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教養・雑学

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894記事

自己肯定感を育てる教育とは? 『ほめると子どもはダメになる』 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

自己肯定感を育てる教育とは? 『ほめると子どもはダメになる』

いま、世の中には「ほめて伸ばす」ことを標榜した子育て本があふれている。本書は、それを実践している親御さんにこそ、読んで欲しい一冊だ。子育てに答えはない。同じ主張の本ばかり読むよりも、違う意見に耳を傾ける余裕こそが大切だと私は思う。最悪なのは、入れ知恵されて子供を操縦しようと考えることだ。おそらく本書には、ほめる子育てを実践中の方をニュートラルに戻す効用がある

すごい印刷、触れます! 『デザインのひきだし27』 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

すごい印刷、触れます! 『デザインのひきだし27』

いまや、毎号、見るのは、いや、手にするのがいちばん楽しみといっても過言ではないのが『デザインのひきだし』。印刷や本まわりのプロの間では有名な「プロなら知っておきたいデザイン・印刷・紙・加工の実践情報誌」。 10年目を迎えるというこの雑誌、今回の27号の特集は「現代・印刷美術大全」と題して、すごい充実ぶり。厚さをはかったみたところ36ミリ(当方調べ)。でも、途

『つながる セックスが愛に変わるために』文庫解説 by 高石宏輔 書影

教養・雑学 / 「解説」から読む本

『つながる セックスが愛に変わるために』文庫解説 by 高石宏輔

監督の作品を初めて観たとき、僕は31歳だった。 自分の女性との付き合い方に疑問を抱きながらも、どうすれば良いか分からず、覚束なかった20歳前後からあまり変われずに、関係性の深まらない異性との付き合いをし続けていた。 そんなとき、偶然観ることになった『チャネリングパフォーマンス 胎内宇宙』(『アテナ映像30周年記念特別版 代々木忠の「快感マトリックス」』中に収

【映画】『最後の1本 〜ペニス博物館の珍コレクション〜 』まさに珍作、こいつは1本取られた! 書影

教養・雑学 / TV・動画

【映画】『最後の1本 〜ペニス博物館の珍コレクション〜 』まさに珍作、こいつは1本取られた!

大自然に囲まれた北欧・アイスランドには、世界で唯一と言われる博物館が存在する。驚くことなかれ、それはなんと哺乳類のペニスだけをチン列した「ペニス博物館」なのだ。 豚、馬、羊、トナカイ、ホッキョクグマ、セイウチ、アザラシ、クジラ、シャチ、イルカ、キツネ、ミンク、ハツカネズミ、クマネズミ、ドブネズミ...。そこには、ありとあらゆる哺乳類のペニスが一堂に会す。 4

『馬を飛ばそう』 創造的プロセスなどない、あるのは創造的な成果だけだ 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『馬を飛ばそう』 創造的プロセスなどない、あるのは創造的な成果だけだ

真に創造的な成果は、天才のひらめきによってもたらせられる。過去の偉大なアイデア誕生にまつわる多くのエピソードが、天才の思考法に基づく創造力が凡人のそれとはいかに異なるかを雄弁に語っている。 1815年にある雑誌に掲載されたモーツァルトの手紙は、彼の交響曲や協奏曲は完成された状態で、あるとき突然に彼の脳内に降りてきたことを伝えている。アルキメデスは湯船に浸かっ

軍靴よりブランド靴 『WHAT IS SAPEUR ? 貧しくも世界一エレガントなコンゴの男たち』 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

軍靴よりブランド靴 『WHAT IS SAPEUR ? 貧しくも世界一エレガントなコンゴの男たち』

初詣くらいはスーツでビシッと決めようかと思ったものの、仕事で着るものしか持っていない。若い頃は、小遣いの何倍もするブランドもののシャツを買うためにバーゲンに並んだものだが、いつしか私は、高い服を買うのに罪悪感を抱くようになってしまっていた。 ところが、本書で紹介されている男たちときたら、50歳を過ぎても、月収の何倍もするスーツを着て良い気になっている。日本で

『エコノミストの昼ごはん』毎日の食事が、未来のシステムへの一票になる 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『エコノミストの昼ごはん』毎日の食事が、未来のシステムへの一票になる

毎年元旦になると、それなりに新たな決意を胸に秘めており、ここ数年のテーマは料理と経済学である。おそらく来年の今頃も同テーマで決意を新たにしている姿が早くも脳裏に浮かぶが、本書を読むことで少しでも膠着状態を打開したいと思い、手に取った。 現在、食の分野では多くの専門家たちのミスリードにより、以下の3つの通説がまかり通っている。 ・最良の食べ物には、より多くのお

『雇用身分社会』歴史とデータで掴む雇用の現在地 書影

教養・雑学 / 社会

『雇用身分社会』歴史とデータで掴む雇用の現在地

1970年代の日本では、中間層の膨張が誇張され、「一億総中流」という言葉がよく使われた。しかし、90年代初めのバブル崩壊後の長期不況の中で、年収300万円未満の所得階層が大幅に増加し、全体の過半数に達した。その一方で、300万円以上の所得階層が大幅に減少して、日本は「中流社会」から「格差社会」に移行したと言われるようになった。その格差社会への移行の本質は、雇

ちいさい箱に詰まった大きな世界『おべんとうと日本人』 書影

教養・雑学 / 社会

ちいさい箱に詰まった大きな世界『おべんとうと日本人』

「おべんとう」と聞いて、あなたはどんなおべんとうを思い浮かべるだろう。手作り弁当、コンビニ弁当、駅弁、行楽弁当…。「おべんとう」と一口に言っても、その幅は広く、さらに「おべんとう」の “向こう側”に想いを馳せると、そこには果てしない世界が広がっている。 本書は、お弁当箱に詰め込まれた色とりどりのおかずを1つ1つ食べていくかのように、「おべんとう」に紐づく多種

世界最強の姑さん『ヤマザキマリのリスボン日記』 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

世界最強の姑さん『ヤマザキマリのリスボン日記』

ついつい出れば買ってしまう、ヤマザキマリさんの新刊。今回は「リスボン日記」とやら。あれ、リスボンにもいたんだっけ? そう、いらしたそうなんです。時代は遡ること、2004年の夏の終わり頃。あの『テルマエ・ロマエ』の着想を得て、描き始めた時期なのでした。 何気なくページを開いたら、いつのまにかの一気読み。解説を書いている女優の本上まなみさんの帯の言葉の通り「爆笑

『分類脳で地アタマが良くなる』分類上手は情報の海を渡る 書影

教養・雑学 / ビジネス

『分類脳で地アタマが良くなる』分類上手は情報の海を渡る

読んだ本の内容をよく忘れてしまうのが悩みである。驚いたり、ジーンときたり、時を忘れたり、吹き出したりといった体験そのものが読書の醍醐味ではあるけれど、思い出したい時に要点をスッと引き出せるようになりたい。そうすれば、読んだ後も楽しめる。 そのことを特に感じるのが、誰かと話している時だ。話の流れに「この前読んだ本に書いてあったこと」がはまりそうだと思う瞬間はよ

『今すぐ読みたい!10代のためのYAブックガイド150!』 書影

教養・雑学 / 新刊超速レビュー

『今すぐ読みたい!10代のためのYAブックガイド150!』

読書は冒険!-ひこ・田中 きみも本当は本好きかもしれない。-金原瑞人 監修人ふたりが強く宣言する。 本を読む人が減っている、と巷間言われている。でもみんな、いつもスマホをのぞいてはメールやSNSで文字を読んでいるじゃないか。もしかしたら50年前より現代の方が文字に馴染んでいる時代になのかもしれない。 いちばん本が読めるのは10代。多分、異論はないと思う。この

『コーランには本当は何が書かれていたか?』 書影

教養・雑学 / 「解説」から読む本

『コーランには本当は何が書かれていたか?』

イスラムを深く知るためには、「コーラン」を避けて通ることができない。ジハードで死ぬと、楽園の72人の乙女という報酬があると書かれているのは本当か? そして過激派たちによってどのように曲解され、利用されてきたのか? 今あらためて問われる、コーランに書かれている内容の本質。(HONZ編集部) 本書はカーラ・パワー(Carla Power)著If the Ocea

『まちの本屋』新刊超速レビュー 書影

教養・雑学 / 新刊超速レビュー

『まちの本屋』新刊超速レビュー

あまりにおもしろかったので一気に読んでしまった。この本に書店員の矜持というものをみた。この本は現役の書店員にとって、宝物といってもいい1冊だろう。だからこそ、まずは多くの書店員に読んで欲しい。まちの本屋でもここまでのことができるのか!という驚きとともに、自分たちにもまだまだできることがある。そう思わせてくれる本だからだ。たくさんの書店員がこの本を読むことで、

『ペルシア王は天ぷらがお好き?』言語学から見る食の歴史には、驚きがいっぱい! 書影

教養・雑学 / 世界史

『ペルシア王は天ぷらがお好き?』言語学から見る食の歴史には、驚きがいっぱい!

天ぷらの語源がポルトガル語の「調理」を意味する「tempero」だとされることは、今日では多くの人の知るところであろう。しかし、この天ぷらという料理の起源をたどると、古代ペルシアの「シクバージ」と呼ばれる肉の甘酢煮料理にたどりつくことを、どれほどの日本人が知っているだろうか。本書はスタンフォード大学で言語学とコンピューターサイエンスを教える教授が言語学の観点

『私のインタヴュー』「女優の私」から「個人の私」へ 書影

教養・雑学 / 人物

『私のインタヴュー』「女優の私」から「個人の私」へ

高峰秀子という大女優が市井の人々に対して抱いた恐れと羨望の気持ちを、本書はとても繊細に表している。 本書が最初に出版されたのは、1958年である。その後、2012年に新潮社より復刊され、今回文庫として再登場した。高峰秀子にとって、『巴里ひとりある記』と『まいまいつぶろ』に続く三冊目となる。今まで自分という人間に焦点を当てることを避けていた彼女が、いきなり堰を

2015年、今年一番本が売れた日はいつか? 「休日前+ジャンプコミックス発売日」が勝利の方程式!? 書影

教養・雑学 / 併せて読まれたこの一冊

2015年、今年一番本が売れた日はいつか? 「休日前+ジャンプコミックス発売日」が勝利の方程式!?

そろそろ年の瀬も近づき今年の漢字、流行語、重大ニュースなどが発表される季節となっています。どうしても重いニュースが気になってしまいますが、今年は良いニュースもいっぱいありました。ノーベル賞受賞者が二人出たというのも大変嬉しいニュースです。 HONZでも話題になっていた『大村智 2億人を病魔から守った化学者』はどんな人に読まれているのでしょう?読者クラスタがこ

※閲覧注意 『図説“特殊性欲”大百科 “ビザール”の生態学』 書影

教養・雑学 / 「解説」から読む本

※閲覧注意 『図説“特殊性欲”大百科 “ビザール”の生態学』

本書は、Agnes GIARD, Le Sexe bizarre: Prat iques érot iques d ’aujourd’ hui , Le Cherche midi, 2004 の翻訳である。原書はフランスでたいへん好評を博し、改訂版が出版されている。本訳書はその改訂に基づいている。 アニエス・ジアールは、1969年、フランスのブルターニュ生ま

『世界一ときめく質問、宇宙一やさしい答え 世界の第一人者は子どもの質問にこう答える』 書影

教養・雑学 / 「解説」から読む本

『世界一ときめく質問、宇宙一やさしい答え 世界の第一人者は子どもの質問にこう答える』

この本は、2013年11月に河出書房新社から出版された『 世界一素朴な質問 宇宙一美しい答え 』の続編です。編者も同じジェンマ・エルウィン・ハリスで、同じようにイギリスの子どもたちからの質問に、各分野の第一人者が回答を寄せています。そして同じように、子どもたちがひとりで読めるやさしい文章で書かれていますが、おとなが質問にそなえて、あるいは忙しさにまぎれて見す

『いちまき―ある家老の娘の物語―』 巻措く能わざる「他人事」波乱万丈の一族史 書影

教養・雑学 / 日本史

『いちまき―ある家老の娘の物語―』 巻措く能わざる「他人事」波乱万丈の一族史

この写真が中野翠をこの物語にいざなった張本人、中野みわである。 本書の冒頭を読んで納得した。翠の父親の遺品の整理をしている時に見つかった『大夢 中野みわ自叙伝』。曾祖母みわと一族について綴られたこの小冊子を読んだら興味を抱かずにはいられない。自分の足元へと伸びた幕末から現在までの血脈は、どくどくと流れ続けていたのである。 そう言われてみれば、意志の強そうなこ

『エラい人にはウソがある』 中国の出川哲朗?ダメっぷりこそ孔子の魅力 書影

教養・雑学 / 世界史

『エラい人にはウソがある』 中国の出川哲朗?ダメっぷりこそ孔子の魅力

「昔は良かったよねー」とぼやき、ノスタルジーという名のお花畑に住む老人や、世にはびこる非科学な通説を統計を使って切り捨ててきた謎のイタリア人、パオロ・マッツァリーノ先生。今回ぶった切る対象が生きた時代は「昔は良かった」と懐かしむこともできない2500年前の中国。「昔は良かった頃の偉大な人」で、もはや誰も突っ込むことができない「孔子」と彼の言動をまとめた『論語

「鳶」兼「写真家」 『解業』 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

「鳶」兼「写真家」 『解業』

独自の視点で、質の高い写真集をいつも紹介してくれる出版社、赤々舎。今度は、「鳶」として日本を駆け巡りながら、休みを利用して撮影をする「写真家」の作品を刊行するという。しかも、なんと1年間、毎月、月刊体制で連続刊行するとのこと。見れば強烈な生命力を感じる写真が並ぶ一冊だ。撮影したのは鈴木育郎さん、1985年生まれ。いったいどんな人なのだろう。 「この鈴木さんの

『ナチ科学者を獲得せよ!』アメリカの繁栄に秘められた、ナチの影 書影

教養・雑学 / 世界史

『ナチ科学者を獲得せよ!』アメリカの繁栄に秘められた、ナチの影

第三帝国の終焉が近づきつつある、1944年11月26日。フランスのストラスブールでは連合軍とドイツ軍が激しい砲火をまみえていた。そんな戦況の中、都市の中心にある豪華なアパルトマンの一室では、数人の科学者が一心不乱に書類を読み漁っていた。アメリカ人の粒子物理学者ゴーズミットが率いるこの特殊チームはアメリカよりも先進的な研究成果を持っていると考えられていたナチの

残念ながら、日本人の8割にこのビジネス書はいらない『異文化理解力』 書影

教養・雑学 / ビジネス

残念ながら、日本人の8割にこのビジネス書はいらない『異文化理解力』

まずは下の写真を見て欲しい。これは「人物を撮る」ように言われた二人の被験者が撮影した写真だ。撮影した二人のうち、一人はアメリカ人、もう一人は日本人である。どちらの写真がどちらによって撮られたものか、お分かりだろうか。 多くの人が正解を予想できたのではないかと思うが、左がアメリカ人、右が日本人によって撮影された写真である。複数の被験者に対して行われたこの実験に

家の前に大きなピレネー犬が倒れていた! さあどうする?『その道のプロに聞く 生きものの持ちかた』 書影

生物・自然 / 教養・雑学

家の前に大きなピレネー犬が倒れていた! さあどうする?『その道のプロに聞く 生きものの持ちかた』

そんなときでも、この本さえあれば、もう大丈夫。 ……って、「普通じゃ~ん」と思ったあなた、い~えいえ違うのです。これは互いの腰に負担をかけず、犬が暴れてもキックされにくく、万が一、落としても着地の危険が少ない、という、じつに考え尽くされた持ち方なのだ。 これで、通りかかった配達のお兄さんから台車を強奪する必要もなくなった。本当によかった、この本があって!!

『ペルシア王は「天ぷら」がお好き?』言語と食の大海を旅する醍醐味 書影

教養・雑学 / 「解説」から読む本

『ペルシア王は「天ぷら」がお好き?』言語と食の大海を旅する醍醐味

本書は、スタンフォードのコンピューター言語学者が、食の言語を手掛かりに人類史を探究するという異色の一冊である。そして「食と言語」と聞いて黙っていられなかったのが、辺境をこよなく愛するノンフィクション作家・高野秀行さん。食べ物の語源に舌鼓を打ちながら、いつしか現在取材されている納豆の話へ。本書の巻末に掲載されている、高野さんのエッセイを特別掲載いたします。(H

『このレシピがすごい!』小さな違いに大きな思想と信念 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『このレシピがすごい!』小さな違いに大きな思想と信念

書店で料理本のコーナーをのぞくと百花繚乱。単身者向け、若いご家庭向け、年配の御家庭用。あるいは節約、時短、作り置き。目についたものを買ってみるのだが、実際に使うとなると決まった料理研究家のものになるから不思議である。 私にとって「作ってみる度」が高いのが土井善晴さんのレシピだ。シンプルで、なんの衒いもない、誤解を恐れずにいえば「ありふれたレシピ」なのに、出来

あなたは何を食べますか?『人生最後のご馳走』 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

あなたは何を食べますか?『人生最後のご馳走』

「死ぬ前に何を食べたいですか?」ありがちな質問だ。誰もが考えたことがあるかもしれない。しかし、それはあくまでもフィクションとしての質問にすぎない。遠からず死ぬという状況の中で考えるのと、元気な状態でフィクションとして考えるのは根本的に違うのではないだろうか。この本は、フィクションではなく、そのリアリティーが描かれた本だ。 淀川キリスト教病院 といえば、日本で

『書に法あり』 書影

教養・雑学 / HONZ客員レビュー

『書に法あり』

20年ぐらい前になるだろうか。石川九楊の「書とはどういう芸術か」(中公新書)を初めて読んだ時、書道に対する物の見方が180度変わったことをよく覚えている。本書は、その時に勝るとも劣らない知的でかつ心地よい「衝撃」を与えてくれた痛快極まりないかつそれでいて骨太で本格的な書道論である。書に興味のある人には、必読だろう。 本書は、いくつかのユニークな特徴を持ってい

『顔ハメ看板ハマリ道』ハメるにハマるは、あなをかし 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『顔ハメ看板ハマリ道』ハメるにハマるは、あなをかし

観光名所などで、記念撮影用に設置されている顔ハメ看板。誰しも一度は写真を撮って、後から自己嫌悪に陥った経験を持っているだろう。だがそれくらいでヘコんでいるようでは、まだまだアマい。 本書は、日本全国津々浦々の、顔ハメ看板にハマりまくった男の活動記録である。10年前から活動を始め、ハマった看板の総数は約2000枚。まさに穴があったらハマりたい男の、ハメ撮り画像

『テロルと映画』映画はテロリズムとどう共存してきたのか 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『テロルと映画』映画はテロリズムとどう共存してきたのか

HONZが送り出す期待の新メンバー登場! アーヤ藍は、ドキュメンタリーを中心に、社会問題をテーマとした映画の配給宣伝に携わっている人物。先日彼女が紹介した『それでも僕は帰る 〜シリア 若者たちが求め続けたふるさと〜』をはじめ、 HONZで取り上げられる書籍とシンクロするようなテーマの映画 も数多く配給している。今後の彼女の活躍にどうぞご期待ください。(HON

カレーライス成立の謎に迫る食文化ミステリー!『カレーライスと日本人』 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

カレーライス成立の謎に迫る食文化ミステリー!『カレーライスと日本人』

先日、友人とカレーを食べに行った。和風の店構えに「インドカレー」の看板、だけどメニューにはパキスタンカレーと書かれている、たぶん、パキスタンカレーのお店だ。寿司屋を居抜きでそのまま使っているらしい。店内には小上がりもある。でもそんなことはどうでもいい。鮮烈なスパイス、油がたっぷり使ってあるはずなのに、後味は爽やかだ。うまい。35年生きてきたが、ジャパニーズ・

『レリギオ:〈宗教〉の起源と変容』儀式と信仰、どちらからはじまった? 書影

教養・雑学 / 世界史

『レリギオ:〈宗教〉の起源と変容』儀式と信仰、どちらからはじまった?

2011年3月以降、 絆やつながり が大切だと、耳にタコができるほど聞いてきた。煩わしいと思う人もいるし、いやそれこそ美しいと考える人もいる。どちらの気持ちも幾分か持つグレーな人が大半だと思うのだが、さて昔の人は「つながり」をどう考えていたのだろうか? Religio(レリギオ)はReligion(宗教)の語源になったラテン語であり、 「つながり」を意味する

一つを極めれば、他は自ずと理解できる『習得への情熱―チェスから武術へ―:上達するための、僕の意識的学習法』 書影

教養・雑学 / アート・スポーツ

一つを極めれば、他は自ずと理解できる『習得への情熱―チェスから武術へ―:上達するための、僕の意識的学習法』

趣味でも仕事でもいい。 長く一つのことを継続的に行なっていると、そこで覚えた技術、感覚、発想などがよく似た別の分野や、あるいはまったく異なる場面でも「応用」できることに気がついたことがないだろうか。 自分の例を出せば、長年レビューを書いてきた経験が、本職であるWebプログラムの問題解決や、設計思想に影響を与え、逆にプログラムを学んだことがレビューで情報をどの

『サボタージュ・マニュアル』あなたの会社はなぜ非効率? 書影

教養・雑学 / 社会

『サボタージュ・マニュアル』あなたの会社はなぜ非効率?

第二次世界大戦中に米国戦略諜報局(OSS)が作成したサボタージュマニュアルの翻訳本である。このマニュアルは枢軸国の占領下にある市民にできるかぎり仕事を怠けさせ組織の非効率化を図ることにより、枢軸国側の占領政策を混乱に陥れ、士気の低下や軍需物資の生産力を滞らせることを目的としている。 内容としては産業機械をそれとなく故障させるという技術的面が強いものから、「常

『はたらかないで、たらふく食べたい』年収80万円で生きていく 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『はたらかないで、たらふく食べたい』年収80万円で生きていく

著者は35歳、独身。職業は大学の非常勤講師。借金は635万円。日本学生支援機構から借りた奨学金だ。年収は80万円だが、これでも収入は上がってきた。大学院を出た09年から13年までは10万円だった。もちろん、現在も自力では暮らせない。埼玉県の実家で、親の年金に寄生して生きている。 「ろくでなし」、「ひとでなし」、「いいかげん働け」 と批判が飛んできそうだが、著

『教師はサービス業です』身も蓋もない苦情の防具に 書影

教養・雑学 / 社会

『教師はサービス業です』身も蓋もない苦情の防具に

教師は聖職。サービス業と書籍名で断言されて、気持ちのいい教師はいない。一方、苦情に関する調査で、教師の半数が「苦情が増加している」と答えた。特に50代以上が高い割合を占めており、ベテラン教師ほど苦情に悩まされているのが実態だ。多くは地域の住民や保護者から寄せられ、彼らと適切にコミュニケーションすることは円滑な学校運営に欠かせないため、誠心誠意の対応が求められ

解放の賛歌 『放哉と山頭火』 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

解放の賛歌 『放哉と山頭火』

本書は、自由律句のふたりの巨人の足跡をたどり、人生の真実を読み解いた評論である。だが、評論というには余りに美しく、写実性に富み、まるで読者を旅に誘うようだ。旅行記を読んでいるように、現代人の緊張を優しくほぐしてくれる快著である。本書には、尾崎放哉と種田山頭火の代表的な句が、多数紹介されている。長く手元に置いて、折に触れてページをめくりたくなる本だ。自由律句そ

『ひとり飲み飯 肴かな』 酒と食の最強のコンビネーションを探る 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『ひとり飲み飯 肴かな』 酒と食の最強のコンビネーションを探る

誰の目も気にせず、飲みたい酒と食べたいものの組み合わせを心ゆくまで味わいたい。至福の時を過ごしたい。それが「外飲み」では得られない、「ひとり家飲み」の醍醐味だ。本書は「ひとり家飲み」の素晴らしさに触れながら、著者が多様な酒と飯の組みあわせを楽しむ。酒飲みをうらなせる。

『再生の島』離島の奇跡に学ぶ 書影

教養・雑学 / 社会

『再生の島』離島の奇跡に学ぶ

「そ・つ・ぎょうぉ~、オメデトウ!」 表紙の写真は、その飛び込みの瞬間を収めたものだ。顔は見えないが、皆透き通るような笑顔だったに違いない。実は彼らの約半数は、数年前まで不登校生活を送っていた。 舞台は沖縄本島南部、南城市の沖合約5キロに浮かぶ離島、久高島。卒業生を含め10数人の子供たちが、この島の集落のはずれにある「久高島留学センター」(通称:センター)で