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625記事

【連載】小林凛くんと国立科学博物館に行く!③ 書影

サイエンス / HONZ活動記

【連載】小林凛くんと国立科学博物館に行く!③

いよいよ本日発売! 待望の小林凛くん2冊目の本。(過去記事はこちら 第1回 、 第2回 ) 本に掲載された俳句を紹介しながらの科博見学レポートも、最終回。ハイライト、特別展「太古の哺乳類展」を見る! 最古の哺乳類は恐竜とほぼ同じ約2億2000万年前、地球上に現れたと言われている。今回の特別展は、1億2000万年前から1万年前まで日本に生息し、絶滅した哺乳類た

『死者を弔うということ』by 出口 治明 書影

民俗・風俗 / HONZ客員レビュー

『死者を弔うということ』by 出口 治明

生前から、死体を「有機物」と呼んでいた実直な無神論者の父(著者、サラはファと呼んでいた)が、癌との闘いを終えて旅立った後に残された手紙には「遺灰は旧友たちが眠るドーセットの村の教会の墓地に」と書かれていた。サラはとまどう。死んだ後はたんなる「有機物」と言い切っていたファが、なぜ最後の通過儀礼のようなものを重要と考えるに至ったのか。生と死の絆の意味を求めて、世

『「知」の読書術』教養人が思想の構築を怠れば、反知性主義が物語を語る 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『「知」の読書術』教養人が思想の構築を怠れば、反知性主義が物語を語る

世界は混迷を深めている。中東で起こっている血なまぐさい事件の数々は言うに及ばず、東ヨーロッパではウクライナ危機が加速し、アジアでは台頭する中国が帝国主義的な政策の基で、世界秩序に挑戦している。日本もまた、中国の覇権主義の挑戦を受ける形で、自国の安全保障の見直しを迫られている。そんな中、各国の国民の間で再び強烈な民族主義と排外的な感情がその鎌首をもたげ始めてい

【連載】小林凛くんと国立科学博物館に行く!② 書影

サイエンス / HONZ活動記

【連載】小林凛くんと国立科学博物館に行く!②

さて、いよいよ明日発売になる小林凛くんの『冬の薔薇立ち向かうこと恐れずに』と前作『ランドセル俳人の五・七・五』の2冊から俳句を紹介しつつ、国立科学博物館を見学する今回のHONZ活動記、その2をお送りします。(その1は こちら ) いよいよ、折原守理事のご案内で、見学スタート!! 最初に見たのは、常設展・日本館1階「自然を見る技」の展示。トロートン天体望遠鏡が

9月のこれから売る本-山下書店南行徳店 髙橋佐和子 書影

書店員のこれから売る本

9月のこれから売る本-山下書店南行徳店 髙橋佐和子

最近、生き方について考えることが多くなりました。切っ掛けをくれたのは、子どもを持つお母さんの一言でした。「子どもが熱を出してしまってお休みをいただいたの。でも、遠回しに急に休まれるのは困るから辞めて欲しいと伝えられたのよ。次の仕事を探しているけど、なかなか見つからなくて。」他人事ではない悩みでしたし、私もいつかは子どもを授かりたいと願っています。なので、女性

絵筆を捨てて自然に学べ『子どもに伝える美術解剖学』 書影

教養・雑学 / アート・スポーツ

絵筆を捨てて自然に学べ『子どもに伝える美術解剖学』

著者の布施英利先生が行う絵画教室はとてもシンプルだ。絵筆を置いて、自然へと繰り出す。そして自分のはらわたが疼くのを確認したら、素直に絵に描いて表現しよう。「そんなに簡単に言われても」、と困るかもしれないが、自分を表現するには、自然を目の前にして、自分の中で何が起こっているのかを理解しなければならない。 本書は2000年10月に『絵筆のいらない絵画教室』として

【連載】小林凛くんと国立科学博物館に行く!① 書影

サイエンス / HONZ活動記

【連載】小林凛くんと国立科学博物館に行く!①

簡単に子どもに対して天才という称号を与えるのはいかがなことかと思う。大人からの過大な賛辞や期待は子どもの成長にとっていかなる負担になるものかとも思う。しかし、少なくとも自分には今もってこのような才能を見いだせない。 2013年5月に投稿され、大きな反響を呼んだ 成毛眞のレビュー 。『ランドセル俳人の五・七・五』は当時12歳だった小林凛くんが、小学校で命に関わ

珍ダイエット書ベスト30冊 書影

教養・雑学 / ハマザキ書く

珍ダイエット書ベスト30冊

HONZ読者の皆様、お久しぶりです。「ハマザキ書ク」を書いていたハマザキカクです。さてこの度、私自身の初著書となる『ベスト珍書 このヘンな本がすごい!』(中央公論新社)を出しました。 この『ベスト珍書』では2000年から現在に至るまで日本で出版された本、およそ100万冊を全てチェックした上で、その中から取り分け私から見て珍書の度合いが高い100冊を厳選しまし

『跳びはねる思考』あたらしい「自由」を手に入れるために 書影

医学・心理学 / おすすめ本レビュー

『跳びはねる思考』あたらしい「自由」を手に入れるために

僕は二十二歳の自閉症者です。人と会話することができません。 ぼくの口から出る言葉は、奇声や雄叫び、意味のないひとりごとです。普段している「こだわり行動」や跳びはねる姿からは、僕がこんな文章を書くとは、誰にも想像できないでしょう。―僕と自閉症― 本書の最初のエッセイにはこんなことが書かれている。 ドナ・ウィリアムズ『自閉症だったわたしへ』(新潮文庫) を読んだ

『首都水没』東京が直面する自然災害による危機 書影

生物・自然 / おすすめ本レビュー

『首都水没』東京が直面する自然災害による危機

8月20日未明、広島市を襲った豪雨は死者・行方不明者80名を超える大惨事を引き起こした。被害が大きかった安佐北区周辺で観測された1時間あたりの最大降水量は120ミリを超えており、さらに水分を含みやすいこの地方特有の「まさ土」が被害を拡大させたといわれている。 この特殊な地質や地形などから、広島県には3万個所を超える土砂災害危険個所があるという。そのため被害に

9月のこれから売る本-大垣書店烏丸三条店 吉川敦子 書影

ビジネス / 書店員のこれから売る本

9月のこれから売る本-大垣書店烏丸三条店 吉川敦子

有事の時、正確な情報を知りたいと思ったら、あなたはどうしますか?私はテレビをつけてNHKにチャンネルを合わせます。見慣れた顔のアナウンサーが、美しい言葉使いで映像を交えながら伝えてくれるニュース。それは絶対的な安心感を与えてくれます。NHKのアナウンサーから感じ取ることができる、独特の信頼感。その秘密を余すことなく書いた一冊がこちら。 日本で最初に開局した放

そんなことまでわかるのか! 『データの見えざる手 : ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則』 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

そんなことまでわかるのか! 『データの見えざる手 : ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則』

ビッグデータの時代である。私が生業とする生命科学の分野も例外ではない。全遺伝情報を解析するゲノム( genome )や、タンパク( protein )の発現をまるごと解析するプロテオーム( proteome )など、オーム( -ome )がうるさく幅を利かせるこのごろだ。 『オーム解析』は、私のように、古典的な生物学から研究をはじめ、手作業の分子生物学の時代

目をむき、声を失う写真 『トランクの中の日本』 書影

社会 / プレミアム・レビュー

目をむき、声を失う写真 『トランクの中の日本』

仕事で必要があり、終戦直後の日本を映した写真を探していて出くわしたのが、この写真集だった。その時に「スミソニアンで実現しなかった幻の写真展をここに再現。」という帯の言葉に思い出したのが、在郷米軍人の圧力でキャンセルされた、ワシントンのスミソニアン博物館での原爆写真展のニュースだ。なにしろ20数年前のことなのでうろ覚えだが(子供だったんで……)、新聞でニュース

今週のいただきもの(9月第2週) 書影

今週のいただきもの

今週のいただきもの(9月第2週)

先日本屋さんに行ったら代表・成毛眞の新刊が平積みされており、オビで成毛がにっこり微笑んでいました。最近全然オフィスに来てくれず顔を忘れそうだったので、これ幸いと早速一冊購入しました。これでひと安心です! 読書の秋。みなさんも三連休は人混みを避け、のんびり書店巡りなどいかがでしょうか。 それでは今週献本いただいた新刊本のご紹介です。版元のみなさま、毎度ありがと

『地球の変動はどこまで宇宙で解明できるか』 太陽風が吹けば何屋が儲かる? 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

『地球の変動はどこまで宇宙で解明できるか』 太陽風が吹けば何屋が儲かる?

南米ペルー沿岸の広い範囲で海面水温が平年より高い状態が1年ほど続く、 エルニーニョ現象 。地球の裏側で起こるこの現象は、遠く離れた日本の夏をより涼しくし、雨の多いものとする。地球上の各地の気候はつながりあい、それぞれが影響しあっている。 2014年の夏は台風や局所的な豪雨などによる被害が頻発し、多くの人命が失われた。8月に広島を襲った豪雨は バックビルディン

『ものの言いかた西東』 - 大阪の空中殺法「よう、言わんわ」、東北の万能奥義「どうも」 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

『ものの言いかた西東』 - 大阪の空中殺法「よう、言わんわ」、東北の万能奥義「どうも」

日本全国の津々浦々で使用される方言は、地方の特色を彩る大きな要素の一つである。アホとバカ、ショッパイとカライ、イルとオルといった言葉の違いは、我々の文化の多様性の一端を示しているとも言えるだろう。 一方で、それらの方言をフレーズ化して構成される「ものの言い方」については、その人の性格に依拠するところが大きいものと思われがちである。間接的なもの言いが多ければ回

チャラめの美術好き・文学好きに読ませて反応をテストしてみましょう!バロウズ×ウォーホルの対談集 書影

アート・スポーツ / おすすめ本レビュー

チャラめの美術好き・文学好きに読ませて反応をテストしてみましょう!バロウズ×ウォーホルの対談集

20世紀の文学に強烈なインパクトを残し、『クラッシュ』で知られるJGバラードらのNWSF世代や、ロックシーンではニルヴァーナのカート・コバーンからも、深くリスペクトされているウィリアム・バロウズ。 現代美術に複製性の問題をセンセーショナルに持ち込み、アイドル的な芸術家というモデルをこれ以上ないくらい鮮烈に演じきったアンディ・ウォーホル。 今回とりあげる対談集

『考えるカラス』 もやもやするサイエンス 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

『考えるカラス』 もやもやするサイエンス

私は、少なくとも半分は間違えた。正確に何個かは、数えないこととしたい。 まちがえたのは、本書で紹介されている自分でも試せそうな実験が「どんな結果になるか」だ。たとえばこんなのである。 ロウソクを使った問題です。 ロウソクに火をつけてビンをかぶせると、火は消えてしまいます。 では、ここからが問題です。 高さの違う2本のロウソクを並べて、火をつけます。 ここにビ

『娼婦たちから見た日本』哀しみの黒いさざなみ 書影

社会 / おすすめ本レビュー

『娼婦たちから見た日本』哀しみの黒いさざなみ

娼婦。その存在はいつの時代も様々な点で男たちを惹きつけてきた。実直な青年と高級娼婦の愛を描いた デュマ・フィス 著『 椿姫 』や映画『 プリティーウーマン 』などの作品に私も惹きつけられた。これらの作品に出てくる娼婦は、自堕落な生活を送りながらも本当は純真な心を奥底に秘めた哀れな社会の犠牲者として描かれていることが多い。 多かれ少なかれ、男というものは女性に

クリティカルシンキング『芸術闘争論』 書影

教養・雑学 / アート・スポーツ

クリティカルシンキング『芸術闘争論』

最近は、小学生からクリティカルシンキングを教える学校もあるらしい。 批判的思考能力とも訳されるが、これは複眼的にものを見て、それぞれのケースを批判的に読み込み、その上で自分の意見を作って、他人に伝えられる能力といった発展的な思考法だ。よく単純な計算練習とか書き取りとか、反復練習に対する反対概念として言われることが多い。あるものの受容よりも理解が大切なのだ。

今週のいただきもの(9月第1週) 書影

今週のいただきもの

今週のいただきもの(9月第1週)

ついに、7月に業務命令で受けたTOEICの結果が届きました。 「飾らない、そのままのキミが一番だよ」という天の声に従い、全く勉強せずに受験したところ、とんでもない点数を取ってしまいました。 早速友人にスコア通知を見せたところ、暫しの沈黙の後「す、すごい伸びしろがあるね……」。 そう、私はまだまだ伸び盛りなのだ!! 社長にはぜひとも、暖かく見守っていただきたい

『大富豪破天荒伝説 Best100』新刊超速レビュー 書影

教養・雑学 / 人物

『大富豪破天荒伝説 Best100』新刊超速レビュー

巨額の資産を持つ人のことを人々は大富豪と呼ぶ。大富豪は金の力で歴史をも動かす。秦の始皇帝が中国統一を成し遂げられたのも、宗教革命が起きたのも、スエズ運河が開通したのも、元を正せば大富豪の行動に端を発している。 また大富豪には破天荒なお金の使い方をする人も多い。ありあまる富の力によって成し遂げられた歴史に残る大事業もあれば、「なんでこんなことにお金を?」と思う

9月のこれから売る本-日販 古幡瑞穂 書影

書店員のこれから売る本

9月のこれから売る本-日販 古幡瑞穂

パスタといえば、炭水化物の代表格といって良いような存在です。『男のパスタ道』購入者の併読ランキング上位に『炭水化物が人類を滅ぼす』を見つけ、ついつい笑ってしまいました。今月は、食欲の秋に向け、料理をテーマにした本2冊を分析してみます。 『男のパスタ道』併読本ランキング (WIN+調べ) 『男のパスタ道』は非常に変った料理本です。 ① 出版社が日本経済新聞社

『無敵の天才たち』あの夢のような15年間は戻ってはこないのだ 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

『無敵の天才たち』あの夢のような15年間は戻ってはこないのだ

著者のダグ・メネズは1957年テキサス州生まれ。 1981年にはサンフランシスコ州立大学でフォトジャーナリズムの学位を取得した。 IBM-PCが発売された年である。パソコンがマニアの遊び道具から本格的なマシンへと変貌した年だ。 メネズはいまでもTIME、Newsweek、LIFEなどにフリーランスの写真家として報道写真を提供しつづけているという。これまでにも

『地方消滅 東京一極集中が招く人口急減』 未来は変えられるか? 書影

社会 / おすすめ本レビュー

『地方消滅 東京一極集中が招く人口急減』 未来は変えられるか?

5年ほど前、通っていた小学校が廃校になった。私が通っていた20数年前にも全校生徒数は70名弱だったというのに、30代となった同世代のうち今も地元にとどまり子どもを育てているのは数名だというのだから、当然ともいえる結果だ。小学校の次は何がなくなるだろうか。パンチパーマのオヤジがやっていた床屋だろうか、帰り道に寄っていた駄菓子屋だろうか。30年後には街そのものが

『石の虚塔 発見と捏造、考古学に憑かれた男たち』 - 神の領域は無法地帯なのか? 書影

事件・事故 / おすすめ本レビュー

『石の虚塔 発見と捏造、考古学に憑かれた男たち』 - 神の領域は無法地帯なのか?

「魔がさした」ーー世間を震撼させるほどの大事件を起こした人物が、このようにコメントしたことを聞けば「何を寝ぼけたことを」と思うのが普通だろう。だが、昨今のように専門や嗜好といった圏域が高度に細分化した世の中において、同質の集団による無菌状態、あるいは無法地帯を作り上げることなど容易なことである。たとえそのような状況下にあったとしても、人は清廉潔白で居続けられ

『フェルメールの帽子』by 出口 治明 書影

アート・スポーツ / 世界史

『フェルメールの帽子』by 出口 治明

17世紀の中葉、ネーデルランドのデルフトという街に生まれ、そこでほぼ一生を過ごして死んだフェルメールという風俗画家がいた。18世紀に入るとほとんど忘れ去られたものの、19世紀に再発見され現在では史上最も著名な画家の1人とされている。著者はフェルメールの名画を俎上に載せ、17世紀の世界、いやグローバリゼーションを活写しようと試みた。 20歳の夏、アムステルダム

今週のいただきもの(8月第5週) 書影

今週のいただきもの

今週のいただきもの(8月第5週)

先週までの暑さが嘘のように、今週は気温がぐっと下がり、めっきり秋らしくなってきました。 コンビニの缶チューハイコーナーも、いつの間にか、スイカやトロピカルフルーツ味から、リンゴ、梨、ぶどうといった秋の味覚に替わっていました。こんなことなら大好きなパイナップル味を買いだめしておくべきでした。悔やんでも悔やみきれません。来年の課題とします。 みなさんもどうか、悔

『エピジェネティクス』を理解するために パート3 書影

サイエンス / 青木薫のサイエンス通信

『エピジェネティクス』を理解するために パート3

全3回に渡った「青木薫のサイエンス通信」番外編。最終回にしてついに『エピジェネティクス』の紹介に入ります。様々なサイエンス・ノンフィクションの名著を翻訳されてきた青木薫さんは、『エピジェネティクス』をどのように読んだのか? 過去記事はこちら → 第1回 、 第2回 で、本の中身です。もちろんエピジェネティクスについて書かれているわけですが、私はあえて、これを

『意識をめぐる冒険』 我々はどこから来たのか 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

『意識をめぐる冒険』 我々はどこから来たのか

本書は「主観的な感覚や意識はどこから生じてくるのか?」という問いに関する最新の研究成果が紹介された一冊だ。意識の研究ほど、広く根源的なテーマはない。私が死んだら、私の意識はどうなるのだろうか?犬には意識があるだろうか?コンピューターが人間と同じような意識を持つことはあり得るだろうか? 「コッホ博士、私にはサルに意識があるとはどうしても思えません!」 そこで私

『イマドキの動物ジャコウネコ』『裏山の奇人』-東海大学出版部「フィールドの生物学」の裏側 書影

編集者の自腹ワンコイン広告

『イマドキの動物ジャコウネコ』『裏山の奇人』-東海大学出版部「フィールドの生物学」の裏側

はじまりはいつも研究所や大学の研究室といった仕事場に出向き、打合せをする。内容はほぼ執筆の依頼で、初対面である場合が多い。その際、私は事前に相手の方について下調べをほとんどしない。他の人から聞いたイメージをもって話をすることを避けたいからだ。なので、お目にかかるときには不安と期待でドキドキする。それは何度経験しても、相手がどんな方であろうとも同じで、ここで紹

『エピジェネティクス』を理解するために パート2 書影

サイエンス / 青木薫のサイエンス通信

『エピジェネティクス』を理解するために パート2

昨日に引き続き、「青木薫のサイエンス通信」番外編をお送りいたします。第2回は、エピジェネティクスを紹介する仲野徹のスタンスについて。サイエンスにも、身につけなければならない「構え」というものがあるのです。第1回は こちら 私が仲野さんの『エピジェネティクス』を読み始めてすぐにわかったのは、仲野さんという人は、巨人の肩の上に立って、立ちションをするような人では

『エピジェネティクス』を理解するために パート1 書影

サイエンス / 青木薫のサイエンス通信

『エピジェネティクス』を理解するために パート1

今月の「青木薫のサイエンス通信」は番外編でお送りいたします。仲野徹の『エピジェネティクス』を読んだ青木さん、自身のFacebookに書かれていた感想があまりにも面白かったため、そのまま掲載してみます。全3回に渡る連載の第1回目は、エピジェネティクス関連の書籍について。 仲野徹さんが、岩波新書の一冊として『エピジェネティクス』という本を出されたので、その紹介を

『祖父はアーモン・ゲート』虐殺者と家族の葛藤 書影

人物 / 世界史

『祖父はアーモン・ゲート』虐殺者と家族の葛藤

映画『 シンドラーのリスト 』を見た人は覚えているだろう。 プワショフ の強制収容所でユダヤ人を無慈悲に殺す所長の姿を。彼はシンドラーの友人であり、またユダヤ人を庇おうとしていたシンドラーのライバルとしても描かれている。その男の名は、 アーモン・ゲート 。身長192センチ、体重120キロの巨漢の男はナチス親衛隊の中でも突出した残虐な男だ。 アーモン・ゲートは

動物殺処分ゼロへ―現状を訴える高校生のプロジェクト『いのちの花~捨てられた犬と猫の魂を花に変えた私たちの物語~』 書影

社会 / おすすめ本レビュー

動物殺処分ゼロへ―現状を訴える高校生のプロジェクト『いのちの花~捨てられた犬と猫の魂を花に変えた私たちの物語~』

「この花の里親になってください。」 学生服の女の子がそう言っているようだ。鮮やかなオレンジ色の花が印象的な表紙のこの本は、 青森県立三本木農業高等学校 動物科学科が行っている動物殺処分ゼロを目指す「命の花プロジェクト」の誕生を描いたノンフィクションだ。美しい、生き生きと咲く花は、学生たちによる鎮魂の祈りと、決意の込められた花だ。彼女らは、この花を愛犬家の集ま

【連載】『男のパスタ道』最終回 書影

HONZブックマーク

【連載】『男のパスタ道』最終回

※第4回は こちら いよいよペペロンチーノを作る。多くのペペロンチーノのレシピでは、「まずフライパンに油とニンニクを入れ、弱火でじっくり熱することで、油にニンニクの香りを移す」と書かれている。私自身もこれまでずっと弱火でニンニクを炒めており、油の中で泡を発しながらゆっくりキツネ色に変わるニンニクを見て、「ああ、ニンニクの匂いが少しずつ油へ移っているんだなぁ」

『革命キューバの民族誌』理想と現実の狭間から見える新しい生き方 書影

社会 / 民俗・風俗

『革命キューバの民族誌』理想と現実の狭間から見える新しい生き方

キューバを賞賛し理想的な未来を託す人たちは高度で無料な医療や教育、英雄チェ・ゲバラやフィデル・カストロを語る。一方で、キューバに怪訝な印象を持ったり、近代化の遅れを叱責する人たちは、旧ソ連及び社会主義陣営解体後の悲惨な経済状況、サトウキビの生産に頼った産業、左翼の理想郷として語る。中立的なところでは、オリンピックでメダル常連の野球、大リーグにも選手を数多く排

【連載】『男のパスタ道』第3回 書影

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【連載】『男のパスタ道』第3回

パスタの「コシ」を調べてみた。右がゆでたグルテン、左が生。 ※第2回は こちら 。 前回、アルデンテの食感が、パスタの主成分であるデンプンの糊化の進行によってもたらされることを見た。もう一つの主成分(全体の11~14パーセント)であるタンパク質がもたらす食感について考えてみたい。 パスタの「コシ」は、なぜうどんの「コシ」と違うのか そのためにパスタのタンパ