戦から9年がたった昭和29年、「婦人の日日の明るい経験や意見、主張や(略)真実の声をほしい」という呼びかけのもと開設された。欄誕生から10年間に寄せられた約3千もの投稿のうち、戦争に関連する300余話から

やりたいからやる『これからのエリック・ホッファーのために: 在野研究者の生と心得』 書影

教養・雑学 / 人物

やりたいからやる『これからのエリック・ホッファーのために: 在野研究者の生と心得』

本書は16人の在野研究者の生き様 を紹介するというシンプルな構成だ。謎の同人ウェブメディア「En-Soph(エン–ソフ)」での連載シリーズ「在野研究のススメ」を、再構成しまとめたもので、すべての章は読み切りだ。 論文の数や掲載誌のインパクトを追求する一般的な研究者とは異なり、我が道、我が学問を行く在野研究者たち。制度や固定観念に囚われることのない、彼らの研究

『人生はマナーでできている』決してひとりでは生きていけない人生を、人とどう関係していけるのか 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『人生はマナーでできている』決してひとりでは生きていけない人生を、人とどう関係していけるのか

マナーに関する話題は尽きない。テレビ番組でも「あなたのマナー、ここが間違い!」とか「芸能人マナーチェック!」とかの類いはつい見てしまう。「知ってましたよ」という顔をしながら内心ドキッとしたりしながら見る。そうだったのか!と。 納得いかないこともある。ある番組で「ティーカップのソーサーを手で持つのはマナーに反します」と言っていたがいやいや、日本茶の茶托は持ち上

欲しかった言葉ときっと出会える『翻訳できない 世界のことば』 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

欲しかった言葉ときっと出会える『翻訳できない 世界のことば』

心に湧いてくる感情にぴったり合う言葉が見つけられない…。 言葉で表現しようとすると、ひどくまどろっこしくなってしまう…。 誰しもそんな経験を一度はしたことがあるのではないだろうか。 私たちは言葉があることで、思考することができ、他者と”目に見えないもの”を共有することができる。一方で、言葉によって私たちの思考は規定され、その範疇をはみだす部分については、表現

『帝国の参謀 アンドリュー・マーシャルと米国の軍事戦略』我々がここにいるのは、知らせるためであり、喜ばせるためではない 書影

教養・雑学 / 世界史

『帝国の参謀 アンドリュー・マーシャルと米国の軍事戦略』我々がここにいるのは、知らせるためであり、喜ばせるためではない

2015年1月、アメリカ国防省のとある職員が93歳で退任した。その男は40年に渡り、ネットアセスメント室(ONA)の長として歴代の国防長官に仕え、アメリカの安全保障政策に大きな影響を与え続けたという。一部ではペンタゴンのヨーダと呼ばれた アンドリュー・マーシャル こそ、本書の主人公である。この男がいなければ、今のような形でアメリカが冷戦に勝利することはなかっ

パソコンより患者の顔 『がん哲学外来へようこそ』 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

パソコンより患者の顔 『がん哲学外来へようこそ』

「がん哲学外来」という言葉をきいたことがあるだろうか。本書は、その創始者である著者が、医療現場と患者の隙間を埋める一助となることを願ってまとめた本である。 当初は病院長から「冗談でもやめてほしい」といわれた、この無料外来が始まって10年。これまでに面談者数は延べ3000人にも及び、全国約80箇所で行われるほどに広がっているという。なぜそこまで浸透したのか。本

『謎のアジア納豆 そして帰ってきた<日本納豆>』 豆から生まれたメンタリティ 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『謎のアジア納豆 そして帰ってきた<日本納豆>』 豆から生まれたメンタリティ

ある時をきっかけに、食べ物のイメージがガラリと変わることがある。個人的に最も驚いたのは、はじめて四川料理の店で辛い麻婆豆腐を食べた時のことだ。俺は今まで何をやっていたのだろうかという激しい後悔と同時に、麻婆豆腐というものへの理解が革命的に変わっていくことを実感した。 高野秀行にとっては、それが納豆であったのだろう。ある時、ミャンマー北部のカチン州での取材中に

『深読みシェイクスピア』 書影

教養・雑学 / 「解説」から読む本

『深読みシェイクスピア』

シェイクスピアを翻訳する人には二つの大きな障壁があるだろうと私は思う。 一つはシェイクスピアの奥の深さ。およそ古典はシェイクスピアに限らず、ギリシャ悲劇でも「源氏物語」でも近松でも、時代により社会により人によってその解釈は多岐にわたる。その多様性に耐えて今日まで残ったのが真の古典なのであって、真の古典である限りその奥の深さはほとんど無限に近い。そこに正解など

図鑑は「積ん読」でいい!?『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

図鑑は「積ん読」でいい!?『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』

本書は進学塾で講師として活躍した著者が、辞書、地図、図鑑を使って子どもの知的好奇心を刺激する、また知識を吸収し思考する力を育てる方法を指南した1冊である。リビングに辞書、地図、図鑑を置くことによって、すぐにその場で調べられる環境を整え、子どものアンテナが立った瞬間を逃さない。子どもの気が移ろわないうちに、世界との接点を強化し、またそこから話を広げることで知識

『謎のアジア納豆 そして帰ってきた<日本納豆>』 ダイナミックな文化論を軽やかな足取りで 書影

教養・雑学 / HONZ客員レビュー

『謎のアジア納豆 そして帰ってきた<日本納豆>』 ダイナミックな文化論を軽やかな足取りで

高野 秀行の最新刊は、固定観念の外側を探検する。テーマはずばり、納豆とは何か? ともすればアカデミックに着地してもおかしくないテーマを、おなじみ高野流の足取りで核心へと迫っていく。このアプローチをアカデミック界の鬼才は、どのように評したのか? 昨夏『 世界の辺境とハードボイルド室町時代 』で魔球対決を繰り広げた清水 克行氏に、本書のレビューを寄稿いただきまし

『ハーバードの人生が変わる東洋哲学──悩めるエリートを熱狂させた超人気講義』 書影

教養・雑学 / 「解説」から読む本

『ハーバードの人生が変わる東洋哲学──悩めるエリートを熱狂させた超人気講義』

今、ハーバード大学で絶大なる人気を誇るのが、マイケル・ピュエット教授による「中国哲学」の講座である。本書は、ピュエット教授による授業内容を熱気もそのままに、詰め込んだ一冊だ。なぜ、中国哲学と真摯に向き合うことが、多くの人の人生を変えるのか? 本書に寄せられた共著者(クリスティーン・グロス=ロー)の前文を掲載する。(HONZ編集部) 2013年のさわやかな秋晴

『世界の英語ができるまで』一方言から世界の標準語へ 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『世界の英語ができるまで』一方言から世界の標準語へ

国際標準語として不動の地位を確立した英語。メインの言語として話す「母語話者」がいない会話でも使われるほど、その影響力は大きい。だが元を辿れば、英語にも北ヨーロッパの片田舎で使われる言語に過ぎなかった時代がある。 オランダやドイツの一部地域で使われる、フリジア語という言語があるそうだ。現在の話者は約50万人で、そのほとんどがオランダ語あるいはドイツ語との二言語

読書の醍醐味ここにあり 『奇妙な孤島の物語:私が行ったことのない、生涯行くこともないだろう50の島』 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

読書の醍醐味ここにあり 『奇妙な孤島の物語:私が行ったことのない、生涯行くこともないだろう50の島』

何でもいいから本を読みたい、意味なく読書を楽しんでみたいという人には格好の本だ。なんの目的がなくとも、ほとんど意味がなくても、本を読むということをこんなに楽しめるというのは、読書における醍醐味といっていいはずだ。 タイトルのとおり、50の孤島が紹介されている。『ドイツのもっとも美しい本』に選ばれただけあって、とても綺麗な本である。しかし、その印刷と造りは極め

文春の快進撃で、週刊誌に春は来たのか? 書影

教養・雑学 / 併せて読まれたこの一冊

文春の快進撃で、週刊誌に春は来たのか?

「センテンス・スプリング」、「文春砲」、今年の流行語大賞にノミネートされそうな用語がどんどん飛び出している昨今の週刊文春ブーム。この快進撃は、低迷している雑誌業界にどんな影響を与えているのでしょうか? 週刊文春が次々とスクープと完売号を出し始めたのは今年の初めのこと。そこで、昨年の11月12日号を基準として売上比を出してみました。(WIN+調べ) 12月下旬

一気読み不可 『シャーロック・ホームズの思考術』 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

一気読み不可 『シャーロック・ホームズの思考術』

ネットで短文を読むことに慣れている方は、きっとイライラさせられるだろう。繰り返しが多く、読むのに時間がかかる。一気読みができない本だ。それでも私は、本書をお薦めする。人によっては、人生のバイブルになる可能性すらあると思うからだ。私は「くどいと感じた言い回しには、別の意味があったのではないか」と思い直し、さらに一ヶ月かけて読み直した。それくらい、私は本書にひき

空へと誘う破格のチケット『グッド・フライト、グッド・ナイト』 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

空へと誘う破格のチケット『グッド・フライト、グッド・ナイト』

物心ついてから初めて飛行機に乗った時、それは間違いなく「体験」だった。飛ぶ前はもちろん、離陸した後もしばらくは落ち着かなかった記憶がある。 だが、今やフライトは「移動手段」である。乗った回数はそれほど多くないが、昔のワクワクや不安はすぐになくなり、窮屈さや眠りにくさばかりに目がいくようになった。映画や機内誌などで当たりに出会えればまだマシなのだが、基本的には

将来のためじゃない、面白いから好きになる『算数好きな子に育つたのしいお話365』 書影

サイエンス / 教養・雑学

将来のためじゃない、面白いから好きになる『算数好きな子に育つたのしいお話365』

問題です。縦3ブロック、横4ブロックの板チョコがあります。このチョコレートを何回割れば12個の小さいブロックに分けることが出来るでしょうか。ただし、重ねて割ってはいけません。 ゲームです。 ① 1から9の数の中から1つの数を選んでください。 ② 選んだ数を2倍にしてください。 ③ その2倍した数に6を足してください。 ④ ③で出た数を2で割ってください。 ⑤

『学びとは何か』乳幼児の言語発達から超一流の学びまで 書影

サイエンス / 医学・心理学

『学びとは何か』乳幼児の言語発達から超一流の学びまで

記憶と知識の違いは何か、そもそも幼児はどのようにして言葉を学びはじめるのか、覚えても使えない知識と新しいことを生み出すことができる知識は何が違うのか、凡人と一流、そして超一流の学び方の違いは何か。「学び」についての疑問は、人生のどの局面においても好奇心をそそられる。 しかし、何を「学び」と定義するかはひとりひとり違う考えを持っており、「よい学び」という価値判

ウブな日本人必読!『国が崩壊しても平気な中国人 会社がヤバいだけで真っ青な日本人』 書影

教養・雑学 / 社会

ウブな日本人必読!『国が崩壊しても平気な中国人 会社がヤバいだけで真っ青な日本人』

本書のタイトルをみて「えー、何でこんな本をHONZで紹介するの?」と思った方、ちょっと待った。本書は凡百の嫌中書とはわけが違う。なにしろ書いたのが、あの谷崎光である。ここに注目してほしい。 彼女は小林聡美の主演で映画にもなった 『中国てなもんや商社』 という傑作ノンフィクションの著者である。(残念ながらDVD化されていない) 新卒でダイエーと中国の合弁商社に

アメリカの図書館戦争 『古書泥棒という職業の男たち』 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

アメリカの図書館戦争 『古書泥棒という職業の男たち』

映画になりそうな犯罪ノンフィクションはいかが? 主人公は一癖もふた癖もある本泥棒とガッツのある図書館司書たち。あの手この手の知恵をしぼる泥棒組織と、それに対して、「図書館特別捜査員」として奮闘する司書。「稀覯本」をめぐる攻防の舞台はニューヨーク! アメリカ経済が上り調子となった1920年代、1929年の大恐慌を経てしばらくの間1930年代まで、図書館史上最悪

『バイエルの謎 日本文化になった教則本』 書影

教養・雑学 / 「解説」から読む本

『バイエルの謎 日本文化になった教則本』

小学生の頃、同じマンションに住むピアノの先生の家に週に一回、通っていた。自分の家にピアノがないのに習うというのは、今考えるとかなり無謀な挑戦だった。練習に使用したのは、赤い表紙のバイエル教則本。正直、つまらなかった。赤を終えると黄色になったが、依然としてつまらなかった。同じことの繰り返しで飽き飽きした。 少し楽しくなってきたのは、父親が電気オルガンを買ってく

『呼び覚まされる霊性の震災学 3・11 生と死のはざまで』震災地に幽霊…? 書影

教養・雑学 / 民俗・風俗

『呼び覚まされる霊性の震災学 3・11 生と死のはざまで』震災地に幽霊…?

東日本大震災から5年。この「5年」というのは一つの区切りの意味を持つようで、関連図書の出版が相次いでいる。その中でも注目の本が東北学院大学、金菱清ゼミナールが行った「震災の記録プロジェクト」をまとめた本書である。このゼミの学生と指導教官である金菱清が、被災地における問題が生存(survive)から、生活(life)にシフトしようとしている2013年から始めた

『奇妙な孤島の物語 私が行ったことのない、生涯行くこともないだろう50の島』 書影

教養・雑学 / 「解説」から読む本

『奇妙な孤島の物語 私が行ったことのない、生涯行くこともないだろう50の島』

文学の棚なのか、紀行エッセイの棚なのか、地図の棚なのか、書店が置き場に悩むような本である。できるならどこにも置いてほしい。けれど孤島のロマンティシズムにあふれたエッセイ、きれいな地図のついた秘境ガイドだと思って手にとると、ちょっと拍子抜けするかもしれない。未知の土地への憧れをかきたてるような旅の本とはいくぶん趣向がちがうのだ。原著タイトルは、『孤島の地図──

『おいしさの人類史 人類初のひと噛みから「うまみ革命」まで』 書影

教養・雑学 / 「解説」から読む本

『おいしさの人類史 人類初のひと噛みから「うまみ革命」まで』

ニューオーリンズの日刊紙『ザ・タイムズ・ピカユーン』に勤務していた1997年に地球規模の魚類供給危機に関する記事を書いてピューリッツァー賞を受賞した著者は、2006年に独立し、夕食の支度を担当するようになった。そのとき苦労したのが、家族全員を満足させる献立。息子は辛い物が好きでファストフードは食べない。娘は平板な味の白っぽい食べ物一辺倒。同じ親から生まれたの

『中谷宇吉郎 雪を作る話』新刊超速レビュー 書影

サイエンス / 生物・自然

『中谷宇吉郎 雪を作る話』新刊超速レビュー

世界初の人工雪の製作に成功し、低温科学の分野で大きな業績を残した中谷宇吉郎は、物理学者寺田寅彦の弟子であり、研究でも随筆においても強く影響を受けた。本書は著者の科学エッセイ14篇を収録しており、どの文章にも詩的な表現とユーモアがふんだんに散りばめられ、純粋な科学のおもしろさがじわじわと伝わってくる。 冷えきったガラス板を天にかざし、降り落ちる雪を受け取っては

全世界の本を分析した研究記録──『カルチャロミクス 文化をビッグデータで計測する』 書影

サイエンス / 教養・雑学

全世界の本を分析した研究記録──『カルチャロミクス 文化をビッグデータで計測する』

世界中に存在する本の内容を読み取ってデータ化し、さまざまな形で利用できることを意図したグーグル・ブックス・プロジェクトが立ち上げられた時、そんなことができるのか(分量的な意味でも権利的な意味でも)と疑問に思ったものだ。それが今では、著作権侵害などさまざまな課題を残しつつも事業は継続し、検索した時にお世話になることも増えてきた。3000万冊以上の本をすでにデジ

『ポンコツズイ』ディスって笑え!病気を治せ! 書影

医学・心理学 / 教養・雑学

『ポンコツズイ』ディスって笑え!病気を治せ!

著者の矢作理絵さんが患った病気は、100万人に5人の確率でなる「特発性再生不良性貧血」という厚生労働省指定の血液難病だ。本書では、著者曰く「汚くて、ダサくて、弱くて、もがきあがく、かなりかっこ悪い」闘病生活を追っていくのだが、その語り口が内容に似合わずとてもチャーミング。読み終わったあとには、元気と勇気で心が満たされる、そんな一冊です。 矢作さんは当時33歳