
『世界の技術を支配する ベル研究所の興亡』世紀のアイディア工場
iPhoneやグーグル検索、フェイスブックは果たしてイノベーションと言えるのであろうか。もしそれらが情報時代に不可欠ではあるが、単なる優れたツールでしかなかったとしたら、本物のイノベーションとはなんなのだろうか。そしてイノベーションを意図的に生み出すための条件や方法論とは一体どんなものなのだろう。 本書はこれら問題に真正面から問いかけをしながら、イノベーショ
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iPhoneやグーグル検索、フェイスブックは果たしてイノベーションと言えるのであろうか。もしそれらが情報時代に不可欠ではあるが、単なる優れたツールでしかなかったとしたら、本物のイノベーションとはなんなのだろうか。そしてイノベーションを意図的に生み出すための条件や方法論とは一体どんなものなのだろう。 本書はこれら問題に真正面から問いかけをしながら、イノベーショ

「大彗星」とは、昨年の9月12日に発見された「 アイソン彗星 」のことだ。今年の11月下旬に太陽に大接近し、最大でマイナス13等級という満月並みの明るさになると予想されている。これほど明るくなる彗星は数十年に一度しかないらしく、著者の一人は「この彗星を凌ぐ大彗星は、私が生きている間には、二度と現れないだろう」と予想する。私より年下の人だ。「神様がくれた最高の

先日HONZメンバー十数名で集まる機会があり、遂に夜会デビューしました!早速、夜会レポートをお届けしたいところですが……残念ながら記憶がない。 実は私、極度の人見知り。朝会で数回会っただけのレビュアーのみなさんと飲むのが不安で不安で、事前に「初対面の人と会話が続くコツ」といった本を読むこと4冊。前日は午前3時まで寝つけず、当日は朝、昼食とも喉を通らず。 そし

小説 / HONZ客員レビュー
2020年のオリンピック招致を巡って、名乗りをあげた東京の最大のライバル都市は、どうやらトルコのイスタンブールであるらしい。何度か訪れたことがあるが、ボスポラス海峡から眺める夕暮れのイスタンブールのシルエットは、間違いなく世界で最も美しい光景の1つであろう。 ところで、トルコと言えばトルコ料理やトルコ絨毯、ハマーム(公衆浴場)などが連想されようが、実は、世紀

今年は◯◯学史をテーマとした読み物の当たり年になるかもしれない。三月に量子力学史の『量子革命』が出版されたのに続き、近代経済学史の本書『大いなる探求』が発売になった。この二冊は長く手元に置いておく本になるだろう。自分にとって青年期だった20世紀を理解し、円熟するはずの21世紀を生きるために欠かすことのできない物理学と経済学について、丁寧に解説してくれながらも

トルコに旅したら、恐らくほとんどの人は、トルコ絨毯を手に帰路につくことになるだろう。そういえば、わが家にも、小ぶりのトルコ絨毯が3枚、鎮座している。 トルコ絨毯はかなり古くから、グローバルに流通してきた。ベッリーニやカルパッチョ、ホルバインの名画にも描かれているのである。本書は、このトルコ絨毯というモノと、トルコの婚姻という慣習を「経(たていと)」と「緯(よ

本書はいわゆる暴露本として世間に認知されているようだ。フェイスブックの51番目の社員、キャサリン・ロッシが社内での出来事を赤裸々に綴った内容は、確かに驚くような話が含まれている。女性社員全員に3Pを誘うメールを送りつける男性社員や著者に向かい「君はホットだね」と語りかける営業部の男性など、セクハラまがいのものから、人種的なヒエラルキーの存在があったことを臭わ

イギリス史上もっとも偉大な宰相、サー・ウィンストン・チャーチルは1965年1月24日、90歳の天寿をまっとうした。葬儀はセントポール寺院で行われ、エリザベス女王も出席した。イギリスには君主は臣民の葬儀に出席しないという慣例があったが、初めて破られた事例であったといわれる。 チャーチルは第2次世界大戦の英雄であり、ノーベル文学賞受賞者であり、高名な画家でもあっ

山本耀司といえば、コムデギャルソンの川久保玲と並び、日本を代表するデザイナーの一人である。80年初頭にパリコレに進出し、黒を基調としたボロルックで、「黒の衝撃」と呼ばれているセンセーションをファッションの世界で巻き起こした。 それから30年以上が経過しているが、彼らを超える日本人のデザイナーは誕生していない。山本耀司はいまもパリコレの第一線で活躍しており、マ

99パーセントの悩みが解決するって、そんなことあるわけないじゃん!そう思った皆様。その感覚は大切です。うまい話には大体ウラがあるものですから。 実は、最初は私も疑ってました。だって、ほぼどんな悩みも一気に解決なんて、話がうますぎるじゃないですか。警視庁もうまい話には必ずウラがあります!ダマされないで!とか呼びかけてますしね。 しかし、この魔法のコンサル思考術

「(4年目にして)授業に出て、勉強しよう」と思い立った矢先、就活が始まった。説明会や面接に時間をとられ、授業に出る暇もない。全くストレスが溜まる。鬱憤を晴らすために手に取る本は、小泉武夫先生の著書だ。就活なんて止めて、辺境に食べ歩きに出かけようか。未来を案ずるより、食卓に並ぶ納豆、キムチ、くさやが気になる。ああ、お酒が飲みたい。先生の著書は私のオアシスである

HONZをご覧の皆様、はじめまして。岩手県盛岡市のさわや書店フェザン店に勤めております田口幹人です。この度、HONZのこれから売る本のコーナーで、当店の注目している時代小説・歴史小説をご紹介するというご縁を頂きました。時代小説の隆盛期を迎えている今、北国の小さな本屋の店員が魅力をどれだけお伝え出来るかわかりませんが、素敵な本との出会いのお手伝い、一冊でもお役

1938年、一人の天才物理学者が謎の失踪を遂げた。まだ31歳の若さながらすでに国際的に名の知れた優秀な核物理学者が、イタリア・シチリア島のパレルモからナポリ行きの船に乗り、それっきり消息を絶ったのだ。遺書らしきものは残されていたが、遺体は収容されなかったうえに、以後数十年にわたってあちこちから目撃証言が出続けており、その消息は未だ謎である。もし本当に生きてい

『私をメンバーにするようなクラブには入りたくない』と言ったのは、 グルーチョ・マルクス だ。しかし、そんなへそまがりは多くないだろう。とかく人は群れたがる。どんな会にも一切関係していない人というのはいないのではないだろうか。 いや、私はどんな協会にも関与していないという人もいるかもしれない。しかし、協会は世の中にはびこりまくっている。日本放送協会(NHK)

小説 / HONZ客員レビュー
歴史を読んでいると、どのような国家であれ、その国の形・大本を設計したグランド・デザイナーがいたことに気付かされる。中国では始皇帝、ペルシャ・ギリシア(ローマ)はダレイオス1世。そして、日本(倭国ではない)は、紛うことなく、讃良大王(「さららのおおきみ」、後の人は持統天皇と呼ぶ)であり、彼女を助けた藤原不比等であろう。この時代に、日本という国号、天皇(すめらみ

世界中のサイエンス好きが注目するFacebookページがある。 2012年3月にスタートした I fucking love science というちょっと過激な名前のサイエンス情報ページだ。その人気ぶりは凄まじく、開設半年後には「いいね!」数が100万を突破し(2013年6月現在では560万以上)、Facebook上で最も人気のサイエンスページの1つとなった

今週も関東地方は憂鬱な梅雨空が続いています。事務局近くのお花屋さんでは、大人の顔ほどもある色とりどりの紫陽花が競うように咲いています。梅雨の花というと紫陽花しか浮かばないため、この時期の花を教えていただきました。 オススメは 芍薬 と ダリア だそうで、芍薬の真っ白でまん丸な蕾は、さながら大福のようで大変美味しそう、いえ大変可愛らしいです。 ダリアは塊根、花

ごく稀に、年に数回ほどだが、まるで導かれたかのように一冊の本と遭遇することがある。本書の強烈な磁力は、完成されたグラフィック広告のような表紙から発せられていた。 タイトルと写真を見た時の「この女性が!」という驚き。続いて副題の「8・19満州、最後の特攻」を眺める。「満州に特攻隊?」「8月19日って、終戦後のことなのか?」など、次々に湧き上がってくる疑問...

小説 / HONZ客員レビュー
墨田区向島に生まれた領家高子は、歌舞伎や遊郭等、近世情緒に関心が深い作家であるが、夭折した樋口一葉にも並々ならぬ興味を示しており、これまでにも 「八年後のたけくらべ」 、 「一葉舟」 という佳品をものしている。「なつ」は、樋口一葉の創作がピークに達した奇跡の日々、即ち1894年10月から、逝去する1896年11月までの、疾風怒濤の2年間を、残された一葉の日記

エロとグロのレビュー担当者を自認しているとはいえ、朝から気味の悪い言葉を記してしまった。山地悠紀夫の言葉である。 2000年、16歳で実の母親を撲殺。少年院を出所後の05年に面識のない姉妹を刺殺。反省を一切見せずに死刑を自ら望み、09年7月28日に25歳で死刑に処せられた山地悠紀夫。本書は彼の人生に迫った一冊である。 親族、医師、同級生、担任教師、少年院仲間

「英語本を求めて、300冊……“これでダメなら、あきらめよう!” とはじめて思えた本です」という熱い感想をくれたのは、28歳の女性でした。 この感想を見たとき、 「もっともっと、たくさんの人に読んでもらいたいなあ!」と あらためて強く思ったのが、ここに広告を出させていただく理由です。 ●楽天やサイバーエージェントでも採用されている勉強法 この本の著者である、

『カイジ』(講談社ヤングマガジン刊)の読者ならば、誰もが考えたことがあるに違いない。「カイジはどうしたら救われるのか」と。 『カイジ「命より重い!」お金の話』は、そんな世間話から生まれた。 あるとき「最近『カイジ』にはまっている」と本書の著者の木暮さんが話してくれた。「『カイジ』は資本論と同じことを言っている」という木暮さんの主張は、熱がこもっていて、そして

会社の近くの本屋さんで、この本が「演劇」の棚に置かれていたのを見つけた。「 第三舞台 」の、鴻上尚史さんの本だ。手にとったのは、とある事情で、コミュニケーション能力にちょっと自信を無くしていたからだ。 おお。あの、第三舞台の鴻上さんが、ずっと実践してきたことが書いてあるのか。 そうなのか。サッカーや野球みたいに、練習すればするだけ上達するのか。僕にも、「僕に

HONZをご覧の皆様、初めまして。私、ホタルイカやブリなど海産物のおいしい蜃気楼の土地、北陸は富山県の一理工書担当書店員でございます。この度晴れがましい場をいただきまして、こっそり萌える売りたい本をご紹介いたします。どうぞしばしお付き合いの程を。 といっても理工書売場というのはジャンル多岐、生物学から数学、コンピュータや建築まで、様々な商品を扱っておりまして

世界中の人々に無料で質の高い教育を。そんな理想を掲げたNPOが存在する。その名は カーンアカデミー 。グーグルやビル・ゲイツなどから支援を受け、2012年時点で利用者数は月間6000万人にも達している。You Tubeで一コマ10分ほどの講義を公開し、無料で行える練習問題、学校の先生などが生徒の進捗具合を確認できるフィードバックソフトなど様々な機能がすべて無

「ニューヨーカー」誌の3月18日号に、厨房の文化史といえそうな記事がありました。古代ギリシャの饗宴やローマの宴会から、現代アメリカの主婦たちの料理観を変えたという、いわゆる「フープロでガー」革命(フードプロセッサでblitz everything!)に至るまで、厨房の技術と文化は、なんと長い道のりを歩んできたのだろう……と、感慨にふけりながら引き込まれるよう

太平洋戦争における日本軍の失敗を研究した『失敗の本質』は文庫版だけでも発行部数56万部を超える経営学(組織論)の名著だ。カバーされている戦闘はノモンハン事件、ミッドウェイ海戦、ガダルカナル作戦、インパール作戦、レイテ沖海戦、沖縄戦の6つ。太平洋戦争以前に発生し停戦協定をもって終結したノモンハン事件を除けば、すべてミッドウェイ以降の負け戦(いくさ)である。逆に

表紙を見た時の衝撃は、どう表現したらよいだろうか?紫色した髪の忍者のインパクトは凄まじいものであった。 今どき忍者ごっこをしている子供たちなんて見かけもしないし、私と同世代の人でも戦国時代に活躍した忍者は、小説や漫画の世界だけだと思っているに違いない。 だが現代においても生きた忍法を継承している一人の忍者がいた。戸隠流忍法34代宗家、初見良昭が著者である。

日本人の多くはツール・ド・フランスをはじめとする自転車ロードレースになじみがないが、ここ数年、日本人選手の 新城幸也 の活躍などで、注目する人が増えてきているように思う。ツール・ド・フランスは今年、記念すべき第100回大会である。フランスのみならず、自転車競技を愛する者にとっては特別な大会であるのだ。6月29日にスタートし7月21日まで、全21ステージを男た

『実に美しい』と、ガリレオの福山雅治のようにつぶやきたくなる写真集だ。人体のいろいろな細胞や組織の写真が300点以上。どのページを開いても、見事に美しいのだからたまらない。 電子顕微鏡は、可視光のかわりに電子線を使い、光学顕微鏡では見ることができないような小さなものまで見ることができる顕微鏡である。それには透過型と走査型があって、透過型は薄い標本を見るための

西日本は暑い日が続いているようですが、東京は梅雨空の憂鬱な毎日です。 私にとって憂鬱といえば、英語。本業の勤め先で海外取引が増加し、日毎に英語力不足への圧力が強まっています。先日は一人別室に呼ばれ、社長、副社長から直々にお叱りを受ける始末。それほどひどいのか?私の英語力。 もはや私一個人の力ではどうにもならない。国家レベルでの対応が必要だ。安倍総理にお願いし

我が国における生後一ヶ月以内の赤ちゃん1000人あたりの死亡数(新生児死亡率)をご存じだろうか?わずか“1”である。お産における赤ちゃんの死亡(周産期死亡率)は、これより多いが、それでも1000人あたりおおよそ4人。もちろん 世界の最高水準 。先天性の異常など防ぎえない場合もあるので、すでに医療の限界とされている。 フィリピンでの新生児死亡率はどれくらいかと

僕は、自分でビジネス書を書いているので、天に唾する行為であるということを、十分自覚した上で、なおかつ、「ビジネス書より古典を」と言い続けている。 それは何故か。2つの理由がある。まず、長期にわたって市場の洗礼を受けてきた古典は、哲学書や歴史書であれ、文学書であれ、その内容が圧倒的に優れているということである。スポーツでもプロに手ほどきを受ければ、上達も早いが

「このコーナーはノンフィクションに限らず、HONZが尊敬している書店員さんたちに、各専門分野の新刊などを紹介してもらいます。時代小説、マンガなどなんでもあれ、です」 第2回は 中原ブックランドTSUTAYA小杉店 の長江貴士さんが登場! 文庫・新書・文芸とさまざまなジャンルの新刊・近刊を紹介してもらいました。 最近就活を終えた、かつて当店でアルバイトをしてい

「キュレーション」のように、一定の領域ではなじみがあるが一般にはあまり使われていない用語を現下の社会情況やコミュニケーションの文脈に沿って位置づけなおすのが、ご存じ佐々木俊尚さんの得意技です。 私たちは、その言葉がもとから持っている意味も考量しながら、新しく付与されたニュアンスや用法をつかって、自分なりに社会やほかの人びととの関係性を理解し、再構築しようとこ

HONZの読者にこの本を紹介するのは「釈迦に説法、孔子に悟道」のような気がしている。本はいますぐ役に立たないものの宝庫だとか、本屋にいくのはムダなものに会いにいくというスタンスなど、この本で述べられていることは、HONZの考え方にとても近く、代表の成毛眞が『 本は10冊同時に読め! 』などで言っていることにも似ている。そう思っていたら、併読のススメという部分

善次郎は、力の限り走っていた。 右胸と顔を刺されてなお、生きることを諦めてはいなかった。 迫り来る死の恐怖を振り払いながら、彼はどこへ向かおうとしたのだろう。 薄れ行く意識に抗って、彼は何を考えていたのだろう。 80歳を超えた老体とは思えない懸命の走りも、暴漢の追撃を振り切ることはできず、背後から咽頭部を切りつけられた銀行王・安田善次郎は、82年の人生に幕を
本日、六本木ミッドタウン・タワー7Fのスルガ銀行d-laboにある「HONZの本棚」に、HONZで取り上げた本、20冊が追加されました! ぜひお立ち寄り下さい。あの 「『カチーナ人形』本」 を愛でることもできます! スルガ銀行d-labo 『〈遊ぶ〉シュルレアリスム』平凡社 『新宿歌舞伎町滅亡記』左右社 『わが盲想』 ポプラ社 『そのとき、本が生まれた』柏書

とんでもない本が出たものだ。「開運!なんでも鑑定団」に出せば、そら恐ろしい鑑定額がつきそうな古い週刊誌を1冊にまとめた本である。古い週刊誌といっても19世紀末にフランスで発行されたA4・4ページの冊子だ。この雑誌は469号まで発行されたが、そのすべてに日本語解説を付け加えて収録したのだ。世界初だという。その週刊誌の名前を『今日の人々』という。 30年ほどまえ

バスに乗ってまわると、京都はいいよ。 友人にそう教えてもらったことがある。歩くには広すぎる。地下鉄では、景色も見えないし、寄り道もしにくい。タクシーでは、お財布具合もあるけれど、運転手さんに気を遣ってしまうしね。バスだと、勝手に動いてくれる割には、自由でしょう? 友人はそんなことを言っていたが、本数も多い京都の市バスは確かに便利だ。そんな背景もあるのか、本書