ノンフィクションはこれを読め!

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511記事

今週のいただきもの:2015年7月19日週 書影

今週のいただきもの

今週のいただきもの:2015年7月19日週

夏祭りの定番の金魚すくい。金魚と聞くと和金や琉金を想像する方が多いのではないでしょうか? オランダシシガシラ(和蘭獅子頭)という見た目も名前もすごい金魚がいるのですが、実はオランダから輸入されたわけじゃないんです。 この金魚は鎖国中の江戸時代に中国から琉球を経て長崎に伝来。当時は珍しい渡来物を「オランダもの」と呼んだことからこの名前がつけられたそうです。 そ

報道するは我にあり『騙されてたまるか』 書影

事件・事故 / おすすめ本レビュー

報道するは我にあり『騙されてたまるか』

ブラジルへ飛ぶ。逃げ得は許さないと、日本で事件をおこして出国逃亡した三人のブラジル人の犯人を追って。警察関係者ではない、一人のジャーナリストだ。居所の手がかりは多くなかったが、現地テレビ局の協力を得て、見事に犯人 を見つけ出す。彼らは何ごともなかったかのように暮らしていた。うち二人は交通事故による死亡事故容疑者。残る一人は強盗殺人犯。最後の男と対峙した時、命

ビジネス書大賞受賞作『ゼロ・トゥ・ワン』は、どんな人に読まれているのか? 書影

ビジネス / 併せて読まれたこの一冊

ビジネス書大賞受賞作『ゼロ・トゥ・ワン』は、どんな人に読まれているのか?

直木賞・芥川賞の話題で持ちきり。ある本が驚異的なスピードで売れていく様を「本が溶けるようになくなっていく」と表すことがありますが、今回の『火花』の売れ方は「不況」と言われ続け、忘れられていたあの盛り上がりを再び思い出させるものになっています。様々な意見はあるでしょうが、この本は出版業界に希望を与えてくれました。 さて、本に関する賞は数多くありますが、ビジネス

『失われてゆく、我々の内なる細菌』 ピロリ菌だって役に立つ? 書影

サイエンス / 医学・心理学

『失われてゆく、我々の内なる細菌』 ピロリ菌だって役に立つ?

近年の医学の進歩は、人類に多くの幸福をもたらした。1850年のアメリカでは4人に1人の赤ん坊が1歳の誕生日を迎えることができなかったが、今日のアメリカでは1歳前に死亡する赤ん坊は1000人のうち6人に過ぎないという。出産で死亡する女性も激減し、寝たきりにならざるを得なかった老人は人工関節でスポーツを楽しむことすらできるようになった。先進国で伸び続けた寿命だけ

『権力の終焉』が、競争のルールを書き換える 書影

社会 / おすすめ本レビュー

『権力の終焉』が、競争のルールを書き換える

国民国家システムは終焉を迎えつつあり、国家権力は衰退していると多くの書籍は言う。その一方で新聞やネットには、強行採決、右傾化というキーワードが飛び交う。 資本主義システムでは経済の格差が広がる一方であることが示される傍らで、政治権力における格差の縮小傾向を示す様々な出来事も起こっている。 これらは一体何を意味するのだろうか? スマホやソーシャルメディアといっ

『絶対に見られない 世界の秘宝99』モンテスマの秘宝 書影

世界史 / HONZブックマーク

『絶対に見られない 世界の秘宝99』モンテスマの秘宝

『絶対に見られない世界の秘宝99』は、二度と目にすることができなくなった世界の秘宝や財宝をイラストと写真で読み解いた一冊である。どのなくしものにもそれぞれにユニークで興味深い物語があり、その核心にはどれにも共通の永遠の謎がある。連載3回目となる今回は、アステカ帝国の君主モンテスマの失われた財宝についてご紹介。 1: 失われた化石 7月17日公開 2: クロム

【HONZ 4th Anniversary企画】2015上半期私のもっとも〇〇〇な1冊&夏休みに読む本 その2 書影

HONZ活動記

【HONZ 4th Anniversary企画】2015上半期私のもっとも〇〇〇な1冊&夏休みに読む本 その2

さて1学期が終わり、いよいよ長い夏休みに突入です。HONZでは学生の峰尾以外は社会人なので、そうそう長期休暇は取れませんが、それでも休みの日は冷房の効いた部屋でゆっくり本を読みたい人たちばかり。 d-labo二子玉川には、HONZオススメ本をはじめ1500冊以上が本棚に詰まっています。無料で読み放題ですし、外は多摩川から丹沢の山まで一望できます。お子様スペー

『絶対に見られない 世界の秘宝99』クロムウェルの首 書影

世界史 / HONZブックマーク

『絶対に見られない 世界の秘宝99』クロムウェルの首

『絶対に見られない世界の秘宝99』は、二度と目にすることができなくなった世界の秘宝や財宝をイラストと写真で読み解いた一冊である。どのなくしものにもそれぞれにユニークで興味深い物語があり、その核心にはどれにも共通の永遠の謎がある。連載2回目となる今回は、17世紀イングランドでクロムウェルの身におこった数奇な物語をご紹介。 1: 失われた化石 7月1

今週のSOLD OUT:2015年7月12日週 書影

今週のSOLD OUT

今週のSOLD OUT:2015年7月12日週

「面白そう!だけど買えないっ!」でおなじみのこちらのコーナー。実に2週間の潜伏期間を終え、満を持しての登場です。先週はコーナーが始まって以来初めてSOLD OUTがない週末を迎えたわけですが、なかなか落ち着かないものでした。 週末にはHONZのイベントなどもあり非常に慌ただしかったため、私自身をSOLD OUTとして出品することも視野に入れたのですが、意味が

今週のいただきもの:2015年7月12日週 書影

今週のいただきもの

今週のいただきもの:2015年7月12日週

来週金曜は土用丑の日です。土用丑の日と言えば鰻ですが、鰻の旬は実は冬なんです。 なぜこの時期に鰻を食べることが定着したのかというと、江戸時代に 平賀源内 が夏場の売上不振に悩んだ鰻屋から相談され、「本日 土用丑の日」と鰻屋の店頭に掲げることを提案したそう。 当時、「丑の日に『う』の字がつくものを食べると夏バテしない」という民間伝承があり、 鰻屋は大繁盛したと

『ゾンビの科学 よみがえりとマインドコントロールの探究』 書影

サイエンス / 「解説」から読む本

『ゾンビの科学 よみがえりとマインドコントロールの探究』

いまやゾンビは世界的なブームになっていて、映画やゲーム、小説、コミックはもとより、経済学、政治学などの本としても徘徊している。ネット上には「 Zombie Research Society 」なるサイトまであり、数十万人の会員が集う人気だ。もちろん、ここには「ゾンビ・サイエンス」のコーナーもある。 そう、「ゾンビの科学」は、最も旬な研究テーマのひとつであり、

『数学の大統一に挑む』こんな私でも数学を好きになれますか? 書影

サイエンス / 人物

『数学の大統一に挑む』こんな私でも数学を好きになれますか?

「数学なんて勉強する人たちは、いったい何者なのだろう。」ノンフィクションの中でも、私が挫折した本数ナンバーワンは数学本である。目に見えない概念にめっぽう弱いため、数式に拒否反応が出てしまう。しかし、私のこの意見に「同感!」と思った人にこそ、是非とも読んでもらいたい一冊だ。 著者であるエドワード・フレンケル氏が数学者として自分を見出したのは、石油ガス研究所(日

『絶対に見られない 世界の秘宝99』失われた化石 書影

生物・自然 / HONZブックマーク

『絶対に見られない 世界の秘宝99』失われた化石

『絶対に見られない世界の秘宝99』は、二度と目にすることができなくなった世界の秘宝や財宝をイラストと写真で読み解いた一冊。どのなくしものにもそれぞれにユニークで興味深い物語があり、その核心にはどれにも共通の永遠の謎がある。本日から全3回に渡り、本書の内容の一部を連載形式で紹介していきます。 1:失われた化石 7月17日公開 2: クロムウェルの首 7月19日

『不健康は悪なのか』はスゴ本 書影

医学・心理学 / HONZ客員レビュー

『不健康は悪なのか』はスゴ本

今週日曜日に行われた、 HONZイベント@d-labo二子玉川 。終了間際の質問コーナーにて、観客席にいた一人の眼光鋭い男性から『不健康は悪なのか』という本を紹介された。その男性の口からは、次々に知る人ぞ知る名著の名前が飛び出し、HONZメンバーもたじたじに。聞けば、 スゴ本ブログ でおなじみのdainさんであるという。イベント終了後すかさず交渉に入り、レビ

『ティラノサウルスはすごい』by 出口 治明 書影

生物・自然 / HONZ客員レビュー

『ティラノサウルスはすごい』by 出口 治明

ところでティラノサウルスは、いつどこにいたのか?6600万年前までの600万年間、ララミディア(北米大陸の西)に住んでいた。最初の化石が発見されたのは1900年。そしてこれまでに50体弱が発掘されている(第1章)。ティラノサウルスはどのように描かれてきたか。最初はゴジラ型(僕の子どもの頃)。そして最近は水平型(第2章)。では、覇者の身体能力はどうか。圧倒的な

【HONZ 4th Anniversary 企画】 2015上半期 私のもっとも〇〇〇な1冊 & 夏休みに読む本 その1 書影

HONZ活動記

【HONZ 4th Anniversary 企画】 2015上半期 私のもっとも〇〇〇な1冊 & 夏休みに読む本 その1

2011年7月15日、HONZが産声を上げました。最初の日は確か300PVくらいだったと記憶しています。あれから4年。1か月で約1,000,000PVという大きなサイトになろうとは、誰が予想したでしょう。 というわけで、HONZ創立4周年記念及び夏休み突入企画として、7月12日(日)14:00~ d-labo二子玉川 でイベントを行いました。観客50名様限定

『石油と日本』石油を持たない国の試行錯誤 書影

日本史 / ビジネス

『石油と日本』石油を持たない国の試行錯誤

そんな中、明治から現在までの日本の油田開発と資源外交に焦点をあてる本書は希有な一冊といえよう。これまで歴史に埋もれてきた数多くの物語を紡ぎだす良書である。しかも、歴史の表舞台に登場するプレイヤーの動向を紹介するだけでなく、そんな彼らを支えた人、場合によっては彼らにすら認知されていない現場の人たちにまでスポットライトをあて、日本のこれまでの資源外交と油田開発の

解放の賛歌 『放哉と山頭火』 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

解放の賛歌 『放哉と山頭火』

本書は、自由律句のふたりの巨人の足跡をたどり、人生の真実を読み解いた評論である。だが、評論というには余りに美しく、写実性に富み、まるで読者を旅に誘うようだ。旅行記を読んでいるように、現代人の緊張を優しくほぐしてくれる快著である。本書には、尾崎放哉と種田山頭火の代表的な句が、多数紹介されている。長く手元に置いて、折に触れてページをめくりたくなる本だ。自由律句そ

人類の叡智は無限である(ような気がする)『狂気の科学』 書影

サイエンス / 医学・心理学

人類の叡智は無限である(ような気がする)『狂気の科学』

この本、一度は書店でやりすごした。タイトルも装丁も地味。目次を見たら、脈絡のないトピックスが、年代順に並べてある。ぱらぱらっとめくったが、なんとなく読みにくそうな気がしたので、パス。 しかし、次に書店に行ったとき、また、この本が呼ぶのである。一度捨てた本に呼びかけられることはめったにない。そこまで迫ってくるのならと、ちょと目を通したら、むちゃくちゃおもろい。

ラオスで昆虫採集だ! 『虫の虫』 書影

生物・自然 / おすすめ本レビュー

ラオスで昆虫採集だ! 『虫の虫』

虫好きで知られる養老孟司さんはきょうも命がけで昆虫採集中(これ、ほんとうにそうなのです)。まだ見ぬゾウムシを追いかけて、はるかラオスの山奥へ! 軍用トラックに乗り込み、蝶採り達人でもある現地ガイドのナビでやたらと走り回る、虫のことしか考えていない変な人たちの道中記。爆笑必至「貴重映像74分のDVD付き」というのだから、さあ大変。 いやはや、ほんとうに大変なの

Paypalマフィアだけが知っていた、会社が教えてくれない『ALLIANCE』という未来 書影

ビジネス / おすすめ本レビュー

Paypalマフィアだけが知っていた、会社が教えてくれない『ALLIANCE』という未来

役に立たない本をこよなく愛しているのだが、役に立ちすぎて困惑させられるほどの一冊である。必要に迫られて読むビジネス書というのは吸収力が凄まじく、自分がスポンジにでもなったのかと錯覚したほどであった。 本書『アライアンス』は、ペイパルマフィアの一人、そしてLinkedin創業者としても知られるリード・ホフマンを始めとする面々によって手掛けられた一冊。端的に言う

今週のいただきもの:2015年7月5日週 書影

今週のいただきもの

今週のいただきもの:2015年7月5日週

関東地方、久しぶりの日差しですね。晴れ空の下で冷たいビールを飲み干したい衝動に駆られます。 仕事中にビールを飲むわけにはいかないので日中はコーヒーで我慢しています。缶コーヒーの容量はg、缶ビールはmlで表記されているのをご存知でしたか?缶コーヒーは温かいまま缶に詰め、冷めた時に体積が減るため、重さで表示されています。液体でも単位が異なるのは面白いですよね。

『ひとり飲み飯 肴かな』 酒と食の最強のコンビネーションを探る 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『ひとり飲み飯 肴かな』 酒と食の最強のコンビネーションを探る

誰の目も気にせず、飲みたい酒と食べたいものの組み合わせを心ゆくまで味わいたい。至福の時を過ごしたい。それが「外飲み」では得られない、「ひとり家飲み」の醍醐味だ。本書は「ひとり家飲み」の素晴らしさに触れながら、著者が多様な酒と飯の組みあわせを楽しむ。酒飲みをうらなせる。

昆虫研究者に囲われた、セクシーすぎる愛人たちの図鑑『きらめく甲虫』 書影

生物・自然 / おすすめ本レビュー

昆虫研究者に囲われた、セクシーすぎる愛人たちの図鑑『きらめく甲虫』

皆様、大変お待たせしました。クマムシ博士のデビュー書評@HONZです。これまでにもHONZでは自称・虫マニアたちが、変わった本を見つけてはしゃぎ回っておりましたが、ついに真打ち登場です。あのクマムシ博士も嫉妬した、甲虫版グラビア写真の奥深き世界をどうぞご堪能ください。(HONZ編集部) 「これまでの昆虫図鑑の概念を覆した」。本書のことを、こう紹介しても過言で

『再生の島』離島の奇跡に学ぶ 書影

教養・雑学 / 社会

『再生の島』離島の奇跡に学ぶ

「そ・つ・ぎょうぉ~、オメデトウ!」 表紙の写真は、その飛び込みの瞬間を収めたものだ。顔は見えないが、皆透き通るような笑顔だったに違いない。実は彼らの約半数は、数年前まで不登校生活を送っていた。 舞台は沖縄本島南部、南城市の沖合約5キロに浮かぶ離島、久高島。卒業生を含め10数人の子供たちが、この島の集落のはずれにある「久高島留学センター」(通称:センター)で

『イスラエル情報戦史』汝の敵を知りたくば、汝の敵の詩を読め 書影

教養・雑学 / 社会

『イスラエル情報戦史』汝の敵を知りたくば、汝の敵の詩を読め

書店で見かけた本書の帯にはこう書かれている「イスラエル政府公認の初の資料!」と。 建国以来、常に近隣の国々と緊張関係にあり続けたイスラエルは、特異な歴史性から、その国家規模に比して驚異的な能力を持つ諜報機関を持つにいたった。 IDI (イスラエル国防軍諜報機関アマン)、 IDA (イスラエル治安機関シャバック)、そして対外諜報担う モサド 。これらの組織は映

『その<脳科学>にご用心 脳画像で心はわかるのか』 書影

サイエンス / 「解説」から読む本

『その<脳科学>にご用心 脳画像で心はわかるのか』

このような本に興味を持たれたあなたは、色とりどりに塗り分けられた脳画像を目にしたことがあるはずだ。今こうして本書を読んでいるあなたの脳をスキャンしたら、やはり彩り豊かな画像が得られるに違いない。とはいえ、脳を直接眺めることができたら、自分の脳がその画像と同じように色鮮やかに輝いていると思う人はさすがにいないだろう(fMRIなどの脳画像法は、脳の様子をカラーで

『チャップリンとヒトラー』イメージ大戦 書影

アート・スポーツ / 人物

『チャップリンとヒトラー』イメージ大戦

本書は史実を丹念に追いながら、チャップリンとヒトラーのメディア戦争の実相を暴く一冊だ。 同時に、それはネット社会の現代を生きる私たちにとって非常に切実な課題を突き付ける。 はたして、迫り来る全体主義の恐怖の中で「笑い」という武器しか持たないチャップリンはいかにして悪夢の独裁者と闘ったのか。 「喜劇王」と呼ばれるチャールズ・チャップリンは1889年4月16日に

『十字路が見える』 女よ、葉巻より大事にされたかったら、煙になって消えてみろ 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『十字路が見える』 女よ、葉巻より大事にされたかったら、煙になって消えてみろ

男の人生は、十字路の連続である。 右へ行くか左をとるか、それとも真っ直ぐに進むか。君はいま、十字路に立っているかね。つらいものと楽なものが見えたら、つらい方を選べ。それが、ほんとうはつらくない。長く生きた人間からの、ちょっとした忠告さ。 くーっ、しびれる。久しぶりの北方節だ。漢と書いて“おとこ”と読ませる、男をえがく男の作家・北方謙三。しかし意外にも彼の肉声

『できたての地球』が二つの奇跡の謎を解く 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

『できたての地球』が二つの奇跡の謎を解く

「地球の起源」と「生命の誕生」ーーそれぞれが存分に語られてきているテーマではあるのだが、両者を関連付けながら解明しようとする集団がいる。 東京工業大学地球生命研究所(ELSI) の研究者たちだ。本書は、ELSIの所長を務める廣瀬敬氏によって、現在までの地球生命科学の研究成果と課題、そして今後の展望がまとめられた一冊である。 カギを握るのは、初期地球の環境がど

今週のSOLD OUT:2015年6月28日週 書影

今週のSOLD OUT

今週のSOLD OUT:2015年6月28日週

「面白そう!だけど買えないっ!」でおなじみのこちらのコーナー。まさか二週連続で登場することになるとは、思ってもみませんでした。突然の出番となったため、無精髭を剃るひまもなく原稿を書き上げてしまったこと、心よりお詫び申し上げます。 さて、 先週おそるおそるコーナーを立ち上げてみたところ 、業界筋の日販さん方面から熱いエールの声を頂戴し大変勇気づけられました。「

『ネアンデルタール人は私たちと交配した』鏡に映ったもう一つの私たち 書影

サイエンス / 青木薫のサイエンス通信

『ネアンデルタール人は私たちと交配した』鏡に映ったもう一つの私たち

「青木薫のサイエンス通信」久々の番外編です。今回取り上げたのは、人類のルーツの謎を古代ゲノム解読で突き止めた『ネアンデルタール人は私たちと交配した』。この偉業のインパクトは、「何がわれわれを、われわれにしているのか」という問いに答える、大きな可能性が切り開かれたことにあるのだという。尚、著者のスヴァンテ・ペーボ博士は、7月5日(日) NHKスペシャル「生命大

今週のいただきもの:2015年6月28日週 書影

今週のいただきもの

今週のいただきもの:2015年6月28日週

私の地元では6~8月の4、14、24日は縁日が行われています。一見、何の法則性も無く立ち並ぶように見える縁日の屋台ですが、実は巧妙に配置されているんです。 まず、出入り口付近にはお客を引き込むために香りで誘う焼きそばやたこ焼き屋を並べます。綿あめはあめが周囲に飛ぶので少し離れたところに。射的や輪投げ等ゲーム性の高い店は滞在時間が長く、人の動きが鈍くなるので奥

リアル怪談をあなたに『山怪――山人が語る不思議な話』現代版・遠野物語に戦慄! 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

リアル怪談をあなたに『山怪――山人が語る不思議な話』現代版・遠野物語に戦慄!

国内の山村にして遠野よりさらに物深き所にはまた無数の山神山人の伝説あるべし。願わくはこれを語りて平地人を戦慄せしめよ。 あまりに有名な民俗学の名著に記された、序文。明治43(1910)年に発表された柳田国男の『遠野物語』である。この時代、『遠野物語』にも登場する河童や座敷わらしは人々の身近に「いた」。しかし、深夜まで煌々と電気に照らし出された現代、そんな不思

『重力との対話』by 出口 治明 書影

人物 / HONZ客員レビュー

『重力との対話』by 出口 治明

初めて山海塾の舞踏を観たのは、何年前になるだろうか。あれほどいやでも凝視せざるを得なかった濃密な舞台は、67年の人生の中でも数えるほどしか観た覚えがない。その山海塾の主宰者、天児牛大の半生記が初めて出たと聞けば、これはもう読むしかないではないか。そういえば、東京都現代美術館で6月28日まで開かれていた素晴らしい展覧会、「 山口小夜子 未来を着る人 」にも、山

『分子レベルで見た触媒の働き 反応はなぜ速く進むのか』 見えない世界が、未来を変える 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

『分子レベルで見た触媒の働き 反応はなぜ速く進むのか』 見えない世界が、未来を変える

限られた土地資源に制約され算術級数的にしか増やせない食料では、幾何級数的に増加する人口を支えることはできない。18世紀のイングランドに生まれヨーロッパ諸国の人口を観察した経済学者 トマス・ロバート・マルサス はそう考えて、多くの人々もそれは動かしがたい事実だと受け止めていた。触媒の力を活用した ハーバー‐ボッシュ法 が、窒素をアンモニアに変えるまでは。 20

『極限高地』天空の街で、祈るように暮らす人々 書影

民俗・風俗 / おすすめ本レビュー

『極限高地』天空の街で、祈るように暮らす人々

世界が猛スピードで画一化している昨今だが、多様性を保持する源泉は自然の中に残されていた。チベット、アンデス、エチオピア。標高2000m〜4000mに住む極限高地の人々には、現代社会が忘れてしまった何かがある。地理的、気象学的にも特異な自然環境ゆえの孤立した暮らしの中には、他の地域に見られない独自の文化が粛々と受け継がれているのだ。 本書は、極限高地と呼ばれる