
ナニコレほしい!『侍達ノ居ル処。』
斜練家は、その開祖である斜練常陸介隆昌、旧姓桐野隆昌が、円保5年の文燕之役での戦功を認められ、主君からシャネル・ブランドのハンドバッグとともに、斜練姓と紋を許されたことに始まったそうである。 残念ながら、実在の武将ではなく(当たり前か)、現代美術作家・野口哲哉の立体作品である。 細部の質感まで見事に表現された甲冑、絶妙かつビミューな表情、「シャネル」ロゴ配置
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斜練家は、その開祖である斜練常陸介隆昌、旧姓桐野隆昌が、円保5年の文燕之役での戦功を認められ、主君からシャネル・ブランドのハンドバッグとともに、斜練姓と紋を許されたことに始まったそうである。 残念ながら、実在の武将ではなく(当たり前か)、現代美術作家・野口哲哉の立体作品である。 細部の質感まで見事に表現された甲冑、絶妙かつビミューな表情、「シャネル」ロゴ配置

人間が一番分からないのは、自分自身である。そして、男性が永遠に分からないのは、女性である。逆もまた真である。僕は、本の中では、「ハドリアヌス帝の回想」を偏愛しているが、ハドリアヌスが大好きだと広言している「テルマエ・ロマエ」の著者、ヤマザキマリさんが、男性論を書いたと聞けば、これもまた読むしか他にないではないか。 全く意外な本だった。確かに、男性論の体裁はと

皆さんは、昭和ときいて、何を思い浮かべられるでしょうか。私が真っ先に思い浮かべるのは、家族と過ごした日々の「温かくて頼もしい質感」です。それは、少年期特有なものかもしれませんし、昭和という時代特有のものだったのかもしれません。厳しい父と優しい母、そして妹との4人暮らし。裕福ではありませんでしたが、少しづつ豊かになっていく喜びを実感していました。 昭和の終わり

福島原発事故は「第二の敗戦」だった。 著者は、深い敗北感のただなかにいる。わたしたちは何も学んでいないのではないか、日本は70年前の敗戦から何も変わっていないのではないか。 民間事故調 のプログラム・ディレクターとして、ジャーナリストとして、つぶさに事故の経過を調査・検証してきた著者は、敗北感にとらわれながらも、日本再出発への道を模索する。 本書では事故を時

強ェえ男が好きだ。強ェえ男を見たい。強ェえ男を聞きたい。強ェえ男を笑いたい。強ェえ男に畏怖えたい。 そんな事を50年以上は考えている。本書はそんな俺の願望を余す所なく、有り余る程満たしてくれている。 50年以上も”強き者”に目を光らせていたハズなのに木村政彦の名はアンテナに掠った程度だった。力道山戦の敗北、柔道界の政治的な意図、理由は様々であろうが、俺はここ

記録を残すとは、時に残酷なものである。 本書の表紙をめくると、そこには一枚の写真が掲載されている。カメラに向かって微笑む、福島民友新聞の6人の記者たち。撮影されたのは、2011年3月9日。後方には激震と津波によって後に消失してしまう「ろうそく岩」もそびえ立つ。そして6人の運命が、やがてジグソーパズルのようにバラバラに引き裂かれていくことを、彼らはまだ知らない

あの日から、三年が過ぎようとしている。 東日本大震災が起きて間もなく釜石の地に着いたとき、私は3年後の釜石を想像することができなかった。あまりに凄惨な現実に圧倒され、目の前にある光景以外のものを思い浮かべる力が木端微塵に砕け散ってしまっていたのである。異臭と寒さと瓦礫が私にとっての被災地すべてだった。 本書の執筆は、そんな私にとって祈りともいうべき作業だった

文庫化にあたり、単行本の後書きを読み返してみた。後書きを執筆したのは2011年7月で、世の中が東日本大震災の余波の真っ只中にあった頃だ。 あれから二年半。世の中は変わった。 被災地の頑張りの方向性は一貫しているが、社会のベクトルは大きくぶれ、被災地をネグレクトする方向に動いてしまった。そうした動きをここで詳細にあげつらうと却って論点がぼけてしまうので、一点に

文庫本として出版するにあたり、広報セクションを通してあらためて関係者の方々よりお話を伺った。 東日本大震災より3年近い月日が経っていたが、皆さんのご記憶は鮮明だった。 それだけ、あの災害は、皆さんにとって忘れえぬ思いが、体に刻みつけられていると、今更ながら深い思いに浸った。 私自身も、幾つかの記憶がある。 その多くが「恐怖」だ。 家々を呑み込む大津波、漆黒の

除草剤アトラジンをめぐる長年の論争がひとつの山場を迎えているようで、『ニューヨーカー』の2月10日号にホットなレポートが載っていました。アトラジンは日本でも使われている除草剤でもあり、今後の成り行きが注目されます。 が、今回の記事はアトラジンの性質というよりもむしろ、医薬品や農薬などの安全性を調べている科学者が、その製品を製造販売している企業にとって好ましく

朝会のある日の前夜は本を読まないことにしています。凄く面白くてやめられなくなったら困るから。3月だというのにまだまだ寒い朝、本を山ほど抱えて電車に乗っている姿を冷静に考えれば、相当の物好きだよなあと我ながら呆れます。それを見に来るお客さんも……。 今月読む本 その2は恒例の欠席者から。カブった本は掲載しません。コメントは本人談です。 高村和久 HONZも図書

今週月曜日は公開朝会でした。会場はおなじみ B&B !「下北沢駅 徒歩30秒」という抜群のアクセス!!しかし、方向音痴がハンパない私は、お約束の迷子に……。散々付近を彷徨い歩き、やっと 田中大輔 の後ろ姿を見つけたときは嬉しくて膝の力が抜けました。 そういえば先日代表・成毛眞と一緒に外出をして気づいたのですが、実は成毛眞も相当な方向音痴です(本人曰く「興味が

本書は超天才ロジャー・ペンローズ博士の最新刊だ。 え? ペンローズって誰? うーん、たしかにペンローズは、玄人ウケするものの、さほど一般科学ファンに浸透しているとはいえないかもしれない。でも、この人、マジでスンゴイ科学者なんです。 ペンローズは、誰でも知っているホーキング博士のお師匠さんなんですね。あの「車椅子のニュートン」と呼ばれる天才物理学者の博士論文を

小説 / HONZ客員レビュー
僕の至福の時間は、大きい本屋をあてもなく歩き回り、目に飛び込んできた本をそぞろ読む時間だった。ベンチャー企業を経営するようになって、時間がなくなり、こうした楽しみは奪われてしまったが(今は、主として新聞の書評で代替している)、どれだけの大書店であっても、本書は、真っ先に目に留ったに違いない。フェルメールの大好きな1枚(の1部分)をそのまま表紙に使っているから

3月3日ひなまつりの月曜日早朝、おなじみの下北沢のB&BでHONZ公開朝会が行われました。通常は水曜日ですが、今回は会場の関係でこの日になったうえ、急な告知だったにもかかわらず、すぐに満席となりました。お越しいただいたみなさま、本当にありがとうございました。また、参加できなかった方、次回お待ちしています。 年末から募集していました学生メンバーが決定しました。

最初はちょっとした好奇心からだった。アメリカ・ペンシルバニア州の大学に通う林典子が、大学の掲示板に貼りだされていた「西アフリカ・ガンビア、研修参加者を募集」の掲示に興味を持ち、参加を申し込んだのは2006年1月。大学3年の春学期になったばかりのことだ。 ガンビア共和国は大西洋とセネガルに囲まれた細長い国土で人口は180万人ほど。その年の5月に教授の引率で入国

「漠然と興味はあるがきっかけがない」というのが多くの方がこれまで歌舞伎とかかわりを持たなかった理由だと思います。分かります。 でも、そんな皆さんに向けて今回の企画は生まれたのです。 皆さんが歌舞伎、そして伝統芸能の世界に触れ、楽しく鑑賞することが文化の継承に繋がるのです。素晴らしいことではないですか! 小さなお子様がいらっしゃる方も、今回の公演場所である国立

人間は人生を描く画家である。 あなたを作ったのはあなた。 これからの人生を決めるのものあなた。 これはアドラーの言葉である。この言葉が深く胸に突き刺さってぬけないでいる。私はいままでどんな自分をつくってきたのだろうか?そしてこれからどんな人生を描いていくのだろう?この本を読んでからついそんなことを考えてしまう自分がいる。 先月レビューをした 『嫌われる勇気』

僕達は昨年、経済に特化したニュースアプリ「 NewsPicks 」をリリースしました。 ユーザベースを創業したのが2008年。実は僕達の主力サービスはNewsPicksだけではなく、 SPEEDA という金融機関、事業会社向けに提供する、企業・産業分析のための情報プラットフォームも運営しています。 そのため、まずはどうしてSPEEDAを開発しようと思ったかと

稀代のジャーナリストが語る、家庭料理の極意。「家めし」の美味しさを追求していったら、答えはシンプルなものへと辿り着いた。全12回に渡った連載も、本日で最終回。豪華なちらし寿司で、ぱぁっと打ち上げちゃいましょう! たまには人を呼んで、自宅で家呑みをするのも楽しいですよね。そんなときの〆に、楽しいちらし寿司を出して見ましょう。見た目が豪華なので、必ずや驚かれるは

富山、岐阜、長野各県の県境付近に位置する黒部渓谷。登山愛好者には北アルプスの心臓部として知られている。著者によれば、黒部の源流は天候が崩れれば水位が一気に10m以上も上がり、また至るところで鉄砲水が出る。鉄砲水の勢いは凄まじく、突風を引き起こし、大木が40cmほどの木片に、ザクザクと粉砕される。もしこの増水や鉄砲水に飲み込まれれば、遺留品も遺体そのものも完全

グーグルほどに興味をそそる企業は他にない。僕は、Gmailの大の愛好者だ。そのグーグルの総師シュミットが、初めて本を書いたという。これはもう読むしか他にないではないか。本書は7章から成っている。「未来の私たち」「アイデンティティ、報道、プライバシーの未来」「国家の未来」「革命の未来」「テロリズムの未来」「紛争と戦争の未来」「復興の未来」。では、グーグルには見

HONZ第2期学生メンバー募集に多くの応募をいただき、ありがとうございました。募集要領でもお知らせしましたように、私の独断と偏見に基づく書類選考及び面接を行った結果、下記1名の方に学生メンバーとして参加していただくこととなりました。 峰尾 健一さん 峰尾さんには、 3月3日の公開朝会@B&B (満員御礼)より学生メンバーとして活動いただきます。新たなメンバー

稀代のジャーナリストが語る、家庭料理の極意。「家めし」の美味しさを追求していったら、答えはシンプルなものへと辿り着いた。今日のレシピは、料理も見た目が9割!? 絶品キノコ鍋をご紹介。 キノコはいろんな種類をたくさん用意してみましょう。ゆでると小さくなるので、かなり多めにどっさり買っても大丈夫です。シイタケ、マイタケ、エノキ、シメジ、エリンギ、ヒラタケ。 シイ

昨夜、 Facebook上でお騒がせいたしました 注目の新刊はこれでございます。間違いなくHONZメンバーが先制攻撃をしてくると思われるため、決死の「新刊超速レビュー」で紹介することにいたしました。 なにしろ本書は全編にわたった広島弁・やくざ弁で構成されるという奇跡のキリスト教史。東映のヤクザ映画を見ていた年代の人々にも、そうでない人々にも驚愕の一冊でありま

なにもかもが久しぶりの経験であった。 書店でなかなか見つからず、店員さんに「『エロのデザインの現場』って本、ありますか?」と聞いてちょっと恥ずかしかったこと。電車の中で隣の人に覗きこまれないよう、表紙に角度をつけてガードしながら読まなければならなかったこと。家に帰ってきてからも妻に見つからぬよう、大きめの写真集の隙間に背を奥側に向けてしまうなど細心の注意を払


稀代のジャーナリストが語る、家庭料理の極意。「家めし」の美味しさを追求していったら、答えはシンプルなものへと辿り着いた。今日のレシピは焼きそば。スーパーで売っている「焼きそばセット」を美味しく食べるすごい秘訣。 スーパーで売っている「中華の生麺+焼きそばソース」の袋入りってありますよね。あれと豚肉、野菜などをまず用意します。野菜は何でも、余りもので十分。キャ

稀代のジャーナリストが語る、家庭料理の極意。「家めし」の美味しさを追求していったら、答えはシンプルなものへと辿り着いた。今日から4回に渡り、レシピ編をお送りいたします。 冬に食べると美味しい「水炊き」は誰でも知ってる、でも意外と難しい料理なんです。 これを超シンプルで、ほとんど手順のない料理法でつくってみましょう。具材も、鶏肉と白菜だけです。ただ、若干の時間

装丁の写真に写る少女は輝く大きな瞳と、笑った口元からのぞく白い歯がとても魅力的だ。その瞳、その笑顔はまだ、自らが何者かになれるという確信と希望に満ちているように感じられる。自らの立ち位置とその存在の小ささを現実という絶望から叩きつけられたことのない、幼き者だけが持つことの許される独特な輝きに満たされている。だが、彼女が顔を出している建物は、さびたトタンと棒切

冬の夕焼けが好きです。言葉を語らずそっと寄り添ってくれる気がするからです。 居心地の良い場所から離れたくないと思う気持ち。このままじゃ駄目になってしまうんじゃないかと思う気持ち。心の中でぐるぐる回る感情を、上手く表現しているコミックだと思います。 幼いとき、自分が消えてしまう瞬間を考え、不安に怯えていたことがあります。笑っていても、ふと消えてしまったら、誰か

素材はチョコレート、無塩バター、卵、グラニュー糖のみ。 これが最高級のガトーショコラ職人であり、またケンズカフェ東京のオーナーである著者が公開しているレシピである。 紆余曲折の末にたどり着いたレシピ、そして斬新な経営戦略を包み隠さず公開している潔さには感服するばかりだ。 デフレが長引く日本で、逆張りの発想で売上をひたすら伸ばすお店が、この「ケンズカフェ東京」
3月3日に開催されますHONZ公開朝会ですが、定員に達しましたので、受付を終了いたしました。今回ご希望に添えなかった方には誠に申し訳ございません。次の開催をお待ちください。 尚、公開朝会など、HONZのイベントにつきましては、 HONZ会員 にご登録いただけますと、メールマガジン等でお知らせいたします。この機会にぜひご登録をお願いいたします。 ーーーーーーー

稀代のジャーナリストが語る、家庭料理の極意。『家めしこそ、最高のごちそうである。』がいよいよ本日発売!大好評連載中の第8回は、味付けの極意をご紹介いたします。 わたしの友人に岡野延弘さんという料理人がいます。いまは赤坂で「美音」というレストランを開いています。彼のつくる料理は味つけは極力ひかえ、素材そのままの味を前面に押し出していて、いつも驚かされます。 最

ムハンマドからウマイヤ朝、アッバース朝などの盛期に至るアラブの歴史は、わが国でも比較的よく知られている、と言っていいだろう。僕たちがいつも戸惑うのは、あの輝かしいイスラーム帝国の時代と、現代のアラブ社会の混迷振りとの著しい落差にある。その間隙を埋める意欲作が現れた。それが、本書である。 本書は、1516年のマルジュ・ダービク(アレッポ郊外)の戦いから筆を起こ

これだけ本好きが集まり、朝会とレビューのため、鵜の目鷹の目で書店を渉猟しているにもかかわらず、HONZのメンバーでも見落とす本はあるものなのだ。ある日、時間つぶしのつもりで入ったある書店で、棚ざしになっている本書を見つけた。何の変哲もない白い装丁で目を引くものではない。しかし著者の名前に見覚えがあった。木下直之……あ、『股間若衆』の先生だ! 奥付を見ると昨年

間違えないでほしいのだが、本書は『中級/作家入門』ではない、ということ。作家入門に初級も上級もなく『中級作家/入門』と読むのが正しい。じゃあ、中級作家とは何かといえば、現役作家ランキングで、100位から200位くらいに位置すると思われる作家たちを著者はこう定義したのだ。 果たして作家(小説家)は、今、日本に何人ぐらいいるのだろう?最大の規模だと思われる 日本

稀代のジャーナリストが語る、家庭料理の極意。「家めし」の美味しさを追求していったら、答えはシンプルなものへと辿り着いた。第7回からは、いよいよ実践編。献立の組み立て方の一部を紹介します。 「今夜の晩ごはんはどうしよう? なにつくるかな?」 夕方になってそう考えたとき、なにをまず最初に頭に浮かべますか? たぶんけっこう多くの人が、「今日はハンバーグ!」「カレー

本書は、国民的大ベストセラー辞典の「生みの親」に光をあて、これまで注目されてこなかった国語辞典の誕生秘話を解き明かす一冊だ。 合わせて累計4000万部に迫る驚異的な発行部数を記録する『新明解国語辞典』と『三省堂国語辞典』。辞書として最も有名な『広辞苑』の発行部数が1200万部であるから、これら二冊はそれ以上ないしは同等の部数を誇っていることになる。驚くのは、

稀代のジャーナリストが語る、家庭料理の極意。「家めし」の美味しさを追求していったら、答えはシンプルなものへと辿り着いた。第6回は、私達の自己表現から食のあり方を考えます。 珍しくて高い食材を使い、お金がかかり、ブランド志向な「美食」ではなく。 お金はかからないけど、不健康で太ってしまうスーパーの総菜や半調理品、コンビニ食のような「ファスト食」ではなく。 さら