
※閲覧注意 『図説“特殊性欲”大百科 “ビザール”の生態学』
本書は、Agnes GIARD, Le Sexe bizarre: Prat iques érot iques d ’aujourd’ hui , Le Cherche midi, 2004 の翻訳である。原書はフランスでたいへん好評を博し、改訂版が出版されている。本訳書はその改訂に基づいている。 アニエス・ジアールは、1969年、フランスのブルターニュ生ま
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本書は、Agnes GIARD, Le Sexe bizarre: Prat iques érot iques d ’aujourd’ hui , Le Cherche midi, 2004 の翻訳である。原書はフランスでたいへん好評を博し、改訂版が出版されている。本訳書はその改訂に基づいている。 アニエス・ジアールは、1969年、フランスのブルターニュ生ま

この本は、2013年11月に河出書房新社から出版された『 世界一素朴な質問 宇宙一美しい答え 』の続編です。編者も同じジェンマ・エルウィン・ハリスで、同じようにイギリスの子どもたちからの質問に、各分野の第一人者が回答を寄せています。そして同じように、子どもたちがひとりで読めるやさしい文章で書かれていますが、おとなが質問にそなえて、あるいは忙しさにまぎれて見す

マネーロンダリング、韓国戦での八百長、W杯開催地選挙、会長選挙で飛び交う実弾。FIFAの闇はここまで深かった! そして2015年5月に迎えた、FIFA幹部の一斉逮捕。本書『FIFA 腐敗の全内幕』は、その端緒をつくったアンドリュー・ジェニングス氏の、長年にわたる調査報道を余すところなく伝えた一冊である。今回は特別に、日本版を手掛けた編集部による解説記事を掲

本書は Peter Vronsky, “ Serial Killers; The Method and Madness of Monsters, ”Berkley Books, New York, 2004 の全訳である。 著者ピーター・ヴロンスキーはオンタリオ州トロント生まれのカナダ人で、基本的には歴史家であるが、ジャーナリスト、著述家、そ

本書の訳稿の校正作業に入っていた2015年7月23日、日本の油井亀美也宇宙飛行士が米ロの同僚二人とロシアのソユーズ宇宙船に乗って宇宙へ旅立った。そして打ち上げからわずか5時間45分ばかりののち、地球の上空約400キロの宇宙空間の軌道上を秒速8キロで回る国際宇宙ステーション(ISS)とドッキング、約5カ月に及ぶ予定の宇宙長期滞在ミッションを開

ベトナム戦争終結から、今年でちょうど40年。その間、この戦争について多くの研究書や回顧録、ルポルタージュが刊行され、映画もたくさん制作されてきた。もちろん、これを主題とする小説も書かれた。わたし自身も何度かベトナム帰還兵の登場する作品を訳し、この戦争について学ぶ機会を得ている。英日翻訳を専門とする出版翻訳家なら、誰もが一度は向き合わざるをえないテーマかもしれ

「ゾーンに入りました。パットを打てば入る感じでした」。これはあるゴルフ選手の試合後のコメントだ。ほかのスポーツ選手が同じようなことを言うのをスポーツニュースなどで耳にしたこともあるのではないか。観客から見て「神がかり的」なプレーを連発するようなとき (たとえば、サッカーのゴールキーパーがスーパーセーブを連発するとき

20世紀の半ば、人類史上最大の集団暴力が、ポーランドからウクライナ、ベラルーシ、バルト三国、ロシア西部にまたがる広大な地域を襲った。スターリンとヒトラーが同時に政権の座についていた1933年から45年までの12年間、この地で独ソ両国の大量殺人政策が重複して進められたのだ。スターリンもヒトラーも、自分の思い描く国造りのため、邪魔者を排除しようとした。ふたつの大

著者のピーター・H・ディアマンディスは、シンギュラリティ大学の共同創設者であり、グーグル・ルナー・Xプライズと呼ばれる、民間初の月面無人探査を競うコンテストを企画した人物でもある。そのコンテストに日本から唯一参加しているのが、HAKUTOチームを率いる袴田 武史氏。本書の骨子でもある「エクスポネンシャル」というキーワードについて、袴田氏に解説していただきまし

著者のランド・ポール上院議員は、アメリカで最も注目を集める気鋭の政治家の一人である。 2011年に初当選したばかりの新人議員ながら、2016年共和党大統領選候補世論調査で「大統領にしたい政治家ランキング1位」に七度も輝き、ワシントンの政治アナリストたちを大いに驚かせた。また、タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に2013年から2年連続で選ばれるなど、

インテリジェンス・オフィサーは語らず――。 情報の世界でながく語り継がれてきた箴言である。 機密情報に携わる者たちは沈黙を守り抜き、自らを厳しく律してきた。決して情報源を明かさない。これこそが彼らの至高の掟なのである。どのように情報を入手したかが露わになれば、相手側に災厄が及んでしまう。時には人命まで喪われる。それゆえ、情報を生業とする者は一切を墓場まで抱え

本書は、スタンフォードのコンピューター言語学者が、食の言語を手掛かりに人類史を探究するという異色の一冊である。そして「食と言語」と聞いて黙っていられなかったのが、辺境をこよなく愛するノンフィクション作家・高野秀行さん。食べ物の語源に舌鼓を打ちながら、いつしか現在取材されている納豆の話へ。本書の巻末に掲載されている、高野さんのエッセイを特別掲載いたします。(H

『ゼロからトースターを作ってみた結果』は変わった本である。軽快な文章と興味深い数々の写真から、多くの知識を与えてくれる本だとも言える。ある種の感動も与えてくれる。だがそれよりも、読後、世界の見え方を変えてしまうところにこの本の特徴がある。一読した読者は、世界が微妙に変わっていることに気がつくだろう。身の回りの鉄製品やプラスチック製品、各種の工業製品への感性が

食べすぎと運動不足は身体によくない、とは、つとに知られるところであり、いまさら誰かに言われなくてもわかってるよ、とみなさんも思っているかもしれないが、その一方で、そんな身体に悪いことをついしてしまい、しかもやめられないのはどうしてなのだろう、とつねづね悩んでいる人もきっと少なくないに違いない。 身体によくないことを自然にしてしまう、というの

センサなどによる詳細な観測で得たビッグデータにより、人間は他者からどのような法則で、影響を受けるのかが明らかになっているという。それを可能にしたのが「社会物理学」という新しい分野。 かつて『データの見えざる手』で話題を呼び、著者のペントランド教授と共同研究をした経験も持つ矢野和夫さん(日立製作所研究開発グループ)に「社会物理学」について解説いただきました。(

ここに翻訳をお届けする『印刷という革命──ルネサンスの本と日常生活』は、西欧印刷史の泰斗アンドルー・ペティグリーが満を持して2010年に世に問うた、実にスリリングな初期近代メディア文化史の傑作である。 原著で400ページを超えるその浩瀚なヴォリュームと射程の広さ、扱うトピックの目くるめく多様性にもかかわらず、原題は『ルネサンスにおけ

先日ふるまいよしこさんが、 「自分自身で中国を理解するすべを身につけたいなら読むべき」 として『ネオ・チャイナ』とともに紹介されていたのが、こちらの『中国グローバル化の深層』である。 中国研究の第一人者として知見を提供し続けてきたシャンボー教授は、なぜ中国を「未完の大国」と呼ぶのか? 国際ニュース編集者としても知られる、加藤祐子さんの翻訳者あとがきを掲載い

「コンピューターの性能は18か月ごとに指数関数的に上昇する」。1965年にインテルの創業者の一人であるゴードン・ムーアが書いた論文の中にあったグラフは「ムーアの法則」として、今日までコンピュータ業界の指標となっている。そのインテルのインサイドストーリーを描いた『インテル 世界で最も重要な会社の産業史』が出版された。訳者で元日経ビジネス記者の土方奈美さんが、本

人と人が出会う。ある時、ある場所で、お互いに限られた人生の一部がなんの因果かたまさか交わる。折に触れて言葉を交わす。問い、問われ、考える。そんなことでもなければ思いもしなかったかもしれないことが脳裏に兆す。その出会いがなかったら、いまの自分はこのようではなかった。そう思われる出会いというものがある。 本書は、1980年代はじめに若き物理学徒だったレナード・ム

地球以外のどこかに、生命の星は存在するのか? 本書はその謎に、地球惑星システム科学という観点からアプローチした一冊である。著者の阿部豊さんは、数えきれないほどの思考実験と分野横断的な分析を繰り返し、ある確信へと到達する。だがそんな彼を、突然病魔が襲う。 解説の阿部彩子さんは、共同研究者として、そして妻として阿部豊さんを支えてきた人物。彼女の目を見た本書の読

2008年にアメリカで勃発した金融危機は、起きるべくして起きた出来事ではあった。 リスクが大きいローン債券を証券化した「デリバティブ」(金融派生商品)が主役を演じたバブル崩壊劇であったが、そんな危険物を扱う市場を透明にしようとする努力はクリントン政権時にわざわざ禁止されていた。個々のトレーダーたちは成功すれば莫大な報酬を得る

本書は2014年10月に出版された「 Exponential Organizations 」の邦訳である。「Exponential」とは「指数関数的な」という意味の単語で、ちょうど指数関数のグラフが急上昇するカーブを描くように、飛躍的な発展を遂げる企業のメカニズムについて解説した一冊である。「Exponential Organizations」を直訳すると「

市場均衡、合理的期待、効率的市場仮説...。これまでの経済思想では、もはや現実の世界を説明することは出来ない。物理学の視点から、経済学の常識へ果敢に切り込んだ『市場は物理法則で動く』。本書の翻訳者解説と、物理経済学の歴史的な経緯を紐解いたソニーCSL研究所・高安秀樹氏による解説記事「経済物理学の誕生と発展」を併せて掲載いたします。(HONZ編集部) 「『今回

いまやゾンビは世界的なブームになっていて、映画やゲーム、小説、コミックはもとより、経済学、政治学などの本としても徘徊している。ネット上には「 Zombie Research Society 」なるサイトまであり、数十万人の会員が集う人気だ。もちろん、ここには「ゾンビ・サイエンス」のコーナーもある。 そう、「ゾンビの科学」は、最も旬な研究テーマのひとつであり、

このような本に興味を持たれたあなたは、色とりどりに塗り分けられた脳画像を目にしたことがあるはずだ。今こうして本書を読んでいるあなたの脳をスキャンしたら、やはり彩り豊かな画像が得られるに違いない。とはいえ、脳を直接眺めることができたら、自分の脳がその画像と同じように色鮮やかに輝いていると思う人はさすがにいないだろう(fMRIなどの脳画像法は、脳の様子をカラーで

本書はWade Davis, Into the Silence: The Great War, Mallory, and the Conquest of Everest (Knopf, 2011)の全訳である。原書は優れたノンフィクションに与えられるサミュエル・ジョンソン賞を受賞した。2011年12月、ニューヨークのリゾーリ書店に入った途端、刊行直後のこの本

『ネアンデルタール人は私たちと交配した』は、人類のルーツをめぐる最大のミステリーを古代ゲノム解読で突き止めた、スヴァンテ・ペーボ博士による回想記である。 本書の読みどころは、科学的な実験によって明かされる様々な事実の面白さのみならず、それを導き出すまでの長きに渡るプロセスも、余すところなく描いている点だ。「科学の営み」における光と影、その両面を知り尽くした

本書は2015年2月にサイモン&シュスター社から出版されたばかりの『 Red Notice: A True Story of High Finance, Murder, and One Manʼs Fight for Justice 』の全訳である。 著者のビル・ブラウダーは、ロシアを拠点に投資事業を展開していたエルミタージュ・キャピタル・マネジメント社の創

本書『こうして、世界は終わる』はどんなジャンルの本なのか、ひとことで説明するのは難しい。 時代設定は西暦2393年。温暖化による海面上昇で西洋文明が崩壊してから、300年の時間がたっている。第2次中華人民共和国の歴史研究者が、20世紀から21世紀(つまり私たちが生きている今現在)を振り返って、未曽有の大災害をなぜ防げなかったのかを語るという内容だ。 それだけ

「 すべての人間が一カ所に集まってジャンプしたらどうなるか? 」など、ふと気になっても、「いや、そんなことはありえない」と、うっちゃってしまうような疑問や、「周期表を現物の元素で作ったらどうなるか?」など、突拍子もない疑問に、科学と数学と、シンプルな線画のマンガを使って答える本。アメリカでは、サイエンス系の本としては破格の大ヒットで、ニューヨークタイムズのベ

2014年、『 トランセンデンス 』という映画が公開された。ジョニー・デップ演じる科学者の脳がコンピュータへアップロードされ、人間にはコントロールしようのない恐ろしい代物へと進化する ― そんな内容だ。 このように、強力なコンピュータ知能が人間に牙を剝くという筋書の映画は、かなり以前からいくつも作られている。古くは『 2001年宇宙の旅 』や『 ターミネータ

世界を震撼させたドキュメントには、失われたピースが存在した。行方不明になっていたクリックの書簡、そして貴重な資料写真や図版を加えて、「分子生命学の夜明け」が再び蘇る。なぜ今、『二重螺旋 完全版』なのか? その出版までの経緯を、翻訳者の青木薫さんに解説いただきました。(HONZ編集部) 1953年の2月28日、ジェームズ・ワトソンとフランシス・クリックは、

「えっ これがホントに模型なの!」あなたはきっと二度見しながら、こう叫ぶ。発売して間もないにもかかわらず、既に話題沸騰の『凄い!ジオラマ』。その出版に至るまでの経緯、そして情景師アラーキーこと、荒木智さんが手掛けられた作品の深い魅力について、本書をプロデュース・編集された石黒謙吾さんに解説いただきます。(HONZ編集部) 「自分で<凄い!>と言ってるみたいで

イスラム国、クリミア半島、アフガニスタン、尖閣諸島……。世界各地で頻発する危機の背景には、アメリカの驚くべき方針転換があるという。本書『撤退するアメリカと「無秩序」の世紀』は、ピューリッツァー賞受賞のWSJコラムニストが、歴史とデータから世界の秩序の崩壊を丹念に分析した一冊。いま世界で何が起きているのか。そして、日本はどう対処すべきなのか。その読みどころを、

みなさん、こんにちは。内田樹です。 本書、『日本の反知性主義』は昨年の『街場の憂国会議』に続いて、私がその見識を高く評価する書き手の方々に寄稿を依頼して編んだアンソロジーです。本書の企図が何であるかは昨夏に発送した寄稿依頼の書面に明らかにされております。それを再掲して、本書編纂の意図を示しておきたいと思います。まずそれをお読みください。 私たちは先に晶文社か

人の夢を覗き見る。テレパシーで思考を読み取る。念力で物を動かす。偽りの記憶を植えつける。学習せずに新しいスキルを身につける。人の行動を操る。脳と脳を結んで精神を融合する。動物の知能を高める。感情を持つロボットを作る。脳を人工物で置き換え、永遠の命を手に入れる。魂を遠くの宇宙へ飛ばし、着いた先で新たな体に入り込む。 このなかで、科学的に可能なものはどれか? 答

著者のクリス・ハドフィールド氏といえば、本国カナダでは知らない人はいないというくらい有名な宇宙飛行士です。計3回の宇宙飛行の経験を持ち、1995年と2001年にはアメリカのスペースシャトルで、2012年にはロシアのソユーズで地球を飛び立ちました。その経歴はとにかくまぶしいかぎり。1995年の宇宙飛行では当時のロシアの宇宙ステーション「ミール」とのドッキングに

バタリーケージ、クレート、ソウ・ストール。これらの言葉の意味を読者の皆様はご存じだったでしょうか。 バタリーケージとはブロイラー用のケージで、1羽あたりの面積はA4用紙1枚ほど。卵を集めやすくするために金網の床は傾斜しています。 クレートは子牛用の狭い檻で、子牛は向きを変えることも、体を伸ばすことも、横たわることもできないまま半年を過ごし、「柔らかく白い子牛

何年か前に私が出演したあるバラエティ番組で、"豚"が大議論になったことがある。お題は「肉じゃがに入れる肉は何ですか?」。スタジオの出演者は出身地別に東西に別れ、全国の視聴者から寄せられたアンケートの結果も交えつつ、正しい肉じゃがとは何かを語り合うという趣向。まあバラエティだし、それぞれのご家庭の味の思い出なんぞ も披露しなが

井上理津子さんは、「目と耳と魂のひと」だ。 その目で見てその耳で聞き、その魂で書く。井上さんは女一生の仕事として、最後に残るのは書き手の「人柄」という恐ろしいジャンルを選んだ。 井上さんの文章は構えがない。「よし、行くぞ」の前に走り出しているので、構えている暇がないのだ。敵が構えている間に斬っている。相手は斬られていることにも気づかないかもしれない。いや、斬