
『ナチュラル・ボーン・ヒーローズ』スキルを習得し、古代ギリシャの英雄になろう!
フィットネスにしてもダイエットにしても、人間の身体にまつわる話について、正反対の二つの言説が並ぶことは意外に多い。たとえば炭水化物。ダイエットのためには取らない方が良いという意見があれば、取らないのは危険だと警鐘を鳴らす声も聞こえてくる。 このような状況がどうして起こるのか? それは、なぜそうすべきなのかという「Why」が足りていないからだと思う。 本書『ナ
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フィットネスにしてもダイエットにしても、人間の身体にまつわる話について、正反対の二つの言説が並ぶことは意外に多い。たとえば炭水化物。ダイエットのためには取らない方が良いという意見があれば、取らないのは危険だと警鐘を鳴らす声も聞こえてくる。 このような状況がどうして起こるのか? それは、なぜそうすべきなのかという「Why」が足りていないからだと思う。 本書『ナ

地球以外のどこかに、生命の星は存在するのか? 本書はその謎に、地球惑星システム科学という観点からアプローチした一冊である。著者の阿部豊さんは、数えきれないほどの思考実験と分野横断的な分析を繰り返し、ある確信へと到達する。だがそんな彼を、突然病魔が襲う。 解説の阿部彩子さんは、共同研究者として、そして妻として阿部豊さんを支えてきた人物。彼女の目を見た本書の読

映画『ジュラシック・ワールド』も公開され、この夏は例年以上に「恐竜」が盛り上がっています。 恐竜の事を知る本といったら、真っ先に子ども向けの図鑑を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?子ども向けの図鑑として良く読まれている4シリーズ(講談社MOVE、小学館NEO、学研LIVE、ポプラ社WONDA)で『恐竜』は昆虫、動物、宇宙、鳥と並ぶ共通して刊行されてい

近年の医学の進歩は、人類に多くの幸福をもたらした。1850年のアメリカでは4人に1人の赤ん坊が1歳の誕生日を迎えることができなかったが、今日のアメリカでは1歳前に死亡する赤ん坊は1000人のうち6人に過ぎないという。出産で死亡する女性も激減し、寝たきりにならざるを得なかった老人は人工関節でスポーツを楽しむことすらできるようになった。先進国で伸び続けた寿命だけ

『絶対に見られない世界の秘宝99』は、二度と目にすることができなくなった世界の秘宝や財宝をイラストと写真で読み解いた一冊。どのなくしものにもそれぞれにユニークで興味深い物語があり、その核心にはどれにも共通の永遠の謎がある。本日から全3回に渡り、本書の内容の一部を連載形式で紹介していきます。 1:失われた化石 7月17日公開 2: クロムウェルの首 7月19日

ところでティラノサウルスは、いつどこにいたのか?6600万年前までの600万年間、ララミディア(北米大陸の西)に住んでいた。最初の化石が発見されたのは1900年。そしてこれまでに50体弱が発掘されている(第1章)。ティラノサウルスはどのように描かれてきたか。最初はゴジラ型(僕の子どもの頃)。そして最近は水平型(第2章)。では、覇者の身体能力はどうか。圧倒的な

虫好きで知られる養老孟司さんはきょうも命がけで昆虫採集中(これ、ほんとうにそうなのです)。まだ見ぬゾウムシを追いかけて、はるかラオスの山奥へ! 軍用トラックに乗り込み、蝶採り達人でもある現地ガイドのナビでやたらと走り回る、虫のことしか考えていない変な人たちの道中記。爆笑必至「貴重映像74分のDVD付き」というのだから、さあ大変。 いやはや、ほんとうに大変なの

皆様、大変お待たせしました。クマムシ博士のデビュー書評@HONZです。これまでにもHONZでは自称・虫マニアたちが、変わった本を見つけてはしゃぎ回っておりましたが、ついに真打ち登場です。あのクマムシ博士も嫉妬した、甲虫版グラビア写真の奥深き世界をどうぞご堪能ください。(HONZ編集部) 「これまでの昆虫図鑑の概念を覆した」。本書のことを、こう紹介しても過言で

とにかくページを開くごとに、すげー!昆虫すげー!と叫んでしまう。私が昆虫好きということを差し引いたとしても、叫ばずにいられないような写真が続くのである。 本書は、自然写真家・海野和男氏による擬態昆虫の写真集だ。海野氏は東京農工大で日高敏隆研究室に在籍中、擬態に出会い魅了されたという。1970年から45年かけて撮りためられた写真の集大成が本書である。そうと聞く

地上最強の生物「クマムシ」を長らく研究されてきたクマムシ博士こと、堀川大樹氏。最新刊『クマムシ研究日誌』では、クマムシとの出会いから研究の最前線まで幅広く紹介されているが、将来的には「クマムシ研究所」の設立も目指しているという。今回は、クマムシ研究の未来について伺うべく、研究室へとお邪魔してきた。聞き手は、新編集長・内藤 順と新メンバー・柴藤 亮介。話は盛り

HONZが送り出す期待の新メンバー第3弾! 柴藤 亮介は、学術系クラウドファンディングサイト academist を運営する若き起業家である。先日も『 裏山の奇人 』で知られる小松貴氏が、このサイトで資金を集め、アフリカでの研究へと旅立ったことは記憶に新しい。そんな彼が最初に選んだのは、起業家スピリッツあふれる研究者・堀川大樹氏の一冊であった。今後の彼の活躍

鎖国が解かれた明治以降、日本人は小さな船を操り数々の危険を乗り越えて、海の彼方の無人島を目指した。最初は八丈島近く、やがて大海原を越えて太平洋のど真ん中まで進出していく。断崖絶壁の鳥島、岩だらけの尖閣諸島、ハワイ諸島西端のミッドウェー島まで、なぜ日本人は命がけで絶海の孤島を目指したのか。 彼らが求めたもの。それはアホウドリの羽であった。 横浜が開港した明治初

ニューヨークの観光名所アメリカ自然史博物館の一角に、生物誕生後の35億年の間に起きた5度の大絶滅を紹介する展示物がある。その展示物の銘版には、過去5度の絶滅は、隕石衝突含む地球規模の気候変動によっておきたものと解説され、そしてそれに続いて驚くべき一文が続く。「現在、6度目の大絶滅が進行中であり、今回の原因はひとえに人類が生態系の景観を変えたことにある」と。

バブルの渦中にいると、自分を取り巻くものがバブルであると理解することは難しい。ハジけて初めて、それはバブルとして広く知覚される。本当の悲劇は、取り返しの付かない段階にならなければ気づくことができないからこそ、悲劇となりうるのかもしれない。それでも、リーマン・ショックが起こる前からサブプライムローンの 危険性にいち早く気づいて大儲けした人々 がいたように、人類

地球上で最も危険な生物は? サメ?ヘビ?それとも人間? 2014年4月末にビル・ゲイツが 自身のブログ で投げかけたこの質問が大きな話題を呼び、多くの ニュースサイトでも報じられた のは、その答えがあまりにも意外だったからだろう。危険の尺度を「1年間に何人の人間が殺されているか」とすれば、最も危険な生物はサメでもヘビでも人間でもなく、蚊なのだという。ある推計

園芸家は(花の芳香を)すでにあの厩肥の、湯気を立てる藁の山の中に感じている。その香りに酔いながらも注意して、この神の贈り物を庭一面にばらまく。それはまるで、ひと切れのパンにマーマレードを塗って自分の子供たちに与えているようだ。(中略)カツミレよ、なにも言わずに、この馬糞のごちそうを受け取ってくれ。 本書は熱に浮かされたようなその「病気」ぶりを、自身も園芸マニ

第二次世界大戦後のイタリアで、フィアットを再建し、オリベッティ社の会長にをつとめたアウレリオ・ベッチェイは、人類と地球が置かれた危機的状況を憂い、ローマクラブを1970年に設立した。ローマクラブから調査の委託を受けたマサチューセッツ工科大(MIT)は研究成果を『成長の限界』というレポートにまとめ、1972年に発表した。その翌年に本の一部が現実化するかのように

シカやイノシシの被害で地方は悲鳴を上げている。その声は毎年大きくなり、もはや断末魔の様相を呈している。昨日の日本農業新聞には、イノシシの処分に頭を悩ます福島県相馬市のニュースが出ていた。 東京電力福島第1原子力発電所事故に伴う出荷停止が続き、捕獲したイノシシの行き場がなく、相馬市では冷凍庫に入れて一時保管してしのいでいる。捕獲しても処分先がないためだ。狩猟税

6,000円を超える価格、700ページに迫るボリューム、頻出する数式や化学反応式。この本の表面的な特徴だけに着目すれば、購入までのハードルは随分と高い。しかし、この本にはその価格以上の価値が間違いなくある。終盤まで読み進める頃には、「もっと読んでいたい」と思わずにはいられないストーリーがある。そして、この世界の成り立ちと仕組みを深いレベルで理解できる喜びがあ

ノンフィクション専門の書評サイトHONZを開始する前の2008年、たまたま書店店頭で見つけた本書を手にとった。そして強い衝撃を受けた。日本人にこのような素晴らしい、出版史に残るような科学読み物が書ける日が来るとは思わなかった。このような本こそ世の中に紹介しなければならないという義務感を感じた。それまで個人ブログを利用して簡単な書評を書いていたのだが、組織化し

サバがマグロを産むとはなんとも信じがたいが、東京海洋大学の著者らは既に、ヤマメにニジマスを産ませることに成功している。結論から言ってしまえば、まだサバからマグロは生まれていない。それでも著者は、サバにマグロを産ませる研究は頂上までの道程の9合目に達しているという。この研究が発展すれば、人類と環境の関わり方はガラリと変わってしまうかもしれない。 本書はわずか1

時代、地域や人種の壁を超えて共通する「人間の本性」とは、どのようなものなのか。そして、その本性はどのようにもたらされたのか。性の進化を理解することが、これらの謎を解く鍵であると著者は説く。 いくらでも多くの子孫を残せる男と、出産に多大なコストのかかる女。異なる戦略を持つ2つの性の軍拡競争にも似た競い合いは、人類の誕生から数百万年間休まず続いている。なにしろ、

「わたしもカブトムシの幼虫になりたい!」 ある展覧会でその絵を見たとき、心からそう思った。気の遠くなるような無数の点描で描き込まれた、ふかふかの土のベッド。そこにくるまって休む、小さな生き物たち。こんな場所で冬を越せたら、どんなに幸せだろう。 描いた画家の名は、熊田千佳慕(本名・熊田五郎)。明治44年(1911年)、横浜に生まれた。2009年に98歳で亡くな

日本人の受賞は今年で8年連続と、実は本家よりハイペースな受賞頻度を誇るこの賞。その栄誉(?)に2度も輝いたのが、粘菌の生態に関する研究である。著者は粘菌をはじめとする単細胞生物の研究を続けて25年になる研究者で、2度の受賞の中心人物だ。 粘菌。日常生活ではなかなか口にしない名前だが、実はちょっとした藪や都会の植え込みにも潜んでいる身近な生物だ。湿気を好み、特

ふだんから活字を読みすぎている方に、ここでちょっと一息。 本書は生涯忘れられない「一生に一度の極上の旅」を体験するために、今行くべき魅惑的な大都市や美しく雄大な大自然の数々を紹介している。ということは、残りの人生でどれだけの海外旅行にいけるか逆算できるガイド本でもある。 ナショナルジオグラフィックが誇る旅の達人とカメラマン達がつくるだけあって、世界400箇所

美しい。あまりにも美しい。 淡く雪が降り積もった冬枯れのススキのような針ニッケル鉱。紺碧の星空を荒々しく千切りとったかのような銅藍。黄鉄鉱といったら、まるでそれは大小様々な立方体が体現する数学的な宇宙。 神の御業か、と思えるような造形は、しかし、原子配列の織り成す妙なのである。アンビリーバボー。 地球の岩石のほとんどは、わずか数種類の鉱物からできているという


8月20日未明、広島市を襲った豪雨は死者・行方不明者80名を超える大惨事を引き起こした。被害が大きかった安佐北区周辺で観測された1時間あたりの最大降水量は120ミリを超えており、さらに水分を含みやすいこの地方特有の「まさ土」が被害を拡大させたといわれている。 この特殊な地質や地形などから、広島県には3万個所を超える土砂災害危険個所があるという。そのため被害に

生き物に魅せられた怪しい男が、近所の裏山から地球の裏側までを徘徊する 変質者に対する注意喚起の看板ではない。れっきとした大学出版会が出した本の帯に記載された宣伝文である。 しかもタイトルが『裏山の奇人』。「怪しい男」であり「奇人」でもあるその人こそ、本書の著者・小松貴氏。アリと共生する生物・好蟻性生物の研究者で、『 アリの巣の生きもの図鑑 』の著者の一人でも

夏、真っ盛り。テレビを点ければ、映るのは白球を追いかける球児たちの姿。夏の風物詩の一つに数えられるその存在感はまさに、メジャースポーツと呼ぶに相応しい。 ただ、メジャーがあれば当然、マイナーもある。本書で語られるスポーツ、フリーダイビングは、間違いなく後者に当てはまるだろう。しかし、マイナーであることと、その競技の魅力の大きさというのは、全くの別物なのだ。な

宇宙を知るには、望遠鏡をのぞき、古生物を知るには、顕微鏡をのぞく。プレートテクニクス、または地球温暖化について知るには、私は何を理解すれば良いのだろう。自然科学は、理解に達すればロマンチックだが、それまでの過程が難しくて、なかなか進まない。特に、宇宙は物理や化学が大の苦手な私には手の届かない場所だった。 でも本書を読んで、宇宙のビッグバンについて、はじめて理

夏休みに恋人や家族と出かけた先でクマに出くわしたら、どう対処するか。ヘビに遭遇したらどう振る舞うか。こうした、真木よう子にいきなり求愛されるくらい小さい確率を気にかけてしまう妄想力が逞しいあなたにおすすめなのが本書だ。いつもは家族の前では読めない本ばかり紹介している私だが、今回は世間が夏季休暇の直前と言うこともあり、家族と一緒に楽しめる一冊を紹介したい。 表

ニュージーランド原産のオウムであるカカポは、体重は3〜4キロとオウムのなかでもっとも大きく、そして飛ばない。 哺乳類のいない世界で進化した彼らの敵は、上空から襲いかかる猛禽類だけだった。その攻撃を避けるためにカカポは夜間に活動し、危機に直面した際には、茂みのなかでじっと動かず、その美しい緑色の体を草木に紛らせて敵をやりすごす。 しかし、ネコ、イヌ、イタチなど

5億4千万年前の カンブリア爆発 以来、地球上には『捕食者』がはびこっている。ある意味では我々人類が地球上最強の捕食者なのであるが、そのことは棚上げにして、捕食者というと、どう猛で恐ろしいいうイメージを抱きがちだ。 捕食者のいない世界というのを考えてみてほしい。なんとなく、平穏でのどか、緑ゆたかで桃源郷のような景色が思い浮かばないだろうか。『捕食者なき世界』


成毛眞 :本書は、おそらく世界中を見ても類書がまったくない、唯一無二の本。そのテーマからして他の追随を許さない、まさに「独走」状態の一冊だよね。であるからして、この本の最後に誰かがしたり顔して何か付け加えたって、蛇足もいいところで、むしろ本書の価値を落とすばかりだと思うんだ。そこで、われわれHONZが愛するこの世にも稀なる作品をせめて応援させてもらうため、代

2億年前は「1000年に1種」の頻度だった生物の絶滅は、人間の歴史とともに飛躍的に増加し、今や「1年に4万種」という絶望的な領域に達してしまった。実は、ここ3000年に関して言えば、その大半は「島」で起きているという。 もちろん、多様な種の大量絶滅の原因は人間だ。しかし、島々で直接手を下しているのは、ねずみやねこなど、人間とともにやって来た動物たちである。船

ヒトはどこから来て、どこへ行くのか。いつの時代も人を惹きつけ、現代でも問われ続けている問いである。ダーウィンの『 種の起源 』をきっかけに、生命の進化にはより一層の関心が払われ、科学の発展とともに多くのことが明らかにされてきた。 それでは、生命を生み出した地球は、そして地球を構成する鉱物は、どのように進化してきたのか。これは、これまで十分に注意を払われてこな

訳者がこんなに「ウンコ」を連発したのは小学生のとき以来かもしれない ウンコが溢れているのは本書の中だけではない、世界中で溢れはじめている。約70億の人類は約4億トン近いウンコを、家畜(ニワトリ約190億、ブタ約10億、ウシ約14億、ヒツジとヤギ約18億)は控えめに見積もって、141億3645万トンの畜糞を算出する。畜糞だけで、地球上すべての人に一日1ℓ以上を

犬ぞりと聞いて思い出すのは「タロとジロ」の物語だ。第一次南極観測隊に同行した犬ぞり用の15頭は、帰還の際、天候の悪化のため現地に取り残された。しかし1年後、第3次越冬隊が2頭を発見した。『南極物語』として映画にもなり、今でもジロのはく製を国立科学博物館で見ることができる。 もともと、極地や寒冷な高緯度地域で車輪が使えず、馬なども耐えられないために使役として犬