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金髪とカルチャーセンターと核兵器『ミリタリーテクノロジーの物理学〈核兵器〉』 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

金髪とカルチャーセンターと核兵器『ミリタリーテクノロジーの物理学〈核兵器〉』

タレントで金髪といえば所ジョージ、ジャーナリストで金髪といえば津田大介、物理学者で金髪といえば「SHOさま」こと、多田将である。しかもロン毛だ。見た目はロックンローラー内田裕也を若くして、すこしJK風味を付け加えたようなものだと思ってもらえばよろしい。しかしてその実体は、高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所でニュートリノ物理学を研究している助教であ

今週の予告SOLD OUT:2015年8月16日週 - ソマリランドと喧嘩両成敗 書影

今週のSOLD OUT

今週の予告SOLD OUT:2015年8月16日週 - ソマリランドと喧嘩両成敗

「面白そう!だけど買えないっ!」でおなじみのこのコーナー。今週はヤル気満太郎です。なんといってもHONZで好評連載中の『世界の辺境とハードボイルド室町時代』(略してセカムロ)の発売を目前に控えているわけです。あの歴史に残る大技「予告SOLD OUT」を繰り出すなら今週しかない!という絶好の機会が到来しました。 ただ、ここで一つ大きな問題が生じます。巷で話題の

今週のいただきもの:2015年8月16日週 書影

今週のいただきもの

今週のいただきもの:2015年8月16日週

バルト三国と聞くと何を思い浮かべるでしょうか?旧ソ連? 街並みが美しい?(三ヶ国とも首都の旧市街が世界遺産登録されています) エストニアのタリンで訪れるべき場所はクム美術館。 展示もさることながら建物自体も美しく、時間を忘れ丸一日いました。 ラトビアのリガではLidoというお店がオススメ。セルフサービスでラトビアの料理やビールを楽しむことができ、美味しく、そ

【連載】『世界の辺境とハードボイルド室町時代』 第4回:伊達政宗のイタい恋 書影

社会 / HONZブックマーク

【連載】『世界の辺境とハードボイルド室町時代』 第4回:伊達政宗のイタい恋

人気ノンフィクション作家・高野 秀行と歴史学者・清水 克行による、異色の対談集『世界の辺境とハードボイルド室町時代』。第4回は伊達政宗のイタい恋について。BLのルーツは戦国武将にあり!?(HONZ編集部) ※過去の記事はこちら→ 第1回 、 第2回 、 第3回 清水 江戸時代の元禄年間が日本の歴史のターニングポイントだったという話をしましたよね。ひげがなくな

『今日も盆踊り』踊るこの世はラブ&ピース 書影

民俗・風俗 / 編集者の自腹ワンコイン広告

『今日も盆踊り』踊るこの世はラブ&ピース

日本の夏、海に花火に盆踊り。みなさん最近「盆踊り」行きましたか? HONZ読者のみなさんのような大人世代は、実は盆踊りに接する機会は少ないかもしれません。ましてや、盆踊りのために旅したり、徹夜で踊ったりなんて「何それ?」と思われることでしょう。はい、担当者も2年前はそうでした。それが「人見知り男子」と「リズム感不安な野宿女子」という盆踊りにハマったふたりに出

『世界を破綻させた経済学者たち 許されざる七つの大罪』 書影

社会 / 「解説」から読む本

『世界を破綻させた経済学者たち 許されざる七つの大罪』

2008年にアメリカで勃発した金融危機は、起きるべくして起きた出来事ではあった。 リスクが大きいローン債券を証券化した「デリバティブ」(金融派生商品)が主役を演じたバブル崩壊劇であったが、そんな危険物を扱う市場を透明にしようとする努力はクリントン政権時にわざわざ禁止されていた。個々のトレーダーたちは成功すれば莫大な報酬を得る

周到に計算された「狂人国家」というブランディング戦略 『北朝鮮の核心』 書影

社会 / おすすめ本レビュー

周到に計算された「狂人国家」というブランディング戦略 『北朝鮮の核心』

北朝鮮は、統計上はアフリカの小国ガーナに似ている。2010年の人口は北朝鮮が2,440万人に対してガーナが2,470万人。一人当たりGDPはそれぞれ1,800ドルと1,700ドル。しかし、国際社会から受ける注目度や、先進国から引き出してきた援助の額、政治的譲歩において、北朝鮮はガーナなど比べ物にならない大成功を収めてきた。この差はどこから来るのだろう。 本書

『気仙沼ニッティング物語 いいものを編む会社』 書影

人物 / ビジネス

『気仙沼ニッティング物語 いいものを編む会社』

100年続く会社を作ること。100年続く老舗をめざすこと。100年続く事業を育てること。本書には100年という言葉が何回も出てくる。学ぶべき先輩企業は創業180年目を迎えようとしているエルメスや、室町時代からつづく和菓子の虎屋だという。この気宇壮大な目標を持つ会社の名前こそ、本書のタイトルにもなっている「 気仙沼ニッティング 」である。 ニッティングの広義は

【連載】『世界の辺境とハードボイルド室町時代』 第3回:信長とイスラム主義 書影

社会 / HONZブックマーク

【連載】『世界の辺境とハードボイルド室町時代』 第3回:信長とイスラム主義

人気ノンフィクション作家・高野 秀行と歴史学者・清水 克行による、異色の対談集『世界の辺境とハードボイルド室町時代』。第3回は「信長とイスラム主義」について。カオスな状況下において、人は専制を求めるもの。そこに現れたのが、信長とイスラム主義であった!?(HONZ編集部) ※過去の記事はこちら→ 第1回 、 第2回 高野 僕は、清水さんが書かれているような歴史

『サボタージュ・マニュアル』あなたの会社はなぜ非効率? 書影

教養・雑学 / 社会

『サボタージュ・マニュアル』あなたの会社はなぜ非効率?

第二次世界大戦中に米国戦略諜報局(OSS)が作成したサボタージュマニュアルの翻訳本である。このマニュアルは枢軸国の占領下にある市民にできるかぎり仕事を怠けさせ組織の非効率化を図ることにより、枢軸国側の占領政策を混乱に陥れ、士気の低下や軍需物資の生産力を滞らせることを目的としている。 内容としては産業機械をそれとなく故障させるという技術的面が強いものから、「常

今週のSOLD OUT:2015年8月9日週 書影

今週のSOLD OUT

今週のSOLD OUT:2015年8月9日週

「面白そう!だけど買えないっ!」でおなじみのこのコーナー。お盆くらいは休もうかと思っていたのですが、そうは問屋がおろしませんでした。問屋さんもお盆休みだったのでしょうか。 何といっても先週に引き続き、今週もあの伝説の奥義が飛び出してしまったわけです。これでは黙っているわけにもいきません。 それではさっそく、今週の人気記事の中からAmazon在庫切れになった本

今週のいただきもの:2015年8月9日週 書影

今週のいただきもの

今週のいただきもの:2015年8月9日週

Привет!Как дела? 夏休みにロシア&バルト三国を旅行してきました! ロシアの首都モスクワは広大で、地下鉄もものすごく深いところを走っています。これ、実は核戦争(!)にも耐えられるように造られたそうです。 サンクトペテルブルクは芸術の都。エルミタージュ美術館はチケット購入に数時間待ちもザラにあるので予約は必須です。世界最高峰と言われるマリインスキ

【連載】『世界の辺境とハードボイルド室町時代』 第2回:「バック・トゥ・ザ・フューチャー」 未来が後ろにあった頃 書影

社会 / HONZブックマーク

【連載】『世界の辺境とハードボイルド室町時代』 第2回:「バック・トゥ・ザ・フューチャー」 未来が後ろにあった頃

人気ノンフィクション作家・高野 秀行と歴史学者・清水 克行による、異色の対談集『世界の辺境とハードボイルド室町時代』。第2回は「「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ーー 未来が後ろにあった頃」について。未来の指す方向から読み解く、時間と空間の転換点とは?(HONZ編集部) ※第1回は こちら 清水 日本語に「サキ」と「アト」という言葉があるでしょう。これらはも

HONZで読む「第二次世界大戦」 書影

世界史 / 日本史

HONZで読む「第二次世界大戦」

2015年は第二次世界大戦終戦後、70年目という節目である。経験者は少なくなり、語り継がれてることも少なくなってきた。だが、毎年膨大な数の関係書は出版されている。正直、どれを読んだらいいか、まったくわからないのが実情だろう。 2011年7月から始まったHONZでは、第二次世界大戦関係の本をたくさん取り上げてきた。終戦70周年の記念に、この4年間で紹介してきた

ガオオオオ! 今年の夏は、恐竜本がアツい 書影

生物・自然 / 併せて読まれたこの一冊

ガオオオオ! 今年の夏は、恐竜本がアツい

映画『ジュラシック・ワールド』も公開され、この夏は例年以上に「恐竜」が盛り上がっています。 恐竜の事を知る本といったら、真っ先に子ども向けの図鑑を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?子ども向けの図鑑として良く読まれている4シリーズ(講談社MOVE、小学館NEO、学研LIVE、ポプラ社WONDA)で『恐竜』は昆虫、動物、宇宙、鳥と並ぶ共通して刊行されてい

【連載】『世界の辺境とハードボイルド室町時代』 第1回:かぶりすぎている室町社会とソマリ社会 書影

社会 / HONZブックマーク

【連載】『世界の辺境とハードボイルド室町時代』 第1回:かぶりすぎている室町社会とソマリ社会

8月26日発売の『世界の辺境とハードボイルド室町時代』は、人気ノンフィクション作家・高野 秀行と歴史学者・清水 克行による、異色の対談集である。「世界の辺境」と「昔の日本」は、こんなにも似ていた! まさに時空を超えた異種格闘技の様相を呈す内容の一部を、HONZにて特別先行公開いたします。第1回は「高野秀行氏による前書き」と「かぶりすぎている室町社会とソマリ社

『ロジ・コミックス ラッセルとめぐる論理哲学入門』内容と形式の間に描かれたメタな物語に驚愕 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

『ロジ・コミックス ラッセルとめぐる論理哲学入門』内容と形式の間に描かれたメタな物語に驚愕

二つの大きな世界大戦に見舞われた20世紀前半は、激動の時代であった。その時代の激しさと呼応するように、学問の分野においても天才たちは離散と集合を繰り返し、次々とエポックメイキングな出来事が起きている。 物理学においてはアインシュタインとボーアの論争を中心に量子力学の時代が幕を開け、経済学においてはシュンペーターやケインズ、ハイエクらが新しい概念を打ち出し変革

『慟哭の谷――北海道三毛別・史上最悪のヒグマ襲撃事件』惨劇から100年 書影

事件・事故 / おすすめ本レビュー

『慟哭の谷――北海道三毛別・史上最悪のヒグマ襲撃事件』惨劇から100年

本書は営林署に勤務していた著者が、事件後46年目に当地区の担当になったことをきっかけに、生存者や遺族、討伐隊に参加した人たちから入念な聞き取り調査を行った記録である。本書の内容は、吉村昭によって『熊嵐』として小説化もされている。 12月――野山一面が雪に覆われ、ヒグマは森で冬の眠りについている……はずだった。最初の犠牲者が出たのは、開拓部落の太田家。寄宿して

『デービッド・アトキンソン 新・観光立国論』 書影

社会 / HONZ客員レビュー

『デービッド・アトキンソン 新・観光立国論』

わが国では社会の高齢化に伴って、毎年1~2兆円ほど社会保障関係費が増嵩していく。それに対応するためには、少なくとも費用を相殺する分だけでもGDPの成長が必要だ。さもなければ、わが国は年々貧しくなっていく他はない。では、どうするか。「議論に関しては、冷静に物事の真をつき自分の感情は一切挟まない英国人」の元アナリストである著者は、人口を増やすしかない、と言う。

今週のSOLD OUT:2015年8月2日週 書影

今週のSOLD OUT

今週のSOLD OUT:2015年8月2日週

「面白そう!だけど買えないっ!」でおなじみのこのコーナー。色々と理由をつけて2週に1度ぐらいの更新にしようと思っていたのですが、持ち前の正義感がそれを許してくれません。 なんといっても今週は、あの伝説の奥義が飛び出してしまったわけです。それではさっそく、今週の人気記事の中からAmazon在庫切れの本を紹介していきましょう。 今週SOLD OUTになったのは、

今週のいただきもの:2015年8月2日週 書影

今週のいただきもの

今週のいただきもの:2015年8月2日週

立秋。まだまだ暑い日が続きそうですが、暦の上ではもう秋なんですね。 夕方に耳をすませば虫たちの鳴き声が涼しさを演出してくれそうです。 秋の虫の代表と言えば鈴虫。ですが、鈴虫の鳴き声は電話で聞くことができない、ということをご存知でしたか? 電話の周波数は330~3400ヘルツなのに対し、鈴虫の鳴き声は高音で4500ヘルツもあるため、対応していないんです。 普段

大ロングセラー絵本が進化した!『せいめいのれきし 改訂版』 書影

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大ロングセラー絵本が進化した!『せいめいのれきし 改訂版』

7月19日、梅雨が明け、夏がやってきました!同じ日の朝、出来たての『 せいめいのれきし 改訂版』 が製本所から会社へ届けられました。数日前から姿を隠していた太陽は、この黄色い絵本の誕生を祝うようにぎらぎらと出迎えてくれたのです。 『 せいめいのれきし 』という絵本をみなさんはご存じでしょうか。子どもの頃に好きだったという方、同じ作者の『 ちいさいおうち 』は

『線で読み解く日本の名画』 書影

アート・スポーツ / おすすめ本レビュー

『線で読み解く日本の名画』

日本のデザイン、イラスト、マンガにおける表現領域の拡大が国際的に注目を集めているのは言うまでもないが、これは取り立てて近年に始まったものではない。日本の美術史を紐解けば、これら造形美は古来より断絶期なく続いていた。その要因は何かを考えると、やはり線の表現に対する尋常ならざる取り組みが世界でも類を見ない多様な作品を残しているのが特徴的である。 本書は6世紀以降

『子宮頸がんワクチン、副反応と闘う少女とその母たち』少女たちを守れない社会に、未来などない! 書影

医学・心理学 / 社会

『子宮頸がんワクチン、副反応と闘う少女とその母たち』少女たちを守れない社会に、未来などない!

子宮頸がんワクチンは、2010年11月26日に成立した「ワクチン接種緊急促進特例交付金」により「公費負担」となり、ほとんどの自治体で接種は無料となった。対象は小学6年生から高校1年生の女子のみ。この年齢が選ばれたのは、性交渉の経験のある人は効果が期待できないからである。製薬会社の説明文書に明記されているのだが、接種した医療機関でその説明はなく、そのため多くの

『シンギュラリティ大学が教える飛躍する方法 ビジネスを指数関数的に急成長させる』 書影

ビジネス / 「解説」から読む本

『シンギュラリティ大学が教える飛躍する方法 ビジネスを指数関数的に急成長させる』

本書は2014年10月に出版された「 Exponential Organizations 」の邦訳である。「Exponential」とは「指数関数的な」という意味の単語で、ちょうど指数関数のグラフが急上昇するカーブを描くように、飛躍的な発展を遂げる企業のメカニズムについて解説した一冊である。「Exponential Organizations」を直訳すると「

新しい時代の技術と格差論──『ザ・セカンド・マシン・エイジ』 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

新しい時代の技術と格差論──『ザ・セカンド・マシン・エイジ』

新しい技術が出現し既存の労働・雇用状況が変化していくと決まって「技術が労働者を駆逐する」「いや、ラッダイト運動の頃の例からわかるように労働者は別の仕事をするようになるだけだ」という議論が巻き起こる。確かに状況だけみると幾度もの技術革新を得ながらも我々は日々の労働から解放されてなどおらず、概ね嫌だ嫌だと言いながら仕事へ向かい、かつてはなかったが今は存在する仕事

『はたらかないで、たらふく食べたい』年収80万円で生きていく 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『はたらかないで、たらふく食べたい』年収80万円で生きていく

著者は35歳、独身。職業は大学の非常勤講師。借金は635万円。日本学生支援機構から借りた奨学金だ。年収は80万円だが、これでも収入は上がってきた。大学院を出た09年から13年までは10万円だった。もちろん、現在も自力では暮らせない。埼玉県の実家で、親の年金に寄生して生きている。 「ろくでなし」、「ひとでなし」、「いいかげん働け」 と批判が飛んできそうだが、著

『市場は物理法則で動く 経済学は物理学によってどう生まれ変わるのか?』 書影

社会 / 「解説」から読む本

『市場は物理法則で動く 経済学は物理学によってどう生まれ変わるのか?』

市場均衡、合理的期待、効率的市場仮説...。これまでの経済思想では、もはや現実の世界を説明することは出来ない。物理学の視点から、経済学の常識へ果敢に切り込んだ『市場は物理法則で動く』。本書の翻訳者解説と、物理経済学の歴史的な経緯を紐解いたソニーCSL研究所・高安秀樹氏による解説記事「経済物理学の誕生と発展」を併せて掲載いたします。(HONZ編集部) 「『今回

『ワーク・ルールズ! 君の生き方とリーダーシップを変える』 書影

ビジネス / 編集者の自腹ワンコイン広告

『ワーク・ルールズ! 君の生き方とリーダーシップを変える』

著作権仲介エージェントという職業をご存知だろうか? 海外の権利者と国内出版社との間で、翻訳出版権の仲介など行うプロフェッショナルである。その業界最大手となるのが、 タトル・モリエイジェンシー 。ビジネス書大賞を受賞した『 ゼロ・トゥ・ワン 』や、最近HONZで話題になった『 ホワット・イフ? 』や『 マスタリー 』等も同社の仲介であったという。 つい先日発売

今週のもうすぐSOLD OUT:2015年7月26日週 書影

今週のSOLD OUT

今週のもうすぐSOLD OUT:2015年7月26日週

「面白そう!だけど買えないっ!」でおなじみのこのコーナー。 鳴り物入りでスタートしました が、早くもコーナー終了の危機です。誰もSOLD OUTしてくれないので、出番がありません。まるで堀越高校に無遅刻無欠席で通う芸能人みたいになってます。 だけど、それを指をくわえて見ているようでは、何のための編集長でしょうか。コーナーなんて、変えてしまえばいいんです。ここ

今週のいただきもの:2015年7月26日週 書影

今週のいただきもの

今週のいただきもの:2015年7月26日週

打ち上げ花火の掛け声として有名な「たまや~」。 「玉屋」は昔の花火師の屋号ということをご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか? 掛け声には「たまや」の他に「かぎや(鍵屋)」もあり、玉屋は鍵屋の暖簾分けで誕生しました。鍵屋は現在にいたるまで15代に渡り続いていますが、玉屋は火事を起こし廃業。存在したのはわずか35年間でした。 しかし技術が勝っていたことや

映画『それでも僕は帰る 〜シリア 若者たちが求め続けたふるさと〜』 書影

編集者の自腹ワンコイン広告

映画『それでも僕は帰る 〜シリア 若者たちが求め続けたふるさと〜』

世界中の兄弟たちよ 俺たちは ここで あなたたちを待っているんだ この叫びを 無視するというのか? 無関心な自分に 胸を張れるのか? 元サッカー選手のバセットが歌う「革命歌」は、まるでサッカーの応援歌のような陽気なテンポでありながらも、その歌詞には社会への批判と皮肉が詰まっている。 8月1日(土)より 渋谷アップリンク 他で公開となる映画『それでも僕は帰る 

『「昔はよかった」病』日本人はなぜ過去を美化するのか? 書影

社会 / おすすめ本レビュー

『「昔はよかった」病』日本人はなぜ過去を美化するのか?

あつい、あつい。あつい。暑すぎる。総務省消防庁によると7月20ー26日の1週間で熱中症で搬送された人は全国で7392人。これは前週の約1.2倍。8月に入ったらどうなるのか。「近頃の若い者は軟弱だ!」とご老人たちに説教を喰らいそうだが、暑さで若者が搬送されるのは今に始まった話ではない。 昔の新聞記事を読むと当時の人びとが、実にバッタバッタと暑さで倒れていること

『日本とイスラームが出会うとき』新たな角度から見る、日本とイスラーム 書影

社会 / おすすめ本レビュー

『日本とイスラームが出会うとき』新たな角度から見る、日本とイスラーム

イスラーム関連の話題はいたるところで出てくるが、「日本における」と切り口を限ればその数はぐっと絞られるように思う。国際情勢的に仕方がないということもあるが、メディアでも伝えられるのはほとんどが「異国の存在」としての話で、隣人としての姿に目が向けられることは稀だと感じる。 それがさらに「日本人の」イスラーム事情となれば、ますます目にする機会は少なくなる。推定1

『第二次世界大戦 1939―45』国家と血と鉄 書影

世界史 / おすすめ本レビュー

『第二次世界大戦 1939―45』国家と血と鉄

1939年に発生したノモンハン事件は多くの人間と国の運命を変える事になる。当事国である日本もソ連も、そして第二次世界大戦の引き金を引くことになる独裁者ヒトラーもこの国境紛争がそれほど重大な意味を持つようになるとは当時は気づいていなかっただろう。だが、まずこの紛争で一人の男の運命が大きく変わる。 その男とはソ連労農赤軍の将官 ゲオルギー・ジューコフ だ。スター

『性からよむ中国史 男女隔離・纏足・同性愛』 書影

世界史 / おすすめ本レビュー

『性からよむ中国史 男女隔離・纏足・同性愛』

HONZが送り出す期待の新メンバー第5弾! 秋元 由紀は米国弁護士の資格を保持しており、長らくミャンマー(ビルマ)における開発問題や環境問題などに従事した経験を持つ一方で、極度のヒマラヤ登山史マニアでもある人物。先日HONZに訳者解説を掲載した『 沈黙の山嶺 第一次大戦とマロリーのエヴェレスト 』や『 ビルマの独裁者タンシュエ 』、『 ビルマ・ハイウェイ 』

『教師はサービス業です』身も蓋もない苦情の防具に 書影

教養・雑学 / 社会

『教師はサービス業です』身も蓋もない苦情の防具に

教師は聖職。サービス業と書籍名で断言されて、気持ちのいい教師はいない。一方、苦情に関する調査で、教師の半数が「苦情が増加している」と答えた。特に50代以上が高い割合を占めており、ベテラン教師ほど苦情に悩まされているのが実態だ。多くは地域の住民や保護者から寄せられ、彼らと適切にコミュニケーションすることは円滑な学校運営に欠かせないため、誠心誠意の対応が求められ

わたしたちの世界は、わたしたち自身だ『生まれながらのサイボーグ: 心・テクノロジー・知能の未来』 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

わたしたちの世界は、わたしたち自身だ『生まれながらのサイボーグ: 心・テクノロジー・知能の未来』

「サイボーグ」といえばまず真っ先に、義体が当たり前になった近未来世界を描く攻殻機動隊シリーズや、そのままずばりタイトルに入っている石ノ森章太郎原作の『サイボーグ009』シリーズに代表されるイメージを思い浮かべる人が多いかもしれない。その特徴を一つ上げるならば、生身の人間ではなく一部だったり全体だったりが機械の身体に置き換わっていることだろう。 ところが本書が

『保存修復の技法と思想 古代芸術・ルネサンス絵画から現代アートまで』 書影

アート・スポーツ / HONZ客員レビュー

『保存修復の技法と思想 古代芸術・ルネサンス絵画から現代アートまで』

ウフィツィで修復後の「ヴィーナスの誕生」に再会した時、以前とは異なり余りにも画面が明るくて軽い眩暈のような違和感を覚えたことがある。再建なった薬師寺の西塔を観た時もそうだった。それ以来、文化財の修復とは何だろうとずっと考えてきたが、漸く納得のいく言説に出会えた。それがこの素晴しい本である。 本書は、介入(修復)の4大原則、「可逆性、判別可能性、適合性、最小限