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995記事

『石油の帝国』国際政治経済を動かす黒幕 書影

社会 / ビジネス

『石油の帝国』国際政治経済を動かす黒幕

世界上位30カ国にひけをとらない財務力をもち、世界200カ国以上でエネルギービジネスを展開する石油最大手エクソンモービル(年間の売上高はタイやシンガポールのGDP以上!)。その強靭な財務力と圧倒的な技術力を駆使し、アメリカの一企業にもかかわらず、独自の外交・政治活動を展開するほどの巨大企業だ。本書は、このアメリカ最大最強企業が世界中で繰り広げる資源獲得競争の

『ニッポンの裁判』著者・瀬木比呂志氏インタビュー 唖然、呆然、戦慄、驚愕! 日本の裁判は本当に中世並みだった! 書影

社会 / HONZブックマーク

『ニッポンの裁判』著者・瀬木比呂志氏インタビュー 唖然、呆然、戦慄、驚愕! 日本の裁判は本当に中世並みだった!

前作『 絶望の裁判所 』は発売されるやいなや、大反響を呼んだ。しかし、それはまだ序章に過ぎなかったのである。明日、発売される『ニッポンの裁判』は、冤罪連発の刑事訴訟、人権無視の国策捜査、政治家や権力におもねる名誉毀損訴訟、すべては予定調和の原発訴訟、住民や国民の権利など一顧だにしない住民訴訟など、裁判のリアルな実態を次々に描き出す。 裁判の「表裏」を知り抜い

その”時代錯誤”は戦略なのか? 『イスラム国 テロリストが国家を作るとき』 書影

社会 / おすすめ本レビュー

その”時代錯誤”は戦略なのか? 『イスラム国 テロリストが国家を作るとき』

我々日本人にとって、中東という地域は直視することが難しい存在である。欧米的なフィルターを通して見ることも多いため、馴染み深い価値観との違いにばかり目が向い、不可解で危険な存在と断定してしまうことも多いだろう。 本書のテーマとなっている「イスラム国」という存在についても、数多くの残虐な振る舞いがニュースやソーシャルメディアを通して喧伝され、その本当の姿を我々は

『オートメーション・バカ』快適さの代償は、どれくらい? 書影

社会 / おすすめ本レビュー

『オートメーション・バカ』快適さの代償は、どれくらい?

クラウド、ウェラブルデバイス、M2M、IoT、ドローン... 年を追うごとに世の中はどんどん便利になり、快適になっていく。今から30年後の2045年には、コンピュータが人間の知能を越えるという予測もあり、そのような技術的特異点の先には、今とはまったく違う世界が広がっているかもしれない。 タイトルからも一目瞭然であるように、本書はそんなオートメーション化してい

『昭和の名編集長物語』いぶし銀の裏方たち 書影

人物 / 社会

『昭和の名編集長物語』いぶし銀の裏方たち

本や雑誌づくりにおいて扇の要のような役割を担っている、編集者という職業。その中でも編集長の座に就く人物は、作品の良し悪しを左右するキーマンといっても差し支えないだろう。 しかし、読者の目の前にその姿がクローズアップされることは少ない。ましてや本書のように『昭和の』という条件がつけば、その神秘性はさらに高まってくる。 本書は戦後出版史において一時代を築いた、昭

『ブルネイでバドミントンばかりしていたら、なぜか王様と知り合いになった。』 書影

アート・スポーツ / 人物

『ブルネイでバドミントンばかりしていたら、なぜか王様と知り合いになった。』

2005年、著者は経産省から外務省に出向し、在ブルネイ日本大使館の二等書記官となる。ブルネイは石油と天然ガスにめぐまれ、東アジアでもっとも裕福な国だ。ブルネイ王室は、世界一裕福な王族であり、その資産は4兆円といわれる。「ポルシェ、フェラーリなど5000台の高級車を所有し、毎日乗り換えている」「11億円のギャラでマイケル・ジャクソンを招待した」「王子がマライア

『絶対に行けない世界の非公開区域99』行けない場所にはワケがある 書影

社会 / おすすめ本レビュー

『絶対に行けない世界の非公開区域99』行けない場所にはワケがある

企業秘密として、立ち入りを禁じられた場所。 軍事上のセキュリティによる観点から、非公開とされてきた場所。 都合が悪いからと、見て見ぬふりをされてきた場所。 都市伝説として知られており、本当にあるのかどうか分からない場所。 これだけ交通手段も発達し、情報化が進んだとはいえ、まだまだ世界は広い。宗教、科学、歴史、戦争、様々な分野において、限られた人間しか立ち入れ

『日本国憲法 大阪おばちゃん語訳』まえがき by 谷口 真由美 書影

社会 / 「解説」から読む本

『日本国憲法 大阪おばちゃん語訳』まえがき by 谷口 真由美

驚くほど憲法がよく分かると評判の『日本国憲法 大阪おばちゃん語訳』。著者の谷口真由美さんはヒョウ柄とアメちゃんをこよなく愛し、「全日本おばちゃん党」代表代行も務めるという由緒正しき大阪のおばちゃん。そんな本書の前書きを、HONZにて特別公開いたします。 大阪弁でしゃべるおばちゃんが憲法について井戸端会議でしゃべったらどないなるか?というコンセプト(いや、編集

『明治の「性典」を作った男』謎の医学者・千葉繁を追え! 書影

人物 / 社会

『明治の「性典」を作った男』謎の医学者・千葉繁を追え!

自慰行為は体に悪いのか。馬鹿になるのか。思春期の男子ならば一度は頭をよぎったはずだ。インターネットが普及した現代では、「自慰 毎日 馬鹿」などと検索すればたちまち良くも悪くも多くの情報に接することができるが、残念ながら、近年までそのような利器はなかった。明治時代以来、欧米から流れ込んだ言説に惑わされ、悶々と時を過ごした若者は私を含めてどれくらいいただろうか。

ビンラディンを殺した男たち。『アメリカ最強の特殊戦闘部隊が「国家の敵」を倒すまで』 書影

社会 / 事件・事故

ビンラディンを殺した男たち。『アメリカ最強の特殊戦闘部隊が「国家の敵」を倒すまで』

DEVGRU(デブグル) という組織が存在する。一般的にはSEALチーム6と呼ばれることが多い。この組織の正式名称は、United Naval Special Warfare Development Groupだ。アメリカ海軍の特殊部隊「 Navey SEALs 」という精鋭部隊の中から、さらにトップクラスの男たちを選抜し、SEALsよりさらに高度な戦闘技術

『えんぴつの約束』感動の中にある戦略 書影

人物 / 社会

『えんぴつの約束』感動の中にある戦略

発展途上国に学校を創る、というありきたりの青春話である。日本でも現役の医大生が、150万円で学校を建てられるというポスターを見て、その偶然の出会いから学校を建てたストーリーが話題になった。チャリティーイベントを開き、寄付を集め、カンボジアに学校を建てた。そして、それは向井理が主演した『 僕たちは世界を変えることはできない 』という映画にもなった。 本書の主人

『黒幕』 - 最後の情報屋は、右と左と表と裏を制した男 書影

社会 / おすすめ本レビュー

『黒幕』 - 最後の情報屋は、右と左と表と裏を制した男

部数は1000部に満たないほど。月2回の発行で、購買料は法人120,000円、個人36,000円(年額)。一般の人にはほとんど知られていない情報誌を発行しているだけなのだが、マスコミ人の誰もに知られ、一流企業の重役たちがその元へと足繁く通う男がいた。 それが最後の情報屋ーー石原俊介。「兜町の石原」とも呼ばれた男は、情報を生業とする人間にとって必ず挨拶すべき人

『世界教育戦争』 みんなもっと真剣に勉強がしたいのかもしれない 書影

社会 / おすすめ本レビュー

『世界教育戦争』 みんなもっと真剣に勉強がしたいのかもしれない

なにかにつけて管理・監督されている面が多いと思います。(中略)宿題も全部提出しないといけませんでした。もっとも、自分の頭で考えたり判断したりする必要のある課題はありませんでしたが。 これは、自由の国アメリカでの留学体験を振り返ったフィンランド人学生の言葉である。ある調査によると、世界各国からアメリカへの交換留学生の6割がアメリカの親のほうが自国の親たちよりも

『日本-喪失と再起の物語』今いちどこの国を見つめる 書影

社会 / 日本史

『日本-喪失と再起の物語』今いちどこの国を見つめる

これからも日は沈み続けるのだろうか。それとも、いったん没しかけた太陽は自らを大きく変革し再び昇るのだろうか。あるいは成熟国家として、ある程度の富を保ちながら退屈ではあるが緩やかで穏やかな社会を、長期間にわたり維持し続けるのだろうか。その答えは誰にもわからない。なぜなら歴史とは常に一つの方向にのみ流れ続ける川ではないからだ。それに、私たちがどのような社会を建設

あなたの分身、旅行にお連れします!『お客さまはぬいぐるみ』 書影

社会 / ビジネス

あなたの分身、旅行にお連れします!『お客さまはぬいぐるみ』

周りは固いビジネス書。誰もが経営の神様や成功への秘訣を手にするための情報を求めて足を運ぶ書棚の平台に、一冊の本が異彩を放っていた。 茶色の帽子をかぶった白いクマと正体不明のヘンテコなぬいぐるみが2匹並んだ表紙には『お客さまはぬいぐるみ』というタイトルがある。児童書が紛れ込んでしまったのかと手に取って読みだせば、なんと実在の旅行会社の話でないか! ぬいぐるみ専

節税対策とマイクロ法人『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015』 書影

社会 / ビジネス

節税対策とマイクロ法人『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015』

日銀の黒田東彦総裁がデフレマインドからの脱却を試み、異次元緩和の2弾目を唱えたせいで日経平均は17,000円代となった。2009年のリーマンショックから、再び驚くべき上昇を見せている。黒田氏は為替を意識したものではなく、国内経済のことだけを考えて緩和をした、と主張した。 日本の未来は非常に不透明と言われ続けたが、その結果、世の中にはファイナンスに関する本が無

あなたも今日からシャーロック・ホームズ『卒アル写真で将来がわかる』 書影

医学・心理学 / 社会

あなたも今日からシャーロック・ホームズ『卒アル写真で将来がわかる』

なんと興味深く、胡散臭い感じがするデータだろう。 本書は、顔かたちや体の大きさ、しぐさ、全体から感じる雰囲気などから他人が感じとる性格や性的魅力、性癖やら繁殖力、果ては未来を占うことはどれほどできるのか、その結果がどれほど正しいかを、膨大なデータを収集して裏付けた本である。 「卒アル写真」という怪しげな言葉はもちろん卒業アルバムに載っている写真のこと。著者の

『誰も調べなかった日本文化史 土下座・先生・牛・全裸』 書影

教養・雑学 / 社会

『誰も調べなかった日本文化史 土下座・先生・牛・全裸』

現在に不満な人は、未来に期待せず、過去を美化して懐かしむのです。歴史の中でもっとも捏造されやすいのは、庶民史と文化史なんです ああもうマッツァリーノ先生のおっしゃる通り。 日本は豊かにはなったが、肝心の心を失ってしまった、昔は貧しくとも大家族で笑顔でくらしていた、誇り高く礼儀正しく生きていた云々かんぬんが、近年やたらと目につくのである。 昔を懐かしんで楽しく

『天人 深代惇郎と新聞の時代』新聞が好きでたまらない連中が新聞をつくっていた 書影

人物 / 社会

『天人 深代惇郎と新聞の時代』新聞が好きでたまらない連中が新聞をつくっていた

朝日新聞の顔とも言える「天声人語」。様々な名コラニストを生んできたが、深代惇郎もその一人だ。初めて新聞をつくる人の素顔を知って、かっこいいなと思った。同時に、新聞が大好きでたまらない人たちがつくった新聞が広く読まれていた時代があったことを知った。 「昭和」と「新聞」、私にはどちらも馴染みがない。私は平成3年生まれ、物心ついたときからインターネットでニュースを

『知ろうとすること。』by 出口 治明 書影

社会 / HONZ客員レビュー

『知ろうとすること。』by 出口 治明

東日本大震災の直後、小さいベンチャー企業を経営している僕のところにも様々な情報がもたらされた。中には、放射能汚染のリスクが高いので従業員を東京からすぐに避難させた方がいい、と真顔でアドバイスしてくれた人もいた。最終的には、平常通り業務を行おうと決断したが、その際、最大の拠り所となったのは、実は早野龍五先生(以下敬称略)のツイッターだった。 誰よりも僕の心に響

『パリの国連で夢を食う。』世界一のお役所で働くということ。 書影

社会 / 民俗・風俗

『パリの国連で夢を食う。』世界一のお役所で働くということ。

国連で働く女性職員をといえば、事務所の中ではパリっとしたキャリアスーツを着てパソコンを猛烈に叩き、難民キャンプや食料調査、医療現場では髪をひっつめにして笑顔で支援にあたる、という絵が思い浮かぶ。キャリアウーマンの頂点、超エリートだと思っていた国連職員。しかし真実の姿はちょっと違っているようだ。 著者の川内有緒は日本の大学を卒業後、アメリカに留学。その後、東京

『ツタンカーメン 死後の奇妙な物語』 - 真実以外の何かを求めて 書影

サイエンス / 社会

『ツタンカーメン 死後の奇妙な物語』 - 真実以外の何かを求めて

2010年2月、アメリカの専門誌・JAMA(アメリカ医師会ジャーナル)に掲載されたツタンカーメンの記事は世界を震撼させるに足るものであった。 それはツタンカーメンが近親相姦によって生まれた子であり、生来の虚弱体質に悩まされ、さらに死因がマラリアという衝撃的な内容である。その事実は、すぐさま『マスクを脱いだツタンカーメン』というドキュメンタリー番組でも放映され

『日本の年金』by 出口 治明 書影

社会 / HONZ客員レビュー

『日本の年金』by 出口 治明

少子高齢化が進む中、わが国では市民の2/3が日常生活での悩みや不安を感じているという。その内容を見ると、「老後の生活設計について」がトップだ。また、一説によると、市民のおよそ8割が年金不安を抱えているとも言われている。タイミング良く、わが国の年金制度の概要を過不足なく、しかも整合的に解説した良書が世に出た。それが本書である。 本書の1つの特徴は、木ではなく森

『つながるカレー』赤字でいいじゃない!何より楽しむこと 書影

社会 / おすすめ本レビュー

『つながるカレー』赤字でいいじゃない!何より楽しむこと

カレーをつくって、旅をするひとたちがいる。 チームは3名。誰も料理のプロはいない、素人のカレー好きである。それぞれに本業がある。 だから、活動するのは3人全員が出そろうときだけである。道具一式を車に積む移動販売を彷彿とさせるキャラバン形式、いまのところ月に1度のペースのようだ。 訪れた先では、シンプルな使命がある。それは 「ひとと出会い まちでカレーをつくる

世界は「なりすまし」で溢れている!『詐欺と詐称の大百科』 書影

人物 / 社会

世界は「なりすまし」で溢れている!『詐欺と詐称の大百科』

「なりすまし」というと、ツイッターのなりすましアカウントに釣られて真に受けてしまい、ちょいと恥ずかしい思いをする、というのは今やよくある話である。 ある選挙の際、候補者の名を騙るアカウントが現れて大勢がフォローするも「これはニセモノだ」というアナウンスがあって、「いやいやホンモノだ」という話もあって、あげく真贋騒動自体が話題作りじゃないの?といいだすものもあ

ノンフィクション好きなら必読!『ジャーナリズムの現場から』 書影

人物 / 社会

ノンフィクション好きなら必読!『ジャーナリズムの現場から』

『メルトダウン』などの作品で知られる大鹿靖明が、10人のジャーナリストをインタビューし、まとめられた作品。人選のセンスの良さに思わず手に取った。 冒頭に登場するのはHONZ読者にもおなじみの 角幡唯介 。これは実力と受賞歴などの実績から言って、これは当然の人選。新聞協会賞を2度受賞、ボーン・上田国際記者賞も受賞している現代のもっとも優秀な新聞記者の一人であり

目をむき、声を失う写真 『トランクの中の日本』 書影

社会 / プレミアム・レビュー

目をむき、声を失う写真 『トランクの中の日本』

仕事で必要があり、終戦直後の日本を映した写真を探していて出くわしたのが、この写真集だった。その時に「スミソニアンで実現しなかった幻の写真展をここに再現。」という帯の言葉に思い出したのが、在郷米軍人の圧力でキャンセルされた、ワシントンのスミソニアン博物館での原爆写真展のニュースだ。なにしろ20数年前のことなのでうろ覚えだが(子供だったんで……)、新聞でニュース

『娼婦たちから見た日本』哀しみの黒いさざなみ 書影

社会 / おすすめ本レビュー

『娼婦たちから見た日本』哀しみの黒いさざなみ

娼婦。その存在はいつの時代も様々な点で男たちを惹きつけてきた。実直な青年と高級娼婦の愛を描いた デュマ・フィス 著『 椿姫 』や映画『 プリティーウーマン 』などの作品に私も惹きつけられた。これらの作品に出てくる娼婦は、自堕落な生活を送りながらも本当は純真な心を奥底に秘めた哀れな社会の犠牲者として描かれていることが多い。 多かれ少なかれ、男というものは女性に

『地方消滅 東京一極集中が招く人口急減』 未来は変えられるか? 書影

社会 / おすすめ本レビュー

『地方消滅 東京一極集中が招く人口急減』 未来は変えられるか?

5年ほど前、通っていた小学校が廃校になった。私が通っていた20数年前にも全校生徒数は70名弱だったというのに、30代となった同世代のうち今も地元にとどまり子どもを育てているのは数名だというのだから、当然ともいえる結果だ。小学校の次は何がなくなるだろうか。パンチパーマのオヤジがやっていた床屋だろうか、帰り道に寄っていた駄菓子屋だろうか。30年後には街そのものが

動物殺処分ゼロへ―現状を訴える高校生のプロジェクト『いのちの花~捨てられた犬と猫の魂を花に変えた私たちの物語~』 書影

社会 / おすすめ本レビュー

動物殺処分ゼロへ―現状を訴える高校生のプロジェクト『いのちの花~捨てられた犬と猫の魂を花に変えた私たちの物語~』

「この花の里親になってください。」 学生服の女の子がそう言っているようだ。鮮やかなオレンジ色の花が印象的な表紙のこの本は、 青森県立三本木農業高等学校 動物科学科が行っている動物殺処分ゼロを目指す「命の花プロジェクト」の誕生を描いたノンフィクションだ。美しい、生き生きと咲く花は、学生たちによる鎮魂の祈りと、決意の込められた花だ。彼女らは、この花を愛犬家の集ま

『革命キューバの民族誌』理想と現実の狭間から見える新しい生き方 書影

社会 / 民俗・風俗

『革命キューバの民族誌』理想と現実の狭間から見える新しい生き方

キューバを賞賛し理想的な未来を託す人たちは高度で無料な医療や教育、英雄チェ・ゲバラやフィデル・カストロを語る。一方で、キューバに怪訝な印象を持ったり、近代化の遅れを叱責する人たちは、旧ソ連及び社会主義陣営解体後の悲惨な経済状況、サトウキビの生産に頼った産業、左翼の理想郷として語る。中立的なところでは、オリンピックでメダル常連の野球、大リーグにも選手を数多く排

『詐欺の帝王』 書影

社会 / おすすめ本レビュー

『詐欺の帝王』

著者の溝口敦氏は過去に3回、暴力団からの被害にあっている。90年には事務所の玄関で本人が刺され、92年には「フライデー」の副編集長が特殊警棒で殴られた。そして06年には長男が自宅で背後から刺されている。 暴力団といえども世に名の知れたジャーナリストを襲うというのはただ事ではない。 出版を阻止するための脅しや、書かれたことに対する個人的な復讐などよりもはるかに

『泡沫候補 彼らはなぜ立候補するのか』現代のドン・キホーテたち 書影

人物 / 社会

『泡沫候補 彼らはなぜ立候補するのか』現代のドン・キホーテたち

マック赤坂、羽柴誠三秀吉、外山恒一など、いわゆる泡沫候補と呼ばれるような人たちは、300万円もの供託金を支払って、敗北がほぼ確実な選挙に何回も立候補する。当選する見込みがほとんどないにもかかわらず、なぜ彼らは立候補するのか?その派手なパフォーマンスに何の意味があるのか? 本書は、多くの人々が疑問に思いながらも、これまで見過ごしていた現代日本選挙の謎に迫る一冊

行ってきました、日本製紙石巻工場! 『紙つなげ!』 書影

社会 / おすすめ本レビュー

行ってきました、日本製紙石巻工場! 『紙つなげ!』

話題の『紙つなげ!』がついに7万部突破とのニュースが入ってまいりました。おめでとうございます。そこで、勝手に応援団を名乗るHONZも石巻工場におじゃますることに。ついに、あのマシンに会える――まずは東北新幹線で仙台へ! 胸アツ取材のはじまりです。 すでにHONZでもレビューが何本かあがっているので、事情はご存知かもしれません。 日本製紙の石巻工場が、あの震災

『反骨の公務員、町をみがく』故きを温ね新しきを知る 書影

人物 / 社会

『反骨の公務員、町をみがく』故きを温ね新しきを知る

どの分野にも領域にも、先人の積み重ねた努力や科学的な発見がある。決して華やかではない公務員の仕事にも、いぶし銀のように輝くストーリーが存在する。愛媛県内子町にも過疎化や高齢化が盛んに叫ばれる前から、現場で熱く奮闘し、冷静な目で地元の未来を考えてきた1人の公務員、岡田文淑がいた。 1940年生まれ、内子町にある子どもに恵まれなかった一家に養子として出された。高

いま話題の"新しい魔女"のルーツを探る『魔女の世界史』 書影

社会 / おすすめ本レビュー

いま話題の"新しい魔女"のルーツを探る『魔女の世界史』

女性には神秘的な力がある…、そう考えている人は驚くほど多いですね。単に女性だというだけで神秘的な力が誰にでも宿るのだとしたら、この世は非常に安易な世界で、そんなのちっとも神秘的じゃないと思うのですが。それはさておき、でもやっぱり「女性は神秘的」と考える根強い傾向が存在していることはまぎれもない事実。 本書はそんな「神秘的な女性」を「魔女」というキーワードに読

性格が戦略になる!? 『自分でつくるセーフティネット』 書影

社会 / おすすめ本レビュー

性格が戦略になる!? 『自分でつくるセーフティネット』

先日、たまたま EXILEのドキュメント番組 を見ていたら、変化し続けるEXILEについて、秋元康が興味深い発言をしていた。 根っこがあってブレない部分を持っている人達だけが、変わることを許される。 この「変わることを許される」という発言に、思わず耳を奪われた。変わることが出来るかどうかというのは「意志」の問題ではなく、そのための素地が存在しうるかという「状

やめられない、止まらない『フードトラップ』その甘い罠 書影

社会 / ビジネス

やめられない、止まらない『フードトラップ』その甘い罠

18歳以上のアメリカ国民の33パーセントが、BMI 30以上の肥満体だという。本書によれば、陸軍幹部が公式発表で首都ワシントンの18歳以上の男女が太り過ぎで採用できないと表明。また、カリフォルニア州ロサンゼルスでは、太り過ぎのため帝王切開が困難になり死亡する産婦が増えているという。また痛風患者は全米で800万人にも達するという。 なぜアメリカはかくも肥満大国

最強!福祉最前線『実録!熱血ケースワーカー物語』 書影

社会 / おすすめ本レビュー

最強!福祉最前線『実録!熱血ケースワーカー物語』

首筋めがけてナイフを突き立てられそうになる。脱糞したアルコール依存症者を泥だらけになりながら背負って運ぶ。身元不明の遺体が出たと呼び出されることはしょっちゅう、ゴミ屋敷の清掃に6時間従事したりもする。 さて、こんなことをする仕事は何でしょう。答えは公務員です。 本書『実録!熱血ケースワーカー物語』は、関西の福祉事務所に勤務した元・ケースワーカーが記す、衝撃の