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本日より、『 ダイヤモンド・オンライン 』への記事配信がスタートしました。 経済・ビジネス情報サイトで知られる『ダイヤモンド・オンライン』の読書からも、書評へのニーズは高く、より幅広い読者の方にノンフィクション書籍の面白さを伝えていければと考えております。週1回のペースで、ノンフィクションの厳選したレビューを提供して参りますので、HONZサイトと併せてご活用
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本日より、『 ダイヤモンド・オンライン 』への記事配信がスタートしました。 経済・ビジネス情報サイトで知られる『ダイヤモンド・オンライン』の読書からも、書評へのニーズは高く、より幅広い読者の方にノンフィクション書籍の面白さを伝えていければと考えております。週1回のペースで、ノンフィクションの厳選したレビューを提供して参りますので、HONZサイトと併せてご活用

「気のおけないつながりは150人まで」というダンバー数などでおなじみ、 ロビン・ダンバー氏待望の新刊が今月下旬に発売される。前著『 友達の数は何人? 』から実に5年ぶりとなる本作は、人類進化の謎を「社会脳」と「時間収支」から解き明かす一冊。その読みどころを一足早く、版元の編集部に解説いただきました。(HONZ編集部) 人類進化の道筋は、穴ぼこや断層だらけだ。

中学2年生の頃に本屋で偶然出会ったのが、荘子だった。「人皆知有用之用 而莫知無用之用也」(荘子 内篇)そこには、人の役に立たないがゆえに天寿を全うする、樹木のことが書かれていた。高度成長の負の遺産や受験戦争に心を痛めていた私は、「かくありたい!」と膝を打ち、その道行きをはじめた。といっても、有用になるのを避け友人宅に入り浸って麻雀を始めただけだ。翻って本書は

毎年数冊はチャーチル関連の本が発売されている。私自身、以前にもHONZでチャーチルを題材にした本を レビュー している。チャーチルという政治家には、やはりそれほど魅力があるのだろう。個人的なことを言えば、劣等生であった少年が大学教育も受けずに、政治家として大成し、第二次世界大戦で世界の趨勢を決定するほどの大きな仕事を成しとげたという点に、とてつもない魅力を感

レオナルド・ダ・ヴィンチの名で何を思い浮かべるだろう。スフマート技法による『モナ・リザ』の作品だろうか、またはキリスト教の聖書に登場する『最後の晩餐』の画家としてだろうか?周知の通り、彼は絵画のほか彫刻・建築・科学・数学・工学・解剖学・地学・植物学など、極めて広い分野に精通していた。各分野における天才だということは確かだとしても、どのような環境で育ち、複雑な

2012年9月9日。晴れ渡ったロンドンの朝7時50分ごろ、スコットランド・ヤード(警視庁)に緊急電話が入る。ロンドン西部のモートレイクという街のポートマン通りに死体のようなものがあるという通報だった、電話してきたのは日曜日の朝に教会に向かっている男性で、血も見えるという。 5分後には警察が到着し遺体が確認され、周辺の聞き込みが始まる。電話があった直前、「ドン

紀元前から人類は図書館と共にあったが、それは場所が戦地にあってもかわらない。人はいかなる時であっても──というよりかは、過酷な状況にあってこそ書籍を求めるのかもしれない。 本書『戦地の図書館 (海を越えた一億四千万冊)』は「第二次世界大戦時に、強いストレスに押しつぶされそうになっている兵士たちの心を癒やすため、海を渡って兵隊らに行き渡った書籍」についての歴史

先日、大阪へ観光に行きました。美味しいものを食べようと街へ繰り出したところ、ひとつ気になることが。東京に比べてアーケードのある商店街が多いんです。 これには理由があって、アーケードの設置基準は道路全面を覆う場合、道幅が4m以上、8m以下という制限があるため。東京では関東大震災や戦災からの復興の際に道幅を広く整備した一方、大阪は昔ながらの狭い道が残り、上記の基

さて、 足立のレビュー に触発されて小網代にやってきたHONZメンバー。 前編 では森から海へと遊歩道を下り、 中編 では干潟の観察を満喫しました。この後編は、いよいよ今日のクライマックス、ゲンジボタルの観察です! ホタル観察までは時間があったので、柳瀬さんの案内で、港に移動してみます。 さっきまでいた干潟が、奥に見えています。船をもやうロープには、いろいろ

SNSに功罪はあれど、「共感をベースにした評判社会」という言葉には何か否定できないものがある。他人の喜びや悲しみといった感情に寄り添うことができ、周囲からどのように思われているか可視化される状態であれば、さぞかし理想的な社会になるはずだ。 しかし、実態はどうだろうか。人々のつながりは誹謗中傷や負の感情を運ぶ時の方が勢いが強く、よりスキャンダラスな方向へと向か

さて、小網代の谷を源流から海辺まで歩いて下ったHONZ一行。ちょうど引き潮の時間帯に干潟にたどりついたので、まずは干潟の生き物観察。そして夜は、ゲンジボタルの観察会がひかえています――。 (足立のレビューは こちら 、前編は こちら ) ここで再び、NPO活動中の柳瀬さんにお会いしました。おや、足立が何か見つけたようですよ。 わかりますか? いっぱいいますよ

ロボットはすでにわたしたちの生活に欠かせないものとなっている。工場で人間の代わりに不眠不休で働くばかりでなく、 エンターテインメント や ホテル受付 のようなサービス領域にもその活躍の場を広げつつある。マクドナルドの前CEOは「フライドポテトを袋に詰めるだけで時給15ドルも払わなくてはならない労働者を雇うより、3万5,000ドルのロボットアームを買う方が安い

きっかけは、5月13日の 足立真穂のレビュー 『「奇跡の自然」の守り方――三浦半島・小網代の谷から』。本書は「地域の自然保護」という決して派手ではないテーマにもかかわらず、なんと刊行からわずか10日で重版!したそうなのです。 ビジネスとサイエンスが融合した新しい自然保護のあり方を示す内容も素晴らしいのですが、きっと小網代そのものの魅力も読者をひきつけたのでは

ラジオ番組の取材で地下の下水道に入ったら、不思議な音響に遭遇した。それがきっかけで、本書の著者トレヴァー・コックスは”音の驚異”のコレクターとなった。マンチェスターのソルフォード大学に勤務するコックス教授は、本来は室内音響学を専門としている。インドア派かと思いきや、世界各地から音に関する情報が寄せられると、自ら体験するために機材を抱えてフットワークも軽やかに

「ジャーナリズムの危機」と言われるようになって久しい。 アナログの時代には、情報の送り手は少数で、情報の受け手は多数であった。このため、報道機関は購読料においても広告においても大きな収入を得ることができた。ところが、デジタルの時代が到来し、この構図は崩れた。誰もが安価ないし無料で情報を送り出せるようになり、情報の送り手は多数となったが、情報の受け手が一日に費

著者は冒頭「序に代えて」で次のように述べる。「筆者は、(偉大なドイツ陸軍に係る)定説の否定、偶像破壊に走っている。読者は、そう感じられるかもしれない。しかしながら、筆者が述べることは、今年、2016年現在の常識、もしくは定説にすぎない。もし、それが衝撃を与えるとすれば、日本におけるドイツ軍事史理解の遅れがなさしめていることだとしか言いようがなかろう。そのよう

それは突然湧き起こる。見知らぬ路地に出くわしたとき、身近な人の意外な一面を発見したとき、目の前の木からリンゴが落ちたとき……。 「好奇心」がテーマの一冊である。何が好奇心を枯渇させ、何が好奇心を豊かにするのか。好奇心に火がつくメカニズムはどのようなものか。好奇心を絶やさないために重要なことは何か。好奇心の強さとその人の所得との関係。などなど、「知りたい」気持

HONZ第3期学生メンバーに多くのご応募をいただき、ありがとうございました。書類選考及び面接の結果、下記3名の方に学生メンバーとして参加していただくこととなりました。 ● 讃井知さん ● 篠原かをりさん ● 岩下紘己さん 以下、3名がそれぞれ応募書類で「もっともオススメできる一冊」としていた本を紹介します。 讃井知さん:『 死刑のための殺人 』 篠原かをりさ

新潮社編集部から届いた山吹色のA4封筒を開けると、分厚い紙の束が出てきました。1枚目の紙には、「ブータン、これでいいのだ」の文字と、見慣れたぶどうのマーク。それを見て、じわじわとうれしさが込み上げてきました。 小さなころからよく読んでいたためか、新潮文庫はあこがれでした。2012年に単行本『ブータン、これでいいのだ』が新潮社から出版されて以来、書店で新潮文庫

今週木曜日は久しぶりのHONZ夜会でした。 次回の メルマガ でメルマガ編集長 栗下直也からレポートがあると思います。 さらにその数日前、レビュアーの刀根明日香と某出版社の編集者と新宿ゴールデン街にて0次会を行いました。時代も場所も現代の日本ではない、どこかに迷い込んでしまったような錯覚を覚える街、「ゴールデン街」という名前の由来ははっきりしないそうです。

調査報道のバイブル──。本書を読み終え、こんな表現がぴったりではないかと思った。 正直に言うと、民放テレビ業界については「そこは報道ではなくエンターテインメントの世界」と見下していた。そのため、メディア業界を取材するなかでも、ジャーナリズムという視点からこの業界を観察したことがなかった。本書の著者が民放テレビ局の記者だと知り、自分の無知と思い込みを恥じた次第

本書は、西日本新聞の女性投稿欄「紅皿」に寄せられた投稿のうち、42編を収録したものだ。西日本新聞は、福岡県を中心に九州で発売されている地方紙で、「紅皿」は敗戦から9年がたった昭和29年、「婦人の日日の明るい経験や意見、主張や(略)真実の声をほしい」という呼びかけのもと開設された。欄誕生から10年間に寄せられた約3千もの投稿のうち、戦争に関連する300余話から

『フェルマーの最終定理』で、数学3世紀の謎に挑む数学者たちの姿を感動的に描いて世界を驚かせたサイモン・シンは、その後も暗号の歴史をドラマチックに描いたり、宇宙論をテーマに科学とは何かを考えさせたりと、納得の意欲作を世に送り出してきました。とくに前作の『代替医療解剖』は、それまでのアカデミックなテーマから、「科学ジャーナリズム」の課題へと踏み出し、新たな地平を

前作『代替医療解剖』の発表から実に8年。人気サイエンスライター、サイモン・シンの最新作の翻訳版がついに完成しました。テーマはズバリ『ザ・シンプソンズ』。1989年の初放映からすでに600話超! 今も続くアメリカの大人気アニメーションです。黄色い肌に、大きなギョロ目、極端にデフォルメされた姿はきっと多くの人がご覧になっているはず。社会風刺のたっぷりきいたドタバ

本書は16人の在野研究者の生き様 を紹介するというシンプルな構成だ。謎の同人ウェブメディア「En-Soph(エン–ソフ)」での連載シリーズ「在野研究のススメ」を、再構成しまとめたもので、すべての章は読み切りだ。 論文の数や掲載誌のインパクトを追求する一般的な研究者とは異なり、我が道、我が学問を行く在野研究者たち。制度や固定観念に囚われることのない、彼らの研究

著者であるマイケル・S・ガザニガは書名にも入っているように認知神経科学を創りあげた(名付けた)人間である。てんかん発作を抑えるため当時まれに行われていた右半球と左半球をつなぐ脳梁を切断した患者を対象にした実験で、右脳と左脳がそれぞれ役割を分担しながら別個に働く現象を観察し、以後分離脳研究を中心として驚くべき実験成果を次々と生み出してきた。 本書はそんな輝かし

ビル・ゲイツの功績を一つだけ挙げよと聞かれたら、かならずこう答えている。それはOSを標準化したことではなく、集積回路すなわちLSIの価格を劇的に下げたことだと。 1965年、インテル創業者の1人であるゴードン・ムーアは「ムーアの法則」を発表した。その法則とはLSI上のトランジスタ数は18ヶ月ごとに2倍になるというものだ。近年にいたるまでこの法則は現実と符合し

マナーに関する話題は尽きない。テレビ番組でも「あなたのマナー、ここが間違い!」とか「芸能人マナーチェック!」とかの類いはつい見てしまう。「知ってましたよ」という顔をしながら内心ドキッとしたりしながら見る。そうだったのか!と。 納得いかないこともある。ある番組で「ティーカップのソーサーを手で持つのはマナーに反します」と言っていたがいやいや、日本茶の茶托は持ち上

こわいくらいに透き通ったアイスグリーンの海が真っ青な空に映え、小さな島の真ん中に立つ白い灯台が、週3便しかない小型貨客船のエンジンの振動につれて、少しずつ近づいてくる。 「すごいかもしれない、もしかして、すごくいい島かもしれない!」 1997年、夏。「沖縄離島情報誌で、たまたま最初に開いたページの島に行ってみよう」――そうして私が出かけたのが、西表島の北に浮

心に湧いてくる感情にぴったり合う言葉が見つけられない…。 言葉で表現しようとすると、ひどくまどろっこしくなってしまう…。 誰しもそんな経験を一度はしたことがあるのではないだろうか。 私たちは言葉があることで、思考することができ、他者と”目に見えないもの”を共有することができる。一方で、言葉によって私たちの思考は規定され、その範疇をはみだす部分については、表現
現代に生きる日本人にとって国際情報に触れることがなぜ大事なのか? どのような情報をいかにして摂取するべきなのか? 国際情報を扱う「クーリエ・ジャポン」(講談社)、「フォーサイト」(新潮社)、「国際報道2016」(NHK-BS1)の3媒体が、メディアの義務としての国際報道のありかたについて共に考えるイベントです。HONZ代表・成毛眞がモデレーターを担当します。

ファーストペンギン(最初のペンギン)の話を聞いたことがありますか? 海の中にはシャチやトド、オットセイなど天敵がたくさんますが、飛び込まなければ食料である魚を手に入れることができない。危険を顧みず、最初に海に飛び込むファーストペンギン。 一匹が飛び込むと他のペンギンも後に続々と続きます。 だけどなかなか飛び込むペンギンがいないと、後ろから押されて海に落ち、フ

タイトルの「されど」が良い。人には仕事や趣味、家庭、習い事などいろいろあり、エロは「しょせんエロ」とされがちだ。だが、結局、人生はエロに行き着く。エロは人生の主食にはならなくても、副菜ではないのだ。 週刊文春の人気連載コーナーの書籍化第二弾。大概、シリーズものの第二作は映画にせよドラマにせよ小説にせよコケる。連載物の書籍化も勢いが落ちるのが定番だが本書はそう

HONZが始まって5年が経とうとしている。メンバーも20人以上となり、地方在住者も増えた。結婚し、子どもが生まれ、生活形態が変わり、転勤や転職もある。でも本に対する異常な愛情だけはどこにいても変わらない。 朝会に出席できなかったメンバーからも今月読む本が送られてきている。Part.3は彼ら自身の推薦の弁とともに紹介しよう。 ◆パパ業最優先の 新井文月 。ダン

この本は今年読んだビジネス書の中で、断トツにおもしろかった。まだ半年以上あるけれど、この本が2016年のベストビジネス書になるような予感さえしている。こんなにおもしろい本を読まないなんてもったいない!なによりこの本には読んだ人の人生を変える大きな力があると思うのだ。ザッポスのCEOトニー・シェイも「この本は人生を変える可能性をもち、幸福をもたらしてくれる」と

本書は、物理学者スティーヴン・ワインバーグがテキサス大学で行ってきた科学史の講義に基づいた著書の邦訳である。『科学の発見』というタイトルが示すように、個々の科学的事実の発見の歴史ではなく、科学の方法それ自身の発見に重点を置いていることが特徴だ。ワインバーグは、「現代科学の実践を見たことがない人にとって、その方法は何一つとして明らかではないのである」と語り、人

2015年1月、アメリカ国防省のとある職員が93歳で退任した。その男は40年に渡り、ネットアセスメント室(ONA)の長として歴代の国防長官に仕え、アメリカの安全保障政策に大きな影響を与え続けたという。一部ではペンタゴンのヨーダと呼ばれた アンドリュー・マーシャル こそ、本書の主人公である。この男がいなければ、今のような形でアメリカが冷戦に勝利することはなかっ

「家なき子」のウイルス。生物の細胞という部屋に入って、細胞膜という「壁」に囲まれ、リボソームという細胞内でタンパク質を作る役割を持つ言わば3Dプリンターを自由自在に操り、自身のDNAをたくさんコピーする。部屋が自分のコピーでいっぱいになったら、隣の部屋へと出て行く顛末となる。一見立派な策略を持っていそうなウイルスだが、純化するとただのタンパク質と核酸という分

小説 / HONZ客員レビュー
僕たちは、叙事詩をすっかり忘れてしまったのではないか。ギルガメシュ、イーリアス、シャー・ナーメなどに満ち溢れていたあの懐かしい英雄たちの雄叫びは消えて久しくなってしまった。ポーランド生まれのユダヤ人で、第二次世界大戦前のドイツで活躍した作家、デーブリーンは、本書、マナスで、叙事詩を見事に現代に甦らせた。端倪すべからざる力技である。 第一部、亡者が原。インド・

科学はどのように進歩するのか? 多くの人はおそらく次のようなイメージを持っていると思う。我々凡人からはかけ離れたすさまじい洞察力を持つ希代の大天才が、誰の助けも借りずにたった一人で自然界の秘密の一端を完璧な形で看破し、一瞬にして人類の知識を飛躍させる、と。さらに、科学研究は我々からは遠い世界で進められていて、我々とはまったく無縁の営みだと考えている人も多いだ