
『本当は怖い動物の子育て』涙腺崩壊
テレビはほとんど見ないのだが、NHKで日曜夜7時30分から放送中の「ダーウィンが来た!」だけは見てしまう。そのために受信料を払っているようなものかもしれない。ほのぼのとした気持ちになりたいなど老化のあらわれだろうが、ほぼ毎週見ている。昨日(9日)のタイトルは「アザラシ母さん、愛の猛特訓」。タイトルだけで涙腺が刺激されまくりである。テレビでこのような状態なのだ
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テレビはほとんど見ないのだが、NHKで日曜夜7時30分から放送中の「ダーウィンが来た!」だけは見てしまう。そのために受信料を払っているようなものかもしれない。ほのぼのとした気持ちになりたいなど老化のあらわれだろうが、ほぼ毎週見ている。昨日(9日)のタイトルは「アザラシ母さん、愛の猛特訓」。タイトルだけで涙腺が刺激されまくりである。テレビでこのような状態なのだ

梅雨に入ったのがウソのような暑い日が続いている。今年は殊の外、バラの花が美しい。そろそろアジサイも見ごろだ。 そんなことを考えながら早朝の朝会に来るのだが、始まればみんなお互いのカバンの中を探り合い、ボケてつっこむ毎回の爆笑。ただ新刊を紹介しあうだけのことが、なぜこんなに楽しいのだろう。 今月読む本その2は、恒例の欠席者のオススメから。コメントは本人談です。

2013年の上半期は絵にまつわる読み物が充実していた。ちょっと目に入っただけでも4点あり、それぞれ1,900円、1,600円、2,000円、2,300円。4冊まとめて7,800円の買い物だった。それでも絵画好きにとっては良い選択だと思う。著者は4冊とも日本人。この分野の人材が厚いことがよく分かる。 5月15日発売の最新刊『巨匠に学ぶ風景画』のサブタイトルは「

サイコパスと呼ばれる特異な人格を形成した人々が存在する。これらの特異な人格を持つ人々が、いつ私たち人類のジーン・プールに紛れ込んだのかはよくわからない。しかし、その存在は古くから知られていた。たとえば、北欧の歴史や神話に登場するベルセルクたち。彼らは軍神オーディーンの神通力で恐怖を克服し、猛り狂いながら敵を殺す。彼らを擁する共同体にとって、それは守護天使であ

ぜんぜん書評なんかじゃない。書評以外はこれっきりにするので許してほしい。けれどきっと面白いと思う。この旅行は15年以上前のことだから、いまはもっと整備されていてつまらなくなっていることだろう。僻地旅行は思い立ったらすぐに行けが当時の合言葉だった。本当に行っておいてよかったと思う。 ============== まだボクがマイクロソフトの社長をやっているときの

今週水曜日は事務担当になって2回めの朝会でした。開会早々、唯一最大のお仕事、いただきもの争奪戦 戦勝品贈呈という大役(?)を果たした私は、達成感に浸りながら第2ラウンド「今月読む本対決」を観戦しました。対決といっても今月読もうと思っている本を互いに披露し合う、ただそれだけなのですが、これが相当面白い。なぜか。私は気づきました。何とみんな、ボケとツッコミ両方で
主な著書に 『生命保険はだれのものか』(ダイヤモンド社 2008年) 『直球勝負の会社』(ダイヤモンド社、2009年) 『生命保険入門 新版』(岩波書店2009年) 『思考軸をつくれ』(英治出版、2010年) 『ライフネット生命社長の常識破りの思考法 ビジネスマンは「旅」と「読書」で学びなさい!』(日本能率協会マネジメントセンター、2010年) 『百年たって

小説 / HONZ客員レビュー
よくあることではあるが、先日は、この本のせいで、地下鉄を2駅、乗り過ごしてしまった。カバーも雅趣に富むが、中身はもっと雅趣に富む。1371年、時のローマ帝国ルクセンブルグ家のカレル4世が、首都プラハで毒(?)をもられ、郊外のカールシュタイン城で、静養することになった。同行した古くからの臣下3名が、皇帝の無聊を慰めるため、1週間連続して、毎夜3編ずつ、21編の

「このコーナーはノンフィクションに限らず、HONZが尊敬している書店員さんたちに、各専門分野の新刊などを紹介してもらいます。時代小説、マンガなどなんでもあれです。」 まずはHONZメンバー唯一の書店員で、丸の内の某書店でビジネス書担当をしている田中大輔が、今月発売予定のビジネス書から、これを売りたい!と思っている本を紹介します。 今月、発売される本の中で一番

これまで買った本のなかでもっとも重かったのは、一昨年に出版された『Modernist Cuisine : The Art and Science of Cooking』だった。我が家で実測してみると重量はなんと19.3キログラムもあった。著者本人に聞いてみたところ、フルカラーのこの本に使われているインクの乾燥重量は4ポンドを超えているという。約2キログラムだ

誰だって大なり小なり漢字にまつわる恥ずかしいエピソードがあるはず。「出汁巻き卵」を「だしじるまきたまご」と居酒屋で得意気に注文したり、日本の将来を議論しているにも関わらず野党を「のとう」と真顔で言ってしまったりする場合などがこれにあたります。誰が言ったかは想像にまかせますが、場に居合わせた人は指摘するにもできず、さぞかし困ったことかと思います。このように、漢

ツイッターやフェイスブックをご覧の方は、昨日の成毛眞代表の雄叫びを読んだだろうか? HONZ開始以来、右肩上がりのPVですが、60万を軽々と超え、日々ご覧になる方が増えています。ありがたいことですが、レビューアも気を引き締めて、オススメの本を探しています。と、気合の入った朝会は開始されました。 今日の欠席は家族の都合で 久保洋介 、仕事の都合で 深津晋一郎

佐々木俊尚さんの著書には、いつも打ち出されるキーワードに注目している。漠然と無意識に感じていたような空気感が上手く言語化されており、僕にとっては自分と時代との距離を測るモノサシのような存在だ。 ノマド、キューレション、当事者。そして今回はレイヤー。ノマドの時には、そのキーワードをずいぶん遠い世界のことのように受け取っていたのだが、キュレーションの時には「きっ

仮説力を磨きたい人にはおススメの本。 いわゆる一流の人間とは、真理に近い仮説を立て、それをいち早く検証・実践した人間と言われている。確かにこのことは学問・政治・ビジネスなどあらゆる分野において普遍的であり、仮説力ある人が世の中をリードしていると言っても過言ではない、と言うと少し言い過ぎか。いずれにせよ、一朝一夕に仮説力を磨くのは難しく、よほどの才能がない限り

1970年代後半、遺伝子工学という1つの巨大産業が生まれた。 本書はその誕生の場面を切り取った、良質なサイエンスドキュメント。そして、1つの産業をリードするベンチャーの誕生から成功を駆け抜けるストーリーでもある。 サイエンスとビジネス、叡智と欲望が交差する間で、2つの大学と資本金たった1,000ドルのベンチャーが、インスリンという1つの物質の生産を賭け、競い

犯罪者を反省させればさせるほど、累犯者が増える。それどころか、ちょっと悪いことをした人を反省させることを繰り返していけば、その家系からいずれ犯罪者が生まれるかもしれない、と著者は主張する。 うそだろ? とまず思う。しかし本書を読み進めれば、多くの人が「体感」として腑に落ちるはずだ。 ポイントは「反省すると犯罪者になる」ではなく、「反省 させる と……」だとい

来年はガリレオ・ガリレイの生誕450周年ということで、それに合わせていくつもの研究書が出版されているようです。そういう研究書の多くは、新たに公開されたバチカンの異端審問関連資料を使ったもの。 とはいえ、その資料から明らかになったのは、まあ、あの時代、あの状況で、ガリレオにああいう態度(ポリティカルにあまり賢明とは言えない態度)を取られたら、ローマ・カトリック

自分にとって未知となる領域へ踏み出すためには、背中を押してくれる良いメッセージに巡りあえることが重要である。美術のことなど全く門外漢な僕にとっても、本書の冒頭に書かれた「美術館は常設展を見よ!」という主張にはピンとくるものがあった。 多くの人にとって興味を惹かれるであろう期間限定の企画展に比べると、一見マイナーな存在にも思える常設展。この一風変わったスコープ

事務局近くの喫茶店が ラテアート 教室を開催していると聞き、先日初挑戦してきました。 「 くまモン を描いて写真を撮るぞ!」と張り切って行ったのですが、いざやってみると、くまモンなんぞ夢のまた夢、ハートを描いたつもりが「きのこ?」と訊かれる始末。週1回のレッスンだけでは、くまモンを描けるようになる前におばあちゃんになってしまいそうです。 しかし、家で練習しよ

2013年のベストビジネス書はこの本で決まり!と、まだ半年以上残っているのだけれど、そう断言してもいいと思えるような本に出会ってしまった。ただジャンルでいうと自己啓発の部類に入るので、HONZの読者向きではないかもしれない。しかしHONZ代表の成毛が 文芸書を紹介 していたくらいなので自己啓発書でもきっと大丈夫だろう。 自己啓発という言葉を聞くと、ちょっとい

この本のなにがいいって、まずタイトルがいい。そして装丁も素晴らしい。おもしろそうな匂いがぷんぷんしてくる。こういった本に出会ったときは、中身を確かめる必要などない。おもしろいに決まってるのだから。私はこういう買い方をしたときには、ハズレを引いたことがない。今回も間違いなく大当たり。めちゃくちゃおもしろい食エッセイの本だったので紹介したい。 イギリス人の著者が

朝日新聞の土曜別刷り版「be」の人気連載である人生相談「悩みのるつぼ」。相談内容も幅広く、週替わりの回答者も多彩だが、その中で、なぜか下ネタ系の質問に重点的に答えてくれるのが社会学者で東大名誉教授の上野千鶴子先生だ。 「なぜか」と書いたが、ある意味必然かもしれない。最近は『おひとりさまの老後』でヒットを飛ばしたが、出世作は四半世紀前の著書『スカートの下の劇場

これを聞いたとき、私は目を疑った。100歳で現役?どうしてそこまでして働くの?という疑問が頭に浮かんだ。しかも、毎朝、通勤で辻堂から神田まで、片道1時間ほどを電車で通っているという。 100歳のおじいさんが満員電車に? さらに昼ごはんにはマクドナルドでハンバーガーを食べることもよくあるという。 100歳のおじいさんがマックを食べる? シンジラレナイ。つい片言

歌舞伎町の雀荘で働いていたときから「無敵のストリートファイター」と怖れられ、プロ入り後も猛烈な勢いで昇段し続ける新進気鋭の雀士がいます。その名を佐々木寿人といいます。 佐々木氏は仙台市出身のプロ雀士でアマチュア時代は「フリーで1000万貯めた男」として名を馳せ、『真剣』という漫画のモデルにもなった人物です。 なんとなく保守的になりがちな現代において、攻め続け

「オープンテクノロジー」と言ったらやはり、 Linux に代表されるオープンソース・ソフトウェアが思い浮かぶ方が多いのではないだろうか。Google、Facebook、Twitter等の大規模サーバーからAndroidスマートフォンまで様々なレベルのシステムで採用され、本書においても誕生の経緯が描かれるLinuxは、「オープンであること」を条件にしてプログラ

馳星周といえば小説『不夜城』である。登場人物のほとんどは歌舞伎町の深部に蠢く中国人マフィアなどだ。その馳星周の喰人魂というのだからギョッとするタイトルであることは間違いない。じっさい中国における食人は『水滸伝』の時代には珍しいことではなかった。平凡社の中国古典文学体系『水滸伝』駒田信二訳の第41回から引用してみよう。 「おいらが兄貴にかわってこやつを引き割い

あらためて、「侘び」とは何かと問われると難しい。裏千家十五代の千玄室は、侘びの英語訳として「imperfect beauty」「beauty of imperfection」という表現を用いている。ふつうは完全なものと考えられているヨーロッパ的な美とは対照的に、「不完全であるところに宿る美というものがあるのだ」というのが日本文化の偉大な発見、かつ偉大な創造で

ホリエモン仮出所後第1弾。2010年2月にスタートして、いまも続いているメールマガジン『堀江貴文のブログでは言えない話』の一部を抜粋した本である。メルマガは「時事ネタオピニオン」「刑務所わず」「ビジネスモデル教えちゃいます塾」「おすすめレストラン」「私のおススメデジタルガジェットコーナー」「Q&Aコーナー」「ロケット開発までの道のり」など15のコーナーがあり

修復家という職業がある。58億円で落札されたゴッホの「ひまわり」は、今も鮮明な色彩を放っており、モネの「睡蓮の池」も、完成当時の風合いを留めている。それは全て修復家のおかげなのだ。 これらゴッホやモネの絵は、著者の修復家である岩井希久子さんの仕事によるものだ。本書では世界でも有数の腕を持つ岩井さんが、見事な医術により名画を再生し、真摯に仕事に向き合う姿を開示

工学部ヒラノ教授シリーズの最新作だ。著者は筑波大助教授、東工大教授、中央大教授をへて、現在東工大名誉教授。御年72歳の今野浩氏である。オペレーションズリサーチの研究者、金融工学者として大きな実績を上げており、タイトルのヒラノ教授とは筒井康隆の『唯野教授』へのオマージュだろう。 ヒラノ教授シリーズは2011年に出版された『工学部ヒラノ教授』を皮切りに6冊目だが

世の中にたくさん存在しているであろう、成毛眞をはじめとした多くのトイレ読書家に、ぜひともオススメしたい本が文庫として再発売された。 文庫サイズで2310円もするのだが、これは安い買い物だ誰もが思うに違いない。『たべもの起源事典 日本編』は10年前、単行本が出版されたとき、買おうかどうか、非常に迷ったのをよく覚えている。1300項目にも及ぶ日本の食文化をほぼ網

浜村淳には感謝している。いまこうしてHONZでレビューを書けるのも彼のおかげかもしれない。もう40年も前のことになるが、ノンフィクションの本がこんなに面白いものだということを最初に教えてくれたのだから。柳田邦夫の『 マッハの恐怖 』を紹介することによって。 もうひとつ、 浜村淳 は映画を見ることの楽しみを教えてくれた。『おいおい、浜村淳っていったい誰なんだよ

その男は今、エルサレムの墓地に眠っている。 日本人として初めて審問を受けて正統派ユダヤ教に改宗し、74歳で永眠すると、彼を慕う多くのユダヤ人たちの手によって、その遺体はイスラエルに埋葬された。 彼こそが「命のビザを繋いだ男」、小辻節三だ。 「命のビザ」といえば、杉原千畝だ。1940年、ナチスの迫害に追われてリトアニア日本領事館に逃げ込んだ多くのユダヤ難民たち

今週水曜日は月1回の夜会でした。「朝会に続き、遂に念願の夜会デビューだ!」と、行く気満々だったのですが、5月は本業のOL仕事が年一番の繁忙期。 日が近づくにつれ(こんな時くらいまじめに仕事しないと、私の存在意義が疑われるかも。そういえば来月は給与改定。少しは印象を良くしておかないと……)と、サラリーマン根性がむくむくと頭をもたげ、結局今回は参加を見送りました

湘南の鵠沼(くげぬま)海岸に1年中営業しているかき氷専門店がある。その店の名を埜庵(のあん)という。かき氷屋が1年中営業してどうするんだ?だとか、冬にかき氷なんて食べる人はいないだろう!とほとんどの人は思うかもしれない。しかしこの埜庵、真冬でも行列ができるお店なのである。 そう、冬のかき氷も意外とイケるのだ。私もはじめはわざわざ寒い冬にかき氷を食べるなんて、

プライドが邪魔をすることもあれば、プライドがなくて動き出せないこともある。 プライドが逆境を支えるときもあれば、人を狂わせることもある。 自分がつくったプライドの檻の中から、いつの間にか抜け出せなくなることもある。 それでも、人間はプライドを持たざるを得ない存在である。 それが本書の出発点である。 人間は理想の自分を思い描く。それと同時に、理想の自己で現実の

ずんぐりとした体型に山高帽を目深にかぶり、葉巻をくわえながら鋭い眼光を投げかけている彼の写真を眺めていると、まるでピットブルのような闘争心旺盛な性格を連想させる。あるいは、往年のギャングを連想する人もいるかもしれない。そうかと思えば、Vサインを高らかに掲げ、満面の笑顔を見せている写真を見ると、キラキラと輝く瞳に自然と目が行く。それは大物政治家というより、どこ

書店でひときわ目立っていた一冊である。とはいっても派手なカバーであったり、強烈な惹句が踊っているというわけではない。むしろ地味である。白地の余白が多く、ちょっと懐かしいような装丁、帯も、ツヤもない地味な色の紙に、こちらも懐かしいような書体で、抑制の効いた、シンプルな言葉が書かれているだけ。 しかし、梶井基次郎のレモンじゃないが、派手な色と感嘆符だらけの扇情的

松尾たいこさんは32歳まで地方OLをされていた。それが一念発起し、上京してセツ・モードセミナーに入学。今や日本を代表する人気イラストレーターとして活躍されている。 こんな恰好良い話があり得るのだろうか。地方都市に生を受け、ずっと周りに進められるがまま、堅実な生き方を選択し続けてきた女性が、高跳びをすると決めたその瞬間に何があったのか。確か初めの打ち合わせで、

存在するかどうかも分からないお宝を求めて、未開のジャングルを突き進む。失敗に次ぐ失敗にも諦めることなく、新たな仲間と新たな航海へと旅立つ。本書で追い求められるお宝はゴムの樹であり、お宝の在り処はブラジルのジャングル奥深くである。携帯やGPSはもとより、正確な地図すらない19世紀の冒険が容易なはずがない。地球のあらゆる土地を調べつくし、宇宙や深海にまで行けるよ